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前回記事で書くつもりだった、A12 ユニット2本の感度別画質比較例です。ちなみに、私はメインマウントの EOS と違って、GXR に高感度画質云々を特に言うつもりはありません。さすがに求めるものが違いすぎます(私にとっての高感度は動体撮影、夜間望遠撮影のために存在しているので)。

それでも P10 ユニットの場合は

  • コンパクトデジカメ素子採用ユニットゆえ、使える高感度の範囲は広くなく、画質劣化も激しい。

  • 300mm までの望遠域があり、シャッター速度を必要とする状況が(自分の中では)多く、さらにレンズが暗いために高感度でシャッター速度が稼ぐ必要が多い。

  • Sモード(シャッター速度優先AE)を使うと自動的に ISO 3200 まで上げられてしまう不可解糞仕様のため、ちょっとしたことで ISO 1600〜3200 域を使われてしまう。


という理由がありましたので、高感度画質を把握しておく必要がありました。

反面、広角標準単焦点レンズでは

「28mm とか 50mm 単焦点で、高感度なんて使うシーンってあるんですかねぇ?」

というような有様ですので(私の場合)、正直 A12 ユニットでの高感度は、あまり気にしていません。実際に1週間強使ってきて、気になったことがありません。

それゆ、高感度画質を一々比較するまでもなく、

A12 ユニットの2本は、自分の使う分では満足できる高感度画質


だったりします。どうせ、動体撮りはダメなカメラだから、高感度を積極的に使うこともないしね!(/_;)

でも、以前 P10 キットで高感度画質比較をやっておいたので、先週購入した A12 ユニット2本でも(自分への目安も含めて)やっておこうというわけで、以下 GR LENS A12 28mm F2.5 ユニットと 同 50mm F2.5 MACRO ユニットの ISO 200〜3200 比較例です。

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本来なら今日 GXR ユーザー待望の GR LENS A12 28mm F2.5 が発売される日だったが、1週間延期となって良い季節なのに残念に思ってる人も多いだろう。ま、今週末は雨模様だけれども。

ただ、来週11月1日には GXR のファームウェア・アップデートが行われる旨、発表があった。個人的に改善して欲しい点は含まれていないが(まだユーザー登録もしてないし)、50mm マクロユニットを使っている人を中心にアップデートを待っている人は多いはずだ。

リコー、「GXR」機能拡張ファームウェア第2弾を11月1日に公開

【11/1 追記】アップデート・ファームウェアが公開されました。

GXR / ソフトウェアダウンロード / サポート情報デジタルカメラ | リコー

さて、私が先週購入したセットに付属している P10ユニットは、ほぼ「高倍率コンパクトデジカメ」である。撮影素子も一般的なクラスで使われてるコンパクトデジカメと同じであるし、レンズが良いわけでもない。そういう意味では

P10 ユニットだけで GXR を語るなんぞ片腹痛いわ


というのも当然。

GXR はユニット交換してナンボ


でもある。それは私も十分承知している。ので、そう遠くないうちに APS-C 撮影素子搭載のユニットを買おうとは考えている。

ただ、28mm か 50mm かは悩みどころだ。Powershot S90 でも GXR でもステップズームを主に使っているが、一番使ってる焦点距離は 35mm だから、28mm も 50mm もちょっと微妙でもあったり…



とまぁ、そんなことはさておき。「高倍率コンパクトデジカメ」である P10 ユニット。使い勝手その他もあるが、購入前に気になっていたのは、やはり画質。1/2.7インチ CMOS というコンパクトデジカメ用素子としては一般的だが、小さな素子でもある。

裏面照射型で高感度に強いという触れ込みで登場した素子ではあるが、愛機 Powershot S90 やGシリーズ、GXR 用 S10 ユニット、GR Digital III で採用されて定評ある CCD 1/1.7インチ撮影素子の画質が、実際に使っていて「コンパクトにしては画質いいなぁ」と感じているだけに、不安はあった。

