Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)


タグ:7D

前記事で「いま対策内容の検証をしている時間はない」と書きつつも、やっぱり新しいもの好き、堪え性のない性格の私としては、目の前にある新ファームウェアはすぐダウンロードしてしますし、ダウンロードしたらすぐにアップデートをしたくなるし、アップデートしたら試したくなる。

というわけで、以前私自身が症状を確認したのと、できるだけ同じ条件にして撮ってみました。レンズは同じ EF 70-200mm F2.8L IS USM、シャッター速度 1/3200s で高速連写。一応、F値も同じ F5.6 に合わせておきましたが、天候が異なるため、ISO値や露出は変わってます(画角も)。

被写体は、60〜70km/h 程度で走るトラックを横から撮ってます。以前掲載したのと同じアルミボディなトラックを選んでみました。

以前の記事で掲載したサンプルでは、

EOS 7D ゴーストサンプル1オリジナル
(画像クリックで等倍画像)


のオリジナル画像(トリミング済み)を、「グレースケール化→イコライズ(平均化)→明るさをマイナス→コントラストを最大限強く(+100)」とすることで、

EOS 7D ゴーストサンプル1
(画像クリックで等倍画像)


というように、アルミボディの波形状の線がトラックの後ろに、ちょうど連写1コマ前の分まで映っていることが確認できました。さらにコントラストを上げ、アンシャープマスクを適用して強調しての等倍画像は

EOS 7D ゴーストサンプル1拡大


こんな感じでもありました。実際、ここまで強烈に画像を加工することはない or 稀のはずで、撮影条件的にも一部の被写体(戦闘機とか鳥とか)相手をしている人のみが問題になると思われるものでしたが、現象としては簡単に再現できるものでした。

で、今回の残像問題対策ファームウェア Ver.1.1.0 ではどうでしょうか?

まず画像加工前の画像(トリミング済み)です。

EOS 7D ゴースト対策ファームサンプル1カラー
(画像クリックで等倍画像)


これを前回同様、「グレースケール化→イコライズ(平均化)→明るさをマイナス→コントラストを最大限強く(+100)」してみます。

EOS 7D ゴースト対策ファームサンプル1
(画像クリックで等倍画像)


前回とは天候条件が違うこともあり露出は異なりますが、この手の写真を撮って極端な画像加工をすれば簡単に出ていた残像は見えてきません。さらに強調加工した等倍画像でも

EOS 7D ゴースト対策ファームサンプル1拡大


てな感じです。

条件が全て同一ではないので、これをもって完全に対策されたと断言はしませんが、少なくとも以前は割と簡単に再現できていたのが、今回の対策ファームでは出ませんね。他の5〜6台の車の写真を加工してみましたが、視認できません。

ということで、

以前までは簡単に症状を再現できたものが
自分で試す限りは症状が出なくなった


わけですから、

個人的には残像問題は改善されたと認識


しています。キヤノンの迅速な対策を、素直に歓迎したいと思います。

ちなみに「残像問題をファームウェアで対策したらコマ速が落ちる」などと言っていた人もいるようですが、

私が試した限り、ファームウェア・アップデート後も
コマ速は全く落ちていません


秒8コマ切れてます。

ということで、残像問題はこれで完全解決ですね(少なくとも私の中では)。

これでエアーユーザーを始めとするアンチの次の目標は、視野率 100% 問題でしょうかねぇ(笑)。この値段で 1D クラスと同じ“視野率 100%”を期待する方がどうかと思いますが、正直ちょっと無理して視野率 100%と言わなくても良かったのに…というレベルではありますね。

それで 7D の価値が大きく損なわれるものでもなければ、視野率がどうしても必要ならライブビューを使えば良いだけでは?という気もしますしね。7D のライブビューはホント良く出来てますしね。

20091025163150
(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM, F7.1, 1/15s, ISO800, 手持ち)
前記事の写真もそうだけど、はてなfotolifeのサムネイル縮小処理は汚いなぁ…
Flickr とえらい違いだ。
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以前ネットで話題になっているということで記事にした、“高速シャッターで高速連写時の1コマ前の残像が次のコマに薄く映り込む”問題(最初はゴーストという言い方もされていた)に対処するアップデート・ファームウェアが今朝公開されました。

Canon EOS 7D ファームウェア変更(公式サイト・ダウンロードページ)

対策ファームウェアの公開は11月上旬予定と予告されていたものの、5日に早速公開されるとは予想以上に迅速な対応。5D MarkII の黒点問題といい、このあたりの対策が早くなったことは評価されていいことかと。

ファームウェアが公開されたばかりで、いま対策内容の検証をしている時間はないので、とりあえずこの辺で。

20091025155013
(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM, F11, 1/25s, ISO800, 手持ち)
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EOS 7D の発売から1週間少々経って2ちゃんねる発で話題になり始めた、高速シャッターで高速連射する際に1コマ前の画像がごく薄く映り込む残像問題(ゴースト問題)については、以前の記事 - EOS 7D ファームウェア・アップデート Ver.1.0.9(ゴーストは無関係でござるの巻) - でも少し取り上げたけれど、これについてキヤノンが正式に認めて対処することになった。

連続撮影をした場合、撮影シーンによっては1コマ前の画像の一部が次のコマの撮影画像に重なり、残像となって写り込んでしまうことがあります。

適正露出の画像においてはほとんど分かりませんが、画像のレベル補正などレタッチ処理で強調した 場合にその残像は目立ちやすくなります。


現象については、まずこの通りである。実際そのままで目立つシーンはほとんどないと言っていいが、それでも一部被写体において気になることは確かだから、直してもらうのに越したことはない。安心して使えることは大事だし、何より戦略機ゆえに評判が重要だ。

で、その今後の対処は

弊社では原因の調査・解析を開始しており、ファームウェアの修正をすることを検討しております。


ということで、時期的には

11月の上旬にはご案内できるように準備を進めております。


とのこと。現象発覚から1ヶ月前後をメドに対処できるなら十分迅速と言えるだろう(ちゃんと11月上旬に対策されれば、だが)。

デジタル一眼レフカメラ「EOS 7D」をご使用のお客さまへ(キヤノン公式サイト内)

個人的には、ついでに連写コマ数を可変にしてもらえると助かるというか、是非連写コマ数を可変してもらえないだろうかと強く思う次第だが…

いずれにしても、EOS 5D MarkII の黒点問題の対応といい、最近のキヤノンはこういった問題に対してのクレーム処理が上手くなったと感じる。以前は、キヤノンというクレーム処理、お客様対応処理の優秀さ(客が常に喜ぶとは限らないけど)のある会社の割には…だったけど、最近は変わりつつあるのかも。

なんて思わせてくれる出来事ではありました。

20091026113242
(EOS 7D + EF 70-200mm F2.8L IS USM)


ところで、私の 7D もシャッター枚数は順調に増えていて、昨日一昨日は twitter にも垂れ流していたように、八甲田山〜十和田湖〜奥入瀬に出かけていて、その際も 7D を持って行きました。

風景撮りのセンスがゼロと自覚した私ですから、飛行機・鉄道を写すことがないと判ってる旅に一眼レフを持って行くのはない(止めた)のですが(マイクロフォーサーズ限定)、今回は買ったばっかりと言うことで 7D を持って行きました。

もっとも、7D だろうなんだろうが、糞写真しか撮れないんですけどね。ホント、自分の風景撮りのセンスのなさというか、着眼点から何からサッパリ掴みようのないダメさ加減には我ながら呆れますね。

20091026120034
(EOS 7D + EF 70-200mm F2.8L IS USM)


そして戸惑うのは画角。久しく使ってなかった APS-C で撮ると被写界深度も感覚的にかなり違うのですが(高感度特性を除く画質面では APS-H はフルより APS-C に近い部分があったと思うが、被写界深度は APS-C と H では意外と違うと感じる)、とにかく画角の違いには戸惑いまくり。

70-200 ってのは、色々なレンジのレンズがあった中で定番として生き残っただけあって、フルだと実に使いやすいし、APS-H でもやや広角が狭いけど使い勝手のあるレンズでしたが、APS-C ではワイド側が足らずに戸惑うことばかり。

レンズをフル用で揃えているだけに、やっぱりどれも、ちょっとずつ“長い”んですよねぇ。レンズ選択が上手くいかないというか。慣れでしょうけど。

でもまぁ、風景を撮ってるより、風景の中にある乗り物、動きものを撮ってる方が気が楽というか、楽しかったです…八甲田山ロープウェイくらいしかなかったですけど。

20091025135819
(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM)


いずれにせよ、風景を撮るのはちょっと辛いカメラですわな…定評ある SONY 1,200万画素 CMOS の画質と比べると…ってのは確かにありますね。M-RAW だとそれなりにマシになりますが、等倍パッと見の印象ってのは、この時代どうしてもありますからねぇ。

ちなみに奥入瀬を除いては、紅葉はもう終わりでしたね。八甲田山は山頂はもちろん、山腹も完全に終了。タケカンバの紅葉に染まる中を上がり下りするロープウェイは撮ってみたかったなぁ…今年は予想に反して紅葉が早かった。

そして、どうも紅葉が綺麗くない。色づきがパッとしないというか…同行者はテンション Max. ↑↑ だったが、私は最初から最後までテンションが上がらなかった…久しぶりの奥入瀬だったせいか、昔のイメージが美化されすぎてたのかもしれないが。

20091026172016
(EOS 7D + EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS)


それでもこんな旅の記念写真でも、ISO3200 (F4, 1/13s, 手持ち) でこのくらいマトモに撮れてると、DMC-G1 と比べて重い EOS 7D でも持ってきた価値があるかなぁ?なんて思ったり…(写真のリンク先のオリジナルファイルは、全て JPEG 撮って出し)
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発売されて半月少々の EOS 7D のファームウェア・アップデートが今朝リリースされました。

