Tedious diary more x4

写真日記ブログを合流させて完全に雑記ブログ化しました(>_<)

カテゴリ: デジタルカメラ・ビデオ

TediousPhoto20240630

雨が近い淀川大堰にて。
普通の自転車でここまで来ていたら帰りは雨に濡れること必至であるが、
この日は折りたたみ自転車で来ていたので、雨が降る前に駅へ避難。
帰りは電車で帰る軟弱者上等であった😅

(X-S10 + Voigtlander NOKTON 23mm F1.2)


さて、昨日分の続き。昨日分はうっかり載せ忘れて日付が変わるギリギリに滑り込みセーフで載せたので、一応リンクを貼っておきます。

自分の📷の先行きの話 X 【前編】 Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 を手にして5ヶ月

昨年、富士フイルムの売り方に何だかなー気分を感じるのと同時に、サブマウントのカメラ X-S10 を所有する理由を見失いかけていた中で、使い方の方向性が変えられるかも?と思って Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 を買ってみた時には「どっちに転ぶか自分でも判らない」と思っていたのが、(少し時間はかかったけれど)良い方に転んでくれて、

X-S10、サブの X マウントはマニュアルフォーカスレンズで、身近な(どうでも良い)被写体を相手にまったり気楽に、撮影する行為そのものを楽しむためのカメラ/システムとして使おう


という、Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 購入時に考えていた方向に落ち着きました。

スマホカメラの高性能化、撮影画角の多様化で、お散歩お出かけ記録写真用途として使うのに益々微妙になってきたところに、

「どうでも良いモノ相手にマニュアルフォーカスで撮ることで、勘違いの撮影満足感を高めることに成功した、そのためのカメラ」

ということでもあります😅 撮影する行為そのものを楽しめるようになった、とか言ってますが、ぶっちゃけ私にとっては勘違いみたいなものです。勘違いでも現状少しでも楽しめていれば、それで良し、です。

Amazon_Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 X
Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 X (Amazon)


そういうこともあって、お出かけ記録撮影用途に必要な最低限のレンズは残して手持ち XF レンズも少し整理しました。

何度も書いてきたように、富士フイルム機の色が好きで忘れられず数年前に Xマウントに戻ってきたわけですが、昨今の富士フイルムの国内販売のやり方とか(円安を別にしても)納得しかねる価格設定には、この先 X マウントを使い続けても愛着を維持できそうにないなぁ、という思いは今なおあります。

今回 X マウント一式を売り払うことなく X-S10 を持ち続けることにしたわけですが、かといって今後また(無駄に高い)XF レンズを買いたくなるかといえば、正直ない。これ以上富士フイルムに金を払う気はナッシングな気持ちが強いのが、今の本音。

そういうことを踏まえると、

X-S10 は壊れるか飽きるまで付き合うとしても、その後また富士フイルム機を買うことは現状あまり考えられないよなぁ


という思いがあり、となると、

将来的に使い続けるかどうか判らないマウントのレンズを増やすのは、欲しくてもちょっとブレーキがかかるなぁ


ということもあって、「だったらマウント移行もアリでは?MF レンズ主体の撮影スタイルは他でも可能だし」という考えが頭の中でちらほら。それでは Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 を買ってみる前と大差ない、「始めに戻る」感じだけど、以前のように

サッカー始めスポーツ撮影で思うような結果を残せなくなって手を引くことになったらメインマウント機材は一式手放すことになるし、その時は X マウントで細々気楽な撮影を楽しんでいこう


と、長く X マウントと付き合っていけるとは思えなくなってしまったので、頭の中で浮気心がチラつくのは仕方ないところ。


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TediousPhoto20240629

うっかりブログに投稿し忘れていたので、日付が変わる直前に更新😓

冒頭の写真は、いつぞや特徴的な店名の看板を載せた居酒屋のある路地。
小さな踏切を通過する電車とともに。
鉄ちゃんではないが、町中を電車が走る風景というのは好き。
関西だと阪堺電車とか京阪京津線・石山坂本線、叡山電車とかね。
そういった鉄道が近所にある街に住んでいたら、
自分の主被写体も変わっていたかもしれない。


