Tedious Days More×3

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「み〜ど〜り、みど〜り、みどりかぶりのDP1〜♪」仮面ライダーV3 の替え歌で、そんな歌詞が浮かんでしまった。先日のアップデートで(一部条件下での)緑かぶりが修正されたらしいし、とやかく大げさに言うほどのことでもない気はするけど、やっぱり DP1 の特徴として緑かぶりな傾向は出るんだなーと実感したり。

【追記】逆光時だけ緑かぶりが目立ってるのかと思ったら、そうでもないので写真をいくつか追加してみた。リンク先はオリジナルサイズのファイル。

みどり被り写真3@立山室堂
(DP1 RAW F10 +0.3EV WBオート MF / SPP で無調整現像)


先日、全通したばかりの立山・室堂へ行った時(日帰り特攻…と書くと、また友達から相変わらずだなぁ〜と突っ込まれまくりになりそう ^^;)に DP1 で撮った写真を少し見てみたのだけど、雪が緑かぶりしてるのがほとんど。

大げさに言うほどじゃないかもしれないが、う〜ん SPP はもうちょっと頑張って欲しいなーと思う。そして先日も書いたけど、この青と白のシーンで緑にかぶったり、空の色なんかは、改めて

D70 の頃を思い出すわ〜


という感じ。地味な発色も。かぶり具合は D70 より多少マシに思うが、逆に言えばシグマのホワイトバランス能力は3〜4年前のニコンと同程度?という思いにも至る。

みどり被り写真1@立山室堂
(DP1 RAW F10 +0.3EV WBオート MF / SPP で無調整現像)


まぁしかし、これは DP1 の特性ということで仕方ない。納得はできないが、諦められる。SPP でしか現像できないのに、SPP で色温度や WB 調整しにくいのは多いに不満だけど、我慢しよう(したくないけど)。

それよりも、この日最大に困ったのは

液晶画面が全くな〜〜〜んも見えねぇ


だったこと。もちろん、多少は覚悟してた。元々、明るい野外では液晶は見にくいものだし、DP1 の液晶は糞なんだから、ちゃんと見られるなんて思っていなかった。でも今時の液晶なら、うっすらでも被写体の何かしら感じが判るくらいに写ってもおかしくない。けど、DP1 の液晶は見事に全く何も見えなかった。

手をかざしたところで、雪山なので下から右から左からと反射があるので、ほとんど意味なし。結局この日は MF で2〜3mないし無限遠に固定しておいて、全部ノーファインダー撮影。

何が撮れてるかは帰ってきてからのお楽しみ


である。さすがに、これは厳しかった。AF も雪山では迷いまくりで、ロクに役に立たなかった。広角だから絞ってスナップ的に撮影すれば問題ないと言えば問題なかったけれど、やっぱりジャスピンで DP1 らしいシャープな写真は撮りたかったな、と思わなくもない。

以前書いたように、風景写真をきちんと撮るのはもう諦めて(自分にはセンスなさ過ぎ)、記念撮影程度のものが適当に撮れてれば良し、と達観?していたから良いけど、そう割り切ってなかったらイライラしまくっただろうなぁ。

ともあれ、これから夏場を考えれば、2万円くらいする外付けファインダーを買わざるを得ないかなぁ…と真剣に思ったり。外付けファインダーは構図も正確に判らなければ、露出も判らないのに2万も出すのは何だかなーだけど、やっぱ必要なシーンはあることを痛感した一日でした。

みどり被り写真2@立山室堂
(DP1 RAW F9 ±0EV WBオート MF / SPP で無調整現像)


ちゃんと調整した写真なんかは、またいずれ。300枚くらい撮ると(ほとんどオートブラケットだから実質3分の1)、SPP のレスポンスの悪さ&数十枚見ると落ちるバグ有りな状況では見るのも大変なので、いささか放置気味。どうせ大した写真はないしねぇ(上記2枚は緑かぶり例なので、ホントどうでもいい写真)。

【追記】低温下で DP1 が問題なく動くか?なんてことも想定していたのだが、全国的に5月下旬から6月上旬並みの暖かさだったので、標高 2,300m 以上でも思ったより寒くなく、気温は 5℃以上あったようだ。そんなわけで、低温下での動作検証は冬のニセコで使ってみなければ判らない状態になりそう。

おまけにバッテリーも意外に保っていた。最初の2つのバッテリーは既に数回充放電を繰り返したので、バッテリー性能が最大値に近くなったせいか、購入当初より明らかに保つようになっていて、RAW 撮り&液晶は撮影前のみがほとんど、フラッシュなし、という条件だと 200枚を軽く越えて 250枚くらいは十分撮れるようになってきた。

さらに今回のように、いくら気温が低くても液晶画面をほとんど見ず(役に立たなかっただけだが)、AF もほとんど使わず(役に立たなかっただけだが)、全てオートブラケットという状態だと 300枚撮っても(実質は 100枚×3だけど)、バッテリー目盛りはまだ2個ついている状態だった。

寒いからと3つバッテリーを持って行ったけど、結局1個で十分だった。そのあたりもとりあえずの収穫?かな。

みどり被り写真4@立山室堂
(DP1 RAW F10 +0.7EV WBオート MF / SPP で無調整現像)


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不満は両手両足で数えきれないほどあるけれど、「結局のところ、気に入ってるのか?気に入ってないのか?」と聞かれれば、やっぱり「気に入ってる」と言わざるを得ない…のかなぁ。なんか、それも悔しい(笑)

Peach flowers
(DP1 with Close-up Lens No.4)


前に 5D を手に入れた時と同じ感じ方(もちろん 5D の方がずっと不満は少なかったけれど)と書いたけど、たしかにカメラに色々不満があっても、出てくる画像を(ディスプレイ上で)見ると買って良かった、これで良かったと思えてしまう。相変わらずショボい写真しか撮れてなくても、全然使いこなせてなくても、そう思える。とにかく

撮っていて楽しいカメラじゃないが、撮った後が嬉しい(こともある)カメラ


という感覚は 5D の時と似ている。パシャパシャ撮ってしまう純デジカメ世代の私にとって、撮っている時は楽しくないどころか苦行に近いものがあるが(5D ではそこまで思ったことはない)、本当にちゃんと撮れた時は、こんな身軽な、コンパクトなカメラでこれだけの写真が撮れるなんてねぇ…と、デジタルカメラ技術の進歩に感謝したくなる(一応 QV-10 からはその歴史を知っているわけだからね)。

Itami Airport at night
(DP1 @RJOO/ITM 手持ち Photoshop CS3 で NR処理)


ところで似ていると言えば、以前インプレッションを書いていた時に

DP1 の色傾向って、どこか D70 と似てるかも?