Canon EOS 7D ファームウェア変更

修正内容は

  • ライブビュー撮影のAF精度を向上しました。

  • ごく稀に、動画で撮影した画像が正常な色で記録されない現象を修正しました。

  • ストロボ撮影時にタイミングによってはシャッターレリーズができない現象を修正しました。


ということで、先週末から某ちゃんねるで話題沸騰(既にだいぶ他に波及してますが)の“ゴースト問題”には何ら関係のないアップデートですし、Ver.1.0.9 でゴースト問題に関して何ら変わってないのは、私自身確認済みです。

ちなみに、この“ゴースト問題”の話を知らない人のために簡単に症状を記しておきますと、

1/1000〜1/2000以上の高速シャッターで高速連写を行った場合
1コマ前の画像がごくうっすらと映り込んでいる


というもの。こうやって症状を文章にして書くと「はぁ、スゲー大問題じゃん!」ということになるのですが、正直個人的にはそのあたりが微妙と言うか何と言うか。

問題は問題だけど、通常それに気づくのは、被写体や撮影条件がかなり限定されるので、その条件に当て余らない人は気づかないだろうということ。

そして、状況を確実に視認できるほどにするには、通常あまり行わないような画像加工をしなければ判らないことが多いこと(被写体や撮影条件によっては、撮影したそのままの画像でも僅かに判別は可能です)。

この2点があるので、個人的には静観という形をとっています。事実、既に4千枚近く撮影してきましたが、私の撮影範囲では実用上問題は起きてませんしね(個人的に 7D はスポーツ撮り専用で、飛行機は画角の問題もあって 1D3 メインのまま、と思ってることもある)。

もっとも、空バックのような背景単色で高速シャッター&高速連写を行うことのある、鳥屋さんおよび飛行機屋さん(の中でも戦闘機屋さん)には大問題でしょう。

もちろん私としても、直せるものはきっちり直してもらいたいとは思ってます。が、D200 の時みたいに即困るということはないので、別にキヤノンにすぐさまアピールはしませんけど。

今後、自分で真面目に撮った写真で問題が発生すれば、それをもってキヤノンへ行きますが、テストのための写真を持ち込んで「どうなっとんねん、ゴルァ!」というような暇と気力は無いですしね。

それに 7D で飛行機を撮るにしても旅客機メインですから、高速連写をするとしても飛行機のビーコンやストロボライトが光った瞬間を撮りたい時くらいです。なので、さほど影響は無いと思ってるため慌てることもないですから、静観です。

まぁそうは言っても、青空バックでなくても高速シャッター&高速連写をすると微妙なノイズが乗るのは事実でして、ガッツリ加工すれば見えることは見えます(撮影はファームウェア Ver.1.0.9)。

EOS 7D ゴーストサンプル1
(EOS 7D + EF 70-200mm F2.8L IS USM, 1/3200s, 加工しまくり)


上記写真をクリックすると等倍画像(オリジナル画像から加工したものを一部切り出し)を見ることができますが、トラックの後ろに、トラック側面形状に合わせた筋を見ることができると思います。

もうちょっと判りやすく加工すると

EOS 7D ゴーストサンプル1拡大


な感じです。

1枚目の写真の等倍画像を見れば判るように、トラック側面形状に合わせた筋ノイズみたいなものは、普通の縞ノイズと違ってずっと続いているのではなく途中まで、1コマ前のトラック位置まで、です。よって、1コマ前の瞬間のものがごく僅かに残ってる、ということなのだろうと思います。

もっとも、この写真のオリジナルを見れば

EOS 7D ゴーストサンプル1オリジナル
(クリックでオリジナル等倍画像切り出し)


なわけで、視認するのは困難です(1枚目の写真とはトリミング範囲が若干異なってますが、同一画像からトリミングしています)。

1枚目の写真は、オリジナル画像から Photoshop にて、グレースケール化→イコライズ(平均化)→明るさを大きくマイナス(-70とか-80だったかな)&コントラストを最大限極端に(+100)などとしています(2枚目のさらに切り出した画像は、さらにアンシャープマスクとコントラストの2重掛けです)。

こんな処理は通常することもないでしょうし(全くないとは言えないが)、撮影条件も高速シャッター&高速連写である必要があるので、普通に撮っていて問題になる人はそう多くはないと思います。

ただ、先にも挙げたような鳥や戦闘機を撮ってる人は特定条件にモロヒットしてますし、背景が青空、白い雲一色だと、ここまで極端な処理をせずとも判るレベルで症状が出てしまいます(そのあたりは適当に2ちゃんねるや価格の掲示板を見れば判るでしょう)。

というわけで、このゴースト云々に関しては、問題ではあることは確かだけど、個人的には現状大きな問題になってないので、クレーム入れる人が入れてキヤノンがどう対応するのか静観、です。

仕様と言い切るのか?(それはないと思うが…)
ファームウェアで対策するのか?(できるのか?)
リコール的な措置をとるのか?(1Dじゃないから無理だろうなぁ)
クレーム付けた人だけ交換修理するのか?(ありがち)
こっそり、あるロットから改良されるのか?(ありがち)

どうするんですかねぇ。APS-C 中級上位機で、高速連写機として売ってるのですからスルー or 仕様はないと思いますが…

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D


ところで個人的な勝手な思いをぶっちゃけて言うと、この問題が発覚して安心?したような部分もあります。だって、

キヤノンが10万円台でここまで欲張ったんだから
そりゃ何か裏があってもおかしくない、と思ってた(笑)


わけで。キヤノンユーザーならそう思っておかしくないような…私だけ??

7D を手にして、えらく頑張ったなぁ、キヤノンも考えを改めたのかなぁ、とは思いましたが、そこはそれ、キヤノンですからね。なにかオチがあってもおかしくはないと。

でも、逆に言えば

種や仕掛け?がこの程度なら安心できるんだけどなぁ


なんて思っていたりするわけで。むしろ、もっと酷いことが起きるかと内心ビクビクしてるところはありましたからね。

キヤノンを使ってますが、キヤノンを信用したことは一度も無いですからね。それはニコンも一緒ですけど。サービスの対応も内容も(プロ登録しないなら)フラッグシップ機とそれ以外では違いますし。

この“ゴースト”の原因その他は色々噂されているものの、門外漢の私には推測を簡単に言うことすらできません。某Nさんがまだキヤノンユーザーなら、きっと 7D を買って色々と話題にされたことだろうと思うのですが(笑)

いずれにせよ、所詮10万円台の機種ゆえに、余裕の無い設計だったのでしょう。ライバルの D300S はなんだかんだ言っても元々20万円台半ばで売られていたカメラ。既に多くの部分で減価償却できてるからこそ、7D より若干安い値段で売ることができるのでしょうしね。

そういう意味では、今回のことの遠因は APS-C 上位機の開発を長らく放置して、

D300 から2年遅れたことのツケの一つ


とも言えるでしょう。せっかく良いカメラなのにねぇ。

ともあれ、アンチには大変喜ばしい餌になったので、しばらくまたデジカメ関係の掲示板は大変な状況になりつつあるので、またいつの日かまで離れることになりそう。荒れまくりは、1D3 の時でウンザリしましたからね。

いずれにせよ、キヤノン(とクレーム入れてる人)には頑張っていただきたいものです。

そういや、Powershot S90 も買おうか迷いましたが、なんかこちらも欲張りすぎてるという話も…手にした感じでちょっと不満な部分があったので、もう1万円ほど下がるのを待ってから買おうとは思ってますが。



ちなみに、私は購入後半月の間で撮影した写真を一通りチェックし終え、特にサッカーやアメフトについては 1D3 と両方持っていって撮影したものを比較して、

スポーツ撮りは 1D3 から 7D に完全移行


することに決めました。

7D の AF は 1D3 と比べて上回っている部分もあるけど不満な部分は多々ありますし、レリーズに関しては最低ですが、やっぱり客席から撮影するのに「もっと寄りたい」という思いがありましたし、正直被写体(選手)に寄れる分だけ、ジャスピン率が高い結果を残しましたから。

あと高感度も 1D3 よりは上というか個人的に好ましい結果でしたし、高画素によるトリミング耐性もあるので、

スポーツ撮りでは 1D3 より 7D を使うメリットが大きい


と感じてます。とにかくフィールドサイドで撮影できませんから APS-C の画角で、高感度を含めてそれなりに使える機種が出たのは大きいです。というか、1D3 と比較して結果を残しましたからね。結果が全て、ですわ。

反面、飛行機撮りに関しては APS-H の画角に慣れていることもあるし、100-400 も 70-200 も APS-C だと長過ぎて、広角側が使い辛くなってしまっていて 7D に移行と言うわけにはいかないかなぁ、と感じてます。かといって、APS-C 専用レンズを買う気はしませんしね…

そんなわけで、“ゴースト”でケチがつこうが何しようが、予想以上に「結果」を残してる 7D は、思った以上に使えそうな感じの今日この頃です。
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午前中に始まった試合は午後1時前に母校の敗戦で終わったが、その後は伊丹スカイパークか千里川へ飛行機を撮りに行こうと思っていた。サッカーやアメフトを撮るのは楽しいが、許可の問題でブログネタにはならない。

そう思っていたのだが、続く2試合目は観客数の関係で京セラドームに会場が変更となり、帰りに再入場券をもらうと京セラドームの試合も見られるという。対戦カードは立命−関大だから個人的に大して興味はないけれど

ドーム球場は暗い。サッカースタジアムより暗い
     ↓
サッカーのナイターはしばらくないし、高感度条件での試し撮りができるのでは?