今年初めに、1年半ぶりの新カメラ機材として富士フイルム X マウント用レンズ Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 を購入したのは以前書いたとおり。

サブの X マウントカメラ X-S10 の稼働率が低くなってきたこともあって、売却も頭の中でチラつく中、

「自分自身が X マウントをどう使っていくか?」

というのを考え直し、その結果として

「撮った結果が目的ではなく、撮ることを目的、楽しむためのカメラとして試していこう」

そう思って、マニュアルフォーカスでじっくり撮る(撮らざるを得ない)ことを目的として NOKTON 23mm F1.2 を購入したわけですが、それだけでなく以前からリーズナブル?な価格で質感の高い Voigtlander のレンズは使ってみたいレンズであったのも理由としてありました。

Amazon_Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 X
Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 X (Amazon)


で、購入から 5ヶ月、ある意味「今後の Xマウントカメラの使い方を占う試し買い」の結果がどうだったかと言うと、

じっくり撮らざるを得ないMFレンズで
撮る行為を目的として楽しめるようになった?かも?


なった気がする、ような??という点においては NOKON 23mm F1.2 を買って試してみた結果として良い方向に出たかな、目論見どおりだったかな、というのが、今のところの結論。


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TediousPhoto20240628ATediousPhoto20240627B

選手の顔(瞳)にピントを当てているはずなのに、手前の雨粒に合焦してしまう。
一眼レフ時代には間々あったこと。
AF の仕組み上、仕方ない、と割り切れていた。
むしろ雨粒に合わせてしまう AF の優秀さとも受け取っていた。
一時期までのミドルクラス機の AF だと逆にそんなことは少なかったし。

各社フラッグシップ機もミラーレスという時代になり、
優秀な被写体認識 AF が当たり前になって、
カメラが瞳、顔、頭にピントを合わせに行くようになって、
この問題は解決されると期待していた。
期待どころか信じていた。

が、その期待は(少なくとも手持ちのフラッグシップ機では)裏切られることになった。
スポーツ撮影では今ひとつ信用しきれない何とか9さんの被写体認識 AF だが、
激しく雨降る時には雨粒へのフォーカスを持っていかれないために有効のはず。
そう思っていたのだけど、実際にはそんなことはなかった。
被写体認識 AF で顔や瞳に合焦マークが付いていたはずなのに……
そういうことは少なからずあって、それは発売から2年半経った今も変わらない。

(Z 9 + Z 400mm f/4.5 VR S)

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TediousPhoto20240525

雨は降っていないが天気は下り坂の日。
日は翳っているので予報ほど気温は高くなっていなかったが湿度は高め、
湖側から大津港、背後の逢坂山を眺めてもモヤっとした感じが伝わってくる。
梅雨という季節が近いことを実感させられてウンザリ。

この日は久しぶりに XF60mm マクロを持ち出した。
初期の X マウントユーザーだった頃、まず X-E1 と XF18-55mmF2.8-4 のレンズキットを購入し、
すぐに名玉(?) XF35mmF1.4 R を購入したのち、3本目のレンズとしてコレを買った。

XF14mmF2.8 か初代 XF23mmF1.4 を予約購入するまで、長らくその3本でこなしていたので
個人的には思い入れのあるレンズ。
だったので、2年半前に Xマウントへ戻ってきた際に書い直した。
(さすがに今さら高くなった新品で買う気は起こらなかったので友人に売ってもらった)

もっとも、思い入れがあると言っても、描写が凄く良いとか、すごく気に入った、ではない。
Xマウント初期の頃、X-E1 とか X-E2 で使う本レンズは本当に鈍重で、
恐ろしく AF は遅く、それでいて合わなかった。
MF レンズならまぁ自分でフォーカス合わせることも楽しみの一つかもしれないが、
AF レンズのくせになかなか合わないし、ちょっと条件が難しいと諦めるのには閉口した。

短気な私はイライラしまくった…と言いたいところだが、
当時もお気楽サブ機だったからそこまでストレスを溜めることなく、
おまけに X マウントにレンズが全然ない頃で唯一の中望遠単焦点だったから
多少のことはあっても頑張って使っていた記憶がある。

