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タグ:現像

昨晩 Adobe CC シリーズのアップデートがリリースされ、それに伴い Lightroom シリーズの全面刷新も発表されました。

NewLightroomCC20171019C

Introducing: Lightroom CC, Lightroom Classic CC and More | Photoshop Blog by Adobe

要点は4つ。
  1. 月額制の Lightroom CC じゃない買い切り版 Lightroom の新バージョンはもう出さない。Lightroom 6 で終わり。Lightroom 6 のアップデートもカメラ新機種の RAW サポート追加も年内で終わるからね

  2. 今までのデスクトップ版 Lightroom CC は今後「Lightroom Classic CC」に名称変更するよ

  3. Lightroom CC という名前は今後、クラウドベースの Lightroom のことだから、そこんとこよろしく!

  4. クラウドベースの Lightroom CC はオリジナル画像をアップロードして作業することになるから、クラウドスペースが従来のままだと足りなくなるから増量するので、クラウドスペース増量プランも用意する
    (photography プランは 2GB → 20GB、通常 CC 版は 20GB → 100GB、容量 1TB プランは月額 1,980円、その他 Lightroom CC だけが使える新プランや 2TB/5TB/10TB の増量プランもあり)
    Adobe CCフォトプラン | プロ向け写真編集ソフトウェア




(販売終了済みの買い切り版 Lightroom 6 はボッタクリ価格に…)


昨晩リリースがあってから寝る前や今朝に少し使ってみましたが、

デスクトップ版 Lightroom CC から
Lightroom Classic CC へは大した変更はない


のですが(カタログ更新に時間がかかるのと動作速度アップ+αくらい、詳細は後述)、それよりも

デスクトップ版ソフトがクラシックと名付けられた


ことと、クラウドベースの Lightroom CC を本格的に手がけ始めて、そのためのサービスプランを整備したことで、

Lightroom は将来的にローカルアプリを廃止して
完全にクラウドベースのサービスへ突き進む方針


であろうことが明らかになりました。

2013年に月額制の CC が登場して4年経ち、いま買い切り版が廃止されたことを思えば、これから4〜5年後にはデスクトップ版の Lightroom Classic CC がなくなって、完全にクラウドベースへ移行することになるかも……


というのは、ほぼ確実でしょう。

Adobe としては、Lightroom を完全にクラウド化することで、ユーザーが使うクラウド容量が増加し、上位の料金プランへ誘導する=客単価の向上を狙っていることは間違いありませんから、CC 以降の完全月額制への移行とともに、この流れは決して変わることはないでしょう。

今までの Lightroom CC =今後の Lightroom Classic CC と、今後の新しい完全クラウドベースの Lightroom CC では、以下のようにワークフローが変わりますから、必然的にクラウド側のディスク容量が増えるので、使えば使うほど、使い込んでいる人ほど上位料金プランやディスク増量オプションが必要になります。


続きを読む

何度もこのブログでは取り上げてる、キヤノン純正 RAW 現像ソフトの「Digital Photo Professional」(以下 DPP)。キヤノンのデジタル一眼など RAW 撮影できるデジカメには添付されてくるソフトではあるが、このソフト、純正かつ無料とはいえ

RAW 現像ソフトとしては極めて軽快


であり、

軽快な動作ゆえ、画像セレクトツールとしても優秀


なソフトである。

元々複数枚の画像を調整・RAW 現像するためのセレクト編集画面で、画面フィットサイズ、等倍、2倍、50%表示をサクサクと切り換えながら3種類のチェックマークを打って、そのチェックマークを打ったファイルを移動・コピーなどができたが、その後「クイックチェックツール」という画像セレクト専用モードも作られた。

RAW 現像ソフトとしても、以前はシンプルで足りない機能もあったが(傾き補正のための機能が入るまでは時間がかかった)、今では一通りの機能が網羅され、キヤノン機で撮影した写真を単純に取捨選択→現像する流れでは Photoshop を使うことは少なくなった(印刷用に仕上げる時は使う)。

そんなわけで、必要充分な機能が軽快に動作し、片手でサクサクとマークして行けるのが便利すぎて、DPP をずっと愛用している。DPP の存在もキヤノンを使い続けている理由の一つだと言っていいくらいだ。

あまりにも気に入りすぎていて

キヤノン以外のデジカメで撮った写真も DPP でセレクトしている


ほどである。DPP があるから Lightroom を買うのは控えてるくらいだし、キヤノンユーザーだけの特権というのも勿体ないと思うくらいのソフトだ。おまけに

キヤノンにしては珍しいくらい
ユーザーニーズに応えたバージョンアップが続くしね!


