Tedious Days More×3

Life is but an empty dream...


タグ:カメラ

個人的には「コレがあるから Lightroom を使っている、Adobe に毎月980円払っている、Adobe の奴隷に成り下がった」とも言える Lightroom mobile。

Adobe Photoshop Lightroom for iPhone (App Store)
Adobe Photoshop Lightroom for iPad (App Store)
Adobe Photoshop Lightroom (Google Play)

月980円の Adobe Creative Cloud フォトプランに加入していれば、最新版の Photoshop CC、Lightroom CC が使えるだけでなく、デスクトップ版 Lightroom で読み込んで管理している写真をクラウド経由で同期した Lightroom mobile でも閲覧、整理、現像作業が行えるというもの。


(プリペイドコードを買えば少し割安だし、たまに2〜3割引セールもやる)


もちろん、モバイル端末でデスクトップ版 Lightroom と完全に同じことができるわけはなく、
  • 現像ではシャープネス・ノイズリダクション関連、レンズ補正データー適用以外の収差補正、デジタルアップライトや変形ツールといった機能が使えない
  • 整理機能ではフラグとレーティングはできるがカラーラベルは設定できない
  • 複数枚写真の同時表示比較などの機能が使えない
  • デスクトップ版 Lightroom からクラウド同期できる写真は1つのカタログに限られるので、複数のカタログから同期するコレクションを指定することはできない
  • 同期してモバイル端末で見られる写真はオリジナルファイルではなくスマートプレビュー画像なので、厳密な細かいピントチェックには不向き
    (スマートプレビューだから使用容量が最小限、同期速度も現実的という利点はあるし、最高解像度プレビューを読み込めるようになったので iPad なら大体のピントチェックは可能になった)

という制約はありますが、基本的な写真整理、現像は可能です。

移動中、出先の空き時間に撮影写真の取捨選択や
簡単な追い込む前のレタッチまでは済ませられる


ことは、いつも未整理写真、未現像写真の山に埋もれている私にはとても有難いツールです。(月に3〜4試合あるサッカーでは1試合1,500枚前後、航空祭などの飛行機遠征やサーキットへ行けば数千枚撮影になるので…)

LRmobileHDR04
(常時1万枚以上をクラウド同期しています)

LRmobileHDR05


もちろん、過去に何度か書いていますが、収差補正やシャープネス・ノイズリダクション関連が使えないとフィニッシュには持ち込めませんし、個人的にはカラーラベルを多用するのでそれが使えないのも辛いところです。

それでも、写真の取捨選択や簡単なレタッチが出先の空き時間、移動時間などにできる便利さは何も変わりませんし、

出先で写真をある程度絞り込んで、トリミングや軽い補正だけしておき、自宅に戻ってモバイルで作業した結果を同期したデスクトップパソコンで最終的な現像を行う


といった流れは、大量の写真を処理するのにとても効率的です。

LRmobileHDR06

LRmobileHDR07


とまぁ、以前は「デスクトップ版 Lightroom から写真を同期してモバイル端末で処理する」ことに主眼が置かれていたし、今でも一番主体の機能はそれなのですが、最近

スマートフォンのカメラ性能の向上に伴って
スマホ撮影アプリとしての機能向上が著しい Lr mobile


であります。

そして、Lr mobile では昨年 iPhone/iPad でも RAW ファイル撮影ができるようになりましたが(フォーマットは DNG)、先週のアップデートは HDR 撮影も可能になりました。

と言っても、HDR 撮影だけなら標準のカメラアプリでも昔から可能なわけで、Lr mobile では

HDR RAW 撮影が可能に


なったわけです。

ちなみに Lr mobile は

RAW、HDR 撮影や端末内レタッチだけなら月額契約不要


であり、無料アプリそれだけで使えます。(デスクトップ版 Lr とクラウド同期する時のみ月額契約が必要)


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飛ぶ鳥を落とす勢いで伸びてきたスマートフォンの売り上げが鈍化してきたと言われるここ数年。スマートフォンの進化が落ち着き、毎年の新モデルもあまり代わり映えしなくなってきた故に当然といえば当然であります。

そしてハードウェアの目新しい機能がなければ使い方もそう大きく変わるわけでもなく、使い方が大きく変わらず既に一定の満足があれば常用するアプリもそう変わることはありません。

メイン端末である iPhone も来年で10周年。AppStore で純正以外のアプリが流通するようになって来年で9年、既に8年半が経つわけで、そうなると実用アプリはすっかり機能成熟し、特に目立つ新機能、便利機能がついた新アプリも滅多に出てくることがなくなり

〇〇の新しいアプリ?いま使ってるアプリと機能的に大差ないなら、今のでええわ


となりがちで、これからのアプリ販売は(ウェブサービスなどの外部との連携アプリでもなければ)新規参入がなかなか難しい状況であります。



かく言う私自身も、積極的に新しいアプリを探しに行くこともなく、実用系の常用アプリについてはここ2〜3年大きく変化なし、という状況が続いています。変わっても数個レベル。

iPhone にインストールしているアプリは4画面分、フォルダー内に入れてるアプリも含めて150個くらいあって、そのうち常用と言えるアプリは30〜40個くらいですが、とにかく最近は変わらない。

別に変えたくないわけではなくて、時々マンネリ化して変えたくなるのですが、

新しいアプリを入れて慣れるだけのハードルを、越えたくなるほど魅力あるアプリがないんだよなぁ


と感じられるわけです。有料無料アプリ関係なく、昨今はそんな印象です。

とまぁ、そのような常用 iOS アプリがマンネリ化している中で、

慣れのハードルを超えたアプリ
慣れる必要もないほど楽に利点を感じるアプリ


も幾つかあり、振り返れば2016年いつの間にか常用しているアプリとなったものが数個あります。

前置きが長くなりましたが、そんな「私が2016年新たに常用し始めたアプリ」を簡単に紹介していきます。今回はマイクロソフトによるアプリ2つです。


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まだまだ暑いねぇ…と言っていたのが、あっという間に寒くなってきて、「今年は秋があったっけ?」なんて思いがしつつ、紅葉前線もどんどん南下して、山から麓へ降りていく秋まっただ中な季節。