そして、X-E2 に続いて予約購入した X-T1 で使うと鈍重さがそこそこマシになり、
X-T1 のファームウェア・アップデートで「まぁまぁ普通に使える」ようになった。
X-S10 で X マウントに戻ってきて買い戻して使ってみたら、
決して速い AF ではないが、普段使いに困るようなことは皆無。
X-E1 で使い始めた頃のアレは何だったんだ…と、今でも思う。
富士フイルムの進化を実感させられる。


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TediousPhoto20240524

X-T5 世代の下位機種も X-S20、X-T50 と発表され、ちらほら X-E5 の噂も出てきた。
使っている X-S10 の後継機 X-S20 がお値段2倍というだけでなく、
コンセプトが S10 とは違う方向へ行ってしまったので、
Xマウントの興味はグリップがないのを承知でコンパクトさ優先の X-E4 後継の X-E5 のみに。
X-T5 はしばらく借りて使ってみて、悪くはないけど30万円近く出す気は起きず。

X-E5 は手ぶれ補正の入った X-E4 で良いんだけどなー、出てくれへんのかなー、
とは思っていたが、廉価機だったはずの2桁機の X-T50 が25万円。
X-S20 に続いて 10万円そこそこだったモデルの後継機が20万円台。
となれば X-E5 が出たとしても、きっと25万円は下らない、気がする。
正直、手が出ない。

いや、出ないわけではないが、出す気が起きない。
Xマウントをメインにしていたなら出すと思うけど、
お気楽サブカメラにその値段は無理。

と思うと、この先 Xマウントのカメラは買い替えもできそうになさそうだし、
前も書いたように、今なら Xマウントの製品は結構割の良い価格で売れる。
下手すると中古売値が2年半前の新品買値と変わらない。
っていうのも、時間が経つにつれて急速に陳腐化する IT 機器では異常すぎる話。

昨秋にちょっと富士フイルムから心が離れて以降、何度も
全部売り払ったろうかな?手放してスッキリしようかな?
と思っていることは書いてきたけれど、踏ん切りはつかない、つきそうにない。

こんな、久しぶりに降りた駅のホームで撮った、どうでもいい写真を見て
「あゝやっぱり富士フイルムの色って好きだなぁ」
なんて思っているようでは、到底手放せないだろうと思う。
富士のフィルムシミュレーションは好きだけど、使いこなしているわけでもない。
だけど、なんかこう一番フィットするし、JPEG で十分、RAW 不要と思える唯一。
(感じ方には個人差ありまくりです)

おまけに、去年あたりは X-S10 を持ち出すこと、シャッター切ることがあまりなくて
それも売ってしまおうか?と思う要因だったけど、
今年になってからは割と持ち出しているし、撮っている。
シャッター切った枚数は少ないけど、ちまちま撮っている。
それを思うと、やっぱり売れないなぁ…と。
ええ値段で売れるのを見ると、心動くけどねえ😅

(X-S10 + Voigtlander NOKTON 23mm F1.2)

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TediousPhoto20240519A
TediousPhoto20240519B
TediousPhoto20240519C

先日連れ合いのリクエストで、ちょっと立ち寄った男綱(1枚目)と女綱(2枚目)。
X-S10 も持っていたので当然撮っていたのだが、これはスマホ撮影分。
と言うのも、帰宅後に SDカードから写真を取り込んでみたら、データーが消えてた…

メディアが壊れたかというとそうではなく、この日までに撮影した分は残っているし、
帰宅後にちょっと撮った分も問題なく記録されているのだが、
出先で撮った分だけ、十数枚程度だけど、それだけがマルッと消えていた。
Why? ホワイ? ほわーーーーーーーい????


