Tedious Days More×3

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タグ:ネットブック

「昔はのぉ、シャープも作っていたんじゃよ。ノートパソコンはちこっと有名じゃったし、マニア受けする尖ったノートパソコンも出していたんじゃ…」

って、そんな昔の話ではないのだけど、今やスマートフォンばかり目立って急速にシャープがパソコンを作っていたことが過去のものになっているような気がする昨今。

シャープのパソコン「Mebius」、最後と言える機種がリリースされたのが一昨年の5月(OS を変更しただけのものが半年後にリリースされたのが本当の最後)。そして、その最後の Mebius、PC-NJ70 を手にしたのは、ちょうど2年前の5月31日だった。

そんな、オッサンの戯言、本当に意味のない記事。

続きを読む

いよいよ、iPad の米国発売が数日後に迫ってきた。iPad 発表以後、ダラダラと何回か下らない記事を垂れ流してきたが、とりあえず今回で一区切り。あとは発売されてから、の話になる。

そんな iPad 発売前夜とも言うべき昨今は、「iPad が売れる」「いや、思うほど売れない」「タブレット(スレート)の時代が来る」「そんなものはニッチのまま終わる」と、様々な意見が錯綜している。どうなるかは誰にもまだ判らないことだが、一つだけ言えることは、

どのくらい売れるか判らないけど議論されまくる
そんな大きな新製品の登場を目の当たりにするのはいつでも楽しい


ことではある。

仮に自分の寿命の先が短かったとして、もちろん家族や友人、仕事のことも多々思うけれど、基本的にやりたい放題やってきた人生だし、人に恵まれて生きてきたから、現状で不満を言ったらバチが当たるとは思っているけれど、この先色々と出るであろう新製品や技術、その他変わっていくであろう世の中を見られないのはちょっと残念だなぁ…と思う。

そう思うくらい新しいもの好きというか、変化して行く歴史を生で見ていくことが好きだから iPad がどう影響を与えていくのか、いかないのか、それは本当に興味があるし、できるだけ見ていきたい。できるだけ自分の手で触って判断したい。

iPhone も発売前は色々議論されたけれど、結局携帯電話業界を大きく変えることになった。日本じゃ売れない、と散々言われたけれど、ソフトバンクの安売り施策もあって、今じゃ電車の中で自分の周りをグルッと見わたせば一人や二人 iPhone を手にしている人がいるのが日常になるくらいの存在になった(都会限定だけど)。

ただ、以前も書いたように、今のところ iPad(およびタブレット)は、多くの人に魅力を提供できたとしても、

現状は携帯電話、パソコンがあって、その次の「第3の存在」でしかない


それゆえに iPhone ほど普及するとは思えないし、「タブレット機が広く使われるようになる」とは現状とても確信できない。しかし、第3の存在ゆえに

パソコンより iPad(タブレット)でやった方が便利、使いやすい
そう思える作業が増えること=そんなアプリが多く出ること


となり、その魅力が伝われば、第3の存在が第2の存在になることもあるだろう。

全ての人の第1、第2の存在にならなくても、第3の存在として購入に踏み切れなかった人が少しでも第2の存在として、また第3の存在であっても携帯電話/スマートフォンの買い替えやパソコンの買い換えの代わりに iPad/タブレットの購入に至れば、普及は進んで行く。

と同時に、前回の記事に書いたように“母艦の呪縛”から解き放たれることも必要だろう。利益率の高い Mac という母艦を売ることは Apple にとって重要なことだが、タブレットの将来を信じているなら、きっと母艦レスを実現することも必要になってくるはず。

これら

  • ノートPC より iPad で作業した方が簡単・便利と思わせるアプリの充実

  • 母艦レスでの運用


という点は、Jobs が iPad 発表会でこき下ろした「ネットブックなんてダメ、iPad の方が素晴らしい」ということを実現するのに必須なことでもある。

いま、ネットブックでできることはイコール、パソコンでできること(のサブセット)である。ネットブックと言ってもパソコンなのだから当然だ。逆に言えば、その分汎用性がある(このあたりは「ニッチな用途だけど多分使えそう、でも分からない、だから欲しい - iPad に思う (2)」で述べた)。

使い慣れたパソコンとは違うものを普及させるためには、大きな利点を提示する必要がある。iPhone も旧来のケータイでは得られない圧倒的な利便性を提示できたから(+納得出来る価格)普及したわけで、iPad でもそれを提示する必要がある。そのために

パソコンより iPad(タブレット)でやった方が便利、使いやすい
そう思える作業が増えること=そんなアプリが多く出ること


が、どうしても必要になる。少なくとも

iWork みたいなパソコンを使った方が良くね?
と思わせるアプリではダメ


である。個人的には Apple が iPad ラウンチに際して iWork を、いや iWork だけを出してきたことには非常に疑問を感じざるを得ない。

Apple iPad 9.7inch タブレット (仮称)


Apple 的には iWork ではなく iLife の iPad 版を出すべきだったのかもしれないが、初代 iPad にはカメラが搭載されていないから、iPhoto も iMovie も出る幕はないし、iDVD も当然必要ない。iWeb は iWork と似た存在と言えるし、Garage Band も iPad ならでは、という提示、単純な見栄えには難しいかもしれない(後述するように、音楽アプリは iPad に相応しいアプリの一つだと思うが)。

となれば、何が相応しかったか?

iPad は MacPaint の iPad版を同梱すべきだった


私は、そう思う。

初期の Mac には MacPaint が MacWrite とともに添付されて、その魅力を知らしめるのに大きな役割を果たしたのは今さら言うまでもない。MacPaint は、あらゆるペイントソフトの原型となり、ペイントソフト以外でも多くのジャンルの GUI アプリケーションの手本になった。

となれば、iPad には全ての iPad アプリ、タブレットアプリのお手本になるようなペイントアプリ、グラフィックアプリを同梱しても良かったのではないか?と思う。天才ビル・アトキンソンがいなくても、iPad を用意するのに十分な時間をかけたのだから、それくらい準備できたはずだ。

しかし、残念ながら Apple から新たに iPad 用アプリとして発表されたのは iWork のみ。仮想キーボードを使ったとしても、あくまで“パソコンの代替”に過ぎないものだ。これが iPad の、タブレットの魅力を強く伝えるものとは思えない。

iPad に必要なのは MacWrite (iWork) ではなく MacPaint だったのに…


つくづく、そう思う。

だからこそ、サードパーティーから優秀なグラフィックアプリが登場してほしいと思う。

iPad がノートPC より便利と感じる可能性のあるジャンルの一つは
グラフィックアプリではないか?


と思っている。それはパソコンのグラフィックソフトを置き換えるものではなく、タブレットならではのグラフィックアプリ、という新しい分野の開拓として、そう考えている。

タブレットがグラフィックアプリに向いているであろうという理由の一つは、単純な話だ。絵を描く人でタブレットを使っている人は多い。そのことがまず予測根拠になる。もちろん、パソコン用タブレットに比べて精度は落ちるから、代替になるわけじゃない。

ただ、パソコンでタブレットを使う人は極少数だが、タブレット機なら誰もがタブレットに触れることになる。それゆえにタブレットの魅力は広く伝えられるはずだ。たとえ、精度がパソコン用タブレットに比べて低くても、

初めてタブレットのグラフィックアプリに触れる人には
タブレットでグラフィックソフトを使うのことの便利さを知る


だろうと思う。特に指で操作できる、描画できる便利さを。

精度が低くても、細かい作業は二本指で拡大して補うというのも可能だ。プロやマニアにはダメな精度だったでも、素人の簡易作業なら、それで十分ということも多いはず。細かな描写を描くのは無理でも、簡単なお絵かきは可能だろう。

何より、フローチャートやビジネス用グラフなら割と素直に書けるはずだ。指を使って直感的に、それらを使うのは便利なはず。

iPhone でドロー系アプリを使って、
もっと画面がでかけりゃ実用的なのになぁ…と感じる


のは私だけじゃないはずだ。

実際、iPad ならグラフィックアプリは実用になると踏んで iPad と同時にリリースされるアプリもあるようだ。以下の記事によれば、Mac 用ドローソフトの定番ソフトである「OmniGraffle」の iPad 版が iPad 発売と同時にリリースされるようだ。

iPad の App Store 画面流出、専用「HD」「for iPad」アプリ多数

OmniGraffle は私も所有していて、たまに使っている。Windows で言えば Visio にあたるビジネス用ドローソフトだ。Visio に比べると機能面で劣る部分もあるが、私なんぞが使う限りは十分すぎるくらいのものがあり、それでいて通常版が実売8〜9千円台、プロ版でも2万円以下というお手頃価格なソフトだ。



iPad 版は $49.99 というアプリとしては高価な値段で発売されるようだが、Mac版に近い内容(パーツであるステンシルが豊富なことが重要だ)なら十分納得できる価格だろう。グリッドやスマートガイドを使っていけば、指での図表作成もきっと問題ないだろうし、マウスが苦手な人なら、きっとタブレットの方が便利に思えるはず。

また、iPad のグラフィックアプリの中でも個人的に強く期待するとともに、便利になると思ってるのは

真にタブレットを生かしたレタッチアプリ


だったりする。

例えば今、iPhone でレタッチアプリを使っている。いくつものアプリを買って、昨秋からは「Photogene」をメインに使っているが、指でサクサク操作してレタッチアプリを使うのは結構快適である。指だと細かい調整がやりにくいところはあるが、それでもマウスで操作するよりサクサク感覚がある。

さらにレタッチアプリについて考えているのは

タブレットと U-Point テクノロジーの相性は抜群なのでは?


