Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)


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きょう午後1時から Google の日本国内向け新製品発表会があります。既に予測報道がされているようにアメリカで大ヒット・7インチタブレットになっている「Nexus 7」が、いよいよ国内でも発売されます。

また、Apple の電子書籍ストア iBooks Store は日本向けは事実上なにもなく、また本命と言われる Amazon Kindle もまだ“上陸”していないわけですが、今回7インチ・タブレット「Nexus 7」販売と同時に、Google の日本向け電子書籍ストア「Google Play Books」も開始されていて、Google Play ページもアプリだけの時代からかなり変わりました。

Google Play の書籍
(Google Play Books に置かれる本、出版社は、まだ角川系など限られているようですが…)

今回は Google 会長が来日しての気合の入った発表会みたいですが、

既に Nexus 7 の日本語ページはできていて、16GB モデルはフライング(?)で買える


ようになっています。16GB でお値段 19,800円。やっすいねぇ〜

ということで、まず速報的に以下、商品ページリンクを。

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今月初めにリリースされたものの、バグ有りまくりで速攻撤回された Google 謹製「Gmail」アプリ。数日前にバグ修正の上、再リリースとなりました。

Gmail (iTunes URL)

使い始めてすぐ

修正再リリースなのに、やっぱり微妙な出来だなぁ…


と感じたのは否めませんでした。

オフラインでも一定範囲は使えますし、メールアドレス指定に iPhone / iPad のアドレス帳から指定できるところなどはアプリの意味がありますが、足りない機能が満載なのもまた事実。

「Android の方が良いと思わせる嫌がらせか?」とまでは言いませんが、

今更出すなら Android の Gmail アプリと同じレベルで出してくれよ… (-_-#)


と言いたくなったのも事実。使えないとは言わないけれど、バグや不備な機能も多すぎます。

Gmail アプリの売りの1つはプッシュ通知かもしれませんが、これがまた半端な出来(後述)でイマイチ。ガッカリするほどの出来。

単に Gmail を即時受信・通知するだけなら、メールアプリでの Gmail 設定を Google Sync で設定する方法がありますので、そちらでやればメールの即時受信・通知はより確実で判りやすいものです。

Apple 端末で Google Sync をセットアップする - モバイル ヘルプ

プッシュ通知が目的で Gmail アプリを使おうとするなら、Gmail アプリより上記のやり方を使った方がずっと良いでしょう。

そういったこともあって、通常のメールアプリから Gmail アプリに置き換えできるかは微妙と言わざるを得ません。期待が大きい分、ガッカリ感もあった純正 Gmail アプリです。

iOS_Gmail01
(通知音は鳴って未読数バッジは付加されるが、通知内容は表示されない Gmail アプリ)


そんな“微妙なレベル”の出来とはいえ、この Gmail アプリにも利点はあります。それは

Gmail のラベルの確認・付け外しが自由にできる


こと。Gmail のラベルを盛んに使っている人なら Gmail アプリを使う価値あり、と言っていいでしょう。

通常のメールアプリでもフォルダ移動を行うことでラベル付加と同じ事はできますが、

  • 通常メールアプリのフォルダ移動では、ラベルは1つしか付けられない

  • 通常メールアプリでは(フォルダ名以外の)メールに付加されたラベルの確認ができない


という問題があります。

Gmail ではフォルダじゃなくラベルを使っているのですから、複数のラベルを付加するのは珍しくないですし、それこそが Gmail の便利な機能の一つでもあります。それが通常メールアプリではできませんし、何よりもラベルの確認ができないのは Gmail として使いづらいところです。

iOS_Gmail18Label2


というわけで、Gmail でラベルを使わない人ならイマイチ微妙なデキですが(今後のアップデートに期待ですね)、ラベルをよく付け外しするような人なら、今でも Gmail アプリを使う意味はあると思います。

まぁ、ひと言で言えば、

通常メールアプリと Safari で Gmail にアクセスした場合を足して2で割った


そんな感じ。本当なら2で割らずに両方の良いところ取りをしたいのですが、残念ながら今はまだそうでなく、そこが微妙たる所以です。

とはいえ、3〜4日間使ってきて、それなりに使えているのも事実ですし、Gmail を Gmail らしいスタイルで使うには純正メールアプリより良い面もありますので、ざっと簡単に現状の Gmail アプリを紹介しておきます。