ただ、

最近のコンパクトは多くの場合、明るい時の広角〜標準域は無難に写る


というのはあるし、実際 P10 ユニットも極小素子の高倍率コンパクトデジカメとして無難に、ちゃんと写ると感じている。

GXR_Sample6_28mm_ISO183
28mm, F3.5, 1/30s, ISO 183
(リンク先はオリジナル画像)


言い方は悪いが、善くも悪くも画質はこんなもんであり、可もなく不可もなく。もっと言うと

期待していなかった分、悪くない


と納得している。「やっぱり極小素子の高倍率コンデジでは、こんなもんだったかー、はぁ…」と、落胆するようなことはなく良かった。

ただ、ちょっと気になるのは、結構強烈にシャープネスがかかること。等倍で見てハッキリとエッジが浮くくらいにシャープネスがかかることも多い。

GXR_Sample1Trim
(等倍切り出し画像・リンク先は元画像)


個人的に(RAW でなく)JPEG は眠い画像よりシャキっとした画像の方が好みだが、そんな私が「思いの外、シャープネスが強いなぁ…」と感じることもしばしばだから、結構なかかり加減だと思う。リコーのデジカメはノイズリダクションとシャープネスは大人しめ、という印象があっただけに、意外だった。

暗部は ISO 値が低い時でも油絵っぽくなったり、中望遠以上は細かい描写が溶けがちになったり、ということもあるけれど、それはコンパクトデジカメ(素子)だから止むを得ないところ。最初から諦めてるし、納得もしている。

GXR_Sample7_50mm_ISO125
50mm, F4.0, 1/40s, ISO 125, -1.0EV
(リンク先はオリジナル画像)


ただ気になるのは、同じシーンでもちょっとした違いでノイズ量が大きく変化することがあり、画質も大きく変わってしまうことがある。例えば、

GXR_Sample4Trim
300mm, F5.6, 1/500s, ISO 2263, +0.7EV

GXR_Sample5Trim
300mm, F5.6, 1/500s, ISO 2075, +0.7EV


上記2つの写真は、ともに元写真から等倍で一部を切り出したもの(リンクで元写真のオリジナル画像表示)。一見すれば判るように、前者はノイズリダクションが明確にかかっていて、ノッペリとしつつもノイズが少なく、細かい描写の少ないこの写真では良い印象を与える。

後者はノイズリダクションがかかっていないか、掛け方が弱いためにかなりノイジーな絵になっている。元写真で比較すると、かなり印象が違う(細かい描写の少ないこの写真なら前者の方が好ましい)。

で、この2つの撮影時の違いと言えば、微妙にカメラを動かしてしまって、結果 ISO 値が少し違うだけである。その他の設定は同じ(というか、ノイズリダクションも OFF にしてるのだけど、一定 ISO 以上では強制的にかかってしまうようだ)。

ISO 2263 ならノイズリダクションがかかり、ISO 2075 なら(あまり)かからない。その間にノイズリダクションを ON/OFF する境界線を利用者としてはひいてないのにも関わらず、ちょっとしたことで大きく絵が変わるのは、ちょっと考えものではある。

(ノイズリダクションに関しては、後述する高感度画像比較でまた触れる)

というか、こんなに違うものをコントロールできないというのは、本来コントローラブルなことが自慢の GXR だからこそ、少し気になる。こういうところもコントロールしたいと思うから GXR を買ったのに…という思いはある。

RICOH GXR カメラユニットGR LENS GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
RICOH GXR カメラユニット GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO

(Amazon では時々 50mm ユニットが6万円に。2010/10/29 現在も 60,672円と安売り中)


さて、画質云々とはいっても、以前からコンパクトデジカメとしては画質が良い方の PowerShot S90 を持っているので、105mm 域までで画質優先なら PowerShot S90 を使えば良い。S90 は GXR 同様に RAW で撮れるし、十分コントーラブルだ(動体相手でも使えるし、変な制限はむしろ少ない)。ステップズームも GXR より使いやすい。

そういう事情があるわけで、私が GXR + P10 を買った理由の一つであり、GXR + P10 に求めるものは

200〜300mm の望遠域で、どれだけ使える画質か?


