Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)

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昨日の続きといえば、続き。

[Photo Diary] どこぞのお高いフラッグシップ機と違うね

国内最高峰の2輪レース JSB1000 の Race 2 決勝が終了して1時間、
今度は国内4輪最高峰レースの SUPER FORMULA の 2024年シーズン第1戦決勝。
こちらも X-T5 + XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR で撮ったわけだが、
注目していたのは、「被写体認識:車」を使ってフォーミュラカー相手の場合、
ちゃんとヘルメットへフォーカスを当てに行くかどうか、ということ。

真っ当なメーカーの被写体認識 AF なら、車認識でフォーミュラカー相手なら人の顔、
すなわちヘルメットに焦点を当てに行くアルゴリズムを組むはず。
箱車(一般的な形状の車)とは撮り方が違うのは誰もが知るセオリー。
どちらかといえば、バイクと同じ。
そこは、車(だけ)ではなく人が主役、でもあるから当然。

で、X-T5 だが、ちゃんとフォーミュラカー相手ではヘルメットを追おうとしていた。
バイクと違って現在のフォーミュラカーは Halo(コクピット保護装置)があり、
それに邪魔される分だけバイク以上に合焦率はより厳しいところはあるが、
正面からでも上からでもヘルメットを追おうとする挙動は多く見られたので、
全くやる気のない、どこぞのフラッグシップ機を使っている身としては
頑張ってるなぁ…という思いと、ええなぁ…という思いが無い混ぜになった。

Halo が装着され、シングル AF ではヘルメットにジャスピンしにくい時代になったからこそ、
被写体認識 AF が真価を発揮するというのに、
どこぞのフラッグシップ機はフォーミュラ相手に1ミリもヘルメットを追わないもんね…

ともあれ、X-T5 の AF、特に被写体認識の挙動は納得できるものだった。
モータースポーツ相手で安心して頼れるとまでは言えないが、
これがもっとブラッシュアップされれば使える度は高まるだろうな、という感じ。
2輪と同じくシングル AF-C と使い分けながら、将来は使える武器になりそう。
ただし、レンズ持ってホールドポジション崩さずに瞬時に切り替えられる必要はある。


とまあ、ここまで昨日から某 Z 9 を腐して X-T5 を持ち上げるようなことを書いてきたが、
ぶっちゃけ、サーキットで撮る場合にどっちを選ぶかといえば、断然 Z 9。
Z 9 のサーキットにおける被写体認識がウンコであっても、X-T5 を選ぶことはない。
(サッカー撮影でも選ぶことはないし、実際無理だと判断して使わず Z9 を持って行った)

幾つも理由はあるが、圧倒的に違うのは EVF。
高速な被写体、流し撮り多用する現場で、X-T5 の EVF は正直言ってイマイチ。
リフレッシュレート 100fps の設定なら行けると思ったけど、話にならんかった。
200fps の設定だとまずまずだけど、SS 低めの流し撮りでは遅延がキツかった。
撮って撮れないことはないけれど、Z 9 と比較した場合 EVF だけで X-T5 を選ぶ理由はない。

などと書くと
「値段が3倍も違うもんを比較してどうすんねん、ボケ」
「動体相手の比較するなら X-T5 じゃなく X-H2S やろ、このタコ助が」
と言われそうで、それは全くその通りだし、X-T5 は動体向けに作られていないのは百も承知。
望遠レンズに向かないグリップも、バッファの少なさも、ボタン配置も、使用メディアも、
基本的には静止体向けのカメラというのは判ってるけど、それは置いといて、の話なので😅


色々不満はあっても Z9 の EVF だけはホント素晴らしい。
暗所では微妙だけど、それ以外は未だ文句のつけようがない。
他社機(フラッグシップ機含む)を使わせてもらうたびに、
Z9 の EVF の良さはを見直しちゃう。

動体撮影で「歩留まり」というところを考えた場合、
AF 能力も必要だけど、まずは、狙いたいシーンをしっかり押さえられたか、が第一にくる。
ここぞという瞬間をきっちり押さえるためには(本人の準備を除けば)視覚と触覚。
見て、追って、押す。
見て、追えて、押せる。

それに必要なのは、被写体を見て追える装置であり、ストレスなく操作できる UI。
AF は二の次、とまでは言わないが、それらがあってこその AF 能力になる。

その点を考えると、スペック以上の、値段3倍に相応しい差はあって、
当然ながら、被写体認識 AF の出来だけで軍配を挙げることなんて有り得ない。
もっと言えば、X-T5 に限らず富士フイルムがハイエンド動体系を狙うなら
そういう点は改善が必要な点だろうと思う(偉そう)。

とはいえ、今の富士フイルムは、世界中の数寄者がテンバイヤーからでも買おうとする
亀ヲタ向けこだわり高付加価値()カメラを作っていればウハウハであり、
コストのかかる割にタマが出ない動体撮影向け市場を狙うより利益率が確保できるはず。
日立や HOYA ほどシビアじゃなくても冷徹に見極めができる経営陣を思えば、特にね。
ってか、本気で狙うつもりなら、300mm 以上のレンズは全部暗い、なんてことないはずよ。

(X-T5 + XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR)
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今年の鈴鹿 2x4 レースには、しばらく借りていた X-T5 + XF100-400mm のセットを持参。
このセットでの AF 能力、特に X-T5 の AF が(前世代の X-S10 から)どれだけ進化しているか?
そのあたりを知りたかった。

特に X-T5 世代の被写体認識 AF には車認識だけではなく自転車・バイク用の2輪認識モードもある、
ということで、ギリギリの到着だったが間に合った国内最高峰の2輪レース JSB1000 で、お試し。