なんて思っていたのを書き忘れたのだが、そのうちブログで書き足そうと思っていたら、先日レビュー記事で同じことを書いている人がいた。

【レビュー】シグマ DP1 実写インプレッション (4) なんだかちょっと懐かしい絵づくり

やっぱり同じ思いをしていた人はいたんだなぁ〜と思っていたが、上記の記事ではきちんと数値として DP1 の色傾向が D70 と似ていることを提示している。ディスプレイ上での解像感は全然違うんだけど(DP1 の方が上)、どこか懐かしい色だと思っていたのは間違ってなかったんだな、と一人納得。

ただ、懐かしいけれど、D70 の色傾向は好きじゃなかったし、DP1 も決して好きじゃない。DP1 についてはまだ試行錯誤している部分は大きいし、現時点では D70 の時のように「ホント、いちいちレタッチで色触るのが面倒だ〜」とまでは思ってない。

A tree in evening light


以前の記事でもちょっと触れたけれど、先日 DP1 で撮影した写真をプリントアウトしてみた。ディスプレイ等倍で抜群の解像をみせる DP1 (Foveon 素子) だけど、実際の出力画素数は 460万画素。A4レベルで印刷するとどんなもんだろう?という興味でプリントしてみたわけだ。

実際にA4にプリントアウトしてみると(プリントアウトする時は常にレタッチ込み)、さすがに“画素数が少々足りない”感じはした。ディスプレイで見る時のようなキレは、どこかへ行ってしまう。


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少し前まで写真・カメラへの気持ちがすっかりなくなっていたので、カメラ雑誌は買うどころか立ち読みすらしてなかったが、少し写真欲が戻ってきたせいか、昨日本屋に寄った際に少し立ち読みでも…と思ったら、「日本の空港 撮影ガイド」なる本の背表紙が目に入った。

月刊カメラマンの撮影ガイド MOOK シリーズの新刊であるらしい。このシリーズ、色々と出ているのを見たことがあるが、飛行機モノは初めてのはず。そして手に取って表紙を見ると、ルーク・オザワ氏、チャーリィ古庄氏という2大巨頭の監修。ということで、内容を見る間でもなく、速攻お買い上げ〜

日本の空港 撮影ガイド


実を言うと、このカメラマン MOOK シリーズは何冊か買っているのだが、撮影ガイドというよりは一種の写真集的な感じなので、結構好きだったりする。今回の「日本の空港」も両氏の写真がメインで、そこに撮影時の両氏のコメントが少しずつ(撮影データーも含めて)あるという感じ。情景写真のルーク氏、写実写真のチャーリィ氏という感じで、実にバランスが良い。

むかし餘部鉄橋を撮影しにいった時(そういや餘部鉄橋のお立ち台は、とうとう先日鉄橋架け替え工事のために閉鎖されたらしい)、帰りに鉄カメな人と一緒に長時間話して、その人に薦められたのもこのシリーズの「四季の鉄道風景撮影ガイド―見るだけで行きたくなる全国の名撮地200選」だった。

四季の鉄道風景撮影ガイド―見るだけで行きたくなる全国の名撮地200選


その本も風景の中の鉄道写真(鉄道情景写真)メインという感じで、自分的には非常に好みの本だったし、今でも時々気分転換に眺めるくらいだ。風景だけの写真はセンスないから諦めたけれど、それでも飛行機を撮るにしろ、鉄道を撮るにしろ、理想はやっぱり風景の中の飛行機であり、風景の中の鉄道な私としては、この2冊はお気に入りだ。

ちなみに「日本の空港 撮影ガイド」は全ての空港は網羅してない。主要な(ある意味写真映えする)空港だけをチョイスしている。そして撮影ポイント解説も最小限だし、空港自体についてのデーター記述もない。そのあたりは空港撮影ガイド本の定番である、イカロス出版の「全国空港ウォッチングガイド」と方向性は異なるので、全くかぶらない。

その「全国空港ウォッチングガイド」も先日、新しい改訂版が出ていた。レイアウトが変わって見やすくなっていたので買おうかどうしようか迷ったが、内容は前版と大きく変更もないので今のところペンディング。欲しくなったら、また買うだろう。純粋な飛行機(民間機)撮影ガイド本としては、一冊手元にあって損はない本ではある。

全国空港ウォッチングガイド 増補改訂版



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一昨日 DP1 のアップデート・ファームウェアが提供されたので早速適用して、夕方のアポ前に善峰寺へ寄って試し撮りをしてみた。DP1 のファームウェア・アップデートの方は極めて単純なバグフィックス以外に、グリッド表示機能の追加が目玉。なのだが、

グリッドと一緒に絞り値やシャッター速度の表示ができない


ので、正直使いにくい。おまけに、グリッド表示の切り替えボタンは情報表示の切り替えボタンと併用なので、グリッドと露出情報の表示を切り替えする時は、ボタンを何回か押さねばならない。ボタン一発で ON/OFF ができない。

右落ち写真を量産する私にとってグリッド表示はヒジョーに嬉しいし、期待もしていたが、正直ガックリ。というか、「なんで、わざわざ、こんな使いにくくするのかなぁ…」と思う。ボタン数が足りないのならば、グリッドと情報を両方表示してくれるモードがあれば済むことなのに。そんなことも判らないのか?と思う(できないとは思えないし)。

シグマはユーザーに苛立ちと我慢を強いるようなユーザーインターフェースを、ワザとやってるんじゃないか?と思いたくなるほどだ。以前の自宅に住んでいたら、メールよりも直接出向いて問いただしたくなっただろうほど、理解不能だ(そんなクレーマーなことはしないけど)。

Sakura trees at Yoshiminedera temple
(DP1@善峯寺)


次に SIGMA Photo Pro (SPP) のアップデート。Mac 版は Ver.3.1 が 3.2 になって、DP1 で影響するのは「DP1のRAW画像において特定の条件下で発生する画面周辺の色付きの改善」と「カスタムホワイトバランスで撮影された画像をSPP上でホワイトバランス変更した場合のバグ修正」の2つ。

前者は発売当初からネットでも指摘されていたことだし、私も空が入ってる写真では確認していた。私的には、どうしても困るというほどではなかったが(というか他に直すべきところは沢山あるから!)直ってくれることには不満はない。

