Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)


タグ:Adobe

昨晩リリースされた Adobe Lightromm Classic 12.3。+0.1 のマイナーバージョンアップデートですが、幾つかの機能が追加され、中でも話題を呼んでいるのが新しいノイズ除去機能「AIを活用したノイズ軽減」。

(個人的にはマスクにカーブが適用可能になったのも結構大きな改善だと思っていますが)

Photoshop では一足早く搭載されていた機能ですが、より必要とされていたであろう Lightroom Classic に搭載され、昨晩のリリース直後から速攻アップデートかけて早速試す人たちが続出、深夜まで私のタイムラインでもその話題で賑やかになりました。

私も昨晩色々と試して Twitter にも投稿したのですが、幾つかの例をここで載せながら自分なりの第一印象を記しておきたいと思います。(最初に第一印象を述べて、後半に実例画像を載せていきます)

Lightroom Classic の 2023年4月のリリースでの新機能の概要
Raw 画像の微細なディテールの強化
New features summary for the April 2023 release of Lightroom Classic

LightroomClassic12.3_NewFeatures


この手の AI ディープラーニングを活用したノイズ除去機能を知らない人へ端的に説明しておくと、最近流行りのディープラーニング技術を活用することで、
  • ノイズ除去処理の掛け方を画像の中身を見て、部分ごとに最適化して処理する
  • 画像の内容、部分を見て細かいディティールをできるだけ潰さず残していくようにノイズ軽減する
  • ノイズで潰れ気味になっている細部の表現を疑似復元して解像感を取り戻す
  • ノイズに埋もれていた色を向上させる

といった新世代のノイズ軽減・除去機能です(メーカー、アプリによって適用される機能は多少異なる)。

例えば、暗いところで撮った写真で、人の顔にノイズがいっぱいだからと従来のノイズ軽減機能を強く適用すると、顔はツルツルになるけど髪の毛は1本1本が分離しなくなってベタっとなってしまいました。

それが新世代のディープラーニング型ノイズ軽減機能では、顔の皮膚の部分はできるだけ綺麗にノイズを除去をするけど髪の毛は1本1本分離したままノイズ除去する、と勝手に上手いことやってくれるわけです。

従来こういうことをやろうと思うと、Photoshop などでレイヤー組んで、それぞれの部分ごとにマスクして必要なノイズ処理その他を行なってやる必要がありましたが、ディープラーニングによって

被写体の特徴に応じて自動で
上手いことノイズ軽減をやってくれる


のが、この手のディープラーニング系新世代のノイズ除去・軽減機能です。

簡単!綺麗!速……くはなくて、従来のノイズ軽減機能と比べるとメッチャ時間はかかりますし、処理速度は GPU または Neural Engine のマシンパワーに依存します(Lightroom は GPU 処理、DxO は Neural Engine または GPU 処理の選択制)。

以前、私が M1 MacBook Air から M2Max MacBook Pro に買い替えた理由として、大量の写真整理、RAW 現像の速度、レスポンスを上げるためと言いましたが、この手の新世代ノイズ軽減機能の速度向上も理由にありました。

M1 MacBook Air から M2 Max MacBook Pro に買い替えた話【1】ほとんど不満ないのに買い換えた、たった一つの理由

M2MaxMacBookPro09


さて、ディープラーニングを活用したノイズ除去機能(以下 AI NR)は Adobe が初めてというわけではなく、むしろ後発。著名なところでは DxO Photolab / PureRAW や Topaz AI などがノイズ除去を得意とするアプリがあり、既に機能搭載から世代を重ねています。

特に DxO PureRAW は Lightroom Classic(以下 LrC)から呼び出してノイズ処理するために特化して作られたアプリで、特に夜間撮影や高感度撮影が多い人にとって LrC とペアで使う人もかなり多いアプリです。

とりあえず、最初に、今回の LrC 搭載の AI NR 機能を使ってみた印象を言っておくと、

DxO の DeepPrime XD と LrC の AI NR の差は比べて初めて分かる程度であり、どちらが良いかは条件と好みによって変わる話
従来のノイズ除去機能と比べれば、DeepPrime XD と LrC の AI NR の差なんて極小


