Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)


タグ:画質

前回記事で書くつもりだった、A12 ユニット2本の感度別画質比較例です。ちなみに、私はメインマウントの EOS と違って、GXR に高感度画質云々を特に言うつもりはありません。さすがに求めるものが違いすぎます(私にとっての高感度は動体撮影、夜間望遠撮影のために存在しているので)。

それでも P10 ユニットの場合は

  • コンパクトデジカメ素子採用ユニットゆえ、使える高感度の範囲は広くなく、画質劣化も激しい。

  • 300mm までの望遠域があり、シャッター速度を必要とする状況が(自分の中では)多く、さらにレンズが暗いために高感度でシャッター速度が稼ぐ必要が多い。

  • Sモード(シャッター速度優先AE)を使うと自動的に ISO 3200 まで上げられてしまう不可解糞仕様のため、ちょっとしたことで ISO 1600〜3200 域を使われてしまう。


という理由がありましたので、高感度画質を把握しておく必要がありました。

反面、広角標準単焦点レンズでは

「28mm とか 50mm 単焦点で、高感度なんて使うシーンってあるんですかねぇ?」

というような有様ですので(私の場合)、正直 A12 ユニットでの高感度は、あまり気にしていません。実際に1週間強使ってきて、気になったことがありません。

それゆ、高感度画質を一々比較するまでもなく、

A12 ユニットの2本は、自分の使う分では満足できる高感度画質


だったりします。どうせ、動体撮りはダメなカメラだから、高感度を積極的に使うこともないしね!(/_;)

でも、以前 P10 キットで高感度画質比較をやっておいたので、先週購入した A12 ユニット2本でも(自分への目安も含めて)やっておこうというわけで、以下 GR LENS A12 28mm F2.5 ユニットと 同 50mm F2.5 MACRO ユニットの ISO 200〜3200 比較例です。

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本来なら今日 GXR ユーザー待望の GR LENS A12 28mm F2.5 が発売される日だったが、1週間延期となって良い季節なのに残念に思ってる人も多いだろう。ま、今週末は雨模様だけれども。

ただ、来週11月1日には GXR のファームウェア・アップデートが行われる旨、発表があった。個人的に改善して欲しい点は含まれていないが(まだユーザー登録もしてないし)、50mm マクロユニットを使っている人を中心にアップデートを待っている人は多いはずだ。

リコー、「GXR」機能拡張ファームウェア第2弾を11月1日に公開

【11/1 追記】アップデート・ファームウェアが公開されました。

GXR / ソフトウェアダウンロード / サポート情報デジタルカメラ | リコー

さて、私が先週購入したセットに付属している P10ユニットは、ほぼ「高倍率コンパクトデジカメ」である。撮影素子も一般的なクラスで使われてるコンパクトデジカメと同じであるし、レンズが良いわけでもない。そういう意味では

P10 ユニットだけで GXR を語るなんぞ片腹痛いわ


というのも当然。

GXR はユニット交換してナンボ


でもある。それは私も十分承知している。ので、そう遠くないうちに APS-C 撮影素子搭載のユニットを買おうとは考えている。

ただ、28mm か 50mm かは悩みどころだ。Powershot S90 でも GXR でもステップズームを主に使っているが、一番使ってる焦点距離は 35mm だから、28mm も 50mm もちょっと微妙でもあったり…



とまぁ、そんなことはさておき。「高倍率コンパクトデジカメ」である P10 ユニット。使い勝手その他もあるが、購入前に気になっていたのは、やはり画質。1/2.7インチ CMOS というコンパクトデジカメ用素子としては一般的だが、小さな素子でもある。

裏面照射型で高感度に強いという触れ込みで登場した素子ではあるが、愛機 Powershot S90 やGシリーズ、GXR 用 S10 ユニット、GR Digital III で採用されて定評ある CCD 1/1.7インチ撮影素子の画質が、実際に使っていて「コンパクトにしては画質いいなぁ」と感じているだけに、不安はあった。

ただ、

最近のコンパクトは多くの場合、明るい時の広角〜標準域は無難に写る


というのはあるし、実際 P10 ユニットも極小素子の高倍率コンパクトデジカメとして無難に、ちゃんと写ると感じている。

GXR_Sample6_28mm_ISO183
28mm, F3.5, 1/30s, ISO 183
(リンク先はオリジナル画像)


