Tedious Days More×3

Life is but an empty dream...


タグ:DMC-G1

前編の記事に続いて昨晩中に書き上げて投稿する予定だったが、お疲れ&アルコール入りで帰ってきたので、iPhone 3G S 予約の記事を適当に書き散らかしたら、撮った写真を取り込むのすら面倒になって寝てしまった…ということで、遅まきながら後編。

とりあえず、実機を試しての主な印象についてはおおよそ前編の方に書いたので、そちらを参照してもらうことにして、後編ではいくつか印象の追記と、参考にと思って撮ったけど全然参考にならないような写真を載せておきます。

E-P1を速攻予約したので、実機も速攻触りに行ってみた(前編)

前編の記事では(本命は別、云々の話は別として)色々不満や未完成な点もありそうだけど、これはこれで魅力的なカメラという結論を書きましたが、これは1日経って冷静に振り返っても結論は変わらず、

次々出てくる海外のサンプル画像を見ていたら
速攻予約は失敗したか?と思ったりもしたけれど、
実機を見て触ったら、画質には目を瞑ってでも、とりあえず買うわ


という気持ちも変わらず。

質感が素晴らしく良いとか、デザインが良いとかは全く思わないし、値段設定はやっぱり高いと思う。これがレンズキット7〜8万あたりなら、画質に妥協してでも買い!と言い切れるのですが、さすがにそこまでは思えない。

ただ、初心者に毛も生えてないような私ですが、デジタルカメラはいくつか使ってきた中で E-P1 を触って感じたのは、

理屈云々別として、新しいスタイルのカメラかもね


ということ。

DP1 や DMC-G1 でも感じたことに近い匂い、でもそれらとは少し違う、けれどコンパクトデジカメでもデジタル一眼レフでもない新しいスタイルのデジカメを模索していく、その一つだと。考えてみれば、DP1 も DMC-G1 も買った私が、E-P1 も速攻予約したのは必然だったのかもしれません。



さて、実機を見て使っての印象で、前編に書き漏らしていたことをいくつか列挙しておきます。

  • シャッターに関しては、DMC-G1 と比べて圧倒的に静かというようなことはなく、同等か少し小さめといった感じに思えた。

  • バッファ多め、処理速度もまずまずの感じで、連写していてもストレスは感じなかった。秒3コマで RAW でも10コマはいけるようなので、多分その辺は DMC-G1 と違っていき持ちよく使えそう。

  • 連写時に液晶がフリーズするかどうかの確認は忘れてしまった…DMC-G1 が動体相手で最大に使えない点だったのだけど…でも気にならなかったということは…?もう一度確認しにいくしかないか。

  • ホワイトは、写真で見るよりずっと良い感じだった。オッサンにシルバーだと爺臭くなりそうだから、よっぽど予約を白に変更しようかな?と思ったくらい。でも、白の感じが良すぎて逆に、私みたく汚ないオッサンには似合わなすぎなので断念した X-) 女性にはホント良い色・質感だと思った。

  • 外部フラッシュを付けた状態の機体も触ることができましたが、ぶっちゃけ中途半端な印象。ボディがコンパクトな分、(個人的には写真以上に)フラッシュの大きさを感じてコンパクトとは思えず、かといってバウンスもできないのでは…微妙すぎると感じた。

  • AF速度については前編でも述べた通り、DMC-G1/GH1 とは比較にならないが、コンパクトデジカメと思えば十分だし、スナップ撮りなら実用的な速度。暗所での AF もセミナー会場におけるプロジェクター付近あたりの“薄暗い室内”程度だと、速度や精度低下はほとんど感じられなかった(でも AF は実際に使い込まないと評価しにくいのでで要注意)。

  • パナソニックの標準ズーム G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 を付けた時に、手ぶれ補正がどっちになっているのか?というようなことは確認し忘れました。あまりに自然に使えたので…

  • 左上のモードダイアルは、一般的なボディ上面からダイアルが飛び出てるタイプではなく、目盛りが埋め込まれていて、背面側のダイアルで回す方式だが、ダイアルが硬めということも含めて誤動作しにくく、これは良いと思った(DMC-G1 はダイアルが軽くて何かの拍子に変わってしまうことが、たまにある)

  • 撮影に関する設定項目は通常の一眼レフ並みに多く、ザッと触った感じでは不満はなかった。設定は多いけど、微妙に足りない気分の DMC-G1 よりは好印象。

  • ボディ内手ぶれ補正だけど、きちんと流し撮りモードに縦横両方対応されているのは良い。まぁ流し撮りができるかどうかは別だけど…DMC-G1 の EVF &高速AF ですら高速動体の流し撮りは厳しいしね…

  • 前編で判らないと書いた親指 AF については、やっぱり可能なことを dpreview の記事と照らし合わせて確認できた(→参考:Olympus E-P1 Hands-on Preview: 11. Menus: Digital Photography Reviewの最後の方)

  • 普通にメニューボタンを押して出てくるコンパクトデジカメっぽいメニューは、縦にメニュー項目選択、横に項目設定内容選択になっていて、多くのメニューとは縦横が逆で使いづらかった。これは改善して欲しいと思うのだが、オリンパスは全部こうなのだろうか…?

  • ただ、E-Series のスーパーコンパネメニューも出せるので、そちらの方が素早く設定できそうなので、前項については大して気にしていない。



それから、E-P1 にパナソニックのレンズ G VARIO 14-45mm F3.5-5.6(標準ズーム)、G VARIO 7-14mm F4.0(超広角ズーム)を付けた時の印象を述べておきたいと思います。

前編でも少し触れたように、オリンパス純正の標準ズーム(M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6)を装着した時よりパナソニックの標準ズームを装着した時の方が、若干ですが AF が高速のように感じました。おそらくレンズ内モーターの差異のように思います。

ただ、気になるほどの差はなく、交互に使ってみると「あれ?もしかして、ほんの少しだけパナの方が速いかな?」と感じる程度です。というか、私の印象が単に間違っていたという可能性もあるくらいの差です(二度ほど交互に交換して確認したつもりですが…)。

また、昨日試した実機は最終ファームウェアではないので、市販品のファームウェアでは改良され、オリンパス純正の標準ズームがさらに高速になるよう最適化されている可能性もあります。ので、これはあくまで参考程度に。

パナの標準ズームを付けても問題なく、オリ純正と同等程度には使えるよ


ということです。ちなみにオリ、パナの標準ズーム同士を並べてみると

M.Zuiko 14-42 vs G Vario 14-45 なんちゃって比較


結構差があるように見えます。というか、並べると 2cm の差は大きいです(この写真ではパナの標準ズームが強調されすぎてる嫌いもありますが)。収納時、特にカメラバックでないカバンに収納する際には小さくない差になると思います。

私自身は DOMKE の F-803 を普段使いバックとしてよく使っているのですが(MacBook Pro や書類がスマートに入るので)、これのフロントポケットが大きいので、そこへ DMC-G1 +標準ズームを入れています。ただ、いつも「レンズのサイズがもう少し小さいと出し入れが楽だなぁ…」と思うんですよね。

だから実感として「たかが 2cm、されど 2cm」と思います。でも、それは収納時の話で

撮ってる時は、オリ純正ズームでもパナの標準ズームでも
サイズや重さは全く変わらない印象で使っていた


のも事実。使い勝手に全く差を感じず(先の AF 速度以外)、あまりに普通に使えていたので、前述のように手ぶれ補正がレンズ側、ボディ側のどちらになってるか?すらも完全に確認し忘れました(少なくともレンズ側の IS は ON にしたまま装着していた)。

それを考えると、パナの標準ズームを持ってる人は、特にオリンパス純正標準ズームを買う必要は薄いかな?と。収納時に 2cm 短くなるのは魅力ですが、逆に使い始めや収納時にはロックスイッチを操作して…という一手間が入るわけですからね。どっちもどっち、に思いました。