ということで、飛行機撮りを止めて京セラドームへ行くことにした。

関西学生アメリカンフットボール@京セラドーム
(iPhone 3GS)


途中、少し寄り道していたので京セラドームに入ると、既に立命 vs 関大の試合は始まっていた。久しぶりの京セラドーム、そして京セラドームでは初めてアメフトを観戦することになったが、やっぱり野球場でのアメフトは見辛いこと、この上ない。

と言うと、伝統の甲子園ボウルも否定してしまうことになるが、甲子園ボウルは京セラドーム同等以上に見辛いのも事実。観客席の問題があるとはいえ、やっぱりアメフトを野球場でやるのはどうかと思うわ…

おまけに野球のファウルボール防護ネットが高く聳えているので、前の方だとネット越しになるため、撮影をしようと思ったら中段付近になってしまう。それでなくてもフィールドが遠いのにさらに遠く…。サッカーやアメフトはやっぱり専用の競技場が欲しいね。陸上のトラックみたいな邪魔者がない競技場が。

などと思いつつも、撮影を開始。ドーム内はやはり暗い。普通に見る分には十分明るくても、いざ撮影のために露出を計ってみると、1/640s, F5.6 を確保するのに 7D が適正露出と出す値が ISO 4000〜5000。万博競技場でのサッカーと比べて 1/3EV〜1/2EV ほど暗い。

もっとも、秋になってサッカーのナイトゲームが少なくなり、高感度撮影が試せない〜と思っていた私には好都合。まぁちょっと被写体が遠すぎて、高感度条件での AF 速度精度を試すには、いささか厳しすぎる条件ではあるが…

20091012145600
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
100mm (160mm), 1/320s, F5.6, ME, ISO 4000
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルそのまま)


ともあれ、高感度条件で撮影した印象は

所詮 APS-C だけど、APS-C にしては頑張ってるかなぁ…という画質


というところ。正直、判断に苦しむところはある。

特に今回は被写体が激しく動く割には遠すぎて、条件が厳しすぎた。レンズも古さを感じさせる超望遠ズーム(EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM)だしね。これがせめて EF 70-200mm F2.8L IS USM で一絞りできる状況、被写体の距離なら、画質もグッと変わっていたと思う。

ともあれ、画質は APS-C にしては良く頑張ってると思う。

少なくとも ISO 3200以上は 1D MarkIII よりずっと好印象


である。輝度ノイズの少なさと輪郭の残り具合が 1D3 より 7D の方がはっきり上なので、断然使える印象がある。

等倍のサンプルではなく 50% 縮小しているのだが、ISO 3200 で撮影したものとして

20091012153506
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
250mm (400mm), 1/400s, F5, ME, ISO 3200
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルを 50%縮小したもの)


くらいの画質があれば、まぁそこそこ使えるかな、と。レンズが安超望遠ズームだから描写が甘くなるのは仕方ないし、APS-C の ISO 3200 で撮影して、このサイズでこれだけ見られたら、個人的にはそう不満はない。

勝手な印象としては ISO 3200 まではそこそこ使える感じで、4000 あたりがギリギリ限界かな?と思えたのだが、ISO 6400 も 1D3 の時は非常用としても使う気になれない写真だったが、7D の ISO 6400 は非常用なら問題ないと思えるレベル。

20091012153530
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
250mm (400mm), 1/500s, F6.3, ME, ISO 6400
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルを 50%縮小したもの)


ISO 6400 になると 3200 と比べて明らかに彩度が落ちてるし、常用感度というには厳しいけど(だからこそ ISO 自動選択の上限が 3200 になってるのだろう)、輪郭の残りやノイズは一回り素子の大きな Mark3 と比べてもずっと上で、やはり2年半近くの技術の進歩を実感させられる。

もちろん、D3S なんかと比べるのは論外だけどね。EOS 7D のファイルを縦横 50% 縮小した上記のサイズは D3S の DX クロップモードと大差ない(少し大きい)ので、その辺は色々と考えさせられるところではあるけど(でも撮影時の問題もあるからねぇ)。

いずれにせよ、高感度における画質は

画質そのものは満足できるとまではいかないけれど
APS-C ということを考えれば十分納得できるレベル


かなぁ、と個人的には思う。予想以上に素晴らしく良いわけじゃないけど、以前 APS-C からフルサイズ(5D)に移行した頃に感じていた“APS-C の高感度画質なんて話にならない”なんていう印象は少し改訂されるべきかな、とは思った。



ちょっと話は逸れるが、上記サンプルに関大のチアダンスチームの写真を掲載したが、アメフトの試合写真の掲載についてはハッキリしないので、チアダンスチームのハーフタイムショーを載せてみた。

チアダンスには全く興味がないので、通常ほとんど撮ってない。まぁ望遠レンズで熱心にそういうのを撮ってると誤解されることもあるので、そういうのはなるべく避けたいということもある。最近は特にそういうのに敏感だしね。

ガンバもハーフタイムにチアダンスチームがいつも踊っているのだが、ハーフタイムは一服タイムだったり、席の移動タイムだったりで撮ってないし、この日も撮るつもりはなかったのだが、関大のチアダンスチームのショーがなかなか良かったので、思わず撮ってしまった。

関西学生アメフト1部リーグの大学にはチアダンスのないところもあるくらいで、あってもさほど目立つことはしないのだけど、初めて見た関大のチアダンスチームは見事だった。人数が多く、それを生かしたショーで、なおかつ息もあっていた。そのことへの敬意も込めて掲載してみた。

それにしても、この日の試合は優勝候補本命の立命館を関大が破ってしまい、とうとう関大だけが無傷の単独首位にたってしまい、優勝一直線となった。関大なんて一部にいたのかよ…というくらいの印象だったのに、本当に凄い。アメフト部もチアダンス部も凄かったわ。

なので、アメフト部にも敬意を表して1枚。試合中じゃなく試合後の写真だし…高感度撮影のサンプルということで。

20091012164555
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
400mm (640mm), 1/640s, F7.1, Tv, -0.3EV, ISO 4000
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルそのまま)


さて、高感度画質はいいとして、問題?の高感度撮影条件での AF 速度精度ではあるが、こちらの方は

照度が落ちると AF 速度・精度とも結構落ちるなぁ…


という印象はやはりある。

高感度での画質面も含め、絵が甘くなるのは仕方ないとしても、1D MarkIII と比べると元々遅めの食いつき速度が、照度の低下とともに結構低下するのがありありと感じられるし、カスタム設定で1枚目をピント優先にしていても、撮影開始1枚目のピンぼけ率はかなり高くなる。

もちろん 1D MarkIII でも照度の低下とともに AF 速度精度は落ちるのだけれども、その低下率に差があるのはやはり価格の差というものなのかなぁ…と思ったりする。知らないけど。

それゆえに、EOS 7D における高感度条件でのスポーツ撮りとなると、

高感度時の画質より AF 性能の方が先に厳しくなるなぁ


というのが正直なところ。

前記事に書いた後ピン傾向の問題は、光源も照度も変化した午後の京セラドームでは気にならない程度になったのだけど、7D の AF 性能については、こういう条件でもう一踏ん張りできれば良かったのに…予想はしていたけれど、やっぱりちょっと残念。

ま、悪条件下になると価格差=余裕の差が効いてくるのは、どこの世界も同じということですな。

20091012170651
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
275mm (640mm), 1/400s, F6.3, Av, -0.3EV, ISO 250
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルそのまま)


立命−関大の試合が関大の勝利という番狂わせで終わって、ドームから外へ出るとちょうど夕暮れ時だったので、何枚か適当に撮ってみた(本当は超望遠で梅田界隈を通る飛行機を狙いたかったのだが、陽があるうちに着陸機が通らなかった…)。

適当撮りした写真を見ても、このカメラは風景撮りに向かないのは事実だなぁ、と。そっち方面の人が間違って 7D を買ってしまったら、そりゃ不満も出るだろうとは思った。購入選択ミスは自業自得だから筋違いだけど、まぁ気持ちは判らなくもない。

もっとも、低感度の画質を良くするために高感度画質を落とされたら、7D の良さが消えてしまうから本末転倒だったろう。低感度で画質の良い機種なんて、いくらでもあるわけだしね。
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今日は噂の Nikon D3S が発表になって、私も興味津々。さすがに噂のうち、秒14コマなどという無茶ブリな噂はなかったものの、常用感度 12,800、拡張感度 102,400 という超々高感度への対応と、誰もが望んでいたセンサークリーニングなど最近のニコン新機種に搭載されてる機能への追従など、手堅いマイナーチェンジ。

D3 自体が未だに随一の高感度性能と AF性能を有しているのだから、そう大きな進化は必要としてないとはいえ、サンプルを見ると ISO 6400 の画質は俄然良くなっていて、これはホント使えると感じさせられ羨ましい。そして、ISO 1600 あたりまでのノイズ感のなさも更に進んでいるようで素晴らしい。

もっとも D3S の ISO 12800 サンプルを見てると、自分が実写した EOS 7D の ISO 6400 とあまり大きな差はないと感じるので(さらに D3S のサンプルは 100万以上のレンズ、俺のは20万円台の安レンズ)、そういう意味では EOS 7D の高感度は APS-C なのに頑張ってるなぁ…とも思ったり(中感度以下のノイズ感は全然違うけど)。

いずれにせよ、やっぱり D3 系列は魅力あるカメラ。ニコンに出戻るなら D3(S) に限ると思ってるし、余るほど金があれば欲しいと思うカメラではある。

が、今朝海外のサイトを見ていたら 1D MarkIV が来週発表という噂が流れていて、ちょっと慌てた私。「7D を使ってると、早く Mark IV が出てくれ〜と思う」と書いたし、実際そう思うけれど、万が一年内発売とかになると、さすがに 7D を勝ったばかりだから財政的に難しい。

まぁ本当に Mark IV が発表されたら、予約してからやりくりを考えてみるけど(笑)。1D4 は最優先事項だから、売れるものを全部売っても買うつもりだ(それでも年内さらに50万は…厳しいなぁ)。

昨日のサッカーに続いて、今日は朝から近所でアメフト観戦。写真を撮る目的もあるが、母校ギャングスターズの応援もある。
(iPhone 3GS)


さて3連休の最終日は、前日のサッカーに引き続き、朝から近所へアメフトを見に行ってました。もちろん、撮影もしたのですが、撮影半分、母校応援半分。

サッカーのように愛?があるほどではないものの、アメフトも結構好きなスポーツなので、観戦するのは秋のシーズンをたまに程度でも、関西学生アメフトの結果や甲子園ボウルやライスボウルのテレビ中継くらいは見ている。

で、今期の関西学生アメフトの結果を見ていると、母校がなんと入れ替え戦の危機に。母校愛なんてものがあるわけではないけれど、かつて学生アメフトの日大・関学独占時代を打破し、何度も日本一に輝いた時代に在校していた人間としては、最近の低迷は止むを得ないところがあるとはいえ、2部落ちってのは哀しすぎる。

