2年に1度の世界最大のカメラショー「Photokina」ではニコンやパナソニックが大人しかったものの、オリンパスはフラッグシップ機 E-M1 Mark II を発表し、シグマからは三代目 12-24mm にゴーヨン(500mm F4)といった魅力的なレンズが登場して、気になっています。

さらに、ソニーは「もうフェードアウトだろう」と思われていたAマウントの新ボディα99II を発表して、その筋を驚かしたり(私も驚いた)、今回も色々と興味深いイベントになっています。

キヤノンは Photokina の前に大主力機 EOS 5D Mark IV を発表・発売しましたが、さらにミラーレスの新型機 EOS M5 を発表しました。(発売は11月予定)

いままでのミラーレスに、満足しているか? | キヤノンEOS M5

謳い文句は「いままでのミラーレスに、満足しているか?」なわけですが、

「いままでのミラーレスに、満足しているか?」じゃなくて
「いままでのキヤノンのミラーレスに、満足しているか?」だろ!


って感じであり、はっきり言って

「他社から周回遅れのミラーレス機を作ってきたキヤノンが偉そうにそんなセリフ吐けるなあ」

としか思えないわけで、EOS M5 発表日に小松基地で航空祭の予行を撮影しながらそんなニュース記事を見て思っておりました。

で、発表日の晩にそう思ったことを書こうと思ったのですが、朝3時半出発で航空祭予行を撮影しに行ったものですから、ブログ記事を書いている途中に眠気に負けてしまい、それでも気になることは気になるので、今週キヤノン梅田のショールームにある EOS M5 を2回ほど触りに行ってみました。

EOSM5_try1


EOS M3 の時は発表即予約したものの、発売前にイベントやショールームで触ってみて

えらい意気込みで出してきたけど、EVF は外付けだし、他社ミラーレス機のAF、使い勝手からすると周回遅れのままだわ ┐(´д`)┌


と感じて予約をキャンセルしてしまったことは、このブログでも何度か触れました。

今日は EOS M3 の発売日なわけですが……

正直言って、ミラーレス機だけのシステムとしてミラーレス機を買うならキヤノンを選ぶ必然性は全くないと思っています。それは EOS M5 を触ってみた今でも変わりません。ミラーレス専用のレンズラインナップが他社と比べて見劣りしますし、優位点も特にないですからね。

ただ、一眼レフを EOS & EF システムで揃えている身のサブ機としては、やはり EOS M は気になります。ミラーレス機は他社システムでも良いのですが、EFレンズでそれなりのレンズを持っていれば、それを使いたくなるのは心情です。ですから、今回の EOS M5 でも

「偉そうなキャッチコピーはともかく、どこまでミラーレス専業メーカーに迫れたのか?」

という点で興味あります。

その正確な判断は実際に購入して実戦で使わなければ判らないでしょうが、軽く触っただけでも「今までの EOS M とは違う」と感じられたところはありましたし、また逆に「まだまだ EOS M は発展途上だなぁ」と感じたところもあります。

現在ショールームに置かれてるのは開発途上機ですし、今の段階で良し悪しを言えるものではないですが(まだ正式なカタログすらない)、その開発機をアレコレ触ってみた印象を少し書いておきたいと思います。

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