という、それくらいのレベルに仕上がっています>Lightroom Classic の AI ノイズ除去機能。

昨晩リリース直後に試した方々の SNS での評価を見ると、LrC の AI NR の方が自然だ、好み、という人もいれば、DxO の DeepPrime XD の方が優秀だ、まだ上回ってる、という人もいました。

LrC の AI NR に関しては無料(追加料金不要)というメリット込みの思いもありましょうし、DeepPrime XD の方は「せっかく買ったのだから」的な心理的バイアスが入っている可能性もありますが、私自身がアレコレ試したところでは、

被写体・撮影条件と好みで変わるレベル


であり、DxO や Topaz などのノイズ除去製品を持っていなければ何も考えずに満足できるクオリティではないかと思います。(それも人それぞれでしょうけど)

処理に時間がかかるのも
処理後のファイルが馬鹿デカなのも同じ


ですから、その点で決定的な差が出ることもありません。

処理時間は GPU 処理の場合 LrC AI NR の方が約3割速く、NR 処理後のファイルサイズは LrC AI NR の方が約3〜4割デカい、って感じですね。

LrC_AINR_Setting1


LrC の AI NR が最初から一般的なベイヤーセンサー機だけでなく富士フイルムの X-Trans CMOS にも対応してきた点も考え合わせると、Adobe としても完全に DxO や Topaz のクオリティや機能をターゲットにして開発したのでしょう。

そういう意味では Adobe の狙いどおりか

PureRAWを買う理由は激減したのでは…


というのが、私なりの結論。既に持ってる人は使い分けるなり何なりすれば良いですが、これから新たに1万5千円も払って PureRAW 3 買うのを勧められるかと言えば、それはなくなったかなぁ、と。

DxO で言えば、PureRAW 3 ではなくフル機能の Photolab 6 なら U-Point など魅力的な機能もあるレタッチアプリの別選択肢として価値はあると思いますけど、LrC 用のノイズ除去に特化した PureRAW の存在価値はだいぶ薄れた感ありです。

もっとも、私自身はレンズの補正機能は DxO の方が優秀に感じるし、LrC の AI NR の後にアンシャープマスクを掛けるより、DeepPrime XD で処理してから(レンズシャープネスをちょい掛けしてから)LrC で薄くアンシャープマスクする方が好みなので、今後も DxO Photolab 6 併用はしていくと思います。

が、それは既に持ってるから言えることであって、今から買うかと言われれば自分でも買わないと思います。

LrCAINR_DxO


ということで、前置きが長くなったし、第一印象の結論は書いてしまいましたが、Z 9 で撮影したサッカー、飛行機の夜間撮影、モータースポーツの写真から、それぞれ自分が試してみた中より幾つかの実例を載せておきます。

それぞれの写真について、
  • ノイズ処理する前の画像(ノイズ処理以外は加工済み画像)
  • Lightroom Classic(以下の LrC)の AI によるノイズ除去機能(以下 AI NR)を適用した画像
  • DxO Photolab 6 の DeepPrime XD を適用した画像

の3パターンの画像を載せておきます。LrC の AI NR は適用量 50 の初期設定、DxO の DeepPrime XD は初期設定から若干変更した、私がいつも利用しているパラメーターとしています(初期設定からさほど離れていないはず)。

また、それぞれの処理に要した時間、処理前後のファイルサイズ比較、処理中の負荷の差を最後にまとめています。

(実行マシンは 12コア CPU / 30コア GPU M2 Max MacBook Pro、32GB メモリ、1TB SSD)

なお、等倍切り出しサムネイル画像を除き、ブログのアップロードサイズ制限およびサーバー側の再圧縮により、オリジナルの画像より劣化していることはご了承ください。


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今週、Photoshop CC の Apple Silicon M1 ネイティブ対応が正式版としてリリースされました。M1 Mac が発売されたから4ヶ月弱、ようやくという感じですが、大歓迎であります。

PhotoshopSuperResolution01

Apple シリコン搭載Mac対応のAdobe Photoshopの提供開始-選択のスピードアップ、フィルターの高速化、パフォーマンスの向上を実現
Adobe Photoshop ships on Macs with Apple Silicon: Gains speedier selections, filters and performance boosts

個人的には Photoshop で CPU に負荷のかかる激重な作業の頻度は低いため(デジタルカメラも低解像度なカメラしか持ってないですし)、

Rosetta 2 でもまずまず満足できる速度で動いていたし、Apple Silicon ネイティブ対応したからといって重いフィルター処理でも掛けなきゃ、ちょっと速くなった気がする程度でしょ?