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今朝、なんの予告もなしに Google から突如リリースされた「Google 日本語入力」。MS-IME とか、ATOK とか、ことえりとか、そういった日本語入力システムの新種である。

いきなり Google が日本語入力システムか…Google とは言えど、日本語独自のプロダクトはそうレベルが高いものもないし、無料配布の IME だし、期待せずにちょっと試すか〜と思ってダウンロードページに行くと、

おっ!?最初のβ版から Windows 向けだけでなく Mac版もある


なかなか気合入ってるなぁ。Google の場合、他とは違って割と Mac 向けも(そして Linux 向けも)きちんと作られているが、Chrome のように Windows 版以外は大幅に遅れているものもある。

それを考えると、かなり気合が入ってるのかも?と思いながら Mac版、そして Windows版をそれぞれマシンにインストールして、かれこれ1時間以上使ってみているのだが(これも Google 日本語入力を使って書いている)

こりゃメチャクチャ使える IME じゃん…


と驚いた。まだビジネス文書でどれだけ使えるかは判らないけど、少なくとも普段使い?には本気で使えるわ、コレ。Window版も Mac版も。

この「Google 日本語入力」のウリは、

  • Google Suggest(Google の検索画面で出てくる推測候補リスト)と同じ推測・予測候補機能

  • Google の集めたウェブデーターから統計的言語モデルを構築し、変換エンジンを構成

  • Google からリリースされた製品なので無料でダウンロード、使うことができる


というもの。

実際使ってみると、Google Suggest と同じ感覚で推測候補が出てきます。そしてネットでよく使われる?マニアックな単語の変換精度はピカイチだったりして、なるほどねーと感じます。

が、そういった特長があっても実際に使ってみて、単語区切りの精度が低かったり、マニアックじゃない普通の言葉の語彙が少なかったり、変換動作のレスポンスが悪かったりしたら、やっぱり使えないわけですが、

変換精度もレスポンスも、なかなか良い


というのが、2時間近く使っている現在の正直な印象。

突然出てきたβ版なので、全く期待せずに使ってみたこともあるので、その辺の印象は割引が必要ですが、とにかく使える IME なのは間違いない。どころか、

Mac なら「ことえり」、Win なら「MS-IME」という
システム標準の IME よりずっと使える!


これは間違いない。ことえりや MS-IME の変換精度の糞さ加減を思えば、「Google 日本語入力」の方がずっと快適に使えますし、ことえりよりもサクサクと動くので、ATOK を入れてない環境では全部「Google 日本語入力」に乗り換えになりそう。というか、

有料の ATOK は大丈夫か…?


と思えるくらい。

もちろん、ATOK の方が変換精度など優位点は色々ありますけど、なにせ「Google 日本語入力」は今日リリースされたばかりのβ版。それで、この完成度ですからねぇ…驚きました。

もっとも Google Japan Blog を見ると

Google Japan Blog: 思いどおりの日本語入力 - Google 日本語入力

なるほど最初から完成度が高いのも判る気がするわけで。

ただ、良い点ばかりではなく、

  • 確定後再変換ができない(よね?)

  • キーバインド設定などで設定できないもの、判りづらい部分もある

  • MS-IME だけでなく ATOK やことえりのユーザー辞書データーも読み込めて欲しい…

  • 32bit OSでしか動かない(64bit 版は鋭意開発中)

  • Mac では長音の入力が、ことえり、ATOK などと異なるなど、標準でない部分もある


といったことはありますが、初リリースのベータ版ですからね。

少なくともここまで2時間ひたすら試してきて(twitter やこのブログ以外では、ちょっとしたメールとコードの日本語コメント程度ですけど)、普通に使える、ことえりや MS-IME よりは確実に実用度が高い IME という感じです。