というところにある。実際に GXR + P10 を買ってきてからは、頻繁に 300mm を利用しているしね(やはり便利だ…)。

ということで、買って間なしに試し撮りしてみた例。

GXR_Sample2_300mm_ISO1600
300mm, F5.6, 1/160s, ISO 1600
(リンク先はオリジナル画像)


適当撮りしてみた最初の試し撮り写真。300mm, 1/160s なので、手ブレ補正が一応あるとはいえ、背面液晶を見ながらなので手ブレギリギリである。というか、微小な手ブレはある(それも事例のうち X-)。おまけに開放 F値が暗いので、ISO 1600 という高感度である。

この画像の真ん中を等倍で切り出してみると…

GXR_Sample2Trim


女性の髪の毛は解像していないし、手前の植え込みの葉っぱもそうだし、全体的にボンヤリ加減は否めない。でも、コンパクトデジカメの 300mm 手持ちと考えれば、ちゃんと写ってるとも思える。個人的には

ISO 1600 だし、適当撮りしてコレなら良いんじゃね?


と思えた。いや、正直言えば「300mm 域もそこそこ使えるじゃないか、メモ・記録用としては十分だな、と。

もっともコンパクトデジカメで等倍画像を云々するのはナンセンスでもある(と思ってる)から、50% 縮小した画像を切り出してみると

GXR_Sample2TrimHalf


うん、全然悪くない。これで軽くアンシャープマスクをかけてやれば、全く問題なく使える画像に思える。極小コンパクトデジカメ素子で 300mm, ISO 1600 という条件で、これだけ写れば不満ない。風景撮りなどをしなければ、全然オッケーだ。

そして

今どきの高倍率コンデジも馬鹿にしたもんじゃないね


と自分の認識を改めたり。F707 とか R4 とか、そんな昔とは随分違うわけだ。

そしてもう一つ 300mm、ISO 200 での撮影を見てみる。

GXR_Sample3_300mm_ISO200
300mm, F5.6, 1/40s, ISO 200, +0.7EV
(リンク先はオリジナル画像)


リンク先のオリジナル画像を見れば判るように、実にスッキリ写っている。300mm, 1/40s で撮ってるが、こちらはてすりに身体を固定しての撮影なので、このシャッター速度でもキッチリ止まってる(以前のリコーのイメージとは違う、そこそこ効く手ブレ補正の効果もあっただろう)。

被写体に細かな描写がない、ISO 200 まで下げている、などの好条件にはなっているものの、きちんとフォーカスがあって手ブレしなければ、300mm 望遠域も(コンパクトデジカメとしては)十分綺麗に撮れることが判る。

思わず、「R4 とかあの頃の画質に比べると雲泥の差だなぁ」という隔世の感を禁じ得なかった。ま、これが暗部の多い被写体、動きもの、細かい部分の多い風景撮りになると、やっぱりコンデジ…になるのだが、これだけ写れば不満は言えない。

RICOH デジタルカメラ GXR P10 28-300mm F3.5-5.6VC KIT GXR+P10KIT
RICOH GXR + P10 28-300mm F3.5-5.6VC KIT

(アマゾンの激安価格は在庫のあるなしで変わるようだ…)


さて、先の例では ISO 1600 の割には頑張ってる、的な評価をしたが、「高感度はどこまで使えるの?」ということを把握する必要はある。高感度画質だけでカメラの善し悪しは決まらないが、

自分のカメラが、自分の基準において、どこまでの高感度が使えるか?


を把握するのは重要なことだ。

なにせ、

「望遠側の開放F値が暗いので ISO 感度は極めて上がりがちになる」
「被写体を止めたい時には ISO 感度を上げざるを得ないことが多い」
「個人的にコンパクトでは夕暮れ〜夜の写真が多い」

という理由がある。

また前回記事でも書いたように GXR + P10 のSモード(シャッター速度優先 AE)が勝手に ISO を上げすぎるため、シャッター速度を稼ぐ場合はP/Aモードにして ISO 感度を必要な分だけ上げる方法を使わざるを得ない。