言い方は悪いが、善くも悪くも画質はこんなもんであり、可もなく不可もなく。もっと言うと

期待していなかった分、悪くない


と納得している。「やっぱり極小素子の高倍率コンデジでは、こんなもんだったかー、はぁ…」と、落胆するようなことはなく良かった。

ただ、ちょっと気になるのは、結構強烈にシャープネスがかかること。等倍で見てハッキリとエッジが浮くくらいにシャープネスがかかることも多い。

GXR_Sample1Trim
(等倍切り出し画像・リンク先は元画像)


個人的に(RAW でなく)JPEG は眠い画像よりシャキっとした画像の方が好みだが、そんな私が「思いの外、シャープネスが強いなぁ…」と感じることもしばしばだから、結構なかかり加減だと思う。リコーのデジカメはノイズリダクションとシャープネスは大人しめ、という印象があっただけに、意外だった。

暗部は ISO 値が低い時でも油絵っぽくなったり、中望遠以上は細かい描写が溶けがちになったり、ということもあるけれど、それはコンパクトデジカメ(素子)だから止むを得ないところ。最初から諦めてるし、納得もしている。

GXR_Sample7_50mm_ISO125
50mm, F4.0, 1/40s, ISO 125, -1.0EV
(リンク先はオリジナル画像)


ただ気になるのは、同じシーンでもちょっとした違いでノイズ量が大きく変化することがあり、画質も大きく変わってしまうことがある。例えば、

GXR_Sample4Trim
300mm, F5.6, 1/500s, ISO 2263, +0.7EV

GXR_Sample5Trim
300mm, F5.6, 1/500s, ISO 2075, +0.7EV


上記2つの写真は、ともに元写真から等倍で一部を切り出したもの(リンクで元写真のオリジナル画像表示)。一見すれば判るように、前者はノイズリダクションが明確にかかっていて、ノッペリとしつつもノイズが少なく、細かい描写の少ないこの写真では良い印象を与える。

後者はノイズリダクションがかかっていないか、掛け方が弱いためにかなりノイジーな絵になっている。元写真で比較すると、かなり印象が違う(細かい描写の少ないこの写真なら前者の方が好ましい)。

で、この2つの撮影時の違いと言えば、微妙にカメラを動かしてしまって、結果 ISO 値が少し違うだけである。その他の設定は同じ(というか、ノイズリダクションも OFF にしてるのだけど、一定 ISO 以上では強制的にかかってしまうようだ)。

ISO 2263 ならノイズリダクションがかかり、ISO 2075 なら(あまり)かからない。その間にノイズリダクションを ON/OFF する境界線を利用者としてはひいてないのにも関わらず、ちょっとしたことで大きく絵が変わるのは、ちょっと考えものではある。

(ノイズリダクションに関しては、後述する高感度画像比較でまた触れる)

というか、こんなに違うものをコントロールできないというのは、本来コントローラブルなことが自慢の GXR だからこそ、少し気になる。こういうところもコントロールしたいと思うから GXR を買ったのに…という思いはある。

RICOH GXR カメラユニットGR LENS GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
RICOH GXR カメラユニット GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO

(Amazon では時々 50mm ユニットが6万円に。2010/10/29 現在も 60,672円と安売り中)


さて、画質云々とはいっても、以前からコンパクトデジカメとしては画質が良い方の PowerShot S90 を持っているので、105mm 域までで画質優先なら PowerShot S90 を使えば良い。S90 は GXR 同様に RAW で撮れるし、十分コントーラブルだ(動体相手でも使えるし、変な制限はむしろ少ない)。ステップズームも GXR より使いやすい。

そういう事情があるわけで、私が GXR + P10 を買った理由の一つであり、GXR + P10 に求めるものは

200〜300mm の望遠域で、どれだけ使える画質か?


というところにある。実際に GXR + P10 を買ってきてからは、頻繁に 300mm を利用しているしね(やはり便利だ…)。

ということで、買って間なしに試し撮りしてみた例。

GXR_Sample2_300mm_ISO1600
300mm, F5.6, 1/160s, ISO 1600
(リンク先はオリジナル画像)


適当撮りしてみた最初の試し撮り写真。300mm, 1/160s なので、手ブレ補正が一応あるとはいえ、背面液晶を見ながらなので手ブレギリギリである。というか、微小な手ブレはある(それも事例のうち X-)。おまけに開放 F値が暗いので、ISO 1600 という高感度である。

この画像の真ん中を等倍で切り出してみると…

GXR_Sample2Trim


女性の髪の毛は解像していないし、手前の植え込みの葉っぱもそうだし、全体的にボンヤリ加減は否めない。でも、コンパクトデジカメの 300mm 手持ちと考えれば、ちゃんと写ってるとも思える。個人的には

ISO 1600 だし、適当撮りしてコレなら良いんじゃね?