まぁ、この手の“製品じゃない” IME を嫌がる人もいますが、試さずに文句言えるほど完成度は低くないので、食わず嫌いじゃない人は一度試してみる価値はあるかと。

あと心配な人もいるであろう「Google 日本語入力」を使ってる時の入力データーなどが勝手に Google に送られるのか?という問題は、ヘルプを見る限りそのようなことはなく(データー送信に同意していれば、一部データーが送られる)、ちょっと使ってみた限り妙なアクセスも発生してないように見えます。

個人的には、確定後再変換が早期に実装されることと、Linux 版も登場してくれることを望みたいところです。関わってる人たちを見る限り、Linux版(というか X 向け)は出してくれそうですけど…

どの OS でも同じ日本語変換システムが使えるのは、マルチ OS 使いには非常に嬉しいことですからね。「Google 日本語入力」くらいの変換精度とレスポンスがあれば、統一しても良いくらい。

なお、「Google 日本語入力」のダウンロードは以下のページから。

Google 日本語入力 - ダウンロード

Windows ならブラウザから直接インストーラー(ネットワークインストーラー)が起動して自動的にインストールが開始されるし、Mac ならインストール用 dmg ファイルがダウンロードされるので、dmg ファイルを開いて中にあるインストーラーを起動すればいいだけです。
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昨日フライング発表したみたいになってしまった Google Chrome。未明にはダウンロードできるようになって、たぶん今日は多くの人が書くだろうから別に俺が書かなくても良いと思うけど、とりあえず使ってみた。ファーストβ版のため、Windows 版しかないが日本語化はされている。

で、使ってみた感想は

思っていたよりずっと良いし、これは将来有望


という感じ。さして期待してなかったから、思ったより良いという評価になったこともあるし、一部で言われているような革新的なんてことは全然ないけど、実に今後のブラウザーを考えて作られてる印象はある。「いまブラウザを一から作り直したら」という課題に挑んだ、と言うだけはあるのは確か。

Safari と同じレンダリングエンジン (Webkit) でサクサク表示されるのは予想していたが、タブ毎に独立したプロセスで動いている仕様のおかげで、タブを多く開いた時、特に動作の重いページをタブで複数開いた時の Chrome の機敏さは本当に素晴らしい。これだけでもすぐに乗り換えたくなるくらいだ。

一見 Opera っぽい外観は個人的に好みじゃないが、Opera と違ってスッキリしているので悪くない。IE もそうだけど、今後のブラウザはこういうシンプルな表示が主流になっていくのだろうと思う。タブをウィンドウ外まで引っ張ると新規ウィンドウで開いたりするのも面白い。Gmail が特別扱いなウィンドウになってるのは、まさにブラウザベースのデスクトップということか。

スマート検索エンジンも興味深い。検索ボックスがロケーションボックスと統合していて、それだけなら Firefox でも同じだけど、デフォルト検索エンジンを google に設定していても、amazon の中で検索をかけると amazon の検索エンジンを使うところは、なかなか面白い。けど、私の使い方では困ることも多そう。amazon の中にいて、その商品についてググることが多いからな。そのあたりスマートに解決できなきゃ検索ボックスはあった方が良いと感じた。

デフォルトのホームに、自分が良く行くサイトがスクリーンショットで並ぶのは悪くないだろうけど、自分専用のホームページを常に表示させる私には関係ない。でも、Yahoo! をホームページにしているような人だと、便利と思う人も多いだろう。

そして独自の JavaScript エンジン V8。確かに速い。そしてウェブプログラミング的な観点からは意外と癖がないようで、これまで使ってきた JavaScript プログラムとの互換性も高そう。ExtJS ベースの JavaScript がガッツリ入ってるウェブアプリを一通り操作してみたが、ほとんど問題がなく、ブラウザ毎に差異が必ず出る箇所もスンナリ無問題で拍子抜けしたくらいだ。

細かな検証はまだしてないけれど、意外と対応は楽そう。まぁ考えてみれば、Google 自身が膨大な JavaScript ライブラリを使っているのだから、自らが開発するのに非互換性を無駄に増やすようなことをしないか。ちょっと安心した。