のだけど、どうも周辺部の緑かぶりをなくした代わりに、全体の色合いも若干変わってしまったようだ。と思って、実際に比較してみると黄色〜緑色あたりが微妙に変わってるくらいなのだが、受ける印象はちょっと変わったような感じ。まぁ、私にとって Ver.3.1 が初 SPP だったから、それを基準としてしまっているので微妙に違和感を感じるだけかもしれないけど。

SPP Mac 3.1→3.2 現像処理比較
SPP 3.1 と 3.2 での現像処理比較(一部切り出し・等倍)
左:Ver.3.1、右:Ver.3.2(どちらも Mac版)


ま、これは慣れるしかないのかもしれないが、バージョンが変わるたびにコロコロと変化するのは正直困りものなので、慎重にして欲しいと思う。

しかし、そんなことよりも何よりも

SPP Mac 版のメモリーリークのバグが全く直ってない


いい加減にしろ、と思う。微妙なメモリーリークで長く使っていないと判らないと言うならともかく、数十枚レベルで発生するし、メモリ監視してれば明らかに問題を起こしているのが丸判りのレベルなのに、ホント直す気があるのか?というか、作った本人達は使ってみたことがあるのか?と思う。

他のバグもほとんど直ってないし、作りが素人臭さ丸出しでイライラする。どこの外注先か、そのまた先のバイトなのか知らないが、金もらって作ってるならマトモなソフトにしてくれ。Windows 版の SPP が 2.x のままというのは、よほど 3.x のデキがどうしようもないのをシグマ自身が判っているからなのだろうか?と勘ぐってしまう。ホント溜らんわ。

ハードそのものは(レスポンスの遅さや作りのチャチさは別にして)悪くないのに、ソフトウェアの部分(ファームウェア含む)でシグマには全く期待できない。この1ヶ月弱で痛感した。不必要にユーザーを困らせる設計は考え直してもらいたいものだ。

The Gate of Yoshiminedera temple
(善峯寺山門 by DP1)


ちなみに善峰寺だが、山寺なのでまだ見頃が持ってくれるかと思ったが、既に散り初めていた。のはまだしも、天気が回復してくれなくて真っ白な空では、桜はなんとも映えずじまい。

天気を言い訳にするつもりはないけど、上手い人ならともかく私みたいなヘタクソは、機材の助力と天候その他の条件が味方してくれないと、マトモな写真の一つも撮れないから仕方ない。DP1 一本勝負だったが、28mm で桜を撮りきれるほどの技量は、やっぱりなかった orz

A big droop cherry tree (Shidarezakura)
樹齢400年という善峯寺の有名なしだれ桜
桜の下は観光客でいっぱいなので後ろ姿を。ちょっとだけズームが欲しかった…

Sakura trees and the distant view of Kyoto
京都西山の中腹にあるため、京都市街から淀川三川分岐付近まで見渡せる
天気は悪かったが、雨上がりなので京都タワーもくっきり見えていた

DP1 を購入してから半月が経った。買ってはみたものの、その使い勝手の悪さにすぐに投げ出して売却、ということも有り得たが、今のところはそういうこともなく、この“じゃじゃ馬”としばらくは付き合っていこうと思えている。

使っているうちに少しは慣れるかと思った操作性の極悪さ、レスポンスの悪さについては、未だに慣れない。というか、慣れる気がしないし、慣れられる人がいたら尊敬する。無理だ。絶対無理。半年使っても1年使っても、間違いなく無理だろう。

けれど、すっかり慣れてしまったものもある。それは画質。DP1 が吐き出す画質は、そのサイズを超えてデジタル一眼と同等以上という評判ではあるが、それには慣れてしまった。画質の良さに慣れてしまったが故に、撮った写真を見て「あれ?(DP1 の画質って)こんなもんだったっけ?」と思うことも。

自分の撮り方が悪かったのかと思ったりして、他人様の画像を引っ張ってきたり、5D や 1D3 で撮った写真や逆に普通のコンパクトデジカメ(Xacti や家族が使ってる Cybershot や FinePix)と比べて、「あぁ別に撮り方が悪かったり、壊れているわけじゃないな」と妙な納得をすることもあったりする。

自分の基準が普通の APS-C デジタル一眼ではなく、フルサイズの 5D や APS-H フラッグシップ機の 1D3 だから比較基準が元々おかしいと言えるが、最初の興奮を忘れて慣れてしまうと、どうしても「もっと、もっと」と欲が出てしまう。

clustering of Spiraea thunbergii


しばらく使ってきて、実際のバッテリの保ちを測ってみると、RAW 撮影、フラッシュなし、画像の再生は撮影後の確認くらいで、他に液晶を使うのは構図確認と設定変更程度、という使い方で概ね 200枚程度。公称値は 250枚だが、こちらは JPEG 撮影なので、メモリーカードへの書き込み時間の違いを考えれば、概ね公称程度な感じ。

RAW 撮影していると、バッテリ1個で 2GB のメモリーカードを撮りきって少し余る感覚。なので、今のところ DP1 用には 4GB + 2GB の2枚の SD/SDHC カードを割り当てているから、バッテリーは3個体制まで増やした。これで 500枚程度撮れるので、1日分としては十分かな?と。

ちょっと気をつけるべきは、このバッテリは自己放電が多めに感じるところ。数日放置しているだけでも減りが他のバッテリー類より早いように思う。バッテリー容量(バッテリー1個あたりの撮影枚数)に比べて充電時間が長いので、旅行に持って行く時は更に多めにしておかないと充電が追いつかなくなりそうな気も…

【追記】と書いていたが、数回充放電を繰り返してバッテリー性能が最大限使えるようになった状態だと、250〜300枚程度撮影してもまだ残量があることが多くなってきた。液晶をほとんど見ず&オートブラケット多用な状況だと 300枚を越えてもまだバッテリー目盛りが2つある、ということもあった。意外と保つかも?

