今日はこれからガンバ大阪の Jリーグ百年構想リーグ初戦、内容より絶対勝利しかない大阪ダービー(アウェイ)のために長居くんだりまで行かねばなりませんので、手短になりますが Microsoft Flight Simulator(以下 MSFS)での Stream Deck + について少々書き記しておこうと思います。



以前も書きましたが、Stream Deck + についてはスマホアプリ版の Stream Deck mobile とともに昨年末の「お買いものベスト 2025」で取り上げました。

6位 Stream Deck + − だぶる☆えっち的 お買いものベスト 2025 【前編】10位〜6位+次点
1位 Stream Deck mobile アプリ − だぶる☆えっち的 お買いものベスト 2025 【後編】5位〜1位

また、最近ちょっと不具合が起きた時の解決?記事でも、長々と Stream Deck + がフライトシムで便利かと言うことを書きました。

Stream Deck + のタッチパネル(タッチストリップ)が急に変な挙動になってどうにもならん!と思ったら……

とまぁ、ちょこちょこと触れながらも、MSFS × Stream Deck を使い始めてから色々と書き溜めた内容を整理して、使うメリット/デメリット、向き不向きをしっかり書こうと思っていましたが、

Stream Deck + & Stream Deck mobile アプリの使い方をちゃんと記事にしようと思っているのですが、なかなかキータイプが進まず、月内には記事にできたらいいなぁ、とは思ってますが、たぶん来月くらい


なんて言ってるうちに、MSFS 系 Youtuber の方が紹介動画を先日載せていました。



Stream Deck 用の無料 PilotsDeck プラグインだけでなく、有料ながらフライトシム用の Stream Deck 向けプラグインとしてはデファクトスタンダードになっている Axis and Ohs(以下 AaO)の使い方についても紹介されているので、MSFS で Stream Deck + を使う取っ掛かりとしては、概ねこれを見れば充分の内容になっています。さすがレビュー動画慣れされている方は違いますね☺️

と言うことで、本記事ではポジティブな上記レビュー動画とは真逆に、

Stream Deck +をMSFSで使って
個人的にイマイチに思う点


を幾つか挙げておこうと思います。念のために言っておくと、あくまで私の場合、個人的に感じているところなので、この記事の内容を普遍的に語るつもりはないですし、他者がどう思ってるかは関知しないところでの意見です。

私自身、コンパクトで場所を取らない上に、多くの機体の各種操作をハードウェアボタン&ダイアルで行える Stream Deck + は気に入って大愛用しているのですが、全部が全部良いわけではありません。

ので、敢えてネガティブ要素を挙げて、Stream Deck + の購入を迷っている方の一助になれば幸いです。
  1. 色々できるが、色々やらせると便利さは低下
  2. Stream Deck + だけでなく Stream Deck Mobile または XL の併用を強く推奨
  3. レプリカタイプのデバイスの方が遥かに操作性は良い
  4. 他にも幾つか




1)色々できるが、色々やらせると便利さは低下

Stream Deck + に限らず Stream Deck をフライトシムで1台で色々な操作に対応させる場合、どうしても避けて通れない欠点があります。

色々なスイッチに対応できるが
ページ切り替えが手間、煩雑に


なる、というこの問題は、色々なスイッチを Stream Deck で操作させようと思えば思うほど増大するものです。

コンパクトなコレ1台で色々な飛行機の計器に対応できるだけでなく、オートパイロット周りも、NAV / COM など周波数変更も、オーバーヘッドパネルのスイッチも、TCASやウェザーレーダーも、様々な計器のスイッチ類がハードウェアボタン・ダイアルで制御できるようになります。

以前の記事でも書きましたし、上記動画でも紹介されたように、Stream Deck にはページ切り替えという概念でボタンやダイアルの機能セットを丸ごと切り替えることができます。

StreamDeckPlus42SS_G1KALL_S

そして Stream Deck + の場合はタッチストリップという横長小型のタッチセンサー液晶部分をスワイプすることでページ切り替えが行えることで、(neo を除く)他の Stream Deck シリーズのようにページ切り替えボタンを消費することなく、簡単にページ切り替えが可能なのも Plus という製品の特長でもあります。

ですが、やれることを増やせば増やすほど当然ながらページ数が増え、目的へのページの切り替えに手間がかかり、時には煩雑になり、ハードウェアのボタンやダイヤルによる素早く確実な操作から遠くなってしまいます

先の動画に限らず MSFS × Stream Deck シリーズのレビュー動画を見たり、Flightsim.to に大量にある MSFS 向け Stream Deck Profiles の説明や画像を見ていると、

