Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)

タグ:7D

北米での CES 2013 に続き、本国日本のカメラショー CP+ 2013 を前に各社とも少しずつ新モデルのカメラ、レンズなどを発表し始めています。

今年の元旦から新たなミラーレス機「X-E1」を使い始めて Xマウントのレンズを揃えていこうとしている私ですが、やはりメインマウントは EF。首を長〜〜くして待つのは EOS 7D Mark II。

昨夏に大幅な機能拡張アップデートがあったため、「もうコレで打ち切り?」という噂もありながらも、今年こそ Mark II が出るはず!と期待して止まないわけですが、そんなところへ本日午前0時で公開されたデジカメ Watch のこんな記事が。

【CES】EOS 7D後継機は「それほど遠い日の話ではない」

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! よっっっっしゃああああああああ!
これはやっぱり CP+ 2013 で発表して今春発売か!?

と記事タイトルを見て大興奮しちゃったのですが、記事の内容を読んでいくと、そうは問屋が卸しませんでした…


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先月、発売から3年近くたっての大幅アップデート Ver.2 が実施され、APS-C 機ではまだまだトップレベルの実力を今なお発揮する長寿機 EOS 7D であり、私もアップデートのおかげで、スポーツ撮りで RAW 撮影できる場面が増えて助かっています。

そして、その大幅に機能追加されたファームウェア Ver.2 に対する、バグ修正のアップデートが今朝開始になりました。既に昨晩、海外ではダウンロード開始になっていましたので予想されていましたが、以下のページからファームウェア・アップデート用ファイルを取得できます。

キヤノン:ダウンロード|EOS 7D ファームウエア Version 2.0.3

今回は大幅機能追加された Ver.2 のバグ修正版という内容ですので、特に機能追加もありませんが、修正内容は以下のとおり。


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6月に発表された、キヤノン EOS 7D の大幅強化アップデート Ver.2.0 ファームウェアが本日リリースされました。

キヤノン:ダウンロード|EOS 7D ファームウエア Version 2.0.0

デジカメのファームウェア・アップデートといえば、バグフィックスやちょっとした機能追加が殆どである中、EOS 7D の Ver.2 アップデートはまれに見る盛り沢山な内容。

3年経っても十分に現役、APS-C トップクラスなのを更に強化


って感じです。

今年はフルサイズの年っぽいので、EOS 7D MarkII は出さない/出せないでしょうから、これで来年まで待ってくれ、というメッセージだと思うことにしますし、それなら納得です!(7D 後継機を出さないのは勘弁して欲しい)。

ちなみにアップデートに際しては、幾つか注意点があります。

  • ファームウェアのアップデートには5〜10分かかる

  • アップデート途中でバッテリーが切れるとカメラが使えなくなる可能性が高いので、十分充電された状態で行う必要がある(半分以上はあった方が良い)

  • 日時設定など一部の設定は初期化される

  • ファームウェアを古いバージョンに戻すことはできない

  • Digital Photo Professional や EOS Utility などパソコン側ソフトウェアは最新版が必要になる


アップデート方法に関しては従来と同じで特に難しくはないので、バッテリーさえ気をつけておけば良いかと思います。

EOS7D_Ver2_01


アップデート内容については、以前の記事にも書きましたが、以下のとおり。実際にアップデートして中身を見てみると、機能面では最近の機種で追加されたものがかなり取り入れられています。

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EOS 7D ユーザーの皆様、おめでとうございます。少し前に Canon Rumours で噂として流れていた、EOS 7D の大幅ファームウェア・アップデートが本当に実現することとなり、本日キヤノンから発表されました。

キヤノンの過去のアップデートではなかったくらいの性能・機能強化


大幅アップデートであります。

Canon Rumours で確定的な噂として流れていた時には、確定的と言われても信じ難い内容でしたが、それが8月上旬にリリースされるとのことで、発表即予約の発売日買いから今まで使い倒してきた身としても、まことご同慶に堪えません。

EOS 7D Ver.2.0 のアップデート内容は以下の11点。

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デジタルカメラに GPS が必要か不要かというのは人それぞれ意見が異なるところですが、私は

GPS 断然欲しい派


です。昔は「GPS?写真に位置情報?要らねーだろ、そんなもん」だったのですが、iPhone を持ってから意見は一変しました。

普段は特に必要ではなくても、写真に位置情報が付いていると「ここはどこから撮ったっけ…?」という場合に重宝します。以前書いたように PowerShot S100 を速攻購入したのも GPS 内蔵ということが大きな理由の1つです。

GP-E2Reserve3Mapping
(車窓などを撮っている時には特に便利な位置情報記録)


ただ、コンパクトデジカメはスマートフォン同様にメモ写真、記録写真を撮ることが多いですから位置情報は重要ですが、デジタル一眼は記録写真的な使い方はあまりしませんので GPS の必要性はさほどないと思っています。

が、GPS の必要性が低いと思ってる一眼でも“無いより有った方が良い”と思っています。

そんなわけで、EOS 5D Mark III と同時に発表された EOS 用 GPSユニット「GP-E2」。これは EOS 1D X や 5D Mark III に対応するのは勿論、ファームウェア・アップデートで EOS 7D にも対応ということで興味を惹いたわけですが、

EOS 専用じゃなく、単体の GPS ロガーにもなる


とくれば、EOS を持ち出さない時にも有効に使えそうです。また、

電子コンパス内蔵で、画像に位置だけでなく撮影方向も記録可能


とくれば、これはなかなか良い感じ(GPS によるカメラ内の時刻合わせ機能も便利)。

某社一眼の後付 GPS ユニットではケーブル接続が必要なものもありましたが、これはホットシューに付けるだけ。手間もそんなにかかりません。GPS ロガーとして持ち歩けることも合わせて、面倒臭がり&多くの“買ったけど使ってない製品持ち”な私でも使うのではないか?と思わせます。



お値段は、実売2万円台前半(ヨドバシや Amazon で 23,600円前後)。単体 GPS ロガーとしてみると高いですが、手持ちの一眼に付けられる、たぶん今後のカメラにも付けられる(?) と思えば高くないような気がします。