Sakura in evening light


今のところ撮影した画像は概ね、純正現像ソフト SPP で微調整して JPEG 現像のみという形で処理している。先の記事でも書いたように ACR が対応したら Photoshop に移行する可能性は高いが、“X3 Fill Light”パラメーターが非常に便利なので完全に移行することはないかも?という感じ。SPP のバグが早くなくなって安定して、速度アップしてくれれば SPP だけでも良いと思うのだが…

今さら繰り返す間でもなく、DP1 の解像は素晴らしいものがあるが、それが裏目に出るシーンもあるかな〜と、桜を撮っていて思ったり。遠目から桜を撮ると、木の枝々はバシッと気持ち良く写っているのだが(これこそが DP1 の真骨頂みたいな)、満開の桜の花が密集しているところは解像が細かに入り組んだようになって、ちょっと不自然に見える場合もある(もしかすると偽解像している部分もあるような)。

ベイヤー素子を使った他のデジカメだと、解像するかしないかの部分は補完処理の関係でボヤけ気味になり、それがゴチャついた部分の不自然さを中和しているような時があるのだけど、Foveon 素子にはそれがないからストレートに出てしまって違和感を感じてしまうのかもしれない。

The festival lanterns in Sakura cherry trees


似たようなことで、あまりにビシッと解像するのは良いのだけど、その分あとから斜め補正をするなど画像の回転処理(90度や 180度は除く)には弱いように見受けられる。元々の等倍での解像が高すぎるために、回転処理をすると劣化が目立ったり、エッジの輪郭が目立ったりすることがあるように感じている。

ま、それらも今までベイヤー素子の画像に慣らされすぎていて、Foveon 素子の画像に慣れていないだけなのかもしれない。いささかの特徴はあるにせよ、DP1 からの画像は基本的にレタッチ耐性は高い。DP1 の画像の問題点と言えば色だが、これはもう必要に応じて手を入れるしかないし、レタッチ耐性が高い分、手を入れても破綻しにくいので、手は入れやすいように思う。

何にせよ、これからしばらくは付き合っていくことになりそうだから、早く自分なりの処理方法も見つけていかなくてはならないし、撮影スタイルももうちょっと変えていくしかないかな…

【追記】金曜日に DP1 のファームウェア・バージョンアップ、SPP のバージョンアップが公開されるというプレスリリース、お知らせメールがきた。DP1 についてはバグフィックス以外はグリッドモードが付く(AF時のみ)というので、これは嬉しい。SPP の方はホワイトバランスによっては緑かぶりする問題が解消されているらしいが、以前書いた糞すぎるバグも直っていて欲しいなぁ。

どちらにせよ、ブログに色々書きつつシグマへのメールをまとめていたのだが、それは金曜のアップデート後に再度評価し直してからにしよう。

the sunset with a Ferris wheel

DP1 は JPEG ではなく RAW で撮るカメラ、RAW で撮ってこそのカメラであることは衆目の一致するところだが、DP1 の RAW を現像できるソフトは今のところシグマ純正の SIGMA Photo Pro(以下 SPP)しかない。その SPP ではあるが、機能的には最低限の現像ソフトとして役割を果たせるものなのだけど、少なくとも SPP 3.1 for Mac については非常に困ったちゃんなソフトである。

私の場合、今までニコンにしろ、キヤノンにしろ、RAW 現像は特別な理由がない限り純正ソフトで現像してきた。ニコンの場合は別売りの Nikon Capture(以下 NC。現行製品は Capture NX)、キヤノンは製品添付の Digital Photo Professional(以下 DPP)を使ってきた。

どちらもフィニッシュまで仕上げるソフトとして全てを網羅してはいなかったが、少なくとも純正ソフトとしての安心感はあったし(ピクチャースタイル/ピクチャーコントロールが使える)、特に DPP は RAW 画像のセレクトソフトとしても優秀で、Core2Duo 以上のマシンならば、RAW + JPEG ではなく RAW のみでも画像セレクトが苦にならないくらいのレスポンスと操作性がある(どちらにしても今の DP1 は RAW + JPEG 保存できないしね)。

SPP 一覧画面
SIGMA Photo Pro 3.1 for Mac ファイル一覧画面


SPP も純正現像ソフトとして出力される画質は(純正ならではの)安心感がある。特に他のカメラと違って Foveon という特徴的な素子を搭載する DP1(および SD シリーズ)だけに、その特徴をきちんと把握している純正ソフトの安心感は、他の RAW を扱う時より強い(それにどこまで意味があるかは別にして)。

基本的な使い勝手も上記画面のとおり、左にフォルダ一覧があって右側がフォルダ内のサムネイル画像が出る一覧画面があり、サムネイルをダブルクリックしたら編集画面が出る一般的なもの。DPP みたいなセレクト編集画面はないが、編集画面で前後の画像に移動できるので、それだけを見れば大きな不満はない。

SPP 編集画面
SIGMA Photo Pro 3.1 for Mac 編集画面


現像時のパラメーターも基本的なパラメーターはあるし、ダイナミックレンジ・コントロールの“X3 Fill Light”パラメーターは非常に便利だ(掛けすぎるとダメだが)。トーンカーブやノイズリダクションはないけれど、最低限我慢はできる。

必要があれば 16bit TIFF 出力して Photoshop に読みませて後処理をすれば良いのは DPP と変わらない(といっても、DPP の場合はそこまで必要なことは少ないけど)。

しかし、この SPP 3.1 for Mac は、ソフトの安定性の点で非常に問題がある。とにかく

メモリーリークしまくり


である。数枚程度の閲覧・編集なら特に気づくこともないのだが、20枚30枚…50枚と画像を開いていくと(編集画面を開いて表示用の現像処理を繰り返すと)、メモリーエラーのダイアログが出て作業続行が不可能になる。SPP を使いながら別途メモリー状況をチェックしていると、画像を開くたびに SPP がメモリーを食いつぶして開放しきってないことが判る。

プログラムを組んでいるものの端くれとして、メモリーリークは根の深い問題であることは理解しているが、こんな明らかすぎるものはちょっと酷すぎる。ソフトの動作が糞トロいのは百歩譲って我慢するとしても、これは困る。

【追記】このメモリーリーク・バグは Ver.3.2 でも全く直っていない。後述する他のバグ、不可解な仕様もほとんど何も変わっていないのだが…

もちろん、他にも単純なバグが散見されるし、使い勝手の面でも難は多い。

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DP1 の欠点の一つに、コンパクトデジカメ(っぽいボディ)なのにマクロ撮影ができない、というものがある。個人的にはマクロ撮影をほとんどしないのだけど(ゆえに一眼レフのマクロレンズも手放したわけだが)、マクロ以前に全然寄れないのは少々困ることがある。

幸い、DP1 はフードアダプタを付ければ 46mm のフィルタが使えるので、寄って撮るだけならクローズアップ・レンズ(フィルター)が使える。ということで、早速買ってきた。

購入したのは、52mm 径のクローズアップレンズ No.4。DP1 のフードアダプタが 46mm 径なのに 52mm 径を買ったのは、EF50/1.8II や 28/2.8 用に 52mm のPLフィルターを既に持っているので、46mm→52mm のステップアップリングを使えば双方に使い回しができるため。PLフィルターは安くないので、使い回しできた方が嬉しい。

