Tedious Days More×3

Life is but an empty dream...


タグ:AF-C

梅雨空真っ盛りと家庭の事情に仕事の絡みでなかなか撮影に出かけられず、新しい機材を買ったのにストレスが溜まるばかりですが、こればっかりは仕方ありません(´・ω・`)

そんな中、今日はニコンから「AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR」(以下、ゴーゴーロクPF)の開発発表がありました。

Nikon | ニュース | ニコンFXフォーマット対応の超望遠単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR」を開発

いま造ってるで〜、というだけの発表ですから、重さ、大きさなどは全く記載がありませんが、300mm F4 を従来の3分の2程度、15cm 未満に収めた PF レンズを採用していますから、500mm F4 で 38cm 以上ある 500mm レンズがどこまで短く、軽くなるのか楽しみです。

サンニッパサイズの 25cm を切ってくるのは難しいと思いますが、もしそのレベルまで短くなれば、頑張って購入したいですね!

20cm 台前半なら観客席で使っても隣席の視界を遮らずに使える場合は多いので、APS-C + 300mm レンズで我慢しているところをフルサイズ+500mm レンズに切り替えられますからね。楽しみです!

(でも現実的には、長さは 30cm 切るくらい、重さは 2kg 強くらいでしょうかねぇ)

D500_540FL07


さて、前回記事の後半として書いていたのですが、長くなったので分割にした話。ニコンの AF-C と言えば、昔から強力にアピールされているのが、ご自慢の「3D-トラッキング」。

防滴性能への信頼 〜ミラーレスからデジタル一眼レフに出戻って1ヶ月【D500編その2】

同じような機能はミラーレス機含めて各社あるわけですが、そこはそれ、メーカーとしての経験値の差が出るところでもあり、特にスポーツ撮影では顕著な差が出るように思います。

(中には、追尾系の AF を選択すると負荷が大きくなる分だけ処理落ち気味になったり、AF 速度精度が甘くなったりすることもカメラによってはありますし……)

と言いながら、買ったばかりのお試し撮影の時を除いて 3D-トラッキングは、ほとんど使っていませんでした。理由は簡単で、慣れていないから。

購入直後に試した時に「良さげだけど、なんか癖が強いな」と感じて、これは D500 に少し慣れてから実戦投入することにしよう、と。全く新しいカメラですから、最初は違っていても“ある程度読める”機能を使っていきたいわけです。

その方が今まで使ってきたカメラとの違いも判りやすく、理解も早まり、結果も出しやすいと考えたからでした。


続きを読む

大きく値下がりしたのをキッカケに購入した GXR + P10 も到着して一週間近く経ち、操作と設定による変化に慣れるべく雑多なものを適当撮りしたり、お出かけに持ち歩いている昨今。やはり 300mm まであると

ZakInGambaField
メモ画質でも遠くの物を撮れるのは便利だなぁ…
(ザッケローニ日本代表監督@ガンバ練習場第二グラウンド)


とか思うわけで、望遠域の画質はオマケ程度だったり、F値が暗いからすぐ高感度になる→ドロドロ画質になる、なんていう不満はあれど、「コンパクトで望遠」を持つことの意味を再認識させられています(上記写真のリンク先は中央等倍切り出し画像)。

もっとも、自分の中で「日常のスナップは GPS もある iPhone4 で十分」となり、一眼と iPhone4 の間に存在する余地が少なくなってきた“コンパクトなカメラ”を再度見直すものになるかどうかは、まだまだ判りません。

今の“嬉しがって持ち歩く期間”が過ぎ(未知な新製品ではないので、元々大して買って嬉しくはないですが)、落ち着いて数ヶ月経ってから以降どうなるか?ですから、来年になってどういう使い方をしているかによって、自分のカメラスタイルを改めて判断することになるでしょう。

GRX_HiroshimaSample2


さて、写真センスは皆無でも、メカの機能を把握し操作する感覚だけは優れた方だと思ってる私としては、2〜3日もあれば、ほぼ一通りの機能を把握し、操作に困るようなことはなくなって…ないんですよ、これが。

いや、機能もほぼ把握しましたし、操作方法も十分把握しているはずなんですが、「え?これは初期設定に戻るの?」「え?このモードの時にはダメなの?」的なことが頻発していて、ちょっと把握しきれない点が多いと感じています。

