前回記事の最後の方でも触れましたが、今さらながらラダーペダルを買いました。買ってから既に1ヶ月以上前になりますけれども。



フライトシムを楽しむ人でもフライトスティック、スロットルまで買う人はそこそこいても、ラダーペダルまで買う人はかなり減るように思います。ラダーペダルにまで手を出すのは、ライトに楽しむ人から沼へ片足を突っ込む境界線なんじゃないかな?と思っています。

ラダー操作は(地上走行時などで)フライトシムの操作に必須なものですが、だいたいのフライトスティックには(特に廉価なものには)スティックをひねることでラダー操作が可能になっていて(ひねりラダー)、足元に面積を取る(使わないときは邪魔な)ラダーペダルにまで金をかけることもないと考える人も多いように思いますし、私もそうでした。

とはいえ、フライトシム用デバイスを揃えていくのにフライトスティック、スロットルデバイスとくれば、次は大抵の場合はラダーペダル。にも関わらず私の場合、過去記事でも書いたように FCU / EFIS や MCDU のような旅客機レプリカのコントロールデバイスを先に買って、ラダーペダルは周回遅れでの購入。

もちろん自分なりの理由はあって、
  • 前述のとおり、フライトスティックのひねり操作でラダー操作が一応可能

  • ゲーム専用デスクではなく通常の作業デスクで MSFS をプレイしているので足元に場所を取るデバイスは置きっぱなしにできないし、かといってプレイするたび机の下に設置してケーブル接続するのは面倒

  • もしゲーム用足元デバイスとして、フライトシム用ラダーペダルとレースシム用ペダルユニット(アクセル、ブレーキ、クラッチペダル)のどちらを優先させるべきか考えた場合、即答レベルでレースシム用のペダルユニットの方が必須度が高かった

  • レースシム用ペダルユニットを購入したのち、ペダル2つを左右方向へのラダー操作に割り当て、暫定的にラダーペダル代わりにすることができたのでラダーペダルがなくても良いか、となった

  • 円安時期に実売価格がかなり上がった(セール時を除く)

といったところが、今まで他のフライトシムデバイスを色々買いながらもラダーペダルを購入してこなかった理由でした。



最初に⬆️ Thrustmaster T. Flight Hotas One という入門者向けの Thrustmaster でも一番安価なフライトスティック&スロットルのセットを買った時には

ラダーペダル?足元にそんな邪魔になるものまで置かないよ、そこまでマニアじゃないし、ラダーはスティックのひねりラダー代用で別に問題ないよ


と思っていました。むかし一眼レフカメラに手を出し始めた時と同じです。

なんか長い望遠レンズとか持ってる人がいるけど、そんなマニアにはなりたくないし(当時は 70-200mm F2.8 / 100-400mm クラスですらそう思ってました😅)、ましてや大砲みたいな馬鹿みたいにデカいレンズ持ってる人はちょっと頭が逝かれてないと無理でしょ、マトモな人間が持つもんやないわ


と思っていたことのカテゴリー違いの繰り返し。歳を食っても進歩しない私😓まぁ大砲レンズで撮ってるのは頭のおかしい糞ヲタ、まともな人間やないというのは、結局何も間違っていませんでしたが(including me)。

ともあれ、「ラダーべダルまでは要らんやろ〜」「レーシングペダル代用でええやろ」と考えていたのを思い直して購入したのですが、
  1. 要らないと思っていたラダーペダルを買うことにした(買わざるを得なかった)理由
  2. 色々物色していたけれど結局 Thrustmaster の安いラダーペダルを選んだ(選ばざるを得なかった)理由

ことについて以下に記しておこうと思います。特にラダーペダル選択にあたっては、購入した Thrustmaster T.Flight Rudder Pedals 以外に
  • TURTLE BEACH VelocityOne Rudder
  • WINWING Orion Metal Flight Rudder Pedal with Dumper

が候補にあって、(円安値上げで実売価格が高くなった)Thrustmaster T.Flight Rudder Pedals にはあまり魅力を感じず他を選ぶ方向だったのですが、結局それを買わざるを得なかった事情も記しておこうと思います。
  1. 結局ラダーペダルを買うことにした理由
  2. Thrustmaster T.Flight Rudder Pedals を選んだ止むを得ない、たった一つの理由