ということ。画像一部分の処理をタブレットアプリで行う場合には、U-Point を使うのが最適なのでは?と思う。

U-Point テクノロジーは Nik Software が開発した技術で、同社の Photoshop プラグインや、ニコン純正の有料現像ソフト「Capture NX」に組み込まれてる。それらを使ったことがあれば判るが、極めて直感的な部分レタッチ UI を提供している。

U Point Technology | By Nik Software

画像中の一点を選択すれば、そのポイントの RGB値などから修正する範囲や色修正の量をスライダーで簡単に制御できる。万能ではないが、多くの場合に極めて有効で、レイヤーを組んだり、選択ツールでちまちま範囲してするのが嫌になるくらいのモノだったりする。

単に色調整のためだけではなく、フィルターを適用するための選択範囲を U-Point テクノロジーを使って範囲指定することもでき、これまた便利だったりする。

・ポイントを一点指定して、あとはスライダーでコントロールする。
・万能ではないが多くの場合に有用で、直感的かつ簡便

ということを思えば、タブレットにこれほどマッチした技術はないと思う。

ま、Nik Software が iPad に U-Point 技術を使ったアプリをリリースするにせよ、技術ライセンスを受けて作るところが出るにせよ、価格は結構お高いモノになるだろうが、

指先ひとつでレタッチできるのは良いねぇ〜


と思えるアプリになるように思う。

ただ、そのためには iPad 側の環境も整わないといけない。Camera Connection Kit という(いささか中途半端な)デジカメから画像を取り込むソリューションは用意されているが、iPad の本国発売には間に合わないようで、まだ予約も受け付けられていない。

また、iPad 側でデジカメの大きな画像を(快適に)レタッチできるほどのパワーがあるかと言うと微妙だろう。iPhone で 300万画素程度の画像を簡易レタッチするのはほとんどストレスを感じないが、1,000万画素超えのデジカメ画像のレタッチは、より強力な CPU パワーを持つと噂されている iPad でも荷が重いかもしれない。

もちろん、もとより RAW 画像のレタッチが実現できる日はまだまだ先だろうし、さすがに RAW 現像はタブレットではなくパソコンでやる部分だろう。JPEG 画像のレタッチがパソコンより楽にできる、それが iPad の、タブレットの当分の目標になるだろうし、それは実現可能な目標だと思っている。

RAW は無理だったとしても

デジタル一眼で撮った JPEG 画像を iPad に取り込み
指先でご機嫌にレタッチして保存したりネットにアップする


いま、iPhone では iPhone で撮影した画像のみできていることを、デジタル一眼で撮影した画像に対してもできるようになってくれれば、これほど便利なことはない。ノートPC を持っていかずに iPad だけ持っていけるのだから(USB がないと別途ストレージとかはいるかもだけど…この点が HP Slate にも興味がある理由の一つ)。

重量だけ考えれば VAIO P と大差ないから旅先の画像チェック・簡易レタッチは VAIO P でも同じなのだが、iPhone で指先レタッチを使っていると、

指先ひとつでレタッチに慣れると止められない


んだよね。だから iPad には期待したいし、デジカメで撮影した画像を iPad でレタッチできるようになれば良いなぁ…と心底思っている。

指先で絵や写真を操るのは、なかなか快感。だから、レタッチアプリも含めたグラフィックアプリは適切なアプリが出れば、「パソコンより iPad(タブレット)でやった方が便利、使いやすい」と思えることに一つだと考えている。

Apple iPad 9.7inch タブレット (仮称)


さて、もう一つ私が「パソコンより iPad(タブレット)でやった方が便利、使いやすい」となるだろうと思っているのが、音楽アプリ。

といっても、iPhone に数多く出ているような楽器系アプリだけでなく、DAW(Digital Audio Workstation=音楽制作ソフト)系のアプリだったり、DJ系のアプリだったり、むしろパソコン用音楽制作ソフト、DJ ソフトの iPad版的存在を念頭に、そう考えている。

もちろん、楽器系アプリも iPad の広い画面で便利になるのは間違いない。iPhone の楽器系アプリ、特にシンセサイザー系アプリは、どうしても画面が小さくてツマミなどのコントローラー類を画面切り替えしていくことが多いし、まず鍵盤数が少なくて自由度がかなり抑えられてしまう。

画面の実サイズも解像度も大きく向上する iPad なら、パソコン用に近い感じでパネルや鍵盤を配置することができ、さらにそれをタッチパネル(かつマルチタッチ)でコントロールできるから、操作性としてはパソコンを上回る可能性が小さくない。

同じことは DAW にも言える。iPhone の音楽制作ソフトは少数ながら存在しているが、正直なかなか厳しい。「Groove Maker」などのループシーケンサーは使っていても実用に近いと思うが、パソコン用の DAW は CPU パワーも含めて厳しいように思えた。

が、iPad は CPU パワーも強化されているようだし(今後も強化されていくだろう)、何しろ大きな画面と解像度で使い勝手が大きく向上できる余地がある。となれば、ループシーケンサーだけでなく、ソフトウェアシンセ+MIDI シーケンサー+エフェクターを内蔵した DAW アプリも登場出来る余地はある。

そして、先のシンセサイザー・楽器アプリでもそうだが、マルチタッチなタッチパネルによる操作感は、パソコンソフトをマウスでチマチマやるよりずっと快適なのは間違いない。パソコンで DAW ソフトを使う場合、鍵盤入力は外部キーボードを用意しないと面倒だけれども、タッチパネルなら簡易入力ならサクっとできる。タッチパネルだとベロシティやアフタータッチは扱えないが、パソコンだけでマウスでやるよりは100倍快適。

そう考えていくと iPad における DAW の可能性は大きく広がってるように思える。

完パケや MIDI データーは現在多くのアプリが実現しているように簡易 httpd でパソコンに取り込めるようにすれば問題ない。iPad だけで完結するのではなく、ラフスケッチとしてなら十分使える存在になるはず。

現代の QY10 となれる存在


だと思う。

既にもう、噂段階だが Reason の iPad版、Ableton Live のiPad版が作られているなんて話もあって、思わず期待してしまう。

ReasonがiPadにやってくる?: troll

Reason なんていう超メジャープレイヤーでなくても、iPad には数多くの音楽制作アプリの登場は期待できそう。その中で、タブレットで便利というだけでなく、タブレットならではの新 UI を持ったアプリも出てくるかもしれない。

iPad 1枚あれば、いつでもどこでも音楽制作なんて、想像しただけで楽しくなってきそうだ。Wi-Fi 経由で他の iPad の楽器アプリとの連携が取れるようになれば、もっと面白くなりそう。で、そのうち「初音ミク for iPad」なんて出た日には…(個人的には初音ミクは興味ないんだけど、ヒットしそうな気も :-)

Apple iPad 9.7inch タブレット (仮称)


さて、音楽アプリではもう一つ、個人的に一番興味がある DJ アプリも iPhone よりも iPad に相応しい存在になりそうだ。私自身、iPhone では「しょせん、お遊び」と判っていても、いくつも DJ アプリを購入している。2,300円もする「Touch DJ」すら買って色々試行錯誤したりしている。

ただ、iPhone で DJ プレイを行う場合には iPhone の構造上避けられない問題点、「音声出力が1系統しかないので、ピッチ合わせのためのモニターができない」がある。それゆえに iPhone、そして iPad も DJ プレイを実現するのはなかなか難しい(難しかった)。

この問題点は DJ プレイをしたことがない人には意味不明だと思うが、DJ は片耳でクラブ内で現在鳴っている音を聞きながら、もう片耳をヘッドホンにあて、モニター出力で次にプレイする曲を聞きながら、次の曲のテンポを現在鳴らしている曲のテンポに合わせていく(厳密には違う場合もあるが、概ねそういう形で繋いでいく)。

つまり2つの出力を同時に聞く、という作業が必要になる。が、iPhone の出力は1系統。次の曲を聞くためのモニター出力が取れないから、ピッチ合わせが難しい。これが一番のネックだった。

これについては、「Touch DJ」が視覚的な補助をもってサポートしようとしたが、使いやすいと言うには到底至らず、しかし先日「Cue Play DJ」なるアプリが、iPhone のヘッドホン端子はモニター出力専用として、マスター出力は Wi-FI で飛ばしてパソコンで受けて鳴らす、という画期的?な手段を編み出した。