私大が本気でアメフトに力を入れ始めて以降は、正直また日本一に返り咲くのは難しいとは思ってるし(受験の壁は如何ともし難い…)、時代の流れには逆らいようがないのかも知れないが、それでもねぇ…というわけで、朝から見に行って、何の役にも立たないけど応援しにいった次第。

20091012122852
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
380mm (608mm), 1/1250s, F5.6, ISO250, -0.3EV
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルそのまま)


でもって、話を戻すと、当然撮影もした。前日の天皇杯サッカーを撮った時には、1D MarkIII と 7D を交互に使って撮り比べみたいなことをしていたが、この日は EOS 7D のみ。レンズも前日同様 EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM のみ。

陽射しが雲に遮られがちだった前日と違い、この日はドピーカンで暑いくらいだった。その分シャッター速度も稼げるし、快調に撮影でき…るはずだったが、撮影後のポストビューで確認すると、どうもピントが怪しい。そして帰宅後に確認してみると

前日まで高確率でジャスピンだったのが
一晩だったら同じボディ&レンズでピント外しまくり… orz


「な〜〜〜ぜ〜〜〜だ〜〜〜〜〜」と叫びたくなるくらい、前日までのジャスピン率が嘘のようなピンぼけ様。どうやら少し後ピンになってる。前日までは何の問題もなかったのに…

現場で少し撮影してから背面液晶で見て怪しい感じがしたので、ISO感度を上げ気味で少し絞って撮影したけど(7D の場合は画質的に低感度にこだわる意味もない)、当然ほとんど効果はなかった。等倍で見なきゃ誤摩化せるくらいなものもあるけど、前日まで問題なかっただけに合点がいかない。

前日のサッカーとの撮影条件の違いがあるとすれば、陽炎がたつほど暑かった&陽射しが強かったことと、前日はほぼ順光撮影だったのが、この日は斜光(一時やや半逆光気味)だったこと。あとはユニフォームくらいか…

いずれにせよ、結果は結果。かなり凹まざるを得なかったし、何故こうなったのか原因を突き詰めないと、どうしようもない。午後の撮影では人工光源&高感度必須な照度と全く条件が異なっていたけど(次記事に書く予定)、特に後ピン傾向はなかっただけに、ちょっと困りものである。

AF の癖が少なくなった気はするけど
把握しなきゃならない挙動・癖はまだまだありそう


ということですな。まぁ当然のことですが EOS 7D に限らず、そしてキヤノンに限らず、どんな機種でも AF-C 周りの挙動・癖を掴まないと、スポーツ撮りみたいなシーンでは使い切れないですわな。

と思っていても、ちょっと凹んだなぁ。

20091012132104
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
100mm (160mm), 1/640s, F9, ISO200, -0.3EV
(リンク先のオリジナルファイルは、撮って出し JPEG ファイルそのまま)


ところで、その日の午前中の撮影で気になったのは、撮って出し JPEG の白飛び。同志社大学のユニフォームが白で、おまけに真っ昼間のドピーカンな太陽光線と言うことで陰影が強く、どうしても肩口などユニフォームの一部が飛び気味だった。

キヤノンの場合、撮って出し JPEG のラチチュードは意図的に一定の範囲に収めているようで(悪い言い方をすれば狭めてる)、機種に関係なく APS-C だとほぼ一定値といってもよく、EOS 7D も例外ではないようだ。

ちなみに、撮って出し JPEG よりラチチュードが広い RAW で撮れば救える範囲の飛びなので、

画質を気にするなら RAW で撮れば良いとは思うけど
7D は RAW にすると連続撮影枚数が激減するし、ファイルサイズもデカいし
だから、もうちょっと JPEG のラチチュードを広げてよ


と言いたくなったのは事実だ。だって、RAW だと白飛び限界の向上は半段どころじゃないし、だったら、撮って出し JPEG も、もう 1/3段か 1/2段くらいは広げてくれてもねぇ…

そのあたりのキヤノンの言い分は何度か記事を見た気がするけど、そろそろ、そういった面も直していってもらいたいものだ。

それ以外は特に JPEG で撮ってても不満はないので(低感度でのノイズ云々は高感度耐性とのバーターと思えば仕方ないと思ってる)、過去スポーツ撮りでもできるだけ RAW を併用してきた私だが、今回 EOS 7D ではスポーツ撮りに関しては JPEG 中心で撮ることにしてる。

そう割り切ると CF への負担も軽くなる。1,800万画素の EOS 7D で1日 2,000枚シャッターを切っても、JPEG なら 10GB 程度。8GB が2枚あればいい。Extreme Pro でなく IV でも十分問題なく連射できる。

これが RAW を使うとなると、バッファ解放速度を考えて Extreme Pro がどうしても欲しくなるし、また CF も 32GB で足りるかなぁ…となってくる。それはさすがに、懐にきついので割り切ることにしたし、

RAW 派の私も、撮って出し JPEG で良いか、と思える


画質かなぁ、と思う。良い悪いではなく、RAW との色々なバランスの上で。やってみると判るのだけど、今回の EOS 7D で撮った画像、特に高感度においては

RAW 現像で撮って出し JPEG と同じレベルにするのは意外と面倒


だったりする。できなくはないけど、高感度における撮って出し JPEG のノイズリダクションと解像感のバランスは、なかなかに良い。1,800万画素の重い RAW ファイルを開いて時間をかける手間と比べると、個人的には割に合わないかなぁ…という感じになりつつある。

とはいえ、それはスポーツ撮りの話で、別の被写体では RAW / M-RAW で撮ることは多くあると思う。また、高感度条件での話は、また次回に。

twitter 投稿時の写真貼り込みに Flickr が使えなかった時の写真10月12日その1
(iPhone 3GS)


そんなわけで EOS 7D で RAW を使わず JPEG only で撮るようになると、やっぱり気になるのが先にも書いた白飛び。EOS Digital の撮って出し JPEG のラチチュードの問題とは別に

7D って適正露出で撮ると、ちょっと明るくね?


と思ったりするわけで、飛ぶのを避けるために、つい -0.3EV デフォルトにしてしまうのだが、絞り優先AE やらシャッター速度優先AE はそれで良いとして、困るのがマニュアル露出時。

ISO オートモードができてから、マニュアル露出でシャッター速度と絞りを固定して明るさの変化は ISO 感度の自動変更で吸収する、という使い方をしている人は、スポーツ撮りをしている人とかでは少なくないと思うのだが(この撮影方法は極めて便利だしね)、ここに露出補正の意図も含めたらなぁ…と思うのだ。

マニュアル露出でシャッター速度と絞りを固定して ISO 感度自動にすると、カメラの思う適正露出に合わせて ISO 感度が設定されるのだけど、そこを -0.3EV にできればなぁ…と。そういうことが可能なカメラもありそうだが(TAv やハイパーマニュアルのある PENTAX ならできるのかな?)。

まぁ EOS 7D の場合、それ以前に

ISO 感度自動設定の上限が 3200 固定って舐めてんの?


ということはあるけどね。意味不明すぎる。1600 にしたい時や 4000 にしたい時や 6400 にしたい時もあれば、下限を 400 にしたい時もあるだろうに。

こういうところを見ると、まだまだ細かいところは“出し惜しみ”してるなぁ、と感じる。無意味な制約があるのはホント納得できないし、イラッとする。そういうところは、ニコンはストレスが少なくて良いよねぇ…なんて思う。

20091012113813
EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM
375mm (600mm), 1/1250s, F5.6, -0.3EV
(リンク先のオリジナルファイルは、傾き補正→50%縮小加工済みのもの)


さて、試合の方は 3-10 で負け。撮影しながら母校の応援もしていたのだけど、前半終了間際にディフェンス陣が油断したところを 80ヤードも一気に走られてのタッチダウンが最後まで効いた。

タッチダウンまで4ヤードの地点からファーストダウンでタッチダウンできなかったり、残り15ヤードまで攻め込んでおきながらファンブルで相手にリカバリーされたり…

勝てない試合ではなかったが、正直これでは2部落ちもありえるなぁ…と思ったのも事実。正直、むかし在校していた頃には勝って当たり前だった相手に負ける姿を目の当たりにするのは、意外とこたえたわ。

1勝3敗で、このあとは立命、関学、神戸。キツい…よなぁ。
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今日はガンバの天皇杯緒戦、2回戦流通経済大学戦。Jリーグでないこともあって、天皇杯はいつもガラガラ(元旦の決勝戦とかは別)。いつもなら万博競技場へ人が押し寄せる頃合いでも、むしろ万博公園へ遊びに行く人の方が遥かに多かった(春秋休日名物の万博渋滞が大発生していた)。

天皇杯は主催がJリーグの試合とは異なってガンバが関わってないため、シーズンパスは使えないため、いつものエリアではなく、今日はアウェー側ゴール裏に陣取った。相手は遠方の大学だから、サッカー部の部員と少しの一般応援の客のみなので、ガンバを派手に応援しなければ問題ない。

ゴール裏というのは本来サッカーの撮影に一番適している席。プロカメラマンの多くがゴールライン裏に陣取ってることからも判るように、選手を正面から撮るのはゴール裏に限る。のだが、ホーム側のゴール裏はサポーターでギッシリだし、腐ってもガンバファンの一人だから、普段はアウェー側で相手サポの中にいる度胸はないし、どっち側にいようと撮影はサポーターに迷惑になる。

というわけで、こういう機会でもないと、なかなかゴール裏で撮る機会もない。相手は相手だし、ガンバは毎年天皇杯の緒戦は糞試合を展開するので、今日はそうなりそうだったので、本気で撮るのではなく、今日は買ったばかりの 7D とともに、長らくの愛機 1D Mark3 を持って、撮り比べてみようと思った。

勝つには勝ったが、ショボい試合をしてくれたわ。ホンマ相手のレベルに合わせて試合する悪い癖は治らんなぁ。
(iPhone 3GS)