1台で色々できそう!便利そう


と思うこと必至なのですが、実のところ使ってみると

1台で何でもやらせるのは
あまりよろしくない


と感じるようになると思います。

Flightsim.to にある高評価の Stream Deck プロファイル、特に AaO 前提のプロファイルには非常に凝ったものが多く、そして多機能=多数のページに様々なスイッチ、ダイアル制御を割り当てているプロファイルが多く存在します。

それらは実際便利ですし、単純に機能別に、例えば AP関連のページ、無線周波数設定のページ、ライト関連のページ……と分けるのではなく、COLD & DARK 状態に使うボタンをまとめたページ、プッシュバックの時、タキシングの時、離陸時、巡航時に……とシーン別のページとしてそれぞれの状況で使うボタン、ダイアルをまとめたプロファイルも多くあります。

定番の飛行機や人気のある飛行機については Flightsim.to に多くのプロファイルが上がっているので、そこから自分の好みに合ったプロファイルを使えば便利さはある程度享受できるものの、

Stream Deck + 1台で
多くを賄うのは厳しい


のが現実だと思います。目的のスイッチ操作ボタン/ダイアルを探すのにスワイプやボタン押下を何回もする必要があると、手間や時間がかかって何のためにハードウェアデバイスを使ってるのか?と感じることにもなりかねません。もちろん、このあたりは個人の性格、好み、志向に左右されるので、あくまで私の場合ですが。

StreamDeckPlus52A330P1

「Stream Deck はレプリカ系デバイスのような雰囲気向上は一切ない」ところからも、主眼となるのはあくまで「操作性の向上」であり、画面内でマウス操作するより時間がかかったり、大差ないようではあまり使う意味がない、と私は思っています。

そういう観点から見ると、

Stream Deck + はダイアルもあるし非常に便利だが、コレ1台でアレコレやらせるのは得策ではなく、ある程度機能を絞って入れて使うのがベター

だと思っています。Stream Deck Mobile もそうですが、3ページ前後くらいまでが使い勝手を損なわない、素早く操作できるように思います。機能別フォルダ的にページ構成するのも良いのですが、それだといちいち戻って別のフォルダへ移動となりますからねぇ(使っている人だと分からない表現でスイマセン。時間がないので😅)。

そういう意味では、Flightsim.to にある Stream Deck プロファイルもそっくりそのまま使うのではなく、最初はそのまま使っていても、次第に自分で使い良いようにカスタマイズしていくことがベストなのではないかな?と思っています。

Stream Deck は既存のプロファイルにあるボタンやダイアルの機能を簡単に他のプロファイルへコピペできるので、カスタマイズは非常に簡単ですから。


2)Stream Deck + だけでなく Stream Deck Mobile または XL の併用を強く推奨

前項で、Stream Deck + 1台に何でもかんでも計器類のスイッチ操作を詰め込むのは決して良い手段ではない、と書きました。実際、Flightsim.to に大量にある MSFS 向け Stream Deck Profiles のページにあるプロファイルを見てもらえばわかるように

Stream Deck +とXLのペア


で使うことを前提にしているプロファイルが非常に多いことが判ります。

元々ボタンだけの Stream Deck 無印や XL などの製品が先行していたからという理由もあるでしょうが、
  • AP 関連や周波数変更などダイアル操作が必要な計器類は Stream Deck +
  • ボタン操作で完結できる計器類は Stream Deck XL

と分けるのが効率的であり、操作の迅速性にも繋がると周知されているからだと思います。15ボタンのオリジナル Stream Deck ではなくボタン数が多い Stream Deck XL がペアデバイスとして定番なのも、ページ切り替えの煩雑さをできるだけ無くすことが当然であるからでしょう。



ただ、Stream Deck + も通常価格は 3万円強なので安くはないですが(Amazon のセール時に 3万円弱)、32ボタンの Stream Deck XL は 4万円弱。両方買うと 7万円近く。正直言って、そこまでお金をかけるものかなぁ、という気もします。

Stream Deck + と XL 両方を使うとなると、「Stream Deck + ならレプリカ系デバイスを使うより省スペースで済む」という利点がだいぶ損なわれてしまいますしね。Stream Deck XL は結構大きいですから。

StreamDeckMobile01

といったところで勧めたいのが、スマホアプリ版の Stream Deck mobile。

Elgato Stream Deck Mobile (AppStore)
Elgato Stream Deck Mobile (Google Play)