などと高を括っていたら、

起動からして体感できる高速化


されていて、いやちょっとビックリしましたね。

単純に起動速度だけでも(キャッシュが効いてないであろう状態で)Rosetta 2 起動で通常 7秒前後だったのがネイティブで 4秒くらいになっていて、Adobe Blog が言うようにスプラッシュスクリーンは一瞬くらいでしたね。(ちなみに Rosetta 2 初回起動はエミュレーション処理のため 37秒)

従来の Rosetta 2 エミュレーションでもさほど不満はなく、2,000万画素クラスの画像では殆どのフィルターで待ち時間が5秒10秒もかかることは少なかったのですが、ネイティブになってサクッと見る間に終わるレベルになるなど、おおよその動作でレスポンスが上がっているのを体感できます。

10万円くらいの廉価パソコンで、この処理速度は絶対コスパええよなぁ…


と改めて思うと同時に、M1 MacBook Air 購入後の雑感で書いたように、

アプリのネイティブ対応により
一粒で二度美味しい M1 Mac


というのを実感しますね。

ただ、ネイティブ版はクラウド関連で一部まだ未実装のままリリースされています。私も使い始めた翌日になって気づいたのですが、他マシンや iPad との「プリセットの同期」なんかもできません。

それについては、以下のように Adobe Blog およびヘルプに記述されています。


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毎月 Adobe 税を取られるたびに Adobe の奴隷から抜け出すことを考えつつも

Photoshop の代わりの現像ソフトはあっても Lightroom の代わりがなぁ…


と思ってしまって今月も Adobe 税を払い続けて三千里。そんな頃合いに数カ月ぶりの機能アップデートが来まして、表題のとおりの話でございます。

本来 Twitter にでも投稿しようと思ったけど、Twitter だと長くなりすぎるのでブログにメモ書きしておくか、という程度の話であり、適当に試しただけのことですので、本気で食いつかずに適当に流してくださいませ。

PhotoshopCC202006_01


で、今回の Photoshop のアップデートでは、私自身よく使う「コンテンツに応じた塗りつぶし」も改良されているみたいですが、目玉として推されてる強化の一つが、被写体自動選択機能や系統が同じオブジェクト自動選択の強化。

PhotoshopCC202006_02

PhotoshopCC202006_03


選択レイヤーでひたすら+や−キーを押しつつ、ちまちま選択範囲を塗っていた昔と違って、大雑把でもある程度選択してくれるようになったのは、イラチな私にはだいぶ助かってますし、使う気にさせてくれます。

が、それでも「毎月ゼニ取っていくなら、もっと賢くなって欲しいわー」と思うわけで、今回の強化にも期待がかかるというか、元々期待してなかったのですが、なんか SNS で良くなったというツイートを何件か見てしまったので、試してみる次第であります。

ただ、人物写真を合成などをするために抜くことは少なくて、プリントする際の微調整するためにヒコーキだの車だのサッカーなどの写真相手になるので、参考になるかどうかは判りません。


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午前中、人待ちの時間の合間に本日リリースされた Photoshop CC 新バージョン 19.1.0 で追加された Sensei AI による Select Subject ツールを試してみたので、簡単に事例と感想をば。



Sensei AI による被写体自動選択が Photoshop CC に搭載されることは昨秋の Adobe イベントで発表されていて、上記動画で紹介されています。ナレーションは英語ですが、操作の画面を見れば英語が判らなくても理解できると思います。

AdobeSensei1


幾つか試してみたところの印象では

手動の後調整が不要になるレベルではないけれど
範囲指定を行う最初の叩き台としては随分と優秀になった


という感じ。

後述する例のように「Adobe 先生が完璧に被写体選択をやってくれる!」というわけではなくて、細かいところの範囲選択をやり直す必要は従来どおりですが、境界線の判定が随分と賢くなったので、そこは大きな改善点だと思います。