これら iPhone における DJ アプリについては、また別途記事にしようと思っているが、以前 twitter でもつぶやいたように「Touch DJ」の操作性に「Cue Play DJ」の Wi-Fi マスター出力という方法が組み合わせれば、お遊び DJ プレイには十分使える存在になりそうである(Wi-Fi 飛ばしは現場で使うのはリスキーすぎる)。ちなみに、この2つ以外の DJ アプリで論評に値するものは、私は知らない。

そういった根本的な問題があったとしても、iPad では画面が大きく解像度も上がる分、操作性がグッと上がりそうなのは前項の音楽制作アプリ、シーケンサーアプリと同じことが言える。「Touch DJ」にしろ、「Cue Play DJ」にしろ、多くのコントローラーを如何にして配置し、画面切り替えて使うか苦慮しているのが判る。

どちらのアプリも iPhone の限られた画面を有効に生かそうとしているが、DJ アプリは須らくリアルタイムコントロールだから、画面を切り替えながらのコントロールはかなり鬱陶しい。通常の DJ ミキサーとターンテーブル or CDJ の組み合わせなら、両手でそれぞれ複数のツマミやスライダーを調整しながら繋げていくのは日常茶飯事。

全く同じ操作は無理にしても、片や音量調整しながら、片やピッチの微調整くらいはやりたい。となると、

iPad の広い画面でコントロール用ボタン・スライダーが
切り替えなしで使えるだけで、ストレスはだいぶ減る


はずだ。

と考えていくと、DJ アプリもまた iPad 用にリリースされたら、より使いやすくなるのは間違いない。

あとは、期待できないけれど、iPod/iPhone コネクタ経由で2系統目のサウンド出力ができるようになれば、iPad 1枚で DJ プレイも可能になっていくわけだが…まぁ無理かな。むしろ、こういうのは USB 端子がついた

HP Slate のような WIndows7 タブレット機が相応しい


ようにも思える。USB 付 Windows タブレットなら、USB オーディオ機器を付けて2系統目のサウンド出力も確保できるしね。

いずれにしても、Vinyl なアナログ盤をターンテーブルで廻すしかなかったのが、CDJ が登場し、MP3 を CD-R に焼いてプレイできるようにもなり、パソコン一つで DJ もできるようになり…となってきたのが、最後にはタブレット1枚で DJ できる時代になるかもしれない。

というか、ホント、うちにある何千枚もの 12インチレコードもデジタル化しないと、iPhone でも iPad でも HP Slate でも使えないから何とかしないとね…

Apple iPad 9.7inch タブレット (仮称)


というわけで、iPhone を使っていて iPad に「こんなアプリが出てくれば、パソコンより iPad(タブレット)でやった方が便利、使いやすい、そう思える作業になるだろう」という事例を挙げてみた。これらは、あくまで私が iPhone を使ってきて、今すぐ思いつく内容だから、もっと他にあるに違いない。

ただ、いずれにせよ、何度も書くように

パソコンより iPad(タブレット)でやった方が便利、使いやすい
そう思える作業が増えること=そんなアプリが多く出ること


が iPad、そしてタブレットの普及のポイントになると思う。

ブラウザやメールといったネットクライアントとしての強みや、電子書籍プラットホームとしての利用も重要なことだろう。けれど、私はそれだけではきっと iPad やタブレットの普及は限定的なものになると考えている。最初に書いたように

携帯電話、パソコンの次、ではない存在になる必要がある


と思っているから、電子書籍やネットクライアントだけでなく、パソコンより便利なことが多く必要になると考えている。

Apple iPad 9.7inch タブレット (仮称)


振り返ってみると私自身、

iPad 発表前や発表直後は、タブレットの広範な普及は疑問と思っていた


のだけど、ここ2ヶ月色々と考えていくと、今回の記事のようにタブレットに向いていること、自分自身がタブレットで使ってみたいと思うことは少なくないことに気づいた。iPhone を使っているからこそ、

デカい iPhone / iPod touch に意味はある


と思うことは多い。それは以前の記事でも述べたし、また今回の記事でも述べた。

だからこそ、大きくなって解像度が上がった iPad で、タブレット機で有用なアプリがたくさん出れば、それなりに広く普及して行く可能性はある、と今は考え直している。

そして、まだ iPad を使ってないのに言うのも何だけれども、もっと大きな iPad はあってもいいと思っている。将来 Apple が 10インチより大小のサイズの iPad を作るような噂が流れているが、小さいのはともかく大きなサイズの iPad はあっても良いと思っているし、リリースしたら手に入れたいと思っている。

というのも、タブレットは

お年寄りのネット端末として最適かも


と思うことがある。なにせ、タッチパネルと言うのは、ある意味一番普及している GUI である。それに一番近い IT 機器はタブレットだろう。

ただ、iPhone はもちろん、iPad でも、ちょっとお年寄りには小さすぎる。最低 14〜15インチは欲しい。それでいて 1kg 未満。解像度は高くなくてもいい。ま、それではちょっと需要は少ないから解像度はアップするだろうけれど。

いずれにせよ、そんな iPad、大きめタブレットがあれば、高齢化時代のネット端末としてピッタリのような気がする。そういった iPad が出れば、年老いた両親に使わせてみたいと思っている。

ま、そういうモノが出るかどうかも、まずは iPad がどれだけ売れるか、普及するかによるだろう。勿論、私は即買いするつもりだが、どれだけ広まるかは1年2年というタームで楽しみに見ていきたいと思う。

あとは日本における電子書籍リリースの件もいくつか話は聞いているが、グダグダにならないことを祈るばかりだし、そろそろ iPhone OS の H.264 フォーマットの Basic Profile 限定は止めて欲しいし、新型 iPhone も気になるし…

などと思いつつ、あと数日に迫った米国 iPad 発売を、日本での予約開始を、そして日本での発売を心待ちにしたいと思う。

PC-NJ70A のモニター機が送られてきて2ヶ月半、モニターレポートも今回が最終回である。最終回のレポートテーマは「おすすめポイント」。「予想していなかったけど、使ってみたらこんなところがよかった」というところを書いて欲しいということだ。

しかし、PC-NJ70A に“おすすめポイント”も“こんなところがよかった”点もなかったというのが、正直な思いである。もっとハッキリ言えば、この PC-NJ70A を自分で買うか?と言われれば論外であるし、人に勧められるかといったら絶対に勧めはしない。むしろ反対する。

非常に残念なことではあるが、これが2ヶ月半 PC-NJ70A を使ってきた私の結論である。

前回のレポートに続いて辛口な内容になってしまうが、最終回のレポートテーマは「おすすめポイント」であると同時に「ちょっとがっかり…と感じている方は、こんな風に進化したら買い!と思うポイントについてレポートください」ということだったので、以下に忌憚なく書かせていただく。

もっとも、“ちょっとがっかり…”どころか、シャープに対して大いに落胆を禁じ得ないパソコンであるから、非常にシビアなことを書くけれども、その点はどうかご容赦願いたいと思う。

少なくとも一モニターとして、無料でいただいた製品に対して評価するのではなく、実売8万円弱で売っているという製品に対して評価し続けてきたし、それを今回のレポートで総括したい。

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モニターレポート3回目のテーマは「お気に入りのタッチソフト」。お気に入りのソフトとその使い方、気に入っている点を書け、という指定です。が、お気に入りのタッチソフト…お気に入り…お気に入りと言われても…

残念ながら、お気に入りのタッチソフトはありません


としか答えられません。

“大人の対応”で適当に「お気に入りのタッチソフト」をでっち上げて、適当にレポートを書くのも良いかと思いましたが、しかしモニターですから、モニターだからこそ、ないものはない、と言わねばならないと考えますので、ハッキリ「お気に入りのタッチソフトはない」と書かせていただきます。

ちなみにきちんと断っておきますが、PC-NJ70A を使う機会が少ないからお気に入りのタッチソフトがないわけではなく、私はモニター機到着からほぼ毎日 PC-NJ70A を使っています。しかし、用意されているタッチソフトを一通り使ってみた上で、私にとって魅力的なタッチソフトはありません。

それゆえに、タッチソフトを起動することも(モニターレポートを書くために必要な時以外は)ありません。自分にとって魅力を感じるタッチソフト、有用性を感じさせるタッチソフトがないのですから、当然のことです。無理して使いづらいソフトを使うような暇は、私にはありません。

ただ、これだけではモニターレポートとして足りないでしょうから、何故お気に入りのタッチソフトがないのか、そもそもタッチソフトに対して私が思っている疑問点を含めて、以下に述べたいと思います。



タッチソフトは光センサー液晶パッドの下にある「タッチ操作へ」というボタンを押して、その中にあるメニューから選んでソフトを起動しますが、そのメニューの中には、「手書き文字」「手描きイラスト」「電卓」「お気に入り」「電子辞書」「電子ブック」「フォト」「エンターテイメント」とあります。

まずエンターテイメントの中にあるミニゲーム類については、正直なところ遊べるとか遊べないとか、そういったレベルの問題ではないでしょう。個人的には、リリースするとアナウンスされている SDK(開発キット)のコードサンプルとして提供される程度のレベルであって、「これが光センサー液晶パッドを活用したソフトです」と言われても、どう反応したら良いのか判らないものです。

もちろん、一度や二度お試しで遊ぶことはできるでしょうが、これが本当に PC-NJ70A の魅力のひとつになると思って入れているのでしょうか?昔ならいざ知らず、今どきこの程度のソフトをカタログの特徴欄に堂々と写真付きで載せてアピールできるレベルだと思っているのなら、まずその基準を改めるべきではないかと考える次第です。そう言いたくなるほどのものです。

名目上タッチソフトの数を増やして揃えるには良いのかもしれませんが、ミニボウリングのような失笑したくなるソフトをプリインストールして数だけを増やすより、その開発リソースをもっと別のことに注力させるべきではなかったのではないでしょうか?