なんというか

細かく設定できるのは良いけど
スッキリとしてなくて判りにくい


と感じる GRX。

初代 GR Digital を使っていた時は(ホールティングその他を含めた操作感全般が)ホント使いやすいと感心していたのですが、GRX にそれは感じない。ぶっちゃけ、リコーのデジカメは操作性が秀逸というイメージからは遠い

ぶっちゃけ、

多機能というより、ひたすらマニアック


と言った方が相応しい。素晴らしくカスタマイズ性に優れているのに、手放しで賞賛はできないものになっている。

もちろん、一眼以上に機能性に優れた“セミ”前後ダイアル、アップダウンダイアルとADJ レバーによる操作性は相変わらず良いし、ボディはコンパクトデジカメと比すればかなり大柄だけれども

ボディの剛性感とグリップの良さは素晴らしい


のも事実。剛性感は廉価一眼より良いくらいだし、グリップはホントしっくり来る。

メニューを一見すれば判るカスタマイズ性も、マイセッティングの設定保存能力にしても素晴らしいのだけど、

  • P/S/A/M のモード毎に(電源 OFF やモードを変えた場合に)覚えていてくれる設定項目が判りづらい。

  • マイセッティングモードで記憶できる設定項目と P/S/A/M モード毎に記憶される設定項目に差がある。

  • マイセッティングモードで設定を変更した項目は(モードそのままでも)電源 OFF で忘れられてしまう
    (これは好みだろうけど、P/A/S/M モードとの統一性という意味で、どうかな?と。設定を初期化したければ呼び出すか、ダイアルを他へ動かして戻したら済むことだしね)


というようなことがあって、戸惑うことが少なくない。例えば、

「ISO 設定や AF 設定は変更しても電源 OFF しても記憶されるのに、連写設定は単写に戻ってしまう」

とか

「マイセッティングでは ADJ レバー内のメニュー項目、Fn キー設定はカスタマイズされるが、P/S/A/M では共通」

とか細かいところで統一性がないので、「あれ?これはデフォルト値に戻ってしまうのか…」みたいなことが結構ある。

電源 OFF でデフォルト値に戻ってしまうといえば、ズーム位置も電源 OFF 時に覚えてくれない(覚えておく設定もない)。ズーム位置を覚えておいてくれることくらい、今どきコンパクトデジカメではさほど珍しくも何ともない。GRX でもマイセッティングがシーンモード設定ならズーム位置は記憶できる。

というか、

これだけ色々と設定できるにも関わらず
ズーム位置が超限定された条件でしか記憶されないとか、おかしくね?


と思うわけで。言っちゃ悪いが、色々できる割には、色々できるだけに、あれ?これできないの?が少なくないのである。

おまけに GRX + P10 ユニットの組み合わせだと

「S モードだけ ISO 設定が強制自動で、おまけに上限 ISO 3200 固定」

とかね…もう「ハァ?なんで、そうなるの?」という感じ。

Sモードだけ ISO 指定一切不可とか馬鹿なの?


としか言いようがない。GRX って、コンパクトデジカメより一クラス上を目指した製品なんでしょ?なんで、Sモードだけ、こんな安物コンパクトデジカメみたいな制限があるわけ?(P10 ユニットは相応の素子かもしれないが)

せっかくSモードにはシャッター速度自動シフト機能という便利機能があるのに、ISO感度が自動限定のままではなんのためのシャッター速度自動シフト機能やら、である。

ドロドロ画像の ISO 3200 にまで上げられてから
シャッター速度を強制低下されても意味ねぇよ…


としか言いようがない。

Mモードだと逆に ISO は固定のみで自動には設定できないしねぇ(P10 ユニットの場合)。ISO を自由に変えられるデジタルカメラの時代には、絞りとシャッター速度を固定して、ISO 自動で光量をコントロールするというやり方は珍しくも何ともないのに、いつまで糞古い考え方に囚われてるんだか、という感じだ。

【追記】他にも「連写モードにすると、問答無用でISO 400まで引き上げられる」というのもある。どんなに照度があっても ISO 400 に強制的に上げられるのは、コンパクトデジカメ素子だけに結構辛いものがある。

もしかして、リコーの技術力が足りないのかもしれないが、どちらにしてもアホすぎることには変わらない。

GRX_HiroshimaSample1


他にも細かいことだけど

  • ISO 自動設定は ISO Auto と ISO Auto-Hi があって、後者は上限を自由に設定できるが、前者は 200 固定。これだけ自由にユーザー設定させるなら、ISO Auto もユーザーに上限設定させてくれても良いのでは?

