シャープ「GALAPAGOS」に続く、ソニーの電子書籍閲覧端末「Reader」(以下 Sony Reader)およびソニーを中心とした電子書籍配信事業サービス「Reader ストア」が本日発表。GALAPAGOS 同様、「実際にどうよ?」という段階になった。
といっても、シャープは未だ詳細が不明な部分が多いのに対して、ソニーは既に海外で端末もサービスも展開していて、ハードウェアは2世代目である。それ以前にソニーの電子書籍事業は「LIBRIe」から長きに渡る。
というようなこともあって、先日のKindle 3 レビュー記事でも書いたように、Sony Reader の国内発表、発売は非常に気になる存在であったし、期待もしていた。
ぶっちゃけ、「液晶ベースのマルチメディア書籍端末なんぞ要らん、どうせまたシャープは二の舞三の舞を演じるだけ。それよりも Sony Reader はまだか!」という感じであり、その待望の発表会だったのだが…
というのが本音。
いや、Sony Reader は良いデバイスだと思っているし、配信サービス関係については特筆すべき点はないけれど、シャープ GALAPAGOS と比べて大きく劣ってる面はない。端末の価格も安いし、シャープよりは無難に立ち上がると思う。
だから以下は、個人的なガッカリ理由でしかないのだが、
という3点、
ことに落胆を禁じ得ない。特に後者2点は読書環境の自由度を高める上で大きな要素であったのに、これでは
という印象が拭えない。個人的には「色々な端末で読める」という点は「安心」にも繋がる重要な要素と思っているから、特に重視していただけに残念だ。その点が、シャープにはなくソニーにはある、と思っていただけに。
先の個人的ガッカリ3点が、そうなったであろう理由も判らなくはない。Twitter で本田雅一氏から指摘されて気づいたことではあるが、
に原因があるのだろう。ちなみに、先に言っておくと XMDF を悪者にするつもりは全くないので、念のため。
ePub 準拠+αで進められる海外と違い、日本には縦書き、ルビなどの問題があり、現在の電子書籍におけるデファクトスタンダードは XMDF であろう。フォーマット問題は昨今、あちこちで議論、話題になっているが、そもそも商品として出す場合に、まずは今一番使えるモノで用意するのは(コンテンツ提供側の)企業として当然だ。
Daily Edition が出なかったことも、Sony Reader の Daily / Touch / Pocket Edition のうち(画面サイズが各7, 6, 5インチ)、Daily Edition だけが解像度が高い(異なる)。Touch / Pocket Edition は 600x800 pixels で共通だが、Daily Edition は 600x1024 と一つだけ異なる(ちなみに Kindle 3 は 600x800)。
XMDF 用のソフトウェアを作る時に
「ひとまず 600x800 を基本に行っておこうや」
となっても不思議じゃない。いずれ、600x1024 pixels にも対応するかもしれないが、初期リリースの時間的制約やコストとの兼ね合いだったとしてもおかしくはない。
同様に、海外向け Sony Reader 用ソフトは Win / Mac 両対応なのに国内は Windows 限定ということも、さらにスマートフォン向けアプリに言及されないことも
「XMDF 向けライブラリが Windows 用しかないからねぇ」
ということであってもおかしくはない。XMDF 大元のシャープ自身の GALAPAGOS が Windows 限定だし。
もちろん、上記は全て個人的な推測もしくは妄想でしかない。言わなくても判るだろうが、念のため。
とまぁ、そんな推測・妄想が理由だったらならば
となる。私もそう思った。思ったけど、待てよ…
と言われると、う〜〜む、と考えてしまう。
いや、むしろ
不思議じゃないどころか、しっくりくる。過去に海外と国内では他社サポートにダブルスタンダードをしてきたことがあるソニーだ(それが決して悪いとは思わない)。
iPhone のライバルたる Android 用アプリは提供するだろう。ソニー自身が Xperia を出しているのだし、当然だ。次期 Xperia のウリの一つにしてもおかしくない。それだけに iPhone アプリをわざわざコストを掛けて XMDF 対応にして出すだろうか?微妙だ。
Mac 用も同じだ。XMDF の大元はシャープであり、当然 iPad / iPhone は目の上のデッカイたんこぶだ。シャープが Mac / iOS 用の XMDF ライブラリを作って自社および他社に提供するのは一番良いのかもしれないが、コストと自社利益・戦略との兼ね合いになる。なかなか難しい。正直