てなことで、以下に試してみた中から「被写体選択一発、後調整なし」の例を幾つか取り上げてみます。


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昨晩 Adobe CC シリーズのアップデートがリリースされ、それに伴い Lightroom シリーズの全面刷新も発表されました。

NewLightroomCC20171019C

Introducing: Lightroom CC, Lightroom Classic CC and More | Photoshop Blog by Adobe

要点は4つ。
  1. 月額制の Lightroom CC じゃない買い切り版 Lightroom の新バージョンはもう出さない。Lightroom 6 で終わり。Lightroom 6 のアップデートもカメラ新機種の RAW サポート追加も年内で終わるからね

  2. 今までのデスクトップ版 Lightroom CC は今後「Lightroom Classic CC」に名称変更するよ

  3. Lightroom CC という名前は今後、クラウドベースの Lightroom のことだから、そこんとこよろしく!

  4. クラウドベースの Lightroom CC はオリジナル画像をアップロードして作業することになるから、クラウドスペースが従来のままだと足りなくなるから増量するので、クラウドスペース増量プランも用意する
    (photography プランは 2GB → 20GB、通常 CC 版は 20GB → 100GB、容量 1TB プランは月額 1,980円、その他 Lightroom CC だけが使える新プランや 2TB/5TB/10TB の増量プランもあり)
    Adobe CCフォトプラン | プロ向け写真編集ソフトウェア




(販売終了済みの買い切り版 Lightroom 6 はボッタクリ価格に…)


昨晩リリースがあってから寝る前や今朝に少し使ってみましたが、

デスクトップ版 Lightroom CC から
Lightroom Classic CC へは大した変更はない


のですが(カタログ更新に時間がかかるのと動作速度アップ+αくらい、詳細は後述)、それよりも

デスクトップ版ソフトがクラシックと名付けられた


ことと、クラウドベースの Lightroom CC を本格的に手がけ始めて、そのためのサービスプランを整備したことで、

Lightroom は将来的にローカルアプリを廃止して
完全にクラウドベースのサービスへ突き進む方針


であろうことが明らかになりました。

2013年に月額制の CC が登場して4年経ち、いま買い切り版が廃止されたことを思えば、これから4〜5年後にはデスクトップ版の Lightroom Classic CC がなくなって、完全にクラウドベースへ移行することになるかも……


というのは、ほぼ確実でしょう。

Adobe としては、Lightroom を完全にクラウド化することで、ユーザーが使うクラウド容量が増加し、上位の料金プランへ誘導する=客単価の向上を狙っていることは間違いありませんから、CC 以降の完全月額制への移行とともに、この流れは決して変わることはないでしょう。

今までの Lightroom CC =今後の Lightroom Classic CC と、今後の新しい完全クラウドベースの Lightroom CC では、以下のようにワークフローが変わりますから、必然的にクラウド側のディスク容量が増えるので、使えば使うほど、使い込んでいる人ほど上位料金プランやディスク増量オプションが必要になります。


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前回はスマホカメラアプリとしても機能向上著しい Lightroom mobile を取り上げました。

スマホカメラの性能アップととともに Lightroom mobile の機能進化も止まらない 〜スマホで HDR RAW 撮影が可能に

上記記事でも書いたように、本来 Lightroom mobile はデスクトップ版 Lightroom の写真ライブラリとクラウド同期して、写真整理・現像をデスクトップだけでなくモバイルでも行って作業内容を同期できることが一番のメリットです。
  1. パソコン上のデスクトップ版 Lightroom に撮影写真データーを読み込ませる
  2. 読み込んだフォルダをコレクション登録してクラウド同期させる
  3. パソコン上で作業するだけでなく iPad(たまに iPhone)の Lightroom mobile を使って、、移動中や待ち時間に写真整理や簡単なレタッチ作業をする
  4. モバイルで作業した結果もクラウド経由でデスクトップ版 Lightroom に反映されるので、細かいところはパソコンでやる

という作業の流れは、もはや私には当たり前、なくてはならないレベルになっています。

モバイル端末で厳密なピントチェックはできなくても写真の大まかな取捨選択は十分可能ですし、細かな露出・色調整は難しくともトリミングや傾き補正、ある程度までの大雑把な調整や確認は 9.7インチ iPad ならできると判断しています。