と思えた。いや、正直言えば「300mm 域もそこそこ使えるじゃないか、メモ・記録用としては十分だな、と。

もっともコンパクトデジカメで等倍画像を云々するのはナンセンスでもある(と思ってる)から、50% 縮小した画像を切り出してみると

GXR_Sample2TrimHalf


うん、全然悪くない。これで軽くアンシャープマスクをかけてやれば、全く問題なく使える画像に思える。極小コンパクトデジカメ素子で 300mm, ISO 1600 という条件で、これだけ写れば不満ない。風景撮りなどをしなければ、全然オッケーだ。

そして

今どきの高倍率コンデジも馬鹿にしたもんじゃないね


と自分の認識を改めたり。F707 とか R4 とか、そんな昔とは随分違うわけだ。

そしてもう一つ 300mm、ISO 200 での撮影を見てみる。

GXR_Sample3_300mm_ISO200
300mm, F5.6, 1/40s, ISO 200, +0.7EV
(リンク先はオリジナル画像)


リンク先のオリジナル画像を見れば判るように、実にスッキリ写っている。300mm, 1/40s で撮ってるが、こちらはてすりに身体を固定しての撮影なので、このシャッター速度でもキッチリ止まってる(以前のリコーのイメージとは違う、そこそこ効く手ブレ補正の効果もあっただろう)。

被写体に細かな描写がない、ISO 200 まで下げている、などの好条件にはなっているものの、きちんとフォーカスがあって手ブレしなければ、300mm 望遠域も(コンパクトデジカメとしては)十分綺麗に撮れることが判る。

思わず、「R4 とかあの頃の画質に比べると雲泥の差だなぁ」という隔世の感を禁じ得なかった。ま、これが暗部の多い被写体、動きもの、細かい部分の多い風景撮りになると、やっぱりコンデジ…になるのだが、これだけ写れば不満は言えない。

RICOH デジタルカメラ GXR P10 28-300mm F3.5-5.6VC KIT GXR+P10KIT
RICOH GXR + P10 28-300mm F3.5-5.6VC KIT

(アマゾンの激安価格は在庫のあるなしで変わるようだ…)


さて、先の例では ISO 1600 の割には頑張ってる、的な評価をしたが、「高感度はどこまで使えるの?」ということを把握する必要はある。高感度画質だけでカメラの善し悪しは決まらないが、

自分のカメラが、自分の基準において、どこまでの高感度が使えるか?


を把握するのは重要なことだ。

なにせ、

「望遠側の開放F値が暗いので ISO 感度は極めて上がりがちになる」
「被写体を止めたい時には ISO 感度を上げざるを得ないことが多い」
「個人的にコンパクトでは夕暮れ〜夜の写真が多い」

という理由がある。

また前回記事でも書いたように GXR + P10 のSモード(シャッター速度優先 AE)が勝手に ISO を上げすぎるため、シャッター速度を稼ぐ場合はP/Aモードにして ISO 感度を必要な分だけ上げる方法を使わざるを得ない。

それゆえに、P10 ユニットの ISO 感度は、どこまで使えるかを把握するのは大切である。

ということで、個人的には夕方〜夜のシーンで使うことが多いので、残照の時間帯に2つの被写体で ISO 100, 200, 400, 800, 1600, 3200 を撮り比べてみた。ライトアップ付きの建物・看板と微かに光が残る夕暮れ後の空である。

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iPhone4 が発売されて10日。様々な問題が噴出してますが、私は発売日初日に手に入れてから特に不満もなく、というか色々迷った挙句、一時期はスルーすることを決めていたのにもかかわらず

iPhone4 を購入して満足


しています。

iOS4 最大の目玉であるマルチタスク関連は、β版を使っていたため 3GS で普通に使えるのが判っていたため、1年で買い換えることはないかな…と思っていたのですが、新しい液晶やカメラについては使ってみないと良いも悪いも判断できないし…ということで、買い換えました。

