Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)


タグ:マイクロフォーサーズ

先週 E-M1 Mark II を再び修理に出して、また周囲の友人から「大変だねー」「凹んでるでしょ」と同情されている私ですが、

同情するなら金をくれ、せめてフリーズしないカメラをくれ


と言いつつ、「仕方ないなー、オリンパス機を買ってしまったのは俺だからなー」と諦め気分が先に来ている昨今です。だからと言って納得も許容もできませんけど。

こういう状況だと「変えて失敗だった?」「後悔してる?」とも言われますが、E-M1 Mark II の AF や画質については購入前の期待に達していなくても、それはそれで想定の範囲内で、そのことでマウント変えたことが失敗云々はないです。本気試さないと判らないことはいっぱいありますからね。

ただ、半年内に買ったカメラが2台とも不良という品質管理がウンコとしか思えない状況(他メーカーで不良修理は殆どなかったのに)や修理部門が微妙すぎるのは想定外で、

オリンパスって宣伝の大言壮語癖はあっても、もっと真面目に物作りするメーカーというイメージがあったんだけどなぁ(´Д` )


と、そこだけは誤算でした。過去にサブ機として買ったり、レンタルで使ったことはあってもそれだけでは判らず、本気で使い込んでみないと判らないことは多い、つくづくそう思います。

ですから、オリンパスの品質コントロールだとか修理部門の適当さとか、そういったメーカーとして一番重要なところの印象が最低なことを別にすれば、E-M1 Mark II と M.ZUIKO PRO レンズそのものには悪い印象ばかりでなく、好印象もちゃんとあります。

E-M1 Mark II をメインに据えて良かったこと


も幾つかは感じているので、その点について記していこうと思います。

EM1M2_02


まず一つ目、当たり前ですけど、

小型軽量さによる様々なストレス削減


これはホント実感しています。

逆に言うと、小型軽量のために犠牲もあるわけで、それを許容できるかどうかはその人次第ですし、こればかりは実際に使ってみないと判らない、各自が身軽さとそのために犠牲にするものの妥協点が見えてこないと思います。


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昨年末に購入した E-M10 Mark II、年が明けてからあまり使ってなかったのですが、最近はまた、ちょこちょこと使ってます。

ただ、

最近 E-M10 Mark II で撮ってるのは飛行機ばかり(^_^;)


でありまして、E-M10 Mark II 購入時の記事で、

もうミラーレス機では動体撮ることは考えないから!
と散々言っていたのは何だったのか?


という状態に陥っています。

GXVARIO45-175D


いやホント、

コンパクトデジカメ同様、今回のミラーレス機はスナップ用、動体を本気で撮るとか絶対に考えない

久しぶりのミラーレス機復帰 E-M10 Mark II を買った割と安易な理由

と書いたのは何だったのか、結局こうなるのか!?という感じでありますが、それもこれも

2本目のレンズとして望遠ズームを買ってしまったので
とりあえず画角的に飛行機が撮れるようになってしまった


ということもありますし、もっと言えば

旅とか撮影散歩とかに出かけなければ
E-M10 Mark II で撮るものがない


ので、必然的にヒコーキ撮りのお供にして、サブカメラとして使おうかな的なことになってしまいます。

日々、カメラ持って被写体探して撮ってるカメラ女子みたいなことはないし、そういうのはスマホで十分なので…

もっとも、E-M10 Mark II で飛行機撮ると言っても

止まってる飛行機ですらピンボケを連発する
E-M10 Mark II の💩 AF で真っ当な撮りは無理


ですので、あくまで止まってる、タキシングしてる機体のスナップ写真用サブ機扱いです。

それに、止まってる飛行機にすらピントが不安定すぎる “当たるも八卦当たらぬも八卦 AF” ですので(AF-C ではなく AF-S で撮っていても)、到底「こいつは撮り逃がしたくない」という被写体相手に使えるもんではないですけどね。

GXVARIO45-175F


というわけで前置きが長くなりましたが、出戻ってきたマイクロフォーサーズ・システム2本目のレンズとして Panasonic の「LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./POWER O.I.S. 」を購入しました。


(パナソニックのレンズはどれも名前が長ったらしいので、本記事では以下「PZ 45-175mm」と称していきます)

「コンパクトデジカメの代わり、延長線上」と言いつつ購入した E-M10 Mark II ですから、マイクロフォーサーズのレンズにハマっていく予定はないのですが(魅力あるレンズは多いけど)、それでも「レンズ交換式」カメラですから、いずれ2本目、3本目のレンズくらいは買うつもりで、当初は以下のレンズを考えていました。


