本年4〜8月の日本航空と全日空の国内線における路線別搭乗率一覧が、現在 asahi.com に掲載されている。

日本航空国内線の路線別搭乗率一覧
全日空国内線の路線別搭乗率一覧

集計時期が4〜8月という刈り入れ時、特に沖縄、北海道といった観光路線が儲かる時期だけに、それらの路線の搭乗率が軒並み上位にきている。

9月に廃止になってしまって不満たらたらの関西〜旭川便が 11位、搭乗率 72.3%というのを見てしまうと、これだけ搭乗率が良いのに何で廃止するんだよ…という思いがある。冬期の搭乗率が激減するなら夏期季節便でもいいのに…

とは思うが、観光路線はツアー客メインだから搭乗率が良くても儲からないのは、どこも同じ。通常は 60% が採算ラインとはいえ、観光路線だと 70% くらいじゃ採算に合わないのだろうな。

今回の集計は4〜8月だけど、これが冬期ならもっと悲惨なのは目に見えてるしね(だから冬期は割引キャンペーンが盛んだ)。

それにしても一番気になったのは、羽田〜伊丹便の搭乗率が JAL, ANA ともに 60% を切ってること。利便性のために1時間に1便、ちょうどL特急のように便設定されているせいもあり、昼間の搭乗率はかなり悪い時が多いのは事実だが、平日朝夕は満席 or 満席に近いことも多いし、トータルだとここまで低いのには驚いた。

同じく、飛行機のドル箱路線である羽田〜新千歳もそう。羽田〜新千歳に関しては便数が多すぎるとは思うけどね…何かあると、わざと間引いてるだろ?という欠航があるし。

いずれにせよ、これをみると厳しいのは事実。飛行機に乗るのは好きで、飛行機で旅するのが好きな私としては、休止廃止路線が増えるのは哀しいし、困るのだが…

飛行機写真を撮るにしても、行くところは早く行かないとなくなってしまったり、便数が減って、まともな時間帯に撮れないなんてことになる。

無駄に税金を使われるのは当然困るが、とはいえ、こういう状況で搭乗率が悪いところをドンドン切られていくと、ホント関西からはまともに行けるところがなくなるね…

国内空路7割超が「赤字」 日航・全日空、廃止路線増も

Tomakomai port view from the sky
(旭川→関空便、苫小牧上空にて)