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TediousPhoto20240517

また木の影を撮ってしまった。
それだけの、通りすがりの一枚。

(以下は X-T50 発表前に書いた文章です。発表されたからと言って何も変わらないか、より一層感がありますが念の為)

先週、富士フイルムの決算発表における質疑応答の内容がネットメディアで切り抜きされて、それが元でプチ炎上というか、ごく一部のカメヲタ界隈で燃えていた、らしい。

富士フイルム「これまでの富⼠フイルムのカメラの売り⽅を根本的に変えていく事を目指す」 デジカメライフ

らしい、というのは、先週時点でなんか TL にそれっぽい話が流れてきていたけれど、

またカメヲタ同士が何か喧嘩してんのか?違うのか?富士フイルムに対する文句なのか?ライカになりたい?それが気に食わない?前から引き合いに出してるじゃん(;´д`)


という感じでスルーして詳しく見ていなかったせいで、週が明けてから元ネタを知った次第。

富士フイルムがライカを引き合いに出して云々というのは今に始まったことではなく、コロナ禍の頃から海外インタビューとかでも触れていたので、今さら何を言ってんだ?って感じだけど、昨今の品不足、特に国内市場へのやりように不満があったところだから、ユーザーもしては爆発したのかもしれない。

プロ亀さんのポストも流れてきたけど、こういうユーザー側がストレスの捌け口としてポストしているところに、プロ亀さんが正論ぶったことを言っても「何言ってんだか」という感じになるし、エアリプで反感を買っても仕方ないだろう。そういう場にしゃしゃり出てきて良いことはない。

写真家、プロカメラマンがユーザーに寄り添う必要はないし、彼らは言葉ではなく写真で勝負してるのだから関係ないのかもしれないが、お金を頑張って捻出して購入して使ってきたユーザーの鬱憤晴らしに正論の鉈で叩き込みに行くのは、誰も得しない。個人的にも「コイツの発言も執筆したメディア記事も少し斜めから見ようかね」となる。


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TediousPhoto20240517

今日の一枚は自分で撮った写真じゃなく、キヤノンのサイトからの拝借😅
唯一、ミラーレスのフラッグシップ機を出していなかったキヤノンが満を持して? R1 を予告発表。

「EOS Rシステム」初のフラッグシップ機“EOS R1”を開発 新開発の映像エンジンシステムにより高性能AF・高画質を実現 | キヤノングローバル

キヤノン伝統のネーミングルールだと EOS R1 じゃなく EOS-1R になるのでは?
と思っていたけれど、そのあたりも新時代ということでしょうか。
「1」だけハイフン付きというのは、細部まで別格仕様の特別感の象徴だったわけですが、
R1 はどうなるのでしょうかね(ローパスフィルターとか色々と)。


今年はオリンピックイヤーであり、パリ五輪ではキヤノンユーザーのプロへ向け
β機の EOS R1 が大量に貸し出されてメディアにも映りまくって隠せないでしょうから
開発発表という予告をしておくのは妥当なところでしょう。

R1 を出す前の一里塚であった EOS R3 の時もそうでしたが、
五輪という最もハイレベルな現場で使われたフィードバックを得て最終調整してから
(もしくはフィードバックを持って発売後に早めのアップデートを準備しながら)
正式発表&発売という流れは賢いやり方だと思います。
五輪直前に正式発売したところでそんなに数は出せないのですから、
β機として本当に使って欲しい人たちにまず貸し出す方がメーカーとしても良い話に思います。


現状、開発発表ということで、画素数その他の主要スペックは明らかにされず、
「R1 ではこんな凄いことができるんだよ〜」というアナウンスに留まっています。
(海外大手ネットショップでお漏らしがあったとかなかったとか…)
そんなレベルで言うのも何ですけど、

ミラーレス時代のカメラに
被写体認識 AF という仕組みで
私が欲しかったのはコレよ!


