Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)


タグ:GXR

本来なら今日 GXR ユーザー待望の GR LENS A12 28mm F2.5 が発売される日だったが、1週間延期となって良い季節なのに残念に思ってる人も多いだろう。ま、今週末は雨模様だけれども。

ただ、来週11月1日には GXR のファームウェア・アップデートが行われる旨、発表があった。個人的に改善して欲しい点は含まれていないが(まだユーザー登録もしてないし)、50mm マクロユニットを使っている人を中心にアップデートを待っている人は多いはずだ。

リコー、「GXR」機能拡張ファームウェア第2弾を11月1日に公開

【11/1 追記】アップデート・ファームウェアが公開されました。

GXR / ソフトウェアダウンロード / サポート情報デジタルカメラ | リコー

さて、私が先週購入したセットに付属している P10ユニットは、ほぼ「高倍率コンパクトデジカメ」である。撮影素子も一般的なクラスで使われてるコンパクトデジカメと同じであるし、レンズが良いわけでもない。そういう意味では

P10 ユニットだけで GXR を語るなんぞ片腹痛いわ


というのも当然。

GXR はユニット交換してナンボ


でもある。それは私も十分承知している。ので、そう遠くないうちに APS-C 撮影素子搭載のユニットを買おうとは考えている。

ただ、28mm か 50mm かは悩みどころだ。Powershot S90 でも GXR でもステップズームを主に使っているが、一番使ってる焦点距離は 35mm だから、28mm も 50mm もちょっと微妙でもあったり…



とまぁ、そんなことはさておき。「高倍率コンパクトデジカメ」である P10 ユニット。使い勝手その他もあるが、購入前に気になっていたのは、やはり画質。1/2.7インチ CMOS というコンパクトデジカメ用素子としては一般的だが、小さな素子でもある。

裏面照射型で高感度に強いという触れ込みで登場した素子ではあるが、愛機 Powershot S90 やGシリーズ、GXR 用 S10 ユニット、GR Digital III で採用されて定評ある CCD 1/1.7インチ撮影素子の画質が、実際に使っていて「コンパクトにしては画質いいなぁ」と感じているだけに、不安はあった。

ただ、

最近のコンパクトは多くの場合、明るい時の広角〜標準域は無難に写る


というのはあるし、実際 P10 ユニットも極小素子の高倍率コンパクトデジカメとして無難に、ちゃんと写ると感じている。

GXR_Sample6_28mm_ISO183
28mm, F3.5, 1/30s, ISO 183
(リンク先はオリジナル画像)


言い方は悪いが、善くも悪くも画質はこんなもんであり、可もなく不可もなく。もっと言うと

期待していなかった分、悪くない


と納得している。「やっぱり極小素子の高倍率コンデジでは、こんなもんだったかー、はぁ…」と、落胆するようなことはなく良かった。

ただ、ちょっと気になるのは、結構強烈にシャープネスがかかること。等倍で見てハッキリとエッジが浮くくらいにシャープネスがかかることも多い。

GXR_Sample1Trim
(等倍切り出し画像・リンク先は元画像)


個人的に(RAW でなく)JPEG は眠い画像よりシャキっとした画像の方が好みだが、そんな私が「思いの外、シャープネスが強いなぁ…」と感じることもしばしばだから、結構なかかり加減だと思う。リコーのデジカメはノイズリダクションとシャープネスは大人しめ、という印象があっただけに、意外だった。

暗部は ISO 値が低い時でも油絵っぽくなったり、中望遠以上は細かい描写が溶けがちになったり、ということもあるけれど、それはコンパクトデジカメ(素子)だから止むを得ないところ。最初から諦めてるし、納得もしている。

GXR_Sample7_50mm_ISO125
50mm, F4.0, 1/40s, ISO 125, -1.0EV
(リンク先はオリジナル画像)