関西では高野山が、関東でも箱根あたりが見頃を迎えて、いよいよこれからは低山、都会の公園、街路樹が色づく季節になり、その後は各地でイルミネーションイベントが催される季節になります。

紅葉を撮る時には三脚を据えて、きっちり構図を考え、しっかりピントを合わせて…というのが、カメラの入門書などでは書かれていているわけで、まぁ常識といっても良いのでしょう。

さらに、夜景の一つであるイルミネーションイベントを撮るなら、なおさら三脚は必要。スマートフォンのカメラで撮るならともかく、わざわざカメラを持って行って撮るなら、ちゃんと三脚で撮りたいものです。

しかし、そんな「三脚でちゃんと撮りたい」という気持ちはあったとしても、

三脚って、持って行くのが重いし、面倒くさいよね


ってのは大いにあります。そういう人は、きっと私だけじゃないはず(^_^;)

おまけに三脚は重いだけじゃなくて、長いのでかさばります。会社帰りにイルミイベントへ行こうとしても、普通の三脚を会社へ持って行くなんて、とてもできません。

かといって、荷物を軽くしようと安物の極細三脚ではコンパクトデジカメでも不安ですし、ミラーレス機は軽いレンズですら載せるのに躊躇われるレベル。風がちょっと吹いたら倒れてしまいます。

でも、重くて剛性のある三脚が良いだろうことは誰もが判っていても、高い・重い・長い、の三重苦。重いしっかりした三脚を持って行くのは、よほどの気合いがないと難しいですし、携行に負担がかかって、本来の目的(ハイキングとか写真撮影)が楽しくなくなっては無意味です。実に悩ましいところです。

Dojima River in the night


ということで、私自身が

「ちょっとハイキングがてらに紅葉を撮りに行く」
「気楽にミラーレス機を持って、近場に紅葉を撮りに行く」
「仕事帰りに、イルミネーションを撮りに行く」

こういったシーンを考えて

  • ミラーレス機を(ミラーレス用レンズとともに)載せるのに概ね満足できるレベル
    (個人的には NEX-7 + E 24mm F1.8 ZA レベルを載せても怖くない条件)

  • 軽すぎると風に弱いが、重すぎると持って行かなくなるので、重さは 1〜1.5kg 程度

  • カバンに収めやすいように縮長(畳んだ時の長さ)は、できるだけ短く

  • お値段は高くても2万円まで
    (本当は1万円以下がいいけど、安いモノは柔なものが多いので…)

  • 使い勝手が悪くないもの
    (細部の性能より使いやすさ優先)


といった条件に見合った三脚の中から選んだのが、コレ



色々とスペックやネットでの評判を机上で調べるだけではなく、ヨドバシカメラの三脚コーナーで自身で使い勝手やカメラを載せてみて決めました。


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当初2回でまとめる予定が、ダラダラと長くなってしまった iPhone 4S の雑感。初回記事を除いては au 云々関係なく iPhone 4S 本体について述べてきました。

順当進化すぎて 4→4S の買い替えで盛り上がる部分はありませんが、3G/3GS からの乗り換え、iPod touch からのステップアップ、最初のスマートフォンには本当に良い機種だと思っています。

また、iPhone 4S で一番判りやすい進化はカメラであり、他の部分は順当すぎるくらいの進化でしたが、

カメラだけは大きく傾向が変わる進化


になりました。

iPhone 4 登場時には唯一と言ってもいい欠点だった “暗所での青カビ問題”も殆ど解消され(気にならないがゼロではない)、静止画・動画ともにホワイトバランスや彩度が大きく改善されて、非常に扱いやすい画像が撮れるようになりました。

単に画質が良くなっただけでなく、癖がなくなった


と言えます。非常に扱いやすい、見た感じの印象が良い写真が撮れるようになりました。

そういう意味では、カメラにこだわるなら iPhone 4 → 4S の買い替えは有りかも…と思うくらいです。

というわけで、iPhone 4S の雑感シリーズ最後に触れるのは、カメラ周り。今回は iPhone 4S での最大の進化とも言えるカメラ周りについて、適当サンプル画像・動画を挙げつつ、簡単に印象を述べてみたいと思います。

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iOS 4.1 がリリースされました。一足早く使っていたわけですが、正式版がリリースされるまではブログに書くとかできませんでしたので、先ほどリリースされたのを確認して、実写画像とともに iOS 4.1 の HDR 機能のインプレションを軽く書いてみたいと思います。

【追記】撮影時に使った iOS 4.1 はGM版で、正式リリース版と同じものです(β版ではありません)。
【追記その2】HDR 撮影機能は 2010/9 現在 iPhone4 限定です(3G/3GS、第四世代 touch では不可)

【9/16 追記】 夜景・機窓での HDR 撮影サンプルを別記事で紹介しました(→「(iOS 4.2βが出たけど)iOS 4.1 の HDR撮影を試す 〜夜景、機窓編〜」)

なお、全て iPhone4 での撮影、使用感となっています。各画像はリンク先にオリジナル画像を置いてあります(なお、はてな fotolife の問題点を回避するため、一部画像はタイムスタンプを変えてあります。また縮小画像は質が悪いので、ブログ上のサムネイル写真の画質云々はご容赦を)。

さて、この iOS 4.1 の目玉は

  • ゲームアプリのオンライン機能をサポートする Game Center(アプリ)

