梅雨明け1週間、猛暑のシーズンが既にやってきていますが、梅雨時に巡った古墳史跡シリーズ第3弾は高槻市にある今城塚古墳。

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今城塚古墳は高槻市の西部、茨木市との境界近くにあり、すぐ近く茨木市に入ったところにある太田茶臼山古墳と並んで、北摂の山ぎわに点在する古墳史跡群の中でも一際大きな古墳。

宮内庁が茨木市にある太田茶臼山古墳を継体天皇陵と認定しているため、太田茶臼山古墳は多くの天皇陵と同じく宮内庁の管理下で立ち入り禁止になっている反面、今城塚古墳の方は宮内庁が天皇陵と認めなかったため(国史跡指定は受けている)高槻市の管理下で自由に立ち入れる古墳公園になっています。

もっとも、調査研究の結果、考古学者の間では(宮内庁が認定した茶臼山古墳ではなく)今城塚古墳の方が継体天皇陵であるとされています。事実より大切なモノがある人たちのおかげで今城塚古墳を継体天皇陵として変更することもなく、

一般民が立ち入れる(事実上の)天皇陵


として貴重な存在になっているのは有難いですね😊️

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それはともかく、今城塚古墳の横には今城塚古代歴史館という立派な博物館があって、駐車場もありますし、博物館の前にはバス停もあります。周辺は西国街道も通っていて割と古くからの住宅地ゆえ、JR 高槻駅や摂津富田駅から博物館周辺への路線バスがあり(博物館前のバス停へは阪急/JR 富田駅からの1路線のみ)、公共交通機関でも比較的アクセスはしやすい場所です。

ここへ来たときはまだ梅雨のさなかで霧雨が降ったり止んだりの天候でしたが、とにかく真夏の酷暑になる前に、ということでやって来ました。無料駐車場に車を停めて、まずは今城塚古代歴史館から見学です。



今城塚古代歴史館は一つの古墳に対する博物館としては結構立派な建物ですが、入場無料(もちろん隣りの古墳公園も入場無料立入自由)。

館内に入ると吹き抜けの大きな玄関ホールがあり、左手に今城塚古墳などの歴史や発掘史料を見ることできる歴史館展示室の入り口があります。

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展示室に入ったところの空間では、今城塚古墳や周辺古墳が造られるまでの歴史や史跡の場所について紹介説明する 8分ほどのビデオ映像が10分おきに流されています。長めの映像のせいか、両隅にはベンチシートがあるのが良いですね(年寄りモード)。

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そこから先は、3つの展示室、5つの展示エリアに分かれて、
  1. 古墳時代前期における三島の王とヤマト王権との関わりの説明
  2. 巨大古墳の時代における埴輪窯と埴輪の紹介
  3. 今城塚古墳の築造過程や出土品の紹介説明
  4. 古墳の調査分析など学芸員の仕事の紹介
  5. 古墳時代末期から終焉後の歴史

といった内容が、各種史料展示、再現ジオラマ、説明パネル、ビデオを用いて展示されています。

説明紹介の手法はごく普通の博物館的な内容ですが、入場無料の博物館にしては充実している上、

大半の出土品が保護ガラスなし


状態で展示されており、生で見られるのは驚きました。この今城塚古墳の近くには日本最大の埴輪工場とされる新池埴輪製作遺跡があることで、とにかく埴輪の出土品がたくさんあったようで、様々な埴輪がこれでもか、というほど展示され、ごく間近で存分に眺めることができました。

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もちろん、非常に多く出土した史料のうち価値のあるものは別途保存保管されているのでしょうが、多彩な埴輪にしても土器にしても実物を近くで、生でしっかり見られるのは、なかなか良い体験でした。今までになく、じっくり眺めてしまいました。

前述のように、近くに日本最大の埴輪工場だった新池埴輪製作遺跡があり、今城塚古墳の埴輪もそこで作られたということで、当時の埴輪製作だけでなく、新池埴輪製作現場の遺跡や再現ジオラマも展示されています。

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埴輪を作る窯は丘陵の斜面を利用していて、その窯の壁だったという出土品は大きくまた興味深いものでしたし、むかし、とある焼き物の窯が斜面に作られていたのを見学できる場所がありましたが、太古の昔から変わらない手法なのだと今さらながら勉強になりました😓

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私が行った時は企画展示は行われていなかったのですが、現在は「(ハニワールドへようこそ)今城塚古墳のハニワたち」と銘打たれた企画展示が行われている(令和8年7月11日〜9月6日)ようですが、そのタイトルである

ハニワールドへようこそ


というのは全くそのとおりで、常設展示だけでも、これでもか〜というほどの埴輪が展示されていて、「大王の葬送儀礼」と題された展示コーナー⬇️では様々な形の埴輪、家・門・塀・大刀・盾・武人・巫女・力士・動物などの埴輪が並んで展示されているのですが、これだけを見たら再現された複製物か何かと思えちゃうのですが、全部本物。

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ちょっと圧巻というか、無料で入れてもらえる博物館でここまで贅沢に見られるのは素晴らしいですね。こういうところの手厚さは高槻市って感じです🙏

規模としては大きくないので、じっくり見て回っても1時間くらいだと思いますが、予備知識なしで行ったので、なかなかの充実っぷりが予想外でした。梅雨時の小雨ぱらつく蒸し暑い日で、古墳公園の方をじっくり見て回るような状態ではなかったので、空調の効いた館内で満足感を得られたのは良かったですね☺️

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というわけで、じっくりと今城塚古代歴史館を見て回ったあとは隣接している今城塚古墳公園(いましろ 大王の杜)を軽く見学しましたが、それについては次回。

(続き)→ 今城塚古墳【後編:今城塚古墳公園】