MC クローズアップ +1、+2、+3、+4


クローズアップレンズはどこのメーカーも、その倍率?によって No.1/2/3/4/10 となっているようで、No.10 が圧倒的に寄れる。のだが、+10 はレンズ構成が違うこともあって、No.1〜4 とは値段が倍違う。とりあえずはマクロほど寄れずとも、多少寄れればいい程度の“なんちゃって”なので、安い No.1〜4 のうち最も倍率の高い No.4 を選んでみた次第。

で、比較。本当なら桜で試したかったが、ここ数日は天気も悪く、風も強かったので、室内で試し撮りしたものしかない(被写体のマウス以外には汚い室内が写ってしまってるのでボカしている ^_^;)。 とりあえず桜ではないが、花を撮ってみたものに差し替えてみた。まぁ、どれくらいアップになるかのテストということで。

DP1 Close-Up Test 1 (Normal)
DP1 標準状態でのAF最近接付近


クローズアップレンズなしだと、この程度しか寄れない。マクロをあまり使わない私でも、この最短撮影距離には不満を感じる。

そこでクローズアップレンズ No.4 を付けると

DP1 Close-Up Test 2 (with Close-up Lens No.4)
DP1 +クローズアップレンズ No.4 でのAF最近接付近


ここまで寄れるようになった。マクロ撮影をしたい人にはまだまだ不満だろうが、ちょっと寄れれば良いだけなら悪くない。画質的には中心部は多少甘くなるだけだが、さすがに周辺部は歪む。が、基本的にピントが当たってないところは大きくボケるようになるし、何よりステップアップリングと合わせて千数百円という手軽さで、ここまで寄れるようになれば満足だ。

寄りが不満ならばクローズアップレンズ No.10 を買えば良いし、そう遠くないうちにシグマから純正の DP1 専用高性能クローズアップレンズが出るらしいので、画質を求めるならそれだろう。

ところで、購入したクローズアップレンズはデジタル対応タイプでもない千円程度で売ってる安物にしたのだが、別のところでお金をちょっと出した。それは、DP1 用のフードアダプタをもう1つ購入したこと。

DP1 フードアダプター2個


右は以前にも書いたもので、フードアダプタ+プロテクトフィルター+46mm 径のレンズキャップ+フードの組み合わせで常用しているもの。

【追記】1週間くらい使ってみて、結局一眼レフ同様に雨天以外はプロテクトフィルターは使わない体制になっている。

左は今回追加したもので、フードアダプタ+46mm→52mm ステップアップリング+52mm クローズアップレンズ(またはPLフィルター)+52mm のレンズキャップの組み合わせ。

フードアダプタごと別に用意することで、常用している状態からクローズアップレンズ(またはPLフィルター)を付けたい時にも、フードアダプタごと付け外しできるために極めて簡単迅速に付け替えられる。いちいちフードを外し、プロテクトフィルターを外して、クローズアップレンズを付けて…としなくても良いので至極便利。

これもフードアダプタが千円台後半という安価だから気軽にできること。保ちの悪いバッテリも2千円くらいで純正品が買えることといい、DP1 のオプション品が安価なことは利点の一つだと思う。

【追記2】色々試してみると、フードアダプタのボディ側はちょうど 49mm のレンズキャップがハマるようになっている。フィルターを付けたフードアダプタを鞄の中に放り込んでいると、フィルター側に 52mm レンズキャップをしていても反対側は空洞なのでホコリが入りまくるが、ボディ側の方にも 49mm レンズキャップをしておけば、ホコリの侵入を少しは防げる(実際効果はあった)。

でもって、フードアダプタごと交換をしていると、まるで一眼レフのレンズ交換そのもの。反面、嵩張ることにもなるわけで

どんどんコンパクトデジカメ感覚から離れていくなぁ…


と思ったり。まぁそれも悪くないか、と思い始めてる昨今だけど、嵩張る時は普通どおりにフィルタだけ持って行けば良い話だしね。

ちなみに、手持ちの 52mm PLフィルターは枠の太い、いわゆるワイド対応じゃない安物だが、46mm→52mm ステップアップリングをかませているせいか、DP1 を F4 開放で使っても周辺減光が目立つようなことはなかった。といっても、まだロクに使ってなくて何枚か試し撮りした結果に過ぎないけど…

購入してから1週間以上が経つが、DP1 の評価を落とすような写真しか撮れてない。ググって見れば、時節柄の桜や木蓮の花を始め、ビシッと DP1 らしい素晴らしい写真が見られるが、自分ではなかなか撮れない。判っていたけれど、難しい。

DP1 の持つ画質ポテンシャルは一眼レフ並みではあるし、フードアダプタを付けてホールドの方法も一眼レフ的に使っていても、外付けファインダーで撮影していない限りは、背面液晶を見て撮るスタイルになる。それは良いのだが、シャッター半押し時に液晶で見える画像と実際に撮った後の画像では、えらく露出が違うことが多いので、最近はそのあたりが気になる。

背面液晶で構図を決める→シャッター半押し→露出その他を確認→シャッターを切る→データー書き込み、といったサイクルで最低10秒かかるので、シャッター半押しで確認したはずの露出と違ってやり直すとなると、なかなか辛い。ブラケット撮影を使うことも多くなったが、RAW でブラケット撮影すると、上記のサイクルは20秒近くなるわけで、なかなかモドカしいものがある。

ただ、さすがに RAW で撮っていると、それなりに現像時で調整はできる。ハイライトは意外と余裕があるのかな?と思うことも多い。例えば、

DP1 RAW developing test A (default by SPP)
DP1 RAW F8 1/125s ISO100 +0.7EV ISO100 WBオート
SPP3.1 (Mac) で撮影設定のまま JPEG 現像


というように、わざと空を白く飛ばして撮影しても、現像時に露出補正をマイナスにすることで、

DP1 RAW developing test B (auto by SPP)
DP1 RAW F8 1/125s ISO100 +0.7EV ISO100 WBオート
SPP3.1 (Mac) で -1EV その他調整して JPEG 現像


これくらいは真っ白な空から雲の輪郭が出てくる。このあたりはコンパクトデジカメで JPEG でサクサク撮ってるのと違って有り難いところだ。ホント、もうちょっと背面液晶の表示がまともで、サクサク撮れれば最高なんだけどね…と、同じことを繰り返してしまう。


加えて気になることと言えば、AF。結構中抜けするように思う。巷では、糞遅い AF だけどピント精度はそれなりに良いという評判だが、背景がゴチャゴチャついたシーンはもちろん、手前の被写体が暗めで背景に明るいものがあると、後ろのものに抜けることが多い。特に夕方以降の暗いシーンでは、ピンが奥に抜けてしまうことが頻繁のように感じる。

somehow sample
DP1 RAW F7.1 1/800s ISO400 WBオート(撮影設定のまま JPEG化)