それにシルバーのダブルレンズセットだと標準ズームは黒になってしまいますから、ボディとのアンバランスさはパナの標準ズームを使っていても変わりませんしね。オリンパス純正のズームを買う意味があるとしたら、ボディとのデザインバランスしかないように思いました。




次に、パナソニックの超広角ズーム G VARIO 7-14mm F4.0 を付けた時の印象ですが、これもまた普通に使える、です。パナの超広角ズームはとにかく軽く 300g しかないので、ボディ側とのバランスも悪くないです。DMC-G1 でもそうでしたが、

コンパクトな一眼に超広角ズームを付けるとレンズヘビーになるのに
超軽量な G VARIO 7-14mm F4 は E-P1 でもバランス悪くないね


という印象。50g とはいえ DMC-G1 より軽い E-P1 なのでバランスが気になったのですが、そのあたりを意識せずに使うことができました(ただし、私は大型望遠レンズを手持ちするのに慣れているので、バランスに対する意識の違いはあるかもしれません。その辺は割引で)。

もっとも、いくら超広角ズームにしてはコンパクトとはいえ、レンズ長はオリンパス純正ズームの収納時と比べて倍ありますから、収納性はかなりスポイルされるでしょう。でも

E-P1 with G Vario 7-14F4


を見て判るとおり、そんなに変でもないんですよね。オリンパス純正標準ズームでも撮影時はかなり伸び伸びになって、この超広角ズームを取り付けた時と全長が変わらなくなりますし、G VARIO 7-14mm F4 はレンズ長が伸び縮みするようなことはないですから、意外とバランスは良いように感じました。

それに、E-P1 にはボディ内手ぶれ補正があることを考えると、

手ぶれ補正非内蔵の G VARIO 7-14mm F4 は E-P1 にベストマッチかも?


なんて思うくらい。

個人的に E-P1 はパンケーキレンズとの組み合わせでなければ 7-14mm F4 と組み合わせて、DMC-G1 に標準ズーム or 望遠ズームを組み合わせた2台体制が心地良さそうかな?なんて思いましたね。最初からそれ狙いで E-P1 には期待していたのですが、予想以上に自然に使えそうで楽しみです :-)

LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0:超広角を気軽にする only one な存在(前編)
LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0:超広角を気軽にする only one な存在(後半)


最後に、参考比較のために DMC-G1 と E-P1 を並べて写真を撮ったのですが、私の DMC-G1 には三脚代わりの超小型カメラスタビライザー Modopocket が常に装着されていることを忘れていて、上面からの写真以外は全然参考にならない写真になってしまいました。が、とりあえず以下に DMC-G1 と E-P1 を並べた写真を載せておきます。

E-P1 vs DMC-G1 なんちゃって比較 (1)

E-P1 vs DMC-G1 なんちゃって比較 (2)

E-P1 vs DMC-G1 なんちゃって比較 (3)
こうして並べると、意外と差があるんだよね…数字以上に。そして実感も差がある。


ちなみに、この Modopocket、発売後からずっと、GR Digital に付けっぱなしにしていたり、DP1 に付けっぱなしにしたり、DMC-G1 に付けっぱなしにしたり…と愛用しているのですが、きっと、まず間違いなく E-P1 にもマッチするアイテムになるはず。

DMC-G1 +標準ズームでも十分実用になっていたので、E-P1 +パンケーキレンズはもちろん、E-P1 +純正標準ズームくらいなら問題なく使えるかと。付けっぱなしにできる超小型三脚代わりは、ホントに便利!


DMC-G1 用小物類いろいろ DMC-G1 (5)
Tedious Days More, More and More:Modopocket と手荷物検査


とまぁ、適当に E-P1 実機を見て触って使ってみた感想を書いてきましたが、最初にも書いたように、予約しても間違いではなかったかな?という思いですし、とりあえず早く手元に来て使ってみたい、とは思っています。

ただ、先日の記事にも書いたように、使ってみてどう感じるか?は、まだ不安です。特に画質面は、現在出ている海外でのサンプルを見る限り、ちょっと期待外れ。最初、高感度画質を見て「オリンパス&フォーサーズ素子にしては、意外と良くなったな〜」と思ったのですが、ISO 200 でも暗部ノイズが出ているサンプルを見ると凹みました。

とはいえ、セミナーで話を聞いた限り、どうやら DMC-G1/GH1 で言うところの暗部補正がデフォルトでかかっているらしい。それもセミナーで見た比較写真では、かなり強力にかかっていた(DMC-G1/GH1 の暗部補正における中と強の間くらい。あくまでセミナーのスライドで見た限りですが)。

そう思うと、暗部ノイズがやたら湧いて出てくるのも納得できる。E-P1 だけでなく、

DMC-G1 でも暗部補正を ON にすると低感度から暗部ノイズ出まくり


だし、暗部補正を OFF にしていても ISO 320 くらいから暗部ノイズが目立つシーンがありますからね。結局のところ、現状におけるフォーサーズ素子の限界なのかもしれません。

なので、今のところ E-P1 の暗部補正を切るなど、設定をデフォルトでなく少し追い込めば、DMC-G1 に近い画質にはなるんじゃないかな?と楽天的に考えてます。

もっとも、DMC-G1 も画質には全く不満いっぱいなので(実機を手にする前よりは良い印象になりましたが)、画質面で E-P1 には期待してません。というか、個人的にはフォーサーズで画質に期待とか有り得ないですし。そりゃ ISO 100 で撮ってれば良いのでしょうけど、私はそうじゃないですから。

それに E-P1 も DMC-G1 もお気楽お手軽な一眼っぽいカメラであり、E-P1 はそれに加えてオサレっぽい(笑)感じを加えたものですから

画質なんか気にして買うカメラじゃないし
コンパクトデジカメより良ければいいじゃん


という気分です。

まぁ、そう思いたいだけかもしれませんし、買った後に辛くなるかもしれませんが…そう、撮ってる時は最高に楽しいのに、撮った後は悲しくなる GR Digital のように。DP1 のような逆の事例にはならないと思いますが。

ともあれ、E-P1 はどうなのか?使った後に、どういう思いに至るのか?それは自分でも本当に楽しみで、早く使ってみたいと、思わせる E-P1 実機体験でしたね。

…まぁパナソニックからもっと良いものが出たら、すぐ乗り換えちゃうつもりで買うけどね!(笑)


【追記】ふと気づいたら、こんな場末の過疎ブログがいつもより2〜3倍ペースでアクセス数が伸びていて驚いた。ってか、no referer で飛んでくるから某とか某とかの掲示板かと思ったら、アフィ系ブログとかや信者系ブログのコメントにリンクなしで、「本命は別」の煽り文句とともに貼られていたんですな。まぁ同じような場末ブログでは糞とか死んでしまえみたいな有り難い言葉も頂いたみたいですけど(笑)

つーか、「本命は別」で煽ったのは俺か…まぁ嘘じゃないし、話を聞いていれば、その言葉がなくても薄々感じ取れることは多々あったしね。

でも、フォローするわけじゃないけど、E-P1 は色々突っ込みどころはあっても、今までとは違うスタイルのカメラなのは事実だから、そういうものは本命が別だろうが何だろうが、待たずに飛び込むから面白いと思うんだけどな。別にカメラなんて道具でしかない、と思ってる俺ですら(だからかもしれないが)そう思う。

また、「信者モデル?」なんて書いたりもしたし、実際そういう気はした/するけど、俺なんかは単なる新しい物好きでしかなく、オリ信者どころか、むしろ好きじゃないのを広言してるしなー。まぁオリが好きじゃないんじゃなくて、フォーサーズのコンセプトとか、それを教条にしてる信者が好きじゃないだけで。

でも、RSS リーダーにちょっとばかし登録しているカメラ系ブログ(not 写真系ブログ)は全てフォーサーズ信者ブログだったりするように(見る分には楽しい)、好き嫌いと実行は別にした方が人生楽しいと思うんだよねー。