ただ気になるのは、同じシーンでもちょっとした違いでノイズ量が大きく変化することがあり、画質も大きく変わってしまうことがある。例えば、

GXR_Sample4Trim
300mm, F5.6, 1/500s, ISO 2263, +0.7EV

GXR_Sample5Trim
300mm, F5.6, 1/500s, ISO 2075, +0.7EV


上記2つの写真は、ともに元写真から等倍で一部を切り出したもの(リンクで元写真のオリジナル画像表示)。一見すれば判るように、前者はノイズリダクションが明確にかかっていて、ノッペリとしつつもノイズが少なく、細かい描写の少ないこの写真では良い印象を与える。

後者はノイズリダクションがかかっていないか、掛け方が弱いためにかなりノイジーな絵になっている。元写真で比較すると、かなり印象が違う(細かい描写の少ないこの写真なら前者の方が好ましい)。

で、この2つの撮影時の違いと言えば、微妙にカメラを動かしてしまって、結果 ISO 値が少し違うだけである。その他の設定は同じ(というか、ノイズリダクションも OFF にしてるのだけど、一定 ISO 以上では強制的にかかってしまうようだ)。

ISO 2263 ならノイズリダクションがかかり、ISO 2075 なら(あまり)かからない。その間にノイズリダクションを ON/OFF する境界線を利用者としてはひいてないのにも関わらず、ちょっとしたことで大きく絵が変わるのは、ちょっと考えものではある。

(ノイズリダクションに関しては、後述する高感度画像比較でまた触れる)

というか、こんなに違うものをコントロールできないというのは、本来コントローラブルなことが自慢の GXR だからこそ、少し気になる。こういうところもコントロールしたいと思うから GXR を買ったのに…という思いはある。

RICOH GXR カメラユニットGR LENS GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
RICOH GXR カメラユニット GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO

(Amazon では時々 50mm ユニットが6万円に。2010/10/29 現在も 60,672円と安売り中)


さて、画質云々とはいっても、以前からコンパクトデジカメとしては画質が良い方の PowerShot S90 を持っているので、105mm 域までで画質優先なら PowerShot S90 を使えば良い。S90 は GXR 同様に RAW で撮れるし、十分コントーラブルだ(動体相手でも使えるし、変な制限はむしろ少ない)。ステップズームも GXR より使いやすい。

そういう事情があるわけで、私が GXR + P10 を買った理由の一つであり、GXR + P10 に求めるものは

200〜300mm の望遠域で、どれだけ使える画質か?


というところにある。実際に GXR + P10 を買ってきてからは、頻繁に 300mm を利用しているしね(やはり便利だ…)。

ということで、買って間なしに試し撮りしてみた例。

GXR_Sample2_300mm_ISO1600
300mm, F5.6, 1/160s, ISO 1600
(リンク先はオリジナル画像)


適当撮りしてみた最初の試し撮り写真。300mm, 1/160s なので、手ブレ補正が一応あるとはいえ、背面液晶を見ながらなので手ブレギリギリである。というか、微小な手ブレはある(それも事例のうち X-)。おまけに開放 F値が暗いので、ISO 1600 という高感度である。

この画像の真ん中を等倍で切り出してみると…

GXR_Sample2Trim


女性の髪の毛は解像していないし、手前の植え込みの葉っぱもそうだし、全体的にボンヤリ加減は否めない。でも、コンパクトデジカメの 300mm 手持ちと考えれば、ちゃんと写ってるとも思える。個人的には

ISO 1600 だし、適当撮りしてコレなら良いんじゃね?