  • Bluetooth イヤホン、レシーバーで一曲進み・戻しが、よ〜〜やくサポートされた

  • カメラに HDR 撮影機能が付いた


といったあたりでしょう。

Game Center については現状まだまだ意味は少なく、今後ゲームアプリの対応が進んでからの話。おまけにハイスコア集計あたりなら既に Open Feint 対応で十分賄えているところが多いので、どうなっていくやら…ですね。それにゲームをあまりやらない人には無意味です。

Bluetooth の AVCRP 対応についても、Bluetooth イヤホンを使ってない人には無関係な事項ですが、私のように常用している人には待ちに待った対応となります。

よ〜〜やく Bluetooth イヤホンから1曲送りや戻しが可能になった


わけで、できて当然の機能がサポートされるのに、Bluetooth イヤホン対応から1年以上も待たせた Apple の真意が本当に判りません。が、まぁ嬉しい話ではあります。

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(通常露出写真。手前の建物にピントと露出を合わせたので空が飛んでいるが…)

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(iOS 4.1 の HDR 写真。空の色が出て、高層ビルの窓や壁の色も出ている)


そして、最後の HDR カメラ機能。

iOS 4.1 の HDR機能は、iPhone4 でカメラを使う人全てに役立つ


と言えるでしょう。既に1週間ほどHDR カメラ機能を試してきましたが、なかなか良い感じ。

iPhone4 + iOS 4.1 の HDR 機能の特徴を簡単に挙げると、

  • HDR 独特の合成写真臭さは控えめで、アーティスティックな感じはなく普通に使える方向性
    (HDR らしい緑かぶりはあるし、ラチチュードを広げる効果も控えめになってる)

  • HDR 処理待ち時間も少なめで、撮影レスポンスはさほど悪くならない

  • HDR 撮影時に通常露出の写真も一緒に残すことができる
    (これは便利!残さない設定も可能だが、両方残して良い方を使うのが◎)

  • タップ一つで HDR のオンオフを切り替えられる簡易さ

  • 基本的に完全オート。ただし後述するように、同じ構図でもタップした AF・露出ポイントによって HDR の感じは変化する


という感じ。思っていたよりずっと使えるものでした。

特に強調したいのが

レスポンスがあまり悪くならず
通常露出の写真と両方残せること


この2点が、今回の iOS 4.1 純正 HDR 写真の大きな特長。簡単に ON/OFF できることと合わせて、とにかく誰でも簡単に使えます。と同時に、

通常写真と HDR 写真の両方を同時に撮って
自分でより良い方を選択できる


ということが簡単にできます。なにせ

HDR は万能ではなく、時には便利な機能に過ぎない


わけですからね。

そのあたりの HDR が有効に働かない点は詳しく後述するとして、まずは HDR の有用性から。

たとえば、「白飛び、黒潰れを防ぎたい」という状況では、HDR 写真は良い効果を発揮してくれます。コントラストのある場面、

20100906170549


こんな時に空を飛ばしたくないと露出を空に近いところで合わせたため、逆に手前のガード下は黒つぶれしています。これはこれで問題なのですが、ガード下にあるものも一緒に写したいという場合には HDR は効果を発揮します。

20100906170550


ちょっと色は緑っぽさが強まったり、コントラストは弱くなりますが、空の青い部分とガード下の光景が両立します。

また、逆も言えます。ガード下にピント&露出を当てると

20100906170653


このように通常撮影では、空が真っ白に飛んでしまいます。iPhone では AF ポイントと露出基準点が同じですから、こういうことは過去にもよくあることでした。これではあまりにも…という時に HDR を使えば、

20100906170652


という感じで、これも空の青い部分とガード下の光景が両立します。先の例と同様に、HDR っぽい部分はどうしても出てしまいますが、これに対処するには撮影後にレタッチするしかありません。が、明るいところと暗いところの両立は HDR でカバーできることが判ると思います。

また、暗めの室内などでは照明が当たってる部分とそうでない部分の差が大きくなるので、

20100906195355


割と白飛びの多い写真になるのですが、

20100906195356


コントラストが抑えられ、かつ白飛びも減って室内の様子がより良い感じで再現されることがあります。これは、バス停の時刻表を撮るなど、メモ撮影の時にも意外と効力を発揮します。

というか、

iOS 4.1 純正 HDR 機能は、アーティスティックな HDR 写真ではなく
記録写真向けのチューニング


と言ってもいいかもしれません。その分、実用として使えるんですけどね。ま、アートな HDR 写真は HDR アプリを使えば、いくらでも撮れます。

さて、先に「通常露出の写真を同時に記録できることが重要」と言いましたが、

HDR 撮影は常に良い結果を出してくれるとは限りません


むしろ、効果を発揮するのは条件が限られています。逆光とか明暗差のある室内とか…。効果のない場合もありますし、効果が出ても上記の写真でも見られたように、少し色合いその他に癖が出ます。

そして HDR 写真だと逆効果になる時もあります。たとえば、夕暮れの写真。

20100908182547


夕暮れの色を出したいので、空にタッチしてアンダー露出にしています。これの同時記録 HDR 写真を見ると、

20100908182548


となって、アンダー露出が消えて味気も何もない写真になってしまいました。

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iPhone4 が発売されて10日。様々な問題が噴出してますが、私は発売日初日に手に入れてから特に不満もなく、というか色々迷った挙句、一時期はスルーすることを決めていたのにもかかわらず

iPhone4 を購入して満足


しています。

iOS4 最大の目玉であるマルチタスク関連は、β版を使っていたため 3GS で普通に使えるのが判っていたため、1年で買い換えることはないかな…と思っていたのですが、新しい液晶やカメラについては使ってみないと良いも悪いも判断できないし…ということで、買い換えました。

さて、

iPhone4 と言えば電波強度問題な昨今


なけですが、そのことは発売日朝に手に入れてから後、友人と昼飯を食ってる時にすぐ判りました。ケータイは左手で使う派なので、裸で使ってると明らかでしたね。店内がバリ5ではなく3本くらいでしたので、「お、ホントに持ち方でアンテナ激減り、圏外にもなるわ」と。パケットの流れも明らかに悪くなりましたし。

