Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)

タグ:LightroomClassic

VisionOwl_10.5USBMonitor38withMacMobile

昨日に引き続き、ちょっと前に購入した 10.5インチの小型 USB ディスプレイの話、今日は細かい仕様と使ってきた感想をば。

薄い!軽い!お手頃価格!付属品も充実の小型 USB ディスプレイ VisionOwl XL-105【前編】〜 USB ディスプレイの進化と低価格化を実感

前回書いたように、普段使っている MacBook Pro でもゲーミング PC でも使うつもりで購入。冒頭の写真にあるように Mac では主に Lightroom Classic での写真整理現像時のサブ画面用途。大量の写真整理を少しでも迅速にしたい、少しでも手間が省けるなら、という投資。

デジタルカメラは写真を撮るだけでなくパソコンに取り込んで処理するところまでがセットのワークフロー。だからカメラ機材にだけお金をかけて後処理する機材にはお金をかけないのは、いささか片手落ちのようにも思っています。

カメラボディだけお金をかけてレンズにお金をかけないのがアンバランスなのと同じように、カメラ機材だけお金をかけて更新して、撮影したものを処理する機材に投資しないのは(気持ち的には判るけど)デジタル時代にはちょっと違うんじゃないかなぁ、なんていうのは今回の無駄遣い?の言い訳であります😅



ともあれ、超薄超軽ゆえに当初あまり持ち出すことは考えていなかったのに気軽に持ち出したくなるくらいであり、1万円強の安価なのに付属品も充実、機能も十分、画質も USB モバイルディスプレイと思えばまずまず及第レベルの、この製品⬆️

前回はファーストインプレ的なことを記し、またサイズ違いの同種製品、さらに全く同じであろうけど別ブランドの安い製品もあるよ、といったことも紹介しました。今回は本製品を使ってみて仕様、付属品に関する細かいところの感想や、Mac のサブディスプレイとして使ってみた印象を紹介していきたいと思います。

まず、今回購入した製品の仕様(公称値)は、以下のとおり。


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昨晩リリースされた Adobe Lightromm Classic 12.3。+0.1 のマイナーバージョンアップデートですが、幾つかの機能が追加され、中でも話題を呼んでいるのが新しいノイズ除去機能「AIを活用したノイズ軽減」。

(個人的にはマスクにカーブが適用可能になったのも結構大きな改善だと思っていますが)

Photoshop では一足早く搭載されていた機能ですが、より必要とされていたであろう Lightroom Classic に搭載され、昨晩のリリース直後から速攻アップデートかけて早速試す人たちが続出、深夜まで私のタイムラインでもその話題で賑やかになりました。

私も昨晩色々と試して Twitter にも投稿したのですが、幾つかの例をここで載せながら自分なりの第一印象を記しておきたいと思います。(最初に第一印象を述べて、後半に実例画像を載せていきます)

Lightroom Classic の 2023年4月のリリースでの新機能の概要
Raw 画像の微細なディテールの強化
New features summary for the April 2023 release of Lightroom Classic

LightroomClassic12.3_NewFeatures


この手の AI ディープラーニングを活用したノイズ除去機能を知らない人へ端的に説明しておくと、最近流行りのディープラーニング技術を活用することで、
  • ノイズ除去処理の掛け方を画像の中身を見て、部分ごとに最適化して処理する
  • 画像の内容、部分を見て細かいディティールをできるだけ潰さず残していくようにノイズ軽減する
  • ノイズで潰れ気味になっている細部の表現を疑似復元して解像感を取り戻す
  • ノイズに埋もれていた色を向上させる

といった新世代のノイズ軽減・除去機能です(メーカー、アプリによって適用される機能は多少異なる)。

例えば、暗いところで撮った写真で、人の顔にノイズがいっぱいだからと従来のノイズ軽減機能を強く適用すると、顔はツルツルになるけど髪の毛は1本1本が分離しなくなってベタっとなってしまいました。

それが新世代のディープラーニング型ノイズ軽減機能では、顔の皮膚の部分はできるだけ綺麗にノイズを除去をするけど髪の毛は1本1本分離したままノイズ除去する、と勝手に上手いことやってくれるわけです。

従来こういうことをやろうと思うと、Photoshop などでレイヤー組んで、それぞれの部分ごとにマスクして必要なノイズ処理その他を行なってやる必要がありましたが、ディープラーニングによって

被写体の特徴に応じて自動で
上手いことノイズ軽減をやってくれる


のが、この手のディープラーニング系新世代のノイズ除去・軽減機能です。

簡単!綺麗!速……くはなくて、従来のノイズ軽減機能と比べるとメッチャ時間はかかりますし、処理速度は GPU または Neural Engine のマシンパワーに依存します(Lightroom は GPU 処理、DxO は Neural Engine または GPU 処理の選択制)。