と思えた。いや、正直言えば「300mm 域もそこそこ使えるじゃないか、メモ・記録用としては十分だな、と。

もっともコンパクトデジカメで等倍画像を云々するのはナンセンスでもある(と思ってる)から、50% 縮小した画像を切り出してみると

GXR_Sample2TrimHalf


うん、全然悪くない。これで軽くアンシャープマスクをかけてやれば、全く問題なく使える画像に思える。極小コンパクトデジカメ素子で 300mm, ISO 1600 という条件で、これだけ写れば不満ない。風景撮りなどをしなければ、全然オッケーだ。

そして

今どきの高倍率コンデジも馬鹿にしたもんじゃないね


と自分の認識を改めたり。F707 とか R4 とか、そんな昔とは随分違うわけだ。

そしてもう一つ 300mm、ISO 200 での撮影を見てみる。

GXR_Sample3_300mm_ISO200
300mm, F5.6, 1/40s, ISO 200, +0.7EV
(リンク先はオリジナル画像)


リンク先のオリジナル画像を見れば判るように、実にスッキリ写っている。300mm, 1/40s で撮ってるが、こちらはてすりに身体を固定しての撮影なので、このシャッター速度でもキッチリ止まってる(以前のリコーのイメージとは違う、そこそこ効く手ブレ補正の効果もあっただろう)。

被写体に細かな描写がない、ISO 200 まで下げている、などの好条件にはなっているものの、きちんとフォーカスがあって手ブレしなければ、300mm 望遠域も(コンパクトデジカメとしては)十分綺麗に撮れることが判る。

思わず、「R4 とかあの頃の画質に比べると雲泥の差だなぁ」という隔世の感を禁じ得なかった。ま、これが暗部の多い被写体、動きもの、細かい部分の多い風景撮りになると、やっぱりコンデジ…になるのだが、これだけ写れば不満は言えない。

RICOH デジタルカメラ GXR P10 28-300mm F3.5-5.6VC KIT GXR+P10KIT
RICOH GXR + P10 28-300mm F3.5-5.6VC KIT

(アマゾンの激安価格は在庫のあるなしで変わるようだ…)


さて、先の例では ISO 1600 の割には頑張ってる、的な評価をしたが、「高感度はどこまで使えるの?」ということを把握する必要はある。高感度画質だけでカメラの善し悪しは決まらないが、

自分のカメラが、自分の基準において、どこまでの高感度が使えるか?


を把握するのは重要なことだ。

なにせ、

「望遠側の開放F値が暗いので ISO 感度は極めて上がりがちになる」
「被写体を止めたい時には ISO 感度を上げざるを得ないことが多い」
「個人的にコンパクトでは夕暮れ〜夜の写真が多い」

という理由がある。

また前回記事でも書いたように GXR + P10 のSモード(シャッター速度優先 AE)が勝手に ISO を上げすぎるため、シャッター速度を稼ぐ場合はP/Aモードにして ISO 感度を必要な分だけ上げる方法を使わざるを得ない。

それゆえに、P10 ユニットの ISO 感度は、どこまで使えるかを把握するのは大切である。

ということで、個人的には夕方〜夜のシーンで使うことが多いので、残照の時間帯に2つの被写体で ISO 100, 200, 400, 800, 1600, 3200 を撮り比べてみた。ライトアップ付きの建物・看板と微かに光が残る夕暮れ後の空である。

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iPhone を iPhone4 に買い換えて以来、本来コンパクトデジカメの役割であった部分まで iPhone4 で撮るようになってしまった。このことは過去のブログでも twitter でも何度も述べてきた。

もっとも、後付グリップを輸入して付けるほど気に入っていた PowerShot S90 は、今でも十分お気に入り。iPhone4 の HDR 機能を使ってみて「スナップや記録写真用カメラこそ HDR が必要」と思ってはいるものの、真のコンパクトデジカメサイズで(コンパクトとしては)良い画質+RAW撮影可能な S90/S95 は、やはり良い。

現行の PowerShot S95 なら HDR 機能もあるし、元々コンパクトの中で良い方だった高感度画質もさらに良くなってる。マイナーチェンジゆえ、さすがに買い替えはしないけれど、P/S/A/M モードやリングコントローラーがあるゆえに、一眼を使ってる人には今でもオススメできるコンパクトだ。