という感じで、一気に心持っていかれました。

開発発表のリリースで特に深く刺さった部分は以下の2点。


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昨日の続きといえば、続き。

[Photo Diary] どこぞのお高いフラッグシップ機と違うね

国内最高峰の2輪レース JSB1000 の Race 2 決勝が終了して1時間、
今度は国内4輪最高峰レースの SUPER FORMULA の 2024年シーズン第1戦決勝。
こちらも X-T5 + XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR で撮ったわけだが、
注目していたのは、「被写体認識:車」を使ってフォーミュラカー相手の場合、
ちゃんとヘルメットへフォーカスを当てに行くかどうか、ということ。

真っ当なメーカーの被写体認識 AF なら、車認識でフォーミュラカー相手なら人の顔、
すなわちヘルメットに焦点を当てに行くアルゴリズムを組むはず。
箱車(一般的な形状の車)とは撮り方が違うのは誰もが知るセオリー。
どちらかといえば、バイクと同じ。
そこは、車(だけ)ではなく人が主役、でもあるから当然。

で、X-T5 だが、ちゃんとフォーミュラカー相手ではヘルメットを追おうとしていた。
バイクと違って現在のフォーミュラカーは Halo(コクピット保護装置)があり、
それに邪魔される分だけバイク以上に合焦率はより厳しいところはあるが、
正面からでも上からでもヘルメットを追おうとする挙動は多く見られたので、
全くやる気のない、どこぞのフラッグシップ機を使っている身としては
頑張ってるなぁ…という思いと、ええなぁ…という思いが無い混ぜになった。

Halo が装着され、シングル AF ではヘルメットにジャスピンしにくい時代になったからこそ、
被写体認識 AF が真価を発揮するというのに、
どこぞのフラッグシップ機はフォーミュラ相手に1ミリもヘルメットを追わないもんね…

ともあれ、X-T5 の AF、特に被写体認識の挙動は納得できるものだった。
モータースポーツ相手で安心して頼れるとまでは言えないが、
これがもっとブラッシュアップされれば使える度は高まるだろうな、という感じ。
2輪と同じくシングル AF-C と使い分けながら、将来は使える武器になりそう。
ただし、レンズ持ってホールドポジション崩さずに瞬時に切り替えられる必要はある。


とまあ、ここまで昨日から某 Z 9 を腐して X-T5 を持ち上げるようなことを書いてきたが、
ぶっちゃけ、サーキットで撮る場合にどっちを選ぶかといえば、断然 Z 9。
Z 9 のサーキットにおける被写体認識がウンコであっても、X-T5 を選ぶことはない。
(サッカー撮影でも選ぶことはないし、実際無理だと判断して使わず Z9 を持って行った)

幾つも理由はあるが、圧倒的に違うのは EVF。
高速な被写体、流し撮り多用する現場で、X-T5 の EVF は正直言ってイマイチ。
リフレッシュレート 100fps の設定なら行けると思ったけど、話にならんかった。
200fps の設定だとまずまずだけど、SS 低めの流し撮りでは遅延がキツかった。
撮って撮れないことはないけれど、Z 9 と比較した場合 EVF だけで X-T5 を選ぶ理由はない。

などと書くと
「値段が3倍も違うもんを比較してどうすんねん、ボケ」
「動体相手の比較するなら X-T5 じゃなく X-H2S やろ、このタコ助が」
と言われそうで、それは全くその通りだし、X-T5 は動体向けに作られていないのは百も承知。
望遠レンズに向かないグリップも、バッファの少なさも、ボタン配置も、使用メディアも、
基本的には静止体向けのカメラというのは判ってるけど、それは置いといて、の話なので😅


色々不満はあっても Z9 の EVF だけはホント素晴らしい。
暗所では微妙だけど、それ以外は未だ文句のつけようがない。
他社機(フラッグシップ機含む)を使わせてもらうたびに、
Z9 の EVF の良さはを見直しちゃう。

動体撮影で「歩留まり」というところを考えた場合、
AF 能力も必要だけど、まずは、狙いたいシーンをしっかり押さえられたか、が第一にくる。
ここぞという瞬間をきっちり押さえるためには(本人の準備を除けば)視覚と触覚。
見て、追って、押す。
見て、追えて、押せる。

それに必要なのは、被写体を見て追える装置であり、ストレスなく操作できる UI。
AF は二の次、とまでは言わないが、それらがあってこその AF 能力になる。

その点を考えると、スペック以上の、値段3倍に相応しい差はあって、
当然ながら、被写体認識 AF の出来だけで軍配を挙げることなんて有り得ない。
もっと言えば、X-T5 に限らず富士フイルムがハイエンド動体系を狙うなら
そういう点は改善が必要な点だろうと思う(偉そう)。