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散々ネット中を確定的な噂が飛び回っていましたが、パナソニックのマイクロフォーサーズ機としては待望の“全部入り”小型機 DMC-GX7 が正式発表されました。

一昨年発表・発売されたコンパクトスタイルのミラーレス機 DMC-GX1 の後継機ということですが、パナソニックユーザーの、マイクロフォーサーズユーザーが思う

コンパクトスタイルのミラーレス機で
こんな機能が全部入っていたら良いのになぁ…をおよそ実現した


と言えるモデルになっていて、スペック上はかなり魅力溢れる一台になりました。

色々と「おお、これを搭載してきたか〜!」という点はありますが、

ついにパナソニックもボディ内手ぶれ補正を搭載!


というのが一番のポイントでしょう。

これでパナボディでオリンパスの素晴らしい単焦点レンズを使う時も手ぶれ補正が効くようになりますし、マウントアダプター経由でレンズを使う時にも手ぶれ補正の恩恵を受けられます。

E-P5 に EVF が内蔵されなくてガッカリ…だった人も(オリンパス信者でなければ)GX7 を買ってみる気になるかもしれません。手ぶれ補正は OM-D 譲りの E-P5 の方がずっと強力そうでありますが、どちらを優先するかの問題でしょう。

いずれにせよ、レンズ内手ぶれ補正とボディ内手ぶれ補正の論争は色々あれど、今までレンズ内手ぶれ補正にこだわってきた一角のパナソニックがボディ内手ぶれ補正を搭載してきたことは、マイクロフォーサーズ全体、マイクロフォーサーズユーザーから見れば大きなメリットな気がします。

DMC-GX7_Release1


また、EVF 内蔵の小型ミラーレス機は NEX-7 や X-E1 など既にありますが、

ボディ内蔵なのにチルト式 EVF !


というは、やってきましたねぇ。個人的にはボディ内手ぶれ補正より魅力を感じます。私自身、「本機で使うミラーレス機は EVF 内蔵機に限る」と思っているのですが、これは羨ましいです(富士フイルムにこういう芸当は無理だろうねぇ)。

当然、内蔵 EVF の回転角は(上下にチルトする)背面液晶と違って上方向にしか動きませんが、それで十分です。EVF でウエストベルト撮影をしたい時には(出っ張る)外付け EVF というのが決まりでしたが、それを打破しました。

内蔵 EVF も背面液晶もバリアングル!


なんて素晴らしいのでしょう。EVF は最新の 276万ドットタイプ、背面液晶も GX1 の時と違って100万画素タイプの真っ当なモノが載っています。

他にも以下のように、目立つところから細かいところまで、しっかり改善改良されてきて、「ミラーレスの小型高級機」というジャンルに参入するに相応しい内容になっています。

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先月パナソニックから発売された新世代のマイクロフォーサーズ用レンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm」。Xレンズと名付けられて、パナソニック的にも上位ランクのプレミアムレンズとしてシリーズ化したいようですが、私も発売直後に購入して1ヶ月使ってきました。

そしてこの1ヶ月使ってきて言えるのは、

マイクロフォーサーズ・ユーザーなら購入を検討する価値あり


だと思います。いやホント、これぞミラーレスのための標準ズームレンズ!です。

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【追記】サイズ・重さ比較表にオリンパス機、ソニー NEX の一部機種を追加しました。

東日本大震災にタイの洪水といった災厄続きでデジタルカメラ業界の打撃は大きく、例年に比べて新製品の発表・発売ペースが遅かったり、発表したものの発売延期が出ていますが、以前から噂の出ていたパナソニックの GF2/GF3 の上位機が発表されました。

内容もさることながら、型番も噂通りの「GX」。Xレンズと合わせて

パナソニック的には「X」を上位の証


としたいようですね。

DMC-GX1|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic

この DMC-GX1 の内容を見ると、主だった特長は以下のとおり。
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【10/17 追記】何点かの写真と気づいた点を追記しました。

先週は iOS 5 だの iPhone 4S だのという話を連投してきましたが、他にも Playstation VITA 予約祭りがあったり、ニコンのミラーレス機 Nikon V1/J1 やら NEX ユーザー待望の望遠ズームなどデジタルカメラ関係の新製品発売もありました。

その中で先月発表されて興味津々だったコレを手に入れました。



パナソニックがマイクロフォーサーズ機向けに発売した画期的に小さい標準ズームレンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」。アホみたいに長ったらしい名前なので、以下「G X VARIO PZ 14-42」と略します。