私の場合は Stream Deck XL ではなく Stream Deck Mobile を使っていますが、フラップやギアの表示、気象条件や各種警告、ライトスイッチ類や ATC 周りの操作、G1000 であれば MFD の操作関連を Stream Deck Mobile に割り当ててることで、Stream Deck + で使うのはダイアル操作が必要なもののみ、3〜4ページに収めています。

これについては、昨年末のお買いものベスト記事内の Stream Deck mobile アプリの項でもそのメリットを書きましたが、そこから抜粋して改めて以下に記すと、
  • 課金した有料版でも、同一 OS の複数のスマートフォン、タブレットで使える。複数端末にインストールできる、ではなく、同時に独立した Stream Deck mobile 端末として利用可能。

  • ハードウェアボタンではなくタッチパネルのボタンであることを除いて、ハードウェア Stream Deck シリーズとほぼ機能的に差がなく、ボタンへの様々な機能の割り当て、Stream Deck 用の拡張アドオン、プロファイル、アイコンなどが利用可能(Stream Deck + のようなダイアルはモバイル版では配置できない)。

  • フライトシム向けの機能拡張アドオンも問題なく使うことができた(試用中にこれが確認できたことが購入の決め手)。

  • 前回記事で紹介した Stream Deck + 同様、色々アプリでショートカット動作、マクロ起動などのアクションを起こせる。

  • iOS 版を購入すれば複数の iPhone、iPad で同時独立使用が可能であり、Android 版を購入すれば同時に複数の Android スマホ、タブレットで独立使用可能なので、複数の端末があれば、ハードウェアボタンではないことを除けば複数の Stream Deck を買ったのと同じように使える。
    StreamDeckMobile11DeviceList

  • 買い切りの永久ライセンスは 7,000円とアプリ価格としては高額だが、ハードウェアの Stream Deck は 15ボタンの標準版でも 2万円強、32ボタンの XL は4万円弱、一番小さな 6ボタンのmini でも1万円する上、ハードウェアの Stream Deck シリーズと比べて制限は小さいので、ハードウェアボタンではないことを許容できるなら格安だし、複数端末を独立して同時利用可能なことを考えるとバーゲンプライスと言って良いくらい。

  • 課金方法にはサブスクリプション版(年3,500円または月400円)だけでなく永久ライセンス版(7,000円)が用意されていてサブスクに抵抗があっても問題ない

  • 6ボタンしか使えない/ページが複数使えない/ストアが使えないなどの機能大幅制限付きながら無料で使えるので実際に試してから買えるのは◎
    (6つのボタンで満足な人以外、Stream Deck らしく使おうと思うと課金せざるを得ないが、お試しとしては十分)

  • モバイル版におけるボタン配置は Stream Deck mini (3x2) のような少数の配置から、8x4 = 32 ボタンの Stream Deck XL の2倍のボタン数まで(最大 8x8 = 64ボタン)、使ってるスマホ/タブレットのサイズや自分の好みに応じて自由なボタン配列に設定できる(複数端末を使っている時は、それぞれの端末で独立して設定可能)

  • Wi-Fi 経由での接続先を切り替えるだけで複数の Windows PC や Mac で利用することができるので、複数のスマホ/タブレットで利用できるだけでなく、複数のパソコンに対しても簡単に切り替えて利用でき、非常に融通が利く。

  • Stream Deck + 同様、各ボタンの機能設定はパソコン側の Stream Deck アプリで行うが、ハードウェアの Stream Deck で設定してある機能をモバイル版にそのままコピペで移行できるし、モバイル版同士でもコピペ可能であり、また端末 A から端末 B の Stream Deck mobile にページごとまとめてコピーなどもできてしまって、設定関連の操作性も秀逸。

  • フライトシムに置いては Stream Deck + との併用が抜群に相性良く、便利に使えている。

このようにメリットを記しましたが、この感想は今でも変わっていません。

デメリットは、「スマホゆえ物理ボタンではないため、ボタンを見ずに手探りで押すことができない」ことくらい。あとは iOS 版と Android 版の課金は別なので、両方使っている人が両方で使いたければ 7,000円×2 が必要なくらいですが、それはまぁ仕方ないでしょう。

StreamDeckPlus31

3万円前後の Stream Deck + に加えて 4万円近い Stream Deck XL も買うべきだよ、と言われたら鼻白む人も多いでしょうが、

3万円前後の Stream Deck + を買うなら 7千円(もしくはサブスク)の Stream Deck Mobile も併用した方が絶対良い、すべき


というなら許容範囲内だと思うのですが、どうでしょうか。

いずれにせよ、前項で書いた「Stream Deck は便利だけど何でもかんでも1台に詰め込むのは止めた方が良い」点をサポートするデバイスとして、Stream Deck XL もしくは Stream Deck Mobile の併用は推奨したいですね。