1)結局ラダーペダルを買うことにした理由

  1. レースシム用ペダルユニットのペダル2つを左右方向へのラダー操作に割り当てることで(操作方法は違うが)ラダーペダル代わりにしていたが、MSFS 2020 では問題がなかったのに MSFS 2024 収録機体のうち iniBuilds 製機体(A320 neo、A330 など)ではマトモにコントロールできなくなった(他の機体はOK)

  2. ブレーキ操作をフライトスティックのボタンに割り当てていたが、ボタン操作はオンオフのデジタル操作ゆえどうしてもブレーキ操作がぎこちなくなることから、飛行機本来のラダーペダルでの左右独立かつアナログ的ブレーキ操作を取り入れたくなった

  3. レースシム用ペダルユニットでラダーペダルをしばらく代用してプレイしたことで、フライトスティックの捻りラダー操作じゃなく足元でラダー操作することのメリットを理解したが、ペダルユニットのラダーペダル代用は本来のラダーペダルと操作方法が違うため、そろそろちゃんとしたラダーペダルの操作に踏み込みたくなった

  4. 折りたたみ式のレーシングコントローラー用スタンドを買ってハンドルはそこに固定したので、ペダルユニットもスタンドに固定してレースゲーム専用にしたくなったので、フライトシム用にはラダーペダルを別途買わざるを得なくなった

「ラダーべダルは要らんやろ」「レーシングペダル代用でええやろ」から心変わりして購入した理由は、以上のとおり。一番の理由は最初の MSFS 2024 収録の iniBuilds 製エアバス機体で代用ラダーペダルが使えなくなったこと。これについては以前もどこかの記事で触れていたと思いますが、結局本製品を買うまで変わらず。

今のところ、私がそれなりにコントロールできる旅客機はエアバス系機体のみなので(ATR はヨチヨチ歩き、738は習熟初期)、MSFS 2024 では必然的に iniBuilds 製の A320 neo や A330 を飛ばすことが多くなるため、それらの機体で代用ラダーペダルが使えないのはかなりストレスでした。

(今でも旅客機シミュレーションは基本的に前作 MSFS 2020 でプレイすることが多いですけど……)

なので、最後の項目の「レーシングコントローラーの固定用にスタンドを買ってハンドルもペダルユニットもそこに固定する」ことにしたと同時に、ラダーペダルも買うことにしました。

ThrustmasterTFlightRudderPedals02

また、レーシングコントローラーのペダルユニットをラダーペダル代わりに使ってきたのは9〜10ヶ月くらいでしたが、代用品では操作方法が異なるものの(※)

ラダーを足で操作する良さに
すっかり慣れてしまった


ので、代用ラダーペダルが使えなくなった後、スティックの捻りラダー操作に戻る気にはなれず、ラダーペダルを買う一択になった次第です。

(※)本来のラダーペダルは左右のペダルを前後にズラすことでラダーを左右に動かす=右足を前に&左足を後ろにすることで右ラダー、左は逆、ズラす量がラダーを切る量になるけれど、2ペダルによる代用操作は右ペダルを踏めば右ラダー、左ペダルを踏めば左ラダーで、ペダルを踏む量がラダーを切る量になる。

代用ラダーペダルを使って/慣れてみるまで「何故ラダーを操作するのが足なんだろ?」と思っていましたが、本来のラダーペダルでのブレーキ操作ともども実に理に適った操作で納得しました。実際にやってみないと/使ってみないと分からないものです。

ThrustmasterTFlightRudderPedals04

ブレーキについてはフライトスティックのボタン操作(デジタル)だけでなく、ペダルユニットのラダーペダル代用時にはクラッチペダルとアクセルペダルをラダー操作に、ブレーキペダルをブレーキ操作に割り当てていたのですが、これだと左右独立でブレーキ操作できないので、そこもラダーペダル購入の理由の一つでした。

ちなみに本稿とは関係ありませんが、レーシングコントローラーの固定用スタンドは⬇️こんなのですね。



フォースフィードバック付きのハンドルはプレイの都度デスクに固定していたのですが、フォースフィードバックの強さを弱めてもプレイ中に少しずつ固定が弱まることがあったので、固定用スタンドを買ってガッツリ固定することにした次第です。

フライトシム用のデバイスは特に高価な製品以外はフォースフィードバックがないので気軽に固定できる、ウチのように普通の PC 作業用デスクでも気兼ねなくプレイできるのは良いですね。フライトシムでもフォースフィードバックは欲しいですけど、レースシムのように地面からのインフォメーションがないと……というほどでもないですから。


