Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)

タグ:EOS7D

6月に発表された、キヤノン EOS 7D の大幅強化アップデート Ver.2.0 ファームウェアが本日リリースされました。

キヤノン:ダウンロード|EOS 7D ファームウエア Version 2.0.0

デジカメのファームウェア・アップデートといえば、バグフィックスやちょっとした機能追加が殆どである中、EOS 7D の Ver.2 アップデートはまれに見る盛り沢山な内容。

3年経っても十分に現役、APS-C トップクラスなのを更に強化


って感じです。

今年はフルサイズの年っぽいので、EOS 7D MarkII は出さない/出せないでしょうから、これで来年まで待ってくれ、というメッセージだと思うことにしますし、それなら納得です!(7D 後継機を出さないのは勘弁して欲しい)。

ちなみにアップデートに際しては、幾つか注意点があります。

  • ファームウェアのアップデートには5〜10分かかる

  • アップデート途中でバッテリーが切れるとカメラが使えなくなる可能性が高いので、十分充電された状態で行う必要がある(半分以上はあった方が良い)

  • 日時設定など一部の設定は初期化される

  • ファームウェアを古いバージョンに戻すことはできない

  • Digital Photo Professional や EOS Utility などパソコン側ソフトウェアは最新版が必要になる


アップデート方法に関しては従来と同じで特に難しくはないので、バッテリーさえ気をつけておけば良いかと思います。

EOS7D_Ver2_01


アップデート内容については、以前の記事にも書きましたが、以下のとおり。実際にアップデートして中身を見てみると、機能面では最近の機種で追加されたものがかなり取り入れられています。

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EOS 7D ユーザーの皆様、おめでとうございます。少し前に Canon Rumours で噂として流れていた、EOS 7D の大幅ファームウェア・アップデートが本当に実現することとなり、本日キヤノンから発表されました。

キヤノンの過去のアップデートではなかったくらいの性能・機能強化


大幅アップデートであります。

Canon Rumours で確定的な噂として流れていた時には、確定的と言われても信じ難い内容でしたが、それが8月上旬にリリースされるとのことで、発表即予約の発売日買いから今まで使い倒してきた身としても、まことご同慶に堪えません。

EOS 7D Ver.2.0 のアップデート内容は以下の11点。

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高倍率ズームレンズと言えばタムロン、タムロンと言えば高倍率ズームレンズ(と 90マクロ)。そんな印象を持つ人も少なくないほど、タムロンと言えば高倍率ズームレンズの先鞭をつけてきたレンズメーカーであり、新モデルが出るたびに少しは気になっていました。

とはいえ、キヤノン移行時から 17-40 F4L, 24-105 F4L IS, 70-200F2.8L IS, 100-400L IS の4本体制を愛用してきた身としては

「便利そうだし欲しいけど、自宅に帰ってから撮った写真の画質にガックリするだろうから、使わなくなるだろうなぁ…」

という思いで購入に至りませんでした。

それでも1年前にタムロンの 18-270mm が、旧型(B003)から新型(B008)に変わって劇的に軽量小型化されてからは、かなり気になっていました。

「このサイズ・重量なら少しくらい画質に目をつぶっても…」

そう思いつつも、なかなか買う踏ん切りがつかず、ようやく購入したのが9月。

正直なところ、リセールバリューに欠ける非純正なレンズメーカー製のレンズは割安じゃないと損した気分になることもあるので…と値段がこなれるのを待っていたのですが、この新型 18-270mm Di II VC PZD (B008) はイマイチ値下がることもなく安定価格で落ち着いているので、適当な機会に購入しました。購入価格は5万円台後半でした。

TAMRON 18-270mmF3.5-6.3 Di2 VC PZD キヤノン用 B008E
TAMRON 18-270mmF3.5-6.3 Di2 VC PZD キヤノン用 B008E

(Amazon でも5万円台後半で落ち着いている模様)


それから2ヶ月半ほど使ってきて、その間にブログ記事にしようと何度も思っていたのですが、正直なところ書くことがあまりないんですよね。なんというか、

「便利」という言葉以外に形容しようのないレンズ


なわけです。もちろん、便利というからには“一定水準で使える”という意味も含んでいます

使う気にならないレンズは、いくら利便性に優れていてもダメレンズですから「便利」とは言いません。ただまぁ、便利だから目をつむれる、目をつむる点は当然あります。

主に画質の点で、便利だから許せるか、便利でも許せないか。結局それが全てのレンズです。

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昨日はベスト10圏外の次点と思えるモノを紹介したが、今日はちゃんと戻って今年のお買い物評価ベスト10の6位から4位。になるのだが、5〜6位も甲乙つけ難く、同率5位ということで。

第5位 イー・モバイル データー通信端末 Pocket WiFi

お買い物評価 80点 (製品評価としては94点)

PocketWiFi with MacBook Air


同率5位の1つ目は、イー・モバイルの Pocket WiFi。技術的には画期的でも何でもなく、同じことを可能にする製品は過去に(イー・モバイルに特化しない汎用製品として)いくつもあった。しかし、その中で Pocket WiFi はまさに

パッケージングの勝利


によって、発売から今にいたるまで「携帯電話における隠れたヒット商品」となっているし、それは当然と言える。

PHS300 やクティオみたいな汎用製品は、それはそれで良さがあるが、やはりスマートじゃないし面倒なところもある。少なくとも一般向けではないし、ちゃんと使いこなせる人間にとってもモバイル製品としてもっとスッキリして欲しいと思えるところがあった。

それが Pocket WiFi では全て解消されている。旧来のモバイルルーターを使っていた人には「こういうのが欲しかった」と思わせる製品だし、今までマイナーで敷居がやや高かったモバイルルーターに手を出せなかった人たちも気軽に使えるようになった。

以前の記事でも書いたけれど、現状ではほぼ完璧に近い製品と思える。無論、改善されるべき点はあるし、来年再来年この先もっと良い製品が出てくるだろうが、現時点でこれ以上を望むのは技術、コストその他の面を考えれば難しいだろう。

というわけで、製品評価としては最高に近い。マイナス点は無線 LAN での接続台数が多くなり通信量が多くなるとバッテリの保ちが公称値より落ちてくることと、イー・モバイルのキャリアとしての難点(都心部での速度低下とカバーエリアがもう一息なところ)。

お買い物評価として更に低くなっているのは、最初から織り込み済みだったけれど、さほど使用頻度が高くないこと。これは Pocket WiFi が、というよりイー・モバイル自体が、だけど。毎日バリバリ使うわけじゃないからその分減価償却度合いは減るし、必須度合いも高くない。

ましてや、一部の人がやってるように Pocket WiFi を依存することで iPhone を最低料金で維持するなんてことは私の中では有り得ないので(単体で使わない iPhone に意味はないと思ってるし)、結果的にややコスト高になってしまう(無論、自宅回線を低速かつ不安定なモバイル回線に置き換えるとか有り得ないしね)。

PocketWiFi with iPhone


というわけで、個人的な事情からお買い物評価的には絶賛とはいかずに少し下がってしまうが、それでも十分買ったことに満足しているのは点数を見れば判る通り。

また、来年 Apple のタブレットがもし発表されて、万が一買うようなことがあれば、それを活用する回線として Pocket WiFi は、より価値を増すかもしれないと思ったりする。

今のところ噂通りのものが発売されても(国内コンテンツが充実するということは当分ないだろうから)あまり買う気にはないのだが、Pocket WiFi があることでネット回線という問題がある程度解決できるから、買うための敷居は下がりそうな気がする。