でも今のところ、あまり気にしてません。買う前から iPhone4 は裸で使いたいと思っていたので、未だに基本的には裸で使っています。私が iPhone で電話する機会が少ないために気にならないとも言えるので、騒いでる人たちをどうこう言うつもりもないですし、対策されるなら、それに越したことはないですしね。

ちなみに一応 TPU ケースは買ってあるのですが、3GS で愛用していた iWood や OSIR のカーボンケースのように付けたくなるケースが出れば別ですが、3GS と違って持ちやすいと感じてるので、当面裸で使っていくでしょうね(きっと痛い目に遭うまでは… X-)

この「持ちやすい」というのも、私は断然 3G/3GS より持ちやすいと思いますが、人によっては持ちにくくなった、落としやすくなったと感じる人もいるようで、本当に個人差だなぁ〜と思います。購入検討している人は、他人の感想だけでなく、できるだけ自分で確かめることをお勧めします(純正ケースのバンパーを買うかどうかも)。

iPhone4
(これは、ほぼ同時刻に購入した友人のケース付iPhone4)


とまぁ、多少のトラブルはあるにせよ、概ね満足してる iPhone4 ですが、iPhone4 ならではの目玉といえば、高精細な Retina ディスプレイや A4 チップなどの処理能力向上が多く取り上げられるものの、

iPhone4 で一番驚いたのがカメラ画質の向上


でした。もちろん、iPhone4 でもカメラ性能の向上は期待して買ったのですが、想像以上の違いでしたね。

iPhone 3G の時は「今どき AF もないなんて…」なカメラだったのが、3GS では AF が付いて使い勝手も画質も長足の進歩を見ました。それでも日本のケータイに比べれば最低限レベルだったものの、様々な写真アプリが「カメラ性能の差が写真の決定的な差ではないことを教えてやる」という感じで、私もそれを実感した一人でした。

そんなわけで、「3GS のカメラはイマイチでも、トータルとして大きな不満はないしなぁ…」と思っていたのですが、iPhone4 のスペックが明らかになると、iPhone4 のカメラは

  • 300万→500万画素と画素数は増えているが、画素ピッチは 3GS と変わらない

  • 裏面照射タイプの撮影素子を採用

  • LED ライトを追加


ということで、ちょっと興味が湧いてきて、それが iPhone4 を購入する理由の一つにもなりました。

で、iPhone4 が発売された日、早速購入・契約し、友達と昼食を食べた後、とある場所で「そういや、3GS と 4 で写真を撮って比較してみよう」と思って撮ってみたのがコレ↓(写真をクリックでオリジナルファイルが開きます)。

なにげに比較写真・半逆光条件 3GS
iPhone 3GS

20100624151707
iPhone4


上記まで縮小すると(はてなfotolife のリサイズ画質が腐ってるのも合わせて)イマイチ差が判りにくいですが、オリジナルファイルを見れば画質の差は一目瞭然!

なにげに比較して撮ってみたら「ここまで差があるとは…」というのが正直な印象。素直に驚いたと同時に、その後も iPhone4 で撮影していて 3GS で撮影していた時との差を感じる一方。

頻繁に iPhone で写真を撮る自分としては
カメラの違いだけでも買い換えた価値があったかも…


と思うくらい。大げさではなく、

カメラ性能と Retina ディスプレイという2大ポイントは
写真好きには iPhone4 へ買い換える大きな魅力


だと言えるくらいです。

Retina ディスプレイも最初は「やっぱり綺麗だねー(でも旧来のでも大きな不満はなかったしなー)」だったのが、1週間もすると「Retina 対応じゃないアプリはすぐ判るわー。早く全部対応してくれよー」となってしまいます。3GS から 4 にした時は、さほど凄いと思わなくても、4になれると 3GS の画面は見るのが辛くなってきます

写真の見栄えは全然違うので、これは大きな魅力。一眼レフの背面液晶で 30万画素だったのが現在の最新液晶までジャンプアップしたような状況です。写真を撮る人ならそれだからこそ強く感じる魅力でしょう。これでコンパクトデジカメが全く要らなくなったわけじゃないですけど、スナップが iPhone ばかりになってるのに拍車がかかりそうです。

ま、手持ちのコンパクトデジカメ PowerShot S90 は、コンパクトデジカメの中では動体や高感度に強いので使い分けができますけど(iPhone4 も高感度は随分よくなりましたが S90 とはレベルが違う)。

20100625175604
iPhone3GS(写真クリックでオリジナルファイル表示)

20100625175504
iPhone4(写真クリックでオリジナルファイル表示)


さて、iPhone3GS からのステップアップだと思わず絶賛したくなる iPhone4 のカメラですが、もちろん物足りない部分もあります。すごく良くなったと言っても、(元々画質はあまり良くなかった)3GS からの比較ですので、国産ケータイだとまだまだ上がいるレベルですしね。もっともアプリの存在で、ちょっとやそっとの画質は関係なくなりますが。

といっても、不満は不満としてありますので、10日間使ってみたところでの不満を列挙してみると…

  • やたら暗くなりがちな 3GS と違って適正露出に近くなったが、逆に1/3段〜半段明るすぎることが多いように感じる。

  • すぐに階調が破綻した 3GS と違ってラチチュードは確実に広がったが、ハイライトの粘りは極めて少なく、すぐに飛ぶ。前項と合わせて、白が飛びがちな写真になりやすい。

  • 読み出し速度の遅い CMOS 撮影素子を採用したせいか、iPhone を動かして撮ったり、動体を撮ってる時のローリングシャッター歪みが酷い。HD 動画も撮れるようになったのだし、次はもうちょっと考えて欲しい。