てか、何書いてんのか、サッパリ判らんな…まぁとりあえず、何の役にも立たない&読みにくいブログに来て、損した気分で帰った人には申し訳ない(なんて本当は思ってもないけど -)

マイクロフォーサーズ用 7-14mm F4 超広角ズームについて、おそまきながらの適当レビュー後半だが、正直なところ前半の記事で書いたように

35mm換算 14mmスタートの超広角ズームなのに
キットレンズ+αのサイズと軽さで
気軽に超広角スナップ可能な only one なレンズ


ということが、このレンズの全てだと思っていたりしています。

とはいえ、現在の DMC-G1 ボディ実売価格どころかダブルズームキットの価格と比べても高いレンズゆえ、いくら超広角ズームにしては格段にコンパクトで軽くと言っても、画質が今イチだとしたら高い評価はしにくいのですが、

画質も最高ではないが、結構良い


ように思うので、ケチの付けようがありません。

ただ、画質の判断を自信を持って言えるほどカメラに対する造詣は深くないので、それについては下記のレビューの作例や、著名な他レンズと比較をしているブログを参照されたい。

パナソニック「LUMIX G VARIO 7-14mm F4 ASPH.」 - デジカメWatch
LUMIX G 7-14と他の換算14mmズームレンズ比較
広角ズームレンズ換算18mm比較

ともあれ、個人的な印象としては、製品発表後に公式サイトで掲載されていた MTF 曲線から想像して期待していたほどの描写ではなかったけれど(ワイド端の周辺でそこそこ流れるので)、この価格、サイズ、軽さを考えたら満足しないわけにはいかない描写です。サイズ、軽さを考えれば、むしろ驚異的かもしれません。

もちろん、絶対的な画質という点では、ニコンの AF-S 14-24mm F2.8G やオリンパスの ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0 みたく、素人が見ても「開放なのに周辺まで、よく解像してるわ〜!」というほどのものはなく、パナソニックお得意の後処理に依る補正もあってか超広角にしては歪曲が少ないものの、ワイド側の周辺部はそこそこ画像は荒れ気味になってます。

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@梅田その2 (2) 7mm
7mm (35mm換算 14mm), F7.1, 1/50s, ISO100


この周辺部の解像度が落ちている件については、上記でも紹介したブログに有力だと思われる理由が明らかにされています(後処理での歪曲補正の結果)。

私は今まで DMC-G1 の後処理については全面的に肯定していて(それは今でもそうです)、ユーザーが後処理を ON/OFF する必要なんかない(RAW レベルでも後処理したものだけで良い)と思っていましたが、これを見て初めて、後処理がされていない RAW ファイルを吐き出す設定も欲しかったなぁ…と思います。というか、Adobe CameraRAW にそういう設定を付けてもらえれば良いだけですが。まぁ解像感優先な私の個人的な意見ではあります。

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@梅田 (3)
7mm (35mm換算 14mm), F9, 1/20s, -1.6EV, ISO200


それに周辺の解像感が落ちていると言っても、メインシステムのキヤノン機で使ってる EF 17-40L USM の“中央の解像は素晴らしいけど、周辺部はダダ流れまくり”で、フルサイズ(EOS 5D)で使っている時は、画像の周辺を見るといつも哀しくなっていたことを思えば、多少周辺部の解像感が落ちていると言っても、ずっと上質。

おまけに、このサイズと軽さ、ですし、お値段も先のスーパーレンズに比べれば、ずっと安い(半額か、それ以下)。それを思えば文句の付けようはありません。敢えて言うなら

DMC-G1/GH1 で使うなら手ぶれ補正がないので
いくら超広角とはいえ、手ぶれに注意


このことくらい。それにこれは別にレンズに対する不満とか文句ではないですしね…

DMC-G1 テスト@千里川 (8)
逆光耐性も高く、太陽を入れてもフレアは出にくく、ゴーストも最大この程度
(7mm (35mm換算 14mm), F9, 1/1600s, -0.3EV, ISO200)


ただ、1つだけ気になることがあるとすれば、

DMC-G1 のボディ側の画質がレンズに負けてるんじゃないか?
もっと良いボディがあれば、もうちょっとレンズの性能を引き出せるんじゃないか?

ということ。これは撮り始めた頃から気になっているのですが、DMC-G1 が最高に得意なシーンなら当然レンズもそれに応えているわけですが、DMC-G1 が苦手とするシーンではいくら G VARIO 7-14mm F4 が良いレンズと言っても、当然描写は今イチになってしまう。

それゆえに、このレンズを使っていると「あぁ、もっと画質の良いボディが出ないかなぁ…」と思ったりします。不満があるとすれば、その点だけ、つまりレンズは満足してるだけにボディも頑張って!ということでしょうか。

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@旭川 (4)
9mm (35mm換算 18mm), F11, 1/250s, -0.3EV, ISO100


結論としてはやっぱり、

35mm換算 14mmスタートの超広角ズームなのに
キットレンズ+αのサイズと軽さで、画質も良好な素晴らしいレンズ


と言えるかと思います。実売価格10万弱という値段も、超広角ズームレンズとしてはかなり安いですし(F4 通しで使いやすいですしね)、

絶対的な価格はマイクロフォーサーズにしては高めだが
画質・サイズ・軽さ、あらゆる点で安いと言えるコストパフォーマンス


とまで言い切って良いのではないかと感じるくらいです。ま、それでもコンパクトデジカメからのステップアップで買った人に、レンズで10万というのは抵抗ある値段でしょうが(慣れてくればボディよりレンズが高いのは当然なんて思うわけですが)、

広角〜超広角に興味があれば、買って損はないレンズ


なのは間違いないでしょう。

もっとも超広角ってのは難しくって、私も以前 APS-C で初めて 18mm に触れた時には感激してアレコレ撮ってましたが、そのうち難しさばかりを感じるようになってしまいましたが…orz

MicroFourThirds 14-45, 7-14, 45-200 (2)
左:標準ズーム、中央:LUMIX G VARIO 7-14mm F4、右:望遠ズーム


それゆえに、この LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 に10万かけたことは時々「良かったのかな?」と思いますが、それでも1本手元にあると重宝しますし、レンズはそうそう買い替えるものではなく、長く使っていけることを思えば、あって損はないレンズ。

レンズの前玉は飛び出していて気を使うし、フィルターも使えないし、マイクロフォーサーズのレンズは安いこともあって防湿庫に入れずに放置している私も、これはさすがに使わない時に防湿庫に入れてるくらいの値段はするし、使用頻度と価格が反比例しているかもしれないけれど…

でも、Wズームの次に1本狙うレンズとして十分価値がある、超広角にちょっと興味があれば買って損がない、買ったら買ったで使いどころに頭を悩ませても(でも持って行くのが苦にならない軽さ)、なかったらなかったで欲しくなっていたであろうレンズ。

そう思えば、やっぱり買って正解だったなぁ…と。

Panasonic LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH. H-F007014
LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH. H-F007014

購入してからインプレッションを書こう書こうと思いつつ、1ヶ月半が経ってしまった。カメラやレンズに関しては大して知識も経験もないし、技量に至っては相変わらず初心者レベルから脱せていない状態だから、どうも筆が、タイプが鈍くなる。

ともあれ、この「LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.」を1ヶ月半使ってきて、一言で言うならば

このサイズ、軽さで 35mm換算 14mm スタートの超広角が撮れる


ことに尽きる。散々あちこちで言われていることでもあるが、これがこのレンズの、そして DMC-G1/GH1 と組み合わせたシステムとしての最大の魅力であるのも事実。

例えば、同じ 35mm換算で 14mm の画角をカバーする超広角ズームレンズを比較してみると、

ニコン
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED
φ98×131.5mm1,000gフル
シグマ
12-24mmF4.5-5.6 EX DG HSM
φ87×102.5mm600gフル
オリンパス
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
φ86.5×119.5mm780g4/3
パナソニック
LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0
φ70×83.1mm300gm4/3