でまぁ、Jリーグではないとはいえ、規定でプロのサッカーの試合写真をネットにアップするわけにはいかないので、今日も全く写真がありません。

こればっかりはどうしようもないので、実写比較を期待した方はブラウザの戻るボタンで、他サイトへお向かい下さい。申し訳ありません。

ヒコーキ写真を2台で撮り比べに行こうと思ったこともあったのですが、実際 EOS 7D を使っていて、飛行機撮りは全く問題ないと感じているので、特に撮り比べる必要もないかな、と思ってます。

大きな差異があるとすれば、日暮れ以降の暗所でのファインダーの見え方と AF でしょう。こちらに関しては飛行機だけでなく、ナイターでのサッカー撮影を早く試しておきたいと思ってるのですが、なかなか行けるナイターの日程がなくて困ってる次第…

ともあれ今日は、最初に15分 1D MarkIII で撮影し、同じレンズでボディを入れ替えて 7D で前半残り30分撮影。後半はガンバが守る側になって全く写真を撮っても仕方がない状況になるので、Mark3 と 7D を二度ほど入れ替えつつ、適当に試し撮りを少しやっていました。

最初に 1D MarkIII での撮影。使い慣れているボディでやっぱりレリーズを切る感覚が心地よい。ただ、1週間のあいだ 7D に慣れようとずっと触っていたせいか、

  • APS-C の画角に慣れたためか、スタンドから選手までの距離が遠い…

  • 縦位置横位置で AF 測距点やフォーカス方式を覚えてくれる 7D は便利だわ…(なくなってみると結構不便に感じる)

  • 1D MarkIII って ISO オートってなかったんだった…陽が射したり曇ったりでコロコロ変わるからマニュアル露出で ISO 変えるのが大変だわ…(2年半前だと ISO オートはまだ限られてたものなぁ)


と、あれだけ機能的には不満を感じたことがなかった 1D Mark3 の機能に物足りなさを感じ、さらに2年以上の年月を改めて感じた。そして何と言っても

1D MarkIII の液晶、見辛すぎ!!


1週間 7D の液晶に慣れてしまったせいか、1D3 の液晶がこんなに見辛かったっけ?と驚くくらい見辛かった。直射日光下だったこともあるが、やっぱり慣れすぎて出てこなかった不満もあったんだなぁ〜と思ったり。

反面、やっぱり持った時の安心感・剛性感は違うし、先にも書いたようにレリーズ感覚は心地よい。ま、自分がサッカーを撮る際に最適化したレリーズ設定と、キヤノンで調整してもらったレリーズ感覚なのだから当然と言えば当然だが…

そんなわけで、15分経って EOS 7D にボディをチェンジし、シャッターを切った瞬間、

なんだ、この糞レリーズ音


と思ってしまった。いや、もう比較しちゃいけないのは判ってるんだけど、やっぱり最初にそこがどうしても気になる。

というか、1D MarkIII から 7D に持ち替えて、確かに持った感じの剛性感は劣るけど、そう普段から気にするほどのものでもないし、グリップも 7D は不満だけど我慢できなくはない上に、1週間で少しは慣れた。

そして、次にファインダーを覗く。

晴天昼間限定なら 7D と 1D3 のファインダーは大差ない


と思えるくらいに 7D のファインダーは良い。ま、暗くなると一気に 7D のファインダーの見え味は落ちるけどね(だから室内スポーツ撮りには向いてないかも)。

だから、レンズを付け替えて 7D を持って構えて、そしてファインダーを覗いても違和感はあまりない。

もちろん APS-C の画角で選手をグッと引き寄せることができるのは有り難い。AF 選択も、そう違和感はない(速度精度の問題は後述)。親指 AF の位置についても、両機を交互に使ってもバッチリ問題ない。さらにレリーズボタンを半押しするところまでは、特に違和感はない。

けれど、レリーズボタンを全押しした途端、違和感が爆発する。

レリーズの感触については、過去に何度も書いたように 7D で調整してくれないなら仕方ない。半押しから全押しが少し深すぎると思うが、それは頑張って慣れる。7D に慣れると、超浅く調整してる 1D3 で1枚撮りのつもりが2枚撮れてしまうけど。

でも…

7D のレリーズ音だけは有り得ねー!


発売前から触っていて、この 7D のレリーズ音だけは好きになれないと思っていた。でも買ってしまって、他の部分は割りと気に入ってるのだから、今まであまり気にしないようにしていた。

が、1D MarkIII と撮り比べてみると、これはないわ。なさすぎる。今すぐレリーズユニットを再開発して交換しろ。そう思うくらい、正直萎えた。

とはいえ、5D MarkII の発表直後にキヤノンへ触りにいって、シャッターを切った瞬間に「5D MarkII を買うことはないな」と感じたほどのダメさ加減はないし、確かに使っていてショックも少ないし、静かだ。

だけど、このレリーズ音じゃテンポに乗れない。レリーズの深さとともに、なんか撮影のキレが悪くなる。パパパパパパパパパシッ!と撮影できていたのが、トトト、ト、ト、トト、ト?ト?みたいな。

って、こんなのじゃ全然伝わらないな(笑)

でもまぁ、キヤノンに言いたいのは、この酷いシャッター音で「撮る気持ちへと駆り立てる、快適なレリーズ音を追求」などと、ふざけたことは言って欲しくないってことだ。「多くの人が快適と感じる音を追求」して、本当にこの音とは到底信じられない。

7D の他の部分が、全部が全部良いわけじゃないが、でもやっぱり、一番のガッカリはこのレリーズ音だなぁ…と思う。せっかくのスポーツモデル、ある意味 mini 1D なのに、このレリーズ音は(レリーズ調整をしないことも含めて)残念すぎる。



さて、そんなレリーズ云々以外については、1D MarkIII から 7D に持ち替えても、そう違和感なく使うことができた。もちろん、7D を1週間使って、既に先週実戦撮影をしているから、ということは大いにある。

先に 1D MarkIII を使った際に書いたように、技術の進歩、操作性の発展によって使いやすくなってる部分は多々ある。使い比べると、改めてそれを実感する。

今では当たり前になっている ISO オートもそうだが、液晶の見やすさや縦横位置の AF フォーカス方式・ポイント記憶など、1週間 7D を使っただけで、それが当たり前に感じるほど、良い改良がなされていると思える。

だから

つくづく、1D3 と 7D が早く一緒にならないかなぁ…
(= 1D Mark IV が早く出ないかなぁ)


と思えてならない。1D3 と 7D を使い比べて、余計にそう思う。この両者、どっちが良いとはとても言い難い2機種なのだ。

価格差が2倍半ある 1D3 と比べて迷うくらい 7D はよくできてるとも言えるし、いくら高価とはいっても2年半近く後から出てきた最新鋭機にひけを取らないくらい 1D3 も余裕で現役だということだ。

だからこそ、早く 1D3 と 7D が一緒になって、さらに価格に相応しい+αがあるカメラを出して欲しいと感じるばかりだ。



で、最後に AF の話。7D 発売前後にネット上の掲示板を覗いても、「1D3 と 7D の AF は、どっちが優秀なの?」的な質問を散見したが、その点についての私の見解は、過去の記事に書いた通り。

端的に言えば、単純にどっちが良いと言えないし、状況によっても異なる、ということだ。

単純に AF の食いつきの速さは 1D3 の方が速い場合が多いと感じるし(同等程度のシーンもある)、食いついた後の AF-C の捕捉精度速度は 7D が随分良くなってる。が、これは照度が十分ある場合で、暗くなると 7D の方が AF 速度精度の落ち込みが激しいと感じら得る。

けれど、AF の癖みたいなものは 7D の方が随分なくて、色温度や被写体周辺のコントラストに惑わされる率が少ないようで、7D の方が比較的安心して使える AF になってる気がする。

といった感じだったのだが、今日気づいた点で、いくつか捕捉。

  • 7D の特徴に「光源の違いによるわずかなピントのズレも、高精度に自動補正する光源検知機能」というのがあって、これは実際効いていると思うこともあるのだが、日光がピーカンから日が陰った瞬間でピントが甘くなったりしていたので、まだまだ改良の余地はありそう(1D3 はこの機能はないけど、ファームウェア・アップデートで随分マシになった)。

  • 7D の AF-C における被写体追従精度は 1D3 に比べて随分上がった&癖がなくなったのは事実だが、それはファインダー内を横縦斜めなどに移動する時であって、被写体がまっすぐ近づいてくるような場合の追従精度は(大きな不満ではないが)そう改良されてないように思える。
    例えばボランチ武井が左サイドをまっすぐ上がってくるところを、ずっと正面向いた顔にピントを当てたままシャッターを切っていく、なんて時に、意外と微妙に甘いカットが多かったりする。

  • ゾーンAF は飛行機でも使い辛かったが、やっぱりサッカーでも使い辛い。正面からなら少しは使いようがあるかと思ったが…とにかく測距ゾーンの切り方が使えなさすぎる。


といったところかな。

とにかく

7D は晴天昼間ならサッカーに十分対応できる能力はある


のは先週今週で十分確認できた。アメフトも問題ない。問題はナイターの試合なのだが、これについては自分で実際に撮らなきゃ、どうにも言えないのだが、とにかくナイターで撮れる機会がなかなかない。

ガンバの試合だと 11/8 の京都戦くらいで、あとは来週水曜日にJ2 の試合で鳴門または岡山…は、さすがに無理無駄。まぁ 24日の試合のキックオフは 16時だから最後はナイターになるかなぁ、と言ったところだ。

ま、正直暗所性能はファインダーの見え具合も含めて、ちょっと心配なんだけどね。実際少し撮っていて、そういう要素が出ているし。

サッカーとは別に、もう一つの被写体である飛行機に関しては、むしろ 7D の方が優位な面は多いのでは?と思うことがある。飛行機なら AF の食い付きで速度は要らないし、むしろ追従精度が高い方が良い。コマ速も秒間10コマなんて、ほとんどの場合には要らないしね。