以前、私が M1 MacBook Air から M2Max MacBook Pro に買い替えた理由として、大量の写真整理、RAW 現像の速度、レスポンスを上げるためと言いましたが、この手の新世代ノイズ軽減機能の速度向上も理由にありました。

M1 MacBook Air から M2 Max MacBook Pro に買い替えた話【1】ほとんど不満ないのに買い換えた、たった一つの理由

M2MaxMacBookPro09


さて、ディープラーニングを活用したノイズ除去機能(以下 AI NR)は Adobe が初めてというわけではなく、むしろ後発。著名なところでは DxO Photolab / PureRAW や Topaz AI などがノイズ除去を得意とするアプリがあり、既に機能搭載から世代を重ねています。

特に DxO PureRAW は Lightroom Classic(以下 LrC)から呼び出してノイズ処理するために特化して作られたアプリで、特に夜間撮影や高感度撮影が多い人にとって LrC とペアで使う人もかなり多いアプリです。

とりあえず、最初に、今回の LrC 搭載の AI NR 機能を使ってみた印象を言っておくと、

DxO の DeepPrime XD と LrC の AI NR の差は比べて初めて分かる程度であり、どちらが良いかは条件と好みによって変わる話
従来のノイズ除去機能と比べれば、DeepPrime XD と LrC の AI NR の差なんて極小


という、それくらいのレベルに仕上がっています>Lightroom Classic の AI ノイズ除去機能。

昨晩リリース直後に試した方々の SNS での評価を見ると、LrC の AI NR の方が自然だ、好み、という人もいれば、DxO の DeepPrime XD の方が優秀だ、まだ上回ってる、という人もいました。

LrC の AI NR に関しては無料(追加料金不要)というメリット込みの思いもありましょうし、DeepPrime XD の方は「せっかく買ったのだから」的な心理的バイアスが入っている可能性もありますが、私自身がアレコレ試したところでは、

被写体・撮影条件と好みで変わるレベル


であり、DxO や Topaz などのノイズ除去製品を持っていなければ何も考えずに満足できるクオリティではないかと思います。(それも人それぞれでしょうけど)

処理に時間がかかるのも
処理後のファイルが馬鹿デカなのも同じ


ですから、その点で決定的な差が出ることもありません。

処理時間は GPU 処理の場合 LrC AI NR の方が約3割速く、NR 処理後のファイルサイズは LrC AI NR の方が約3〜4割デカい、って感じですね。

LrC_AINR_Setting1


LrC の AI NR が最初から一般的なベイヤーセンサー機だけでなく富士フイルムの X-Trans CMOS にも対応してきた点も考え合わせると、Adobe としても完全に DxO や Topaz のクオリティや機能をターゲットにして開発したのでしょう。

そういう意味では Adobe の狙いどおりか

PureRAWを買う理由は激減したのでは…


というのが、私なりの結論。既に持ってる人は使い分けるなり何なりすれば良いですが、これから新たに1万5千円も払って PureRAW 3 買うのを勧められるかと言えば、それはなくなったかなぁ、と。

DxO で言えば、PureRAW 3 ではなくフル機能の Photolab 6 なら U-Point など魅力的な機能もあるレタッチアプリの別選択肢として価値はあると思いますけど、LrC 用のノイズ除去に特化した PureRAW の存在価値はだいぶ薄れた感ありです。

もっとも、私自身はレンズの補正機能は DxO の方が優秀に感じるし、LrC の AI NR の後にアンシャープマスクを掛けるより、DeepPrime XD で処理してから(レンズシャープネスをちょい掛けしてから)LrC で薄くアンシャープマスクする方が好みなので、今後も DxO Photolab 6 併用はしていくと思います。

が、それは既に持ってるから言えることであって、今から買うかと言われれば自分でも買わないと思います。

LrCAINR_DxO


ということで、前置きが長くなったし、第一印象の結論は書いてしまいましたが、Z 9 で撮影したサッカー、飛行機の夜間撮影、モータースポーツの写真から、それぞれ自分が試してみた中より幾つかの実例を載せておきます。

それぞれの写真について、
  • ノイズ処理する前の画像(ノイズ処理以外は加工済み画像)
  • Lightroom Classic(以下の LrC)の AI によるノイズ除去機能(以下 AI NR)を適用した画像
  • DxO Photolab 6 の DeepPrime XD を適用した画像

の3パターンの画像を載せておきます。LrC の AI NR は適用量 50 の初期設定、DxO の DeepPrime XD は初期設定から若干変更した、私がいつも利用しているパラメーターとしています(初期設定からさほど離れていないはず)。

また、それぞれの処理に要した時間、処理前後のファイルサイズ比較、処理中の負荷の差を最後にまとめています。

(実行マシンは 12コア CPU / 30コア GPU M2 Max MacBook Pro、32GB メモリ、1TB SSD)

なお、等倍切り出しサムネイル画像を除き、ブログのアップロードサイズ制限およびサーバー側の再圧縮により、オリジナルの画像より劣化していることはご了承ください。


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