パワーユーザーから初心者まで、簡単・便利な現在最強モバイルルーター Pocket WiFi
Pocket WiFi (D25HW) を契約したら必ずやっておくべき設定
Pocket WiFiを EMチャージで利用する&接続した機器同士の通信設定



第5位 キヤノン デジタル一眼レフ EOS 7D

お買い物評価 80点 (製品評価としては75点)



製品発表時は「APS-C なんか今さら要らん」とスルーだったのに、結果的に購入して満足。というのは、去年のマイクロフォーサーズ初号機 DMC-G1 と同じパターン。ただ、EOS 7D ではイベントを含めて発売前に何度も実機に触る機会があって、結局発売前に予約右発売日に購入という流れだった。

そして去年の DMC-G1 同様、思った以上に良い感じで、テンション↑↑で発売前後に記事も書きまくって、見返してみたところ今年は EOS 7D 関連の記事が一番多かった(E-P1 よりも多かった)。

EOS 7D に関しては既に多くの記事で色々書き尽くしたので、今さらもう改めて書くことはない。結果的に Mark III を手放した、手放しても良いと思ったほどのデキだったし、最近同じようなことになった人がプロアマ問わず少なくなかったと知って、妙に納得してみたり。

EOS 7D を購入して良かったことは、5D 以降フルサイズと APS-H ばっかり使ってきて「もう APS-C なんかイラネ」と、必要以上に悪く見ていた自分の認識を改めさせてくれたこと。こればっかりは実際に購入して実戦投入しないと判らないことなので、買わせるだけのカメラを出してきて、期待を応えてくれたのは素晴らしかった。

JAL's B777-200 (JA8982) will land soonly


ただ、まだこれでキヤノンと今後も心中できると思えるかと言うと、全くそんなことはない。特にレンズに関しては、やる気があるんか?というくらいリニューアルがない。ボディについても、まだ評価できるのは 7D だけ。

ぶっちゃけ EOS 7D はキヤノンの変化を期待させるカメラだった。
でも、その後発表された Mark IV は相変わらずのキヤノンだった。

Mark IV は開発期間のスパンもあっただろうし、目前に迫った冬季五輪とW杯のために冒険はできなかったのだろう。そのことは判っていても、キヤノンが変わるのか?変われるのか?と言った点については、まだ油断できない。

EOS 7D については満足しているけれど、それだけで終わらないのがデジタル一眼レフだから、来年はレンズをきちんとして欲しいね。70-200/2.8L IS も 100-400L も 540L もリニューアルしてくれないとねぇ…

キヤノンの変化を感じる、だから悩ましい EOS 7D
そして、遅まきながら EOS 7D を予約した
EOS 7D 購入して、軽く試し撃ちした第一印象
しんどいのに寝つけないので EOS 7D 第一印象の追記をしてみる
忘れないうちに EOS 7D で気がついた点を更に書く
EOS 7D でアメフトを撮ってきての第二印象をば…
ヒコーキ、アメフト、サッカーと3日間 EOS 7D を使ってみて…
EOS 7D 購入1週間(低感度でのノイズについての雑感)
EOS 7D と 1D MarkIII、両方持ってサッカーを撮りに行った
アメフト2試合観戦しつつ撮影とか (1) いきなり後ピンなりまくりでござるの巻
アメフト2試合観戦しつつ撮影とか (2) 高感度条件で試し撮りの巻
EOS 7D ファームウェア・アップデート Ver.1.0.9(ゴーストは無関係でござるの巻)
キヤノン、EOS 7D の残像問題を認めてファームウェア・アップデートで対処へ
EOS 7D 残像問題対策ファームウェア Ver.1.1.0 公開
EOS 7D 残像問題対策ファームウェアで、ちょっと試し撮りしてみた
EOS 7D その後(APS-C用標準ズームでも買っとくか…の巻)
EOS 7D と2ヶ月



第4位 マイクロカードリーダー・ライター

お買い物評価 85点 (製品評価としては80点)



4位は超小物だけど、色々考えてみると今年コレは何個も買って重宝したこともあったので、4位に抜擢した次第。機能的には単なる microSDHC メモリーカードのリーダー/ライターでしかない。ただ、非常に小さい。すぐ無くしそうなくらい小さい。

だが、その小ささゆえ microSDHC を入れっぱなしにして、携帯のストラップに付けるなど常に持っておける USB メモリとして使える良さがある。ホント、携帯ストラップに1つぶら下げておいても違和感がないくらい(キャップが取れてしまうことがあるのが難点だが)。

上記のバッファロー製でも 900円しない(microSDHC メモリーカード自体は別売り)が、上海問屋で同製品と思われるものが 500円以下で売られている(2009年12月25日現在)。どちらでも機能は変わらない。



爪ありと爪なしは、microSDHC カードリーダー/ライターとして利用するなら爪ありを、そうでなくて USB メモリ代わりとして利用する場合には、パソコン装着時に飛び出しサイズが小さな爪なしが便利だろうと思う(以下の写真参照)

上海問屋超小型 USB microSD カードリーダー 1
上が爪あり、下が爪なしモデル


USB メモリとして使う場合には、内蔵させる microSDHC メモリーカードが必要になるわけだが、いま(2009年12月)一番コストパフォーマンスが良いのは 8GB。メモリ関連は一時期より値段が上がっているので、8GB microSDHC カードは安いところで概ね2千円前後。



もちろん、8GB なんて絶対要らないと思えば、より安い 4GB, 2GB でも良いが、こういうのは得てして大は小を兼ねるしね。いずれにせよ、2〜3千円で 8GB の超小型 USB メモリができる。ちょっとしたところに入れておけば意外と重宝する。かもしれない。紛失には気を付けた方が良いけどね :-)

私は 8GB の microSDHC カードが 1,500円を切っていた頃に、むやみに6〜7個買って、あっちにもこっちにも 8GB USB メモリ状態にしてしまっていたし、今でもそう。まぁ本当はもう 8GB は中途半端に感じていて 16GB に移行したいんだが、まだ 16GB microSDHC カードの値段が割高すぎて買えない…

超小型 USB メモリ(microSD カードリーダー・ライター)
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D3S が発売され、1D Mark IV の発売も間近になってきた昨今だが、発売・購入からちょうど2ヶ月が経った EOS 7D について再び書いてみる。と言っても特に何事もなく使っているわけだが、発売・購入直後の記事から少し経って気がついた点などを述べてみたい。



総論的には、2ヶ月経っても購入当初の記事で何度か書いたように、2年以上メインで使ってきた EOS-1D Mark III と比べると物足りない面もあるが、AF-C での被写体追従性能を含めた性能で Mark III を上回る点も多いし、機能面でも(もはや手放せなくなった)縦横位置別の測距エリア選択・位置記憶など2年以上の歳月を感じさせる改良がなされていて、2ヶ月経っても買って良かったと思っている。

APS-C としてはなかなかの高感度特性と、値段を考えれば文句は言えない連写性能(スポ撮りでは 10コマ/秒との差は感じるが)など、ショールームで初めて手に取った瞬間に「キヤノンもようやくマトモな中級機を出したなぁ」と感じた思いは、購入直後も変わらなかったし、2ヶ月使ってきた今も変わらない。