とはいえ、1D3 で飛行機を撮っていて不足に感じたことはないので(夜間高感度性能を除く)、別に 7D である必要もないのだが…そこらへん、本当に迷いそう。

7D と 1D MarkIII。どっちが上、ということがなく、どっちも良さがあって、どっちかをサブとランク付けしかねるので、この2つをのどちらを持ち出すか困ることは多くなりそうだ。

いくら目に見える部分で 7D が上回っていても、目に見えない部分も含めて 1D を置き換えられないものはあるので、本当に早く 1D Mark IV が出て欲しいと、心から思う。

7D を使えば使うほど、そしてまた 1D3 を使えば使うほど、そう思う。

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予定してなかった EOS 7D を購入して1週間が経った。といっても、今週は台風襲来でずっと雨だったし、今日も朝のうちは台風一過の秋晴れだったものの午後から曇り空になってしまい、夕方 7D で再度飛行機撮りを…と思っていたのは止めてしまった。

単純に試し撃ちだけなら晴れてなくても曇りでも雨でも良いが、もう普通に撮りたいから雲に覆われて夕暮れが望めない状況では無理して行かずに、仕事をしておくしかないな、と。

そんなわけで、まともに撮ったのは先週末だけ。その後は AF の挙動や設定の確認のために、自宅からやほんの近所で何枚かシャッターを切っただけなので、何も見せるものがない。まぁ、下手糞写真を見せたところで何の参考にもならないし、逆に 7D の評判を下げるだけかもしれない。

とまぁ、せっかく新しいカメラ、それも撮る気にさせてくれるカメラを手にして、どんどん撮りに行って癖を掴みたいのに、なかなか撮れない日々が続いた1週間だけど、購入直後の興奮から少し冷静になっても

EOS 7D は、まずまず良いカメラだな、という感想には変わりがない


先日の記事では少しキヤノンマンセーっぽくなってしまったが、何から何まで 7D は完璧なんてことは露ほどにも思ってないし、そんなことは書いてない。でも、きちんと目的を持って 7D を買えば、それに応えてくれるカメラではあるはずだ。

7D 購入前後で久しぶりにデジカメ関係の掲示板を見たりしたけれど(そういや E-P1 購入時は全く見てなかったなぁ)、相変わらずの煽り荒らしや 5D MarkII などフルサイズ機と画質を比較して云々している馬鹿はともかく、やたら低感度ノイズを気にしていることが多いなぁ、とは思った。

(おまけに「5D MarkII とどっちを買うのが良いですか?」という質問を本気でしている人も散見したけど、迷うくらいならどっちも買わない方が良いと思うんだよね…。プリウスとロードスターのどちらを買う方が良いですか?なんて馬鹿なことを言う人はいないと思うし、それと同程度ってことに、まず気づいて欲しいわ…)

EOS 7D Test Shot (Gamba Osaka's supporters)
(EOS 7D + EF100-400 F4.5-5.6L IS USM)


確かに低感度でのノイズは多いと思う。「なんか砂っぽい」という声が聞かれるのも、そのせいだと思う。

7D ではキヤノンの絵作りのアルゴリズムが大きく変化しているようで、

色ノイズは極力抑えても輝度ノイズは無理して抑えない


絵作りになっている。それが高感度だけでなく低感度でもそうなっているので、それが低感度でのノイズ、砂っぽいという印象に繋がっているのだろう。

そういう方向性にした理由の一つは、APS-C 1,800万画素という極小ピッチでも解像感を保つためであろうことは推測できるし、実際それは成功していると思う。

等倍での解像感がないと言ってる人も見かけたが、個人的には撮って出し JPEG の解像感は APS-C 1,800万画素とは思えないほどある、と感じている。

ただ、APS-C 1,800万画素というのは安レンズには厳しいし、それ以上に手ブレには厳しい。そこをきちんとしないで甘いだの解像感がないだのと、妙なことを言っている人もいたりするのは相変わらずだが…

と、ちょっと話は逸れたが、低感度におけるノイズ量は多めなのは間違いない。それは高画素化による面がないとは言い切れないとも思う。

しかし、ノイズノイズと言っても、実用上嫌なノイズと、そうでないノイズがあると思う。

そして、EOS 7D のノイズの出方は、そんなに槍玉に挙げられるようなノイズの出方だろうか?と疑問に思う私がいる。

Shouting "Banzai" and "We are Gamba!"
(EOS 7D + EF100-400 F4.5-5.6L IS USM with triming)


もっとも、現実にないノイズは出ないことにこしたことはない、と思う。カメラにおいて完全にデジタル世代の私は、そういう考え方だ。

世の中には「ノイズがあった方が写真らしくて良い」「ノイズが全くない写真なんて CG と変わらなくてつまらない」なんていう人もいるし、別に彼らの意見を否定したいとも思わないが、相容れないだろうな、と思ってる。

ただ、現実にカメラで写真を撮れば、どんな高性能なカメラで、どんな低感度で撮っても、極少量のノイズは出るし、まぁ通常撮ってれば多かれ少なかれ、ノイズは出る。

で、EOS 7D。低感度でのノイズ量は多い。もちろん、これが少なければ少ないほど良かっただろう。低感度で、画質最重視で撮影する人にとっては許せないかもしれない。

でもそれは第一に、以前から何度も書いてるとおり、使うカメラを間違えているだけの話。そう考える人にはもっとふさわしいカメラがあるのだから、それを選択すべき問題だ。

何らかの事情で当人の目的に相応しいカメラを買えないのは当人の問題であり、EOS 7D やキヤノンの問題ではあるまい。また、当人の理想に叶わないカメラしか出ないことを憂いてgdgdと言い続けていても時間の無駄でしかないことに気づいたら良いのに、と思う。

そして第二に、低感度でのノイズを含め EOS 7D のノイズの出方は、そんなに困るものか?という点。先にも書いたように、輝度ノイズは多いが、色ノイズは非常に優秀に抑制されていると感じる。

逆に色ノイズが抑制されすぎて輝度ノイズばかりが目立つからこそ、砂っぽいと言われる原因になってる嫌いもあるが、

後処理を考えると色ノイズが少ないことは非常に助かるし、
輝度ノイズは後処理で比較的制御しやすい


と思っている。

また、現状撮ってみた限りでは、中感度〜高感度での撮影や、輝度差がある被写体の撮影において、目立つバンディングノイズも見当たらない(あるという意見もあるが、自分が撮る範疇で目立つことは現在ない)。勿論まだ撮影枚数が少ないので、何とも言い切れないけれど、妙なノイズが乗っかってる印象はない。

(バンディングノイズに関しては、D200を発売日前日に入手して、今回同様そのままヒコーキを撮りに行ったらバンディングノイズがガッツリ出て、何コレ?と2ちゃんねるに投稿したら祭り状態になってしまった…というのは今でもトラウマ?だ)

いずれにせよ、輝度ノイズは確かに低感度から多めだが、ノイズの出方は後処理しやすいものだと思えるし、この輝度ノイズまでべた塗りして解像感をなくすよりは、ずっと良かったと思う。

ただ、こういう意見に対しては

「画素数抑えていれば、ノイズはもっと綺麗に抑制されたのでは?」

という意見は必ずあると思うし、それはもっともな意見だと思う。

というか、EOS 7D を買う前の私はそういう意見だった。APS-C 1,800万画素という時点で完全スルーし、そのままだったら、きっとその手の意見を持ったままだったろう。

ただ、7D を手にして自分で撮ってみると意見は少し変わった。

多少ノイズが増えても嫌なノイズでなく、
さらにそれ以上のメリットがあれば、頭ごなしに否定はできない


と。一ユーザーの感想だが、元・高画素反対厨&ノイズレス最高厨の私が、そう考え直すくらいの良さはあるように思うのだけどね…

いずれにしても、どうしてもノイズは最低限でないとダメだ!という人は APS-C を選択することが間違いだから、先に書いたように 7D というよりは本人の問題に帰結するだけの話だ。

高画素自体も、M-RAW という選択肢がかなり実用的と感じさせてくれた時点で、ある程度は妥協しても良いかな?1,000〜1,200万画素が最高なんて拘らなくて良いかな?と思うようになった。

ぶっちゃけ EOS 7D を使ってみて

無闇に高画素を否定していたのは反省しなきゃならんなぁ…


と思っているところだ。

だからといって、今後もどんどん増やせても許せるかと言えば別問題だし、もしかするとこの撮影素子と処理のバランスが、最後の“当たり”になるかもしれないしね…

いずれにしても、高画素だからダメ、ノイズレスじゃないからダメ、と頑なに思っていたけれど、実写して他のメリットとのバランスを考えて判断しなければならないなぁ…という当たり前のことに気づかされた EOS 7D だった。

A Photographer at '70 Expo Memorial Studium
(EOS 7D + EF100-400 F4.5-5.6L IS USM)


【2009/11/21 追記】この記事を書いてからしばらく経つが、つい最近とある基地外が自分の無茶苦茶な主張の根拠として、この記事の URL を出しつつ、都合の良い部分だけを針小棒大にして語っているようだ。

無論、この記事を読めば 7D の低感度におけるノイズが多めであることは言っていても、それが即悪い、7D の欠点という主張はしていないし、ましてや 7D が低感度で使い物にならないようなことは言っていないことは自明だと思う。冒頭の文章でも判るように、7D に関する前後の記事の補完的記事であって、この記事だけを取り出すのは真性馬鹿か基地外だけである。

撮る被写体に対して、その人が要求するものを勘案せずにどうのこうの言うのは掲示板に巣食う基地外も、雑誌で比較レビューしてるライターたちも変わらないわけで、結局自分で見て使って判断するしかないし、使ってもないものに対してアレコレ言うヤツは須くスルーすべきなのは言うまでもないことだ。

基地外耳を貸す愚か者、狂ってる自己限定的理論に納得する馬鹿はほとんどいないと思うが、ちょっと気になったので、念のため。ま、ネタ元のサイトは2ちゃん以上に魑魅魍魎が跋扈してる、ある意味すごく質の悪い部分があるから仕方ないけど。
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初日の飛行機はロクに撮れてないけれど、この3日間で、とりあえずのシェークダウンは終わった。EOS 7D を予約ないし速攻購入した人の多くも、貴重な晴れ間の今日を含めた、この週末で撮り始めをしたことだろうと思う。