  • 以前の GR Digital のように MF 時にはズームレバーを MF フォーカシングレバーとして機能させてくれても良いのでは?
    (MF 中にズームする人は少ないだろうし、そういう設定があっても良いように思う)
  • DIRECT 画面がなんか使いづらくて使わない、勿体無い
    (DIRECT ボタンの位置・形状も微妙、一度呼び出したらシャッターボタンでキャンセルされず、シャッターボタンを離すと再度呼び出される etc. これは好みだろうが)
    【追記】2010/11/1 のアップデートで DIRECT 画面におけるシャッターボタン半押し決定が可能になりました

  • 【追記】連写モード時はISO 400引き上げだけでなく、WBをマルチパターンAUTOにしてるとAUTOに強制変更

  • 【追記】AFターゲットを使用すると AF モードが自動的にスポットAFになるが(当然)、AFターゲットを使用したまま AF モードを自動選択・スナップ・∞に変えても AF モードは変わらない(MF だけは MF になる)。AF ターゲットを OFF にしないと有効化されない(自動的に AF ターゲットが OFF になっても良いはずなのに…)

  • 【追記】撮影時に格子線(グリッドガイド)を表示させることと、撮影時情報の表示が両立できない


あたりは気になる。何度も書くけれど、

色々カスタマイズできて、設定できて
それがウリの一つだからこそ、足りないところが気になる


のである。これが普通のコンパクトデジカメなら、「できねーのかー、しゃーねーな」で終わるけれど、そうではないから気になるし、イラッともするのだ。2〜3万で売りたいカメラじゃないんだろ?と思うわけである。

パッと見のスペックではコンティニュアス AF がないことくらいしか判らなかったが、

「GRX には意外と足りないものが多い」
「マニアックだが、操作性は必ずしも良くない」

というのが私のファーストインプレッションである。まぁ、このクラスの製品のくせして AF-C がない時点で、どこか歪なカメラであるが…

まぁ、リコーが

こんな変態カメラを買う人なら多少判りづらくても
制限があってもマニアックでも良いだろ


と考えているとしたら、それには反論できない、俺が悪かったとしか言いようがないけどね! X-)

GRX_HiroshimaSample3
こういう時は「使える」コンティニュアス AF が欲しいね…


とまぁ、色々と不満を連ねているけれど、それは

せっかく良いポテンシャルを持ってるのに、もどかしい〜っ!


というのが大きい。

画質に関しては次回以降に書こうと思っているが、コンデジ素子の P10 ユニットには何も期待してなかったが、期待してなかった分よりは良い印象だし、サイズ的にも過去のマイクロフォーサーズを持ち歩いている時よりはずっと身軽だ。グリップは近年購入したデジカメではベストフィットだしね(1D MarkIII 以来だなぁ)。

GRX の極めてカスタマイズに優れた部分も高く評価しているわけで、GRX への印象はむしろ思った以上に良い

それだけに画竜点睛が…いや点睛どころか、いくつもの点を欠いている感じがするのが惜しいのだ。なんとかしてよ、と思う。判ってはいたけど、AF-C がないことも含めてね。

そして、少なくとも操作性という点においては、私の今までのリコーに対する好印象は下がった。もちろん、GRX の操作性が悪いとまでは言わないし、未だ良い方に属するだろうが、最近の他社コンパクトデジカメ、ミラーレス機を使ってきて、

操作性の良さに以前ほど他社よりアドバンテージがあるとは思えない


と感じさせてくれる GRX だった。

比較しても大して意味はないが、少なくとも PowerShot S90/95 と比べて大きく優れてるとは思えない(劣ってるわけでもない)。S90 には慣れている分を除いても、そう思う。リングコントローラーを含めて、S90 の操作性の良さを改めて感じたくらいだ。

