Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)


タグ:7-14mmF4

マイクロフォーサーズ用 7-14mm F4 超広角ズームについて、おそまきながらの適当レビュー後半だが、正直なところ前半の記事で書いたように

35mm換算 14mmスタートの超広角ズームなのに
キットレンズ+αのサイズと軽さで
気軽に超広角スナップ可能な only one なレンズ


ということが、このレンズの全てだと思っていたりしています。

とはいえ、現在の DMC-G1 ボディ実売価格どころかダブルズームキットの価格と比べても高いレンズゆえ、いくら超広角ズームにしては格段にコンパクトで軽くと言っても、画質が今イチだとしたら高い評価はしにくいのですが、

画質も最高ではないが、結構良い


ように思うので、ケチの付けようがありません。

ただ、画質の判断を自信を持って言えるほどカメラに対する造詣は深くないので、それについては下記のレビューの作例や、著名な他レンズと比較をしているブログを参照されたい。

パナソニック「LUMIX G VARIO 7-14mm F4 ASPH.」 - デジカメWatch
LUMIX G 7-14と他の換算14mmズームレンズ比較
広角ズームレンズ換算18mm比較

ともあれ、個人的な印象としては、製品発表後に公式サイトで掲載されていた MTF 曲線から想像して期待していたほどの描写ではなかったけれど(ワイド端の周辺でそこそこ流れるので)、この価格、サイズ、軽さを考えたら満足しないわけにはいかない描写です。サイズ、軽さを考えれば、むしろ驚異的かもしれません。

もちろん、絶対的な画質という点では、ニコンの AF-S 14-24mm F2.8G やオリンパスの ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0 みたく、素人が見ても「開放なのに周辺まで、よく解像してるわ〜!」というほどのものはなく、パナソニックお得意の後処理に依る補正もあってか超広角にしては歪曲が少ないものの、ワイド側の周辺部はそこそこ画像は荒れ気味になってます。

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@梅田その2 (2) 7mm
7mm (35mm換算 14mm), F7.1, 1/50s, ISO100


この周辺部の解像度が落ちている件については、上記でも紹介したブログに有力だと思われる理由が明らかにされています(後処理での歪曲補正の結果)。

私は今まで DMC-G1 の後処理については全面的に肯定していて(それは今でもそうです)、ユーザーが後処理を ON/OFF する必要なんかない(RAW レベルでも後処理したものだけで良い)と思っていましたが、これを見て初めて、後処理がされていない RAW ファイルを吐き出す設定も欲しかったなぁ…と思います。というか、Adobe CameraRAW にそういう設定を付けてもらえれば良いだけですが。まぁ解像感優先な私の個人的な意見ではあります。

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@梅田 (3)
7mm (35mm換算 14mm), F9, 1/20s, -1.6EV, ISO200


それに周辺の解像感が落ちていると言っても、メインシステムのキヤノン機で使ってる EF 17-40L USM の“中央の解像は素晴らしいけど、周辺部はダダ流れまくり”で、フルサイズ(EOS 5D)で使っている時は、画像の周辺を見るといつも哀しくなっていたことを思えば、多少周辺部の解像感が落ちていると言っても、ずっと上質。

おまけに、このサイズと軽さ、ですし、お値段も先のスーパーレンズに比べれば、ずっと安い(半額か、それ以下)。それを思えば文句の付けようはありません。敢えて言うなら

DMC-G1/GH1 で使うなら手ぶれ補正がないので
いくら超広角とはいえ、手ぶれに注意


このことくらい。それにこれは別にレンズに対する不満とか文句ではないですしね…

DMC-G1 テスト@千里川 (8)
逆光耐性も高く、太陽を入れてもフレアは出にくく、ゴーストも最大この程度
(7mm (35mm換算 14mm), F9, 1/1600s, -0.3EV, ISO200)


ただ、1つだけ気になることがあるとすれば、

DMC-G1 のボディ側の画質がレンズに負けてるんじゃないか?
もっと良いボディがあれば、もうちょっとレンズの性能を引き出せるんじゃないか?

