先週のニュースの中で、一番頭の痛い話題。もちろん、いずれ近いうちにそうなるということではあったし、PHP6 の開発も始まっている現在、リソースの関係で PHP4 が obsolete されるのも判らなくはない。が、そういう事情は事情として、世の中は(日本のレンタルサーバーは特に)PHP4 中心という現実もあるわけで、その現実とどう折り合うかは悩ましい。

まぁ中には「こんな日が来るのは判っていたし、2〜3年前から PHP5 compatible なコードを推奨されていたのだから、今更騒いでいるヤツは愚か者」みたいなアホなことを言ってる blog も散見するのだが、ぶっちゃけ技術的な話なんぞ小さな話であって、問題はそれ以外の部分が大きいのが判ってないんだなー、と思う。

PHP5 Compatible にしておけば…というが、PHP5 がまだ形になっていない時点で組んだものを PHP5 Compatible にする費用は誰が出すのか?自分の趣味で書いてるものならともかく、そうじゃなきゃお客さんが納得してお金を出してもらわなきゃ、手は加えられない。機能がアップされるわけでもないのに、ホイホイと金を出す客は、そう多くない。

それに2〜3年とか言ってるけど、IT 業界だけにドップリ浸かってる人たちには相当長期な話でも、業務アプリレベルではそう長いスパンでもないんだよね。この前完成して何も不満はないのにナゼ?と言われるレベルの時間。

全部が全部、月単位や年単位でのメンテナンス契約を結んでいるわけじゃないし、そうなったら個別対応になるわけで、そうなればこっちがいくら説明しても、金を出さないというなら手弁当ではできない。ボランティアでやることに責任は負えないから、手は出せない。勿論移行しないことによる結果は先方に負ってもらう話になるけど。

そういった、技術的な部分とは別に簡単に行かない事例もあるのを判らないのは、ホント技術馬鹿だなーと思う。PHP 開発チームにそこまで考慮しろとは言わないが、PHP5 以降の状況を見ていて、なんだかなーと思うことばかりになってきた。PHP/FI から使ってきたけど、できるだけ PHP 捨て捨て、という意識は加速されるばかりだな…

まぁ、そうは言っても、まだまだつき合って行かなくちゃならない言語だし、実際問題、頭の痛いことではある。

「PHP 4」のサポートが2007年末で終了へ
PHP 4のサポートが12月31日で終了 - 2007年中にPHP 5への移行を検討のこと