でも

名前は長くても、レンズ本体は画期的に短い


レンズであり、

小さな単焦点レンズ並みのサイズ・重量なのに、標準ズームレンズ


という今までにないレンズ。パッと見は完全に単焦点レンズなのに、でも実は 28〜84mm (35mm換算) という広角から中望遠をカバーするズームレンズ。

そして、このレンズによって

ズームレンズを付けても、バックの片隅に入れておけるカメラが実現


されたと言っていいでしょう。

昨年マイクロフォーサーズ機を全部売却して、でも今年また買い直したものの、やっぱり使う頻度が少ない状況なところに、最近一眼レフ用の便利ズーム(高倍率ズーム)を買ったので、またマイクロフォーサーズは売ろうかな…?と思っていたのですが、このレンズの発表で思いとどまりました(笑)

そんなわけで、発表以来(金欠による迷いはあったものの)先週の発売日を心待ちにしていたのですが、あまりに iOS 5 だの iPhone 4S だのという騒動に心を持っていかれて、発売日になってからレンズ発売に気づいて注文した次第。

そして今朝、到着。早速持ちだして使ってみましたので、軽く感想を書いてみます。レンズは少し使ってから記事を書こうと思っていましたが、すぐに感想を書かないと、今年買ったレンズは全部記事を書いていませんからね…(´・ω・`)

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一昨日は個人的に注目していた SONY NEX-C3D の発表がありました。が、C3 とともに発表されたレンズは 35mm マクロのみ。望遠ズームレンズのサイズ次第では、この GF2 + M.Zuiko 40-150mm から買い替えも考えていたのですが…

先日書いた前編でも述べたように、いまミラーレス機に求めるのは GXR の補完。広角・標準域は GXR + A12 28mm / 50mm ユニットで一定の満足しているので、足りないのは望遠側と(主に望遠側で使う)動体撮影対応。

それらの条件をコンパクトさも含めて満たすとなると、今はパナソニックボディのマイクロフォーサーズか、ソニー NEX しかなかったのですが、(震災の影響もあるのでしょうが)NEX 用望遠ズームの発表・発売がなければ、いくら C3 ボディが良さげでもスルーせざるを得ないです。残念。

GF2 + M.Zuiko 40-150mm サンプル5
(石垣島のホテルの部屋より西表島に沈む夕陽)


というわけで、当分は使われていくことになった、この GF2 + M.Zuiko 40-150 体制。今回は、こんなヘンテコな組み合わせを買った導入編とも言うべき前編の続きですが、2ヶ月間実際に使ってきた感想をば。

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初めてのマイクロフォーサーズ機 DMC-G1 が発表されたのは、かれこれ4年近く前、2008年の9月。すっかり市民権を得てシェアを伸ばしているマイクロフォーサーズ陣営のトップバッター DMC-G1 は、まさにデジタルカメラ新時代の旗手でした。

発表直後には「せっかくのマイクロフォーサーズなのにコンパクトタイプじゃないデカさで、ガックリ」と批判しまくりだったのに、発売後に実機に触ったら一瞬で惚れて購入し、愛用したのは過去の記事に散々書いています。

そんな、かなり愛用した DMC-G1 でしたが、昨夏マイクロフォーサーズのレンズ一式とともに手放しました(DMC-G1 の後に買った E-P1 は、全く気に入らなくて速攻で手放していた)。

動体撮りが多い私としては何かと限界は感じていたし、時間が経つと画質に不満を感じるようにもなりました。DMC-G1 + 45-200mm の組み合わせはデジタル一眼+望遠ズームよりコンパクトとは言え、小さくはないサイズに比して得られる写真を考えれば、結局デジタル一眼を選ぶことが多くなっていったのが主因。

さらに DMC-G1 以後のマイクロフォーサーズの進歩の緩慢さから、買い替えたくなる機種がいつまで経っても出なかったので、

AF や EVF に革新的な進歩があったら、また m4/3 に戻ってこよう


そう思って手放しました。3年後か5年後か…その頃にまた戻ってきたい、と。

GF2 + M.Zuiko 40-150mm サンプル3
(DMC-GF2 + M.Zuiko DIGITAL 40-150mm F4-5.6 @石垣島・平久保崎)