とはいえ、今の富士フイルムは、世界中の数寄者がテンバイヤーからでも買おうとする
亀ヲタ向けこだわり高付加価値()カメラを作っていればウハウハであり、
コストのかかる割にタマが出ない動体撮影向け市場を狙うより利益率が確保できるはず。
日立や HOYA ほどシビアじゃなくても冷徹に見極めができる経営陣を思えば、特にね。
ってか、本気で狙うつもりなら、300mm 以上のレンズは全部暗い、なんてことないはずよ。

(X-T5 + XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR)
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TediousPhoto20240330ATediousPhoto20240330BTediousPhoto20240330C

今年の鈴鹿 2x4 レースには、しばらく借りていた X-T5 + XF100-400mm のセットを持参。
このセットでの AF 能力、特に X-T5 の AF が(前世代の X-S10 から)どれだけ進化しているか?
そのあたりを知りたかった。

特に X-T5 世代の被写体認識 AF には車認識だけではなく自転車・バイク用の2輪認識モードもある、
ということで、ギリギリの到着だったが間に合った国内最高峰の2輪レース JSB1000 で、お試し。

いやぁ、追うね、ヘルメット。
正確にいえば、追おうとしてる、ね。
角速度が速いシーンや車体をバンクさせた瞬間とか追えていないシーンもあるけど、努力は見える。
撮影方向とは逆側に車体をバンクさせて頭が見えなくなっても、
チラッとヘルメットが映った瞬間にヘルメットを認識しようとする。
3枚目くらい引きの絵でも車体よりヘルメットへ持って行こうとする(フラフラするけど)。

時間の関係上、逆バンクのDスタンド、Eスタンドからしか撮っておらず
接近戦や低い構図で撮っていないけれど、
引きでも寄りでもヘルメットへフォーカス合わせに行く努力は見えるので
富士フイルムも頑張ってるなぁ…と思った(小並感)。

ま、使えるかどうかは話が別だけど。

別だけど、どこぞのお値段3倍くらいするフラッグシップ機は
ヘルメットへは1ミリも合わせに行かないからね。
そもそも2輪に被写体認識が対応していないという有様だから仕方ないのだけど、
ファームウェア・アップデートではほとんどの人にはどうでもいい飛び道具ばかりで
基本的な AF の性能機能挙動は初期の頃から大きく変わっていない。

飛行機認識は追加、というか乗り物から独立したものの
ぶっちゃけ飛行機なんて被写体認識は特に要らない、あれば便利程度で、
もっとやることあるやろウ凸コ×ス野郎💢と思っているわけだが、
それに比べたら富士フイルムさんの方が(世代が違うとはいえ)進化してる感がある。

もちろん、2輪のヘルメット(顔)認識をしても単独走行でなければ、
狙いの選手のヘルメットからすぐ近くを走る選手のヘルメットへ勝手に乗り移る、
という問題は X-T5 でも頻繁に発生するから、
結局のところ状況に応じて、であり、状況によってはシングル AF-C 安定というのはある。

この問題は現状どのメーカーも、どのフラッグシップ機でもあって(EOS R3 とかでも)、
サッカー、ラグビーのようなフィールドスポーツでは選手を被写体認識できていても
なかなかトラッキング系 AF だけで対応はできず、使い分けになる。
(もしくは一眼レフ時代の旧来の撮り方をメインにすることになる)
α9 III は鬼粘りするらしいが、スポーツ分野で頼れるほどのものかは知らない…

いずれにせよ、X-T5 はちゃんと2輪レースのヘルメットへ追従する努力を見せていたし、
下位カテゴリーのレース速度なら、また狙いの選手が他選手と接近戦でなければ
これは十分に使えるレベルじゃないかな、と思ったり。

少なくとも 2輪レースの AF に関しては、どこぞの Z 9 より快適に感じた。
まぁ AF 以外は値段なりではあったけれども。

(X-T5 + XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR)

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