TediousPhoto20250806A(スマホ撮影ね)


先日、ガンバ大阪の公開練習をほんの15〜20分だけ見学撮影していたわけですが、練習場と見学可能な通路の間にはフェンスだけでなく(二重)ネットがある状況になっています。安全のために当たり前の、ごく普通の措置。

関係者や許可されたカメラマンはフェンスの中に入れるけれども、一般民はこういった二重のフェンス/ネットの外からというのは珍しくない話ですし、サーキットや自衛隊の基地とかでも同じようなことは日常茶飯事。

SNS とか見てると「中」で撮れることを殊更羨む人もいますが、「中」で撮ることには仕事としての責任がついてまわるわけで、羨む貴方はそれだけのものを撮っているのか、撮ったものを価値持たせるための処理を迅速にできる能力があるのかと……現地で見るプロカメラマンの仕事ぶりを見てると、私にはとてもそんなこと言えません😓

TediousPhoto20250806B

それはともかくとして、短時間ながらいつものカメラ+レンズで撮っていて、ふと思い出したわけです。

そういや先月 EOS R1 / EOS R5 Mark II のファームウェア・アップデートで「ネット越しモード」という AF 特性設定が追加されたなぁ。羨ましいわあ……


この「ネット越しモード」は AF 特性の設定におけるスペシャル扱いで追加され、ネット越しなら何でもオーケーというのではなく、バドミントン、バレーボール、サッカーといったスポーツ撮影で被写体がネット越しになる場合に特化した設定とのこと。

「EOS R1」「EOS R5 Mark II」の最新ファームウエアが公開 - デジカメ Watch
AF性能 EOS R1:レンズ交換式カメラ・レンズ|個人|キヤノン

ネットが手前にあっても、奥の選手(人物)にピントを合わせることを優先する傾向を持たせるようで、ネット越し撮影でピントをネットに持っていかれてストレス溜めたことがある人には「マジか!ほんまに?」と言いたくなる、堪らない機能/設定でしょう。

フェンス/ネット越しの撮影で厄介なのは、色付きのフェンス/ネットによる色被りと、フェンス/ネットへの誤フォーカス(解像感の低下はどうしようもない)。被写体との距離差が少ないフェンス/ネットはピントを持っていかれやすくて厄介。

その苦労、ストレスを少しでも軽減対応するべく作られた「ネット越しモード」は、

スポーツ撮影者のことを分かってるなぁ、考えてくれてるなぁ


というのは感じますし、そのことにいつも隣の芝生の青さを感じます。一眼レフ時代にはスポーツ撮影の覇権を競っていたはずなのに……と思えるくらいその分野を軽視していると感じられるフラッグシップ機を使っている身としては、真っ青に見えるし、見えるだけでなく実際青い。



この機能だけじゃなく EOS R3 から R1 を見てると、スマートコントローラーのような迅速な操作性への改善、スポーツ撮影を考えた AF などで(デジタル)一眼レフ時代のフラッグシップ機でスポーツ撮影をしてきたユーザーに対してミラーレス時代も強くサポートしていくぞ、という姿勢が伺えます。

機能そのものが羨ましいというよりは、「スポーツ/動体撮影者が撮れ高をより増やせるための機能を開発追加する姿勢をメーカーが見せている」ことが羨ましい。

「ネット越しモード」と同時に追加された「流し撮りアシスト」もまた然り。

モータースポーツなどスピード感のある流し撮り撮影は、プロでも容易ではありません。その成功率を高めるべく(中略)撮影の歩留まり率アップや、より長秒のシャッタースピードでの撮影をサポートします


良いじゃないですか。みんな苦労しているところをカメラがサポートする。歩留まりを上げるための機能。

結果が向上する可能性は高い金出して
新しいカメラを買う一番の動機


でしょう。特にこういった高性能機では。買った甲斐があるだけの撮れ高向上が得られてこそ、高い金を出す価値があるというものです。

こういう機能には「腕があれば別に要らない」「基本的な技術性能の向上の方が大切」とか寝言を寝てないのに言う人が出てきますが、だったら一生マニュアルフォーカスで撮ってろと。

撮影技術の向上は必要だけれど、そこに先進的な昨日のサポートがついて少しでも楽ができるなら、撮影条件を整えたり、シャッターチャンスを得るための努力にリソースを注いだ方がずっと良い写真へアプローチとしては建設的だと思うんですよね。

TediousPhoto20250806C

それに「ネット越しモード」や「流し撮りアシスト」が現段階でどこまで有効に機能するかは判らないけれど、第一段階で未熟なところはあっても、その機能を入れたことで必ず多く出てくるフィードバックから、より実用的な、より強力な機能へと進化していく可能性があるのは言うまでもないこと。

今回の「ネット越しモード」はスポーツ撮影で被写体が人物に特化されているけれど、もしかするとこの先「ネット/フェンス越しモード」になって車/バイクや飛行機の二重フェンス越しにも有用なモードに進化するかもしれない(というか進化して欲しい)。

そういう進化もまず新しい機能を入れ込まないことには始まらないわけで、その意味でも色々と貪欲に「カメラが撮れ高をサポート」する機能の追加は羨ましく思いますね。

ってか、画質の向上も一般的に必要な機能も行き着くところまで行ってこう着状態になりつつある今、そういった進化がないと新しいカメラが欲しくならないでしょう(スポーツ/動体を撮らない人はこんな機能があっても欲しくならないだろうけど😅)。

まぁ、そんなことを先日の公開練習を撮影しながら、つらつらと思ってみたりした独り言でした。

(以前は、キヤノンさん小型軽量なヨンヨンDOの新型出さないのかな?出してくれたら速攻で戻るのに、と言っていたけど、もう昔みたいにカメラ機材へ投資しまくる意欲も無くなっちゃったからなぁ……😓)