んが! AF や EVF の進歩どころか、相変わらずマイナーチェンジの繰り返しの真っ最中の、わずか9ヶ月後にマイクロフォーサーズに出戻ってきてしまった…

まるで

「こんな家、出ていってやる!」と勢い良く家出したものの
結局その日の夜中にこっそり戻ってきた


そんな気分である。はっきり言って、ちょっと気恥ずかしい

でも、理由はある。

思いも掛けない早さでマイクロフォーサーズに出戻ってきてしまった理由は、ただ一つ。

リコーが GXR の中望遠・望遠ユニットを出す気がないから


ただ、それだけ。P10 ユニットはあるけれど、あれは廉価コンパクトデジカメと変わらない。

今年マウントアダプターユニットを出すと言っていた時に微かな期待はしていたものの、正月にあった GXR 用マウントアダプターユニットの発表は結局Mマウントだった。リコーやリコー信者を思えば仕方ないとは言え、これで AF が使える中望遠・望遠系ユニットは望み薄となった(少なくとも当面は)。

というわけで、

コンデジ画質じゃなくて、動体が撮れる、最もコンパクト望遠撮影体制を


と思って、悩んだ上に購入したのが、この パナソニック DMC-GF2 に、オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 という組み合わせ。

GF2_MZuiko40-150_Blog1


普通は組み合わそうとしない組み合わせであるのは重々承知だが、理由はある。

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「GXR と一ヶ月」というタイトルのままで続けていますが、GXR + P10 キットを購入したのが 10月半ばですから一ヶ月ではなく、もう二ヶ月になります。断続的に多くの GXR 記事を垂れ流してきましたが、ひとまず今回で一区切り。

と、その前に、前回の記事投稿後、“GXR の RAW ファイルの使いでが今ひとつ”と感じた問題に、記事を見た方からDM にて「Adobe Camera RAW が各ユニットに最適化されていないバージョンだからでは?」という指摘をいただきました。これについては私も、確かにその可能性がないではないと考えています。

手元の Photoshop は未だ CS4 であり、ACR のバージョンは 5.6 のままです(Adobe は本体ソフトの新版が出ると同時に、旧版の ACR アップデートを打ち切るため)。この ACR 5.6 でも対応機種リストに GXR があるのですが、考えて見れば GXR は素子も含めたユニット交換式ですから、各ユニット対応がされていない状態では、何らかの最適化がされていない可能性はあります。

いずれ検証というか使ってみて何らかの報告はしたいと思っていますが、金欠の折、「たかが GXR の RAW のためだけに CS5 へアップデートするのもなぁ…」という状況です。CS5 への Adobe税を払うだけでなく、使っている Photoshop プラグインもアップグレード料金が必要になるので、結構出費になるんですよね…

もっとも、ユニット毎対応・最適化で大きな差が出るようなら「何のための DNG なんだろう?」と思わなくもないですが(もちろん、色々な意見があることは承知ですけどね)。

その他、前回記事では幾度か追記をしています。色々と不満点をメモって書いていたつもりですが、「マニュアル露出時に ISO Auto が使えない」「点光源に対する AF が使いものにならない」など、何とかして欲しいと思いつつも忘れていた点を後から思い出したため、追記しています。

RICOH デジタルカメラ GXR P10 28-300mm F3.5-5.6VC KIT GXR+P10KIT
ここからハマった GXR + P10 キット。Amazon では3万円台半ばが定着。

P10 は A12系ユニットを買っても役に立つ時はあるので、最初としては良いかと…


さて GXR を一ヶ月、いや二ヶ月使ってきて、友人知人から時々「GXR って、どうなの?」的なことも聞かれます。人に勧められるカメラかどうか?ということにしては、何度も書いてきたように

自分で GXR を買うことが判断できる人向けのカメラ


と思っている。他人に勧められて買うようなカメラではないし、背中押しするカメラでもない。少なくとも、NEX やマイクロフォーサーズと迷っている人に背中は押せない。そんなカメラ。

勿論、人に勧められないというのは、人に勧めたくはない、とは違う。自分が愛用している −もう GXR に関してはそう言ってもいい。少なくとも今は− 気に入っているカメラならば、本来なら人に薦めたいところだ。

例えば PowerShot S95 は、自分が S90 を1年以上使ってきて満足していて、S90 にあった不満点が改善されているから(一定の層には)文句なしに勧められる。でも、GXR は残念ながらなかなか勧めにくい。良いカメラだが、普通のコンパクトデジカメの延長線上にもなければ、一眼のサブとしても被写体を選ぶ。