そんな「エンターテイメント」メニュー以下のソフトは論外としても、タッチソフトと銘打ちながらタッチソフトの意味があるのか疑問なソフトが少なくありません。

例えば「電子ブック」。パソコン上で書籍を読むための文庫ビューワーソフトの操作をマウスではなく、光センサー液晶タッチパッド上で指をスライドさせることで操作するためのソフトです。ちょうどページを左右にめくる操作が、本のページをめくる動作と合わせているわけで、やりたいことは判ります。こういったソフトのアイデアが思いついたのも理解できます。

しかし、実際にパソコン上で書籍を読むものとして(パソコン上で書籍を読むことの良し悪しは別として)、実際にページ送り、戻りの操作をタッチ操作で行って便利かどうか?という根本的な問題があります。マウスクリック(タッチパッドのボタンクリック)で読んでいくのと、どちらが便利でしょうか?

少なくとも、マウスクリックよりタッチ操作で指をパッド上でなぞる方が便利、とは私にはどうしても思えません。光センサー液晶パッドの操作感覚が通常のタッチパッドと同じくらいスムースであっても、マウスクリックと同等程度の操作性だったでしょう。ましてや光センサー液晶パッドは通常のタッチパッドよりスムースとは言えない状況では、マウスクリックによるページ送りより確実に劣ると私は感じます。

やりたいこともアイデアも理解できますが、光センサー液晶パッドを活用したタッチソフトと言うのならば、光センサー液晶パッドがない、一般的に使われる操作方法より使いやすい方法を提示しなければ意味はないと思います。“指で操作できる”というだけで、操作方法が改善されていないのであれば、それが用意されていてもわざわざ使う必要はありませんし、ひいては光センサー液晶パッドを搭載した意味も失われます。

PC-NJ70A_41BunkoViewer


同じことは「フォト」アプリにも同じことが言えます。「フォト」は指定したフォルダのスライドショーソフトですが、起動するとメインの液晶画面を占有した普通のスライドショーアプリであり、その操作を光センサー液晶パッド上に表示されるボタンで行うというもの。これもマウス操作よりも簡単か?と言われると微妙に思います。「電子ブック」よりは意味があると思えるものの、これが PC-NJ70A の魅力、光センサー液晶パッドの魅力として訴えられるほどのものでしょうか?

初めてパソコンに触った人が、何の苦労もなく「電子ブック」やスライドショーを使うのには良いのかもしれません。きっとシャープの中の人も、そういった意図があったのかもしれません。しかし、PC-NJ70A はパソコンです。否応なく、マウス操作(通常のタッチパッド操作)やキーボード操作に慣れる必要があります。そして、マウス操作と併用していく必要があります。

また、「フォト」アプリのようにソフトの終了まで全ての操作をタッチ操作で完結させているならともかく、その他のソフトではそうではありません。特にマウス操作との併用=マウス操作とタッチ操作の切替が必要なソフトもあります。その例が「お気に入り」です。

「お気に入り」ソフトは、Internet Explorer のお気に入りを光センサー液晶パッド上のタッチ操作で選択するためだけのソフトです。「お気に入り」ソフトで Internet Explorer の“お気に入り”(ブックマーク)を選択すると、Internet Explorer が起動して選択したサイトが表示されるというものです。

液晶パッド下の真ん中の「タッチ操作へ」というボタンを押して、メニューの「お気に入り」をタッチして、その中から“お気に入り”を選択してタッチするわけですが、Internet Explorer 起動後の操作は通常のマウス操作が必要になるため、再び液晶パッド下の真ん中の「マウス操作へ」というボタンを押す必要があります。

果たして、これが普通に Internet Explorer のお気に入り欄からマウス操作(タッチパッド操作)で選択するより便利でしょうか?

おまけに光センサー液晶パッドの画面は狭いので、一画面に表示されるお気に入りは7個のみ。それ以降は液晶パッド画面下の2つのボタン、本来マウス操作時には左右クリックとして使われるボタンでページ切り替えしてやらねばなりません。はっきり言って面倒くさいだけです。

そもそも、項目選択時に光センサー液晶パッドの画面に入りきらない場合、液晶パッド画面下の2つのボタンを押してページ切り替えするというアクションに疑問を感じます。この操作は他のタッチソフトでも、ごく当たり前のように使われていますが、タッチ操作ができる光センサー液晶パッドを使っているのに、ページ切り替えはハードウェアボタンを使用する、その発想がおかしいと私には感じられます。

せっかく自由にボタンなどが表示、タッチ操作できる光センサー液晶パッドなのですから、それをもっと有効に生かすようにできなかったのでしょうか?「お気に入り」ソフトなら、項目を縦スクロールできるようにするだけでも使い勝手の印象は違ったでしょう(それだけでは、わざわざタッチアプリにする意味はないとしても、です)。

また、Internet Explorer 起動後は液晶パッドがブラウザ操作専用モードになって、戻る、進む、ホームその他のボタンを用意し、お気に入り選択画面と迅速に切り替えられるようにすることで、液晶パッドだけである程度のブラウザ操作ができるようにするとかできれば、もっと有効性はあったでしょう。

そんな便利さもなく、単にお気に入りを選ぶのに、わざわざタッチ操作に切り替えて、ちまちまとボタンでページ切り返して時間をかけてお気に入りを選び、その後はまたマウス操作モードに切り替える。そんなことを誰がするというのでしょう?このようなオマケソフトを前面に出して光センサー液晶パッドの魅力を語られても、むしろ逆効果ではないでしょうか?

PC-NJ70A_42DictViewer


さて、ここまではあまりにも酷いタッチアプリでしたが、比較的実用的な存在として使えるのは「電子辞書」や「電卓」ソフトです。「電卓」ソフトについては、以前のレポートでも“なかなか使えるソフト”として評したことがあります。ただ、これをお気に入りというには無理があると思って、お気に入りとして挙げることはしませんでした。

それに「私のお気に入りタッチソフトは電卓です」と言っても、実際の使用頻度はほとんどありませんし、電卓を使うなら PC-NJ70A を使う!なんてことも当然ありませんし、お気に入りというには無理があります。

とはいえ、第1回のモニターレポートでも書いたように、この「電卓」と「手書き文字」の2つだけは、現状のタッチソフトの中で“使えるタッチソフト”、光センサー液晶パッドを有効に使えているタッチソフトである、と思っていることは変わりありません。特に「手書き文字」に関しては、光センサー液晶パッドならでは、でしょう。

けれど、ノートパソコン、ネットブックパソコンという存在の中で、様々な用途に使われる中で、「手書き文字」が使える利点がどこまで有用なのかは微妙でもあります。

例えば、タッチソフトの中では最も実用度の高い「電子辞書」。電子辞書のタッチソフトとしての付加価値は「手書き文字」との合わせ技のみに集約されます。それは「漢字の読みが判らない」「キーボードに全然慣れていなくて、手書きした方が早い」といった条件では有効ですが、それが広く便利に思われるかと言うと疑問に思います。

普通にキーボードから入力したほうが迅速なことも多いでしょうし、そうでなくても辞書ソフトでよくあるような「マウスで調べたい文字を範囲選択して右クリックメニューから直接辞書を引く」動作で実装する方が“調べごと”をする際にスムースな場合もあるでしょう。もしくはコピー&ペーストという手段もあります。

確かに「手書き文字」で辞書を引くのは、キーボードにも慣れない初心者には便利かもしれません。しかし、それはあくまで一部であり、初心者が初心者でなくなった時、別に方法を知れば「手書き文字」に拘らなくなるでしょう。

通常のマウス操作からタッチ操作に切り換え、電子辞書を開いて指ないしペンで文字を書いて貼り付けして Enter を押す。この一連の動作は決して迅速にできるものではないわけで、その点を考えると、辞書を引くのに「手書き文字」が使える有用性は十分あると思いますが、それはあくまで一定の条件に限られるように思います。