それゆえに、P10 ユニットの ISO 感度は、どこまで使えるかを把握するのは大切である。

ということで、個人的には夕方〜夜のシーンで使うことが多いので、残照の時間帯に2つの被写体で ISO 100, 200, 400, 800, 1600, 3200 を撮り比べてみた。ライトアップ付きの建物・看板と微かに光が残る夕暮れ後の空である。

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発表から1週間、あちこちで話題が尽きない新型 MacBook Air。特にその体感速度の速さ、一見したスペックでは大したことがないのに、実際に使うと速く感じられ、特に起動・終了の速さやスワップを意識しないほどの SSD 性能の高さは凄い評判になっています。

旧型(昨年モデル)の MacBook Air を使っている私も、店頭で数度試していますが、手持ちの Air より小気味よく動くことがすぐに判るくらい。11インチモデルなんか、旧Air よりスペック上は遅いにも関わらず、iMovie や Photoshop を使ってみても旧Air より遅いという感じをうけない。

先日の記事で「Sandy Bridge 搭載まで待つよ!」と言ったものの、毎日 Twitter やブログやらで新 Air 絶賛のなかなか誘惑が振り切れない昨今。いつまで耐えられるやら…

New MacBook Air 2010 at Shop (1)


というような中、今朝ふと某ブログ記事を見て、新MacBook Air と手持ちの昨年モデルの旧 MacBook Air をベンチマーク比較したら、実際どれくらい違うのだろう?と思ったので試してみた。

新MacBook Air は持ってないので、比較対象は Engadget Japanese の記事中の 11インチモデルのベンチマーク結果と比較してみることにしまう。

Xbench My MacBook Air 2009
手持ちの MacBook Air 2009年モデルの結果
(2.13GHz / 128GB SSD)

Xbench New MacBook Air 2010 by Engadget
Engadget の新 MacBook Air 2010年モデル 11インチの結果
引用元記事はこちら


比較対象となる新MacBook Air が 1.4GHz タイプの 11インチモデルですから、旧型とはいえ 2.13GHz の CPU 搭載の手持ち MacBook Air の方が CPU やメモリ、グラフィック周りは圧勝しています。

もちろん、新型でも 13インチモデルなら、このあたりの数値も旧型モデルと同等レベルでしょう。ただ、チップセットが変更になって GPU が強化されているにも関わらず、11インチモデルでは随分低いのが気になるところです。

さて、問題は評判高い SSD の性能ですが、

新Air の SSD は旧 Air に比べて、ランダムライトが6倍前後!


って、マジですか…としか言いようがない差。驚くなんて物じゃない。

おまけにシーケンシャルライトも2〜3倍という差だし、かといって読み込みが遅いわけでもない(旧 Air 同等以上)。

旧 MacBook Air の SSD は決して速い SSD ではないものの、安物 SSD とは違って、そこそこの速度はあった。にも関わらず、

新型 MacBook Air の SSD は旧型を鼻で笑えるほど馬鹿っ速い


そりゃ、これだけディスク周り、特に書き込み性能が速ければ、体感速度が速いのも当たり前だわ。

今どき、CPU をぶん回すような作業はさほど多くない。特に通常のネット利用や事務作業なら、Atom 利用のネットブックですら何とか賄えるくらいなわけで、ネットブックとはクラスの違う MacBook Air は HD 動画再生くらいこなせるのだから、通常作業で CPU が問題になることはない。

そういった場合にむしろ問題になるのはディスク周り。Core i な CPU を使っていても、アレコレと作業していて、

・ディスクスワップで一瞬待たされる
・バックグラウンドのアプリのディスク書き込みで重くなる
・ファイル書き込みが複数アプリで重なって一瞬プチフリな感じになる

ということは、たまにある。

でも新型 MacBook Air の SSD の書き込み性能、特に Random Write の性能が高ければ、こういった「ちょっとした待ち」の部分が少なくなって、快適なのも当然だろうと思う。

体感だけでなく数字でも速さの原因は明らかだし、Macworld のベンチマークではトータルスコアが旧型 Air どころか MacBook Pro と良い勝負しているような有様だ。だから

グッドバイ、MacBook Pro―今度のMacBook Airはそれほど素晴らしい

なんて記事も出てくるのだろう。まぁ私は旧型 Air でも Pro の出番が激減したけどね…(母艦に iMac があるからだが)

旧型MacBook Air を使っている身からすれば、Photoshop で RAW 現像とかしなければメモリ 2GB でも全然体感が違うのも頷ける話だ(といっても、やはりメモリは 4GB 欲しいけれどね!SSD は最低 128GB だよ!)