といった感じで、ひと際図抜けて LUMIX G VARIO 7-14mm F4 の軽さ、コンパクトさが目立つことが判る。

もちろん、AF-S 14-24mm F2.8G や 12-24mmF4.5-5.6 EX DG HSM は 35mm フルサイズ対応のレンズであり、AF-S 14-24mm F2.8G に至っては開放F値が1段明るく、そのまま比較できるものではない。フルサイズの F2.8 とフォーサーズ/マイクロフォーサーズの F4 ではボケ加減は大きな差がある。

とはいえ、そんなことを十分承知の上で、超広角の画角だけを考え、また風景撮りなどのように絞って撮ることを考えた場合には、この LUMIX G VARIO 7-14mm F4 が持つ軽さ、コンパクトさは非常に魅力になる。

それはレンズだけでなく、ボディとともに持ち歩くことを考えた場合には、さらに大きな差になる。

ニコン D700 +
AF-S 14-24mm F2.8G
147×123×208.5mm1,995gフル
キヤノン 5D MarkII +
シグマ 12-24mmF4.5-5.6 EX DG HSM
152×113.5×177.5mm1410gフル
オリンパス E-620 +
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
130×94×179.5mm1255g4/3
パナソニック DMC-G1 +
LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0
124×83.6×128.3mm685gm4/3


上の表におけるサイズの厚みについてはボディの厚みとレンズ長を単純に加算したものであり、また重量もバッテリーなどを含まない公称ボディ重量とレンズ重量を加算したものなので、あくまで参考値にすぎないし、ボディの選択については異論もあるだろうけれど、とりあえずの参考として挙げてみた。

そんな参考値ではあるが、35mm換算 14mm の画角を得ようとしてカメラボディ+レンズを持ち出す場合に、大きな差があることが判る。ボディ+レンズで 685g(バッテリーなどを除く)というのは、ちょっと前のデジタル一眼レフ入門機+キットレンズの重量と大差ない。

標準ズームレンズとしてもコンパクトかつ軽量な DMC-G1 の標準ズームや DMC-G1 用望遠ズームと比べても

MicroFourThirds 14-45, 7-14, 45-200 (1)
左:望遠ズーム、右:標準ズーム、中央:LUMIX G VARIO 7-14mm F4


というように、コンパクトな標準ズーム+αくらいのサイズに収まっており、とてもじゃないが、F4 通しの超広角ズームとは思えないサイズ、重さに収まっている。それは実際に持ち歩くと、余計に痛感し、

超広角スナップという世界が広がる only one なレンズ


だなぁ…と感じる。

革命的とまで言うと嘘くさくなるが、個人的に今まで一番広い画角で使ってきたのが、

EOS 5D + EF 17-40mm F4L USM(152×113×171.8mm, 1,285g)17mm〜

であり、

D200 + Tokina ATX 124 PRO DX(147×113×163.5mm, 1340g)18mm〜

であるから、それより遥かに広い画角で(広角の 1mm の差は大きい)、なおかつ半分程度の軽さであるというのは、信じられないくらいである。

気軽に超広角を持ち歩き、気軽に超広角を撮ることができる。

それが LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH. 最大の魅力であることは疑いようもなく、AF 可能なズームレンズでそれをなし得る点においては only one であろう。

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@梅田 (1)
14mm (35mm換算 28mm), F11, 1/200s, -1.66EV, ISO100


ただ、いくら only one でも、いくら気軽に超広角を持ち歩いて撮らせてくれるレンズとはいえ、気軽に買えるレンズでなければ、トータルとして気軽とは言えない。

LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH. の実売価格は10万弱。

これは見方によって、安いとも、いささか高めだとも言える。実際、私も買う時にかなり悩んだ。

そして画質。これについても十分納得できるものでもあるし、ある面では期待以上でもあり、ある面では期待したほどでもなかったり、色々思うところがある。これらについては次回の記事(後編)で書きたいと思う。


以下「続きを読む」から先は、何枚か LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 で撮影した写真を掲載しておきます。

上記の写真ともども、リンク先に等倍画像がありますが、これらは RAW で撮影の後、ACR (Adobe CameraRAW)で現像し、その際に露出・色調を若干補正してますが、シャープネスや収差補正はかけていません(ファイルサイズ制約のため、いささか JPEG 圧縮は高めですので念のため)。

あ、そうそう、書き忘れて最後に一言付け加え的になるが、

いくら気軽に超広角を持ち出せて撮ることができても
センスがないヤツに超広角は難しすぎる


ってのも、このレンズと1ヶ月半付き合って、改めて痛感しました。

D200 + AT-X 124 PRO DX の頃は本当に何も考えずに撮っていたけど、5D + EF 17-40mm F4L では撮っても撮っても全然しょーもない写真ばかりになって、好きだった超広角がむしろ嫌いになりそうなくらいでしたから…まぁ今でも、それは変わらないのを実感しましたね。

それでも、気軽に持って行ける分だけ、こんな超広角レンズを持ち歩く機会は増えたのは事実。超広角への敷居がグッと低くなる一品なのは間違いない。

Panasonic LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH. H-F007014
LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH. H-F007014



続きを読む

動画対応機の DMC-GH1 や 7-14mm F4 といったレンズが発表になり、マイクロフォーサーズの世界も再び動き始めている。DMC-G1 を使い始めて4ヶ月、不満がありつつもそれなりに愛用しているというか、これを買ったことでまた気軽に写真を撮り始めているのも事実。

小型軽量ゆえに気軽に持ち出せ、不満はあってもコンパクトデジカメよりはマシな画質や操作性。コンパクトデジカメとフルサイズの一眼レフ(EOS-1D MarkIII)の間で、自分なりにポジションをきちんと確立したカメラになっている。

そんな Life with DMC-G1 の中、DMC-G1 用に買った小物類もあるので、いくつか書いておきたいと思うが、まずは 45-200mm F4.5-5.6 望遠ズームレンズを持ち出す時に入れているポーチ。

DMC-G1 望遠ズーム用百均ポーチ


紹介するほどではない、何の変哲もない百均ポーチ。ダイソーのポーチである。これが望遠ズームにピッタリのサイズだ。ちゃんとした対衝撃性があるとは言えないが、レンズに付属しているポーチよりは随分マシ。多少厚みのあるバッグの中に入れておくなら、これで十分と判断して、バッグの中に望遠ズームを転がしておく時は、この百均ポーチを愛用している。

ただ、ダイソーではもう、このポーチがない場合が多い。今は一回り大きめの正方形なポーチが売られているが、こちらはクッションが薄くなっているので、ちょっと残念である。

馬籠宿
(中山道 馬籠宿)


私が DMC-G1 を持ち出す場合、望遠レンズに付け替えて撮影する機会があるか否かは別として、必ずと言っていいほど望遠レンズも一緒に持ち出している(今後レンズを追加すれば、変わる可能性はある)。理由は、DMC-G1 の利点の一つが、負担にならないサイズで超望遠域(400mm)までカバーできるから。それが DMC-G1 を使っている理由の一つでもある。

そのため、DMC-G1 を持ち出す時は、必ず標準ズーム+望遠ズームがセット。そのため、ある程度外側に厚みのあるバッグに入れて持っていく場合は、DMC-G1 +レンズ1本は裸で入れ、もう1本のレンズは上記の百均ポーチに入れている。

持っていくバッグに厚みがなく、そのままカメラを入れるのは不安な場合は、インナークッションを入れている。ヨドバシカメラやビッグカメラなどの量販店に行けば、いくつもインナークッションが売られているが、エツミから出ている可変サイズのインナークッションの小さなタイプがピッタリである。