ただ、以下の記事やキヤノンの製品紹介ページには細かな仕様が全く載っていません。これでは、買うのに踏みきれません。

キヤノン、EOS用GPSユニット「GP-E2」。ログ記録にも対応 - デジカメWatch
キヤノン:ニュースリリース
キヤノン:アクセサリー詳細 GPSレシーバー GP-E2

特に PowerShot S100 でキヤノンの GPS 機能は微妙であることを感じているために、何も情報がないままでは2万円以上も出す気にはなれません。

「電源の記載すらないけど電池なの?バッテリーなの?」
「S100 は GPS ロガー有効で半日しか保たないけど、これはどれくらい保つの?」
「S100 は GPS の捕捉に何分もかかることがあってダメダメだけど、これはどうなの?」


これらの疑問について、キヤノンに問い合わせてみました。

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ようやく EOS 7D のファームウェア・アップデートがキターーーーっ!と喜んだのも束の間、アップデート内容を見ると、

  • ライブビュー撮影・動画撮影時の温度警告表示および温度上昇で自動終了するまでの時間を延ばしました。

  • AUTO ISO 設定時のプログラムシフトを最適化しました。

  • メニュー画面に表示する言語(フランス語)の誤記を修正しました。(フランス語を搭載製品のみ)

  • 動画撮影モードにおいて静止画を撮影した場合にマゼンタ色の縦縞が出る現象を修正しました。


というもの。なんだよ、そりゃ…。Pモードとか使わねぇよ…

Canon EOS 7D ファームウェア変更(キヤノン公式サイト内)

というか、

Auto ISO の上限下限設定は、やらせてくれないのかよ!


と思うことしきり。

すぐ後から出た 1D Mark IV では当然できているし、Kiss X4 ですら上限設定できるのに、何故 7D ではさせないのか…?納得いかない。

1D4 だけならまだ、キヤノン御得意のヒエラルキーかよ!と思えなくもないが、半年近く後の機種とは言え、素子やらエンジンやらがほぼ同じと思われる Kiss X4 で上限だけは可能にしたのだから、7D のファームウェア・アップデートで実現してくれてもバチは当たるまい。

治ったと思ったキヤノン病(出し惜しみ)が再発か!?


という感じだ。

それにもう一つ、ISO 周りでは不可思議なことがある。

ISO Auto の上限がなんで 3200 固定なの?


ISO 6400 は拡張設定ではないんでしょ?結局自信あるのは ISO 3200 なの? ISO 3200 がどのシーンでも十分な画質だと思ってるの?と100回問いただしたくなる ISO 3200 での上限固定。

実際には ISO 3200 / 4000 / 5000 / 6400 の間には、画質的には3分の1段分かそれ以上の劣化があるから、使いどころが難しいのは事実だが、こんな変な制約だのはISO Autoの上限下限設定が自由にできたら解決する話だ。

ホント、できない理由を知りたい、やらない理由を知りたいね。

ま、7Dは旧来の二桁機扱いで、ファームウェア・アップデートはバグフィックスだけ、釣った魚に餌なんかやるか、ということなのかもしれんが、今だからこそ、売れたんだからちゃんとフォローしないといかんと思うのだが…

20100413GambaBoy


さて、もう一つのマイマウントであるマイクロフォーサーズでも今日は動きがあった。

オリンパス、「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6」を23日に発売
「オリンパス・ペン」にAF性能向上ファームウェア

18mm スタートの広角ズームなのに、キットレンズと大差ないような軽量コンパクトなレンズ、オリンパス 9-18mm F4-5.6 は、まさにマイクロフォーサーズならではのレンズで、非常に魅力的。価格も広角ズームなのに Amazon の予約価格が5万円台前半!という安さ。



まさに、安い!軽い!小さい!な広角ズーム。画質はまだ未知数だけれども、オリンパスのことだから、軽さや小ささ優先しすぎて糞レンズを作ることもないだろう(と思いたい)。オリンパスからレンズを取ったら何も残らないのだし。

というわけで、発表時から正直ちょっと欲しい。欲しいのだけど、マイクロフォーサーズ随一の絶品レンズであるパナソニックの 7-14mm F4 を持ってるし(前玉出てるから気を使うけど)、このところ持ち出す回数も減ってるからねぇ…。この春は思うような新型が出なかったこともあったし。

とはいえ、マイクロフォーサーズを手放すつもりは全くなく、セカンドマウントとして今後も維持していく予定というか、むしろ

7-14mm F4 専用ボディとして E-PL1 を買おうかな?


と思っていたりする。

とはいえ、E-P1 でオリンパスのボディに関してはかなり低い評価をしている私なので(あくまで動体メインの私の評価)、マトモな値段で買うつもりはないので、早く値落ちしてくれないかな〜と待っていたりする。

OLYMPUS マイクロ一眼 PEN E-PL1ボディ
OLYMPUS マイクロ一眼 PEN E-PL1ボディ

(ボディだけの値段もまだ発売当初と変わらない値付け…)


ま、今でも信じがたいことに、半年強で3機種も出してきたオリンパスだから、待ってるうちにまた新機種が出そうだけどね。というか、中古で十分。

ただ、E-P1 そのものには不満があったが、

7-14mm F4 と E-P1 の組み合わせはかなり良かった


ボディ側の画質が負けてる感じはしまくっていたが、気軽に広角が撮れるサブ機として凄く活躍したし、E-P1 を手放して困ることは何もなかったのだけど、唯一 7-14mm F4 の出番が激減したので、レンズを使うためにボディを買うようにしようかな、と。

ある意味、正しいカメラの買い方な気がする>レンズのためにボディを買う

JAL's A300-600R with Mt. Daisetsu-zan


あと今日の気になったデジカメ系ニュースは…

東芝、64GBのSDXCメモリーカードを17日に発売。実売6万5,000円

これ。単に 64GB 行ったか〜、SDXC 出るか〜、1年後2年後はどこまで値下がりしてるかな〜、と言った野次馬的興味なだけですが。

個人的には相変わらず CF メインだし、雨雪の中で撮ることも考えたら、とてもじゃないけれど SDカードだけの一眼には移行したくない(1D のように CF/SD ダブルスロットは歓迎)。