  • マニアックな機能は一切排除して簡単簡潔をモットーする Apple のポリシーには反するから無理だろうけれど、白飛びが多いので露出補正くらいは欲しくなる。標準カメラアプリでは無理でも、サードパーティのカメラアプリで制御できるような API を提供して欲しい…

  • しかし iOS4 になってカメラ・写真周りの制約が緩むどころか厳しくなった。EXIF 操作系のアプリは全滅に…。まぁこういう文句の答えは「Android 行けば?」なんだけど。

  • アンテナ問題ほど話題になってないが、明らかな不具合である、蛍光灯光源における中央緑かぶりの問題。

  • ってか、全体的に若干緑かぶりになることが多い気がする(ほんの少しだけど)


という感じですね。

良くなったのだけど、もう少し欲が出るというか、ここまでできるならあと一歩…という感じです。露出絡みは蛍光灯光源における緑かぶりの問題とともに微調整して欲しいと思うのですが…期待はしてませんけど。

ちなみに、ちょっと話題になってる iPhone4 のカメラにおける

蛍光灯光源における中央部分だけの緑かぶり問題は、
誰でも条件さえ揃えば発生します


例えば、蛍光灯下で白い紙を撮れば、

20100627113001


となります。

これは極端な例だろ…と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

20100627191450


↑はショッピングセンターの中で白い柱を撮った場合。これも極端?ならば、これ。

20100628095830
(写真クリックでオリジナルファイル表示)


これは自宅で小物をテスト撮影した時に出た例。中央後ろの壁が緑かぶりしてるのが判ると思います。ただ、もうちょっと寄った写真では目立たないので、このあたり中央緑かぶりの目立ち具合は、状況によって結構変わります。

とはいえ、

20100625181055
(写真クリックでオリジナルファイル表示)


こんな感じで何気に撮った写真でも出てしまうので(ヨドバシカメラの iPhone4 アクセサリーコーナーで撮った写真。やはり蛍光灯光源)、

蛍光灯光源で撮る時には、かなり注意が必要


だったりします。というか、蛍光灯光源で白っぽいものが中央にあると中央緑かぶりになるのは避けられません

更に言えば原理上、

別に蛍光灯光源でなくても光量が少ない時には起きがち


なわけで、iPhone4 の写真は割と緑かぶりやすいかな〜という傾向があります。

ただ、

この手の現象は iPhone4 に限らず、携帯電話のカメラでは珍しくない


ことだったりします。極小素子と極小レンズを搭載している携帯電話のカメラでチューニングが詰められてないと発生することがあるようです。

ただ、中央だけ緑かぶりってのはパソコン上ならともかく iPhone 上ではレタッチしにくいので、これは本当にアップデートで直して欲しいものです。iPhone4 がせっかく良いカメラになってるのに、画竜点睛を欠いてます。

あと、不具合ではありませんが、

LED ライトを使った時の露出制御も拙い


のもちょっと困りものです。

真っ暗か、それに近い状況で LED ライトを使うのは悪くないのですが(LED ライトは結構強力です)、薄暗い程度で LED ライトを使うと

20100625192040


こんな感じになってしまいます。初期状態だと LED ライトがオートになっているので、このくらいの薄暗さでも点灯してしまうことがあり、こんな写真になってしまうことが少なくありません。この場合、LED ライトをオフにすると

20100625192048
(写真クリックでオリジナルファイル表示)


と悪くない感じで撮れるので、

カメラの LED ライトは普段はオフにしておくべし!


だと思います。

…ん?あれ?

iPhone4 のカメラを褒めるはずの記事が
いつしかディスってるようなことに…(^_^;)


いやいや、そんなつもりはありません。確かにこの特定条件での中央緑かぶり問題は困ったちゃんではありますが、概ねの条件では iPhone4 のカメラは非常に良い性能を発揮してくれます。少なくとも 3GS と比べれば雲泥の差、買い換えて良かったと思うことの一つですから。

不具合とかは確かに困りますが、電波強度問題と一緒であまりそれに拘ると、木を見て森を見ずな状態で評価してしまうことになる話だと私は思ってます。電波強度問題に関する Apple の言い訳には全く賛同できませんし、このカメラの被りも直して欲しいと思いますが、この程度で買い控えするなら勝手にすれば〜ですね。



というわけで、この後は(前置きが長くなりすぎましたが)本題の iPhone 3GS と iPhone4 の画質比較の例を並べていきたいと思います。

ついでに、一部の写真についてはコンパクトデジカメの PowerShot S90(コンパクトデジカメの中では画質は良い方のはず)、そして最新のミラーレス一眼 SONY NEX-5 で撮影したものを載せて比較できるようにしたいと思います。どれも手持ちで適当に撮ったものなので、厳密な比較というわけではありませんが、ちょっとした参考程度に。

と、その前にもう一つ。

iPhone4 の HD動画撮影能力と iMovie アプリは凄い!


と思わず感動してしまったので、その一例を。

先日、「iPhone4 で動画撮影してないなー」「iMovie アプリはリリース即買ったけど使ってないなー」と思って、ちょっと試してみようと、伊丹空港(大阪空港)の千里川で頭上を通過する飛行機を撮って編集してみました。

iPhone4 を手持ちで10機近く動画撮影して、帰りに歩きながら&電車の中で iMovie アプリでサクサクと十数分編集した結果がコレ。どちらも初めて使ったのに、簡単に 720p HD 動画が作れてしまいます。


(HD動画は、こちらで視聴下さい


上記のブログ埋め込みの動画は横 425pixel に縮小されてますが、リンク先の Youtube サイトでは作成した 720p のオリジナル HD 動画を見ることができます。リンク先で映像右下の解像度表示が 720p になってない場合はクリックして 720p を選択し、Pop Out ボタンを選ぶことでオリジナルファイルを元の解像度のまま視聴できます。

iPhone4 用の iMovie アプリは、動画を並べてクリップしたり入れ替えたり、ちょっとした文字を入れたり、簡単な BGM を入れたり(上記の動画では飛行機の通過音重視で BGM を入れてません)、画面切替時のエフェクトもディゾルブ程度と、本当に簡単な編集アプリですが、