ともあれ、ファーストβということもあって、フォントが変更できないとか(表示フォントの指定は設定から可能です。メニュー周りはできませんが…何をボケたこと書いていたのだろう?)、ブックマーク周りが非常に扱いにくいとか、細かなところで使いにくいところが多く、今すぐメインブラウザにしようなどとは思わないが、google にしては久しぶりに最初から完成度が高く、乗り換える気になったら即日乗り換えられるくらいでもある。

まぁブックマークの扱いづらさは、どんどん検索してもらわないと困る Google としては「はぁ?ブックマーク?そんな前時代的な遺物は、もう捨てようよ!」ということなのかもしれない。検索と(使用頻度で決まる)デフォルトホームページの方がスマートであり、ブックマークの時代を終わらせようということなのかも知れない(確かにそれはそうかもしれないけどね)。

ともあれ、早く Mac版、Linux版が登場して欲しい。すぐにメインブラウザにはならないだろうけど、セカンドブザウザにはなりそう。Firefox 3 は速くなったが、使いやすくはなってないしね。Firebug を使うとき以外に Firefox を立ち上げる頻度がまた減りそうだ。

にしても、Google は Firefox 最大の支援者のはずだが、どうするんだろうなぁ。

【追記】

ニコニコとか一部の Flash サイトは表示に難があるようだ。もっともクラッシュしても、そのタブだけダメになるだけで、ブラウザ全体は何ともないことの証明になるだけだが(笑)。あと、UTF-8 日本語表示周りが、ちと怪しすぎる。サイトのソースに問題があるようだが、文字化けすることがある。このあたり、まだまだfirst beta という感じではある。

リソースは食うが、タブ毎に独立したプロセスで動くというのは、メモリ 2GB を載せた EeePC 901 には良い感じなんだけど、全画面表示での Firefox3 の使い勝手の良さには及ばないのが残念。動作の軽さは Netbook に最適なので、Firefox 3 のような全画面モードができれば Netbook 最強ブラウザになれる可能性も。

Googleが独自ブラウザ「Google Chrome」を9月2日にリリース
Google Chrome、ダウンロード開始
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おぉっ!?と思ったけど、実際見てみるとかなり荒くて、広域で見ないとちょっとダメな感じ。でも Google のことだから、もっとデーターを細かくしてきたりするだろうと期待。

Mac 上ではカシミールが使えないので、1:50,000 データーを使ったカシミールで見られるくらいの細かさにはなって欲しいと思う。でもって、そのうちカシバードと同じような機能も入ったりして(Google Earth には既にフライトシミュレーター機能があるしねぇ)。

「Google Maps」で陰影付きの地形図が表示可能に
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フライトシミュレーターな機能の次は、現実の天気を反映させてみる機能の第一歩が搭載されたようで。ドップラーレーダーは今のところアメリカだけだが、雲画像は世界中で表示されている。国内の天気予報サイトと違い、雲画像は数時間遅れになってるので現在の状況確認には使えないが、地球をグルグル回しながら全世界の雲画像が見られるのは、なかなか面白い。

Google Earthに雲やドップラーレーダーの画像を表示するレイヤーが追加
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先日書いた Gmail の IMAP 提供開始表明から1週間、全アカウントで IMAP が利用可能というアナウンスが出たようだ。さっき確認したところ、昼頃にはまだ IMAP が使えなかった数個のアカウントも全て IMAP が利用可能になっていた。設定で一時的に表示を英語にしたら、IMAP を ON にする欄が(Forword, POP 設定タブに)出てくる。

で、私は昨日から使ってみてるわけだが、正直遅い。Google のメール関係サーバーは、POP にしろ SMTP にしろ、はっきり言って遅いのだが、IMAP はそれに輪をかけて遅い。こんなに遅いままだと、POP で受けた方が速いような気がする…いや、現状、気ではないな。

【追記】今日になったら、それなりの速度でアクセスできるようになっていた。昨晩はサービスイン直後で遅かっただけか?