ので、64GB CF を買うことは有っても 64GB SDXC を買うことはないかなぁ…デジカメのため以外になら、ありそうだけど。むしろ今は



この Extreme Pro 32GB が早く3万円切らないかなぁ…と Amazon のカートの「今は買わない」コーナーに入れて、しょっちゅう価格変動を見ていたりします。まだ3万5千円あたりが下限。3万円切ったら買おうと思ってるんですけど、なかなかねぇ…

SDHC の高速カード Extreme 30MB/sec なんか、多少ピーク速度差はあっても、今や 32MB で1万3千円なのにね。CF も早く下がって欲しいわ…まぁ、7D はバッファがケチられてるから RAW で連写しまくりはないけれど。

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このブログはよく判らない物欲ブログ?みたいなものだが(笑)、たまには下手でも何でも写真の一つや二つを載せておかないと、カメラを買ってる割には眺めてるだけ?とか思われかねないので、ちょっと写真を貼っつけるか…と思っていたら、もう明日は4月。

さすがに雪の写真を4月になってから載せるのは憚られるので、この冬唯一の旅になってしまった旭川行きの際に撮った写真を、何枚か貼っつけてみる。

Skymark's B737-500 with snowly mountains

JAL's A300-600R taken off from RJEC

JAL's A300-600R with Mt. Daisetsu-zan

A300-600R after the takeoff with snow reflection 2

SKYMARK's B737-800 (JA737N) at Asahikawa Airport

a sunset in winter

JAL's A300-600R in white and blue moment

Fly over the winter hill


冬こそは好きな季節、そして写真を撮りに行きたくなる季節なのだけれども、今年の冬は大病に患って、入院やら手術やらでどうにもならず、なかなか冬を満喫はできなかった。

もっとも、生死に関わる事態だったり、手術は大手術になっちゃったわりには、その後は(多少の後遺症は残らざるをえないものの)順調に回復し、予定より早期に退院もできた。

それゆえに、残り僅かになった冬を感じに2月末から3月初めにかけて北海道へ行った。自分的にはなるべく無茶をしないでおこうと思ったのだが、なかなかそうもいかなかった。友達と一緒だったからまだセーブできたけれど、後遺症が出たりして少々無茶しすぎたかもしれない。

と同時に、写真を撮るのもかなり鈍ってしまっていた。元々下手くそがさらに下手くそになってしまった。望遠レンズを持って振り回す体力も落ちていたし、動体視力も落ちまくり。仕方ないこととはいえ、なかなか術後の体力低下を実感させられることになった。

JAL's A300-600R with snowly Mt. Daisetsuzan

Airplane with snow reflection

Fly over snow field

Mt. Daisetsuzan view from Hokusei-no-oka

A300-600R after the takeoff with snow reflection 2

AirDo's B737-500 with Mt. Daisetsu

Red in White (JAL's A300-600R @RJEC)


さて、この先は、ちょっと趣向を変えて?旭川滞在中の一日、ふと思いついて宗谷岬を往復してきた際の twitter 実況のログを掲載してみたいと思います。

こういう馬鹿というかムチャ旅?は結構好きなのですが、それを twitter 実況をする、それも iPhone でリアルタイムに撮った写真を加工してアップして tweet する、というのは、なかなか楽しかった。

昨年、放置気味だった twitter を再開して、ブログに書くことと twitter に書くことは切り分けできるようになったが、iPhone の twitter クライアントとしての相性は本当に良いと感じる。こういう旅の実況には本当に最適。ソフトバンクの電波さえ入れば、だが(>_<)

もっとも今回はムチャ旅と言うほどのことはなく、また、さすがに冬場わざわざ旭川から宗谷岬までレンタカーで行く気はしないので、稚内までは鉄道往復で、その先はバス。

おまけに行きは早朝出発の鈍行を青春18きっぷを使って頑張ったものの、帰りは疲れて特急「スーパー宗谷」で帰ってきたので、全然ムチャでもない気が。まぁ、首をぶった切る手術して退院して1ヶ月というのはありましたが(^_^;)

今見ても(自分は)楽しいので、また自分の tweeets ではアホ旅を実況するだろうと思う。一応、近いうちに考えていることもありますが…

ということで、旭川→宗谷岬往復は、続きを読む、で。

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昨日はベスト10圏外の次点と思えるモノを紹介したが、今日はちゃんと戻って今年のお買い物評価ベスト10の6位から4位。になるのだが、5〜6位も甲乙つけ難く、同率5位ということで。

第5位 イー・モバイル データー通信端末 Pocket WiFi

お買い物評価 80点 (製品評価としては94点)

PocketWiFi with MacBook Air


同率5位の1つ目は、イー・モバイルの Pocket WiFi。技術的には画期的でも何でもなく、同じことを可能にする製品は過去に(イー・モバイルに特化しない汎用製品として)いくつもあった。しかし、その中で Pocket WiFi はまさに

パッケージングの勝利


によって、発売から今にいたるまで「携帯電話における隠れたヒット商品」となっているし、それは当然と言える。

PHS300 やクティオみたいな汎用製品は、それはそれで良さがあるが、やはりスマートじゃないし面倒なところもある。少なくとも一般向けではないし、ちゃんと使いこなせる人間にとってもモバイル製品としてもっとスッキリして欲しいと思えるところがあった。

それが Pocket WiFi では全て解消されている。旧来のモバイルルーターを使っていた人には「こういうのが欲しかった」と思わせる製品だし、今までマイナーで敷居がやや高かったモバイルルーターに手を出せなかった人たちも気軽に使えるようになった。

以前の記事でも書いたけれど、現状ではほぼ完璧に近い製品と思える。無論、改善されるべき点はあるし、来年再来年この先もっと良い製品が出てくるだろうが、現時点でこれ以上を望むのは技術、コストその他の面を考えれば難しいだろう。