そして、これはよく言われていることだが、色は独特だ。色が浅めなのは特に気にならないが(EOS Digital 系もそうだし)、緑かぶりする傾向にあるのと赤色が橙色気味に転ぶ傾向は気になる。特に赤色については、なかなか難儀。緑かぶりは最初四隅中心かと思ったので周辺減光の一種かと思ったが絞っても同じだったし、出ない時もあるので癖がよく判らない。

赤色が派手に転びまくるのは、これはもうレタッチするしかないようだ。そのためにも RAW 撮りの方が良いのだろうが、シグマの純正現像ソフト SIGMA Photo Pro (SPP) のカラー調整は、カラーホイールでホワイトバランス指定なので、色相を赤系の色相だけを調整したい時は難しい。

なので Photoshop に頼ることになるのだが、現状は Adobe Camera RAW(ACR)がまだ DP1 に対応していないので、SPP で現像して 16bit TIFF 出力→Photoshop でレタッチとなって面倒くさすぎる。ACR が対応してくれれば、SPP を使わずに処理できるので、早く ACR が DP1 に対応して欲しいものだ。

ちなみに、今日 ITmedia に掲載されていた DP1 のレビュー記事では、RAW 現像時に思い切り彩度を上げて現像しまくっていたが、元が地味なせいなのか、センサーの特性なのか、5D や 1D3 を DPP で処理する時より、彩度を上げても飽和しにくい傾向にはある。私自身、カメラの設定をデフォルトで彩度 +0.2 にしてある。ただ、ITmedia の記事は彩度を上げ過ぎとしか思えないが…

レビュー:超高画質を求める人向けの個性派デジカメ――シグマ「DP1」

そして難しいと言えば、DP1 を持って行く際のケース選びも難しい。フードなしの状態ならば、通常のコンパクトデジカメ+αのサイズなので、ある程度ピッタリ入るケースを見つけることはできるし、既に1つ買っている。

だが、もはやフードを付けた状態がデフォルトなので、フードを付けたままの DP1 がピッタリ収まる小型ケース(ポーチ)は見当たらない。コンパクトデジカメ用では飛び出たフード部分に対応するものはないし、一眼レフ用は完全に大きすぎる。ライカやレンジファインダー用も微妙に大きかったり、ウマいサイズのものがない。

今は百均の布袋に突っ込んでいる状態だが、ウエストベルトになったり、バックの外側に吊り下げられるタイプのものが欲しいのだが、なかなかない。いま一番の悩みどころだ。

あと、GR Digital と同じように、ハンドメイドで速写レザーケースが出始めているので、それはどこかのものを注文しようかと思っている。ハンドメイドで、どこも今はバックオーダーを抱えまくっているようなので、注文してから入手までの時間がかかることと、どれも1万円以上するので、どんどん金がかかるなぁ…という迷いもある。

DP1 前面その3


ケース(ポーチ)に加えて、ストラップ選びも難しい。撮影スタイルはデジタル一眼と変わらないので、両吊りのストラップが欲しいし、ストラップ穴は両吊りできるようになっているのだが(というか両吊りが推奨されている)、ストラップ穴の大きさはコンパクトデジカメと同じ小さいもの。そのため、一眼レフ用のものやライカ用のものは付けられない。

パッケージにシグマ純正のネックストラップが入っているのだが、これがまぁダサすぎて、とてもじゃないが使う気になれない。それに私としては、一眼で愛用している OP-TECH のストラップのように、ネックストラップ部分を途中で切り離ししてハンドストラップとしても使えるタイプが望ましい。

特に DP1 は一応コンパクトなサイズではあるので、常にネックストラップだけだと小さなケースに入れる時にも困るし、仰々しくならないためにハンドストラップで撮りたい時も多い。なので、ハンドストラップとネックストラップの両対応にしたいところだ。

そして、そんな要望に合うものを探すと、唯一の解は GR Digital 用のアルチザン&アーティスト (A&A) ストラップになるようだ。GR Digital を使っていた時から存在は知っていたが(でも GR Digital で両吊りストラップを使おうと思ったことは皆無)、買おうと思って探すと店頭にも A&A の直販サイトにもない。

調べてみると、GRD 用の A&A ストラップは他の A&A ストラップと違って、マップカメラ・オリジナルということが判った。しかし、買おうとしたら品切れ中。困ったもんだ…

普通と違うデジカメだけに、周辺アイテム選びも難しい。私の場合、GR Digital の時は完全にコンパクトデジカメ・スタイルで使っていたので、こういう部分での知識はないだけに、DP1 そのものの使いこなし同様、周辺アイテムについても日々修行中、という感じだ(>_<)

Limited Express "Thunderbird"
動きものはMFで置きピン撮影しかないが、
シャッタータイムラグが大きいので難しい…


私自身、DP1 を買ったことに「矛盾してるなぁ〜」と感じている。その理由は3つ。

  • 画質は最高クラスに良いけどレスポンスの遅さやペタンペタンなシャッター音が嫌だった 5D を売ってしまったのに、また同じような、画質は良いけどレスポンスと操作性は最低中の最低な DP1 を買う矛盾

  • 高感度命!とまでは言わなくても、それに近い機種選択ポリシーがあるのに、高感度が弱いと言われる DP1 を買う矛盾(今時のコンパクトデジカメでも ISO 3200 程度の設定はあるのに、DP1 は最高 ISO 800)

  • 逆光が好きというより、太陽を入れることを何とも思わないくらいなのに、逆光に弱く、妙な形のゴースト(通称サッポロポテト)が出ると評判の DP1 を買う矛盾


1つ目はともかく、画質に惚れ惚れして買うのに、高感度も逆光もダメと言われると正直躊躇ってしまうわけで、実際そういう評判(悪く言えば昼間屋外順光専用カメラ?)から、画質面でも自分には向かないのだろうと思っていた。一眼レフでも三脚を据えて撮るのが億劫なのに、ましてやコンパクトデジカメレベルでやろうとは思わないしね…

などと思っていたのに買ってしまったわけで、そうなるとまず気になるのは、高感度と逆光。どれくらいまで使えて、どのくらいは全然ダメなのか。許せる許せないの基準は人それぞれだしね。