このあたりの感じ方は人それぞれだと思いますので、自分の印象、作業フローを押し付けるようなつもりは全くありませんが、Adobe Creative Cloud に加入して Lightroom CC を使っているなら追加費用はかからないので、試して損はないと思っています。(作業フローを変えるのは大変だけど)



Lightroom mobile の便利さはクラウドを介してデスクトップ版とモバイル版の作業が常に同期できることですが、クラウドを利用した写真関連ツールとしては他にも、
  • プライム会員なら写真ファイルは無制限アップロード可能な Amazon プライムフォト
  • 写真 SNS の元祖というべき存在(だった)Flickr

Lightroom mobile に加えて、この2つは私には欠かせません。


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個人的には「コレがあるから Lightroom を使っている、Adobe に毎月980円払っている、Adobe の奴隷に成り下がった」とも言える Lightroom mobile。

Adobe Photoshop Lightroom for iPhone (App Store)
Adobe Photoshop Lightroom for iPad (App Store)
Adobe Photoshop Lightroom (Google Play)

月980円の Adobe Creative Cloud フォトプランに加入していれば、最新版の Photoshop CC、Lightroom CC が使えるだけでなく、デスクトップ版 Lightroom で読み込んで管理している写真をクラウド経由で同期した Lightroom mobile でも閲覧、整理、現像作業が行えるというもの。


(プリペイドコードを買えば少し割安だし、たまに2〜3割引セールもやる)


もちろん、モバイル端末でデスクトップ版 Lightroom と完全に同じことができるわけはなく、
  • 現像ではシャープネス・ノイズリダクション関連、レンズ補正データー適用以外の収差補正、デジタルアップライトや変形ツールといった機能が使えない
  • 整理機能ではフラグとレーティングはできるがカラーラベルは設定できない
  • 複数枚写真の同時表示比較などの機能が使えない
  • デスクトップ版 Lightroom からクラウド同期できる写真は1つのカタログに限られるので、複数のカタログから同期するコレクションを指定することはできない
  • 同期してモバイル端末で見られる写真はオリジナルファイルではなくスマートプレビュー画像なので、厳密な細かいピントチェックには不向き
    (スマートプレビューだから使用容量が最小限、同期速度も現実的という利点はあるし、最高解像度プレビューを読み込めるようになったので iPad なら大体のピントチェックは可能になった)

という制約はありますが、基本的な写真整理、現像は可能です。

移動中、出先の空き時間に撮影写真の取捨選択や
簡単な追い込む前のレタッチまでは済ませられる


ことは、いつも未整理写真、未現像写真の山に埋もれている私にはとても有難いツールです。(月に3〜4試合あるサッカーでは1試合1,500枚前後、航空祭などの飛行機遠征やサーキットへ行けば数千枚撮影になるので…)

LRmobileHDR04
(常時1万枚以上をクラウド同期しています)

LRmobileHDR05


もちろん、過去に何度か書いていますが、収差補正やシャープネス・ノイズリダクション関連が使えないとフィニッシュには持ち込めませんし、個人的にはカラーラベルを多用するのでそれが使えないのも辛いところです。

それでも、写真の取捨選択や簡単なレタッチが出先の空き時間、移動時間などにできる便利さは何も変わりませんし、

出先で写真をある程度絞り込んで、トリミングや軽い補正だけしておき、自宅に戻ってモバイルで作業した結果を同期したデスクトップパソコンで最終的な現像を行う


といった流れは、大量の写真を処理するのにとても効率的です。

LRmobileHDR06

LRmobileHDR07


とまぁ、以前は「デスクトップ版 Lightroom から写真を同期してモバイル端末で処理する」ことに主眼が置かれていたし、今でも一番主体の機能はそれなのですが、最近

スマートフォンのカメラ性能の向上に伴って
スマホ撮影アプリとしての機能向上が著しい Lr mobile


であります。

そして、Lr mobile では昨年 iPhone/iPad でも RAW ファイル撮影ができるようになりましたが(フォーマットは DNG)、先週のアップデートは HDR 撮影も可能になりました。