また、「電子辞書」に限らず、「電子ブック」でもそうなのですが、操作方法によっては消したいウィンドウが残ってしまい、結局キーボード操作なり、光センサー液晶パッドのモードをタッチ操作モードからマウス操作モードに戻してタッチパッドを操作する必要が出てくる場合があるので、こういうことは使用感を大きく損なうように思います。

「お気に入り」ソフトの項で述べたように、タッチソフトとしてリリースするのであれば、最初から最後まできちんとタッチ操作で簡潔できる、そのようなソフトを作ってこそ、初めてタッチソフトとして言えるのではないかと思います。そういった作りこみの甘さが、いずれのソフトにも感じられてなりません。

なお、「手描きイラスト」は、唯一光センサー液晶パッドを有効に生かしつつ、タッチ操作で完結できるものと言えますが、絵心のない私としては、残念ながらこのソフトがお気に入りになることはありませんし、無縁のソフトであります。また、良く判らない分野のものを評価する能力はありませんので割愛させていただきます。



以上、非常に厳しいことを並べましたが、「お気に入りタッチソフトについて書く」というテーマに対して、お気に入りソフトがないという回答の理由として、私がタッチソフトに関して感じていることを書かせていただきました。

提供されているタッチソフトに共通して感じられるのは、“光センサー液晶パッドを使ってみた”“光センサー液晶パッドで操作できるようにしてみた”というものであり、そこには

“光センサー液晶パッドで使いやすくしよう”という思想はないのでは?


と感じられてなりません。

ユーザーにとって使いやすくしよう、という発想がなければ、ただの開発用サンプルにすぎません。ましてや、ユーザーに光センサー液晶パッドの魅力も感じ取ってもらえないでしょう。

提供されているタッチソフトを使っていると、PC-NJ70A 唯一無二の特徴である光センサー液晶パッドの有用性を果たして本気でアピールする気があるのか、むしろ心配になります。ひいては、PC-NJ70A というパソコンを企画する時に、光センサー液晶パッドを搭載することも含めて、ユーザーニーズを考えられたのかも疑問に感じてしまうくらいです。

今後更なるタッチソフトが提供されるのかどうかは判りませんし、後継機種がリリースされて別のタッチソフトが搭載されるのかどうかも知りませんが、今後タッチソフトを開発されるなら、是非とも光センサー液晶パッドを使うことで、これだけ快適に、操作方法が改善されて便利になるんだ、ということを示してもらいたいと思います。

光センサー液晶パッドそのものに価値があるのではなく、タッチソフトこそが重要であるのは、iPhone が何故高く評価されているかを考えれば、十分理解できることでしょう。

昨日シャープから、「光センサー液晶パッドの機能を改善する」というアップデート・ファイルが公開されました。サポートリリースは、↓こちら。

サポートセンターからのお知らせ|サポート情報|メビウス:シャープ

上記ページにアップデート手順が全て書かれた「アップデート手順書」という PDF ファイルがあるので、予めダウンロードしておく方が良いでしょう。

また、アップデートに必要なファイルは3種類あって、それぞれ以下のページからダウンロードすることができます。

PC-NJ70A/PC-NJ80A 液晶パッドアプリケーション 1.0.19 アップデート
PC-NJ70A 液晶パッドファームウェア 1.130 アップデート
PC-NJ70A Fnキードライバ 1.0.2.11 アップデート

これらも先にダウンロードしておいた方が良いでしょう。

ダウンロードするものをダウンロードして準備が整ったら、あとはアップデート手順書に従って3つのアップデーターを適用していくわけですが、かなり再起動しまくりです。3〜4回は強制再起動させられたような。

最後の Fn キードライバは最初にアンインストールして再起動してからインストールという手順になります。また、インストール時に失敗することもあるようで、私は3度目で成功しました。理由は良く判りません。私の PC-NJ70A は(現在は)かなりノーマルな使い方をしていると思うのですが…

さて、これで何が改善されるかというと、リリースによれば

  • 光センサー液晶パッドを使ってゲームを操作するための機能を追加しました。

  • ジェスチャー機能の拡大/縮小、スクロール、回転操作を改善しました。

  • 「SHARP 液晶パッド設定」画面で各メニューに項目を追加する際に、ドラッグ&ドロップ操作で登録できるようにしました。

  • その他、光センサー液晶パッドの操作における動作の安定性を向上しました。


ということで、登録ユーザーだけが入れるサイトで、光センサー液晶パッドを使った新しいゲームもどきなアプリがダウンロードできるわけですが、そのための機能追加…なんですかね?

他に改善事項があるようですが、普通にタッチパッドとして使っている限り、昨日今日と2時間少々使っていた中では、明確に改善点を感じられるところはありませんでしたね。

もしかすると心持ち反応が良くなってるかもしれない…なんてことはあるような気がしなくもないですが、どちらかというと気のせいだと思います。少なくとも、明確に良くなったと思える部分はないですし、少なくとも2本指スクロールは、相変わらず反応が鈍くて使い物になりませんしねぇ…

第2回のモニターアンケートもタッチセンサーパッド絡みばかりで、PC-NJ70A は結局パソコンそのものを企画したというよりは、自社デバイスを使った何かを企画しようとしてネットブックになったのでは…?という疑念がますますしてくるわけですが、その肝心要のデバイスの使い勝手が大幅に改善する見込みは薄いのかな、と思わざるを得ず…




【7/10 追記】第3回のモニターレポート提出要項のメールが来ました。今回のお題は…う〜ん、困りましたね。そろそろ潮時ですかね…

タイトルに全く意味はない。が、もはや完全に夏の日、うだるような蒸し暑いなか、先日の日曜日は友達がヨドバシ梅田で iPhone を購入するのにつきあう予定だったので、そのついでに Mebius PC-NJ70A の大阪イベントに寄ってみた。ので、そのあたりを少し。

正直、Mebius にも真鍋かをりにも興味はないのだが、5月に秋葉原で行われた発売イベントは閑散としていて結構な状況だったというのを聞いていたので、PC-NJ70A を持っていく人が誰もいなくて、集まる人が少なかったらアレだし、一応モニター当選者だから少しは協力した方が良いかも…という思いはあったのだけど

そんな杞憂は全く失礼なくらい大盛況


でした。まぁ大阪駅のど真ん中でやるわけだし、一応それなりに名の知られたタレントさんが来るのですから、人が集まらないわけがないのは当然でしたね…

秋葉原でのイベントは同じ眞鍋かをりが来ていたのにも関わらず、マスコミのレポート記事を見てもアレな感じでしたが、そこはそれ、3次元より2次元の街で行ったことがミスだったのでしょうかね…。あとは大阪はやはり田舎ということもあるでしょうか。

とにかくイベントが始まる10分近く前に着いたのですが、既に多くの人だかりができていて、中央コンコースと東西を移動する通路の交差点にあるスペースゆえに、微妙に混乱気味な状況でもありました。

PC-NJ70A 大阪イベント開催前風景
イベント開催直前の様子


また、イベントステージの前には既に20人ほどの人が整理して並ばされており、彼ら彼女らがサインをもらうために PC-NJ70A を持って並んでいるだろうことが判りました。

とりあえず、これだけの人が居るなら全く興味のない私が人数に加わる必要もないどころか、たった一人でも立ち止まってイベントを見る人が減る方が世のためという気がしたので、眞鍋かをり嬢が登場してトークショーを始めてしばらくして退散しました。

こちらのシャープ公式ブログの記事にレポートがありますが、何はともあれ盛況で何よりでした。ただまぁ、正直言って、日曜の真っ昼間に、あの場所でああいうイベントをして通行の妨げをするのは微妙な気もしましたが…東京じゃ許可されないフリーダムさ、でしょうか。



ところで、第2回のモニターレポートの提出も終わったわけですが、私の PC-NJ70A はほとんど代わり映えもせず、Vista のまま、でもほぼ毎日使っている昨今です。デスクトップ機代わりにして…と思っていましたが、色々忙しかったり、なんかパソコンにかまけてる余裕がなく(他に興味の対象が移っていて)、なんとなくそのままです。

モニターする上では Vista OS のまま毎日使ってることは良いことだと思ってるので、しばらくこのままでしょうかね。モニターレポートを書かなきゃ、という感じで、ノートPC を並べている一角で PC-NJ70A を一番手元側に置いているので、自宅内モバイル用も含めて、ついつい使ってしまうんですよね。別に使いやすいとかではなく、本当に一番手元側にあるという理由だけで申し訳ないのですが…

それにしてもモニター開始後1ヶ月で2回のモニターレポートがあったわけですが、期限が6月末日というのは、月末だけでなく四半期末ということで仕事がドタバタしまくってる中だったので、きつかったです。ダラダラと無駄に長い文章を垂れ流しただけになってしまったのも反省。

さすがにもうネタもないので、あと2回のモニターレポートを除けば、そろそろ PC-NJ70A 話も打ち止めでしょうか、ね。HDD を SSD に換装しようかとも思いましたが、これだけ重いネットブックだと、SSD に換装しても特に意味を見いだせないですし、今さら SSD 換装なんて話のネタにもなりませんしね…

