先日、ガンバ大阪の公開練習をほんの15〜20分だけ見学撮影していたわけですが、練習場と見学可能な通路の間にはフェンスだけでなく(二重)ネットがある状況になっています。安全のために当たり前の、ごく普通の措置。
関係者や許可されたカメラマンはフェンスの中に入れるけれども、一般民はこういった二重のフェンス/ネットの外からというのは珍しくない話ですし、サーキットや自衛隊の基地とかでも同じようなことは日常茶飯事。
SNS とか見てると「中」で撮れることを殊更羨む人もいますが、「中」で撮ることには仕事としての責任がついてまわるわけで、羨む貴方はそれだけのものを撮っているのか、撮ったものを価値持たせるための処理を迅速にできる能力があるのかと……現地で見るプロカメラマンの仕事ぶりを見てると、私にはとてもそんなこと言えません😓

それはともかくとして、短時間ながらいつものカメラ+レンズで撮っていて、ふと思い出したわけです。
そういや先月 EOS R1 / EOS R5 Mark II のファームウェア・アップデートで「ネット越しモード」という AF 特性設定が追加されたなぁ。羨ましいわあ……
この「ネット越しモード」は AF 特性の設定におけるスペシャル扱いで追加され、ネット越しなら何でもオーケーというのではなく、バドミントン、バレーボール、サッカーといったスポーツ撮影で被写体がネット越しになる場合に特化した設定とのこと。
■ 「EOS R1」「EOS R5 Mark II」の最新ファームウエアが公開 - デジカメ Watch
■ AF性能 EOS R1:レンズ交換式カメラ・レンズ|個人|キヤノン
ネットが手前にあっても、奥の選手(人物)にピントを合わせることを優先する傾向を持たせるようで、ネット越し撮影でピントをネットに持っていかれてストレス溜めたことがある人には「マジか!ほんまに?」と言いたくなる、堪らない機能/設定でしょう。
フェンス/ネット越しの撮影で厄介なのは、色付きのフェンス/ネットによる色被りと、フェンス/ネットへの誤フォーカス(解像感の低下はどうしようもない)。被写体との距離差が少ないフェンス/ネットはピントを持っていかれやすくて厄介。
その苦労、ストレスを少しでも軽減対応するべく作られた「ネット越しモード」は、
スポーツ撮影者のことを分かってるなぁ、考えてくれてるなぁ
というのは感じますし、そのことにいつも隣の芝生の青さを感じます。一眼レフ時代にはスポーツ撮影の覇権を競っていたはずなのに……と思えるくらいその分野を軽視していると感じられるフラッグシップ機を使っている身としては、真っ青に見えるし、見えるだけでなく実際青い。
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