とはいえ、私の中では出番が減ってしまった。大部分の原因は私の不精にあるのだけど、やはり気軽すぎるコンパクトデジカメではなく

「写真を撮る」という気になるサブカメラを買う必要があるかなぁ…


なんて思っていたところ、なんとなく昨日 Amazon を見たら



おぃおぃ、マイクロフォーサーズが半額以下だぜ!と、思わずポチりそうになった。

パナの 20mm パンケーキレンズは描写にも定評がある。GF1 自体コンパクトとは到底言えないが、コンパクトデジカメよりはずっと描写はいいし、なにせ AF は速い。DMC-G1 を1年半以上使ってきたから、G1 とほぼ同じ性能・画質の GF1 はよく判ってる。

が、しかし

十分知ってるだけに GF1 を買うのはつまらないんだよな…


というのはあった。知ってる物を買うのは、知らないものを買うよりつまらない。そう思う私の性格であった。それに半年後には GF2 が出るし…

それでも基本的に被写体は望遠志向で、AF が遅いのが許せない私としては、サブマウントがマイクロフォーサーズというのは理にかなっている。でも、かなっているのに3ヶ月ほど前にレンズ3本とともに一式を売却したばかりだ。

ま、不満があって売却したわけでもなく、そのうちまたマイクロフォーサーズに戻ってくるかもなぁ…とは思いながら売却したので、再びマイクロフォーサーズに戻ってもおかしくないのだが(待望の 100-300mm も発売されるしね!)。

そう思いつつ、とりあえず GF1 を Amazon のカートに入れ、“今は買わない”に大量の商品が入ってる(笑)自分のショッピングカートを見たら

GXR + P10 が前日から5千円値下げ!


になっていた。



【追記 10/19】 2010/10/17〜18にかけて36,721円でしたが、その後再び4万円強と値段が戻っています。そのうちまた値下がることもあるかも…

【追記 10/25】再び値下がりして、前回よりさらに数百円安くなって 36,461円に。と思ったら、夜にはまた5千円以上値上がり。当分、上げたり下がったりの繰り返し商品になりそう。


リコー GXR は登場以来ずっと興味はあったが、得るものに比して無駄に高いわ…というのがあってスルーしていたが、「GXR + P10 キットが4万円切ったら真剣に買うのを考えても良いな」と思っていたし、言っていた。まぁその証拠に、Amazon のショッピングカートの今は買わないコーナーに入れて、価格変動を常にチェックしていたわけで(^^;)

ただ、私とリコーのデジカメの付き合いといえば、

買う→操作性は良くても、糞遅くてギコギコと鳴る AF その他に耐えかねる→売る→しばらくしたら何故かまた気になる→…

の悪循環。

GXR も発表当初から興味はあったが、去年の発売当初、店頭で試した時も「うわっ、相変わらず AF は糞おせーし、下品な音を立てるな。これでこの値段とかアホか」で終わりだった。それは今でも大して変わってない。

なので、それからまた半日悩んでいたのだが、今朝になったらまた100円ほど安くなっていたので、なんかそれにも背中を押されてポチっと!。そして、さっき届いた(プライム会員なので即日届く。だからヤバいとも言う ^^;)。

GXR & S90 (2)
PowerShot S90 と比べると、GXR は P10 ユニット搭載でも
コンパクトデジカメの範疇にないことが判る


ぶっちゃけ、リコーのデジカメは何回か買ってるが、個人的には色々と微妙だ(だから何度も買っては手放してるのだが)。評価する部分も多々あるけど、どうしても堪え難い部分も多い。

加えて、リコー信者の“あばたもえくぼ”的評価をあちこちで見るとウンザリするくちだ。このあたり、オリンパスとリコーのカメラが好きになれないのは似ているかもしれない(他人が何を好きだろうと勝手だから非難はしないけどね)。