モニターレポート2回目のテーマは「カスタマイズ」。デザイン的なカスタマイズや PC-NJ70A を快適に使うためのカスタマイズをレポートして欲しいということですが、絵心・デザイン心のない私としては、見た目のカスタマイズは大したことをしていないので後回しにして、PC-NJ70A を快適に使うためのカスタマイズをまず紹介したい。

1回目のモニターレポート記事でも書きましたが、PC-NJ70A は所謂ネットブックと言われる非力なスペックのノート PC でありながら、Windows XP を採用する多くのネットブックと違って、現行 OS である Windows Vista を採用しています。

勿論 Vista を採用する利点もあるものの、Windows XP より動作が重くなる Vista を非力なネットブック PC で動かしているため、何も工夫なしでは動作に鈍重さが拭えません。しかし、工夫をすればキビキビサクサクとまではいかなくても、まずまず実用上問題ないレベルで利用できるようになります。

私自身、今までいくつかのネットブック系 PC(Vista 搭載機を含む)を使った経験があり、過去に色々と工夫してきたので、ネットブック仕様のスペックに Vista 搭載という PC-NJ70A の仕様に対する不満はあっても、それなりに“使える”環境には仕上げて、毎日使っています。

そんな自分の経験を元に、これだけはやっておくべき!という PC-NJ70A のカスタマイズ・ポイントは、以下の5つ。

  1. 内蔵メモリを2倍の 2GB に増やす

  2. セキュリティソフトをプリインストールされているウイルスバスターから、もっと軽快に動作するものに変更する

  3. Windows Vista を Service Pack 2 にアップグレードする

  4. Windows Vista の設定をカスタマイズして、見た目の派手さは少し抑えつつ、ユーザー動作に対する反応を少しずつ良くする

  5. ブラウザの変更ないしカスタマイズ


これら5点のうち最初の2点、メモリ増設とセキュリティソフトの入れ替えは、特に重要です。

ハッキリ言って、Vista の設定を細々とカスタマイズするより、メモリを 2GB に増設して、セキュリティソフトを入れ替える方が遙かに効果が高いので、まずそこから始めるべきでしょう。

なお、光センサー液晶パッドの反応の鈍さを補うために、「SHARP 液晶パッド設定」でポインタの速度を上げたり、微妙に加速させたり、タッチ機能を調整したりというのはカスタマイズ以前の話ですし、これら“調整”については個人差が大きいので、こういった点は特筆することなく話を進めて行きたいと思います。


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昨夏 EeePC 901-X を購入してしばらくの後、「ブラウザ選び、それが悩みどころ(EeePC 901 での表示画面比較)」という記事を書いた。ネットブックの 1,024x600 pixels という狭い画面解像度では、どのブラウザの使い勝手が良いのか?という自分の疑問をまとめるために、独断と偏見と適当で書いたものだ。

ところが、そんな場末ブログの適当記事にも時々検索に引っかかってやってくる人がいて、当時から大きく事情が変わった減債になっても、未だに迷い込んできてしまう人がいるようなので、改訂版でも書いておかなきゃいけないかもな…と思っていたので、今回も適当に書いてみる。

前回は Window XP 上だったこともあり、メイリオフォントを導入した時の見え方(メイリオを積極的に使う利点を語ったりもした)や Safari での独自フォント・アンチエイリアスについても比較したが、今回はフォントは全てブラウザのデフォルト設定のままとし、純粋にネットブック標準解像度(1,024×600pixels)でのブラウザの見え方(広さ)に照準を絞った。

前回記事を書いた昨夏の時点では Google Chrome はまだβ登場以前だったので比較せず、β登場後に「Google Chrome と EeePC 901(ブラウザ表示画面比較 Part 2)」という記事で触れたのだが、現在は正式版、Ver.2 と進化し、それなりのブラウザシェアも占めているので比較対象に含めることにした。

Opera も私自身がほとんど使わないし、一部の仕事絡みでは(互換検証が面倒だから IE 同様に)消えてなくなれ〜と思うブラウザだったので省略していたが、少し前に値段で釣られて激遅 Willcom 回線を復活させた関係で Opera Turbo(現 Opera 10 beta)を使うようになったので、今回は 9.6 で比較した(10 beta もほとんど変わりない)。

Internet Explorer は前回 Ver.6 を使っていたが、今回は最新の Ver.8 でやってみた。Chrome にしろ、Opera にしろ、IE8 にしろ、自分が使うようになったから比較に含めたのは言うまでもない。金にもならないことをするのに、自分の役に立たないものまでやってられんしね。

ということで、今回比較するブラウザは、IE8, Firefox 3, Chrome 2, Safari 4, Opera 9.6 の5つ(いずれも6月中旬時点で最新版を使用)。プラットホームは前回と変わって Windows Vista。Mebius PC-NJ70A 上で試した。

なお、Windows Vista ではウィンドウ最大化を行った場合には XP とは若干挙動が異なり、ウィンドウ枠がなくなって少し画面が広くなるので、通常ウィンドウ状態で画面いっぱいにウィンドウを広げた状態と、全画面モードがあるブラウザは全画面モードにした場合の2つに加え、ウィンドウ最大化を行った状態も比較するようにした。



さて、例によって前口上が長くなってしまったので、細かな話は抜きで最初から IE8, FF3, Chrome2, Safari4, Opera9 の5つを横並びで比較してみる。比較内容は

  • ウィンドウ最大化した時と、全画面モードにした時(全画面モードがない Safari4 はウィンドウ最大化のまま)

  • Yahoo! Japan トップページと、livedoor Reader の2サイト


の、それぞれを組み合わせた4種類を比較してある。

以下、4つの比較画像は記事上の小さな画像では全く判らないと思うが、クリックすると別ウィンドウに 50%縮小の画面が表示されるので、それぞれのブラウザにおける見える範囲が比較できると思う。

いずれの画像も左から Internet Explorer 8, Firefox 3, Google Chrome 2, Safari 4, Opera 9 の順となっている。

ブラウザ比較2 全ブラウザ比較 Yahoo! 最大化
Yahoo! Japan / ウィンドウ最大化状態


ブラウザ比較2 全ブラウザ比較 Yahoo! 全画面モード
Yahoo! Japan / 全画面モード状態


ブラウザ比較2 全ブラウザ比較 Livedoor Reader 最大化
livedoor Reader / ウィンドウ最大化状態

ブラウザ比較2 全ブラウザ比較 Livedoor Reader 全画面モード
livedoor Reader / 全画面モード状態


前述のとおり昨夏とは大きく状況が変わっている。Chrome や IE8 のリリースなどを別にしても、ネットブックでの利用で一番大きな変化は、全画面モードの普及だろう。今回は Safari 4 を除き、全画面モードを搭載している。全てのブラウザでショートカットキーは統一されており、全画面モードの ON/OFF は F11 となっている。

昨夏の記事でも書いたように、ブラウザ・デフォルト状態のままで全画面モードを使わなければ、Safari 4 の見える範囲が一番広いのは変わっていないけれども、縦 600pixels と狭苦しいネットブックでは積極的に全画面モードを使うべきであろうし、そうなれば全画面モードのない Safari の出る幕はない。

また Safari には、好き好きはあっても独自のフォント・アンチエイリアスによる表示される文字の綺麗さというものがあったが、Vista は勿論 XP でもメイリオフォントを導入することで、だいぶマシになることは前回記事で述べた。今回はフォントによる表示比較はしていないが、そのことも含め、MacOS X では Safari をデフォルトブラウザにしている私でも、Windows で Safari を使う理由は極めて少ないと思う。

さて、Safari 4 以外の4つのブラウザに搭載されている全画面モードではあるが、2009年6月現在では

同じ全画面モードでも、ブラウザによって使い勝手に大きな差がある


のも事実。この使い勝手の差は将来埋まっていくと思うが、現状では

全画面モードが使いやすいのは Firefox3 と IE8 だけ


と言っても良い。その理由は全画面モードにしてからの使い勝手の差にある。

各ブラウザとも全画面モードにすると、当然ツールバーやロケーションバー、タブ・バー、ボタン類は消える。IE8 を除いてはステータスバーも消える(IE8 が消えないのが不思議だし、少しでも表示領域を広げたいと思えばマイナス点だ)。

そんな全画面モードにしていても Firefox3 と IE8 はマウスカーソルを最上部へ持って行くと、ロケーションバーやタブバーなどが表示される。

ブラウザ比較2 Firefox3 Yahoo! 全画面モード
Firefox3 の全画面モード表示

ブラウザ比較2 Firefox3 全画面モード用ガイド
Firefox3 の全画面モードでマウスカーソルを画面上部へ持っていた場合
検索窓やボタン類を含めたロケーションバーとタブバーが表示される
(バーがプルダウン表示される時には、表示内容が下にズレる)