このインナークッションはサイズが可変できるが一番小さくした状態で、DMC-G1 と望遠レンズ、小物類(下の写真ではブロワー、クリーニングクロス、予備の SDHC カードなどが入っている)がピッタリ入る。

DMC-G1 セット into インナークッションS


これだと小さなバッグ、ちょっとしたポーチにも収まるので便利。何年も前に何となく買っていたものの、今まで全く使っていなかったのだが、DMC-G1 を買って持ち出し体制を色々と試行錯誤している中で、これがフィットして気に入って使っている。

ただ、もうちょっと高さが欲しかったり、バッグの中の色合いに変化をつけたいという場合には



もフィットする。色は赤とオレンジがあるだけでなく、最初のものより高さが若干あり、またクッションにより厚みがあるので、入れていても安心感がある。使うバッグに応じて、この2種類を使い分けている。

スーパーあずさ車内から八ヶ岳
(スーパーあずさ車内から八ヶ岳)


DMC-G1 は軽量小型で一眼レフライクな操作性が使えるので、飛行機や電車の中からの景色を撮る時に使うようになった。機窓や車窓を撮影する場合にはシャッター速度をコントロールしたいし、きちんとホールドしたいので、一般的なコンパクトデジカメより便利に使える。

その場合、機内車内のからの反射が映りこむのを防ぎたいことも多いのだが、キットレンズ付属の花形フードでは意味を成さない場合も多い。またプラスティックフードでは窓ガラスに押し付けるのが躊躇われることもある。

そこで機窓車窓撮影時やビルから夜景を撮る時などに使っているのが、ラバーフード。その名のとおり、ゴムのフードである。

DMC-G1 with ラバーフード


素材がゴムなので窓ガラスにくっ付けても傷が付くことがないため、安心して使える。私は下記写真のように 28mm 対応の広角用ラバーフードを使って、標準ズームでの広角端でもケラレが出ないようにしている。



ただし、見て判るように広角限定の形状のため、本来のフードとしての役割はほとんどない。なので常用するものではなく、あくまで必要なときのみに付けるものとして使っている。ラバーフードはフィルタ枠に付けるものなので、MF 操作をしなければ標準のフードを逆差ししたままで付けることも可能。

限定された条件のためだけの物であるが、52mm フィルタ径用ならば値段も 500〜700円程度と安く、嵩張るものではないので、どこか荷物の端に突っ込んでおけるので、1つ持っておくのも悪くないと思う。

ラバーフードに限らず、DMC-G1 用レンズのフィルタ径が標準ズーム、望遠ズームとも 52mm に統一されているのは、利点の一つだろう。普段 77mm フィルタ径のレンズばかりだったので、77mm 用フィルタの値段に比べれば、52mm 用フィルタは半額またはそれ以下だったりして、ホント助かる。PLフィルターなんか、いつも1万以上出していたことを思えば、大助かりだ。

ちなみに、プロテクトフィルターは雨天時以外使わないのだが、逆に雨天時に使うことを考えると

マルミ marumi DHG スーパーレンズプロテクト 52mm 黒枠
マルミ marumi DHG スーパーレンズプロテクト 52mm 黒枠

(プロテクトフィルターとしては高めだけど amazon なら半値)


を愛用している。撥水タイプのフィルターは水滴などが付いた場合でも、拭くだけで概ねキレイに取れるので、フィルタークリーニングをするたびに上手くいかずに凹む私には、便利なことこの上ない。それに 52mm なら気軽にフィルターが買える値段なので、ホント懐に優しい。

ワイドビューしなの車内から木曽路
(ワイドビューしなの車内から木曽路)


最後に、前から DP1 やコンパクトデジカメで愛用している、マンフロットの超小型三脚(三脚じゃないけど) Modopocket



超小型の割にはしっかりした造りで、DP1 のようにコンパクトデジカメとしては大き目のものでも安心して使えたが、小型軽量とはいえ、さすがに一眼レフライクな形状で重量も倍以上ある DMC-G1 では無理がある…と思ったら、意外にも使えた。

DMC-G1 on the Modopocket (1)


Modopocket に比して DMC-G1 のサイズが大きいことと、DMC-G1 の三脚穴が中央からズレているため、一見不安定な感じにも見えるのだが、実際には Modopocket 自体の剛性が高いため、全くぐらつく感じはない。望遠ズームを装着するとバランスが悪くなって使えないが、標準ズームなら全く問題なく使える。

むしろ自重があるせいか、

コンパクトデジカメより DMC-G1 で使う方が安定感がある


また DP1 と同様、装着してもはみ出す部分は前に5〜6ミリ程度と最小限なので(左右と後部ははみ出さない)、付けっぱなしにしても良いかもしれない。テーブルフォトを楽しんだりする場合には気楽に三脚代わりになって便利だし、夕暮れ〜夜景ショットで三脚が無い時にも補助手段になることが多いので、1つあれば便利である。

DMC-G1 on the Modopocket (2)


なお、Modopocket 装着時に一番端(ボディ中央側)に寄せて固定すると、Modopocket を開いた場合でも電池蓋に若干干渉してバッテリーの取り外しができないので、付けっぱなしにする場合には、ほんの少し位置を調整して、バッテリーの取り外しに干渉しない位置にする方が良い。

それでもコンパクトデジカメや DP1 の時は、どうしてもバッテリー蓋に干渉せざるを得なかったから、その点でも DMC-G1 での Modopocket は使い易い。これは嬉しい誤算だった :-)

花クローズアップ@金比羅山 by DMC-G1 (1)

すっかりお気に入りの DMC-G1。昨年末にブログに書いて DMC-G1 を買ったことが周囲に知れてから、「DMC-G1 って、どんな感じ?」と聞かれることがよくあるのだけど、その答えは決まってる。

コンパクトデジカメの親玉かなぁ


と。

もっとも DMC-G1 はコンパクトデジカメの親玉と思うのは、一部のカメラ系ライター(写真家?)が盛んに言うような「一眼とは一眼レフの略だから、ミラーレスなのに一眼と称して売るのは怪しからん!」というようなアホな理由ではない。

瀬戸大橋線車中から与島フィッシャーマンズワーフ by DMC-G1
50mm相当、シャッター速度優先AE (F5, 1/640s)、-0.3EV, WB Auto, ISO Auto (100), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像(瀬戸大橋線車中から)


明確に言葉にしにくいし、これは自分だけの感覚でしかないのだが、撮ろうとする時の感覚、撮ってる時の感覚が明らかに一眼レフとは違う。どちらかというと、コンパクトデジカメのような感覚で撮ろうとし、撮っている。

だから、自分の DMC-G1 に対する印象は“コンパクトデジカメの親玉”であり、使っていて思うのは

コンパクトデジカメの延長であり、まだ進化形ではない


と思う。そのこと、その感覚についてずっと考えていたのだが、やはり漠然としていて明確な答えは出てこない。出てこないけれど、理由として挙げていくとすれば以下のような点だろう。

  • 躊躇なく持ち出せる小型軽量さ故に、必ずしもカメラバッグを必要としないこと。

  • 小型軽量故に、コンパクトデジカメ+αの感覚で取り出して気軽に撮れること。

  • コンパクトデジカメと同じ、パッと見重視な JPEG 画像なこと(でも画質はずっと上質)。

  • 「おまかせ iA」に代表されるコンパクトデジカメ由来の機能がてんこ盛りなこと。

  • コンパクトデジカメと一眼レフ両方の機能を欲張った挙げ句、全く整理されてない機能の見通しの悪さ。

  • 小型だからというだけでは理由にならないほどチャチなボタン、ダイアルによるコンパクトデジカメと同じ(一眼レフとは違う)今イチな操作感。

  • 静止体には十分な能力を有しているAFも動体相手には無力で、コンパクトデジカメと同じ被写体制限があること。

  • 照度が下がると一気に精度が落ちるAFと、被写体によっては ISO400 前後から高感度ノイズが目立ってくるという、暗所では厳しい性能。

  • ミラーレス&EVF であるがゆえに生じる撮影感覚の違い。



こうして挙げて行くと、漠然としているという割には、意外と明確な点も多いことに気づく。

金比羅山参道 by DMC-G1 (1)
78mm相当、絞り優先AE (F9, 1/100s)、-0.3EV, WB Auto, ISO Auto (100), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像