CX(旧R)シリーズを除いたリコーのデジカメは、亀ヲタ等限定愛玩用カメラだから仕方ない(値段が高いのは止むを得ない)と理解していても、「カメラは写真を撮る道具」でしかないと思ってる私は、リコー好きな人とは相容れないものがある。

そう思いながらも、またリコーのデジカメ、それも無駄に高い GXR を買ったのは…

  • この値段(3万円台半ば)なら玩具として悪くないと思えたから。

  • ついでに言えば、Amazon ギフト券を使って3万だったから、すぐ売却しても諦められると思ったから :-)

  • 望遠を使いたいことが多い私としては、いくら糞画質でも PowerShot S90 の 100mm からトリミングするより GXR + P10 で300mm を使った方がマシだと思えたから。

  • P/S/A/M モードがある&一応 RAW で撮影できる(DNG なんか RAW モドキだと思ってるけど)

  • P10 ユニットは HDR 撮影可能なので、望遠域同様 S90 に足りなかったものが補える。

  • P10 ユニットは一応 RAW でも連写が可能+ハイスピード撮影と、これまた S90 にないものが使える。

  • ユニット交換で APS-C 素子&レンズが使える(GXR 唯一無二の存在意義ですな)

  • 来年のロードマップ、APS-C ズームユニットとか他社マウントユニットとかを一応信じてみる(オリンパスとリコーの言うことは当てにしないけど)

  • 上記の理由があれば、中途半端なサイズの筐体も許せるかも。

  • リコーだから後継ボディも P10 後継ユニットも、すぐには出せない=型落ちになりにくいだろうから。


ということ。ひと言で言えば

今までにないカメラだから
一度使ってみなきゃ判らんわな!


であり、

すぐ売却しても後悔しない値段になったから


でもあります。

何度もリコーデジカメを購入→1年以内に売却してる私ゆえ、リコーのデジカメを買うのは後者の理由にならないと無理ですな。後ろ向きに見えるかもしれないけれど、私としては前向きに買ったつもり

ただまぁ、GXR を買ったら買ったで、「そのうち手放すだろうから、安く手に入るぜ」と思ってる友人が何人もいるようですし、きっとそうなるような予感をしつつの購入ですが…(>_<)



というわけで GXR を、数年ぶりにリコーのデジカメを手にしました。過去のリコーのデジカメは

「AF が遅いカメラは大嫌い」
「ジーコジーコと下品な音を立てるフォーカシング動作が許せない」
「ノイズリダクションの拙さを味とか言うのが嫌い」
「補正してるのかどうか判らない手ブレ補正はふざけすぎ」

などと言ってきたわけですが、GXR はどうなりますやら。まぁ、どれも大して納得できるとは思いませんが、

このサイズで APS-C も含めたレンズ交換可能できる魅力


で、嫌いな点を上回る魅力を感じさせてくれるかどうかでしょうね。でなきゃ、無駄にデカくて大した性能でもないのに高いだけ、になってしまいます。

それゆえ、結局は

使いたいレンズが我慢できる範囲内に出るかどうか


にかかってるわけですが、なにせ、この1年でもレンズユニットは2つだけですからね…

リコーに望遠レンズは期待してませんが、

  • ロードマップにある APS-C ズーム

  • マクロじゃない AF の速い APS-C の 50mm

  • APS-C の 100mm 前後域(マクロ要らねー)

  • 28mm より 35mm が好き


は、とっとと出してもらいたいものです。

願わくば、APS-C は無理でも S10 ユニット(や PowerShot S90)と同じ撮影素子で、まともなレンズ使って 70-200mm とか作って欲しいんですけどね。

望遠レンズは少しくらいデカくても良いんですよ
他はもっとデカいんですから


と思うわけで。

いずれにしても、我慢できるのは1年くらいですから、今のようなチンタラしたユニット開発ペースだと、そう遠くないうちに手放すような気も…と買った日から言うのもなんですが(笑)、