それも無償で。ニコン、ソニー、オリンパスその他使った経験はあるが、純正添付ソフトで、ここまで充実したソフトはない。ま、パナソニックが自社でなく敢えてサードパーティー製で定評ある SilkyPix を添付してきたくらいかな(Silky は魅力ある機能はあれど、糞重すぎて私には無理だが)。

DPP392MainScreen1
DPP 3.9.2 メイン画面(ツールバーにボタンが増えている等の小変更がある)


さて、今回 の DPP 3.9.2 のアップデートは、新機種への対応やレンズ収差補正対象レンズに新レンズ(EF 70-300 F4-5.6L IS や Extender III シリーズ)が追加されたことがあるが、旧来ユーザーに対する追加点は、次の4点。

  1. チェックマークが3種類(1〜3)から5種類(1〜5)に増えた。

  2. レーティング機能が追加された(☆1〜5と除外)。

  3. メイン画面のツールバーに、クイックチェック、スタンプ、トリミング・角度の各ツールへのボタンが設置され、タブ部分にチェックマークとレーティングボタンが設置された。
    (上下写真参照)

  4. RAW 現像処理にアンシャープマスクが追加された。
    (通常のシャープネスは、以前から RAW 現像、現像後処理の両方にある)


今回のアップデートでは

画像セレクト関係の機能充実


が目立つ。このあたりは DPP が RAW 現像だけでなく、写真の取捨選択ツールとしても使いやすいことを開発側が認識してくれて、単なる RAW 現像ソフトから画像セレクトツールとして使いやすいように、さらに進化してくれそうな期待を抱かせる。

特にチェックマークが5種類に増えただけでなくレーティング機能が付いたのは嬉しいが、この辺はまだまだ“付けただけ”であり、今後の機能拡充を待たねばならない部分は多い(詳細は後述)。

ちなみに、チェックマークとレーティングの使い分けは現状

各チェック番号個別に一括選択できるのがチェックマーク
指定レートより上のレーティングをまとめて選択するのがレーティング


という形になっている。チェックマークは旧来通り、レーティングはチェックマークのように、☆3つの画像だけ選択という形にはできない(☆3つ以上の画像、となる)。

それぞれをどう使うかは各個人次第だろうが、選択する際の基準が違うので、うまく使い分けるのが肝要になるかと。

DPP392MainScreen2
メイン画面ツールバー付近


メイン画面でもボタン一つでチェックマークおよびレーティングできるようになったのは、サムネイルのパッと見で判断できる写真をマウス一つでチェックするのに便利だ。メイン画面のサムネール画像は(詳細情報付も含めた)4種類のサイズで表示できるから、意外と使える。

もっとも、以前からメイン画面でのチェックマーク打ちはキーボードショートカットで可能だったし、新バージョンもボタンでは何故かレーティングの「除外」が打てない(キーボードショートカットでは X でマーキング可能)という画竜点睛を欠いてる部分もある。

ただ、チェックマーク・レーティング機能で注意すべきは

チェックマーク付加のショートカットキーが変更になった


ということだ(Mac版の場合)。Command + F1〜F3/F4 が Option + 1〜5/Z になっている(チェックを外すが Command + F4 → Option + Z)。この変更は善し悪しあるだろうが、いずれにしても慣れるまでは間違えそうなので注意が必要だ。

反面、レーティングは数字キーのみで付加できるので、これはかなり便利である。除外は X、レーティング削除は 0 というのも判りやすい。

DPP392QuickCheck1
DPP 3.9.2 のクイックチェックツール画面


クイックチェックツールも、レーティング機能追加、チェックマーク機能強化のために、右側の株式会社 ツールボックス部分に多少変更がある(下記写真)

DPP392QuickCheck2


見た目は、機能追加に伴う画面レイアウト変更だけのようだが

細かい使い勝手の向上もされている


変更が今回のバージョンアップかどうかはハッキリ言えないが、

  • チェックマーク付加のショートカットキーが効くようになった
    (以前はクイックチェック画面だけショートカットキーが効かなかった)

  • 画像情報のフローティングウィンドウを出している時、画像を移動しても画像情報が変わらなかったのが、まともに機能するようになった
    (以前は画像情報を一度消して再表示しないと、内容が更新されなかった)


という2点は改善されている。この2つは「なんで、できないねん!」と不可思議かつストレスの溜まるところでもあったから、まともになって嬉しい。

相変わらず画面表示倍率の選択に制限はあるが、上記の改良で全画面表示のまま写真を切り換えてマーキングしていけるようになって、便利になった。

DPP392SelectScreen1
DPP 3.9.2 のセレクト編集画面


セレクト編集画面もアンシャープマスク追加で、ツールボックスに多少変更がある。一番下のシャープネスの文字があったところが、プルダウンメニューになっていて「シャープネス」と「アンシャープマスク」を選択するようになっている。