のが、実際のところではないだろうか。少なくとも iOS 用に XMDF 書籍を読む電子書籍アプリはあるが、Mac 用はまだないと記憶しているし…
私自身がデバイス対応度に拘るのは、一つは将来的な安心感、一つは何を主眼に電子書籍サービスを行っているのか?という観点をみてとれると思っているからだ。
例えば、国内向け書籍ストアがない Kindle なら、Amazon が潰れない限り、メジャーなデバイスで読めるだろうから、購入したものが読めなくなる、なんてことはないと思えるし、Kindle が壊れても、パソコンを乗り換えたり、スマートフォンを乗り換えても大丈夫、というのがある。
今回 Sony Reader に期待したのも、海外では Windows / Mac 両対応なうえ、iOS 用アプリも含めたスマートフォン向けのアプリも提供することになったからだ。
Amazon / Kindle にはあるけど、シャープ GALAPAGOS には決定的に欠けるもの。これが(海外の)SONY Reader およびサービスからも感じられたから期待したのだ。しかし、国内ではやむを得ないとは言え、事情が違ってしまった。将来に期待ができるかどうかも判らない。
欲しかったのは
だったが、残念ながらそれを感じられないものだった。
先にも書いたように、XMDF の広範な対応に、時間が足りなかったのかもしれない。しかし、期待したかった。「書籍を売ることが最優先」というコンセプトがあれば、意志だけでも表明できたように思う。
逆に言えば、実際にライバルであろう iOS / Mac というプラットホームに対しても読書環境を提供する動きがない限り、「書籍を売ること・読めることを優先している」とは感じられないだろう。安心して(電子)書籍を買えるかと言うと微妙だ。iOS 上の書籍アプリと変わらない。
期待したのは、素晴らしい電子書籍リーダー端末じゃない。
安心して長く使えそうな電子書籍配信サービスである。
このあたり、国内向け SONY Reader および Reader ストアは、シャープ GALAPAGOS (ストア)と大差ない。ホント、期待していたのにな…
結局、非ケーケイ向け電子書籍元年と言われる
なぁ…と思う(国内向けの話)。来年は「端末ありきじゃなく書籍ありき」になって欲しいものだと、つくづく思う。
とにかく iPad で、この手の電子書籍をしばらく体験して思ったのは
ということだ。
読みたい本が読みたい時に買える、という理想は別にしても、「その端末で読める本を買う」というのは、なにか違う。その違和感を拭えるものは来年以降にとっておくしかない。
まだ一歩目だもんな…
そう思っても、もどかしいけどな…
とまぁ、かなり期待を裏切る方向のものだったので、「国内発表されたら、速攻予約買いじゃ」の勢いだったのは消えた。それでも新しいもの好きの血は多少騒ぐし、Kindle 3 を使っているからこそ、SONY Reader の良さは判る(質感、操作性)から、興味は多少残ってる。
ま、あと5千円安かったら「とりあえず買っとくか」となっていただろうが、5インチで2万弱、量販店でのポイント還元1%という状態では、どうかな。高いとは言わないし、PDF 書籍を読む時の自動余白カットは魅力だから、買ってしまうかもしれない。その時は
「ヤツはまたブーブー文句言いつつも、買ってやんのw」
と笑ってくれ。
でも今日発売になった GT5 (グランツーリスモ5)が届いて、ちょっとプレイしてしまったから、SONY Reader を買うくらいなら
を買おうかな、と思っていたり(笑)
まぁ、レーシングホイールコントローラーはグランツーリスモをプレイするたびに欲しくなり、買ってもしばらくするとあまり使わなくなって邪魔になって友達に売ったり、でもまた新しいグランツーリスモが出ると…の繰り返しだ(^_^;)
もっとも SONY Reader を買ったとしても メイン環境ではない Windows ベースで使わなきゃならないし(私にとって致命的ではないが)、どこまで配信される書籍を買うか判らないし、iPad も Kindle もあって、さらに買っても大して使うかな…なので、どっちもどっちですな。
はぁ、国内向け Kindle ストアが開始されたりしないかな。しないだろうな。しても、期待はできないだろうな…
■ ソニー、電子ペーパー採用の電子書籍端末「Reader」 〜タッチセンサー内蔵。独自のオンラインストアも開始
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■ ソニーの電子書籍端末「Reader Touch」を試す
■ 厚さ10ミリ前後の極薄ボディ:板状のeBook端末「Reader」をなめるように触ってみた