もちろん、1D との明らかな差を感じる部分は多い。レリーズタイムラグを調整してくれないことは個人的に一番の不満だし、レリーズ周りに不満も多い。レリーズ音自体は比較的静かだが「こだわりました」という割には萎える音だし、ショックは少なめでも 1D シリーズからするとレリーズタイムラグはもう少し頑張って欲しかった。

グリップは明らかに Mark III の方が馴染むし(正直グリップ感は未だに 7D に馴染めない)、7D の縦グリップは糞すぎて萎える。Mark III の縦グリップも通常時と使い勝手が異なる分今イチなところもあったが、7D の場合は「バッテリーサイズありきで縦グリップを作ってんじゃねぇよ!」と言いたくなる。

view from Hakkoda ropeway
(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM @八甲田山ロープウェイ車中)


とまぁ、ここらへんまでの善し悪しは購入から2週間くらいの記事で書いてきたので、以下はその後使ってきて感じたことを列挙してみたい。

  • Mark III 以前とは劇的にゴミの付き方が違っていて、購入から2ヶ月の間にローパス清掃へ通う回数が激減した。というか、一度しかない。Mark III 登場時にゴミ対策が色々されたが、新品購入から数カ月は何度もキヤノンにローパス清掃を頼んでいたが、全然違う。色々なシーンでレンズ交換しているが、2年の間にだいぶ改善されたようだ。

  • 「ちょっと AE おかしいだろ!?」と言いたくなることが多々ある。スポーツ撮りは概ねマニュアル露出だから気にならないけど、飛行機その他を AE で撮っていると、なんだこの露出?と思うことが少なくない。明るめに大きくブレることがあり、特に夕暮れ〜黄昏時には過去の EOS Digital の露出補正値とかなり異なる。アルゴリズムが一新された AE の初物だから仕方ないかもしれないが、もう少し安定するように対策して欲しい。

  • 過去の EOS Digital と違って色温度を補正する傾向になった AWB も時々妙な方向に色が転ぶことがあって、以前のように信頼しきれない。AWB だけはキヤノンがダントツに信頼できたのに…AE システム同様もう少し熟成してアップデートを行って欲しい。

  • 公称 100% の視野率はド素人の私が普通に使っていても差を感じるくらい違いはあるので、無理に「視野率 100%」を公称しなくても良かったのに…と思う。安いカメラなのだから、本気で 100% 近い視野率なんて無理なのは判りきった話なんだしね。このあたりはキヤノンの数字にこだわる悪い癖が残ってると感じる。

  • もっとも視野率にこだわる必要があるなら、優秀かつ使い勝手の良いライブビューを使えば良いだけの話で、視野率が公称値と大きく差があるからといって 7D の欠点にあげつらうことはない。Mark III からなので、ライブビューの進化は本当に感激する。

  • ファインダーに関しては視野率より低照度時の見え方が、やはり気になる。

  • デジタル水準器はレリーズ半押し時にも表示されるようにして欲しかった、と改めて思う。

  • 防塵防滴は見るからに 1D と差を感じるけど、価格が価格だから仕方ないと思える(思わざるを得ない)。

  • 背面液晶は本当に見やすい。直射日光下でもかなり見える。色の見え味の調整は、まだ試行錯誤中…

  • 久しぶりの APS-C で恩恵(望遠域で寄れる、レンズの周辺域の画質低下を無視できる)も十分感じているし、高画素によるトリミング耐性の利点も感じているが、反面微小な手ぶれが目立ったり、レンズ解像度的にも厳しいと感じるデメリットも実感中。特に、ちょっと絞り込むと回折による甘さが目立つのは気になる。

  • 個人的な問題だが、Mark III に慣れきっていたので、7D のボディは軽く小さすぎて縦グリップがないと未だに安定しないことが…


といったところだろうか。

APS-C だからフル用Lレンズばかりだと使い勝手が悪いなぁ…と思っていた点は、半月ほど前の記事で書いたように EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM の中古良品を格安で買って(画質はそこそこだけど利便性重視で)納得している。ま、私の場合、わざわざ 7D や Mark III を持ち出す時は9割5分、望遠〜超望遠域相手なので、このレンズはレンズキャップ代わりだ :-)

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(EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM @スカイランド HARADA)


ともあれ、EOS-1D Mark III ユーザーだった私が EOS 7D を2ヶ月使ってきて感じるのは

ボディに対する信頼性の違いは価格差で納得できるし
機能的には一度 7D に慣れると戻れなくなるほど魅力がある


という利点と

AE, AWB という基本機能が初物ずくしの不安定さ


という欠点が相まっているカメラだということ。

EOS 7D を購入してみると、その出来が思いの外、良かったのは事実。でも AE / AWB という写真撮影の根幹を成す部分が初物ゆえに熟成がまだ足りない。同じ初物でも AF に関しては(AI Servo II に関してだが)、かなり良いものに鳴っているのに、AE / AWB はちょっと…という気持ちが拭えない。

そういう意味では

Mark IV で AE / AWB 周りが旧来の改良版というのも納得


である。

来年の冬季五輪、W杯向けのプロ機で使ってもらえるほどの熟成は足りてなかったということだろうし、7D を使っていればそれは理解できる。元々キヤノンは中級機に新機構を突っ込んで試し、それを上下展開するメーカーだから、いつも通りといえばいつも通りなのだろう。

とはいえ、ユーザーとしては正直もうちょっと安定してもらわないと困ることも多い。AE や AWB の挙動に比べれば、ゴーストとか視野率なんてどうでも良い。残像の一つや二つ直すより先に、まともな AE と AWB に調整してくれ、と思う。まぁ AE / AWB の熟成は時間がかかるだろうけどね…

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(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM @八甲田山山麓駅付近)


そんなわけで EOS 7D を2ヶ月使ってきての感想は、購入当初は想像以上に満足 → 今はまずまず満足、でも早急に改善して欲しい点もある、という感じですかね。買って良かったと思うことには変わりにないし、満足度も高いままです。不満を言い出したら切りはないですけど、安いカメラですしね…

それに、EOS 7D である程度満足してしまったこともあって、EOS-1D Mark IV については当面お預けの予定ですし、Mark III も少し前に(値段が下がりきる前に)売却しました。

Mark III を処分した理由は、一度 7D の機能面に手が馴染むと Mark III では色々と物足りなくなることが多かったことが大きいです。なんだかんだ言って 7D の撮影に対するフォローアップ機能は素晴らしいものが多いと思いますし、慣れると戻れません。

ただ、7D にある程度満足していても 1D 系ボディがないことには不安があるのですが、この冬から来春あたりにかけてはガッツリ写真を撮ることができそうにないですし、真冬のニセコの山の中で写真を撮ることもなさそうなので、当面は 1D 系がなくてもいいかな、と。

Autumn Colors at Oirase (6) Red and yellow
(EOS 7D + EF70-200mm F2.8L IS USM @奥入瀬渓谷)


来春以降、またサッカーのナイターゲームを撮る季節になれば、高感度耐性の問題で Mark IV が欲しく、必要になるかもしれませんが、そのあたりは Mark IV がリリースされての実写を見てからでも遅くないかな、と。D3S と同様に、ISO 6400 が完全実用レベルなら購入を検討することになるでしょう。

ただ、DIGIC IV のまま、AE / AWB も旧来の延長線上ということで、Mark IV は冬季五輪とW杯用にとりあえず間に合わせた、という感じがしてならないので、できればスルーしたいと思っていたり…無駄に値上げされてますしね。