というわけで、製品評価としては最高に近い。マイナス点は無線 LAN での接続台数が多くなり通信量が多くなるとバッテリの保ちが公称値より落ちてくることと、イー・モバイルのキャリアとしての難点(都心部での速度低下とカバーエリアがもう一息なところ)。

お買い物評価として更に低くなっているのは、最初から織り込み済みだったけれど、さほど使用頻度が高くないこと。これは Pocket WiFi が、というよりイー・モバイル自体が、だけど。毎日バリバリ使うわけじゃないからその分減価償却度合いは減るし、必須度合いも高くない。

ましてや、一部の人がやってるように Pocket WiFi を依存することで iPhone を最低料金で維持するなんてことは私の中では有り得ないので(単体で使わない iPhone に意味はないと思ってるし)、結果的にややコスト高になってしまう(無論、自宅回線を低速かつ不安定なモバイル回線に置き換えるとか有り得ないしね)。

PocketWiFi with iPhone


というわけで、個人的な事情からお買い物評価的には絶賛とはいかずに少し下がってしまうが、それでも十分買ったことに満足しているのは点数を見れば判る通り。

また、来年 Apple のタブレットがもし発表されて、万が一買うようなことがあれば、それを活用する回線として Pocket WiFi は、より価値を増すかもしれないと思ったりする。

今のところ噂通りのものが発売されても(国内コンテンツが充実するということは当分ないだろうから)あまり買う気にはないのだが、Pocket WiFi があることでネット回線という問題がある程度解決できるから、買うための敷居は下がりそうな気がする。

パワーユーザーから初心者まで、簡単・便利な現在最強モバイルルーター Pocket WiFi
Pocket WiFi (D25HW) を契約したら必ずやっておくべき設定
Pocket WiFiを EMチャージで利用する&接続した機器同士の通信設定



第5位 キヤノン デジタル一眼レフ EOS 7D

お買い物評価 80点 (製品評価としては75点)



製品発表時は「APS-C なんか今さら要らん」とスルーだったのに、結果的に購入して満足。というのは、去年のマイクロフォーサーズ初号機 DMC-G1 と同じパターン。ただ、EOS 7D ではイベントを含めて発売前に何度も実機に触る機会があって、結局発売前に予約右発売日に購入という流れだった。

そして去年の DMC-G1 同様、思った以上に良い感じで、テンション↑↑で発売前後に記事も書きまくって、見返してみたところ今年は EOS 7D 関連の記事が一番多かった(E-P1 よりも多かった)。

EOS 7D に関しては既に多くの記事で色々書き尽くしたので、今さらもう改めて書くことはない。結果的に Mark III を手放した、手放しても良いと思ったほどのデキだったし、最近同じようなことになった人がプロアマ問わず少なくなかったと知って、妙に納得してみたり。

EOS 7D を購入して良かったことは、5D 以降フルサイズと APS-H ばっかり使ってきて「もう APS-C なんかイラネ」と、必要以上に悪く見ていた自分の認識を改めさせてくれたこと。こればっかりは実際に購入して実戦投入しないと判らないことなので、買わせるだけのカメラを出してきて、期待を応えてくれたのは素晴らしかった。

JAL's B777-200 (JA8982) will land soonly


ただ、まだこれでキヤノンと今後も心中できると思えるかと言うと、全くそんなことはない。特にレンズに関しては、やる気があるんか?というくらいリニューアルがない。ボディについても、まだ評価できるのは 7D だけ。

ぶっちゃけ EOS 7D はキヤノンの変化を期待させるカメラだった。
でも、その後発表された Mark IV は相変わらずのキヤノンだった。

Mark IV は開発期間のスパンもあっただろうし、目前に迫った冬季五輪とW杯のために冒険はできなかったのだろう。そのことは判っていても、キヤノンが変わるのか?変われるのか?と言った点については、まだ油断できない。

EOS 7D については満足しているけれど、それだけで終わらないのがデジタル一眼レフだから、来年はレンズをきちんとして欲しいね。70-200/2.8L IS も 100-400L も 540L もリニューアルしてくれないとねぇ…

キヤノンの変化を感じる、だから悩ましい EOS 7D
そして、遅まきながら EOS 7D を予約した
EOS 7D 購入して、軽く試し撃ちした第一印象
しんどいのに寝つけないので EOS 7D 第一印象の追記をしてみる
忘れないうちに EOS 7D で気がついた点を更に書く
EOS 7D でアメフトを撮ってきての第二印象をば…
ヒコーキ、アメフト、サッカーと3日間 EOS 7D を使ってみて…
EOS 7D 購入1週間(低感度でのノイズについての雑感)
EOS 7D と 1D MarkIII、両方持ってサッカーを撮りに行った
アメフト2試合観戦しつつ撮影とか (1) いきなり後ピンなりまくりでござるの巻
アメフト2試合観戦しつつ撮影とか (2) 高感度条件で試し撮りの巻
EOS 7D ファームウェア・アップデート Ver.1.0.9(ゴーストは無関係でござるの巻)
キヤノン、EOS 7D の残像問題を認めてファームウェア・アップデートで対処へ
EOS 7D 残像問題対策ファームウェア Ver.1.1.0 公開
EOS 7D 残像問題対策ファームウェアで、ちょっと試し撮りしてみた
EOS 7D その後(APS-C用標準ズームでも買っとくか…の巻)
EOS 7D と2ヶ月



第4位 マイクロカードリーダー・ライター

お買い物評価 85点 (製品評価としては80点)



4位は超小物だけど、色々考えてみると今年コレは何個も買って重宝したこともあったので、4位に抜擢した次第。機能的には単なる microSDHC メモリーカードのリーダー/ライターでしかない。ただ、非常に小さい。すぐ無くしそうなくらい小さい。

だが、その小ささゆえ microSDHC を入れっぱなしにして、携帯のストラップに付けるなど常に持っておける USB メモリとして使える良さがある。ホント、携帯ストラップに1つぶら下げておいても違和感がないくらい(キャップが取れてしまうことがあるのが難点だが)。

