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羅城門と言えば芥川龍之介の作品「羅生門」から平安京を想起する人が多いものの、もちろん平城京にも存在していて、その平城京の羅城門があったところに今ある橋が羅城門橋。そのまんまだけど、橋の上にも説明の看板がある。

かの時代には、平城宮跡のシンボル的な朱雀門からここまで 4km 弱まっすぐ大通り(朱雀大路)が引かれていたわけで、この羅城門橋は奈良市の南西端、大和郡山市との境界にある。JR 郡山駅はすぐ近くだし、この羅城門橋の道を西へ行くと桜の名所である郡山城だから、感覚的には奈良市というより大和郡山市。

それを考えると平城京(≠平城宮)もかなり広かったのだな、と改めて感じさせられる。平城京のイメージが(知識として理解しているのとは別に)奈良の中心街の横にある平城宮跡の公園敷地だけになりがちなところを、実感として修正させられる。

平安京も二条城の西側あたりに朱雀門があって、羅城門跡の石碑がある九条旧千本にまで、概ね千本通りあたりをずっと南へ 4km 近く朱雀大路が貫いていたというけれど、平安京のエリアは今でも余裕で京都の市街地であるから驚きはないが、平城京の羅城門は京内だったとは思えない長閑な場所だからねぇ。



平城京の朱雀大路は長さ 4km弱というのも凄いが、幅 75m だったというから、なかなか壮観だったのではないかと思う。高い建物がない世界で、幅 75m の道路が 4km まっすぐ突き抜けてるんだからねえ。羅城門をくぐって京内に入ったら、ずっっと奥の方に赤い朱雀門が小さく見えたりしたのだろうか。なんて。

大阪の御堂筋や東京の青山通りで幅員 40m 台だから、現代日本でも幅 75m の道というとレアである(名古屋と広島には 100m 道路があるが)。佐保川にかかる羅城門橋から何を見ても当時の姿を垣間見ることもできないけれど。

最近 AI 生成で江戸時代など昔の日本の風景を再現している動画が Youtube に割と氾濫しているけれど、そういうのが VR で体験できる時代もそう遠くないだろうから、平城京を羅城門から朱雀門まで朱雀大路をずっと見て歩ける、ドローンモードにして上空からも眺められる、なんてことができたらいいなぁ、と思ったり。

千数百年前のことだから大まかなところ以外は歴史的に何も判ってないからキチンとやれば再現のしようはないだろうけど、そこはそれ、エンタメとして適当に AI さんに補完してもらってそれっぽく体験できるだけでも楽しいと思うんだけどなぁ。