旧来のシャープネスではかかり具合を 10段階で指定するだけだったが、アンシャープマスクに切り換えると「強さ」「細かさ」「しきい値」が各個に指定できる。どれも 10段階指定と粗っぽいのが DPP らしいが、いずれにせよ、シャープネスをよりよくコントロールできるようになったのは間違いない。

DPP392SelectScreen2
DPP 3.9.2 のアンシャープマスク選択時


今回のアップデート内容は概ねこの程度だが、レーティング機能は付いたものの、「☆?個以上」という選択ができるにすぎない(+除外指定画像の選択)。指定レーティングの画像だけ表示する、なんてこともできないし、

レーティング機能は、まだ付けただけ+α


程度である。

今回は機能強化されなかったコレクション機能と絡めるなど色々と使い道はあるので、今後の機能強化に期待したいところ。現状、

画像管理機能はない


ので、そういったものを望む人には向かない(そういう人は Lightroom ですな)。

取捨選択は快適かつ機能的にも十分だし、レーティング機能もついたことなので、画像抽出に関してはもう少し頑張ってもらいたいところだ。

(※ 指定チェックマーク、指定以上のレーティングの画像だけ表示させるのは、チェックマーク・レーティング画像選択機能とコレクションへの移動を組み合わせれば、一応可能)

DPP 3.9.2 Sample


さて、今回のアップデートでは残念なこともある。といっても、旧来から改悪されたということではないが、

Snow Leopard ではファイル移動が相変わらずできない


というバグが直っていない。元々 Snow Leopad に正式対応していない頃、メイン画面でファイル移動をやろうとすると落ちるバグがあったので、できないように修正されたのだが、そのままだ。

画像セレクトツールとして使っていてファイル移動ができないなんて、非常に使いにくいので、コレは早急に何とかして欲しいものだ。

その他にも

  • 編集画面、セレクト編集画面でのハイライト・シャドウ警告は編集画面を閉じるたびにリセットされてしまう仕様は改めて欲しい。

  • 角度調整ツールで、垂直・水平線をマウスで引いて角度指定できる機能を追加して欲しい。
    (トリミング・角度調整ツールは色々と使い勝手が良くないが…ACR でもそうだけど)


とかあるので、改善して欲しいものだ。ま、DPP は多少時間がかかっても着実に改善してきてくれてるから、来春の新製品発売時期には色々と直ってることを期待したい(もちろん、キヤノンに直接リクエストしないと直るものも直らないだろうが、DPP に関しては声が結構届いてる気がする)。

もっとも、

DPP は軽さが第一


だから、機能を増やして重くなるくらいなら今のままで良い。重くなった DPP なんて見たくもないものだ。

Digital Photo Professional 3.9.2 アップデータ for Mac OS X(キヤノン公式サイト内)
Digital Photo Professional 3.9.2 アップデータ for Windows(キヤノン公式サイト内)

Canon デジタルカメラ Powershot S95 PSS95 1000万画素高感度CCD 光学3.8倍ズーム 広角28mm 3.0型液晶 F2.0
Canon Powershot S95

RAW 撮影可能なコンパクト S95 にも DPP は添付されている

私がキヤノンの純正 RAW 現像ソフト Digital Photo Professional(以下 DPP)をどれだけ愛用しているかは、過去に何度となく、色々な記事の中で触れてきた。その理由は

  • 各メーカーがデジタル一眼レフに添付する純正 RAW 現像ソフトの中では断トツに優れている。

  • カメラ添付ソフトのみならず市販品を含めた、数ある RAW 現像ソフトの中でも動作が最も軽く、サクサクと機敏に動くし、数年前のパソコンでも使える。

  • 動作が機敏ゆえ、RAW 現像ソフトとしてだけでなく、大量の画像を取捨選択するためのセレクトツール、ビューワーとしても使える。

  • キヤノン純正ゆえにピクチャースタイルが反映され、後適用もできる。

  • 画像の管理が昔ながらのフォルダ単位で、独自の画像データーベースとか作らない。

  • 機能が最小限でシンプルな分、Photoshop との連携が最初から考えられている。


という点であり、特に動作のサクサク感は、他の RAW 現像ソフトでも得られないもの。

イラチな私は、いくら内容が良くても鈍重なソフトは使えないので、例えば SilkyPix みたいなソフトは良さそうに思っても最初から論外になってしまう。

逆に、動作の軽快さとマーキングが3種類使えること、そしてコピー&ペーストが DPP 内だけでなく、Finder 上やエクスプローラー上にも反映できるので、撮影画像のセレクトツールとしても重宝している。