上記のバッファロー製でも 900円しない(microSDHC メモリーカード自体は別売り)が、上海問屋で同製品と思われるものが 500円以下で売られている(2009年12月25日現在)。どちらでも機能は変わらない。



爪ありと爪なしは、microSDHC カードリーダー/ライターとして利用するなら爪ありを、そうでなくて USB メモリ代わりとして利用する場合には、パソコン装着時に飛び出しサイズが小さな爪なしが便利だろうと思う(以下の写真参照)

上海問屋超小型 USB microSD カードリーダー 1
上が爪あり、下が爪なしモデル


USB メモリとして使う場合には、内蔵させる microSDHC メモリーカードが必要になるわけだが、いま(2009年12月)一番コストパフォーマンスが良いのは 8GB。メモリ関連は一時期より値段が上がっているので、8GB microSDHC カードは安いところで概ね2千円前後。



もちろん、8GB なんて絶対要らないと思えば、より安い 4GB, 2GB でも良いが、こういうのは得てして大は小を兼ねるしね。いずれにせよ、2〜3千円で 8GB の超小型 USB メモリができる。ちょっとしたところに入れておけば意外と重宝する。かもしれない。紛失には気を付けた方が良いけどね :-)

私は 8GB の microSDHC カードが 1,500円を切っていた頃に、むやみに6〜7個買って、あっちにもこっちにも 8GB USB メモリ状態にしてしまっていたし、今でもそう。まぁ本当はもう 8GB は中途半端に感じていて 16GB に移行したいんだが、まだ 16GB microSDHC カードの値段が割高すぎて買えない…

超小型 USB メモリ(microSD カードリーダー・ライター)
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D3S が発売され、1D Mark IV の発売も間近になってきた昨今だが、発売・購入からちょうど2ヶ月が経った EOS 7D について再び書いてみる。と言っても特に何事もなく使っているわけだが、発売・購入直後の記事から少し経って気がついた点などを述べてみたい。



総論的には、2ヶ月経っても購入当初の記事で何度か書いたように、2年以上メインで使ってきた EOS-1D Mark III と比べると物足りない面もあるが、AF-C での被写体追従性能を含めた性能で Mark III を上回る点も多いし、機能面でも(もはや手放せなくなった)縦横位置別の測距エリア選択・位置記憶など2年以上の歳月を感じさせる改良がなされていて、2ヶ月経っても買って良かったと思っている。

APS-C としてはなかなかの高感度特性と、値段を考えれば文句は言えない連写性能(スポ撮りでは 10コマ/秒との差は感じるが)など、ショールームで初めて手に取った瞬間に「キヤノンもようやくマトモな中級機を出したなぁ」と感じた思いは、購入直後も変わらなかったし、2ヶ月使ってきた今も変わらない。

もちろん、1D との明らかな差を感じる部分は多い。レリーズタイムラグを調整してくれないことは個人的に一番の不満だし、レリーズ周りに不満も多い。レリーズ音自体は比較的静かだが「こだわりました」という割には萎える音だし、ショックは少なめでも 1D シリーズからするとレリーズタイムラグはもう少し頑張って欲しかった。

グリップは明らかに Mark III の方が馴染むし(正直グリップ感は未だに 7D に馴染めない)、7D の縦グリップは糞すぎて萎える。Mark III の縦グリップも通常時と使い勝手が異なる分今イチなところもあったが、7D の場合は「バッテリーサイズありきで縦グリップを作ってんじゃねぇよ!」と言いたくなる。

view from Hakkoda ropeway
(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM @八甲田山ロープウェイ車中)


とまぁ、ここらへんまでの善し悪しは購入から2週間くらいの記事で書いてきたので、以下はその後使ってきて感じたことを列挙してみたい。

  • Mark III 以前とは劇的にゴミの付き方が違っていて、購入から2ヶ月の間にローパス清掃へ通う回数が激減した。というか、一度しかない。Mark III 登場時にゴミ対策が色々されたが、新品購入から数カ月は何度もキヤノンにローパス清掃を頼んでいたが、全然違う。色々なシーンでレンズ交換しているが、2年の間にだいぶ改善されたようだ。

  • 「ちょっと AE おかしいだろ!?」と言いたくなることが多々ある。スポーツ撮りは概ねマニュアル露出だから気にならないけど、飛行機その他を AE で撮っていると、なんだこの露出?と思うことが少なくない。明るめに大きくブレることがあり、特に夕暮れ〜黄昏時には過去の EOS Digital の露出補正値とかなり異なる。アルゴリズムが一新された AE の初物だから仕方ないかもしれないが、もう少し安定するように対策して欲しい。

  • 過去の EOS Digital と違って色温度を補正する傾向になった AWB も時々妙な方向に色が転ぶことがあって、以前のように信頼しきれない。AWB だけはキヤノンがダントツに信頼できたのに…AE システム同様もう少し熟成してアップデートを行って欲しい。

  • 公称 100% の視野率はド素人の私が普通に使っていても差を感じるくらい違いはあるので、無理に「視野率 100%」を公称しなくても良かったのに…と思う。安いカメラなのだから、本気で 100% 近い視野率なんて無理なのは判りきった話なんだしね。このあたりはキヤノンの数字にこだわる悪い癖が残ってると感じる。

  • もっとも視野率にこだわる必要があるなら、優秀かつ使い勝手の良いライブビューを使えば良いだけの話で、視野率が公称値と大きく差があるからといって 7D の欠点にあげつらうことはない。Mark III からなので、ライブビューの進化は本当に感激する。

  • ファインダーに関しては視野率より低照度時の見え方が、やはり気になる。

  • デジタル水準器はレリーズ半押し時にも表示されるようにして欲しかった、と改めて思う。

  • 防塵防滴は見るからに 1D と差を感じるけど、価格が価格だから仕方ないと思える(思わざるを得ない)。

  • 背面液晶は本当に見やすい。直射日光下でもかなり見える。色の見え味の調整は、まだ試行錯誤中…

  • 久しぶりの APS-C で恩恵(望遠域で寄れる、レンズの周辺域の画質低下を無視できる)も十分感じているし、高画素によるトリミング耐性の利点も感じているが、反面微小な手ぶれが目立ったり、レンズ解像度的にも厳しいと感じるデメリットも実感中。特に、ちょっと絞り込むと回折による甘さが目立つのは気になる。