きっと、私も GRX にすっかり慣れれば、操作性についての不満も多少減るだろう。けれど、最初に触って判りづらいものは操作性が良いとは言えない。好みの差はあっても、良いものは最初から概ね良いものだ。

それだけに、GRX に慣れてしまうとそういったことにも気づかなくなるだろう。だから、今まだ慣れていく途中に、まずこのことを書き留めるべく、GRX 最初の感想を記事にしてみた次第である。

RICOH デジタルカメラ GXR P10 28-300mm F3.5-5.6VC KIT GXR+P10KIT
RICOH GXR + P10 28-300mm F3.5-5.6VC KIT

値段は上がったり下がったり。下がってる時はホントお買い得!(変態カメラだけど)

すっかり遅くなってしまったが、9月17日にパナソニックからリリースされた DMC-G1 と望遠ズーム LUMIX G VARIO 45-200mm F4-5.6 のアップデート・ファームウェアを試した際の感想をまとめておくことにしたい。

Panasonic デジタル一眼カメラ LUMIX (ルミックス) G1 Wレンズキット コンフォートレッド DMC-G1W-R
(LUMIX G1 Wレンズキット コンフォートレッド DMC-G1W-R)

1年経っても見劣りしない性能。価格は7万円台で安定したままに。


このファームウェア・アップデートがリリースされてから急遽 EOS 7D を買うことを決め、そして EOS 7D を買って試しまくったり、さらに 1D Mark IV が発表されたり、すっかり EF マウントに意識が行っていたが、ファームウェアリリース後1ヶ月かけて DMC-G1 + 45-200mm での撮影を何度も試していた。

その結論は、既に別の記事で軽く触れたこともあったけれど

今回のファームウェア・アップデートで AF-C 性能は
劇的とまでは言わなくても随分と改善された、素晴らしいアップデート


ということになる。どれくらい改善されたかというと

本気の動体撮影は無理でも(AF以外の問題もある)
条件限定の、お気楽な動体撮りならそこそこ使えるかも…


と思えるくらいである。

もちろん、動体撮りといっても色々ある。鉄道やモータースポーツのように、AF に頼らなくても構図は限定されるものの置きピンで対処可能なものもあれば、飛行機やスポーツのように AF に頼る割合が多いものもある。

鉄道や飛行機は挙動がほぼ予測できるが、サッカーやバスケットのように動きにランダム性が強い動体もある。そして、日中太陽光の中で撮る物もあれば、体育館などの暗い室内で撮るものもあるし、ナイターや夜間撮影をターゲットとする場合もある。

今回の DMC-G1 + LUMIX G VARIO 45-200mm のファームウェア・アップデートにおいて、それら全てについて撮影が可能になったか?と言えば、全くそんなことはない。特に

動体が撮れるほど AF 速度・精度が出せるのは
相変わらず十分照度のある状況に限られる


のは変わらない。もちろん、

20091002173342
(141mm F4.2, 1/40s, ISO160)


というくらいの写真は撮れる。ただ、ヒット率は(一眼レフを使うのに比べ)低い。ま、DMC-G1 はボディが軽すぎて流し撮りは特に難しいけれど。

(なお、本記事の全ての写真は全て DMC-G1 + LUMIX G VARIO 45-200mm F4-5.6。リンク先から等倍画像が閲覧可能。表記の焦点距離は 35mm 換算したもの)

これは極端というか、DMC-G1 の AF 限界を少しばかり超え気味の条件であると思うが、それでも以前は箸にも棒にもかからなかった。それが、ファームウェア・アップデートで、たまにでもヒットするようになっている。

旅客機撮りは十分照度があって、伊丹空港周辺のように撮影条件も良ければ、そう難しい被写体ではない。廉価一眼レフでも(そして初心者クラスでも)十分対応できる被写体だし、DMC-G1 でも着陸後の転がり(着陸からスポットへの移動のこと)くらいならそれなりに撮れていた。

20091021163138
(217mm, F8, 1/640s, ISO200, -0.3EV)
この程度の、着陸後の転がり写真なら普通に撮れるレベルになった。
以前はこの程度でも結構ピンを外していたものだった…