ニコン・キヤノンのミラーレスが出たら速攻売却だろうな


と思いながら買ったのでね(笑)

さて、今回のリコーデジカメとは、どういう付き合い方になりますやら…

RICOH デジタルカメラ GXR P10 28-300mm F3.5-5.6VC KIT GXR+P10KIT
RICOH GXR + P10 28-300mm F3.5-5.6VC KIT

値段は上がったり下がったり。下がってる時がお買い得!
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噂の「レンズ&撮影素子一体交換型」=ユニット交換式デジタルカメラがリコーから発表された。既にリーク情報が出ていて、発表日も判っていたが、本当に噂通りなのか?と思っていたら、ほぼその通りだった。

しかしまぁ、最初に気になったのは、お値段。







という価格設定(上記価格は 11/10 現在の amazon 予約価格)。

せっかくの“交換式”カメラなのだから両方買うのはデフォルトとして、全部買えば16万以上。良い値段だ。他に、相変わらずの自動開閉式レンズキャップもいるだろうし、EVF も欲しくなるかも。

となると、D90 や 50D クラスのレンズキットが余裕で買えてしまいますな。D300S や EOS 7D もボディだけなら余裕です。ま、比較するものではないとしても、結構なお値段なのは間違いない。



メーカーサンプル画像を見ると、なかなか良い絵を出してきている。素子は単焦点マクロに付いている APS-C 1,200万画素 CMOS も、ズームレンズに付いているコンパクトデジカメ用 1/1.7インチ 1,000万画素 CCD も、どちらで撮った写真も良い感じだ。

どちらも定評あるソニーの素子を使っていて、その上でリコーが誇るレンズを使って最適化しているのだから、想像通りの良さだ。

そしてサイズも GR Digital や Powershot S90 のようなコンパクトデジカメサイズではないものの、Powershot G11 あたりのハイエンド・コンパクトに近いサイズ。マイクロフォーサーズよりは圧倒的にコンパクトで、

これこそ、レンズ交換式コンパクトだね!


という感じである。

なにせ、マイクロフォーサーズでも E-P1 や GF1 に単焦点レンズを使う限りは、何とかコンパクトと言えなくもないけれど、ズームレンズを着けると一気にコンパクトさはなくなり、普通の“一眼”なカメラ感覚にならざるを得ない。

ところが GXR ではレンズと撮影素子が一体で交換するシステムゆえ、

「APS-C だと単焦点は良いがズームレンズはデカくなるから、ズームレンズは撮影素子を小さくして、どっち使っても全体のサイズは抑えよう」

という発想であり、これはフィルムでは絶対に実現できなかった

まさにデジタルカメラならではの発想で素晴らしい


と思う。

画質重視の単焦点コンパクトデジカメを持ち歩くことと、利便性重視のズームレンズのコンパクトデジカメを一体化し、さらに今後も色々なレンズが出てくる可能性がある。

そんな、レンズ交換式コンパクトデジカメとしては理想に近い発想&内容ではあるが、

なんだかんだ言っても際物、どれだけ売れるのかなぁ?


という気はする。

もちろん、リコー信者は買うでしょう。オリンパスとリコーは信者で成り立ってるところもあるのだから、それはまぁ当然。ただ、それで終わって採算が取れるのかな?という気がする。

GR Digital は一種のファッションになった部分もあるけれど、だからと言って無骨極まりないスタイルの GXR がそうなれるかというと、まぁないだろうという気がする。

そして、マイクロフォーサーズのようにコンパクトデジカメからのステップアップをどこまで吸収できるかも微妙。価格が高いしね。Apple と違って中身があまりないプレミア設定なのは、GR Digital を使ってる時からどうかと思うけど。

確かにレンズ(も)交換式でここまで小さいのは素晴らしいけれど、

レンズに進化の激しい撮影素子が一緒ということは
レンズ資産にはならない


ということでもある。普通のレンズ交換式カメラのように、「ボディだけ時代の進化に合わせて買い替えて、レンズはずっと使い続ける」というのとは少々異なってしまう。そういう点では、ユニット交換式は良い点ばかりじゃない。