  • 個人的な問題だが、Mark III に慣れきっていたので、7D のボディは軽く小さすぎて縦グリップがないと未だに安定しないことが…


といったところだろうか。

APS-C だからフル用Lレンズばかりだと使い勝手が悪いなぁ…と思っていた点は、半月ほど前の記事で書いたように EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM の中古良品を格安で買って(画質はそこそこだけど利便性重視で)納得している。ま、私の場合、わざわざ 7D や Mark III を持ち出す時は9割5分、望遠〜超望遠域相手なので、このレンズはレンズキャップ代わりだ :-)

20091114161124
(EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM @スカイランド HARADA)


ともあれ、EOS-1D Mark III ユーザーだった私が EOS 7D を2ヶ月使ってきて感じるのは

ボディに対する信頼性の違いは価格差で納得できるし
機能的には一度 7D に慣れると戻れなくなるほど魅力がある


という利点と

AE, AWB という基本機能が初物ずくしの不安定さ


という欠点が相まっているカメラだということ。

EOS 7D を購入してみると、その出来が思いの外、良かったのは事実。でも AE / AWB という写真撮影の根幹を成す部分が初物ゆえに熟成がまだ足りない。同じ初物でも AF に関しては(AI Servo II に関してだが)、かなり良いものに鳴っているのに、AE / AWB はちょっと…という気持ちが拭えない。

そういう意味では

Mark IV で AE / AWB 周りが旧来の改良版というのも納得


である。

来年の冬季五輪、W杯向けのプロ機で使ってもらえるほどの熟成は足りてなかったということだろうし、7D を使っていればそれは理解できる。元々キヤノンは中級機に新機構を突っ込んで試し、それを上下展開するメーカーだから、いつも通りといえばいつも通りなのだろう。

とはいえ、ユーザーとしては正直もうちょっと安定してもらわないと困ることも多い。AE や AWB の挙動に比べれば、ゴーストとか視野率なんてどうでも良い。残像の一つや二つ直すより先に、まともな AE と AWB に調整してくれ、と思う。まぁ AE / AWB の熟成は時間がかかるだろうけどね…

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(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM @八甲田山山麓駅付近)


そんなわけで EOS 7D を2ヶ月使ってきての感想は、購入当初は想像以上に満足 → 今はまずまず満足、でも早急に改善して欲しい点もある、という感じですかね。買って良かったと思うことには変わりにないし、満足度も高いままです。不満を言い出したら切りはないですけど、安いカメラですしね…

それに、EOS 7D である程度満足してしまったこともあって、EOS-1D Mark IV については当面お預けの予定ですし、Mark III も少し前に(値段が下がりきる前に)売却しました。

Mark III を処分した理由は、一度 7D の機能面に手が馴染むと Mark III では色々と物足りなくなることが多かったことが大きいです。なんだかんだ言って 7D の撮影に対するフォローアップ機能は素晴らしいものが多いと思いますし、慣れると戻れません。

ただ、7D にある程度満足していても 1D 系ボディがないことには不安があるのですが、この冬から来春あたりにかけてはガッツリ写真を撮ることができそうにないですし、真冬のニセコの山の中で写真を撮ることもなさそうなので、当面は 1D 系がなくてもいいかな、と。

Autumn Colors at Oirase (6) Red and yellow
(EOS 7D + EF70-200mm F2.8L IS USM @奥入瀬渓谷)


来春以降、またサッカーのナイターゲームを撮る季節になれば、高感度耐性の問題で Mark IV が欲しく、必要になるかもしれませんが、そのあたりは Mark IV がリリースされての実写を見てからでも遅くないかな、と。D3S と同様に、ISO 6400 が完全実用レベルなら購入を検討することになるでしょう。

ただ、DIGIC IV のまま、AE / AWB も旧来の延長線上ということで、Mark IV は冬季五輪とW杯用にとりあえず間に合わせた、という感じがしてならないので、できればスルーしたいと思っていたり…無駄に値上げされてますしね。

ので、やっぱり 1D となったら Mark IV を買ってしまうかもしれませんが、それなら D3S に行くかもだったり(笑)。ボディ性能もそうですけど、レンズの方がニコンから遅れすぎな気が…キヤノンさんも頑張ってくれないとねぇ。

the shadow on colored forest
(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM @八甲田山ロープウェイ車中)
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本日発売になった Pocket Wifi を早速購入したのですが、Pocket Wifi については少し使って明日か明後日あたりに記事にすることにして、まずは随分前に書いてあった EOS 7D のその後について。

発売後、ネット上で少々話題になった高速連写時の“残像問題”が11月初めのファームウェア・アップデートで解消され、その後は特に何事もなく、ごく普通に使う日々。で、久しぶりに 7D の記事でも書こうかと思いつつ、ふと Amazon を覗いたら



していて、「すっかり安くなったな〜」と思うと同時に(Amazon が安すぎるような…)、これだけのカメラがこの値段で買えるのは凄い世の中になったなー、と素直に思う。一般的な使用では2年半前のハイエンド・プロ機である 1D Mark III(発売当初購入金額 50万)を上回ってる部分が多いカメラが 13万円台ですからねぇ。

無論、発売日に購入してから今まで散々シャッターを切っているので、EOS 7D が3万やそこら値下がりしたところで何とも思わないし、だいたい安くなるのを待てる性分なら苦労してないわけで、そのあたりは自分の性格、欲望代金込みで減価償却済みなので、値下がり自体は無問題。

ただ、EOS 7D を使ってきて 1D Mark III を上回る部分も多いことを実感しているので、そんな素晴らしい性能のカメラがこの値段になったかと思うと、技術の進歩に感心するとともに、そこそこの値段を出して買った Mark III を使ってきた身としては少々複雑な気分なのは正直なところだ(笑)