その「自分は気に入ってるけど、なかなか人に勧めにくい」という点については、前回の記事にしっかり書いたつもりなので、ここでは繰り返さない。

ただ、個人的には GXR を実際に使ってみて良い部分も多く感じたからこそ、独自性や特徴の袋小路に向かうより、広く使われるような迎合がもう少しあって欲しいと思っている。GXR ならではの良い点があるだけに、もう少し普通の人に薦めやすいカメラだったなぁ…と思う。

the light in the station
GXR + A12 28mm F2.5 @西岩国駅


「独自性の維持追求ばかりより、広く使われるような迎合がもう少しあって欲しい」

こんなことを書くと、熱心な GXR ユーザー、リコーファンからは「てめーは判ってねーな」と怒られそうだし(笑)、きちんとした言葉で伝える能力がない私では誤解を生んでも仕方ない。が、いま GXR に自分が求めるのを端的に言えば、そういうことになる。

迎合と言っても、別に〇〇みたいになれ、とか、シェア拡大を必定とすべし、みたいな話ではない。ただ、GXR を使っていて、せっかく良い部分があるのに、前回記事でも書いたような「メーカー側が GXR を必要以上に狭く定義しすぎ」という印象があるし、それが対象ユーザーを狭くしているようにも感じる。

そして少なくとも GXR が GR Digital や CX シリーズ、旧 GX シリーズのような単発製品ではなく、

ユニット交換式という継続性を考慮すべき製品


であるからこそ、未来を見据えて、ある程度のユーザーベースは確保しておかないといけないのでは?とも思う。

今の APS-C 素子&GR LENS による2つのユニットは素晴らしいし、それが使えればそれで良いという考え方はあるにせよ、デジタルカメラである限り技術と周りの商品展開はそれなりの速度で進んでいく。だからこそ、GXR もそれなりのユニットが揃っていかなければ、ユーザーベースの広がりもなく徐々に縮小均衡を余儀なくされるのでは…と危惧する。

少なくとも自分が使い続けていくとすれば、事業継続はされていってもらいたいし、細々と事業継続するだけでなく、然るべきユニットが揃って行って欲しいから、余計にそう思う。

the distant view of Kiyomizu-dera temple
GXR + A12 50mm F2.5 MACRO @京都・清水寺


GXR を使い始めてからそんなことが気になって、カメラ雑誌の先月号今月号の、よくあるボーナス商戦、クリスマス・年末年始商戦を念頭においたカメラ購入向け記事の類をサラッと見てみても、GXR がその俎上に上がることがほとんどない。

一眼レフとミラーレス機が入っているような記事でも、NEX やマイクロフォーサーズは出てきても GXR は出てこない。かといってコンパクトカメラの記事にもほとんど出てこない。ITmedia で G12 や P7000 と GXR + S10 が並べられたくらいだろう。

一般的なカメラ雑誌だけでなく、カメラ日和とか女子カメラといった、そちらの方向の雑誌をパラパラとめくっても GXR は出てこない。本来もう少しその方面には取り上げられてもいいように思うのだが、意外なほどピックされていない印象がある。

確かにボディ自体は昨年発売のモデルであるから取り上げられる要素には欠ける面はあるだろうが、一応現行モデルには変わりない。小型廉価ミラーレス機として、よく取り上げられる E-PL1 は今年発売モデルだが発売は随分前で、経過時間的には大差ない。E-PL1 が取り上げられるなら…という気はする。

少なくとも、GXR はそういった層にアピールできるカメラだし、本来なら購入対象に加えてもらわないと…と思う。でなければ、一部の好き者リコー好き好きヲタクだけのカメラに終わってしまう。それでは勿体無いし、先細り感から逃れられないようにも思う。

The fishermans
GXR + P10 @明石港


もっとも、これは単に私の意見、感想でしかない。私は GXR を二ヶ月使いつつ、そういった「もう少し幅広く使ってもらえるカメラになれば…」という思いを抱いたけれど、中には「判るヤツだけが使えばいいんだよ」的に思ってる人もいるだろう。そういう考え方は気持ち悪いと感じるが、理解できなくはないし、別に否定しようとも思わない。

また、GXR が本当に一般層に使いやすくするためには、メニュー周りの UI、メニューの文字サイズ一つとっても変更する必要はあるだろうが、それは旧来のユーザーから大きな反発を受ける可能性は大きいから、なかなか無理な話だ。