といっても、シャープは未だ詳細が不明な部分が多いのに対して、ソニーは既に海外で端末もサービスも展開していて、ハードウェアは2世代目である。それ以前にソニーの電子書籍事業は「LIBRIe」から長きに渡る。
というようなこともあって、先日のKindle 3 レビュー記事でも書いたように、Sony Reader の国内発表、発売は非常に気になる存在であったし、期待もしていた。
ぶっちゃけ、「液晶ベースのマルチメディア書籍端末なんぞ要らん、どうせまたシャープは二の舞三の舞を演じるだけ。それよりも Sony Reader はまだか!」という感じであり、その待望の発表会だったのだが…
理由は判るけど、正直期待外れだった…
というのが本音。
いや、Sony Reader は良いデバイスだと思っているし、配信サービス関係については特筆すべき点はないけれど、シャープ GALAPAGOS と比べて大きく劣ってる面はない。端末の価格も安いし、シャープよりは無難に立ち上がると思う。
だから以下は、個人的なガッカリ理由でしかないのだが、
- Kindle 3 で自炊電子書籍に対して解像度不足を感じていた私は、解像度の高い7インチ画面 Daily Edition 一択の予定だったが、7インチ画面 Daily Edition は国内に提供されない。
- 海外の Sony Reader 用ソフトウェアは Windows / Mac 両対応だが、国内向けは Windows 限定で Mac 非対応。
Kindle や GALAPAGOS と違い、国内で売られる Sony Reader Touch / Pocket Edition には 3G や Wi-Fi がないから、電子書籍はパソコンで購入して転送しなければならないので、国内では Windows 環境がないと使えない。 - 先日海外で発表されたスマートフォン用 reader アプリに関しては完全スルー
という3点、
先行している海外では行われている大きな魅力が削られた
ことに落胆を禁じ得ない。特に後者2点は読書環境の自由度を高める上で大きな要素であったのに、これでは
現状は端末に縛られた電子書籍サービス
という印象が拭えない。個人的には「色々な端末で読める」という点は「安心」にも繋がる重要な要素と思っているから、特に重視していただけに残念だ。その点が、シャープにはなくソニーにはある、と思っていただけに。
☆
先の個人的ガッカリ3点が、そうなったであろう理由も判らなくはない。Twitter で本田雅一氏から指摘されて気づいたことではあるが、
全ては XMDF フォーマットへの対応
に原因があるのだろう。ちなみに、先に言っておくと XMDF を悪者にするつもりは全くないので、念のため。
ePub 準拠+αで進められる海外と違い、日本には縦書き、ルビなどの問題があり、現在の電子書籍におけるデファクトスタンダードは XMDF であろう。フォーマット問題は昨今、あちこちで議論、話題になっているが、そもそも商品として出す場合に、まずは今一番使えるモノで用意するのは(コンテンツ提供側の)企業として当然だ。
Daily Edition が出なかったことも、Sony Reader の Daily / Touch / Pocket Edition のうち(画面サイズが各7, 6, 5インチ)、Daily Edition だけが解像度が高い(異なる)。Touch / Pocket Edition は 600x800 pixels で共通だが、Daily Edition は 600x1024 と一つだけ異なる(ちなみに Kindle 3 は 600x800)。
XMDF 用のソフトウェアを作る時に
「ひとまず 600x800 を基本に行っておこうや」
となっても不思議じゃない。いずれ、600x1024 pixels にも対応するかもしれないが、初期リリースの時間的制約やコストとの兼ね合いだったとしてもおかしくはない。
同様に、海外向け Sony Reader 用ソフトは Win / Mac 両対応なのに国内は Windows 限定ということも、さらにスマートフォン向けアプリに言及されないことも
「XMDF 向けライブラリが Windows 用しかないからねぇ」
ということであってもおかしくはない。XMDF 大元のシャープ自身の GALAPAGOS が Windows 限定だし。
もちろん、上記は全て個人的な推測もしくは妄想でしかない。言わなくても判るだろうが、念のため。
☆
とまぁ、そんな推測・妄想が理由だったらならば
最初の一歩目だから、将来に期待
となる。私もそう思った。思ったけど、待てよ…
海外と同じようなデバイスサポートをソニーに期待できるか?