ということ。これは撮り始めた頃から気になっているのですが、DMC-G1 が最高に得意なシーンなら当然レンズもそれに応えているわけですが、DMC-G1 が苦手とするシーンではいくら G VARIO 7-14mm F4 が良いレンズと言っても、当然描写は今イチになってしまう。

それゆえに、このレンズを使っていると「あぁ、もっと画質の良いボディが出ないかなぁ…」と思ったりします。不満があるとすれば、その点だけ、つまりレンズは満足してるだけにボディも頑張って!ということでしょうか。

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@旭川 (4)
9mm (35mm換算 18mm), F11, 1/250s, -0.3EV, ISO100


結論としてはやっぱり、

35mm換算 14mmスタートの超広角ズームなのに
キットレンズ+αのサイズと軽さで、画質も良好な素晴らしいレンズ


と言えるかと思います。実売価格10万弱という値段も、超広角ズームレンズとしてはかなり安いですし(F4 通しで使いやすいですしね)、

絶対的な価格はマイクロフォーサーズにしては高めだが
画質・サイズ・軽さ、あらゆる点で安いと言えるコストパフォーマンス


とまで言い切って良いのではないかと感じるくらいです。ま、それでもコンパクトデジカメからのステップアップで買った人に、レンズで10万というのは抵抗ある値段でしょうが(慣れてくればボディよりレンズが高いのは当然なんて思うわけですが)、

広角〜超広角に興味があれば、買って損はないレンズ


なのは間違いないでしょう。

もっとも超広角ってのは難しくって、私も以前 APS-C で初めて 18mm に触れた時には感激してアレコレ撮ってましたが、そのうち難しさばかりを感じるようになってしまいましたが…orz

MicroFourThirds 14-45, 7-14, 45-200 (2)
左:標準ズーム、中央:LUMIX G VARIO 7-14mm F4、右:望遠ズーム


それゆえに、この LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 に10万かけたことは時々「良かったのかな?」と思いますが、それでも1本手元にあると重宝しますし、レンズはそうそう買い替えるものではなく、長く使っていけることを思えば、あって損はないレンズ。

レンズの前玉は飛び出していて気を使うし、フィルターも使えないし、マイクロフォーサーズのレンズは安いこともあって防湿庫に入れずに放置している私も、これはさすがに使わない時に防湿庫に入れてるくらいの値段はするし、使用頻度と価格が反比例しているかもしれないけれど…

でも、Wズームの次に1本狙うレンズとして十分価値がある、超広角にちょっと興味があれば買って損がない、買ったら買ったで使いどころに頭を悩ませても(でも持って行くのが苦にならない軽さ)、なかったらなかったで欲しくなっていたであろうレンズ。

そう思えば、やっぱり買って正解だったなぁ…と。

Panasonic LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH. H-F007014
LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH. H-F007014
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購入してからインプレッションを書こう書こうと思いつつ、1ヶ月半が経ってしまった。カメラやレンズに関しては大して知識も経験もないし、技量に至っては相変わらず初心者レベルから脱せていない状態だから、どうも筆が、タイプが鈍くなる。

ともあれ、この「LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.」を1ヶ月半使ってきて、一言で言うならば

このサイズ、軽さで 35mm換算 14mm スタートの超広角が撮れる


ことに尽きる。散々あちこちで言われていることでもあるが、これがこのレンズの、そして DMC-G1/GH1 と組み合わせたシステムとしての最大の魅力であるのも事実。

例えば、同じ 35mm換算で 14mm の画角をカバーする超広角ズームレンズを比較してみると、

ニコン
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED
φ98×131.5mm1,000gフル
シグマ
12-24mmF4.5-5.6 EX DG HSM
φ87×102.5mm600gフル
オリンパス
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
φ86.5×119.5mm780g4/3
パナソニック
LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0
φ70×83.1mm300gm4/3


といった感じで、ひと際図抜けて LUMIX G VARIO 7-14mm F4 の軽さ、コンパクトさが目立つことが判る。

もちろん、AF-S 14-24mm F2.8G や 12-24mmF4.5-5.6 EX DG HSM は 35mm フルサイズ対応のレンズであり、AF-S 14-24mm F2.8G に至っては開放F値が1段明るく、そのまま比較できるものではない。フルサイズの F2.8 とフォーサーズ/マイクロフォーサーズの F4 ではボケ加減は大きな差がある。

とはいえ、そんなことを十分承知の上で、超広角の画角だけを考え、また風景撮りなどのように絞って撮ることを考えた場合には、この LUMIX G VARIO 7-14mm F4 が持つ軽さ、コンパクトさは非常に魅力になる。