さらに来年発売されるという

他社マウントユニットに対する意見は、ユーザー各自が
GXR に何を求めているか、GXR をどう捉えているかを強く反映されるもの


になりやすい。何度噂の出た「マイクロフォーサーズ・マウントユニット」に対する反応を見ていると、特にそう思う。

以前、4/3 Rumorsあたりにリークとして載った噂画像はフェイク臭すぎて、私自身も噂をマトモに信じちゃいないけど、来年出ると言われる GXR 用他社マウントユニットに何を希望するかと言われたら、私はマイクロフォーサーズだと嬉しいな、面白いな、と思っている。

けれど、それに拒否感を抱く人も少なくないのは、ネットをちょっと見れば判る(GXR 買う前に下調べして、そのことに拒否反応が強いユーザーが多くてびっくりした)。

他にも「他社マウントユニットなんてマウント交換式の意義を失わせるものだ!」という意見もある。確かに“ユニット交換式ゆえに素子に最適化したレンズ設計、最適チューニングが可能”と謡ってるユニット交換式の意義からは遠くなるが、個人的にはそこまで教条主義になっても仕方ないというか、

なかなかユニットが増やせないんだから仕方ないんじゃね?


と思っている。

言っちゃ悪いが、その昔に某マウント信者が唱えてたテレセントリック至上主義と同じ臭いがして、そういう教条主義に行ってしまったら終わりだと思ってる。幸い、リコーは他社マウントユニットを出すようだから、現実的な路線に行きそうだが…

Osaka Monorail at dusk
GXR + A12 28mm F2.5 @大阪モノレール


いずれにせよ、そんな他社マウントユニットが出るという話一つとっても、

「わしゃあ、手持ちのライカレンズが GXR で使いたいんじゃー」

という人と

「マイクロフォーサーズで色々なレンズが(AF で)使えるようになったら面白いのになぁ」

と妄想する人では、他社マウントユニットに対する期待、考え方、ひいては GXR に対する視点すらも違うのだろうから、その点はアレコレ言っても始まらない。

私は後者の意見・期待をする人間ではあるが、GXR ユーザーには「マイクロフォーサーズ・ユニットとかアホか」という人が少なくないのも判っているし、別に否定しようとは思わない。むしろ、リコーユーザー、GXR ユーザーらしいとすら思う。

極端に言えば、そういう層からの脱却を望んでいるのだけど、

どういう道を選ぶかはリコー次第


だから、私を含めた外野がどうのこうの言っても始まらない。先々をあーだこーだと色々言うのはヲタクの愉しみの一つだから(笑)、それはそれで悪くないが、決めるのはリコーだ。

ぶっちゃけて言えば、他社マウントユニットがマイクロフォーサーズだったら面白いのになぁ…と思ってる私ですら、他社マウントユニットが発表されて

M マウントとか K マウントとか MF レンズ向けマウントだったら
「あぁやっぱりね、そうだろうね」と思う


し、逆に

マイクロフォーサーズ・ユニットだったりしたら
「リコー、マジかよ〜!」と驚く


のは間違いない。だから、マイクロフォーサーズ・ユニットが出ることに大きな期待をしているわけじゃない。

JAL's WAKUWAKU ALOHA JET at dusk
GXR + A12 50mm F2.5 MACRO @伊丹空港


ただ、それでもマイクロフォーサーズ・マウントに期待するのは、

  • レンズ(ユニット)の大いなる不足の補完的役割となる。

  • 現在一定の存在感を示しているマイクロフォーサーズに関わることで、GXR の存在感は確実に増して、目に留められる機会、雑誌で取り上げられる機会は増える。

  • マイクロフォーサーズ・ユーザーにとっては選択肢が増えるし、そこに A12 系ユニットのようなマイクロフォーサーズにない付加価値があれば GXR が魅力に映るはず。


という側面があるからだ。

マイクロフォーサーズも GXR も両方使った経験から

GXR の良さは m4/3 にも同居することで、より映える


んじゃないかな?と思う。A12 系ユニットの魅力だけでなく、カメラの質感の良さもマイクロフォーサーズ陣営にはなかなかないしね。

少なくとも GXR からマイクロフォーサーズへ流れるよりは、マイクロフォーサーズ・ユーザーにとって GXR が一つの選択肢になることのメリットの方が遙かに大きいように思う。

たとえ GXR → m4/3 へ流れる人がいたとしても、それは放っておいても流れるし、逆にマイクロフォーサーズ・マウントが出ることで押しとどめられるだろうと思う。私自身が両方の魅力を十分感じてるだけに、そう思う。