さて、

iPhone4 と言えば電波強度問題な昨今


なけですが、そのことは発売日朝に手に入れてから後、友人と昼飯を食ってる時にすぐ判りました。ケータイは左手で使う派なので、裸で使ってると明らかでしたね。店内がバリ5ではなく3本くらいでしたので、「お、ホントに持ち方でアンテナ激減り、圏外にもなるわ」と。パケットの流れも明らかに悪くなりましたし。

でも今のところ、あまり気にしてません。買う前から iPhone4 は裸で使いたいと思っていたので、未だに基本的には裸で使っています。私が iPhone で電話する機会が少ないために気にならないとも言えるので、騒いでる人たちをどうこう言うつもりもないですし、対策されるなら、それに越したことはないですしね。

ちなみに一応 TPU ケースは買ってあるのですが、3GS で愛用していた iWood や OSIR のカーボンケースのように付けたくなるケースが出れば別ですが、3GS と違って持ちやすいと感じてるので、当面裸で使っていくでしょうね(きっと痛い目に遭うまでは… X-)

この「持ちやすい」というのも、私は断然 3G/3GS より持ちやすいと思いますが、人によっては持ちにくくなった、落としやすくなったと感じる人もいるようで、本当に個人差だなぁ〜と思います。購入検討している人は、他人の感想だけでなく、できるだけ自分で確かめることをお勧めします(純正ケースのバンパーを買うかどうかも)。

iPhone4
(これは、ほぼ同時刻に購入した友人のケース付iPhone4)


とまぁ、多少のトラブルはあるにせよ、概ね満足してる iPhone4 ですが、iPhone4 ならではの目玉といえば、高精細な Retina ディスプレイや A4 チップなどの処理能力向上が多く取り上げられるものの、

iPhone4 で一番驚いたのがカメラ画質の向上


でした。もちろん、iPhone4 でもカメラ性能の向上は期待して買ったのですが、想像以上の違いでしたね。

iPhone 3G の時は「今どき AF もないなんて…」なカメラだったのが、3GS では AF が付いて使い勝手も画質も長足の進歩を見ました。それでも日本のケータイに比べれば最低限レベルだったものの、様々な写真アプリが「カメラ性能の差が写真の決定的な差ではないことを教えてやる」という感じで、私もそれを実感した一人でした。

そんなわけで、「3GS のカメラはイマイチでも、トータルとして大きな不満はないしなぁ…」と思っていたのですが、iPhone4 のスペックが明らかになると、iPhone4 のカメラは

  • 300万→500万画素と画素数は増えているが、画素ピッチは 3GS と変わらない

  • 裏面照射タイプの撮影素子を採用

  • LED ライトを追加


ということで、ちょっと興味が湧いてきて、それが iPhone4 を購入する理由の一つにもなりました。

で、iPhone4 が発売された日、早速購入・契約し、友達と昼食を食べた後、とある場所で「そういや、3GS と 4 で写真を撮って比較してみよう」と思って撮ってみたのがコレ↓(写真をクリックでオリジナルファイルが開きます)。

なにげに比較写真・半逆光条件 3GS
iPhone 3GS

20100624151707
iPhone4


上記まで縮小すると(はてなfotolife のリサイズ画質が腐ってるのも合わせて)イマイチ差が判りにくいですが、オリジナルファイルを見れば画質の差は一目瞭然!

なにげに比較して撮ってみたら「ここまで差があるとは…」というのが正直な印象。素直に驚いたと同時に、その後も iPhone4 で撮影していて 3GS で撮影していた時との差を感じる一方。

頻繁に iPhone で写真を撮る自分としては
カメラの違いだけでも買い換えた価値があったかも…


と思うくらい。大げさではなく、

カメラ性能と Retina ディスプレイという2大ポイントは
写真好きには iPhone4 へ買い換える大きな魅力


だと言えるくらいです。

Retina ディスプレイも最初は「やっぱり綺麗だねー(でも旧来のでも大きな不満はなかったしなー)」だったのが、1週間もすると「Retina 対応じゃないアプリはすぐ判るわー。早く全部対応してくれよー」となってしまいます。3GS から 4 にした時は、さほど凄いと思わなくても、4になれると 3GS の画面は見るのが辛くなってきます

写真の見栄えは全然違うので、これは大きな魅力。一眼レフの背面液晶で 30万画素だったのが現在の最新液晶までジャンプアップしたような状況です。写真を撮る人ならそれだからこそ強く感じる魅力でしょう。これでコンパクトデジカメが全く要らなくなったわけじゃないですけど、スナップが iPhone ばかりになってるのに拍車がかかりそうです。