と言っても、HDR 撮影だけなら標準のカメラアプリでも昔から可能なわけで、Lr mobile では

HDR RAW 撮影が可能に


なったわけです。

ちなみに Lr mobile は

RAW、HDR 撮影や端末内レタッチだけなら月額契約不要


であり、無料アプリそれだけで使えます。(デスクトップ版 Lr とクラウド同期する時のみ月額契約が必要)


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以前より噂のあった Lightroom のモバイル版リリースが、本日アドビから発表されました。まずは iPad版からで、iPhone版は近日リリース予定(Android版は言及なし)。


モバイルの写真加工アプリ | Adobe Lightroom Mobile

デスクトップ版(Mac & Windows) Lightroom とは Adobe Creative Cloud の lightroom.adobe.com を経由して写真が同期される形になり、出先でも lightroom にある写真ライブラリが閲覧できる、編集できる、というのが売りのようです。

よって、利用対象者は基本的に Lightroom が使える Creative Cloud メンバーとなります(30日体験版ユーザーも利用可能)。

この Lightroom mobile の利用方法については、以下のページで簡単に説明されています。
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【追記】結局また延長したようです。もはや期限不明(笑)

昨年、Photoshop CS3 以降ユーザー向けに提供され始めた、ずっと月額千円で Photoshop CC、最新版 Lightroom が使える申込期間限定の「写真家向けプログラム」。

当初は Photoshop ユーザー向けの限定提供だったのですが、11月末になって「12月2日までならPhotoshop ユーザーに限らず誰でもオーケー!」となり、それが一週間延長され、年末まで延長され…となっていました。

さすがに年末という期限を延長することはなかったのですが、今年2月になってあっさり復活してしまいました。

◼︎ アドビ、誰でも月額千円で Photoshop CC/Lightroom を利用できる「写真家向けプログラム」を復活!今回は3月31日まで申込限定だよ

一体全体、期間限定とはなんぞや?という感じですが、今回の Photoshop CC/Lightroom 格安利用キャンペーン「写真家向けプログラム」の申し込み期限は

2014年3月31日まで


となっていますので、昨年のキャンペーンに申し込み忘れた、やっぱりお得そうだから申し込んでおこう、という人は忘れずにどうぞ。もちろん、Photoshop ユーザーに限らず、誰でも申込可能です。

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X-T1 の発表会や X-T1 発売前イベントの際にも語られていましたが、富士フイルム X シリーズ最大の特長である、フィルムシミュレーションモードに対応した RAW 現像ソフトとして Adobe Camera Raw(以下 ACR)新バージョン 8.4 の RC版が出ました。

ACR 8.4 RC では発売されたばかりの X-T1 も対応されています。

Camera Raw 8.4 RC and DNG Converter 8.4 RC Now Available

今回の ACR 8.4 からは上記リリースブログに記されているとおり、富士フイルム機にはフィルムシミュレーション用プロファイルが提供されることになりました。

Added Camera Matching color profiles (PROVIA/STANDARD, Velvia/VIVID, ASTIA/SOFT, MONOCHROME, etc.) for the following Fujifilm cameras:
  • Fujifilm X-A1
  • Fujifilm X-E1
  • Fujifilm X-E2
  • Fujifilm X-M1
  • Fujifilm X-S1
  • Fujifilm X-T1
  • Fujifilm X-Pro1
  • Fujifilm X10
  • Fujifilm X20
  • Fujifilm XF1
  • Fujifilm XQ1
  • Fujifilm X100
  • Fujifilm X100S


ACR 8.4 RC をインストールした Photoshop で、富士フイルムの RAW ファイル (RAF) を開いてみると

ACR84RC_FUJI1
(ACR 画面のカメラキャリブレーション項目に…)

ACR84RC_FUJI2
(フィルムシミュレーションモードと同じ名前のプロファイルが!)


あくまで Adobe の現像エンジンですからカメラ内現像と全く同じというわけではないでしょうが、富士フイルムが協力して仕上げたものらしいですので、期待したいと思います。

試しに一つ、X-E1 で撮って放置してあった写真の RAW を ACR 8.4 で現像したものと、カメラ内 JPEG で撮ったモノを以下に並べて置いておきます(リンク先 Flickr で拡大表示可)。


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