ので、やっぱり 1D となったら Mark IV を買ってしまうかもしれませんが、それなら D3S に行くかもだったり(笑)。ボディ性能もそうですけど、レンズの方がニコンから遅れすぎな気が…キヤノンさんも頑張ってくれないとねぇ。

the shadow on colored forest
(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM @八甲田山ロープウェイ車中)
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本日発売になった Pocket Wifi を早速購入したのですが、Pocket Wifi については少し使って明日か明後日あたりに記事にすることにして、まずは随分前に書いてあった EOS 7D のその後について。

発売後、ネット上で少々話題になった高速連写時の“残像問題”が11月初めのファームウェア・アップデートで解消され、その後は特に何事もなく、ごく普通に使う日々。で、久しぶりに 7D の記事でも書こうかと思いつつ、ふと Amazon を覗いたら



していて、「すっかり安くなったな〜」と思うと同時に(Amazon が安すぎるような…)、これだけのカメラがこの値段で買えるのは凄い世の中になったなー、と素直に思う。一般的な使用では2年半前のハイエンド・プロ機である 1D Mark III(発売当初購入金額 50万)を上回ってる部分が多いカメラが 13万円台ですからねぇ。

無論、発売日に購入してから今まで散々シャッターを切っているので、EOS 7D が3万やそこら値下がりしたところで何とも思わないし、だいたい安くなるのを待てる性分なら苦労してないわけで、そのあたりは自分の性格、欲望代金込みで減価償却済みなので、値下がり自体は無問題。

ただ、EOS 7D を使ってきて 1D Mark III を上回る部分も多いことを実感しているので、そんな素晴らしい性能のカメラがこの値段になったかと思うと、技術の進歩に感心するとともに、そこそこの値段を出して買った Mark III を使ってきた身としては少々複雑な気分なのは正直なところだ(笑)

20091025120031
(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM @八甲田山ロープウェイ車中から)


というわけで、値下がり云々はともかく、私自身の主力カメラもすっかり EOS 7D になっています。EOS 7D 購入後、しばらく EOS 7D を使ってから Mark III に戻ったところ、7D で導入された便利機能(縦横位置別フォーカス設定記憶その他)に慣れきってしまっていて Mark III に戻りきれず、7D がメインになってしまいました。

ただ、以前 twitter でも少しつぶやいたりもしましたが、言葉で表し難い部分で 7D では物足りない、Mark III に戻りたくなる部分があるのも事実。性能や機能という部分では不満はないし、出てくる絵にもほとんど不満はなく、コストパフォーマンスの高さには関心すらするのですが…何かが足りない。

このあたりはもう少し自分の中で整理してから記事にしたいと思いますが、一時期「7D があれば Mark IV は要らないかなぁ。Mark III の時と違って馬鹿高い金を出す意味はないよなぁ」と思っていたのが、また少し変わってきました。1D系を使っていなければ、こんな不満も皆無だったのでしょうけどね。

もっとも、現状は Mark IV を買う買わないより先に、自身が来年ちゃんと写真を撮ることができる状態にならなければならないという事情があるので、それをクリアーしてから Mark IV は考えることになるでしょう。

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(EOS 7D + EF 70-200mm F2.8L IS USM @奥入瀬渓流)


というわけで、現状は概ね大満足の EOS 7D。でも、主力カメラとして使い始めて困ったことが一つ。

APS-C だと、あらゆるレンズの画角が変わりすぎる


ということ。超望遠域用の EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM はともかく(これについては長くなって嬉しい)、EF 70-200mm F2.8L IS USM も EF 24-105mm F4L IS USM も EF 17-40mm F4L USM も全部長くなりすぎて使いづらい。

単焦点レンズの方は画角が変わっても別のレンズという感覚で割り切れるのだけど、メインでずっと使い続けてきたLズームレンズ群については、画角の変わりように自身の感覚がついていけてない。

特に 70-200 が使いづらすぎて困っている。そして 70-200 というのは、先人による長年の積み重ねで定番になった焦点域なんだなぁ…というのを実感してもいる。70mm というワイド端から 200mm のテレ端ってのは非常に使い勝手が良かった。そして x1.6 にされると、その良さは雲散霧消された感じ。

もちろん、APS-H でも画角は x1.3 になるわけで多少長くなっていることは実感していたし、例えば 70-200 を使った時のワイド側がもう一声という感じになることはあった。それでも APS-H だと 17-40, 24-105, 70-200 というレンズ構成に不満を感じることはなかった。ところが APS-C だと、ちょっと感覚が違う。

20091114160355
(EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM @スカイランド HARADA)
フルサイズはもちろん、APS-H より更に寄れるのは APS-C の利点だから
ふだん使うことの多い超望遠域では何の不満もないのだけど…


APS-C による画角変化に慣れないことは私自身の感覚の問題であって、一般的な話ではない。ただ、EOS 7D を使ってみると 1D系と違ってコンパクトな 7D だから(7D をコンパクトという時点でおかしいのは自覚済み)、ちょっとした旅に持って行くこともできる。

もちろん何度も記事にしてきたように、旅カメラにはマイクロフォーサーズがある。E-P1 は売ってしまったが DMC-G1 は(E-P1 よりも)広い範囲で一眼レフライクに対応できるスモールカメラだ。写真を撮ることが一定以上の目的にならない旅や出張時には、DMC-G1 がお供なのは変わらない。

とはいえ、動体撮影や高感度画質を考えるとシーン対応の幅は比べ物にならないから、1D Mark III だと持って行く気になれない時でも EOS 7D なら…ということはある。DMC-G1 は大好きなカメラだが、持って行く気力、荷物の余裕があれば 、やはり 7D を持って行こうと思うことも出てきつつある。。

「7D では風景とかスナップとかは撮らない。基本的に動きもの相手の望遠用途のみだから」なんて言いながら買ったのだけど、前言撤回しそうだ。いやホント、1D 系に慣れきってると 7D はやたら小さく軽く感じるので(小さすぎて縦グリップがないと不安なくらいに)、ついつい気軽な感覚になってしまう。

となると、標準ズームの1本くらいは欲しい。手持ちのレンズの中では EF 17-40mm F4L USM が APS-C 画角的に標準ズーム相当になるし、APS-C で悪くないのだが、手ぶれ補正が入ってないし、フルサイズ用レンズだから無駄に大きい。

そう思い始めて、最初に考えるのは EOS 7D のキットレンズでもある



画質評価も EF-S 17-85 IS の時と違ってまずまずのようだし、画角も24〜136mm 相当ということで利便性も高い。でも、発売当初から安くなってきたとはいえ、現在の Amazon 価格で8万弱(2009/11/18現在)。う〜ん…

APS-C 用レンズなんかに、金かけたくないんだよなー


という思いがどうしても拭えなくて、やっぱり候補外。

同時に発売されて、5万円弱で売ってる(Amazon 価格) EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS も一時期気になったが、海外のレビューサイトで画質面でボロクソ書かれたし(18-200 と一緒ですな…)、値段も画質も中途半端過ぎで却下。EF-S 17-55mm F2.8 IS USMなら画質面では良いかもしれないが、15-85 以上に高い。

結局 APS-C 用レンズなんかに無駄な金をかけたくない、という思いが強いので

画質そこそこの安ズームを中古で買うかぁ〜


ということになって、買ったのが



の中古。美品で1万円強でした。

このレンズは新品でも2万強という低価格でありつつ、安ズームの割には画質の評価も悪くない(あくまで安ズーム、キットレンズとしての評価)。さらに 40D などのキットレンズとして売られていたせいか、結構多くの中古が出回っていて安く売られている。相場は1万円〜1万円台半ばあたり。

20091024190633
(EOS 7D + EF-S 18-55mm IS @中古レンズ購入直後に梅田で試し撮り)


画角的には換算 29〜88mm ということで広角側もあまり広くなく、望遠側はちょっと足りない感じですが、IS の効きは悪くないですし、USM(超音波モーター)ではないもののフォーカス時の動作音は静かで、フォーカス速度も思ったより速い。

1万円そこそこで手に入れた割には、予想以上に使えるんじゃね?