Gmail IMAP、英語版サービスイン - iPhone/iPod touchからも楽々メール
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Mac の iCal と Google Calendar を同期させるソフトウェアは、昨年 SpanningSync が登場して私もβの頃から1年ほど使ってきたけれど、少し前に再インストール大会になった際、改めて調べてみたら gSync というソフトも登場していた。SpanningSync は安定しているし概ね満足しているのだが、gSync は gSync で良さがありそうだったので試してみた。

Spanning Sync - Sync iCal and Google Calendar
Macness, attaining a higher state of Mac OSX usefullness (gSync)

ということで、適当に手元に書き散らしていたものを、個人的な感想を含めてまとめてみるテスト。まずは、簡単な比較。

  • どちらも一定時間毎に自動的に同期してくれる設定がある。

  • どちらも過去のカレンダーデーターの同期日数制限はある。

  • どちらも複数台の Mac とのデーター同期も想定している。

  • どちらも Google Apps for your domain にも対応している。

  • SpanningSync は自社サーバーを通して Google Calendar と同期するが、gSync は Google Calendar と直接データーのやり取りをする。

  • SpanningSync は iCal と Google Calendar 双方の複数カレンダーに対応していて関連付けができるが、gSync はできない。

  • 反面、gSync は複数の Google アカウントの Calendar と直接同期できるが、SpanningSync は1つの Google アカウントの Calendar としか同期できない。

  • どちらも有料。SpanningSync は永久ライセンス $65、1年間ライセンスが $25 だが、gSync は2台までの利用なら1回ぽっきり $20(将来バージョンアップが有償になることがあるのかどうかは不明)。


といったところ。同じ目的のソフトだが、同期を取る方法からライセンス形態まで全然違う。そのため、使う人の利用形態によって、どっちが良いかは大きく分かれると思う。

まずは、gSync が SpanningSync に比べて勝っていると感じた点。

  • 自社サーバーを通して Google Calendar と同期する SpanningSync は、自分の Google アカウントのパスワードを SpanningSync に保存するというセキュリティ的な難点を抱えるが、その点、自分の Mac 本体と Google Calendar の間を直接やりとりして同期する gSync は随分安心できる。

  • 直接同期する分、同期速度は SpanningSync より gSync の方が速いように感じた(試した限りだが)。

  • 直接同期するので、SpanningSync のサーバーの不調などで同期できないということがない(Google 側に問題があれば双方とも不可能だが、リスクは下がる)。

  • SpanningSync は1つの Google アカウントの Google Calendar としか同期できないが、gSync は複数の Google アカウントを登録して、それら全ての Google Calendar と直接同期が可能(SpanningSync は複数アカウントの Google Calendar と同期したいなら、Google Calendar の共有機能を使ってくれと書かれている)。

  • MacOS X 標準の Sync Service ベースに構築されているので、iSync などとの親和性が高い(のかもしれない)。その有利点は私には感じられなかったけれど…

  • SpanningSync は永久ライセンス $65、1年間ライセンスが $25 とそれなりにするが、gSync は $20 で利用可能とリーズナブル(ただしクライアントは2台まで)。


といったところは gSync に魅力を感じる。反面、SpanningSync が優秀だと感じたところは、

  • gSync はアラーム設定の同期は全くされないが、SpanningSync は iCal → Google Calendar 方向のみアラーム設定の同期(コピー)をしてくれる。

  • SpanningSync はソフトウェアのメニュー、環境設定は日本語化されている(ドキュメント類は英語のみ)。

  • SpanningSync は大量の追加、削除がある場合に事前警告が出てくれる(カレンダーデーターがおかしくなった場合には有用)。

  • Google アカウント毎のレジストなので、クライアント台数は制限されない(たぶん)

  • 将来的に Mac のアドレス帳と Gmail のアドレス帳の同期も機能追加するらしい。

  • 問題発生時のレポート機能があるなど、サポートは SpanningSync の方が良さげ。


といった点が挙げられる。

gSync はそれなりに試した程度なので断言はできないのだが、大量のデーターを同期する場合は時間がかかっても SpanningSync の方が安定していると感じられた。もっとも、これは過去1年ほとんど問題なく使い続けてこられてきたという安心感から来ることかもしれない。同期途中でスリープしたり、ネットワークを切っても、同期データーに支障が出たことはなかった。