ベンチマークなんかとってしまったら物欲がむしろ刺激されるのが判っていたけれど、やらずにはいられなかった…いや、それでも我慢するけどね!我慢できる限りは(>_<)

つーか、CPU 性能の低さを馬鹿っ速い SSD でカバーできるほどと判ると

11インチモデルと13インチモデル、両方魅力的に思えてくる


から怖いわ。でも今年は Apple に貢ぎすぎだから我慢するよ、するよ、するよ…

Apple MacBook Air 1.4GHz 11.6インチ 64GB MC505J/A
MacBook Air 1.4GHz 11.6インチ 64GB MC505J/A

(下位モデルが妙に安いと、そこに意識がいって全部が安く感じられるから怖い…)


ちなみに、今年の夏にリリースされた iMac mid 2010 27インチ Core i5 2.8GHz のベンチマーク結果(主にディスク周り)も参考までに。

Xbench My iMac 2010

【2009. 6.21 追記】この内容は既に古いものになっているので、ネットブックにおけるブラウザ比較については、改めて「ネットブックにおけるブラウザ表示比較 (2009年6月 with Vista) 」という記事を書いていますので、そちらを参考にして下さい。

なお、Safari の独自アンチエイリアス処理されたフォントや、Windows XP でもメイリオフォントを導入してブラウザのデフォルトフォント指定することの利点については、上記記事では触れていませんので本記事を参照して下さい。【追記ここまで】




メインで使うブラウザをどれにするかは、いつも迷うところだ。Mosaic しかなかった時代、Netscape で決まりだった時代といった、インターネット草創期〜初期の頃は迷う必要はなかったが、Internet Explorer が台頭し、さらに Netscape の開発が滞った頃からは悩ましい問題ではあった。

基本的には Mosaic 〜 Netscape 〜 Firefox と続く系譜を利用していて、Firefox も Firebird と呼ばれていた Ver.0.6 の頃からずっと使ってきているが、Firefox が登場する前、Netscape が迷走して Ver.5 がキャンセルされた頃には、Windows 上では Internet Explorer をメインにしていた時代もある(Linux 上ではずっと Netscape 〜 Firefox だが)。

そして今、Mac 上でも Windows 上でも、メインブラウザ選びは、なかなかに迷う。

Windows と Linux しか使っていなければ、Firefox で決まりだったろう。しかし、Mac が完全にメイン環境になって1年近くが経ち、MacOS X 上のフォントの綺麗さに慣れすぎてしまった今、Windows 環境でのフォントの見辛さ(特に WinXP までの標準である MSゴシックでの表示の見辛さ)が、どうしても気になってしまう。

MacOS X にメイン環境を移し始めた時も、当初は Windows や Linux 同様、Firefox がメインブラウザだったし、それを変えるつもりはなかった。しかし、MacOS X 上では Firefox のフォント表示も Windows よりマシとはいえ、Safari の綺麗さには及ぶべくもない。

結局「少しだけ Safari を使ってみよう」そう思ったのが運の尽き?で、MacOS X 上でのメインブラウザは完全に Safari になってしまった。もちろん、仕事柄 Firebug がある限り、Firefox はセカンドブラウザとして常に使える立場は確保しているのだが、日頃ウェブブラウズするのは MacOS X 上の Safari になってしまった。

さらに Windows 上でも Safari がリリースされ、MacOS X ほどではないが、アンチエイリアスがかかったフォント表示は、MacOS X に慣らされた身としては非常に魅力的に映る。使う使わないは別として、EeePC 901 も含めて、全ての Windows 環境に Safari を入れてしまっている。

ただ、Windows版の Safari には Safari Stand のような機能拡張ツールが存在しないこともあり、MacOS X での Safari ほど使いやすくはない。見栄えは良いが、使い勝手に不満は残る。さらに WinXP でもメイリオフォントが正式に提供されることで、フォント表示もだいぶ良くなった(AA とかは崩れるけど)。

Japanese ClearType fonts for Windows XP

そんな中で、EeePC 901 でのメインブラウザをどうするかは、購入当初からの悩みだった。

  • 少ないドライブ容量を考えて IE 一本で行くか?