という印象。もちろん、フォーカスリングはないに等しい AF 専用レンズですし(今時のキットレンズだから、それで問題ないでしょう)、EOS 7D の極小画素ピッチに耐えられるほどのレンズ性能ではない感じですが、反面

安レンズならではの軽さ、コンパクトさ


も魅力だったりします。

EOS 7D がメイン、今後も APS-C がメインのユーザーに、こんなレンズを薦めることはないでしょうが、私のように

フルサイズ向けのレンズは揃ってるけれど
APS-C 用に安い標準ズームが1本あった方が便利かな〜
という人には悪くない選択肢かも?


と。いや、ホントに。1万円強〜半ばで買えるなら、割り切りもできるでしょうしね。とりあえず EF 50mm F1.8 のように、ボディキャップ代わりに付けっぱなしにしていても悪くないです。

20091024190814
(EOS 7D + EF-S 18-55mm IS @中古レンズ購入直後に梅田で試し撮り)


ちなみに、この EF 18-55mm F3.5-5.6 IS と迷ったのが、



コレ。シグマの銘レンズの一つ。マクロレンズじゃないけどマクロ並に接写に強く、画質評価も高い。友達に勧めて買わせたことはあるし、その友達のレンズを何回か使ったことはあるものの、一度自分でも使ってみたいと思っているレンズ。

ただ、今回は良い中古がなかったので EF 18-55 IS にした。でも、せっかく APS-C を久しぶりに使っているので、いずれこのシグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO/HSM は使ってみたいと思っている。

ただ、APS-C を使うことは二度とないと思っていただけに、これからどれだけ APS-C を使っていくのか…正直自分でも決めかけているというか、不透明すぎてレンズ選びも悩みが深くなりそう。EOS 7D を当分主力として使うなら超広角の EF-S 10-22mm も欲しくなるだろうしね…

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(EOS 7D + EF-S 18-55mm IS @青森駅横・旧青函連絡船乗り場にて)


さて、他に EOS 7D 絡みで買ったモノと言えば、



CF ですな。とにかく RAW で撮った時の CF 消費量は半端じゃないですからね。5D Mark II の 2,200万画素もさらに大変でしょうが、あちらは連写とかしないでしょうからね。飛行機を RAW でパシャパシャ撮った日には、大して連写をしなくても(飛行機で高速連写はあまり要らないですしね)8GB なんてあっという間。

32GB が欲しいところですが、そこまでの財力が今はないので 16GB でお茶を濁しています。私の場合、CF のランクを落とすという発想はないですし、EOS 7D の能力を考えれば Extreme Pro 一択ですしね(Pro なし Extreme でも悪くないようですが)。ブランドに関しても、何度か書いてますが Sandisk 一択です。ま、それにしても

CF の消費量も半端じゃないが、取り込んだ HDD の消費量も半端じゃない


わけで、この点だけはどうしようもない高画素機の辛さ。

EOS 7D を使ってみて、もう無闇に「高画素機は要らない」「画素ピッチを小さくして高画素化するより、高感度耐性をアップしてくれ」とは言えなくなったと思ってますが、ファイルサイズだけは辛いですね。RAW 現像などの後処理時のマシン負荷も含めて。

画像セレクトにも使いやすい、キヤノンの純正 RAW 現像ソフト「Digital Photo Professional」は RAW 現像ソフトとしては動作が非常に軽いことで有名ですが(私にとってはキヤノン機を使い続けるポイントの一つ)、その DPP をもってしても重たさを感じさせるのが 1,800万画素 RAW。

5D や 1D Mark III くらいの画素数では RAW 処理をする時にも大した重さを感じなかったのですが、7D になるとちょっと遅い。ということで、RAW + JPEG で撮ってパソコンに取り込んでから RAW / JPEG を別フォルダにし、JPEG のみのフォルダで画像ファイルの取捨選択をし、その後 RAW ファイルを JPEG ファイルの取捨選択結果に合わせています(この部分は自作スクリプトで自動処理)。

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(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM @十和田湖畔)


そんな 1,800万画素機の画質に関する感想は、その他 EOS 7D に関する改めての評価が定まってから書こうと思っていますが、やはり画素ピッチの細かさからレンズへの負担は想像以上だなぁ…と思います。

特に風景撮りを試していると、被写体によっては EF 70-200mm F2.8L IS USM で絞っても解像しきれなかったりして、これはキツいなぁ…と思います(絞り過ぎによる回折ボケも APS-C は早く始まりますしね)。そういう意味からも、解像を要求する被写体を撮る人には向かないだろうなぁ、と思ったりします。

といっても、私みたいな風景撮っても記念写真レベルしか撮れない人には関係ない話ですけどね。私レベルの技量・センスで風景とかスナップとか撮るのに立派な一眼レフなんて必要なくて DMC-G1 でも十分すぎるくらい、コンパクトデジカメで良いくらいですからねぇ。

などと思いつつ、実際に撮ってみて写真を見ると、きっついわーって感じで、やっぱり EOS 7D では大人しくスポーツや飛行機を撮っておこう…なんて思ったり。

でもまぁ、EOS 7D は概ね満足してる良いカメラだし、特に値段を考えれば不満なんか言いようがないくらいのカメラ。動き物を撮る人なら断然薦められるカメラ、二桁機で動体撮ってる人は買い替え必須のカメラという評価は変わってません。細かい不満は言い出したら切りはないけど、ホント良いカメラ。

迷ったけど、買ってよかった!


ですわ。

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(EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM @スカイランド HARADA)
来年度には全機退役予定の MD-81(背景は生駒山)
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以前ネットで話題になっているということで記事にした、“高速シャッターで高速連写時の1コマ前の残像が次のコマに薄く映り込む”問題(最初はゴーストという言い方もされていた)に対処するアップデート・ファームウェアが今朝公開されました。

Canon EOS 7D ファームウェア変更(公式サイト・ダウンロードページ)

対策ファームウェアの公開は11月上旬予定と予告されていたものの、5日に早速公開されるとは予想以上に迅速な対応。5D MarkII の黒点問題といい、このあたりの対策が早くなったことは評価されていいことかと。

ファームウェアが公開されたばかりで、いま対策内容の検証をしている時間はないので、とりあえずこの辺で。

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(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM, F11, 1/25s, ISO800, 手持ち)
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EOS 7D の発売から1週間少々経って2ちゃんねる発で話題になり始めた、高速シャッターで高速連射する際に1コマ前の画像がごく薄く映り込む残像問題(ゴースト問題)については、以前の記事 - EOS 7D ファームウェア・アップデート Ver.1.0.9(ゴーストは無関係でござるの巻) - でも少し取り上げたけれど、これについてキヤノンが正式に認めて対処することになった。