セレクトツールとしてはキヤノン製カメラの時だけでなく、他メーカーのカメラで撮った JPEG 画像をセレクトする時にも使う。それくらい手に馴染んで愛用している(VAIO type P でも JPEG 画像相手なら十分セレクトツールとして使える軽快さ)。

機能的にが市販ソフトと比較するとシンプルだけれども、一通りの機能は揃っているので、1つを除いては、通常使っていて不満は出ない。必要があれば Photoshop へ転送すればいいだけだし、その連携を念頭に作られてるからシンプル&高速が実現できてるとも言える。

そんな心底愛用している DPP だが、欠点がないわけではない。というか、このソフトの方向性を考えれば、多機能になってくれる必要はないわけだが、唯一の欠点が

画像の角度調整機能がなかった


ことで、2.x の頃からあちこちで「あとは画像角度調整機能が付けばなぁ…」と言われ続けてきた。

キヤノンは新機種がリリースされるのに合わせて DPP をアップデートする際、単に新機種対応するだけでなく、ちょこちょこと新機能を付け加えてきた。それでも「もしかして嫌がらせ?」というくらい角度調整機能だけは付かなかった。

キヤノンは年に1〜2度、ユーザーに添付ソフトウェアや RAW 現像に関するアンケートを行ってるが、私も毎回「角度調整機能を〜」と書き続けてきた。同志もさぞかし多かったはず。

だが、

とうとう、念願の画像角度調整が可能になった!!!


というわけで、いやホント、同志の皆様お疲れ様でした(笑)という感じ。

角度調整機能が付いて重くなったりしたら DPP の良さは消し飛んでしまうけれど、ほとんどそんなことはなく、DPP は DPP らしく RAW 現像ソフトとしては軽いまま。

で、その角度調整機能は、トリミングツールの中に角度調整の機能が加わる形になっていて

DPP 3.8.1 Sample


という感じ。

数値指定だけでなく、スライダーでの調整も可能だし、トリミング比率を指定していると、その比率に自動トリミング枠が指定されるようにもなっているので、上記サンプル画面にはないけれどグリッド表示をONにすればサクサクと角度補正&トリミングができる!

ただ、角度調整後にそのままトリミング機能が使えないのが残念なところ。ここはシームレスに作業を移れるようにして欲しかった。一度OKボタンでメイン画面に戻って再度トリミング/角度調整ツールを開けば、トリミングし直せるのだけれども、ちょっと面倒。

この点と、水平垂直のラインを引いての角度補正機能の追加の2点については、次バージョン以降での改善に期待したいと思う。

また、今回のバージョンはこれだけでなく、

Windows版 (3.8) では Windows 7 対応に
MacOS X版 (3.8.1) では MacOS X 10.6 (Snow Leopard) 対応に

ともに正式表明された。どちらも前バージョンでは不具合なく動作していたし、MacOS X 版は前回 3.7.3 でわざわざ 10.6 で動作させた時の問題点を改善していたのに、動作保証なしという不可思議さだったが、これで安心して Windows 7 でも Snow Leopard でも使える。

もちろん、新機種 Kiss X4 になっているだけでなく、新レンズ EF 70-200mm F2.8L IS II USM の収差補正にも対応となっている。

ともあれ、

DPP で角度補正が可能になってサイコーだぜ!


なバージョンアップ。

5D の頃と比べても、DPP の機能はかなり充実してきて、普段使う機能はこれで網羅した、と言っても良い。私も CS4 の出番がちょっと減りそう。

そして、角度調整機能がついたことで DPP に要望するものは、細かい使い勝手や基本的な部分での質の向上(特に JPEG 出力の質)くらいになってきたなぁ、と思う。

ディスプレイの解像度が 1024x768pixels 以上ないと起動できない制限は、ネットブックでたまに使う場合に不便だから外して欲しいと思うけど、要望がそんな些細なことばかりになってきた。

とにかく、メーカー純正かつ添付 RAW 現像ソフトウェアとしては最高に使い良く、デジタル一眼のハードウェアが他社より抜きんでている時も、凹んだ時も、常に DPP は着実に良くなってきた。

他社の純正添付ソフトウェアには酷いものも多く、パナソニックのように敢えて自社純正にこだわらず、市販ソフト SilkyPix の OEM版(機種限定版)を添付するのが英断に思えるくらい状況だから、DPP の良さは光るものがあると思っている。

個人的にはハードウェア開発部隊だけでなく、添付ソフトウェアの開発者達や、そしてきちんと添付ソフトウェアを充実させている上層部は、もっともっと評価されるべきだと思っている。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X4 ボディ KISSX4-BODY
今回の DPP アップデートの直接的要因である EOS Kiss X4

ボディのみは既に7万円台半ば、18-55付も8万円強に…

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