皆どんな感じなのだろう?と思ってるのだが、7D ユーザーをブログで探してみても結構少数だったりするし(デジカメ系の掲示板はどうもねぇ…)、おまけにググったらココが上位の方に出ていたりして、ホント申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

ともあれ、最初は「APS-C で 1,800万画素とかイラネ」と先入観でありきたりなことを思い(正直 APS-C 機を再び買うとは思わなかった)、実際触ってみて良いカメラだとは判っても「本命は Mark IV だし」とスルーするつもりでいたのに、ふと急に「客席からのサッカー撮りには良いかも…」と思って予約し、期待と不安が混じる中、手にした EOS 7D。

既に何度も触れてるが、私の主たる被写体はサッカーを中心にしたスポーツと飛行機など。ま、要するに動くもの相手であって、風景とかポートレートとかマクロ物とかではない。風景撮りはずっとしていたが、センスがないのが判ったので高い機材で撮る気はせず、今はマイクロフォーサーズで気軽に記念写真撮ってれば良いと思ってる。

そんな人間だから評価のポイントも偏ってはいるが、逆に言えば 高感度耐性や AF-C (AI Servo) 性能やレリーズ、シャッター消失時間は気になる。現在のメイン機材が中級機ではなく 1D Mark III だから、正直期待より不安の方が大きかった。

そんな状況で手にして3日間使ってみての結論は

使える、使っていけるカメラ


だった。不満点がないわけじゃないが、それが致命的ということは全くなく、きちんとコイツを使っていこう、使っていけるだろう、と思わせるポテンシャルを感じさせてくれた。

一回り素子サイズが大きいけれど発売されてから2年半近くが経っている 1D MarkIII と比べると、ハッキリ言って追い抜いている部分が少なくない。デジタルの世界で2年という月日は、あまりにも大きいことを実感させられた。

勿論、1D MarkIII に追いついてない部分も多々あるが、それはコストに起因する問題であることは明らか。例えば防塵防滴のためのシーリングも 1D に比べれば細部に渡ってなかったり、ボディ剛性もやはり 1D の信頼感には達していない(でもそれは D3 と D700 でも同じだし、どこのメーカーでも当然のことだ)。

メモリは格段に安くなっていても連続撮影枚数は少ないという目に見える部分だけでなく、新型ファインダーも凄く広くていいけれど、透過液晶を採用してアレコレと機能を入れた点については、結局スクリーン交換式にしなくて済むようにコストダウンしただけかなぁ、と思ってる(格子線もスクリーン交換に比べれば、使い勝手が×)。

でも 1D MarkIII の売り出し価格は50万弱。7D は17〜19万弱。

この値段でここまでできれば、ひとまず十分でしょ


と、かなり満足できるカメラになってる。

少なくとも私は、買って良かったと思ってる


し、一昨日も書いたけれど

二桁機で動きものを撮ってるなら、絶対買いでしょう


と言えるだけのものはあると思う。別にここでキヤノンの宣伝したって、何の得にもならんけどね。



いずれにせよ、動きものを撮ってるキヤノンユーザーには良いカメラだと思う。1D MarkIII ユーザーだと無闇には薦められないけど、APS-C が欲しかったけどロクなのがなかったから…という人には絶好のペアになると思う。って、そんな人は私が言わなくても速攻買ってますわな。

反面、動かないものを撮ってる人に対して薦められるカメラなのかどうかは、判らない。自分で撮ってないのだから当然のこと。

掲示板系で 7D の情報をチラ見した時に相変わらずノイズだの、○○が溶けてるだの、ラチチュードが狭いだの、無駄に画素数多すぎだのということも見かけたので、止まってるもの相手にひたすら高画質を求めていた人には不満も多いのかもしれない。

自分に合うカメラかどうか判らずに買ってしまった人や、7D が自分が望んでいるスペックじゃなかったから文句言いたい人がどうだろうと、私には全く関係ないからどうでもいいんだけど、ただ

キヤノンは 7D のターゲットをもっと絞れば良かったんじゃないかなぁ


とは思う。勿論、そんな売上が落ちるような真似をする会社じゃないけれど。

以前の記事でも書いたけれど、オールマイティな全用途向けになろうとして、また上級機のサブから Kiss ユーザーのステップアップ向けにもなろうとして、ちょこちょこと消化しきれない部分がある。

率直に言えば、ミニ 1D であると同時に Kiss 的でもある。別に悪くはないんだけど、一桁機なんだから…とは、やっぱり思う。

モードダイアルを廃止すれば、Kiss や二桁機からのステップアップだとしても、そのハードルに対して、ちゃんと判るヤツが買う比率は高くなっただろうし、そうなれば売上以外では良い面もあったように思える。

ぶっちゃけ本音を言えば、この EOS 7D、

動体撮りカメラであって、風景撮りカメラじゃないだろ


と思う。俺は真面目に風景撮るのに APS-C で撮る時代でもないと思ってるから、そう思うのかもしれないが、全ての性能、傾向が動体撮り向け中級機になってるように思える。

そこを強調してしまうと一気にユーザー層が限定されてしまって商売にならないのだろうが、もうちょっと匂わせた方が良かったんじゃないかなぁ〜と思ったりする。1D 系では「APS-H で動体撮り専門の 1D」「フルサイズで画質重視の 1Ds」と分けているのだから、中級機もそうやって分ければ良かったのに…とね。

中級上位機として「フルサイズで画質重視の 5D MarkII」に対する 7D は価格ランクこそ違え、「APS-C で動体撮りに強い 7D」なのだろうから、そこを強調すれば(そして操作性その他もそれをもっと追求すれば)良かったのに…と思えてならない。買う前も思っていたが、買ってからはなお思う。

昨日、まつもとゆきひろ氏(プログラミング言語 Ruby の作者)が「あらゆることに使える完璧な言語(the one true language)が存在しないことは明らかである」と述べていたが、デジカメも同じことだろう。

いずれにしても、入門者・初級者レベル以外では、1台でオールマイティにこなせるカメラなんてないわけで、ユーザーもそこを考えないといけないし、メーカーも価格だけでなくニーズでラインナップを整備する時代じゃないかな、と思ったりもする。難しい面はあるだろうけどね(だから APS-H の 1D系を私は評価する)。

EOS7D with EF50mm F1.8II


とまぁ、すっかり 7D の話から逸れてしまったが、何が言いたいかというと

とりあえず私は買って良かったし
動体撮りのキヤノンユーザーは買い増し、買い替え検討の価値有り


そして

7D は久しぶりにキヤノンが良いカメラを出したと思える機種
だけど、決して全方位に優れたカメラじゃない


ということ。まぁ画質至上主義な人は 5D MarkII なり D700 なり K-7 なりに行けば良いだけかと。

とまぁ、また妙な方向にグダグダと書いてしまって、サッカー撮りで感じた AF 面の話を書くほどの気力もなくなってきたので、その辺はまた後日。写真も面倒だから無し。サンプルはあちこちに上がってるし、Jリーグの写真はアップできないし。

(いつもなら反対側のAホーム側サポーターの応援写真でも貼るのだが、APS-H 1,000万画素では個人特定できても何となく程度の解像だったのに、APS-C で 1,800万画素だと一人一人が思い切りモロバレ状態だから、これはネットにアップできんわ…)

今日はガンバが後半怒濤の4得点で逆転勝ちして、絶望的に見えた優勝が手に届くところまできたのだから(勝ち点19差もあったのに、今や1差!)、それだけで十分! :-D

あ、そうそう、さすがにサッカー撮りで縦グリなしでは死んだので、



を買いました。正直グリップ部の出っ張りが角張りすぎて持ちにくく、なんじゃこの糞縦グリは〜と思って買わないつもりでしたが、ないよりはマシ、と思いました。

それに、この3日間で、7D ともそれなりの期間は付き合っていきそう、ということを確信しましたしね!(少なくとも 1D Mark IV が出るまでは)

しかし願わくば、1D Mark IV のグリップが 7D のようなグリップにならないことを祈るばかり…1D MarkIII のグリップがちょうどいいわ。

【追記】ふと見返してみたら、なんかちょっと、キヤノンマンセー風になってしまったかもしれず。久しぶりに良いカメラが出たせいで、褒めすぎたかもしれない。ってか、私の場合すぐに文句が多くなるから…ポジティブに書くとこうなってしまう(爆)
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4時間しか寝られなかったが体調も回復して、天気も回復傾向だったので 7D の試し撮りにでも行こうかと思ったが、意外と空は抜けずに雲が多いままで、湿度が高かったのでヒコーキは止め。

調べたら、近所でちょうどアメフトの試合(関西学生アメリカンフットボール)が行われていたので、そこで 7D の試し撮りをしてみた。今日は EF 100-400 F4.5-5.6L IS 一本。

母校の試合でもないのに 1,200円払って Div.III(3部リーグ)の試合を見るのは一瞬躊躇ったが、まぁ 7D のシェークダウンということで良いかと(今年は母校も下手すると入れ替え戦の危機なので、久しぶりに応援しに行こうとは思ってるのだが…)。

それにサッカーとは動きが多少異なるが、屋外スポーツに対する小手調べとして 7D の挙動や癖を掴むのには良さそうだったしね。

というわけで、午後3時半すぎから5時半頃の試合を最初から最後まで撮っていて、ちょうど十分照度のある状態から陽が暮れて F5.6, 1/500s を確保するのに ISO 2000 over が必要になるほど暗くなるまでの撮影していた。

091003atAmericanFoolballGame


540枚ほど撮影して、帰ってきて先ほど撮影した JPEG ファイルを一通りチェックしたのだけど、結論から言うと、

まずまず満足


だった。まずまず、というと否定的な意味も感じられてしまうけれど、そんなことはなくて

これが16万円台とは、技術はやっぱり進歩するねぇ…
1D MarkIII 発売から2年半近くの月日はデジタルじゃ長いよねぇ…


と、撮ってる時も、撮ってきた写真をチェックしていた時も思ってました。

たぶんネットのあちこちで、画質がどうだ、アレがどうだの、と喧喧諤諤な状況が続いているのだろうけど、私は(1D系を知らなければ)極めて満足感が高いカメラだと思える。たとえ 1D系を使っていても、十分リーズナブルというか、対価に見合ったカメラだと感じると思う。