というわけで、購入後 DP1 を持ち出して最初に撮ったのが、夕暮れ。太陽を正面に入れて撮ってみた。

sunset at Umeda, Osaka
DP1 JPEG F8 1/500s +0.3EV ISO100


確かにフレアは出てるが、この程度なら特に問題になるほどでもないような…という感じ。一眼レフの高級レンズならともかく、コンパクトデジカメだったらもっと酷いことになりそうだし、自分的にはこれくらいなら問題ない。つーか、ホント言えば逆光にこれまた弱い EF70-200mm F2.8L IS とか EF100-400mm F4.5-5.6L IS などのLズームでは、もっと酷いことになったのを何度も体験してるしねぇ。

ただ、逆光時のフレアやゴーストはちょっとした光の加減、角度で大きく見え方が変わってくる。そして、逆光に弱い DP1 の象徴として有名な、妙な形のゴーストは逆光で撮ってると珍しくないことも判ってくる。

DP1 peculiar ghost against the light
DP1 RAW F5.6 1/80s +0.3EV ISO100
(SPP3.1 Mac の Auto 設定で現像 JPEG 化)


右上から現れるゴーストが何とも言えない形状をしている(クリック先の Flickr で大きなサイズで表示すると、よく判る)。フレアと違ってゴーストも形状によっては良いエフェクトだ、なんて思えなくもない私も、さすがにこれは…という感じ。DP1 が搭載する Foveon センサーの特性と DP1 の構造上の問題から避けられないということだが、こういうゴーストはできるだけ願い下げだ。

といっても、出ちゃう時は出ちゃうし(そしてその確率は低くない)ので、対策として逆光時には少しずつアングル変えて撮っておく、ということになる。なにせ、背面液晶はプレビュー時もポストビュー時も構図確認以外は全くアテにならないから、とにかく数を撮っておくしかない。けれど、そこで効いてくるのが DP1 のレスポンスの悪さ、なんだよねぇ(>_<)



そしてもう1つ、購入前に評判で気になっていた点は、高感度。5D も 1D3 も購入理由の一つは高感度性能の良さにあった(それだけじゃなかったし、今や高感度は D3 の代名詞だけど)。たとえ名目だけとしても今時のコンパクトデジカメでも最低 ISO 1600 は設定できるのに、ISO 800 までという DP1 は、その設定範囲の狭さそのものより高感度への自信のなさが現れているようにも見える。

2倍の感度でも同じ画質が得られるなら、三脚なしで撮れるシーン、手ブレしないシーンが格段に増えて結構なことだし、面倒臭がりで三脚をできるだけ持ちたくない私には高感度性能は必須の機能と、今でも思っているし、今後もそうだろう。だから ISO 800 までしかなく、明らかに高感度に弱そうな DP1 はどうかと思ったのだが…

DP1 Sample(茶屋町黄昏時1)
DP1 RAW F4.0 1/40s -1.0EV ISO800
(SPP3.1 Mac で撮影設定のまま現像 JPEG 化)
クリックするとオリジナル画像を表示


正直 ISO800 でこれくらいなら悪くないんじゃないの?と思う。彩度はかなり落ちてしまうが、カラーノイズも輝度ノイズも大きく浮き上がることもなく、またノイズリダクションをかけてないので解像感もあまり落ちてない。コンパクトデジカメ・サイズのカメラでこれくらいなら、高感度厨の私でも文句はない。

確かに ISO 800 までしかないが、その範囲なら全くもって悪くない。出力画素数が 400万画素クラスとはいえ、高感度がダメダメなんて誰が言ってるのか?と思うくらいだ。そして多少画質がダメでも ISO 1600 もあって良かったんじゃないかなぁ?とすら思う。ダメ画質でも、撮れるか撮れないかは大きな差だしね。

DP1 Sample(茶屋町黄昏時2)
DP1 RAW F4.0 1/30s -2.0EV ISO400
(SPP3.1 Mac で撮影設定のまま現像 JPEG 化)
クリックするとオリジナル画像を表示(ピントは右看板)


逆光性能とは違い、高感度描写については思っていたよりずっと良かったので、積極的に ISO 200, 400 と使っている。ISO 800 は彩度がそれなりに下がるので条件次第だが、ISO 400 までは常用できると感じている。微妙な手ブレが気になる DP1 だから、スナップ撮りでは積極的に感度を上げてシャッター速度を稼ぎたい(下手っぴだしね)。

ただ、それを思うと ISO Auto 設定が ISO 100 or 200 でしか変わらないのは残念。400 まであって良かったと思うし、1/30s を切らないと ISO を上げないようなので、もうちょっと積極的に上げてくれても良いのになぁ〜とすら思う。

ISO Auto の変化範囲なんて些細なことではあるが、ISO 感度設定もメニューからイチイチやる必要があるため、頻繁に ISO 感度を変更するのは結構面倒なのも事実。ISO 感度設定はメニューの一番上にあるからまだマシだが、それでも変更するたびにボタンを5〜8回押す羽目になる。

結局 DP1 を買う時に感じた自分への3つの矛盾も、逆光については常に全くダメというわけではないので何とか工夫していこうと思えるレベルだったし、高感度については特に不満ないレベルだった。ただ、残りの一つであるレスポンスの悪さや操作性が、残りの2つを回避するための工夫すら阻むほど、DP1 をあらゆる暗黒化しようとする大きな障害になる。


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衝動買いに近い形で買ってきたのち、パッケージを開けて同梱のマニュアルを見た時も、そのマニュアルのチープさに苦笑を禁じ得なかった。ボディ質感やスイッチ類同様、とても“高級コンパクト”なカメラのパッケージとは思えない。

そしてバッテリーを充電しながら DP1 を改めて手にとってみると、改めて困るのがグリップもなくツルツルとしたボディ。一眼レフと同じ撮影素子を搭載して、しっかりとブレを抑えなきゃならないのに、グリップは全く考慮されていない。

GR Digital のようなグリップでなくても、何か少しでも引っかかるものがあるか、滑りにくい材質であれば良かったのに…コスト面でギリギリだったのならば、使う人がどれだけ居るのか判らない AV ケーブルや USB ケーブルをオプションにしても良かったのではないかと思う。その程度では何もできないのかもしれないが、残念だ。

DP1 サイド1


実際に撮影してみると、GR Digital や一般的なコンパクトデジカメに比べれば若干重いこと、電源 OFF 時でもレンズ部分が完全収納されない部分を左手で添えることから、ツルツルボディの割にはまだ何とかなる。右手はカメラの右サイドを持ち、左手はカメラ左下からレンズ部分にかかるようにホールドする、コンパクトデジカメというよりは、一眼レフと同じ持ち方に、自然となる。

前記事でも書いたように、レンズ部分が電源 OFF でも出っ張るため、ポケットへ収めるのは難しい。そして上記のように一眼レフ的な持ち方をするならば、いっそオプションのフードアダプタを付けた方が良いんじゃないか?と思った。