小型軽量それ故の気軽さ、という利点からだけでなく、動体および暗所に対する性能の低さと現行の EVF による問題点の両方からくる被写体制限という欠点から、やはりまだコンパクトデジカメの延長線上だと感じざるを得ない。

見た目は(サイズが小さいものの)DMC-G1 は一眼レフと同じだし、EVF で撮ってる限りは一眼レフでの撮り方と大差ない。機能的には廉価機一眼レフと同等以上で、女流一眼などとコンパクトデジカメからの移行をメインに売ってるものの、その中身は極めてマニアックなところがある。

Panasonic デジタル一眼レフカメラ LUMIX (ルミックス) G1 レンズキット コンフォートブルー DMC-G1K-A


しかし、使えば使うほど、

一眼レフのミラーレス&小型縮小版カメラではなく
コンパクトデジカメがレンズ交換式になり一眼に近い機能・性能を持った


というのが、ふさわしいように思う。そのあたりについて、もう少し詳しく述べてみたい。


続きを読む

前回から1ヶ月近く間が空いたが、DMC-G1 に対しての高評価は変わっていない。とにかくコンパクトで軽く、そして(動体と高感度以外では)写りも良い。

コンパクトで軽いから、ちょっと出かける時も、出張で荷物が色々ある時も、持ち出すのに悩まなくて済む。どれほど撮るかは別にしても、持って出るのに悩まない。カメラバッグでなくても入るサイズ、負担にならない重さというのは素晴らしい。

その上、コンパクトで軽いカメラだからといって、撮った画像を後から見てガッカリするようなものでもない。Kiss DN の時は当時メイン機だった 5D と比べると割り切る必要があったが、DMC-G1 ではそんな割り切りも必要なく、解像感の高い満足できる画質で写ってくれるから、その点からも持ち出すのに躊躇うことがない。

小さく軽くて画質が良いだけなら DP1 でも良かったが、レスポンスやできることの差は大きいし(まぁサイズも違うけど)、何よりも RAW 必須でなく JPEG でも満足できる画質なのが良い。というわけで

気軽に持ち出せるサイズ&軽さで、撮った画質も満足


という、ある意味自分の理想に近いカメラ。2ヶ月近く使ってきて、しみじみそう感じる。

京都西山雪景色 by DMC-G1 (2)
134mm相当、プログラムAE (F4.2, 1/160s)、WB Auto, ISO Auto (200), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像


さらにもう一つ、意外にも良かったのが“MFアシスト”機能。レンズのフォーカスリングを回すと、EVF ファインダー内の画像が6倍・10倍に拡大表示されるという、まさに EVF ならではの機能。これが使える。

基本的にはAFが進化してMFを使わなくても済むのが理想と思っている俺も、MFできちんとピントが合わせられるようになりたい、という気持ちはあったし、多少の努力もしてきた。そこには、MFでしか使えないツァイスなどのレンズを使ってみたい、という気持ちがある。

だが、D70 に始まり、D200、フルサイズの 5D、フラッグシップ機の 1D Mark3 とステップアップしてきたものの、未だ私のMF技量は実用に達しない。メインカメラのステップアップとともにファインダーも良いものになり、「今度のファインダーなら俺にもMFができるかも…」と何度も思ったが、いつも撃沈だった。

どれだけ頑張ってMFでピントを合わせたつもりでも、ピンぼけ気味。同時にAFで合わせたものと比較すると、常にAFで合わせた方が(意図したジャスピンでなかったとしても)マシなことばかり。MFを頑張るたびに凹む、その繰り返しだった。

花クローズアップ@金比羅山 by DMC-G1 (2)
90mm相当、絞り優先AE (F5.6, 1/60s)、WB Auto, ISO Auto (800), JPEG


さすがにフラッグシップ機のファインダーでもMFでピントを合わせられそうにないことを実感して、「もう俺にはMFは無理、AFの更なる進化、技術の進化で俺のヘタレ加減をカバーしてもらうしかない…」。そう思っていた。

しかし、DMC-G1 は違った。EVF でしかできない拡大表示のおかげで、俺にもピントが良く判る(明るい状況に限られるけど)。

MFは永遠に無理だと思っていた俺でも、MFでピントを合わせられるよ!


そんな感激がある。もちろん、EVF ゆえの問題点、EVF に対する更なる向上を求めざるを得ない面はあるのだけど、こと EVF による“MFアシスト”に関しては諸手を上げて歓迎したい。普通の一眼レフでMFができる人にとっては馬鹿馬鹿しく、また EVF なんて…と思う人もいるだろうが、こういう人間もいることは知っておいてほしいと思う。

今までキヤノン機でもマウントアダプターを付けてMFレンズで遊びたいと思っていたけれど、自分のMF技量がどうしようもない状況では踏み込むことはできなかった。↓みたいな本を買ってみたりもしたけど、マウントアダプター遊びをした先には、自分の技量への嘆きだけが残るのが判っていたから、本を眺めるだけ、色々な人のレンズ遊びを眺めるだけになっていた。



けれど、DMC-G1 なら違う。と思う。少なくとも踏み出せる勇気が湧いてきた。それは沼への一歩かもしれないが、楽しみでもある。

先日フジヤカメラで第一歩を…と思ったものの、ちょうど前日あった欲しいレンズが売れてしまっていたので、まだマウントアダプター遊びに踏み出せていないけれど、きっと、そう遠くないうちに踏み出すことができるだろう。それだけでも DMC-G1 を買って良かったと思うくらいだ。

俺にもMFができる、そんな初歩的なことが一眼レフ入門して4年経って思えたことは、技術のフォローがあるにしても、素直に嬉しい今日この頃だったりする。

日没後の南アルプス@小淵沢 by DMC-G1
400mm相当、プログラムAE (F5.6, 1/250s)、WB Auto, ISO Auto (320), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像


そんなわけで、すっかりお気に入りの DMC-G1。だからといって相変わらず大したものは撮ってないが、大したものが撮れる技量もセンスもないからこそ、気軽に持ち出してしっかり撮れる DMC-G1 は向いていると思う。

というのも、重いカメラを持って行ってロクに撮らなきゃ「荷物になっただけだった…持って行かなきゃ良かったかも」と思うし、撮ったとしても記念写真程度で大した写真が撮れなきゃ同じように「わざわざこんな重いの持って行かずとも、コンパクトデジカメだけでも良かったのでは…」と思う。

しかし、この軽さ小ささなら、持って行ってあまり撮らなくても、ロクな写真が撮れなくても、まぁ許せる。色々と不満もなくはないが、コンパクトさ&軽さと撮った写真の画質の良さという魅力が不満を大きく上回っている。だから

マイクロ・フォーサーズとは長い付き合いになりそうだ…


そう思う昨今。

DMC-G1 が良かっただけにオリンパスの小型機も期待大だし、DMC-G1 と長い付き合いになるかどうかは判らなくても、G1 を手放す時はきっと後継機だろう。動画対応だけではあまり興味ないが、AF 速度・精度などの動体対応能力、高感度画質が良くなった後継機は、速攻で欲しくなるだろう。

今は全くダメダメな動体対応能力、高感度耐性が改良されれば、それこそ、もはや動体相手専用と化している 1D MarkIII を始めとするキヤノンシステムは要らないと思えるくらいだ。もっとも、現状を見る限り、サッカー(それもナイター)という被写体に対応できるようになるのは、まだまだ先が長そうだが…