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(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM @八甲田山ロープウェイ車中から)


というわけで、値下がり云々はともかく、私自身の主力カメラもすっかり EOS 7D になっています。EOS 7D 購入後、しばらく EOS 7D を使ってから Mark III に戻ったところ、7D で導入された便利機能(縦横位置別フォーカス設定記憶その他)に慣れきってしまっていて Mark III に戻りきれず、7D がメインになってしまいました。

ただ、以前 twitter でも少しつぶやいたりもしましたが、言葉で表し難い部分で 7D では物足りない、Mark III に戻りたくなる部分があるのも事実。性能や機能という部分では不満はないし、出てくる絵にもほとんど不満はなく、コストパフォーマンスの高さには関心すらするのですが…何かが足りない。

このあたりはもう少し自分の中で整理してから記事にしたいと思いますが、一時期「7D があれば Mark IV は要らないかなぁ。Mark III の時と違って馬鹿高い金を出す意味はないよなぁ」と思っていたのが、また少し変わってきました。1D系を使っていなければ、こんな不満も皆無だったのでしょうけどね。

もっとも、現状は Mark IV を買う買わないより先に、自身が来年ちゃんと写真を撮ることができる状態にならなければならないという事情があるので、それをクリアーしてから Mark IV は考えることになるでしょう。

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(EOS 7D + EF 70-200mm F2.8L IS USM @奥入瀬渓流)


というわけで、現状は概ね大満足の EOS 7D。でも、主力カメラとして使い始めて困ったことが一つ。

APS-C だと、あらゆるレンズの画角が変わりすぎる


ということ。超望遠域用の EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM はともかく(これについては長くなって嬉しい)、EF 70-200mm F2.8L IS USM も EF 24-105mm F4L IS USM も EF 17-40mm F4L USM も全部長くなりすぎて使いづらい。

単焦点レンズの方は画角が変わっても別のレンズという感覚で割り切れるのだけど、メインでずっと使い続けてきたLズームレンズ群については、画角の変わりように自身の感覚がついていけてない。

特に 70-200 が使いづらすぎて困っている。そして 70-200 というのは、先人による長年の積み重ねで定番になった焦点域なんだなぁ…というのを実感してもいる。70mm というワイド端から 200mm のテレ端ってのは非常に使い勝手が良かった。そして x1.6 にされると、その良さは雲散霧消された感じ。

もちろん、APS-H でも画角は x1.3 になるわけで多少長くなっていることは実感していたし、例えば 70-200 を使った時のワイド側がもう一声という感じになることはあった。それでも APS-H だと 17-40, 24-105, 70-200 というレンズ構成に不満を感じることはなかった。ところが APS-C だと、ちょっと感覚が違う。

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(EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM @スカイランド HARADA)
フルサイズはもちろん、APS-H より更に寄れるのは APS-C の利点だから
ふだん使うことの多い超望遠域では何の不満もないのだけど…


APS-C による画角変化に慣れないことは私自身の感覚の問題であって、一般的な話ではない。ただ、EOS 7D を使ってみると 1D系と違ってコンパクトな 7D だから(7D をコンパクトという時点でおかしいのは自覚済み)、ちょっとした旅に持って行くこともできる。

もちろん何度も記事にしてきたように、旅カメラにはマイクロフォーサーズがある。E-P1 は売ってしまったが DMC-G1 は(E-P1 よりも)広い範囲で一眼レフライクに対応できるスモールカメラだ。写真を撮ることが一定以上の目的にならない旅や出張時には、DMC-G1 がお供なのは変わらない。

とはいえ、動体撮影や高感度画質を考えるとシーン対応の幅は比べ物にならないから、1D Mark III だと持って行く気になれない時でも EOS 7D なら…ということはある。DMC-G1 は大好きなカメラだが、持って行く気力、荷物の余裕があれば 、やはり 7D を持って行こうと思うことも出てきつつある。。

「7D では風景とかスナップとかは撮らない。基本的に動きもの相手の望遠用途のみだから」なんて言いながら買ったのだけど、前言撤回しそうだ。いやホント、1D 系に慣れきってると 7D はやたら小さく軽く感じるので(小さすぎて縦グリップがないと不安なくらいに)、ついつい気軽な感覚になってしまう。

となると、標準ズームの1本くらいは欲しい。手持ちのレンズの中では EF 17-40mm F4L USM が APS-C 画角的に標準ズーム相当になるし、APS-C で悪くないのだが、手ぶれ補正が入ってないし、フルサイズ用レンズだから無駄に大きい。

そう思い始めて、最初に考えるのは EOS 7D のキットレンズでもある



画質評価も EF-S 17-85 IS の時と違ってまずまずのようだし、画角も24〜136mm 相当ということで利便性も高い。でも、発売当初から安くなってきたとはいえ、現在の Amazon 価格で8万弱(2009/11/18現在)。う〜ん…

APS-C 用レンズなんかに、金かけたくないんだよなー


という思いがどうしても拭えなくて、やっぱり候補外。

同時に発売されて、5万円弱で売ってる(Amazon 価格) EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS も一時期気になったが、海外のレビューサイトで画質面でボロクソ書かれたし(18-200 と一緒ですな…)、値段も画質も中途半端過ぎで却下。EF-S 17-55mm F2.8 IS USMなら画質面では良いかもしれないが、15-85 以上に高い。

結局 APS-C 用レンズなんかに無駄な金をかけたくない、という思いが強いので

画質そこそこの安ズームを中古で買うかぁ〜


ということになって、買ったのが



の中古。美品で1万円強でした。

このレンズは新品でも2万強という低価格でありつつ、安ズームの割には画質の評価も悪くない(あくまで安ズーム、キットレンズとしての評価)。さらに 40D などのキットレンズとして売られていたせいか、結構多くの中古が出回っていて安く売られている。相場は1万円〜1万円台半ばあたり。

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(EOS 7D + EF-S 18-55mm IS @中古レンズ購入直後に梅田で試し撮り)


画角的には換算 29〜88mm ということで広角側もあまり広くなく、望遠側はちょっと足りない感じですが、IS の効きは悪くないですし、USM(超音波モーター)ではないもののフォーカス時の動作音は静かで、フォーカス速度も思ったより速い。

1万円そこそこで手に入れた割には、予想以上に使えるんじゃね?