ただ、望遠レンズを使って飛行機を追いかけた場合、たとえ被写体の速度が遅い“転がり”であっても、等倍で見てビシッとした写真のヒット率はなかなか低く、「もうちょっと AF-C の動体追尾がマシになってくれたらなぁ…」という思いはあった。

もちろん、色々試す中で AF-C を単純に使うのではなく、追尾 AF にした方が良いのか?など色々試してきたが、追尾 AF の方が動体追従の結果が良い場合もあった。飛行機でいえば、着陸後の転がりで側面の窓を追尾させると追尾精度は通常の AF-C より良かった。

ただ、正面気味の被写体や、高速で動く被写体には無力だったりして、やはり基本である AF-C の速度精度の向上、特に望遠レンズ LUMIX G VARIO 45-200mm との組み合わせでの精度速度向上を望んでいた。

そんな中、標準ズームレンズ LUMIX G VARIO 14-45mm との組み合わせにおける AF-C 性能の向上は、半年前(2009年5月末)にファームウェア・アップデートが行われた。

私自身は標準ズームで AF-C を使うことはほとんどないので、これの恩恵はさほど受けてないのだが、その前に発売された LUMIX G VARIO 7-14mm F4 超広角ズームで飛行機撮りした際には、明らかにフォーカス速度がダブルズームレンズより速かったし、AF-C の挙動も安定していたので、それが 45-200mm にも反映される日を待っていた。

20090514183908
(16mm, F4.5, 1/1000s, ISO200, -1.33EV)
7-14mm F4 発売後に千里川で超広角飛行機撮りを試していた時の一枚
ここは一眼レフでも廉価機あたりだと厳しい条件なので
DMC-G1 だと当然ヒット率は高くなかったが、使える写真はあった
ま、AF 以外の問題の方が大きかったけれど…


が、一向に望遠ズーム 45-200mm へのファームウェア・アップデート、AF-C の性能改善のアナウンスはなく、既に DMC-G1 とだぶるズームレンズの発売から1年が経って、こりゃもう望遠ズームの AF-C 性能改善は無理なのかな…と思ったところに、キタコレ。

直前にリリースされた同じマイクロフォーサーズのオリンパス E-P1 の AF-C 改善ファームウェア・アップデートが、実質的には全く改善が見られないに等しかったことがあっただけに、こちらもどれくらい改善されているか心配というか、あまり期待せずにアップデートして試したのだが、

「やっぱりパナソニックはオリンパスと違うわ。これこそ、まともなファームウェア・アップデート、性能改善だわ!」

と思える改善だった。ファームウェア・アップデート後の一番最初の実戦投入が、たまたまサッカー(Jリーグ)撮りになったので、さすがにサッカーはお話しにならなかったし、アップデートしても厳しいだろうと思って使ってみたら

あれ?Jリーグの試合を撮って、こんなにまともに写ったっけ?


と思えるくらい、以前とは違った。

以前何度かサッカー撮りを(むろん本気撮りではなくお試しで)試したものの、ナイターはもちろん晴天日光下でも使える写真はほとんど無きに等しい状態だった。

20091003155358
(350mm, F5.3, 1/640s, ISO500)
Jリーグの試合写真は無断掲載禁止なので、アメフトをサンプル程度に。
サッカーやアメフトの動きには追従しきれないので、
まだまともに見られる写真でも等倍だと甘くなってしまう。


それがファームウェア・アップデート後に試し撮りしてみると、なんか意外と撮れている。もちろん、1D MarkIII で撮った場合とは違って、等倍で見られる写真は稀だけど、50%縮小しても見られる写真がなかった以前に比べると格段の向上になっていた。

万博のスタジアムからだと 400mm では遠いから大きくトリミングすることになるし、等倍じゃ厳しいので 50% 縮小前提となると、仕上がりの写真はあまり大きなサイズではなくなってしまうけど、写真を撮りに行くのではなく観戦の片手間でちょっと撮る分には意外と悪くない、と感じた。

何度か触れているが、Jリーグの試合を撮るにしてもフルサイズの一眼レフボディに大きなレンズを持ち出せる機会は、そんなに多くない。閑古鳥が鳴いているスタジアムならともかく、万博はスタジアムの収容人員が少ないボロスタジアムだけに、長いレンズを振り回しても周りに邪魔にならない試合は少ない。