とはいえ、使ってみて進歩の余地を多く残すと感じるものの(逆に言えば不満も多いわけだが)、可能性を色々と感がさせてくれるのも事実だから、今後の進化が楽しみでもある。その進化を現行機を使いつつ待てる、それくらい気に入っている DMC-G1 だ。

夕陽と陰のコントラスト in 京都 by DMC-G1
342mm相当、プログラムAE (F5.6, 1/800s)、-0.3EV, WB Auto, ISO Auto (200), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像

※ 写真が前回記事と全く同じだったので差し替えました (2008.12.31)

前回、DMC-G1 を購入した動機が「コントラスト式 AF だけど位相差式に負けないくらい AF が速い速いと言うなら、動体撮影にも使えるのか?」ということをテストしたいがために買った、と書いた。それが第一の購入理由なのは間違いないけれど、その動機を持つ前に

発表時にスルー確定で無視状態だった DMC-G1 に
少しでも興味を惹くことになったキッカケ


というものは必要だった。そのキッカケというのは、DMC-G1 が発売されてしばらくしてから、一般ユーザーが DMC-G1 で撮った画像を、何気に見た時だった。

別に DMC-G1 だからその画像を見たわけじゃなく、たまたま見た画像の EXIF をチェックしたら DMC-G1 だった。等倍で見ても結構シャープで周辺歪曲もない写真だったので、どんなカメラで撮ったんだろう?と思って EXIF 見たら DMC-G1。

DMC-G1 って画質良いじゃん…


正直、少し驚いた。等倍でもしっかり見られる解像感。広角端でも周辺歪曲が少ない。パナが“女流一眼”などという微妙なキャッチコピーで、コンパクトデジカメと一眼の間の子を売り出したから、てっきり画質はそれなりかと思っていたら、全然そんなことはなかった。

残照に染まる富士山 from 小淵沢 by DMC-G1
400mm相当、プログラムAE (F5.6, 1/250s)、WB Auto, ISO Auto (400), JPEG
リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像


先入観というか、ほぼ偏見で、フォーサーズ機の画質は、レンズ性能に頼る部分は優れていても、等倍でしっかり見られる画質とは思っていなかった。以前、ちょっとは気になった E-330 / E-420 あたりの実写画像を見ても、「やっぱ画質はそれなりなのね。画質で買う機種ではないけど、やっぱりその辺は妥協が必要だね」と感じていた。

ましてや DMC-G1 はマイクロ・フォーサーズの一号機であり、一眼初心者向けのもの。そしてボディ+αの値段で買えるキットレンズ。だから余計に驚いた。それから、あちこちの DMC-G1 実写画像を見ると、本当に画質面で優れているカメラだと気づいた。

パナさん、ごめん。発表時の否定的な印象を撤回するわ…


そう認識を改めた。興味を惹いたとなれば、色々と調べたくなる。すると、購入した人の評価は概ね高いもので、多くの人が「思った以上に良い」と言っていた。また、プロカメラマンもブログその他で高く評価している人が多かった。う〜ん、ホントに私の先入観は間違っていたのだな…と反省もした。

それでもミラーレスのマイクロ・フォーサーズは、もっとコンパクトにできるし、オリンパスのモックアップのようなコンパクトデジカメサイズのレンズ交換式デジカメがベスト、せっかく小さくできるのに DMC-G1 のサイズは中途半端じゃないかな…と思っていた(今でも思うところはある)。

それでも、今までは店頭で触ってみることもしなかったが、何度か触ってみて気づいた。やっぱり小さい、と。不思議なもので、

写真はもちろん、店頭でも DMC-G1 だけ見ると、あまり小さいと感じない


のだけど、

他機種と並べたり、試しにバックへ入れてみると小ささを実感できる


のだ。単体で小ささを感じないのは、やはり普通の一眼と形状が変わらないことと、重量的にはキットレンズ込みだと Kiss X2 / Kiss F +キットレンズと大差ないことだと思う。離れたところで手に持って比べる場合、サイズより重さの印象が強く残るから、それが印象を間違えさせているように思う。

だから DMC-G1 だけを見たり触ったりしていると「小さいことは小さいけど、メチャクチャ小型というほどでもないよなぁ…」と思う。何度もそう思った。

ところが、ヨドの1コーナーに、たまたま Kiss X2 や Kiss F の隣に DMC-G1 があった。どちらもキットレンズが付いていた。それを見た時、「あぁ、やっぱり DMC-G1 は小さいわ」と納得した。

並べて比較して DMC-G1 の小ささが初めて実感できる


と言える。そして、この瞬間、購入を決定したと言っていい。

京都駅からの夕暮れ  by DMC-G1
90mm相当@標準ズーム、プログラムAE (F5.6, 1/100s)、WB 晴天, ISO Auto (100), JPEG
(リンク先は縦横 50% 縮小のみで再保存画像)


というのが、実際の DMC-G1 購入に至る経緯である。無論、飛行機撮影を試す必要はあるから、ダブルズームキットを購入した。

今のところマイクロ・フォーサーズ用レンズはダブルズームキットの2本だけだし、望遠ズームを単体で買うよりは遥かにお得だから、望遠ズームは要らないとハッキリしていなければ、「とりあえずダブルズームキットを買っとけ」だと思う。



望遠ズームはさすがにそれなりのサイズはあって、APS-C 用の 50-200mm クラスの望遠ズームより大きく重いけれど、35mm 換算 400mm という超望遠域までカバーしていることを考えると、とんでもなくコンパクトだ。普段 1D MarkIII で使っている EF 100-400mm F4.5-5.6L IS はもちろん、70-300mm クラスの安ズームよりずっとコンパクトだ。

さらに言えば、望遠ズームの画質もなかなか良い。このサイズで考えると、標準ズームと同様に想像以上の画質を得られる。手ぶれ補正の効きもかなり良い(上にある写真は、手持ち 400mm でシャッター速度 1/25秒だがブレは最小限だった)。

ただ、あまりに軽くコンパクトが故に、気軽に 400mm を使うと、効きの良い手ぶれ補正でも補正しきれない手ブレを量産することにはなる。その点は注意が必要だし、私も調子に乗って 400mm を気軽に多用して、あとで泣いている。1D MarkIII + EF 100-400L IS の時は、もっと慎重に撮るのだけど、ついつい、ね。

Panasonic デジタルカメラオプション デジタル一眼カメラ用交換レンズ H-FS045200
望遠ズーム H-FS045200 は単体で買うと4万円弱
ズームキットとWズームキットの差額は3万円強


そんなわけで、「画質は等倍鑑賞に耐えられるほど良さげ」「サイズも実際は印象よりずっと小さい」という理由で DMC-G1 を買ったわけだが、その印象は購入してからも変わらない。

仕事が忙しくて購入してしばらくは梱包も開けずに放置していたが、ようやく開梱した晩に、室内を適当に撮った写真を PC に読み込んで見た時

やっぱり画質は良いわ!買って良かった


そう思った。さらにボディ+標準ズームレンズを(カメラバックではない)バックに入れてみて、

バックの大きめポケットにも入るサイズなんだなぁ


と感心してしまった。その時点で

動体撮影がダメでも、これは手元に残しておこうかな


と思った。それまでは、買って動体撮影を試してダメだったら即売却も考えていたけど、今はもうそれは考えていない。もっとも、ずっと使っていくかと言えば、2号機3号機と進化していくだろうから(特に AF 周り)、買い替えていくだろうけど、現状ではしばらく愛機となれるくらい、気に入っている。

とはいえ、もちろん、実際に色々撮っていくと、不満もそれなりに出てくる。ボディが小さいのは良いことばかりでもない。けれど、

いかに自分が先入観と偏見で否定的だったかを反省


させられたのは間違いない。それだけでも買って良かったと思う。やっぱり、否定的に思うものは、否定的に思うものこそ、実際に使ってみないと判らないと改めて思った。

続きを読む

のっけから喧嘩売るようで申し訳ないが、

とにかくフォーサーズ規格は好きじゃない


ここはハッキリしておきたい。発表当時から今まで、そのスタンスは変わりない。E-420+パンケーキレンズのように、ちょっとは良さげかな?と思わせるモノが出てきても、購入を真剣に検討するまでいかないのは、フォーサーズ(やオリンパスの姿勢)がどうにも好きになれないからだ。