連続撮影をした場合、撮影シーンによっては1コマ前の画像の一部が次のコマの撮影画像に重なり、残像となって写り込んでしまうことがあります。

適正露出の画像においてはほとんど分かりませんが、画像のレベル補正などレタッチ処理で強調した 場合にその残像は目立ちやすくなります。


現象については、まずこの通りである。実際そのままで目立つシーンはほとんどないと言っていいが、それでも一部被写体において気になることは確かだから、直してもらうのに越したことはない。安心して使えることは大事だし、何より戦略機ゆえに評判が重要だ。

で、その今後の対処は

弊社では原因の調査・解析を開始しており、ファームウェアの修正をすることを検討しております。


ということで、時期的には

11月の上旬にはご案内できるように準備を進めております。


とのこと。現象発覚から1ヶ月前後をメドに対処できるなら十分迅速と言えるだろう(ちゃんと11月上旬に対策されれば、だが)。

デジタル一眼レフカメラ「EOS 7D」をご使用のお客さまへ(キヤノン公式サイト内)

個人的には、ついでに連写コマ数を可変にしてもらえると助かるというか、是非連写コマ数を可変してもらえないだろうかと強く思う次第だが…

いずれにしても、EOS 5D MarkII の黒点問題の対応といい、最近のキヤノンはこういった問題に対してのクレーム処理が上手くなったと感じる。以前は、キヤノンというクレーム処理、お客様対応処理の優秀さ(客が常に喜ぶとは限らないけど)のある会社の割には…だったけど、最近は変わりつつあるのかも。

なんて思わせてくれる出来事ではありました。

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(EOS 7D + EF 70-200mm F2.8L IS USM)


ところで、私の 7D もシャッター枚数は順調に増えていて、昨日一昨日は twitter にも垂れ流していたように、八甲田山〜十和田湖〜奥入瀬に出かけていて、その際も 7D を持って行きました。

風景撮りのセンスがゼロと自覚した私ですから、飛行機・鉄道を写すことがないと判ってる旅に一眼レフを持って行くのはない(止めた)のですが(マイクロフォーサーズ限定)、今回は買ったばっかりと言うことで 7D を持って行きました。

もっとも、7D だろうなんだろうが、糞写真しか撮れないんですけどね。ホント、自分の風景撮りのセンスのなさというか、着眼点から何からサッパリ掴みようのないダメさ加減には我ながら呆れますね。

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(EOS 7D + EF 70-200mm F2.8L IS USM)


そして戸惑うのは画角。久しく使ってなかった APS-C で撮ると被写界深度も感覚的にかなり違うのですが(高感度特性を除く画質面では APS-H はフルより APS-C に近い部分があったと思うが、被写界深度は APS-C と H では意外と違うと感じる)、とにかく画角の違いには戸惑いまくり。

70-200 ってのは、色々なレンジのレンズがあった中で定番として生き残っただけあって、フルだと実に使いやすいし、APS-H でもやや広角が狭いけど使い勝手のあるレンズでしたが、APS-C ではワイド側が足らずに戸惑うことばかり。

レンズをフル用で揃えているだけに、やっぱりどれも、ちょっとずつ“長い”んですよねぇ。レンズ選択が上手くいかないというか。慣れでしょうけど。

でもまぁ、風景を撮ってるより、風景の中にある乗り物、動きものを撮ってる方が気が楽というか、楽しかったです…八甲田山ロープウェイくらいしかなかったですけど。

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(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM)


いずれにせよ、風景を撮るのはちょっと辛いカメラですわな…定評ある SONY 1,200万画素 CMOS の画質と比べると…ってのは確かにありますね。M-RAW だとそれなりにマシになりますが、等倍パッと見の印象ってのは、この時代どうしてもありますからねぇ。

ちなみに奥入瀬を除いては、紅葉はもう終わりでしたね。八甲田山は山頂はもちろん、山腹も完全に終了。タケカンバの紅葉に染まる中を上がり下りするロープウェイは撮ってみたかったなぁ…今年は予想に反して紅葉が早かった。

そして、どうも紅葉が綺麗くない。色づきがパッとしないというか…同行者はテンション Max. ↑↑ だったが、私は最初から最後までテンションが上がらなかった…久しぶりの奥入瀬だったせいか、昔のイメージが美化されすぎてたのかもしれないが。

20091026172016
(EOS 7D + EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS)


それでもこんな旅の記念写真でも、ISO3200 (F4, 1/13s, 手持ち) でこのくらいマトモに撮れてると、DMC-G1 と比べて重い EOS 7D でも持ってきた価値があるかなぁ?なんて思ったり…(写真のリンク先のオリジナルファイルは、全て JPEG 撮って出し)
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発売されて半月少々の EOS 7D のファームウェア・アップデートが今朝リリースされました。

Canon EOS 7D ファームウェア変更

修正内容は

  • ライブビュー撮影のAF精度を向上しました。

  • ごく稀に、動画で撮影した画像が正常な色で記録されない現象を修正しました。

  • ストロボ撮影時にタイミングによってはシャッターレリーズができない現象を修正しました。


ということで、先週末から某ちゃんねるで話題沸騰(既にだいぶ他に波及してますが)の“ゴースト問題”には何ら関係のないアップデートですし、Ver.1.0.9 でゴースト問題に関して何ら変わってないのは、私自身確認済みです。

ちなみに、この“ゴースト問題”の話を知らない人のために簡単に症状を記しておきますと、

1/1000〜1/2000以上の高速シャッターで高速連写を行った場合
1コマ前の画像がごくうっすらと映り込んでいる


というもの。こうやって症状を文章にして書くと「はぁ、スゲー大問題じゃん!」ということになるのですが、正直個人的にはそのあたりが微妙と言うか何と言うか。

問題は問題だけど、通常それに気づくのは、被写体や撮影条件がかなり限定されるので、その条件に当て余らない人は気づかないだろうということ。

そして、状況を確実に視認できるほどにするには、通常あまり行わないような画像加工をしなければ判らないことが多いこと(被写体や撮影条件によっては、撮影したそのままの画像でも僅かに判別は可能です)。

この2点があるので、個人的には静観という形をとっています。事実、既に4千枚近く撮影してきましたが、私の撮影範囲では実用上問題は起きてませんしね(個人的に 7D はスポーツ撮り専用で、飛行機は画角の問題もあって 1D3 メインのまま、と思ってることもある)。

もっとも、空バックのような背景単色で高速シャッター&高速連写を行うことのある、鳥屋さんおよび飛行機屋さん(の中でも戦闘機屋さん)には大問題でしょう。

もちろん私としても、直せるものはきっちり直してもらいたいとは思ってます。が、D200 の時みたいに即困るということはないので、別にキヤノンにすぐさまアピールはしませんけど。

今後、自分で真面目に撮った写真で問題が発生すれば、それをもってキヤノンへ行きますが、テストのための写真を持ち込んで「どうなっとんねん、ゴルァ!」というような暇と気力は無いですしね。

それに 7D で飛行機を撮るにしても旅客機メインですから、高速連写をするとしても飛行機のビーコンやストロボライトが光った瞬間を撮りたい時くらいです。なので、さほど影響は無いと思ってるため慌てることもないですから、静観です。

まぁそうは言っても、青空バックでなくても高速シャッター&高速連写をすると微妙なノイズが乗るのは事実でして、ガッツリ加工すれば見えることは見えます(撮影はファームウェア Ver.1.0.9)。

EOS 7D ゴーストサンプル1
(EOS 7D + EF 70-200mm F2.8L IS USM, 1/3200s, 加工しまくり)


上記写真をクリックすると等倍画像(オリジナル画像から加工したものを一部切り出し)を見ることができますが、トラックの後ろに、トラック側面形状に合わせた筋を見ることができると思います。