ま、手持ちのコンパクトデジカメ PowerShot S90 は、コンパクトデジカメの中では動体や高感度に強いので使い分けができますけど(iPhone4 も高感度は随分よくなりましたが S90 とはレベルが違う)。

20100625175604
iPhone3GS(写真クリックでオリジナルファイル表示)

20100625175504
iPhone4(写真クリックでオリジナルファイル表示)


さて、iPhone3GS からのステップアップだと思わず絶賛したくなる iPhone4 のカメラですが、もちろん物足りない部分もあります。すごく良くなったと言っても、(元々画質はあまり良くなかった)3GS からの比較ですので、国産ケータイだとまだまだ上がいるレベルですしね。もっともアプリの存在で、ちょっとやそっとの画質は関係なくなりますが。

といっても、不満は不満としてありますので、10日間使ってみたところでの不満を列挙してみると…

  • やたら暗くなりがちな 3GS と違って適正露出に近くなったが、逆に1/3段〜半段明るすぎることが多いように感じる。

  • すぐに階調が破綻した 3GS と違ってラチチュードは確実に広がったが、ハイライトの粘りは極めて少なく、すぐに飛ぶ。前項と合わせて、白が飛びがちな写真になりやすい。

  • 読み出し速度の遅い CMOS 撮影素子を採用したせいか、iPhone を動かして撮ったり、動体を撮ってる時のローリングシャッター歪みが酷い。HD 動画も撮れるようになったのだし、次はもうちょっと考えて欲しい。

  • マニアックな機能は一切排除して簡単簡潔をモットーする Apple のポリシーには反するから無理だろうけれど、白飛びが多いので露出補正くらいは欲しくなる。標準カメラアプリでは無理でも、サードパーティのカメラアプリで制御できるような API を提供して欲しい…

  • しかし iOS4 になってカメラ・写真周りの制約が緩むどころか厳しくなった。EXIF 操作系のアプリは全滅に…。まぁこういう文句の答えは「Android 行けば?」なんだけど。

  • アンテナ問題ほど話題になってないが、明らかな不具合である、蛍光灯光源における中央緑かぶりの問題。

  • ってか、全体的に若干緑かぶりになることが多い気がする(ほんの少しだけど)


という感じですね。

良くなったのだけど、もう少し欲が出るというか、ここまでできるならあと一歩…という感じです。露出絡みは蛍光灯光源における緑かぶりの問題とともに微調整して欲しいと思うのですが…期待はしてませんけど。

ちなみに、ちょっと話題になってる iPhone4 のカメラにおける

蛍光灯光源における中央部分だけの緑かぶり問題は、
誰でも条件さえ揃えば発生します


例えば、蛍光灯下で白い紙を撮れば、

20100627113001


となります。

これは極端な例だろ…と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

20100627191450


↑はショッピングセンターの中で白い柱を撮った場合。これも極端?ならば、これ。

20100628095830
(写真クリックでオリジナルファイル表示)


これは自宅で小物をテスト撮影した時に出た例。中央後ろの壁が緑かぶりしてるのが判ると思います。ただ、もうちょっと寄った写真では目立たないので、このあたり中央緑かぶりの目立ち具合は、状況によって結構変わります。

とはいえ、

20100625181055
(写真クリックでオリジナルファイル表示)


こんな感じで何気に撮った写真でも出てしまうので(ヨドバシカメラの iPhone4 アクセサリーコーナーで撮った写真。やはり蛍光灯光源)、

蛍光灯光源で撮る時には、かなり注意が必要


だったりします。というか、蛍光灯光源で白っぽいものが中央にあると中央緑かぶりになるのは避けられません

更に言えば原理上、

別に蛍光灯光源でなくても光量が少ない時には起きがち


なわけで、iPhone4 の写真は割と緑かぶりやすいかな〜という傾向があります。

ただ、

この手の現象は iPhone4 に限らず、携帯電話のカメラでは珍しくない


ことだったりします。極小素子と極小レンズを搭載している携帯電話のカメラでチューニングが詰められてないと発生することがあるようです。

ただ、中央だけ緑かぶりってのはパソコン上ならともかく iPhone 上ではレタッチしにくいので、これは本当にアップデートで直して欲しいものです。iPhone4 がせっかく良いカメラになってるのに、画竜点睛を欠いてます。