複数 Google アカウントへの対応は、SpanningSync では Google Calendar 側の共有機能を使わざるを得ず、gSync の直接複数アカウント同期にも魅力は感じるが、実際には Google Calendar 側の共有機能を使った方が同期時間が短くて済むなどの利点も多いので、どっちもどっちかな?と思っている。

でも、正直 SpanningSync のサーバーを介さなくても良い、ということは大きな魅力。ただ、数日試した限りは同期精度はまだ SpanningSync の方が安定していると思えることが多く、一方方向でもアラーム機能の同期を行ってくれることもあって、今回は gSync に乗り換えるまでには至らなかった。

ただ、今年3月の SpanningSync 正式サービス開始時にはずっと Mac メインで行くかどうかも判らない状況だったため、永久ライセンス ($65) ではなく年間ライセンス($25)を選んだこともあって、来年の更新時には再検討する余地があるとは思ってる。まぁきっと1周年までには、年間ライセンスユーザーを引き止めるためにも、魅力ある機能追加をしてくれると思ってるが。

ともあれ、これから利用する人なら定番だった SpanningSync ではなく、gSync も十分検討する余地があると思うし、gSync の方が良い人も多いはず。ただ、gSync はネットで検索してみる限り、利用者がなかなか見当たらないようで…

ちなみに Google Calendar → iCal 方向だけの同期なら、Google Calendar の共有機能を使って、iCal 用の共有 URL で Google Calendar のデーターを iCal に反映させることはできる。iCal で入れたデーターは Google Calendar に反映されないが、基本は Google Calendar という人なら無償でサクッとできて便利。私の場合は iCal 側がベースだから無理だけど。

そして、もう一つ。まだ試していないのだが、カレンダーデーターの同期を取る機能としては最強サービスじゃないかと思われるのが、Plaxo。

Plaxo

元々カレンダーウェブサービスだが、同期できる対象が素晴らしく広い。カレンダーデーターだけでなくアドレス帳も含めて、Mac の iCal に Windows の Outlook, Outlook Express や Thundarbird、ウェブサービス系は Google だけでなく Yahoo! や MSN もと

Win も Mac もウェブサービスも何でも来い!のパーフェクト対応


これらで全てカレンダーやアドレス帳が同期できるのは素晴らしい(元々はアドレス帳サービスだったようだ)。そして一応レベルだが、日本語対応もなされている。さらに(今のところは)無料!というのだから、非のつけどころがない。

ちょっと話がウマすぎるんじゃないか?


と思うくらいだが、使っている人の話を見ている限りは、ウマすぎる話が実現されているようだ。特に Win, Mac 両用な人間には、これしかない!という感じ。

ま、今はβで将来的には有料になるのかもしれないが、現在のオプション有料サービスでも年間 $49 だから、たとえ有料化されてもそう高くはないだろう。高くても SpanningSync の $25 程度じゃないかと思ったりする。

早速試したいところだが、gSync を試した時と違って、既にどのマシンも“データーが壊れたら泣ける”体制に入ってしまったので、迂闊に Plaxo を試せないでいる。近いうちにテスト機の Windows の環境を追加する時に、この Plaxo を試してみようかと思っているし、問題ないなら有力選択肢になるかもしれない。最近流行の SNS 志向なのか、カジュアル向けっぽい点だけが気になるが…
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増量強化計画発表後、あっという間に 3GB, 4GB を超えて、ただいま 4.6GB 近くまで増えてきた Gmail。このままだと 5GB 突破まで行きそうな気配。それに先日導入が発表された IMAP も、未だにどのアカウントの設定画面(英語版)にも出てこねーぞ、と思っていたら、ようやく今日の昼頃に比較的最近利用開始したアカウントの1つに出現。ありがたや、ありがたや。

しかし、かなり昔のβ時代から使ってるアカウントは出現せず(もちろん英語版にして確認)。相変わらず Google 様のアップデートは読めない。

ということで、この“Gmail 2.0”もいつのことになるやら判らないが、とりあえず年内には…という感じかな。当面は IE7, Firefox 2 系のみということなので、Win では Firefox だけど、Mac では最近すっかり Safari メインになった私は、当分あまり使う機会はなさそう。