もうちょっと判りやすく加工すると

EOS 7D ゴーストサンプル1拡大


な感じです。

1枚目の写真の等倍画像を見れば判るように、トラック側面形状に合わせた筋ノイズみたいなものは、普通の縞ノイズと違ってずっと続いているのではなく途中まで、1コマ前のトラック位置まで、です。よって、1コマ前の瞬間のものがごく僅かに残ってる、ということなのだろうと思います。

もっとも、この写真のオリジナルを見れば

EOS 7D ゴーストサンプル1オリジナル
(クリックでオリジナル等倍画像切り出し)


なわけで、視認するのは困難です(1枚目の写真とはトリミング範囲が若干異なってますが、同一画像からトリミングしています)。

1枚目の写真は、オリジナル画像から Photoshop にて、グレースケール化→イコライズ(平均化)→明るさを大きくマイナス(-70とか-80だったかな)&コントラストを最大限極端に(+100)などとしています(2枚目のさらに切り出した画像は、さらにアンシャープマスクとコントラストの2重掛けです)。

こんな処理は通常することもないでしょうし(全くないとは言えないが)、撮影条件も高速シャッター&高速連写である必要があるので、普通に撮っていて問題になる人はそう多くはないと思います。

ただ、先にも挙げたような鳥や戦闘機を撮ってる人は特定条件にモロヒットしてますし、背景が青空、白い雲一色だと、ここまで極端な処理をせずとも判るレベルで症状が出てしまいます(そのあたりは適当に2ちゃんねるや価格の掲示板を見れば判るでしょう)。

というわけで、このゴースト云々に関しては、問題ではあることは確かだけど、個人的には現状大きな問題になってないので、クレーム入れる人が入れてキヤノンがどう対応するのか静観、です。

仕様と言い切るのか?(それはないと思うが…)
ファームウェアで対策するのか?(できるのか?)
リコール的な措置をとるのか?(1Dじゃないから無理だろうなぁ)
クレーム付けた人だけ交換修理するのか?(ありがち)
こっそり、あるロットから改良されるのか?(ありがち)

どうするんですかねぇ。APS-C 中級上位機で、高速連写機として売ってるのですからスルー or 仕様はないと思いますが…

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D


ところで個人的な勝手な思いをぶっちゃけて言うと、この問題が発覚して安心?したような部分もあります。だって、

キヤノンが10万円台でここまで欲張ったんだから
そりゃ何か裏があってもおかしくない、と思ってた(笑)


わけで。キヤノンユーザーならそう思っておかしくないような…私だけ??

7D を手にして、えらく頑張ったなぁ、キヤノンも考えを改めたのかなぁ、とは思いましたが、そこはそれ、キヤノンですからね。なにかオチがあってもおかしくはないと。

でも、逆に言えば

種や仕掛け?がこの程度なら安心できるんだけどなぁ


なんて思っていたりするわけで。むしろ、もっと酷いことが起きるかと内心ビクビクしてるところはありましたからね。

キヤノンを使ってますが、キヤノンを信用したことは一度も無いですからね。それはニコンも一緒ですけど。サービスの対応も内容も(プロ登録しないなら)フラッグシップ機とそれ以外では違いますし。

この“ゴースト”の原因その他は色々噂されているものの、門外漢の私には推測を簡単に言うことすらできません。某Nさんがまだキヤノンユーザーなら、きっと 7D を買って色々と話題にされたことだろうと思うのですが(笑)

いずれにせよ、所詮10万円台の機種ゆえに、余裕の無い設計だったのでしょう。ライバルの D300S はなんだかんだ言っても元々20万円台半ばで売られていたカメラ。既に多くの部分で減価償却できてるからこそ、7D より若干安い値段で売ることができるのでしょうしね。

そういう意味では、今回のことの遠因は APS-C 上位機の開発を長らく放置して、

D300 から2年遅れたことのツケの一つ


とも言えるでしょう。せっかく良いカメラなのにねぇ。

ともあれ、アンチには大変喜ばしい餌になったので、しばらくまたデジカメ関係の掲示板は大変な状況になりつつあるので、またいつの日かまで離れることになりそう。荒れまくりは、1D3 の時でウンザリしましたからね。

いずれにせよ、キヤノン(とクレーム入れてる人)には頑張っていただきたいものです。

そういや、Powershot S90 も買おうか迷いましたが、なんかこちらも欲張りすぎてるという話も…手にした感じでちょっと不満な部分があったので、もう1万円ほど下がるのを待ってから買おうとは思ってますが。



ちなみに、私は購入後半月の間で撮影した写真を一通りチェックし終え、特にサッカーやアメフトについては 1D3 と両方持っていって撮影したものを比較して、

スポーツ撮りは 1D3 から 7D に完全移行


することに決めました。

7D の AF は 1D3 と比べて上回っている部分もあるけど不満な部分は多々ありますし、レリーズに関しては最低ですが、やっぱり客席から撮影するのに「もっと寄りたい」という思いがありましたし、正直被写体(選手)に寄れる分だけ、ジャスピン率が高い結果を残しましたから。

あと高感度も 1D3 よりは上というか個人的に好ましい結果でしたし、高画素によるトリミング耐性もあるので、

スポーツ撮りでは 1D3 より 7D を使うメリットが大きい


と感じてます。とにかくフィールドサイドで撮影できませんから APS-C の画角で、高感度を含めてそれなりに使える機種が出たのは大きいです。というか、1D3 と比較して結果を残しましたからね。結果が全て、ですわ。

反面、飛行機撮りに関しては APS-H の画角に慣れていることもあるし、100-400 も 70-200 も APS-C だと長過ぎて、広角側が使い辛くなってしまっていて 7D に移行と言うわけにはいかないかなぁ、と感じてます。かといって、APS-C 専用レンズを買う気はしませんしね…

そんなわけで、“ゴースト”でケチがつこうが何しようが、予想以上に「結果」を残してる 7D は、思った以上に使えそうな感じの今日この頃です。
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午前中に始まった試合は午後1時前に母校の敗戦で終わったが、その後は伊丹スカイパークか千里川へ飛行機を撮りに行こうと思っていた。サッカーやアメフトを撮るのは楽しいが、許可の問題でブログネタにはならない。

そう思っていたのだが、続く2試合目は観客数の関係で京セラドームに会場が変更となり、帰りに再入場券をもらうと京セラドームの試合も見られるという。対戦カードは立命−関大だから個人的に大して興味はないけれど

ドーム球場は暗い。サッカースタジアムより暗い
     ↓
サッカーのナイターはしばらくないし、高感度条件での試し撮りができるのでは?