あと、不具合ではありませんが、

LED ライトを使った時の露出制御も拙い


のもちょっと困りものです。

真っ暗か、それに近い状況で LED ライトを使うのは悪くないのですが(LED ライトは結構強力です)、薄暗い程度で LED ライトを使うと

20100625192040


こんな感じになってしまいます。初期状態だと LED ライトがオートになっているので、このくらいの薄暗さでも点灯してしまうことがあり、こんな写真になってしまうことが少なくありません。この場合、LED ライトをオフにすると

20100625192048
(写真クリックでオリジナルファイル表示)


と悪くない感じで撮れるので、

カメラの LED ライトは普段はオフにしておくべし!


だと思います。

…ん?あれ?

iPhone4 のカメラを褒めるはずの記事が
いつしかディスってるようなことに…(^_^;)


いやいや、そんなつもりはありません。確かにこの特定条件での中央緑かぶり問題は困ったちゃんではありますが、概ねの条件では iPhone4 のカメラは非常に良い性能を発揮してくれます。少なくとも 3GS と比べれば雲泥の差、買い換えて良かったと思うことの一つですから。

不具合とかは確かに困りますが、電波強度問題と一緒であまりそれに拘ると、木を見て森を見ずな状態で評価してしまうことになる話だと私は思ってます。電波強度問題に関する Apple の言い訳には全く賛同できませんし、このカメラの被りも直して欲しいと思いますが、この程度で買い控えするなら勝手にすれば〜ですね。



というわけで、この後は(前置きが長くなりすぎましたが)本題の iPhone 3GS と iPhone4 の画質比較の例を並べていきたいと思います。

ついでに、一部の写真についてはコンパクトデジカメの PowerShot S90(コンパクトデジカメの中では画質は良い方のはず)、そして最新のミラーレス一眼 SONY NEX-5 で撮影したものを載せて比較できるようにしたいと思います。どれも手持ちで適当に撮ったものなので、厳密な比較というわけではありませんが、ちょっとした参考程度に。

と、その前にもう一つ。

iPhone4 の HD動画撮影能力と iMovie アプリは凄い!


と思わず感動してしまったので、その一例を。

先日、「iPhone4 で動画撮影してないなー」「iMovie アプリはリリース即買ったけど使ってないなー」と思って、ちょっと試してみようと、伊丹空港(大阪空港)の千里川で頭上を通過する飛行機を撮って編集してみました。

iPhone4 を手持ちで10機近く動画撮影して、帰りに歩きながら&電車の中で iMovie アプリでサクサクと十数分編集した結果がコレ。どちらも初めて使ったのに、簡単に 720p HD 動画が作れてしまいます。


(HD動画は、こちらで視聴下さい


上記のブログ埋め込みの動画は横 425pixel に縮小されてますが、リンク先の Youtube サイトでは作成した 720p のオリジナル HD 動画を見ることができます。リンク先で映像右下の解像度表示が 720p になってない場合はクリックして 720p を選択し、Pop Out ボタンを選ぶことでオリジナルファイルを元の解像度のまま視聴できます。

iPhone4 用の iMovie アプリは、動画を並べてクリップしたり入れ替えたり、ちょっとした文字を入れたり、簡単な BGM を入れたり(上記の動画では飛行機の通過音重視で BGM を入れてません)、画面切替時のエフェクトもディゾルブ程度と、本当に簡単な編集アプリですが、

スマートフォンで HD 動画を編集してるとは思えない軽快さ


で編集できます。この軽快さは驚きです。

おまけに1分半弱の動画出力も 720p のままのせいか、1〜2分で終了。またまた、ビックリ。これなら十分実用になります。というか、写真撮影と一緒で、こんなに軽快に編集できるなら iMovie に、もっと機能を付け加えてよ〜と思うくらいです。

今まで 3GS の動画を Reel Director というアプリで編集してきましたが、HD 動画になったにもかかわらず遥かに軽く処理できてます。本当に iPhone4 の処理能力向上と HD 動画撮影、iMovie アプリの連携は素晴らしいです。最近、動画を撮ることはほとんどなくなったのですが、ちょっと感動しましたね。

という動画の話もありますが、この先は iPhone 3GS と iPhone4 の静止画写真比較(+ PowerShot S90 と NEX-5 もあるよ)をズラズラ〜と掲載したいと思います。

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