  • やっぱり使い慣れて機能も豊富&仕事には必須の Firefox で決まりか?

  • 機能的には不満だがフォントの綺麗さで Safari にするか?


SSD のドライブ容量が少ないと思いつつも、結局3つのブラウザを入れてしまった。そして結論としては、Firefox 3 になった。決定打は、Firefox の優れた全画面モードの存在と、メイリオフォントによる見栄え改善だ。

ということで、実際に各ブラウザを EeePC 901 上で表示したスクリーンショットを以下に示してみる。

なお、以降のスクリーンショットは 50% 縮小されているが、クリックすると全て EeePC 901 の画面サイズ(1024x800pixels)の等倍画像が表示される。

(1)デフォルト状態での各ブラウザ表示比較


Yahoo! Japan のトップページを例に、Internet Explorer 6、Firefox 3、Safari 3 を表示させてみた。

Yahoo! Japan は CSS で MSゴシックにフォント指定しているので、ブラウザ設定でメイリオフォントをデフォルトフォントに設定していても、この表示になる(段組デザイン維持のためだろうが、ちょっと困りものだ)。

Yahoo! Japan by IE6 with メイリオ
Internet Explorer 6 (on EeePC 901)

Yahoo! Japan by Firefox 3 (標準) with メイリオ
Firefox 3 (on EeePC 901)

Yahoo! Japan by Safari 3
Safari 3 (on EeePC 901)


Safari だけフォント表示が異なるのが判ると思う。Safari は独自のフォントレンダリングを採用しているので、メイリオ以外のフォントでも、MSゴシックだろうが何だろうがアンチエイリアスがかかった表示になる。

Windows に慣れきった人だと、こういうアンチエイリアス表示が嫌だという人も少なくないし、Yahoo! のトップページくらいだとアンチエイリアスがかかってない表示でも大して見づらくはないだろうが、テキスト量の多いページだと見易さは相当違うし、目への負担も違う(と私は思っている)。


(2)IE, FF にメイリオフォントを使用した場合の表示比較


次に Internet Explorer 6, Firefox 3 のブラウザ設定でデフォルト・フォントをメイリオに設定した場合の実例を見る。表示させたページは livedoor Reader である。

なお、Firefox でメイリオフォントを使うと MSゴシック利用時に比べてフォントサイズが大きくなるため、デフォルトのフォントサイズを標準状態(MSゴシック時)の16ポイントから14ポイントへ小さくしている。

livedoor Reader by IE6 with メイリオ
Internet Explorer 6 with メイリオフォント

livedoor Reader by Firefox 3 (標準) with メイリオ
Firefox 3 with メイリオフォント

livedoor Reader by Safari 3
Safari 3 with MSゴシック


左側のリストや RSS 本文などを見てみれば判るように、メイリオの ClearType 表示によって IE や Firefox でもかなり見やすい表示になった。MSゴシックのままアンチエイリアス表示にさせている Safari より見やすい場合もある。

メイリオにすると、MSゴシックを前提としているアスキーアート表示は崩れまくって見られたものではないが、そんなものより普通のページ表示で断然見やすくなる効果のほうが大きいと思う。

先の Yahoo! Japan のように CSS でフォント指定をしていて、メイリオを使わないようにしている場合には無力で、そういった場合の汎用度を考えると Safari の“いつでもどこでもアンチエイリアス表示”は強力だが、それでもメイリオ導入によって見易さはかなり違ってくる。