バックエンド・コンポーネンツが他の Google Apps と共通になるという話なので、Gmail 2.0 に Safari を対応させる時には Safari 2.x でも Google Note や Google Docs and Spreadsheets にも対応して欲しいものだ。

もっとも Gmail が IMAP 対応してくれて、これで Gmail に対する不満はほとんど解消したかな。これでリナザウとか iPod touch とかのメール設定は基本 IMAP にできるわ。昔はメールを POP で受けてオフラインでのメールチェックが必須だったけど、今は携帯で(ほぼ)いつでもどこでもメールチェックはできるから、モバイル端末でメールを必要とするのは基本的に送信する時だけになったしね。

高速・高機能化したGmailが「数週間以内」にお目見え予定
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Gmail も IMAP に順次対応していくということだが、非常に癖の強い Gmail の POP 仕様について俺的まとめ。ただし、Gmail の仕様は微妙に変わることがあったり、過渡期でアカウント毎に挙動が違う場合もあるので、必ずしも全ての場合において以下の内容と一致するわけでないので、念のため。

まず、通常の Gmail アカウントを POP 利用でローカルメーラーで送受信する場合の基本。

  1. 通常の POP 受信ができるのは1回のみ。一度 POP 受信されたメッセージは、recent モード(後述)を使わない限り POP 受信できない。複数のローカルメーラーから通常の POP 受信を行うことはできない(一度 POP 受信設定を解除して一から全部 POP 受信し直すことは可能)。

  2. POP 受信設定のメールアカウント欄の先頭に「recent:」を付けることで(通常 xxx.yyy@gmail.com のところを recent:xxx.yyy@gmail.com とする)、recent モードでの POP 受信となり、他の POP 受信状況に関わらず最近 30日分の受信メッセージにアクセスできる。
    複数のローカルメーラーから POP 受信したい場合は、主たる受信先は通常の POP 設定にしておき、残りはこの recent モードを使用するしかない(ローカルメーラー側で一度取得したメッセージも再取得する設定になってると重複受信されるので気をつける必要がある)。

  3. 新着メールを先に recent モード側で受信しても、通常の POP 受信で新着メールはきちんと受信される(当然)。

  4. POP 受信する前に Gmail のウェブメール上で既読にしても、POP 受信では新着メールとして受信される(当然)。

  5. POP 受信する前に Gmail のウェブメール上でアーカイブ行きにしても、POP 受信では新着メールとして受信される(当然)。

  6. POP 受信する前に Gmail のウェブメール上で削除(ゴミ箱行き)したメッセージは POP 受信されない。

  7. POP 受信する前に Gmail のウェブメール上で削除したメッセージは、ゴミ箱から戻すと新着メールとして POP 受信できる(一度 POP 受信したメッセージについては改めて POP 受信されない)。

  8. ローカルメーラーから SMTP で送信したメールは、Gmail 上では自動的に送信済みメール扱いになって受信トレイには表示されない。


Gmail の POP の挙動として非常に独特なのが最初の2つ。通常の POP 設定では新着メッセージを受信できるのは一度のみ、という仕様。ローカルで POP 受信するのは1つのみ、という場合には何ら問題はないのですが、複数のマシンから POP で受信したいという場合には非常に困った仕様です。

この POP 仕様の暫定的な回避方法として用意されているのが、recent モード。最新 30日分のメッセージしか受信できませんが、モバイル用途などでは使える仕様でしょう。ただ、複数のマシンでメッセージを完全に同一のものとしたい場合には、

  1. メインで Gmail から POP 受信しているメーラーのデーターを新たに POP 受信するメーラーへ移行(コピー)する。

  2. 新たに POP 受信するメーラーで recent モードに設定して POP 受信するようにする。

  3. 最初の POP 受信では最新 30日分のメッセージがまとめて受信されてしまうので、重複するメッセージをメーラー側で削除する。

  4. 2回目からは 30日以内に POP 受信を行うようにする。


といった手順で、複数のローカルメーラーで POP できるようになります。メールデーターの移行と、1回目の recent モードでの POP 受信した後に重複メッセージを削除するのが面倒ですが、これで何とかなります。