そんな時、DMC-G1 + LUMIX G VARIO 45-200mm F4-5.6 で撮れればどれだけ良いか…と思う。アウェーの試合でも、サッカーを見に行く、サッカーを撮りに行くならば Mark III + 望遠レンズを持って行くのは苦にならないが、出張ついでだと難しい。が、DMC-G1 とレンズなら出張ついでに持って行くのも苦にならない。

20091021161646
(350mm, F4, 1/640s, ISO200, -2/3EV)
以前は飛行機を追尾していると、離陸直後は必ずピンぼけになっていた。
のが、アップデート後はそれなりにヒットしてくれるようになった。
とはいえ未だ苦手で、少しでも暗くなるとピンぼけしまくる。
(原因というか癖は判っているのだが…)
ピントが機体後部に来てるのはご愛嬌。ピント位置をすぐ変えられないし…


同じことは飛行機撮りでも言えることで、「飛行機を撮りに行く!」もしくは「写真を撮りに行く!」という旅なら大きなカメラとレンズを持って行くのは躊躇わないが、そうでない旅や出張時に、ちょっと空港 or 空港周辺で飛行機を撮りたい、と思っても DMC-G1 ではちょっと微妙だった。

せっかく撮ってもボツ写真、今イチ写真を連発するだけなら、後から落胆する分だけ撮りたくないとすら思う。だから撮影メインじゃない旅行の時にはマイクロフォーサーズだけで行くかどうか悩むし、出張などでマイクロフォーサーズしか持ってなければ飛行機は撮らなかった。

それが今回のアップデートで、「マイクロフォーサーズでもそこそこ飛行機が撮れるんじゃね?」という風にかわってきた。もちろん、EOS-1D Mark III や EOS 7D で撮るのに比べれば断然ヒット率は低い。でもシャッターを5枚切れば1〜2枚くらいは…と思える程度になってきた。

20091021163115
(400mm, F4, 1/640s, ISO200, -0.3EV)
空気状態もあってピン甘な写真だが、以前はこの程度すら撮るのも運任せだった。
遠くに見える着陸機に対する AF 補足率は劇的に向上したと言って良い。
(以前は被写体が小さいと、合焦して撮ってもピンぼけしまくりだった)


もちろん、今回のファームウェア・アップデートによる改善を持ってしても、DMC-G1/GH1 が動体撮りに使える、なんてことは口が裂けても言えない。言えないが、

ミラーレス機で動体撮りができるようになる希望は見えてきた、
お気楽撮影なら予想以上に早く動体撮りが実用になるかも…


と思わせてくれるアップデートである。

メイン機材が EOS-1D MarkIII や 7D といったスポーツ撮り・動体撮り専用機で、主被写体がサッカーや飛行機であるから、過去にも書いてきたように動体撮り性能に対しては、どうしても厳しい?目になってしまう。

だから、マイクロフォーサーズは気に入って使っているけど、動体撮りには向かない、使えるようになるにはあと3〜5年必要かも?と思っていた。

でも、意外と早くに動体撮りが(お気楽撮影なら)実現できる気がしてきた。もちろん

ミラーレス機の動体撮りは AF-C 速度精度の問題だけでなく
EVF の性能、消失時間やシャッタータイムラグという難題がある


のも事実。特にスポーツ撮りにおいて現在の EVF では話にならない。お遊びとはいえ、サッカー撮りアメフト撮りで DMC-G1 を使っていて AF 以上に一番ストレス溜まるのがファインダー、レリーズ周りである。

また、ファーカスエリアの移動変更も現在の G1/GH1 方式では(動体撮影時には)実用にならず、事実上一点使用のみになる(特に EOS 7D が凄まじく使いやすいしね…)。ファーカスエリアのサイズも標準では大きすぎ、小では小さすぎる感じもある。

だから、ミラーレス機で動体撮りが実用になるのは、たとえお気楽撮影だとしても、もう少し時間がかかるだろう。それでも今回のファームウェア・アップデートの性能改善を見れば、少なくとも