スマートフォンで HD 動画を編集してるとは思えない軽快さ


で編集できます。この軽快さは驚きです。

おまけに1分半弱の動画出力も 720p のままのせいか、1〜2分で終了。またまた、ビックリ。これなら十分実用になります。というか、写真撮影と一緒で、こんなに軽快に編集できるなら iMovie に、もっと機能を付け加えてよ〜と思うくらいです。

今まで 3GS の動画を Reel Director というアプリで編集してきましたが、HD 動画になったにもかかわらず遥かに軽く処理できてます。本当に iPhone4 の処理能力向上と HD 動画撮影、iMovie アプリの連携は素晴らしいです。最近、動画を撮ることはほとんどなくなったのですが、ちょっと感動しましたね。

という動画の話もありますが、この先は iPhone 3GS と iPhone4 の静止画写真比較(+ PowerShot S90 と NEX-5 もあるよ)をズラズラ〜と掲載したいと思います。

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何度か書いているように、iPhone 3GS を購入後、ブログ用写真(というか twitter 用写真)は iPhone 3GS で撮影したものオンリーになってしまった。おまけに E-P1 も買って、コンパクトデジカメの出る幕はほとんどなくなってしまった。

さらに E-P1 も、メインカメラとして別途 EOS 1D MarkIII や DMC-G1 を持って出かけ、E-P1 はスナップ用サブカメラとして持っている場合には、やっぱり iPhone 3GS に押されて撮る枚数がかなり少なかったりする。

例えば、月初めに行っていた北海道の場合、1D Mark3 と E-P1 と iPhone 3GS で撮影した枚数は

1D Mark3:1,477枚
E-P1:122枚
iPhone 3GS:259枚

という結果だったし、その翌週、青春18きっぷの残り消化で伊勢湾から常滑に行った際には

DMC-G1:281枚
E-P1:11枚
iPhone 3GS:136枚

という撮影枚数だった。

iPhone 3GS のカメラは、それそのものは大したカメラではないどころか、昨今の日本製ケータイカメラに比べれば性能は劣る。画素数が 300万画素と少ない点は別に構わないが、画質面で2年近く前の P905i と比べても優れてるとは言えない。

ところが、iPhone の中で一通りのレタッチ処理はできるし、twitter やブログ投稿用アプリ、flickr や facebook アプリで、撮影→(必要に応じて加工)→ウェブへのアップロードやメール添付送信、が極めてスムースに完結する。パノラマ写真ですら Auto Stitch アプリを使えば驚くほど簡単にできる。

まさにパソコン要らずで極めて迅速簡単だから、モバイルでの写真撮影→ネット投稿は、その利便性が画質云々を圧倒されてしまう。さらに、GPS 内蔵で撮影場所の記録ができるから撮影メモとして撮っておくのにも重宝する(もっとも GPS の精度は状況によって差があるので、時々変な場所情報が登録されるが)。

そのようなことは、過去の記事で何度も書いてきた。

常滑にて(Tilt Shift Generator 使用)
(常滑にて by iPhone 3GS with Tilt Shift Generator)


ただ、そうは言っても iPhone 3GS の画質(というよりケータイカメラの画質)は、ちょっと厳しい時があるのも事実。ブログ用(twitter 用)ならば画素数はどうでもいいし、掲載時に 500〜640pixels 程度に縮小すれば、それなりに見られる程度にはなる。

とはいえ、極小撮影素子によるラチチュードの狭さはどうにもならないから白飛び、黒潰れは激しく、解像も極めて低いから縮小してもそのままでは甘さも目立つ。

実際撮影していても、ピーカンの晴天下屋外にて iPhone 3GS で撮っていると、青空が簡単に白く飛ぶ。青空を青く残そうと思えば、手前の被写体が真っ黒に潰れる。さすがに、この点だけは iPhone 内のレタッチアプリを使ってもどうにもならない。コンパクトデジカメでも起きることだが、圧倒的にコンパクトデジカメに分がある。

屈斜路湖@美幌峠なう。今から16時のヒコーキで帰るべく、空港までダッシュ!旭川空港だけど(爆)
(美幌峠から屈斜路湖 by iPhone 3GS)


とはいえ、利便性& GPS 内蔵ゆえに iPhone を使い続けているわけだが、同じシーンで撮り比べて真面目に?比較したことがないので、ここらで自分なりにちゃんと比較してみようと思って撮り比べてみた。

コンパクトデジカメを今後使うかどうかという検討の一環なので、iPhone 3GS と現在メインで使ってるコンパクトデジカメ F100fd を比較してみるのが主眼だが、ついでに最近コンパクトデジカメ代わりとして使っている E-P1 + M.Zuiko 17mm F2.8 も一緒に撮り比べてみた。

きちんと比較するなら三脚を立てて撮影すべきところだが、スナップカメラとして比べるのに三脚を立てて撮っても意味はないので、いつも通り手持ちで気楽に撮って比較してみた。撮影時の設定などは以下の通り。

iPhone 3GS:
標準カメラアプリと、手ぶれ軽減機能のある Camera Genius アプリでの撮影の併用。なお、Camera Genius で撮影した場合には EXIF が付加されないので、その場合はほぼ同時に標準カメラアプリで撮影した画像の EXIF を掲載してある。

FinePix F100fd:
ズームはできるだけ iPhone 3GS の画角に近くなるように設定(換算焦点距離が約 40mm 相当)。撮影モードはマニュアル(といっても F100fd では露出補正のできるオート撮影モード)。露出補正は場合により -0.3EV、その他は±0。その他の設定は 12Mpixel (Fine)、ISO Auto (800)、フジクロームモードで撮影。

