東京ゲームショウを前にした今日の SCE カンファレンスで発表された PS Vita の発売日、3G モデルの回線契約、そして開発中のタイトル群。個人的に PS Vita は久しぶりに発売日買いしたいと思っているのだけど、今日の発表を見た第一印象は

Vita 本体の作り込みや 3G インフラは納得したけれど
肝心の発売タイトルのインパクトが弱いなぁ…


という感じ。ま、昨日の任天堂が 3DS 向けに、なりふり構わないくらいに人気タイトルをたくさん並べてきた翌日なので、余計にそういう印象は否めなかったかと。

とはいえ、今日のカンファレンスでもあったように

HD 版リメイク商法と、PS3 とのマルチ発売の応酬


だったわけで、PS3 との並行開発・発売が比較的楽となれば、自然と Vita での発売タイトル数は多くなっていくでしょうから心配はしていませんが…

もっとも、それ以外に気になる部分もありますが、まず今日のカンファレンスで PS Vita に関する発表点を整理してみます。


  • 発売日は 12月17日(予約受付開始は 10月15日)

  • 価格は事前発表通り Wi-Fiモデル 24,980円、3G/Wi-Fiモデル 29,980円

  • 3G モデルの契約キャリアはドコモ、Vita 用にプリペイドデータープランも用意
    (20時間プラン 980円、100時間プラン 4,980円。原則下り128Kbps、上り64Kbps。 詳細は後述)

  • 3G/Wi-Fiモデルは初回 50万台まで 100時間プリペイドデータプランを同梱
    (実質 Wi-Fi モデルと同程度の価格で 3G/Wi-Fi モデルが購入できる)

  • ユーザーインターフェースはタッチパネル用に一新、マルチタスク対応
    (個人的には好印象な UI)

  • 本体と同時発売のローンチタイトルは26タイトル、発売予定は100タイトル以上
    (ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3 がローンチタイトルなことと、小島監督作品や FF10 リメイクが出ること以外は、現状小粒な印象)

  • Facebook、Twitter、Foursquare、Skype に続いて、ニコニコ動画も公式に対応表明
    (視聴は Vita 発売と同時に無料アプリをリリース、来春には配信も可能に)

  • PS Vita 専用メモリの価格は、4GB 2,200円、8GB 3,200円、16GB 5,500円、32GB 9,500円
    (microSD と殆ど同じなのに専用カードとは、ここで儲ける気だね :-)

  • PSP 用 UMD で購入したゲームを Vita でプレイするための方法は、まだ未定
    (手続きは有料になるようなことは言っていた)


こんなところでしょうか。前述のとおり、全体の中で Vita 用ゲームタイトルのインパクトがかなり弱かったなぁ…と思います。他の話、特に 3G 関連の話に持って行かれた感もありますが。

そんな今回最も話題になった Vita を手始めに提供されるデータ通信専用プリペイドプランですが、カンファレンスでは 触れられませんでしたが、その後 NTT docomo から発表されたプレスリリースを読むと、色々と制約があったりします。

報道発表資料 : データ通信専用プリペイドプランを提供開始 | お知らせ | NTTドコモ

このプレスリリースによれば、

  • 基本的に下り 128Kbps、上り 64Kbps の速度制限がかかっている
    (アプリのダウンロードやウェブブラウズには向かず、ネットワーク対応のライトなゲームの通信や SNS 用途かな…?)