特に画面が小さく見やすいとは言えない EeePC での
アンチエイリアス効果は高い


と言える。デスクトップ Windows 機ではメイリオの効果を大きく感じなかった私でも、EeePC ではもはやメイリオを使わないのは考えられなくなっている。

もっとも、日本語の ClearType フォント(アンチエイリアス表示可能なフォント)がメイリオしかなく、またブラウザ以外では決して使いやすくない(等倍表示フォントな ClearType フォントがない)など、フォント環境全体としては MacOS X に到底及ぶべくもない。

それでも MacOS X 常用で Windows のフォント表示に難があると思っている私でも、メイリオ導入で多少はマシになったと思えるし、これが Windows 上のメインブラウザでは Safari にこだわらなくても良いかな?と思った理由の一つにもなった。

(3)Firefox 3 の全画面表示の威力


Firefox 3 には極めて使いやすい全画面表示モードがある。F11 で簡単に切り替えられる、この全画面表示モードは、縦 600pixels しかない EeePC 901 などのネットブック系 PC ではキラーソフトというくらいの使いやすさだ(IE 系タブブラウザにも同じような機能があるブラウザもある)。

例えば asahi.com のトップページで見てみると

Asahi.com by IE6 with メイリオ
Internet Explorer 6 with メイリオフォント(最大化)

Asahi.com by Firefox 3 (標準) with メイリオ
Firefox 3 with メイリオフォント(通常モードで最大)

Asahi.com by Firefox 3 (最大化) with メイリオ
Firefox 3 with メイリオフォント(全画面モード)


フォントサイズの差で、元々 IE より Firefox の方が表示される量(縦の表示量)が多くなっているが、同じ Firefox で比べてみても、Firefox の全画面表示の方がかなり縦の表示量が多くなっているのが判る。だいたい 20% 程度は増えている。たかが 20% だが、縦の表示領域が狭い EeePC 901 のようなネットブック系 PC にとっては格段の差だ。

Firefox 3 の全画面モードで見るブラウザ表示エリアの広さは、今や最低限の液晶解像度と言える XGA (1024x768pixels) 画面で普通の状態で見た広さと大差ない。

Firefox 3 の全画面モードは、縦 600pixels に規制されている
ネットブック PC の悩みの一つを解消してくれる手段


と言える。

さらにこの効果が大きいのは、先に示したような livedoor Reader のようにページのヘッダ部分が大きく、本文表示部が小さくなっているようなページである。asahi.com のようにスクロールで画面全体がスクロールする場合と違って、縦の表示量が増える効果はずっと高い。

livedoor Reader by Firefox 3 (標準) with メイリオ
Firefox 3 with メイリオフォント(通常モードで最大)

livedoor Reader by Firefox 3 (最大化) with メイリオ
Firefox 3 with メイリオフォント(全画面モード)


ヘッダ部分が常にある程度の縦サイズを取ってるがために、下側の本文表示はさらに制約を受ける。そういった状況で縦の表示量が 20% でも増えるのは効果が大きい。

livedoor Reader のようにキーボードショートカットで記事を飛ばしていける場合でも、縦サイズが小さいと記事内容を一画面で読めずにスクロールしなければならないことが多いが、少しでも縦サイズが増えることでスクロールする機会が確実に減り、使い勝手は格段に向上する。

また、Firefox 3 の全画面表示モードではマウスカーソルを一番上に持っていくことでメニューバーがプルダウンされるし、キーボードショートカットの併用でメニューバーを使わずともサクサクと利用することが可能になる。必要ならば F11 キーで簡単迅速に全画面表示モードの ON/OFF が可能なだけに、一度慣れると手放せない。

ということで、

EeePC のようなネットブックPC の狭い画面解像度においては、
メイリオフォント導入+Firefox 3 の全画面表示モードの効果は非常に大きい。


と言える。デスクトップ機や大画面ノート機では特に感じなかった機能も、画面の縦サイズの狭いネットブック PC では非常に重宝するし、こういった機能を使っていけば、さらにネットブック PC は実用的になる。ということで、EeePC 901 には Firefox 3 でメイリオ表示が、私のメインブラウザになった。

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