AF-S だけでなく AF-C 性能でも
AF が得意でないメーカーの廉価一眼レフにかなり近づいてきた


と言えるんじゃないかと思う。AF-S に関しては既に AF 性能の低い一眼レフは追い越しているし、AF-C も追いつけるレベルになってきたと思う。ミラーレス機も期待できるじゃん!と、本当に思う。ま、現状では「ミラーレス機で AF 性能が期待できるのはパナソニックだけ」ですけどね…

20091021162756
(400mm, F4, 1/640s, ISO200, -0.3EV)
高速シャッターを切る分には良いが、ボディが軽いせいか
低速シャッターでの撮影はブレ写真連発。
無論、自分の腕の問題だが、縦グリップが欲しくなったり…


さて、最後に今回のファームウェア・アップデートを適用して試した自分なりの結果をまとめておこうと思う。

  • 食いつき(初期合焦速度)は、微妙に改善程度。

  • 合焦精度は確実に向上している。以前は合焦ランプが点いている状態で撮影しても完全ピンぼけということが多々あった。アップデート後もあるが、その割合は確実に減った。

  • 合焦後の動体追尾精度についても、向上した。一番目立って改善された点のはず。ただし、後述する癖は変わっていない。

  • 合焦エリアに強い光源があると、迷いやすいのは変わっていない。合焦後もロストしやすいし、合焦後に撮影してもピンぼけになっていたりする。

  • 機体が夕陽に反射しているような場合も、ちょっとしたことでロストする。

  • 被写体の動きに大きな変化があると、かなりの確率でロストする。というか、被写体がそれまでと違う動きをして、それに合わせてカメラを振るとロストしやすい。

  • ロストしてからの復帰は相変わらず時間がかかる。

  • フォーカスサイズを小にすると、使い物にならないのも相変わらず。

  • 低照度でも頑張って(多少迷っても)合うようにはなった。もちろん限度はあるし、精度は悪いけれど。

  • 低照度でピンが合ってから追いかけるのは精度は甘くなりつつも何とかなるが、一度ロストすると復帰は難しい(復帰してもかなり時間がかかる)。

  • もっとも低照度では AF を問題にする以前に、EVF のリフレッシュレートが低下する方が先に厳しくなる。

  • AF-C が流し撮りにきちんと対応しきれていないのか、流し撮りのヒット率は低い。ボディが軽くブレやすいのも大きな理由。


といったところだろうか。

とりあえず気になるのは、相変わらず一眼レフに比べて AF 追従時にロストしやすいことだろうか。フォーカスサイズの標準と小の間のサイズがないことも含めて、このあたりがちょっと使いにくいのも事実。

いずれにしても、まだまだ不満は多いものの

発売後1年近く経って、体感できる性能改善ファームウェアが出たことは嬉しいし
パナソニック技術陣の努力には素直に感謝したい


褒め過ぎかもしれないが、どこぞのメーカーのファームウェア・アップデートが酷かった分だけ、素直に嬉しい。DMC-G1 後継機では F の更なる向上とともに、是非 EVF、レリーズ周りの改善を行って欲しいと思う(暗部や高感度の画質もね!)。

将来とも 1D Mark III / IV や 7D のようなスポーツ・動体撮影特化機には適わないだろうが、きっと遠くないうちに「今回はちょっと飛行機撮りたいけど、マイクロフォーサーズで良いかな」なんて思える日が来るだろうと思うし、その日を待ちたいと思う。

とにかく、今回のファームウェア・アップデートで、

DMC-G1 + LUMIX G VARIO 45-200mm が使える領域がまた広がった


のも事実だ。今後もパナソニックのマイクロフォーサーズには期待したいし、

DMC-G1 とパナのレンズ群を買って良かった!