  • 両プランとも通信可能時間とは別に利用期間の制限があり、通信可能時間が余っていても利用期間が過ぎると使えなくなる。

  • 利用期間が過ぎて 14日を超えるとチャージ不可になり、3G 通信には再契約が必要になる
    (再契約時には事務手数料 2,100円がかかり、新たな SIM カードが郵送される)

  • プリペイドの支払いはクレジットカード、または他にドコモ回線を契約している人は「ドコモ ケータイ払い」を利用できる

  • プリペイドプランには青少年保護対策の「プリペイドフィルタ」が設定されていて、解除には SIM(UIM カード)と本人確認書類を持ってドコモショップへ行く必要がある
    (初期状態では Vita でウェブブラウズする時に見られないサイトが少なくないということ)

  • Vita に同梱される SIM は Vita 専用で、他端末では使用できない

  • Vita では、このプリペイドプラン以外に通常の定額データープランも利用可能


ということになっている。

プラン通信可能時間
(速度は公称最大値)
利用期間価格
プリペイドデータプラン 20h20時間(受信 128Kbps、送信 64Kbps)30日間 980円
プリペイドデータプラン 100h100時間(受信 128Kbps、送信 64Kbps)
+3時間(受信 14Mbps、送信 5.7Mbps)
180日間4,980円


つまり、たまに Vita を使って、ちょこっと通信するだけだと、通信可能時間が余っていても利用期限が切れてしまうこともあるし、放っておくと SIM 自体の有効期限も切れてしまう。

久しぶりに Vita で 3G 通信しようと思ったら SIM 再契約から…


ということもあるわけである。

また再契約には事務手数料 2,100円がかかるから、それを避けるためには

少なくとも 44日に一度 980円または 194日に一度 4,980円が必要


となる。

最近は iPhone にしろ、iPad にしろ、Android にしろ、「モバイル機器は 3G で常時接続できて初めて意味があるかもなぁ」と思っているので、PS Vita も 3G/Wi-Fi モデルを買う方向でいたし、初回 50万台には「プリペイドデータプラン 100h」が付いてくるから、それを買いたいと思っている。

のだが、こうしてチャージ制限などを見ると、使いたい時だけ使う用途向けとは若干違うような…という感じがするし、

ライトユーザーだと 3G モデルは手が出しにくいかもなぁ


と思って、惜しい気がする。少なくとも

再チャージ期限が利用期間後 14日というのは短すぎる


と思うのだが…

本プリペイドプランは Vita 専用ではないようだが、一般販売なしの特定機器専用プランとのことなので、ならば再チャージ期限は半年とかそういうレベルにして欲しかった。もしくは再契約時の事務手数料 2,100円をどうにかして欲しかったと思う。

このあたりはイー・モバイルの EMチャージは本当によくできていると思うのだが、日本通信同様、ドコモもせっかくのプリペイドプランなのに制約がキツいなぁ…という感じだ。

とはいえ、初回 50万台の 3G/Wi-Fi モデルには「プリペイドデータプラン 100h」が付いてくるとなれば、それが買えるなら 3G/Wi-Fi モデルを買うつもりだ。

Vita では“プリペイドプラン以外に通常の定額データープランも利用可能”と書いてあるから、APN の設定が自分でできるとすれば日本通信の SIM も使える可能性は出てくるし、そうなれば手持ちの b-mobile SIM のどれかで使い続けることもできるしね…と言っても、実際はどうなのか判らないけれど。

魔界戦記ディスガイア3 Return (リターン)
魔界戦記ディスガイア3 Return

(既に予約受け付け開始している Vita 用ゲームソフトもある…)


というわけで、一応買う気満々の PS Vita だけれど、今日のカンファレンスでも 3G 通信関連のことばかり印象に残って、肝心の発売タイトルが今ひとつ心動かされるものがないので、ホントこれからに期待したいね。

それでも、PS Vita は色々と“お買い得”感の高いゲーム機だと思うし、一度買えば結構長く使っていけそうだから、何とかして発売日ゲットしたいものだ :-D

ちなみに 3DS は買うとしても、拡張スライドパッド内蔵モデルが出てもおかしくないから、それが出てからの話かな…

SCEJ、PlayStation Vitaは12月17日発売、キャリアはNTTドコモ!同時発売タイトルは「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」など26タイトル!!
ドコモがデータ通信用プリペイドプラン、PlayStation Vitaが対応
PlayStation Vita専用メモリーカードの価格発表