ブラウザ比較2 IE8 Yahoo! 全画面モード
IE8 の全画面モード表示

ブラウザ比較2 IE8 全画面モード用ガイド
IE8 の全画面モードでマウスカーソルを画面上部へ持っていた場合
全画面モードを解除しなくても、通常モードと同じ操作が可能
(Firefox3 と違って各種バーは表示内容上部に上書きされる)


Firefox3 と IE8 とでは若干挙動に違いはあるものの、使い勝手に大きな違いはなく(ブックマークを多用する人なら IE8 の方が断然使い勝手が良いかもしれない)、どちらも全画面モードをデフォルトに使っていてもストレスを感じない。

特に IE8 は、ブラウザを全画面モードのまま終了すれば、次回ブラウザ起動時に自動的に全画面モードになるし、全画面モードでも全ての機能をマウスからコントロールできる。全画面モードから通常モードに戻す必要がない。

ただ、IE8 では何故か全画面モードでステータスバーが消えない(もちろんステータスバーを常に表示させなくすれば、全画面モードでも表示されない)。このため、デフォルトでは IE8 だけ全画面モードにおける縦表示量が少ない。この点だけは注意が必要だ。

ともあれ、Firefox3 や IE8 と違って Chrome 2 や Opera 9.6 は、全画面モードを実装してきたのは良いけれど、何かしようとすると(ショートカットキーを使う以外は)全画面モードを解除して通常モードに切り替える必要がある。

ブラウザ比較2 Chrome2 全画面モード用ガイド
Chrome2 で全画面モード時に、マウスを一番上に持って行った際のガイド
これでは何の役にも立たない。Opera9 に至っては何も起こらない。


全画面モードでページを見た後、ページを戻ったり、ホームページに移動したり、別のタブに移動したり、ブックマークから次に見たいサイトを選んだり、場合によっては検索ボックスから検索をしたい、という時に、いちいち F11 で全画面モードを解除する必要がある。

ショートカットキーを使えば動作する機能もあるが、ウェブブラウジングする場合だと、なんとなくダラダラとマウス(or タッチパッド)でブラウズしていることも多いはず。その際に画面モードを切り替えるのは面倒なものだ。マウスカーソルを画面上部に持って行けば、サクッとバーが出てきて処理ができる、その快適さには適わない。

というか、Firefox3 が1年前に実装している使い勝手の良さを、Chrome や Opera が真似する際に、そこまでしなかったのは不思議だ。特に何でも取り込んでしまう Opera が 10 beta でも変わってないのは、腑に落ちない。



さて、Yahoo!, livedoor Reader における各ブラウザでの見え方について、通常状態、ウィンドウ最大化、全画面モードで画面写真を撮ってあるので、以下に掲載しておきたい。

最初に Yahoo! Japan トップページの見え方を、各ブラウザごとに通常状態、ウィンドウ最大化、全画面モードの順でどう変わっていくか(ネットブックにおける全画面モードの優位性が判る)を示し、次に livedoor Reader での見え方を画面モードごと(通常状態、ウィンドウ最大化、全画面モード別に)各ブラウザでの見え方を順に並べてみた。

これらを見ることで、ブラウザ選びで比較になるかも知れないし、ならないかもしれないし、まぁそんな単純なものではないけれど、何かの参考になれば幸いである。


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前回の記事で「月末に Aspire Revo が来るまでデスクトップ機代わりにして…」と書いたものの、少々事情が変わり Aspire Revo の予約を一旦キャンセルしたので、しばらく PC-NJ70A が Windows デスクトップ機代わりになりそうな昨今。

私の場合、Windows 実機でする作業と言えば、MS Office で軽作業や各ブラウザでの表示確認、ちょっとしたデーターベースの他は、長らくメンテナンスモードになってる昔の仕事の件で、たまに Visual Studio (VC++, VB) でコード修正するくらいなので、外部モニターで広い画面さえ確保できれば、ネットブックでも処理能力的には問題なかったりします。

ただ、やっぱりデスクトップ代わりで使っていても、起動直後からガンガン回ってくれるファンの音は、やっぱりちょっと気になりますね…季節柄とはいえ、他のノートPC(ネットブック含む)と比べても、よく回ってくれます。

さて、PC-NJ70A モニター機が到着して半月が経ち、一通り色々と試し終えた感があるので、最後に Linux と Windows XP をインストールした件について、軽く述べておきたいと思います(Windows 7 RC については、既にインストールされている方がレポートされていますので省略します)。

なお、当初は詳しくインストール方法を書こうかと思いましたが、判る人には何も難しくないですし、判らない人がリスクも顧みず突っ込むと取り返しのつかない事態になることもあるので、軽く触れる程度に留めたいと思います。

まず、最初に Linux や Windows XP をインストールした場合の制限ですが

光センサー液晶モニタは、単なるタッチパッドになります


光センサー液晶パッドのドライバが Vista 用のみ提供されているので、光センサー液晶パッド特有の機能が使えるのは Vista および Windows 7 のみです。ひたすらメビウスのロゴマークが表示されたままになります。これ、BIOS で切れるようにして欲しいんだけどな…

また、

Fn キー+ファンクションキーでの設定変更は一部のみ有効


になります。具体的には、Fn + F3/F4(音量上下)、Fn + F10(ミュート)、Fn + F12(スリープボタン) は使えますが、その他は使えません。

おそらく、目に見える制限はそれくらいです。Linux でも WindowsXP でも有線/無線LAN も Bluetooth も外部ディスプレイも全て使えます。ファンの回り方も Vista の時と特に変わったようには見えません。

無線 LAN のデバイスが RT2860 系の新しいチップ (3900E) であること以外は、通常のネットブック同様の枯れた 945GSE チップセットですので、Linux でも最近のディストリビューションならサクッと(無線 LAN 以外は)使えるようになるはずです。

ま、「光センサー液晶パッドが使えないなら、何のために PC-NJ70A を使ってるんだ?」ってことになると思いますが、私みたいに懐疑的に思ってしまった人には Windows XP や Linux を入れることは別の魅力があるかもしれません…

お約束ですが、チャレンジする人はくれぐれも自己責任で。


【1】Ubuntu Linux 9.04

PC-NJ70A installed Ubuntu Linux 9.04


Linux ディストリビューションがなんであれ、やることは大して変わらないのですが、ここでは猿にでも使える Linux である Ubuntu をインストールした際のポイントをまとめておきます。

  • 無線LAN のドライバは ndiswrapper (Ubuntu で言うところの Windows Wirelss Drivers) で Windows XP のドライバを使用する。

  • 光センサー液晶パッドが単なるタッチパッドになることは前述のとおりですが、標準設定ではマウスカーソルの動きが異常に遅く、GUI のマウス設定で最速にしても(個人的には)まだまだ遅いと感じる(ちょっと手をかければ、どうにでもなりますが)。

  • タッチパッドによるマウスカーソル操作で遅延が発生していて、指を離した後もカーソルが動いてしまう。

  • Bluetooth は使えるが、Windows で問題なく使えていた Bluetooth マウスを使っていると頻繁に接続が切れてしまっていて使い物にならなかった(パッドも使いにくいので、普通のワイヤレス USB マウスを使用していた)。

  • Windows 側で無線 LAN、Bluetooth を Fn + F1/F2 キーで OFF にしていると、Linux 側でも使えなくなる。

  • Fn + F3/F4(音量上下)、Fn + F10(ミュート)の表示フィードバックはある。

  • 外部モニターは使えるが、選択できる解像度の幅が標準のままでは限定されてることがある(これも設定ファイルを弄れば何とでもなります)。


といったところでしょうか。

個人的には、ネットブックで Ubuntu みたいな鈍重なディストリビューションを使うくらいならデフォルトの Vista を使っていた方が千倍マシだと思いますが、とりあえず Ubuntu だと上記のような感じです。無線LAN の Windows XP ドライバを抽出するのに苦労するくらいですかね。あとタッチパッド周りだけは、ちゃんと設定しないと辛いかも。


【2】Windows XP

PC-NJ70A installed Windows XP


手元の Windows XP Professional SP2 を使ってインストールした状態では、有線/無線LAN も Bluetooth も使えず、サウンドドライバーも入ってなく、ビデオドライバーも入ってないので画面解像度は 800x600pixels になります。あとは、インテルのサイトから

  • Intel Chipset Device Software INF Update Utility for the 945GSE

  • Realtek LAN Driver for Windows XP

  • Realtek ALC Audio Driver

  • Intel Graphics Media Accelerator Driver for 945 Chipset-Based Intel Desktop Boards