もう一つ、フードを付けたくなる理由がある。それはレンズの前玉のせり出しである。APS-C クラスの撮影素子に対応した 16.6mm 広角レンズ(35mm 換算 28mm)であるから、レンズの前玉がかなりせり出しているのは当然とも言える。が、これは使う時にかなり気になる。

DP1 前面(電源ON)


フードも何もなしでは、何かの拍子にレンズに触ってしまって汚したり、傷をつけてしまいそうだ。並みのコンパクトデジカメで適当に撮っているならレンズにさほど気を使うこともないが、素晴らしい描写を生み出してくれるレンズだけに、一眼レフのレンズ同様、大切に扱いたいと思わせる。

ポケットに収まる GR Digital ではフードアダプタを付けようなどと思ったことは皆無だったが(むしろ付けるのはファッション以外の何ものでもないように思っていた)、コンパクト機ではあるもののポケットに収めるのが難しく、せり出したレンズ前玉を保護したくなる DP1 では、積極的に付けてみようと思った。

ということで、購入翌日にフードアダプタを購入して付けることにした。

シグマ フードアダプタ HA-11
前面に 46mm フィルタ枠が切られているアダプターとフード本体の分離型


フードをつければ、見た目も収納性も完全にコンパクトデジカメではなくなるが、撮影スタイルは完全に一眼と同じようになり、ホールドは圧倒的にしやすくなった。

DP1 前面(フード付き)
フィルターなしでレンズキャップのみ取り付けた状態
これだとキャップがやや奥まっていて付け外ししにくい(後述)


フードがあるおかげで、張り出したレンズが保護されるし、レンズ繰り出し部分が完全にカバーされるので、電源を入れっぱなしにして持ち歩けるようにもなった(バッテリの保ちは悪いのでスリープは有効にする)。フードアダプタには 46mm のフィルタ枠が切ってあるので、プロテクトフィルターを付ければ更に安心だ。

私は元々、一眼レフのレンズでは雨天の時以外はプロテクトフィルターを付けない主義。せっかく高性能レンズを買ったのに、プロテクトフィルターで性能を少しでも落としてしまうのは耐えられないので、フードは必ずしてプロテクトフィルターはしないようにしている。

だが、DP1 はレンズ一体型だけに、長く使うとするならばレンズはできるだけ保護したい。そう思って、主義に反する?が、フードアダプタには 46mm のプロテクトフィルターを付けてある(今のところは、だが)。

Kenko 46S MC-UV


さらにフィルターを付けることには別のメリットもある。フードアダプタを付けた場合は 46mm 用のレンズキャップを付けられるのだが、フィルターなしだとレンズキャップがフードの奥に行き過ぎて、付け外しに手間取るのだ。46mm 用レンズキャップは、入手難のツァイス用キャップ以外は外つまみ式のキャップしかないようなので、小さなフードの内側で外つまみをつまむのは少々面倒だったりする。

ところがフィルターを付けることで、レンズキャップ部分が自然と前に出ることになり、外つまみ式のレンズキャップでもつまみやすくなるし、もっと言えばレンズキャップなしで放置したり、鞄の中に放り込んでも安心?だったりする。

そういった点からボディ単体より

むしろフードアダプタがあった方が気軽さが増す


という結論に至ってしまった。

フードを付ければ更に収納性は悪くなるし、傍目からもコンパクトデジカメではなく、小さな一眼レフ的に見られてしまうだろうし、当然その分目立つということはある(個人的にはデメリットと感じる点)。

でも DP1 の場合、どうせレンズ部分は電源 OFF でも引っ込まないのだし、

○ 一眼レフ的に持つことができて、ホールドしにくいのが改善される
○ せり出したレンズ前玉が保護できる
○ 電源 ON のまま、スリープ基本で使うことができる
○ 46mm のフィルタ枠が切ってあるのでプロテクトフィルターが付けられる
○ プロテクトフィルターまで付けておけば、レンズキャップなしに鞄に放り込める
× サイズがさらに大きくなって、もはやコンパクトデジカメ的収納は無理
× 町中で撮る時に、より目立ってしまう

といった利点と欠点を比較すると、フードアダプタを付けることが多くなった。これはホント、自分でも意外だった。

【追記】1週間ほど使っていると、フード内のプロテクトフィルターを外して持ち出して撮ることも多くなってきた。ちゃんと撮りたいと思うものがある時は、画質の劣化は避けたいので外していくようにし、特に何もないスナップ用カメラとして持ち出す時はプロテクトフィルターをして持ち出している。また、雨天、雨の確率がある時もプロテクトフィルターをする。

ただ、保護だけならフードがあれば十分と思えてきているので、スナップ用として持ち出す時にプロテクトフィルターをするのは、先のレンズキャップの付け外しの利便性向上の方が大きな理由である。


購入前は少し大きな GR Digital 感覚でいたのだが、ボディ単体での収納性も大きく違えば、撮り方も大きく買わざるを得なかったので、自然とこうなってきてしまった。実のところ、GR Digital では欲しいと1ミリも思わなかった外付けファインダーも、DP1 用には欲しいと思っていたりする(^_^;)

シグマ ビューファインダ VF-11
買うならシグマ純正品より、+5千円出してコシナ製が欲しいかも


もっとも構図や AF がちゃんと決まってるかは外付けファインダーでは確認できないから、外付けファインダーを付けても結局は使わなくなりそうだけど、フードアダプタまで付けたら見た目的にも外付けファインダーはあって良いかな〜と思ったり。そんなことだけのために2万円を出すのは躊躇してしまうけど。

ともあれ、どうせレスポンスは悪く、微小なブレにも気を使いつつ撮らなきゃならないカメラなのだから、ここまで来たら

コンパクトデジカメ(サイズ)ということは忘れよう


という感じになってきた。ま、ちょっとバックのポケットに入れて持って行きたい時は、フードアダプタを外さざるを得ないのだけど、できればフードアダプタは付けておきたいと思わせるカメラだった。ホント、買って使ってみないと判らない部分であった。

ともあれ、“一眼レフ並みの画質で撮れるコンパクトデジカメ”として買ったはずなのに、あらゆる面でコンパクトデジカメとは違っていて、撮影スタイルもコンパクトデジカメからはどんどん外れていってしまう。

まったく困ったカメラだ…(笑)

DP1 Sample(大阪駅北口夕暮れ2)
微妙な手ブレもピントのズレも気になってしまう…
(DP1 JPEG AF F8 1/80s ISO100)

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