新たにサポートされ始めた IMAP を使えば、こんな面倒なことはなくなるわけですが。

3.〜5. は当たり前の仕様として、6.〜8. もウェブメールとしての Gmail をリモートコントロールしていると考えれば納得できる仕様です。

しかし、独特の仕様はこれだけではありません。ここからは Gmail をローカルメーラーで使う場合に注意すべき点を述べていきます。まず、重要な点として、

  • 通常の POP 受信の場合は、ローカルメーラー側の「サーバーにメールを残す・削除する」設定は無視され、Gmail 側の設定で「コピーを受信トレイに保存」する設定になっていれば、POP で受信したメールも Gmail 側に残る。

  • recent モードでの POP 受信の場合には、ローカルメーラー側の「サーバーにメールを残す・削除する」設定は有効で、Gmail 側の「コピーを受信トレイに保存」する設定に関わらず、ローカルメーラー側で「サーバーからメールを削除する」設定になっていると、POP 受信したメッセージは Gmail 上から削除される。

  • 前項で Gmail 上から削除されたメッセージは完全に削除されるのではなく、ゴミ箱行きとなる(30日以上経過で完全削除)。


という挙動があげられます。これは私も使い始めの時に迂闊にも設定をミスって、大量のメッセージをゴミ箱行きにしてしまって、泣きながら受信トレイに戻しました。通常の POP 受信と recent モードでの POP 受信で、こんなところの挙動を変えるのは解せないのですが、とりあえず Gmail の仕様のようです。

また、Gmail はローカルメーラーから SMTP 送信する場合にも独特の仕様があるため、一般的な POP アカウントで運用している場合とは運用に注意すべき点があり、

  • ローカルメーラーから Cc, Bcc で自分宛に再送信するようにしても一切無視される(ローカルメーラーで送信メールを自分宛に再受信するようにはできない)。

  • ただし、自分が送信したメッセージは(前述の通り)Gmail のウェブメール上では「送信済みメール」に入る他、他の POP 受信メーラー側でも新着メールとしてきちんと受信できる。

  • Gmail ウェブメール上で本来のメールアドレスだけでなく別のメールアドレスで送受信できるように設定していても、ローカルメーラーから送信する場合には本来のメールアドレスで送信されてしまう。


というものがあります。

自分宛の Cc, Bcc が効かないのは、ローカルメーラーで自分が送信したメッセージも受信箱に入れる形で運用している人には辛い仕様です(私もそうですが)。特に受信メールと送信メールを一括で管理できず、別のフォルダに入れるしかないメーラーの場合は受信箱のスレッドがうまく機能しないので、フィルタなり手動でメールコピーさせるしかありません。

また、複数のメールアカウントから POP や転送で Gmail へメールを集約しているような場合など、Gmail 上で複数のメールアドレスを使い分けている際、送信元メールアドレスをきちんと使い分けたい場合は Gmail のウェブメールを使わないと反映されないようです。ローカルメーラーから送った場合は、メーラー側で送信元メールアドレスを変えて送信しても、Gmail 側で本来の Gmail メールアドレスに書き換えられてしまうようです。

というわけで、Gmail をローカルメーラーで使う場合には色々と癖があるため、色々と気をつける点があります。Gmail が基本的にウェブメールであるということ(ウェブメール上の広告で儲けている)を考えれば止むを得ないでしょう。

これらの挙動を考えれば、Gmail のローカルメーラーの利用は補助的に利用にとどめ、基本はウェブメールとして使うのが一番楽、判りやすいと言えます(当然ですな)。

ただ、IMAP が利用可能になりつつあるので、今後は IMAP を使うのがベストなのは言うまでもないでしょう(IMAP をサポートして Google が Gmail からどうやって儲けを出すのか本当に疑問ですけど)。POP は Google サーバー上のメールデーターのバックアップとしての利用に留まるのが良いかもしれません。

ま、そう言いつつ、私は色々とややこしく使おうとして格闘した(今も多少している)わけですが…

これらの話の続きとして、「Gmail のアカウントで POP 受信しつつ他のメールアドレスへ転送もかけている」という特殊?な状況での挙動については、また後日気力が出たら書きたいと思います。
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