あと、ユニット(レンズ)交換式というなら、どれだけユニットを揃えられるかも鍵になる。それらが揃って初めてシステムとしての魅力が出てくるのだから、重要だ。リコー的には

リコーでは、2009年春に新型ユニットの発売を予告している。高倍率ズームレンズと高速CMOSセンサーを組み合わせたカメラユニットになるという。

将来的な拡張性の面では一例として、「フルサイズセンサー搭載ポートレート撮影ユニット」、「超ワイド/パンフォーカスマクロ撮影ユニット」、「超望遠/高感度天体撮影ユニット」、「超高速連写スポーツ撮影ユニット」、「防水防塵ユニット」などのソリューションを提案する。顕微鏡撮影に対応した教育用ユニット、医療用ユニット、動画撮影に特化したユニットなども想定している。また、GXRとカメラユニットを離して使用できるシステムなども検討している。


と夢のある話をしているが、

リコーにそんな体力、開発力があるのか?
夢のある話ではなく、本当に夢を見ているのも多くね?


と思えてしまう。

確かに「超高速連写スポーツ撮影ユニット」なんて出たら凄い欲しいけど、オリンパスと一緒で「まともな AF-C を開発してから物を言え」と苦笑しかないのが現実。まぁ、超高速連写はできますが AF は動体追尾しません、なんてことになるかもしれないけど。

20091104164538
(DMC-G1 + LUMIX G VARIO 14-45mm)
マイクロフォーサーズも尻に火がつく部分はありそう
来週はソニーの発表が噂されているし…


いずれにせよ、話題にはなるし、注目もされるし、発売当初は信者がこぞって買うだろうし、私もそう言ったところはちょっと気になる。

ただ、私が買うか?と言われれば、今のところ 100% ない。Powershot S90 を購入した現在

コンパクトは Powershot S90 で当分いいわ


と思えている。Powershot S90 については近日中に記事を書くけれど、不満はあっても満足度は高い。画質もこのボディサイズなら十分。

大きめコンパクトデジカメを買うつもりなら Powershot G11 を買っていたし、GXR や G11 のサイズでも大きいと思えるシーンにおいて使いたかったから、私は S90 で十分。



そして一眼レフとコンパクトデジカメの間には、DMC-G1 がある(E-P1 は先日 E-P2 が海外発表になる直前に売却しました)。そろそろ画質面で古さを感じつつあるけれど、発売後1年が経ってもミラーレスでは最高速の AF を始め、まさしく一眼の代わりが務まる機種。

人それぞれ主被写体というものがあるから私の基準は他者と異なるわけだけど、私の場合はやはりレンズ交換式なら EVF 内蔵、高速 AF(ある程度 AF-C がまともに使いたい)が欲しい。さらに DMC-G1 には可動式液晶もある。

私がお大尽モードになれる身分なら、Powershot S90 もマイクロフォーサーズ機も持ちつつ GXR も買って、気分次第で使い分け〜みたいになれただろうが、社会の底辺を這いつくばってる身なので、そんな裕福な使い方はできない。

となれば、現状ある程度きっちり使い分けができている状況に GXR が入ってきても無駄なだけ、それこそ EOS 7D を買える値段に近い金額まで出して買うほどの魅力は感じてない。



GXR のシステムは今後も続けてシステムとして増えていくだろうから、その中で魅力を感じることがあれば買うことも有り得るだろうが、まぁ今はないかな。

というか、リコーはちゃんと続けていく、続けていけるんだろうな?そちらの方が心配だ。

リコー、“ユニット交換式”デジタルカメラ「GXR」
リコー、ユニット交換式で“変身”する新コンセプトデジカメ「GXR」
製品情報 / GXR | Ricoh Japan(公式サイト)
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