と心から思う昨今である。

20091021161647
(332mm, F4, 1/640s, ISO200, -0.67EV)
動体でも廉価一眼レフ+安望遠レンズと変わらない写真が撮れるように…
そんな結論に達するアップデートであった…

先週の記事で紹介した DMC-G1/GH1 と望遠レンズ LUMIX G Vario 45-200mm F4-5.6 のファームウェア・アップデートだが、近日中に試して感想記事を書く予定と言いつつ、まだ書けていないというか、自分なりに検証できる撮影ができていないので、もう少し時間がかかりそう。

とはいえ、ほんの少しだけ(自分の DMC-G1 の AF-C における基準にしている)飛行機撮りをして、今日は久しぶりにガンバの試合がデーゲームだったので、これまた久しぶりに DMC-G1 でサッカーを撮ってもみた。

とりあえず伊丹空港周辺で飛行機撮りを、日没前後の照度が落ちるシーンも含めて撮ってみてからではないと何とも言いようがないのだけど、今のところ「アレ?」と思う変化がある。

その「アレ?」は、良い意味での「アレ?」だったりする。

先日の E-P1 のファームウェア・アップデートにおける AF-C の改善は見事なほど空振りだったし(少なくとも私の中ではそういう判定になった)、そこまで酷くはなくても、所詮はファームウェア・アップデートだから、そう大きく改善するものでもないのは当然である。

勿論、今回の DMC-G1 / GH1、LUMIX G VARIO 45-200mm のファームウェア・アップデートも目の覚めるような変化がある、というわけじゃない。

のだが、少し撮ってみて、E-P1 の時と違って「アレ?こんなに歩留まり良かったっけ?」というのが、ちょっとある。Jリーグ撮りなんて話にならなかったのに、たま〜に思ったより撮れてるね、という写真があったりする。

勿論、誤解のないように言えば、サッカー撮りに DMC-G1 が使えるかと言えば、今でも話にはならない。AF 速度も食いつきの部分では全然話にならないし、それ以前に連写時の問題も含め、シャッター消失時間の長さが動体相手には使い物にならない。

なので、あくまで DMC-G1 のテストとしての撮影なのだが、AF-C で被写体捕捉後に追従している際の精度が上がってるように感じられるのだ。

the supporters of Gamba Osaka (AFC2008 Champion Club)
Jリーグの試合は撮影禁止ではないが、無断掲載禁止なのでサポ写真をば


ただ、現時点ではファームウェア・アップデート後の撮影枚数も少ないし、果たして変わったのか自信がない。

自信がないから、今回のファームウェア・アップデートの結果について、誰か何か書いてるかと思ってネット上を探してみたが、これまた全然ない。見事にない。

でも、そんなものかもね、と思う。そもそも今回のアップデートは、かなり限定された撮影状況における改善だ。低コントラスト被写体相手、望遠レンズでの AF-C。

AF-C を語る以前の E-P1 よりはずっとマシとはいえ、DMC-G1 / GH1 を買った人がそうそう AF-C を使うこともないだろうと思う。子供などの人相手なら、追っかけ AF を使った方が遥かに精度が高いしね(追っかけ AF は当初から追従も精度も良かった)。

ましてや、DMC-G1 / GH1 でどれだけの人が 45-200mm を使ってるのかなぁ?とすら思う。14-45mm や 14-140mm を使ってる人は多いけど、45-200mm は少なそう…

おまけに今、マイクロフォーサーズのレンズの話題は、そんなファームウェア・アップデートなんかより



コレですからね。色々と悩んでいる私も10月中には手に入れたいとは思ってます。先日また試させてもらった際に、DMC-G1 と E-P1 の両方に付けましたが、やっぱり少し大きめなので、付けて似合うのは DMC-G1 でしたね…

とまぁ、今回のファームウェア・アップデートでの変化については誰も興味をもってなくスルーみたいなのですが、私自身はもうちょっと撮影して検証してみたいと思いますし、どこかで触れているブログ、記事があればコメントその他でご一報いただけたら幸いです。

いずれにせよ、そんな割とスルーされるような限定状況に対しても改善のファームウェアを出してくれたり、超望遠のニーズがさほどあるとは思えないのに 100-300mm なんていうレンズをロードマップに付け加えてる Panasonic には、やっぱりちょっと期待しちゃいます。本気を感じますしね。

100-300 なんて(35mm 換算 200-600mm)マイクロフォーサーズ・ユーザーのうち、どれだけの人が期待しているのだろう?と心配になっちゃうんですけどね…

ま、今回のファームウェア・アップデートに関しては、もうちょっと試してみないと判りませんけどね〜

とりあえず今日のところは、ガンバが川崎を撃破してJ優勝、ACL 圏内への望みが繋がったということで、ご機嫌なわけですが(笑)

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