トヨタスタジアム@CWC 2008 M3 by DMC-G1 + H-FS014045
44mm 相当, F4.6, 1/30s, ISO 500, JPEG(リンク先は縦横 50% 縮小のみした画像)
静止画で ISO 500 程度までなら想像以上に良い画像を出す DMC-G1
等倍では見られたものじゃないだろう…という購入前の予想は外れた


高感度画質志向な私には、将来を鑑みることなく小さな撮影素子にしてしまって高感度に弱々なことも嫌だったし、出力サイズの縦横比を 3:2 から 4:3 にしたことも好きじゃなかった(当時 PC の画面云々とか言っていたけど、むしろ時代錯誤を露呈しただけになった)。

撮影素子を小さくしたのにテレセントリック性の追求云々を理由にマウント径は小さくなく、結果として撮影素子と比して大してコンパクトなボディも出てこず、だからといって画質が別段良いわけでもなく(レンズに依存する部分は良いが、それ以外は今イチと思う)、ダストリダクションなど一部の先進性は素晴らしいと思うけれど、

わざわざ独自規格を声高に提唱した割には、この程度か…


としか思ってない。なによりも結局フォーサーズというのは、オリンパスが(当時主流だった)APS-C で勝負しても他社に勝ち目がないから立ち上げた規格でしかない(コダックは巻き込んだだけだろう)と思っている。それは頑に xD みたいな、それこそ糞メディア規格を作って未だ唯一こだわっている姿を見れば、容易に想像がつく。

などという

こんな偏見に満ちた意見には反論もあるだろうし、それもまた当然


きっと、反論には相応の説得力もあるものだろう。ってか、過去に糞規格呼ばわりしてオリ党の友達と口論になりかけたこともあったり、オリンパスはレンズが素晴らしいんだから、いっそレンズメーカーになれば良いのに…と憎まれ口を叩いて、またオリ党の友人を怒らせたこともあった。でも、オリ党の人の意見を否定するつもりはない。

というか、見ているカメラブログ(not 写真ブログ)のいくつかはフォーサーズ・ラブなブログだったりするし、それらは結構お気に入りだ。ニコンやペンタックス贔屓のブログを見ても RSS リーダーに登録することはほとんどないし(興味を惹くことがあまりない)、ライカ贔屓とかは論外な感じだけど(そーいやキヤノン贔屓ってのは見たことがないな…)、

なぜかフォーサーズ贔屓のブログやサイトは面白いと感じる


ことが多くて、ついつい RSS リーダーやブックマークに登録してしまう。だからといって、フォーサーズが好きになるなんてことは無いのだけど。

CWC 2008 M3 選手入場前 by DMC-G1 + H-FS045200
400mm 相当, ISO 400, F5.6, 1/25s, JPEG(リンク先は縦横 50% 縮小のみした画像)
手ぶれ補正の効きも◎。手持ち 400mm, 1/25s でここまで抑えられるなら十分


そんなわけで、俺の中でフォーサーズは要らない子扱い。まぁこれは善し悪しじゃなくて好き嫌いだから仕方ない。

だから、この夏「マイクロ」フォーサーズという兄弟規格を出してきても、はぁそうですか、程度だったし、初のマイクロフォーサーズ機としてパナソニックから DMC-G1 が発表された時も

マイクロになってもボディは相変わらず小さくできないんだなw


と批判的だった。ちょうどフォーサーズ規格を提唱して最初にリリースされたのが E-1 で、「え?コンパクトなデジタル一眼を作るつもりで独自規格立ち上げたんじゃなかったの?」という落胆と同じことが繰り返されたと思ったし、そういう意味では、マイクロでも結局同じことか…すら思った。

Panasonic デジタル一眼レフカメラ LUMIX (ルミックス) G1 レンズキット コンフォートブルー DMC-G1K-A


色々問題はあっても、コンパクトデジカメ+αのサイズで一眼レフ並みの画質が得られる DP1 を気に入っていただけに、同じようにミラーを無く、もっと撮影素子が小さいのだったら、サイズは DP1 +αくらいじゃないと意味がないだろう?と。そのあたりは、発表当時に、はてなダイアリーの方に書いた。

マイクロフォーサーズ DMC-G1

だから DMC-G1 発表1週間後に、オリンパスから DP1 と大差ないサイズの、マイクロフォーサーズ機のモックが展示された際には諸手を上げて歓迎した。これぞ、マイクロフォーサーズの意味がある機種だと思ったし、DP1 から乗り換える可能性大とも言った。

オリンパス、マイクロフォーサーズ対応機の開発を発表

当時の自分の書いた物を読んでも、その落差は激しいし、基本的に

マイクロフォーサーズが志向すべきは
DMC-G1 みたいな半端サイズなボディより
オリンパスのモック機みたいなコンパクトデジカメサイズ


というその思いは、今でも変わらない。ならば

なぜ、半端サイズのボディ呼ばわりして否定的だったカメラを買ったのか?


ということになる。

ボディサイズを妥協できるほどの魅力的な機能・性能があったのか?

否、DMC-G1 の機能や性能に魅力を感じたことは特にない。

デザインなど他の点に魅力を感じたのか?

カラーバリエーションはいいけど、デザイン・質感とかは普通に一眼じゃなくてコンパクトデジカメレベルだし、語るべきものはないでしょ。

理由なく衝動買い?

急に気になって買ってしまった、という点では衝動買いに近いけれど、理由はあった。その理由は DP1 を買った時に近い。端的に言えば

使ってみたかったから


それだけだ。間違ってはいけないが、

欲しかった、ではない


別に買いたくはなかった。しばらく使うくらいで十分。ぶっちゃけレンタルでも良いくらいだが、ある程度の期間を使うなら、レンタルするよりは買って適当な時期に売っても大差ないし、気に入ればそのまま使えて無駄がない。そういうことだ。

それでは、「なぜ使ってみたかったか?」ということになる。別に理由もなく使いたかったわけじゃない。DP1 の時は、その解像感を実感してみたかった、FOVEON 素子というのを自分で体感してみたかったから、という理由だったが、DMC-G1 の場合は

コントラスト式 AF だけど位相差 AF に負けないくらい速いとか
そんなことぬかしてんなら、少しくらい動体撮影に使えるんだろうな?


ということである。自分が撮る目的、サッカーはまず無理でも、飛行機(旅客機)なら多少は何とかなるのではないか?と。はっきり言って、それを自分で確認するためだけに買った。

速い、速いとか言ってるけど所詮コントラスト式 AF、
動体撮影には使えないだろうな…


という思いを持ちながらも、やっぱりそのあたりは使ってみないと判らないわけで、かといって DP1 と同じで、これで動体を撮ろうとかいう馬鹿はいないだろうから、そんなのは馬鹿すぎる自分がやらなきゃならんだろうな…と。

Panasonic デジタル一眼レフカメラ LUMIX (ルミックス) G1 Wレンズキット コンフォートレッド DMC-G1W-R
目的から当然望遠ズームも必要なので、買ったのは Wズームキット。

まさか自分がまた入門用の向け Wズームキットを買うことになるとは思わなかった。
が、標準ズームも望遠ズームもかなり優秀。サイズに比すれば素晴らしいと言える。


で、結果として「いざ使ってみたら予想に反して動体撮りにも使えるよ!」なんてフレーズが出てくると思うかも知れないが、世の中そんなに甘くない。時間がなくて、まだ自分なりの検証もロクにできてないが、

動きもの撮るなら、素直に一眼レフ買っとけ


とは言える。もちろん理由はある。

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