と言われると、う〜〜む、と考えてしまう。
いや、むしろ
ウォークマン他のソニー製品のことを考えれば
国内向けだけに Mac、iOS サポートとかやらなくても不思議じゃない
国内向けだけに Mac、iOS サポートとかやらなくても不思議じゃない
不思議じゃないどころか、しっくりくる。過去に海外と国内では他社サポートにダブルスタンダードをしてきたことがあるソニーだ(それが決して悪いとは思わない)。
iPhone のライバルたる Android 用アプリは提供するだろう。ソニー自身が Xperia を出しているのだし、当然だ。次期 Xperia のウリの一つにしてもおかしくない。それだけに iPhone アプリをわざわざコストを掛けて XMDF 対応にして出すだろうか?微妙だ。
Mac 用も同じだ。XMDF の大元はシャープであり、当然 iPad / iPhone は目の上のデッカイたんこぶだ。シャープが Mac / iOS 用の XMDF ライブラリを作って自社および他社に提供するのは一番良いのかもしれないが、コストと自社利益・戦略との兼ね合いになる。なかなか難しい。正直
海外で対応しているから国内でも対応してくれるだろう
とは全く楽観できない
とは全く楽観できない
のが、実際のところではないだろうか。少なくとも iOS 用に XMDF 書籍を読む電子書籍アプリはあるが、Mac 用はまだないと記憶しているし…
☆
私自身がデバイス対応度に拘るのは、一つは将来的な安心感、一つは何を主眼に電子書籍サービスを行っているのか?という観点をみてとれると思っているからだ。
例えば、国内向け書籍ストアがない Kindle なら、Amazon が潰れない限り、メジャーなデバイスで読めるだろうから、購入したものが読めなくなる、なんてことはないと思えるし、Kindle が壊れても、パソコンを乗り換えたり、スマートフォンを乗り換えても大丈夫、というのがある。
今回 Sony Reader に期待したのも、海外では Windows / Mac 両対応なうえ、iOS 用アプリも含めたスマートフォン向けのアプリも提供することになったからだ。
「自社端末ありきじゃないんだな」という安心感
Amazon / Kindle にはあるけど、シャープ GALAPAGOS には決定的に欠けるもの。これが(海外の)SONY Reader およびサービスからも感じられたから期待したのだ。しかし、国内ではやむを得ないとは言え、事情が違ってしまった。将来に期待ができるかどうかも判らない。
欲しかったのは
(電子)書籍を売ること・読めることが優先される安心感
だったが、残念ながらそれを感じられないものだった。
先にも書いたように、XMDF の広範な対応に、時間が足りなかったのかもしれない。しかし、期待したかった。「書籍を売ることが最優先」というコンセプトがあれば、意志だけでも表明できたように思う。
逆に言えば、実際にライバルであろう iOS / Mac というプラットホームに対しても読書環境を提供する動きがない限り、「書籍を売ること・読めることを優先している」とは感じられないだろう。安心して(電子)書籍を買えるかと言うと微妙だ。iOS 上の書籍アプリと変わらない。
期待したのは、素晴らしい電子書籍リーダー端末じゃない。
安心して長く使えそうな電子書籍配信サービスである。
このあたり、国内向け SONY Reader および Reader ストアは、シャープ GALAPAGOS (ストア)と大差ない。ホント、期待していたのにな…
結局、非ケーケイ向け電子書籍元年と言われる
今年はラストプレイヤーまで最初の一歩
そして端末ありきで終わってしまった
そして端末ありきで終わってしまった
なぁ…と思う(国内向けの話)。来年は「端末ありきじゃなく書籍ありき」になって欲しいものだと、つくづく思う。
とにかく iPad で、この手の電子書籍をしばらく体験して思ったのは
ハードを買って→そこで読める本を買う、という行為は、どこかおかしい
ということだ。
読みたい本が読みたい時に買える、という理想は別にしても、「その端末で読める本を買う」というのは、なにか違う。その違和感を拭えるものは来年以降にとっておくしかない。
まだ一歩目だもんな…
そう思っても、もどかしいけどな…
☆
とまぁ、かなり期待を裏切る方向のものだったので、「国内発表されたら、速攻予約買いじゃ」の勢いだったのは消えた。それでも新しいもの好きの血は多少騒ぐし、Kindle 3 を使っているからこそ、SONY Reader の良さは判る(質感、操作性)から、興味は多少残ってる。
ま、あと5千円安かったら「とりあえず買っとくか」となっていただろうが、5インチで2万弱、量販店でのポイント還元1%という状態では、どうかな。高いとは言わないし、PDF 書籍を読む時の自動余白カットは魅力だから、買ってしまうかもしれない。その時は
「ヤツはまたブーブー文句言いつつも、買ってやんのw」
と笑ってくれ。
でも今日発売になった GT5 (グランツーリスモ5)が届いて、ちょっとプレイしてしまったから、SONY Reader を買うくらいなら
を買おうかな、と思っていたり(笑)
まぁ、レーシングホイールコントローラーはグランツーリスモをプレイするたびに欲しくなり、買ってもしばらくするとあまり使わなくなって邪魔になって友達に売ったり、でもまた新しいグランツーリスモが出ると…の繰り返しだ(^_^;)
もっとも SONY Reader を買ったとしても メイン環境ではない Windows ベースで使わなきゃならないし(私にとって致命的ではないが)、どこまで配信される書籍を買うか判らないし、iPad も Kindle もあって、さらに買っても大して使うかな…なので、どっちもどっちですな。
はぁ、国内向け Kindle ストアが開始されたりしないかな。しないだろうな。しても、期待はできないだろうな…
■ ソニー、電子ペーパー採用の電子書籍端末「Reader」 〜タッチセンサー内蔵。独自のオンラインストアも開始
■ ソニー、「Reader」2機種を発売 電子書籍事業を日本で本格展開
■ ソニーの電子書籍端末「Reader Touch」を試す
■ 厚さ10ミリ前後の極薄ボディ:板状のeBook端末「Reader」をなめるように触ってみた