と、RALINK から RT2860 のドライバをダウンロードして入れれば終わりです。

  • 素の XP SP2 は WPA2 が使えませんが、SP3 にすれば利用可能になります。

  • 標準状態での Bluetooth スタックは Microsoft のものになりますので、必要があれば別途スタックを入れる必要があります。

  • Bluetooth マウスは標準状態でも Vista 同様に問題なく利用できます。

  • Fn + F3/F4(音量上下)、Fn + F10(ミュート)、Fn + F12 (Sleep) は使えますが、音量関係の表示フィードバックはありません。

  • ビデオドライバは Vista と同じですので、外部モニター接続時も含めて全て同じです。


なお、一通りインストールした後のデバイスマネージャーの表示は以下の通りです。

PC-NJ70A Windows XP Device Manager


2つだけ!マークが付いたデバイスがありますが、一つは「LCD-Pad」でその名の通り、もう一つの不明なデバイスはおそらく「SHARP eco Button Driver」だと思われます。LCD-Pad は光センサー液晶パッドの Windows XP 用ドライバが出ない限りどうしようもないですし、eco ボタンなんてどうでもいいレベルなものなので、気にする必要もないものでしょう。

すこぶる普通というか、当然ストレスなくキビキビと動きます。やっぱりネットブックは XP がベストだね、と思うと同時に、液晶解像度が高解像度でもないのに、PC-NJ70A に Vista を採用したのか、改めて疑問を感じます。光センサー液晶パッド用ドライバの関係かもしれませんが…だとすると本当に本末転倒ですし、そうでないなら余計に疑問です。標準搭載メモリ 1GB ですからねぇ。

とはいえ、Windows Vista をネットブックで使う場合も、メモリ 2GB + SP2 +非公開 hotfix をいくつか適用、とすれば、それなりに実用になるのも事実です。PC-NJ70A の XP 化そのものは簡単と言えば簡単ですが、まぁ別に無理してやるほどのことでもないと思います。知らなければ、不満も感じないですしね。

ま、光センサー液晶パッドを使ったアプリケーションや特徴に利点を感じない人間にとっては、一度 XP にしてしまうと、Vista に戻る意味はほとんど見いだせないのも事実。それゆえ Vista に戻りたくないですが、でも Vista も入れないとモニターレポートができなくなるので…仕方ありませんな。

6月10日の第1回モニターレポート期限が過ぎ、シャープの公式ブログには続々とモニターレポートの紹介が掲載されている。その内容を見ているとモニター機が到着した喜びや液晶パッドに対する賞賛が書かれていて、やはりモニターレポートというのは、こうあるべきなのかな…と自らのレポート内容を思い返して苦笑してみたりする次第。

勿論、感じ方は人それぞれなので、それぞれの記事に別に反論しようとも思わないのですが、「シャープも俺みたいな口喧しい人間にモニターさせるんじゃなくて、梱包開けてワーイ!すごーい!と素直に書ける人たちばかりにモニターさせれば良かったのに…」なんて思ったりしています。もっとも、私の立ち位置は今後も変わらないですが。

さて、私自身における今後の PC-NJ70A の使い方ですが、「モニター機到着後しばらくは、無理してでもしっかり使って PC-NJ70A をよく知ってレポートを書く」という“縛り”は、第1回目のレポートも提出したことですし、そろそろ解除させてもらうことにしました。

10日間しっかり使ってきたつもりですが、残念ながら私の常用パソコン群の中に入り込めることはできなかったので、自身のパソコン体制はそろそろ元に戻したいと思っています。外出時のモバイル機はもちろん、自宅内であっても持ち運んで扱うパソコンは、より軽くて HDD より SSD 搭載機の方が気楽に扱えるので、そういったパソコンがある限り、PC-NJ70A が取って代わられるのは難しいというのが現実です。

といっても、今後全く使わないのではモニターする意味がないので、使い道は考えています。とりあえずは、今月末に Aspire Revo が来るまでは外部ディスプレイに繋げて、サブの Windows デスクトップ機という形で使っていくつもりです。その後は OS を色々入れ替えてテストする予定ですが、時間的な余裕も含めて未定です。

ちなみに、既に外部ディスプレイに繋げて使い始めていますが、その印象を少し列挙しておくと

  • Full HD (1920x1080pixels) で液晶モニターに繋いでも、ネットブラウズをしたり、ワープロソフトや表計算ソフトを使う程度なら(他のネットブック同様)内蔵の低い解像度の液晶ディスプレイで使っているのと変わらない速度で利用できる。快適キビキビではなくても、実用的な速度の範囲内ではある(メモリ 2GB 増設&Vista のカスタマイズを済ませた場合)。

  • アナログ RGB 経由で Full HD の高解像度で表示させても、画質は悪くない。アナログ接続しかできないため、デジタル接続のような鮮明さは望めないが、ピクセルが滲むようなことはなく、十分問題なく使える(他のネットブックで接続しても悪くないものが多いのだが、それらと比べても同等以上)。

  • デスクトップ機代わりとして使った場合は、PC-NJ70A がネットブックにしては重いことが関係なくなる(笑)

  • デスクトップ機代わりとして使うなら、外付けキーボード&マウスが基本になるので(Bluetooth 接続のキーボードとマウスを使用中)、反応の悪い液晶パッドも、今ひとつに感じていたキーボードも関係なくなるので、個人的にはストレスが減る :-D

  • 常時ファンが回りまくってるのは、デスクトップ機代わりにしてもマイナス。


といったところでしょうか。

元々 Atom 搭載パソコンは、液晶解像度が制限されているネットブック(ノートパソコン)より、そのしがらみのないネットトップ(デスクトップ)で使用した方が生きる面も多いと思っていますが、正直ネットトップとしての魅力が少なめの PC-NJ70A では、余計にそのことを感じてしまった次第。

もちろん、今後一切持ち出す気がないというわけではなく、既に自作のアドオンジャケットを作っているので(大したものではないですが…今後の公式モニターレポートでネタにする予定)、今後も何回かは持ち出してみる予定ではいます。ただまぁ、正直 PC-NJ70A は重いので、“縛り”がないと VAIO type P の代わりに持ち出す気はなかなか起きないですが…



さて、今回の本題ですが、

光センサー液晶パッドとバッテリー駆動時間の関係について
事実誤認していたので訂正します


以前、

【PC-NJ70A モニター】非公式レビュー (5) 初期インプレッション・メモ

および

<<< PC-NJ70A モニターレポート第1回 >>>

の両記事において、

液晶パッド設定で、「マウスモード時に、液晶パッドの表示を消す」にチェックしておいた方が、通常使用時には明らかにバッテリーのもちがいい。きちんと比べたわけではないが、液晶パッドの表示を ON/OFF して何度かバッテリー利用した時に、実感として感じられる差はあった。


と書きましたが、

上記内容は先入観に基づく間違い


でした。この点については気になって、きちんと計測してみたところ、

液晶パッド設定で「マウスモード時に、液晶パッドの表示を消す」
にチェックしても、バッテリーの良くはならない


という結果が得られました。それどころか、

液晶パッドの表示を消すと、
若干ながらバッテリー駆動時間が減る


という予想外の結果が得られました。

これについては全くもって私の先入観に基づく誤解であり、シャープ関係者の皆様およびモニターレポートを含めて記事を見ていただいた皆様にお詫びをしたいと思います。

以下、「BBench(バッテリーベンチマーク)」にて計測した結果を掲載しておきたいと思います。

BBench は各メディアのレポート記事でも使われているソフトで、これを使って、液晶パッド設定の「マウスモード時に、液晶パッドの表示を消す」のチェックを ON/OFF した場合のバッテリー駆動時間をそれぞれ3回ほど計測しました。計測条件は

  • バッテリーが満充電に達した後、システムを再起動して十分に安定してから、ウイルスチェックや Windows Update などのバックグラウンド処理が起きないように設定した状態で計測。

  • 多くのレポート記事での計測条件と同様に、液晶輝度は最高、無線LAN および Bluetooth は ON の状態(Bluetooth 機器は不使用)、10秒毎にキーボード入力エミュレート、60秒毎に無線LAN でウェブアクセスを自動的に行う設定。

  • 電源オプションはバランス設定を使用。

  • 液晶パッドの表示を消さない場合は、デフォルトの設定を使用。


としました。


液晶パッド設定残り10%になって
アラームが鳴るまで
残り6%になって
休止状態になるまで
液晶パッド表示 ON2時間00分
2時間00分
2時間01分
2時間05分
2時間04分
2時間05分
液晶パッド表示 OFF1時間55分
1時間56分
1時間56分
1時間59分
2時間00分
1時間59分

(計測時間は、各段の上から1回目、2回目、3回目となっています)

1回目の計測時には何かの間違いかと思ったのですが、3回計測しても液晶パッドの表示を OFF にした方が5分ほどバッテリー駆動時間が短い傾向にある、という結果が出ました。どうにも解せない結果ですが、数字として表れては否定のしようもありません。

設定には“液晶パッドの表示を消す”とあるので液晶表示部分への電力カットをしていると勝手に思っていたのですが、そうではないのかもしれません。液晶モニターの場合、白を表示するより黒を表示する方が消費電力が大きい、ということがありますが(全ての液晶デバイスがそうではありません)、そういったことが関係しているのかどうかも定かではありません。

ともあれ、先入観に基づく事実誤認がハッキリしましたので、ここに訂正してお詫びさせていただきます。

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