いやぁ、追うね、ヘルメット。
正確にいえば、追おうとしてる、ね。
角速度が速いシーンや車体をバンクさせた瞬間とか追えていないシーンもあるけど、努力は見える。
撮影方向とは逆側に車体をバンクさせて頭が見えなくなっても、
チラッとヘルメットが映った瞬間にヘルメットを認識しようとする。
3枚目くらい引きの絵でも車体よりヘルメットへ持って行こうとする(フラフラするけど)。

時間の関係上、逆バンクのDスタンド、Eスタンドからしか撮っておらず
接近戦や低い構図で撮っていないけれど、
引きでも寄りでもヘルメットへフォーカス合わせに行く努力は見えるので
富士フイルムも頑張ってるなぁ…と思った(小並感)。

ま、使えるかどうかは話が別だけど。

別だけど、どこぞのお値段3倍くらいするフラッグシップ機は
ヘルメットへは1ミリも合わせに行かないからね。
そもそも2輪に被写体認識が対応していないという有様だから仕方ないのだけど、
ファームウェア・アップデートではほとんどの人にはどうでもいい飛び道具ばかりで
基本的な AF の性能機能挙動は初期の頃から大きく変わっていない。

飛行機認識は追加、というか乗り物から独立したものの
ぶっちゃけ飛行機なんて被写体認識は特に要らない、あれば便利程度で、
もっとやることあるやろウ凸コ×ス野郎💢と思っているわけだが、
それに比べたら富士フイルムさんの方が(世代が違うとはいえ)進化してる感がある。

もちろん、2輪のヘルメット(顔)認識をしても単独走行でなければ、
狙いの選手のヘルメットからすぐ近くを走る選手のヘルメットへ勝手に乗り移る、
という問題は X-T5 でも頻繁に発生するから、
結局のところ状況に応じて、であり、状況によってはシングル AF-C 安定というのはある。

この問題は現状どのメーカーも、どのフラッグシップ機でもあって(EOS R3 とかでも)、
サッカー、ラグビーのようなフィールドスポーツでは選手を被写体認識できていても
なかなかトラッキング系 AF だけで対応はできず、使い分けになる。
(もしくは一眼レフ時代の旧来の撮り方をメインにすることになる)
α9 III は鬼粘りするらしいが、スポーツ分野で頼れるほどのものかは知らない…

いずれにせよ、X-T5 はちゃんと2輪レースのヘルメットへ追従する努力を見せていたし、
下位カテゴリーのレース速度なら、また狙いの選手が他選手と接近戦でなければ
これは十分に使えるレベルじゃないかな、と思ったり。

少なくとも 2輪レースの AF に関しては、どこぞの Z 9 より快適に感じた。
まぁ AF 以外は値段なりではあったけれども。

(X-T5 + XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR)

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レース序盤のセーフティーカー導入から明けた直後、
DOCOMO TEAM DANDELION RACING の2台が激しくバトルしながら
サイドバイサイドで 1〜2 コーナーを立ち上がってきた。
アウトから5号車・牧野任祐選手が6号車・太田格之進選手を抜いて、
S字コーナーへと進入してきた。

同じチームの2人が当たりそうになりながらのバトル。
チーム関係者は冷や冷やモノで中継映像を見ていたに違いない。
同じチームのドライバー同士が協力し合う GT レースと違って
ピュアスポーツなフォーミュラはドライバー個人のレースでもあり、
チームメイトは一番のライバルでもあるでもある。
それを象徴するようなシーンが展開された。

ちなみにこの時は状況を把握しきれなかったが、
後から中継を見てみたら、ホームストレートで太田選手が牧野選手を一度抜き、
それを直後の 1〜2 コーナーで牧野選手がもう一度抜き返してポジションを戻した、
というのが写真のシーンだったようだ。

その後、太田選手は牧野選手のミスを逃さずポジションアップして、
最終的には表彰台までもう一歩の 4位であった。
が、いま一番乗れてる若手の太田格之進選手には今後も注目するしかない。

(X-T5 + XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR)
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阪口晴南、太田格之進というトヨタ、ホンダ陣営の若手がフロントロウに並んだ
今年の SUPER FORMULA 初戦の決勝レース。
けれども、シグナルがブラックアウトした直後、
その2人を捉えてトップに躍り出たのは王者奪還を期す野尻智紀選手。

ファインダーの奥で1〜2コーナーを立ち上がってきた車を捉えると
めちゃくちゃ見慣れた TEAM MUGEN の黒い車体と16の数字が。
スタートで3番手から一気に先頭に立ったのは経験値の差だろうか。
そして、2周目には早くも2番手に随分とマージンを築いていた(写真2枚目)。

2021、2022年と2年連続シリーズチャンピオンとして手のつけられない強さを誇り、
昨年は肺気胸で1戦欠場しながらも最後までチャンピオンを争い、ランキング3位。
3連覇はならなかったものの、1戦欠場して尚強しの絶対王者感の印象しかなかった。

今年は当然チャンピオン奪還を目指しているはずだが、
その強さを初戦から存分に見せつけられた。
テストの時はそこまで速くはなかったのに、
さすがのアジャスト能力の高さ、としか言えない。

とはいえ、できれば独走しすぎることなく、
最終戦の鈴鹿 JAF GP までシリーズチャンピオン争いがもつれる展開を期待したい。
両陣営の若手にも、F2 から転戦してきた2人にも頑張って欲しい。

(X-T5 + XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR)
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