TediousPhoto20251003A

むかし来たことがある、また行きたい、という連れ合いのリクエストに負けて、琵琶湖の北の方まで。

連れ合いが行った頃は、まだ知る人ぞ知る群生地だったのが、最近は「映え」狙いで人がやたら増えた、という有りがちなパターンの場所。NHK などの関西ローカルニュースでも見頃が取り上げられているから SNS だけのせいでもないだろうけど。

そんな感じの場所なので興味はなくはなかったが少々気の進まないところもあったが、連れ合いの「久しぶりに行きたいから一緒に行こう」要望に負けて行ってみたら、思っていた以上に見応えのある場所であった。



別に彼岸花に興味があるわけでもないし、そもそも自分にとって花は女性に贈るものであって自ら愛でたり写真に撮るものではないので感動したりすることはないけれど、それなりにあちこちの彼岸花群生地は見たことがあるから、それらと比べても、これは良いねえ〜、と思わせるものであった。

個人的には群生しているヒガンバナより、路傍に一輪咲いているヒガンバナの方が趣きを感じるのだけど、湖岸に咲いている、琵琶湖に浮かぶ竹生島を背景に咲いている、というのは、やはり大きな魅力。

整備保護されて本数を競うようなほどに咲いているヒガンバナ有名地と比べれば規模は小さいが、ヒガンバナなんてあちこちで咲いているから背景や周辺情景でナンボな気はしている。だからこそ、湖バック、湖畔というのは「強い」。だからこそ、写真的にも映える。

TediousPhoto20251003BTediousPhoto20251003DTediousPhoto20251003ETediousPhoto20251003C

ただ、事前事後に、プロ様の写真含めてここのヒガンバナ写真を幾つも見たけれど、写真と肉眼が乖離する場所でもあるかな、とは思った。「写真の嘘」ではないけれど、彼岸花と湖面を同時にしっかり入れるには中望遠〜望遠になって、それだけではこの場所の魅力を表せているとは言い難い。

あとまぁ、ド素人の下手くそが言うのもなんだけど、ネットでピックアップされがちなヒガンバナの写真って、お約束の赤の彩度上げすぎやろ写真も多くて、そういうのは萎える。赤はすぐ飽和するから難しいことくらいは知っているけれど。

でもって、真っ当なカメラを持ってくるか悩んだのだけど、ど下手くそ的にはカメラを持ってこなくて正解だったね! iPhone でお気楽に撮っていて、

こりゃカメラ持ってきても自分の技量やセンスで、自分が納得できるような写真を撮れる場所じゃないわ……


と痛感した。

カメラなんか持ってきていたら、せっかくの素晴らしい光景の記憶より、納得できる写真を撮れない自分の下手さを痛感した記憶の方が強く残ったに違いない。もう、そういうのは避けたい。

ともあれ、連れ合いに押し切られて来てみたけれど、これは自分の目で見て良かった、とは思った。ちなみにここは赤中心で、白い彼岸花はほとんど見かけなかった。

TediousPhoto20251003FTediousPhoto20251003G