ということで、飛行機撮りを止めて京セラドームへ行くことにした。

関西学生アメリカンフットボール@京セラドーム
(iPhone 3GS)


途中、少し寄り道していたので京セラドームに入ると、既に立命 vs 関大の試合は始まっていた。久しぶりの京セラドーム、そして京セラドームでは初めてアメフトを観戦することになったが、やっぱり野球場でのアメフトは見辛いこと、この上ない。

と言うと、伝統の甲子園ボウルも否定してしまうことになるが、甲子園ボウルは京セラドーム同等以上に見辛いのも事実。観客席の問題があるとはいえ、やっぱりアメフトを野球場でやるのはどうかと思うわ…

おまけに野球のファウルボール防護ネットが高く聳えているので、前の方だとネット越しになるため、撮影をしようと思ったら中段付近になってしまう。それでなくてもフィールドが遠いのにさらに遠く…。サッカーやアメフトはやっぱり専用の競技場が欲しいね。陸上のトラックみたいな邪魔者がない競技場が。

などと思いつつも、撮影を開始。ドーム内はやはり暗い。普通に見る分には十分明るくても、いざ撮影のために露出を計ってみると、1/640s, F5.6 を確保するのに 7D が適正露出と出す値が ISO 4000〜5000。万博競技場でのサッカーと比べて 1/3EV〜1/2EV ほど暗い。

もっとも、秋になってサッカーのナイトゲームが少なくなり、高感度撮影が試せない〜と思っていた私には好都合。まぁちょっと被写体が遠すぎて、高感度条件での AF 速度精度を試すには、いささか厳しすぎる条件ではあるが…

20091012145600
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
100mm (160mm), 1/320s, F5.6, ME, ISO 4000
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルそのまま)


ともあれ、高感度条件で撮影した印象は

所詮 APS-C だけど、APS-C にしては頑張ってるかなぁ…という画質


というところ。正直、判断に苦しむところはある。

特に今回は被写体が激しく動く割には遠すぎて、条件が厳しすぎた。レンズも古さを感じさせる超望遠ズーム(EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM)だしね。これがせめて EF 70-200mm F2.8L IS USM で一絞りできる状況、被写体の距離なら、画質もグッと変わっていたと思う。

ともあれ、画質は APS-C にしては良く頑張ってると思う。

少なくとも ISO 3200以上は 1D MarkIII よりずっと好印象


である。輝度ノイズの少なさと輪郭の残り具合が 1D3 より 7D の方がはっきり上なので、断然使える印象がある。

等倍のサンプルではなく 50% 縮小しているのだが、ISO 3200 で撮影したものとして

20091012153506
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
250mm (400mm), 1/400s, F5, ME, ISO 3200
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルを 50%縮小したもの)


くらいの画質があれば、まぁそこそこ使えるかな、と。レンズが安超望遠ズームだから描写が甘くなるのは仕方ないし、APS-C の ISO 3200 で撮影して、このサイズでこれだけ見られたら、個人的にはそう不満はない。

勝手な印象としては ISO 3200 まではそこそこ使える感じで、4000 あたりがギリギリ限界かな?と思えたのだが、ISO 6400 も 1D3 の時は非常用としても使う気になれない写真だったが、7D の ISO 6400 は非常用なら問題ないと思えるレベル。

20091012153530
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
250mm (400mm), 1/500s, F6.3, ME, ISO 6400
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルを 50%縮小したもの)


ISO 6400 になると 3200 と比べて明らかに彩度が落ちてるし、常用感度というには厳しいけど(だからこそ ISO 自動選択の上限が 3200 になってるのだろう)、輪郭の残りやノイズは一回り素子の大きな Mark3 と比べてもずっと上で、やはり2年半近くの技術の進歩を実感させられる。

もちろん、D3S なんかと比べるのは論外だけどね。EOS 7D のファイルを縦横 50% 縮小した上記のサイズは D3S の DX クロップモードと大差ない(少し大きい)ので、その辺は色々と考えさせられるところではあるけど(でも撮影時の問題もあるからねぇ)。

いずれにせよ、高感度における画質は

画質そのものは満足できるとまではいかないけれど
APS-C ということを考えれば十分納得できるレベル


かなぁ、と個人的には思う。予想以上に素晴らしく良いわけじゃないけど、以前 APS-C からフルサイズ(5D)に移行した頃に感じていた“APS-C の高感度画質なんて話にならない”なんていう印象は少し改訂されるべきかな、とは思った。



ちょっと話は逸れるが、上記サンプルに関大のチアダンスチームの写真を掲載したが、アメフトの試合写真の掲載についてはハッキリしないので、チアダンスチームのハーフタイムショーを載せてみた。

チアダンスには全く興味がないので、通常ほとんど撮ってない。まぁ望遠レンズで熱心にそういうのを撮ってると誤解されることもあるので、そういうのはなるべく避けたいということもある。最近は特にそういうのに敏感だしね。

ガンバもハーフタイムにチアダンスチームがいつも踊っているのだが、ハーフタイムは一服タイムだったり、席の移動タイムだったりで撮ってないし、この日も撮るつもりはなかったのだが、関大のチアダンスチームのショーがなかなか良かったので、思わず撮ってしまった。

関西学生アメフト1部リーグの大学にはチアダンスのないところもあるくらいで、あってもさほど目立つことはしないのだけど、初めて見た関大のチアダンスチームは見事だった。人数が多く、それを生かしたショーで、なおかつ息もあっていた。そのことへの敬意も込めて掲載してみた。

それにしても、この日の試合は優勝候補本命の立命館を関大が破ってしまい、とうとう関大だけが無傷の単独首位にたってしまい、優勝一直線となった。関大なんて一部にいたのかよ…というくらいの印象だったのに、本当に凄い。アメフト部もチアダンス部も凄かったわ。

なので、アメフト部にも敬意を表して1枚。試合中じゃなく試合後の写真だし…高感度撮影のサンプルということで。

20091012164555
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
400mm (640mm), 1/640s, F7.1, Tv, -0.3EV, ISO 4000
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルそのまま)


さて、高感度画質はいいとして、問題?の高感度撮影条件での AF 速度精度ではあるが、こちらの方は

照度が落ちると AF 速度・精度とも結構落ちるなぁ…


という印象はやはりある。

高感度での画質面も含め、絵が甘くなるのは仕方ないとしても、1D MarkIII と比べると元々遅めの食いつき速度が、照度の低下とともに結構低下するのがありありと感じられるし、カスタム設定で1枚目をピント優先にしていても、撮影開始1枚目のピンぼけ率はかなり高くなる。

もちろん 1D MarkIII でも照度の低下とともに AF 速度精度は落ちるのだけれども、その低下率に差があるのはやはり価格の差というものなのかなぁ…と思ったりする。知らないけど。

それゆえに、EOS 7D における高感度条件でのスポーツ撮りとなると、

高感度時の画質より AF 性能の方が先に厳しくなるなぁ


というのが正直なところ。

前記事に書いた後ピン傾向の問題は、光源も照度も変化した午後の京セラドームでは気にならない程度になったのだけど、7D の AF 性能については、こういう条件でもう一踏ん張りできれば良かったのに…予想はしていたけれど、やっぱりちょっと残念。

ま、悪条件下になると価格差=余裕の差が効いてくるのは、どこの世界も同じということですな。

20091012170651
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
275mm (640mm), 1/400s, F6.3, Av, -0.3EV, ISO 250
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルそのまま)


立命−関大の試合が関大の勝利という番狂わせで終わって、ドームから外へ出るとちょうど夕暮れ時だったので、何枚か適当に撮ってみた(本当は超望遠で梅田界隈を通る飛行機を狙いたかったのだが、陽があるうちに着陸機が通らなかった…)。

適当撮りした写真を見ても、このカメラは風景撮りに向かないのは事実だなぁ、と。そっち方面の人が間違って 7D を買ってしまったら、そりゃ不満も出るだろうとは思った。購入選択ミスは自業自得だから筋違いだけど、まぁ気持ちは判らなくもない。

もっとも、低感度の画質を良くするために高感度画質を落とされたら、7D の良さが消えてしまうから本末転倒だったろう。低感度で画質の良い機種なんて、いくらでもあるわけだしね。
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