という印象。もちろん、フォーカスリングはないに等しい AF 専用レンズですし(今時のキットレンズだから、それで問題ないでしょう)、EOS 7D の極小画素ピッチに耐えられるほどのレンズ性能ではない感じですが、反面

安レンズならではの軽さ、コンパクトさ


も魅力だったりします。

EOS 7D がメイン、今後も APS-C がメインのユーザーに、こんなレンズを薦めることはないでしょうが、私のように

フルサイズ向けのレンズは揃ってるけれど
APS-C 用に安い標準ズームが1本あった方が便利かな〜
という人には悪くない選択肢かも?


と。いや、ホントに。1万円強〜半ばで買えるなら、割り切りもできるでしょうしね。とりあえず EF 50mm F1.8 のように、ボディキャップ代わりに付けっぱなしにしていても悪くないです。

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(EOS 7D + EF-S 18-55mm IS @中古レンズ購入直後に梅田で試し撮り)


ちなみに、この EF 18-55mm F3.5-5.6 IS と迷ったのが、



コレ。シグマの銘レンズの一つ。マクロレンズじゃないけどマクロ並に接写に強く、画質評価も高い。友達に勧めて買わせたことはあるし、その友達のレンズを何回か使ったことはあるものの、一度自分でも使ってみたいと思っているレンズ。

ただ、今回は良い中古がなかったので EF 18-55 IS にした。でも、せっかく APS-C を久しぶりに使っているので、いずれこのシグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO/HSM は使ってみたいと思っている。

ただ、APS-C を使うことは二度とないと思っていただけに、これからどれだけ APS-C を使っていくのか…正直自分でも決めかけているというか、不透明すぎてレンズ選びも悩みが深くなりそう。EOS 7D を当分主力として使うなら超広角の EF-S 10-22mm も欲しくなるだろうしね…

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(EOS 7D + EF-S 18-55mm IS @青森駅横・旧青函連絡船乗り場にて)


さて、他に EOS 7D 絡みで買ったモノと言えば、



CF ですな。とにかく RAW で撮った時の CF 消費量は半端じゃないですからね。5D Mark II の 2,200万画素もさらに大変でしょうが、あちらは連写とかしないでしょうからね。飛行機を RAW でパシャパシャ撮った日には、大して連写をしなくても(飛行機で高速連写はあまり要らないですしね)8GB なんてあっという間。

32GB が欲しいところですが、そこまでの財力が今はないので 16GB でお茶を濁しています。私の場合、CF のランクを落とすという発想はないですし、EOS 7D の能力を考えれば Extreme Pro 一択ですしね(Pro なし Extreme でも悪くないようですが)。ブランドに関しても、何度か書いてますが Sandisk 一択です。ま、それにしても

CF の消費量も半端じゃないが、取り込んだ HDD の消費量も半端じゃない


わけで、この点だけはどうしようもない高画素機の辛さ。

EOS 7D を使ってみて、もう無闇に「高画素機は要らない」「画素ピッチを小さくして高画素化するより、高感度耐性をアップしてくれ」とは言えなくなったと思ってますが、ファイルサイズだけは辛いですね。RAW 現像などの後処理時のマシン負荷も含めて。

画像セレクトにも使いやすい、キヤノンの純正 RAW 現像ソフト「Digital Photo Professional」は RAW 現像ソフトとしては動作が非常に軽いことで有名ですが(私にとってはキヤノン機を使い続けるポイントの一つ)、その DPP をもってしても重たさを感じさせるのが 1,800万画素 RAW。

5D や 1D Mark III くらいの画素数では RAW 処理をする時にも大した重さを感じなかったのですが、7D になるとちょっと遅い。ということで、RAW + JPEG で撮ってパソコンに取り込んでから RAW / JPEG を別フォルダにし、JPEG のみのフォルダで画像ファイルの取捨選択をし、その後 RAW ファイルを JPEG ファイルの取捨選択結果に合わせています(この部分は自作スクリプトで自動処理)。

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(EOS 7D + EF 24-105mm F4L IS USM @十和田湖畔)


そんな 1,800万画素機の画質に関する感想は、その他 EOS 7D に関する改めての評価が定まってから書こうと思っていますが、やはり画素ピッチの細かさからレンズへの負担は想像以上だなぁ…と思います。

特に風景撮りを試していると、被写体によっては EF 70-200mm F2.8L IS USM で絞っても解像しきれなかったりして、これはキツいなぁ…と思います(絞り過ぎによる回折ボケも APS-C は早く始まりますしね)。そういう意味からも、解像を要求する被写体を撮る人には向かないだろうなぁ、と思ったりします。

といっても、私みたいな風景撮っても記念写真レベルしか撮れない人には関係ない話ですけどね。私レベルの技量・センスで風景とかスナップとか撮るのに立派な一眼レフなんて必要なくて DMC-G1 でも十分すぎるくらい、コンパクトデジカメで良いくらいですからねぇ。

などと思いつつ、実際に撮ってみて写真を見ると、きっついわーって感じで、やっぱり EOS 7D では大人しくスポーツや飛行機を撮っておこう…なんて思ったり。

でもまぁ、EOS 7D は概ね満足してる良いカメラだし、特に値段を考えれば不満なんか言いようがないくらいのカメラ。動き物を撮る人なら断然薦められるカメラ、二桁機で動体撮ってる人は買い替え必須のカメラという評価は変わってません。細かい不満は言い出したら切りはないけど、ホント良いカメラ。

迷ったけど、買ってよかった!


ですわ。

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(EOS 7D + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM @スカイランド HARADA)
来年度には全機退役予定の MD-81(背景は生駒山)
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