両方を見据えた場合、

マイクロフォーサーズ・ユーザーにとって所有レンズに加えて
小型 APS-C レンズなどが使えるメリットを提示できる GXR


というのは、GXR に益あって損なし、とも思えるのだ。

マイクロフォーサーズ陣営においてパナソニック以上の存在感を占めるようなことは、どんなことをしても無理だろう。けれど、GXR にとって今以上に存在感を与え、ユーザーベースを増やす手段にはなるように思っている。

そして個人的には、AF の使えるレンズが増えてくれるのが何より嬉しくなるし、そういうメリットは画質だのユニット交換式の意義だのというものの前に必要なことではないかな?と考えている。

マイクロフォーサーズ・ユニットを出したとしても GXR や A12 系を始めとするマウント交換式の良さが損なわれるわけではないことは、GXR を作っている人、使ってる人がよく判ることだろう。

少なくともユーザーが増えて困るのは、「俺は判るヤツが選ぶ機種を使ってるんだー」的な、気持ち悪いマイナー機種ヲタクだけだろう。ユーザーベースが大きくなれば、開発リソースにも余裕は出るわけだから(リコーがその気になれば)ユーザーに損はないと思っている。

だから、個人的には期待ししてしまうのだ。出るかどうかは別の、単なる妄想としてね :-D

まぁ妄想をさらに飛び越えていけば、まさかの Foveon ユニットとかだったら、それはそれで面白いけれど(E マウントだとレンズがないから意味不明だなぁ…)

RICOH カメラユニットGR LENS A12 28mm F2.5
なんだかんだ言っても私の GXR 標準レンズになった A12 28mm F2.5

このサイズでこの画質、そしてボディとのバランスが絶妙


などと考えたところで、リコーがどう考えてるのかは判ったものじゃないし、個人的な期待でしかない。いずれにせよ、

来年の2〜3月には他社マウントユニットが明らかになるようだ


から(今月号のカメラ雑誌インタビューより)、楽しみにしたい。

過去に寄り添うのか、現在を見て生きるのか。


1GXR ユーザーとしてリコーがどういう判断をして、どういったものを出すのか楽しみに待ちたいし、ちょっとワクテカしている。

カメラ界全体からすると大した影響のない話だろうが、個人的には

リコーの GXR に対する姿勢が明確になる


ことだとも思ってるので、本当に興味深い。

そして、そのことで 最初に GXR を手にした時の記事に書いた「いつまで付き合えるやら…」といったことも自ら推し量れそうだ。

1年後も GXR を手にして愛機のままであって欲しいとは思うけど、2011年はニコンの新システムカメラも出そうだし、キヤノンもそう遠くないうちに後追いするだろうし、さてどうやっていますやら…


RICOH GXR カメラユニットGR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
買う前から予想より活躍の場の多い A12 50mm F2.5 MACRO

GXR に相応しくないサイズ感と重さはどうかと思うが、28mmと合わせて持つのがベスト!

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ようやく EOS 7D のファームウェア・アップデートがキターーーーっ!と喜んだのも束の間、アップデート内容を見ると、

  • ライブビュー撮影・動画撮影時の温度警告表示および温度上昇で自動終了するまでの時間を延ばしました。

  • AUTO ISO 設定時のプログラムシフトを最適化しました。

  • メニュー画面に表示する言語(フランス語)の誤記を修正しました。(フランス語を搭載製品のみ)

  • 動画撮影モードにおいて静止画を撮影した場合にマゼンタ色の縦縞が出る現象を修正しました。


というもの。なんだよ、そりゃ…。Pモードとか使わねぇよ…

Canon EOS 7D ファームウェア変更(キヤノン公式サイト内)

というか、

Auto ISO の上限下限設定は、やらせてくれないのかよ!


と思うことしきり。

すぐ後から出た 1D Mark IV では当然できているし、Kiss X4 ですら上限設定できるのに、何故 7D ではさせないのか…?納得いかない。

1D4 だけならまだ、キヤノン御得意のヒエラルキーかよ!と思えなくもないが、半年近く後の機種とは言え、素子やらエンジンやらがほぼ同じと思われる Kiss X4 で上限だけは可能にしたのだから、7D のファームウェア・アップデートで実現してくれてもバチは当たるまい。

治ったと思ったキヤノン病(出し惜しみ)が再発か!?


という感じだ。

それにもう一つ、ISO 周りでは不可思議なことがある。

ISO Auto の上限がなんで 3200 固定なの?