もちろん、それは私が細かい画質云々を気にしなくなって、動体撮りのことしか考えてないからであり、画質至上主義の人なら話は別かもしれない。でも私は、画質を言うならフルサイズ買えば良いじゃん、APS-C で細かな画質を気にしても時間と精神の無駄、としか思わないんだけど。

ともあれ、今日アメフトを撮っていて、良かったと感じたのは

  • 縦位置と横位置で AF フレームを別設定できる機能は素晴らしい!!1D3 でもファームウェア・アップデートで今すぐ追加してくれ!と思うくらい便利。

  • 得手不得手はあるが、AF の追従精度が随分良くなってること。領域拡大AF やゾーンAF で、追従する被写体に別の被写体が被ってきても、きちんとピントが追従したいものに追従する確率が随分上がってる気がした。

  • AF のアルゴリズムが変わったせいか、手持ちのレンズのうち 70-200 F2.8L IS と 24-105 F4L IS、100-400 F4.5-5.6L IS を使った限りは、どれも AF 調整に出す必要を感じないほど問題なくピントが来ている(ただし数m先の斜めに置いた定規で測るってことはしないし、まつげの先にピンが来る必要もないので、その辺を求める人は知らない。私は基本的に十数m〜無限遠での話だし)。5D でも 1D3 でも、まずは全部のレンズ・ボディをキヤノンに持って行って AF 調整から…だったのだけど、その必要がなさそうなのは嬉しい。

  • F5.6 の暗いレンズでも、AF 速仰天の中央点とそれ以外での差を感じること皆無だったし、比較的安心できる AF だった(問題点は後述)。

  • とにかくバッファからの解放が速い(1D3 比)。連続撮影枚数が少ない状況でも押しっぱなしが必要なシーン以外は、バッファフルで泣く場面はなかった。

  • シャッター音がうるさくないのは、観客席から撮る時には有り難い。今日はガラガラだったけど、Jリーグではそうはいかないし。

  • 改めて APS-C 1,800画素なのに良く頑張ってるなぁ…という解像感。ちゃんと撮れば、等倍で全然オッケー。

  • 中間感度(ISO 400〜800)における、撮って出し JPEG のシャープ感とノイズ感はかなり好み。

  • とにかく撮って出し JPEG が意外といけるし、RAW で下手にこねくり回すよりバランスが良いので、スポーツ撮りは余程のことがないと RAW を使わないかも。画素数にも余裕があるから縮小して誤摩化せるし、RAW + JPEG での連続撮影枚数が使い物にならないほど少ないし、データーサイズはデカすぎるし、7D でのスポ撮りで RAW は厳しい&不要かな。

  • ファインダーは APS-C ということを忘れさせてくれる。被写体を追いかけていてストレスがない。

  • 何度も書くけど、背面液晶は昔のキヤノンからすると隔世の感がある。5D は 40万もするカメラなのに酷かった…


ということで、AF については3分の2満足(価格を考えれば 80点以上)、画質についても APS-C でのスポーツ撮りとしてなら十分合格点どころか、80点はあげられるように思います。

ただまぁ、最初に「まずまず」と言ったからには不満点もやっぱりあるわけで…

  • AF の食いつきがやっぱり遅い。食いついた後は悪くないだけに、本当に惜しい。といっても、1D3 との比較ですが…。

  • 被写体の動き方によっては AF 追従をロストしやすい。予測できる動きには非常に精度が高く追従するが、突発的な動きへの対応速度は遅い。

  • 相変わらず、一度ロストしてからのピントやり直しまでのタイムラグが長いように思う(追従敏感度の設定とは別の話)

  • 照度が落ちると、AF 速度精度の落ちこみが激しいかな…。F5.6, 1/500s を確保するのに ISO 1,000 くらいが必要な照度になると、途端にピントが甘くなりまくるし、食いつきも悪くなる。1D3 と比べると、照度の低下に対する落ち込みが急に感じられる。

  • 飛行機撮りでは感じなかったが、スポーツ撮りをすると(1D3 に比べた)レリーズタイムラグの長さが途端に気になる。1D3 ではレリーズ最速設定にしていることもあるから、いつもの感覚だと全然遅くて苦労する(0.2ms くらい違うのかな?)

  • 私個人の問題だが、半押しから全押しのレリーズストロークが深すぎるので、とにかく辛い。2時間近く撮りっぱなしだと、本気で指が痛くなってきた。1D でのレリーズ調整料金の倍払うから、7D でも調整させて欲しい>キヤノン。何なら1万円以上払っても良い。それくらい切実。

  • RAW + JPEG だと連続撮影枚数6枚ってのは、スポーツ撮りは全く使えないね。M-RAW + JPEG ってのは気に入っていたのだが、JPEG のみか M-RAW のみか。先にも書いたように JPEG が結構良いから JPEG だけになるけど…バッファをせめて3倍に増やして欲しいものだ。

  • 画質は彩度が高め。Kiss 仕様。かといって -1 にすると、ちょい地味になる(個人の好みの問題だけど)。難しい。

  • 1時間の飛行機撮りではグリップ良い具合と書いたが、2時間近く撮りっぱなしだとグリップが深すぎると感じた。私の手が小さく、指が短めだからだろうが、1D3 だとジャストフィットなだけに、ちょっと辛い。珍しく右手の前腕が痛くなった。

  • 70-200 F2.8L IS では感じなかったが、100-400 を付けてると、やっぱり縦グリップが欲しくなった。重量は両者のレンズで同程度だけど、バランスが違うからかな…

  • 何度でも書くけど、上面液晶前のボタン群と M-Fn ボタンは小さすぎて困る。モードダイアルを廃止して設置し直して欲しい!


といったところだろうか。例によって文句が多めなのは、いつものことなので誤解なきよう。だって、

意外と撮ってて楽しいカメラ


ですからね。1D のような信頼感、安心感はないけれど、小気味良く撮れてファインダーが見やすいし、個人的な問題であるレリーズのことを除けば、撮っていてストレスがないから楽しい。徐々に手に馴染みつつもある。

出かけついでに、近所でやってるアメフトでEOS 7Dの試し撮りPART2。
(これは iPhone 3GS で撮影→トリミング)


まぁ、それにしても

1D3 と 7D の良いとこ取りしたい〜〜〜〜!!


そう何度も思ったね。AF 一つ取っても、両方の良いとこ取りなら随分満足できるはずなのに…と思う。

やっぱり 1D3 がリリースされてから2年半近くの月日は長く、ソフトウェア処理は相当に良くなってるし、操作性の柔軟さも上がってる。

だけど、基本部分というか、コストのかかるところについてはやっぱり 1D に及ばないから、この両者が合わさってくれたら随分満足度が高くなるだろうな、と思う。そうなれば値段も上がるから、満足するためのハードルも上がるけど。

とにかく EOS 7D を使ってみればみるほど

1D Mark IV への期待が高まるぜ


って感じはある。7D で出すもの出して、そのフィードバックと DIGIC V の威力で良いもの頼むよ!と。まぁ、斜め上へ行ってガッカリ、ってことだけにはなって欲しくない。

そういうわけで、まだ2日間、900枚程度しか撮ってないが、結構満足度は高い。不満に思うこともあるが、買って後悔ってことはなかった。

ただ、EOS 7D の試し撮り&習熟期間が終わった後、

7D を持ち出すか、1D3 を持ち出すか、悩む場面が出そう


どっちかが一方を上回ってるなら、もう一方はサブ扱いできるのだが、この2台は秀でてるものが違う(つまり、予想以上に 7D が健闘している)だけに、相手が 1D3 では 7D をサブ扱いにはできなかったりする。

x1.6 の狭い画角が欲しい時や、雪山での撮影など本当の防塵防滴性能が欲しい時なら迷うこともないのだろうが、そうでない時はどっちにしようか迷う時が出てきそうだ(今は 7D にどんどん慣れる時期だから迷わないが)。

安心、信頼、AF の食いつき、バッファの余裕、慣れ…そんな 1D MarkIII。
高感度の強さ、撮って出し JPEG の使える度、クイック設定画面や縦横別 AF フレーム設定など細かい点の使い勝手の良さがある 7D。

これを解決するのは、やはり 1D Mark IV …

7D を買って使って、余計に 1D4 が待ち遠しくなってしまった(^_^;)。1D3 より後から出た(そして一気にキヤノンを奈落の底に落とした)D3 の後継機種が 1D3 の後継機より先に出るらしいなんて…ねぇ。

まぁでも、下手なものを出されたら目も当てられないので、じっくり待つ。我慢する。ニコンユーザーなんか、D3 が出るまで、もっと長い間我慢していたはずだしね。俺は我慢できなかったクチだけど(笑)

とまぁ、最後は全然話が変わってしまったが、ひとまず結構満足してますよ、アメフト撮っても、問題点はあるけど、まずまず満足ですよ、という話でした。今回も長くなったわ。



ちなみに、アメフトの写真はアップしていません。結構良く撮れてるのもあるのでアップしたいのは山々ですが(昨日のヒコーキ写真よりは 100倍マシ)、撮ったものをネットにアップしても良いかどうか判らないんですよね。

チケットにはメディアへの無断掲載不可とあるけど、メディアの範囲が不明。主催者のウェブサイトにも観戦ルールは書いてない。ネットに学生アメフトの写真をアップしてる人もいるけど、禁止されてるJリーグの写真を載せてる人もいますからねぇ。

状況写真程度ならともかく、スポーツ写真と言える程度のものは、そこらへんが明確にならないと掲載しづらいので…Jリーグの写真もそうですが、無断でネットにアップしてしまうことで、客席での撮影自体が禁止されたら目も当てられないですからね。

代わりに、雲の合間から一瞬顔を出した中秋の名月を、手持ちで撮ってみましたの巻(笑)

091003FullMoon_by_HandyShot


これはあくまで冗談写真なので、念のため。
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