E-P1:
スナップカメラとしてなのでズームレンズではなく M.Zuiko 17mm F2.8 を使用(そのため iPhone 3GS や F100fd より若干広角)。撮影モードはプログラム、ISO オート、階調モード標準、その他ほとんどオートで JPEG Fine L。

なお、このブログに掲載している写真は、はてなfotolife で自動的に 500pixels に縮小されたものを使っている。また、写真画像のリンク先から一応等倍画像を見ることができる。

また、iPhone 3GS の写真は Camera Genius で撮影した写真を除き、GPS 情報がついているので、写真画像リンク先のページで緯度経度をクリックすると Google Maps で撮影場所が表示されます。



まず、iPhone 3GS でも画質的にあまり問題にならないシーンとして、近接のあまり解像度を要求しない被写体=看板を撮ってみた。


20090917150158
(E-P1, 1/60s, F2.8, ISO320)

20090917150419
(F100fd, 1/52s, F3.6, ISO800)

20090919132634
(iPhone 3GS, 1/15s, F2.8, ISO108)


あまり問題にならないような近接写真でブログに載せるサイズでも、こうやって並べてみると iPhone3GS の写真は甘さを感じる写真になる。もちろん等倍で見ると、差は歴然。これでも AF が付いて iPhone 3G よりは遥かに良くなってるわけだが、やはりケータイカメラらしい解像感である。

ただ、実用的にはフォーカスを当てている右側の文章に関しては等倍でも問題ないレベルだし、縮小してブログ用とするなら尚更問題ないレベル。縮小するのにパソコン上で Photoshop などを使って縮小してアンシャープマスクを少しかけてやれば、パッと見はもっと良い感じになる。

あと iPhone 3GS とは別に、FinePix F100fd と E-P1 を比べると、この手のものではほとんど差がなく、被写界深度の関係で F100fd の方が実用的だったりする(というか E-P1 はレンズが周辺部の描写がアレな M.Zuiko 17mm F2.8 ということもある)。F100fd が青っぽいのは、フジクロームモードで撮ってるからで、ノーマルならこれほど青くはならないので、念のため。



次に、もう1つ近接の看板だが、こちらは背景に青空と木々が写っているシーン。

20090917160342
(E-P1, 1/500s, F7.1, ISO200)

20090917160348
(F100fd, 1/800s, F3.6, ISO100)

20090917160545
(iPhone 3GS, 1/720s, F2.8, ISO70)


iPhone 3GS だけ、やたら暗く写ってるのが特徴的ですが、白が主体の風吹岩の看板にフォーカスを当てると、自動的に露出もそこが基準になるので、全体が暗くなってしまいます。iPhone 3GS のフォーカスポイントが露出基準になるという機能は、状況によって良くもあり悪くもありですね(この場合はまだ許容範囲?ですが…)。

フォーカスポイントを測光基準にするか、常に全体測光にするか切り換えられれば良いのですが(もしくは AE ロックか AF ロック)、シンプル&判りやすさが第一である iPhone の UI 設計では、それは似合わないかと。だとするならば、いつも全体測光よりはフォーカスポイントを基準に測光してもらう方が逃げ場はある気がします。



ケータイカメラは、スナップというよりはメモカメラという側面も強いのですが、そういうシーンとして部屋の中でガムのボトルパッケージを撮ってみた。iPhone 3GS だけ撮影角度が違うのは、こちらの手違いで特に意図はないです。

20090918154556
(E-P1, 1/60s, F2.8, ISO640)

20090918154602
(F100fd, 1/40s, F3.6, ISO800)

20090921214731
(iPhone 3GS, 1/15s, F2.8, ISO263)


画角と近接撮影距離の問題で、撮影写真全体を見ると iPhone 3GS > F100fd > E-P1 という被写体撮影サイズになりますが、画素数の違いもあるのでトリミングをすれば F100fd > E-P1 > iPhone 3GS という順になる。画質もやはり iPhone 3GS だけが少々甘い。

とはいえ、この手の撮影なら iPhone 3GS でも十分賄える、ましてやブログに掲載するレベルなら何ら問題ない、という感じですね。



さて、ここまではまだ iPhone 3GS があまり問題にならない場面でしたが、風景撮りとなると大きな差が出ることは当然予測できます。ということで、

20090917160253
(E-P1, 1/500s, F8, ISO200)

20090917160113
(F100fd, 1/750s, F3.6, ISO100)

20090917160116
(iPhone 3GS, 1/800s, F2.8, ISO70)


F100fd だけ色味が異なるのは、先にも書いたようにフジクロームモードで撮影しているから(こうしてみると、ノーマルモードにしておけば良かった…と後悔先に立たず)。

大きく差が出ると思ったものの、ブログ用に 500pixels に縮小すると思ったほど差が出てない(と私は思う)。これは縮小画像が、はてなfotolife の適当縮小アルゴリズムで生成されたものだからということもあるだろうけれど(Flickr だと自動縮小しても、もう少しマシ)、それにしても意外なほど差がないように思える。

もっとも、等倍で見ると iPhone 3GS は甘甘で、遠景はさすがケータイカメラというレベルだし、手前の針葉樹の葉っぱも全く解像してなく、写真としては厳しいレベルにある。

のだけど、500pixels 程度に縮小してブログなら、元画像がかなりダメダメでも意外と使える、という事例になったようにも思う。加えて、リアルタイム投稿できる便利さ、そして GPS 記録というメリットがあると、スナップ&メモ的な撮影には iPhone 3GS を使いたくなる、iPhone 3GS で撮っておけば良いか、となりがちなのである。

ちなみに、個人的には iPhone 3GS 云々より気になるのが、E-P1 + M.Zuiko 17mm F2.8 と FinePix F100fd の画質の差が、ここまであまりないこと。もちろん白飛びの差はあるし、あまり差のでないシーンばかり並べてきたけれど、それでも思った以上に変わらないというか…