それはレンズだけでなく、ボディとともに持ち歩くことを考えた場合には、さらに大きな差になる。

ニコン D700 +
AF-S 14-24mm F2.8G
147×123×208.5mm1,995gフル
キヤノン 5D MarkII +
シグマ 12-24mmF4.5-5.6 EX DG HSM
152×113.5×177.5mm1410gフル
オリンパス E-620 +
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
130×94×179.5mm1255g4/3
パナソニック DMC-G1 +
LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0
124×83.6×128.3mm685gm4/3


上の表におけるサイズの厚みについてはボディの厚みとレンズ長を単純に加算したものであり、また重量もバッテリーなどを含まない公称ボディ重量とレンズ重量を加算したものなので、あくまで参考値にすぎないし、ボディの選択については異論もあるだろうけれど、とりあえずの参考として挙げてみた。

そんな参考値ではあるが、35mm換算 14mm の画角を得ようとしてカメラボディ+レンズを持ち出す場合に、大きな差があることが判る。ボディ+レンズで 685g(バッテリーなどを除く)というのは、ちょっと前のデジタル一眼レフ入門機+キットレンズの重量と大差ない。

標準ズームレンズとしてもコンパクトかつ軽量な DMC-G1 の標準ズームや DMC-G1 用望遠ズームと比べても

MicroFourThirds 14-45, 7-14, 45-200 (1)
左:望遠ズーム、右:標準ズーム、中央:LUMIX G VARIO 7-14mm F4


というように、コンパクトな標準ズーム+αくらいのサイズに収まっており、とてもじゃないが、F4 通しの超広角ズームとは思えないサイズ、重さに収まっている。それは実際に持ち歩くと、余計に痛感し、

超広角スナップという世界が広がる only one なレンズ


だなぁ…と感じる。

革命的とまで言うと嘘くさくなるが、個人的に今まで一番広い画角で使ってきたのが、

EOS 5D + EF 17-40mm F4L USM(152×113×171.8mm, 1,285g)17mm〜

であり、

D200 + Tokina ATX 124 PRO DX(147×113×163.5mm, 1340g)18mm〜

であるから、それより遥かに広い画角で(広角の 1mm の差は大きい)、なおかつ半分程度の軽さであるというのは、信じられないくらいである。

気軽に超広角を持ち歩き、気軽に超広角を撮ることができる。

それが LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH. 最大の魅力であることは疑いようもなく、AF 可能なズームレンズでそれをなし得る点においては only one であろう。

LUMIX G Vario 7-14mm F4.0 テスト@梅田 (1)
14mm (35mm換算 28mm), F11, 1/200s, -1.66EV, ISO100


ただ、いくら only one でも、いくら気軽に超広角を持ち歩いて撮らせてくれるレンズとはいえ、気軽に買えるレンズでなければ、トータルとして気軽とは言えない。

LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH. の実売価格は10万弱。

これは見方によって、安いとも、いささか高めだとも言える。実際、私も買う時にかなり悩んだ。

そして画質。これについても十分納得できるものでもあるし、ある面では期待以上でもあり、ある面では期待したほどでもなかったり、色々思うところがある。これらについては次回の記事(後編)で書きたいと思う。


以下「続きを読む」から先は、何枚か LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 で撮影した写真を掲載しておきます。

上記の写真ともども、リンク先に等倍画像がありますが、これらは RAW で撮影の後、ACR (Adobe CameraRAW)で現像し、その際に露出・色調を若干補正してますが、シャープネスや収差補正はかけていません(ファイルサイズ制約のため、いささか JPEG 圧縮は高めですので念のため)。

あ、そうそう、書き忘れて最後に一言付け加え的になるが、

いくら気軽に超広角を持ち出せて撮ることができても
センスがないヤツに超広角は難しすぎる


ってのも、このレンズと1ヶ月半付き合って、改めて痛感しました。

D200 + AT-X 124 PRO DX の頃は本当に何も考えずに撮っていたけど、5D + EF 17-40mm F4L では撮っても撮っても全然しょーもない写真ばかりになって、好きだった超広角がむしろ嫌いになりそうなくらいでしたから…まぁ今でも、それは変わらないのを実感しましたね。

それでも、気軽に持って行ける分だけ、こんな超広角レンズを持ち歩く機会は増えたのは事実。超広角への敷居がグッと低くなる一品なのは間違いない。

Panasonic LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH. H-F007014
LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH. H-F007014



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