ISO 6400 は拡張設定ではないんでしょ?結局自信あるのは ISO 3200 なの? ISO 3200 がどのシーンでも十分な画質だと思ってるの?と100回問いただしたくなる ISO 3200 での上限固定。

実際には ISO 3200 / 4000 / 5000 / 6400 の間には、画質的には3分の1段分かそれ以上の劣化があるから、使いどころが難しいのは事実だが、こんな変な制約だのはISO Autoの上限下限設定が自由にできたら解決する話だ。

ホント、できない理由を知りたい、やらない理由を知りたいね。

ま、7Dは旧来の二桁機扱いで、ファームウェア・アップデートはバグフィックスだけ、釣った魚に餌なんかやるか、ということなのかもしれんが、今だからこそ、売れたんだからちゃんとフォローしないといかんと思うのだが…

20100413GambaBoy


さて、もう一つのマイマウントであるマイクロフォーサーズでも今日は動きがあった。

オリンパス、「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6」を23日に発売
「オリンパス・ペン」にAF性能向上ファームウェア

18mm スタートの広角ズームなのに、キットレンズと大差ないような軽量コンパクトなレンズ、オリンパス 9-18mm F4-5.6 は、まさにマイクロフォーサーズならではのレンズで、非常に魅力的。価格も広角ズームなのに Amazon の予約価格が5万円台前半!という安さ。



まさに、安い!軽い!小さい!な広角ズーム。画質はまだ未知数だけれども、オリンパスのことだから、軽さや小ささ優先しすぎて糞レンズを作ることもないだろう(と思いたい)。オリンパスからレンズを取ったら何も残らないのだし。

というわけで、発表時から正直ちょっと欲しい。欲しいのだけど、マイクロフォーサーズ随一の絶品レンズであるパナソニックの 7-14mm F4 を持ってるし(前玉出てるから気を使うけど)、このところ持ち出す回数も減ってるからねぇ…。この春は思うような新型が出なかったこともあったし。

とはいえ、マイクロフォーサーズを手放すつもりは全くなく、セカンドマウントとして今後も維持していく予定というか、むしろ

7-14mm F4 専用ボディとして E-PL1 を買おうかな?


と思っていたりする。

とはいえ、E-P1 でオリンパスのボディに関してはかなり低い評価をしている私なので(あくまで動体メインの私の評価)、マトモな値段で買うつもりはないので、早く値落ちしてくれないかな〜と待っていたりする。

OLYMPUS マイクロ一眼 PEN E-PL1ボディ
OLYMPUS マイクロ一眼 PEN E-PL1ボディ

(ボディだけの値段もまだ発売当初と変わらない値付け…)


ま、今でも信じがたいことに、半年強で3機種も出してきたオリンパスだから、待ってるうちにまた新機種が出そうだけどね。というか、中古で十分。

ただ、E-P1 そのものには不満があったが、

7-14mm F4 と E-P1 の組み合わせはかなり良かった


ボディ側の画質が負けてる感じはしまくっていたが、気軽に広角が撮れるサブ機として凄く活躍したし、E-P1 を手放して困ることは何もなかったのだけど、唯一 7-14mm F4 の出番が激減したので、レンズを使うためにボディを買うようにしようかな、と。

ある意味、正しいカメラの買い方な気がする>レンズのためにボディを買う

JAL's A300-600R with Mt. Daisetsu-zan


あと今日の気になったデジカメ系ニュースは…

東芝、64GBのSDXCメモリーカードを17日に発売。実売6万5,000円

これ。単に 64GB 行ったか〜、SDXC 出るか〜、1年後2年後はどこまで値下がりしてるかな〜、と言った野次馬的興味なだけですが。

個人的には相変わらず CF メインだし、雨雪の中で撮ることも考えたら、とてもじゃないけれど SDカードだけの一眼には移行したくない(1D のように CF/SD ダブルスロットは歓迎)。

ので、64GB CF を買うことは有っても 64GB SDXC を買うことはないかなぁ…デジカメのため以外になら、ありそうだけど。むしろ今は



この Extreme Pro 32GB が早く3万円切らないかなぁ…と Amazon のカートの「今は買わない」コーナーに入れて、しょっちゅう価格変動を見ていたりします。まだ3万5千円あたりが下限。3万円切ったら買おうと思ってるんですけど、なかなかねぇ…

SDHC の高速カード Extreme 30MB/sec なんか、多少ピーク速度差はあっても、今や 32MB で1万3千円なのにね。CF も早く下がって欲しいわ…まぁ、7D はバッファがケチられてるから RAW で連写しまくりはないけれど。

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