ちなみにスマホやタブレットを何台も Stream Deck として使えるようにしていますが、普段は Stream Deck + と Stream Deck Mobile 1台のみです。G1000 搭載機の小型プロペラ機を飛ばすときは、それで十分です。

旅客機プレイではもう1台のスマホ、タブレットを併用することがありますが、自分なりに Stream Deck + & Mobile の設定をカスタマイズして使い良くしていれば、3台以上のデバイスを併用したくなることはあまりないと思います。


3)レプリカタイプのデバイスの方が遥かに操作性は良い

Stream Deck + (& Mobile) の利点は、省スペースに色々な機器スイッチをハードウェアボタン/ダイアルで操作できることでありますが、先にも述べたようにページ切り替えなどの手間は発生するので、

レプリカ系デバイスの方が
操作性は圧倒的に良い


のは歴然たる事実です。当たり前ですが、Stream Deck が何でもできるやつっぽく見えちゃっても、レプリカ系デバイスの良さは確実にあります。

実機っぽいスイッチやダイアル類を操作するという「雰囲気もの」としての利点を除外しても、操作感は Stream Deck よりレプリカ系デバイスの方が断然良いです。Stream Deck シリーズのボタンやダイアルの質感は底辺なので、それに比べれば WINWING のような安いレプリカ風デバイスでも断然操作感は良いです。

また、旅客機のグレアシールド下にあるオートパイロット関連その他一連のパネル部分、エアバス機で言えば FCU と EFIS の部分ですが、この部分だけでも 1ページ= 4ダイアル+ 8ボタン(長押し操作含む)+タッチパネルでは対応できず、ページ切り替えが必要になります。

それを思うと、やっぱりレプリカ系デバイスの方が使い勝手は圧倒的に良いです。これは Stream Deck + を常用している私自身が毎回思うことで、旅客機プレイをする時は FCU + EFIS デバイスを使うことが多いです。

Stream Deck + はコンパクトなのでデスクの片隅に置いてあって、Stream Deck + (& Mobile) でプレイする時は、プレイ前に収納場所から何か持ってきて USB 接続する、という手間が不要なのですが、それでも今なお旅客機フライトの 7割くらいは WINWING の FCU + EFIS を引っ張り出してきて設置接続してプレイします。

ただ、G1000 搭載機とかの小型個人機では、ほぼ Stream Deck + (& Mobile) でのプレイになりましたね。


4)他にも幾つか

無駄に長くなって出かける時間が近づいてきたので、あとは簡単に。
  • G3000 搭載機のようにタッチパネル操作の多い機体では操作可能な機能が限定的になる部分もあるので、Stream Deck だと色々な機種に対応できるとはいえ、万能ではない。

  • ボタンの質感はハッキリ言ってクソ。とても 3万円前後のデバイスとは思えない。

  • 機種別に有料のプラグインを買って出来合いで使う場合を除き、プラグインを入れたりプロファイルをインストールしたりと多少の手間はかかるし、Axis and Ohs を使った高度なプロファイルを使う場合は Axis and Ohs 周りの設定も必要になって、落ち着くまではそれなりの面倒はある。

  • フライトシムで Stream Deck を使うのは、あくまで操作性の向上、マウスによる操作ストレスの軽減であって、コクピット計器を操作している感はほとんどないので、そこを望む人には不向き。

他にも色々書き忘れている気がしますが、時間がないのでこの辺で。あれば後日追記します。



ちなみに、ボタン感触がダメダメなのはメーカーもわかっているのか、15キーモデルについてはシザーキータイプのものも出ています⬆️。が、Stream Deck + や XL にはないので、ボタン感触に文句をつけるのは少数派なのかもしれません。微妙な感触でも押せますし、長押しできますからね……

StreamDeckPlusMobile2

とまぁ、ネガティブな面を少々記しましたが、それでも

1台で色々な飛行機に対応可能


という点は非常に便利であり、と同時に

ちょっと手間をかければ
自由にカスタマイズ可能


ですので、先に書いたように自分なりのプロファイル、自分が使いたい機能だけを便利に思う配置で設定したプロファイルを作れば、手放せないデバイスになります

本当は使い初めの頃から4ヶ月使ってきて書き溜めたアレコレを合わせて掲載すれば良かったのでしょうけれど、書き散らしまくりが酷い上に、もう長居スタジアムでのダービー決戦へと向かわねばなりませんので、適当にお茶を濁して終わりとさせていただきます。