今回の事例はどれもあまり明暗差のあるシーンを撮ってないのだが、これは多少明暗差のあるシーン。谷あいの木々と、奥の町並みで光が当たっているエリアとの明暗差はそこそこある。

20090917152040
(E-P1, 1/500s, F7.1, ISO200)

20090917151858
(F100fd, 1/800s, F3.6, ISO100, -0.3EV)

20090917151721
(iPhone 3GS, 1/1100s, F2.8, ISO70)


見ての通り、iPhone 3GS では手前の谷あいは、かなり暗くなってしまっている。というのも、フォーカスを奥の町並みに当てたため、露出もそらちを基準にして算出されている。

というか、手前の谷あいにフォーカスを当てると、谷あいは適正露出になるものの、奥の町並みが完全に飛んでしまう。どのような写真になるかというと、

20090917151710
(iPhone 3GS, 1/290s, F2.8, ISO70)


とまぁ、酷い写真になる。この両者の写真の中間が良いのだが、露出補正ができるわけでもないし、とにかく簡単に白飛びしてくれるので、難しいところである。

ま、ケータイカメラらしい大甘の解像度と、ラチチュードの狭さに加えて露出の難しさが iPhone 3GS で写真を撮る上で最も難しいところと思える。



次に、同じように白飛びしやすい場面として、夕陽に当たってる岩を撮影。

20090917160749
(E-P1, 1/500s, F7.1, ISO200)

20090917160905
(F100fd, 1/800s, F3.6, ISO100, -0.3EV)

20090919132646
(iPhone 3GS, 1/720s, F2.8, ISO70)


白飛びの量は明らかに iPhone 3GS が多いが、このくらいだと露出基準が岩になっていることでもあり、そう問題は発生していない。ブログ用、twitter 用なら何ら問題レベル。

それよりも、こうしてコンパクトデジカメ(それも1年半前のモデル)と比較すると、M.Zuiko 17mm F2.8 というレンズが単体で5万円のプライスを付けていることが信じられない出来だなぁ。E-P1 はそれなりに良いカメラだと思うし、スナップ用レンズとしてはコレを付けるのが一番似合うのだが…



最後に、滝を手持ちで撮ってみた。まぁ、滝を手持ちなんて、まともに写真を撮るなら有り得ないけど、ちょいとスナップ、観光地でパシャパシャと撮る“普通の人”的に撮ってみた感じで。なお、滝の写真の縮小写真は、縮小とともに左 90度回転も、はてな fotolife に処理させています。

20090917145920
(E-P1, 1/60s, F2.8, ISO800, -0.3EV)

20090917150047
(F100fd, 1/25s, F3.6, ISO800)

20090919132631
(iPhone 3GS, 1/15s, F2.8, ISO432)


ブログ用縮小画像でも差は見て取れるが、iPhone 3GS は 1/15秒のシャッター速度でまずまず撮れているのは、Camera Genius の手ぶれ軽減機能のおかげともいえる(手ぶれ補正ではないので念のため)。

iPhone 3GS の写真は相変わらず解像感がないので、滝の周囲の木々はどうしようもないが、滝だけを見れば、これまたブログ用としては問題ないレベル。ちょいとパソコンで処理すれば、L版くらいなら写真でも十分いけるか?という感じはある。

反面、今まで E-P1 と F100fd に大きな差がなかったけれど、こういうシーンでは差が出た。といっても、手ぶれの差といえる。E-P1 のボディ内蔵手ぶれ補正はかなり強力で、これに比するコンパクトデジカメはないし、こと手ぶれという点ではボディに重さがあった方が良い。

それにしても、開放で撮ると M.Zuiko 17mm F2.8 の周辺画質が泣けてくるね…今まではあまり見ないようにしていたけれど(笑)



というわけで、以上、意味があるのかないのか判らない比較をしてみた。iPhone 3GS、FinePix F100fd、E-P1 という3機種ということからも判るように、ごく個人的な環境での比較であり、別に他の人の参考になれば、なんてことは思ってないのだが、実際比較してみると色々と興味深かったので記事にしてみた。

E-P1 はスナップカメラとしてだけでなく、DMC-G1 とのペア、特に 7-14mm F4 と組み合わせて広角用として使うのにすこぶる便利にしているが、その用途は良いとしてもスナップ用途として 17mm F2.8 と組み合わせてる限りは、なんかコンパクトデジカメとの比較が微妙であることを再認識してしまった。

もちろん、ちゃんと見れば E-P1 + M.Zuiko 17mm F2.8 の方が良いし、今回比較をしていない ISO 1600〜3200 クラスの高感度を必要とする場面においては大きな差が出るのは判り切っている(自明すぎて比較をしなかった)。

しかし、スナップ用として特に細かな画質にこだわらないければ、大差ないレベルになるシーンも多いことも改めて判った。また、FinePix F100fd には P/S/A/M モードがないけれど、購入を考えている Powershot S90 だと P/S/A/M はある。

となると、やはり M.Zuiko 17mm F2.8 の代わりに LUMIX G 20mm F1.7 を購入するか、M.Zuiko 14-42mm 標準ズームを買ってスナップ用として常用するか、それとも…

悩みを増やすだけの比較になってしまったが、それでも一つ言えることは、

ブログ掲載用、twitter 用なら iPhone 3GS で撮っても十分


ってことだ。ISO 1600以上の高感度が必要なシーンは別としてだが、スナップ&メモとして撮るならお手軽投稿& GPS 記録を覆すほどの画質の差もない、ということを自分なりに再確認できたのは収穫だった。

iPhoneにて、その3@道道106号線。利尻富士に沈む夕陽。
(利尻富士に沈む夕陽 by iPhone 3GS)

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