2)Thrustmaster T.Flight Rudder Pedals を選んだ止むを得ない、たった一つの理由

元々1万円台半ばの安価な価格で買えた Thrustmaster T.Flight Rudder Pedals ですが、「ラダーべダルはレーシングペダル代用でええやろ」と思ってスルーしている間に、円安値上げで2万数千円が通常価格になってしまいました。

ThrustmasterTFlightRudderPedals06ThrustmasterTFlightRudderPedals07(昨秋までは通常1万8千円、セール時1万5千円程度)
ThrustmasterTFlightRudderPedals08(今は2万3〜4千円程度)


となると、

スラストマスターのチープな製品に2万数千円も出すくらいなら、頑張ってタートルビーチのを買うか、もうちょい頑張って WINWING のダンパー付きのを買いたいなぁ


と思うようになり、夏のセール期間中あたりをメドに TURTLE BEACH VelocityOne Rudder か WINWING Orion Metal Flight Rudder Pedal with Dumper を買う方向になっていました。

Amazon_TURTLE BEACH VelocityOne Rudder(タートルビーチは7/10までセール中)


ところが、ある日

ラダーペダル買ったら、プレイするたびいちいち足元に設置してケーブル接続するのは面倒くさいから、作業デスクの下に置きっぱなしにしたいけど、タートルビーチや WINWING のはデカそうだし、置きっぱなしにできる製品サイズか?


ということに気づきまして、本製品 Thrustmaster T.Flight Rudder Pedals と他に検討した2製品(TURTLE BEACH VelocityOne Rudder、WINWING Orion Metal Flight Rudder Pedal with Dumper)の製品サイズを調べたところ……

T.Flight Rudder Pedals314×349×206mm2.2kg
VelocityOne Rudder480〜530x360x150〜360mm7kg
Orion Metal Rudder Pedal490×400×245mm10kg

(TURTLE BEACH VelocityOne Rudder については公式ページにサイズや重量の記載がなく、国内外の販売ページやレビューサイトからサイズや重量記載を探して載せていますが、定かではありません。ペダル間の幅の調整が可能であったり、ペダルを2種類から選べるようになっているので、幅と高さはそれらによって変化します)

代用ラダーペダルとして使っていた Thrustmaster T248 のペダルユニットが 370x300x210mm で結構邪魔になっていたので、それ以上の幅の製品はちょっと無理。

何度も書いているように、フライトシム専用デスクでもなければゲーム専用デスクでもない、いつもパソコンに向かって諸々作業するためのデスクであり、ゲームより他の作業の方が圧倒的に長い時間使っていますから、ゲーム以外の環境をスポイルするのは NG。

そして足元に置きっぱなしでも使わない時に邪魔にならないサイズを考えると、

デスク足元に余裕もって置ける製品は
Thrustmasterの安いヤツだけ


他の2製品は使わないときに撤去しないと通常作業時の邪魔、ストレスになるので、プレイ時にいちいち置いたり片付けなくても良いことを優先。

製品の質より手間や面倒のないモノを


選ぶことにしました。フライトシム環境、操作感にこだわるなら手間暇を惜しまず、高くても良い製品を、というところですが、ウチの環境の場合それなりに色々と妥協しなければならないですしねえ。

ThrustmasterTFlightRudderPedals03

というわけで、設置スペース的な観点から一番安価な(チープな)スラストマスターのラダーペダルを購入することになった次第。

ただ、

昨秋まで1万円台半ばで買えたレベルの製品を、色々な事情があるにせよ2万数千円も出す気は起こらんから、今年に入って全然セール値下げしていないけど、じっとプライムセールあたりまで待ってみるかな……


と様子見しておりましたら、5月末から6月頭の Amazon スマイルセールの時に年始以来のセール値下げが数日間だけありまして 17,850円。

ThrustmasterTFlightRudderPedals09

これでも昨秋までの通常価格程度であり、当時のセール価格よりは2千円ほど高いですが、これは待ってても安くなりそうはないので妥協して購入した次第です。溜まっていたポイントで2千円ほど支払いを減らして、昨秋までのセール価格くらいになった、と勝手に納得しています😅

ちなみに今日から Amazon プライムセールの先行セールが始まっていますが、Thrustmaster T.Flight Rudder Pedals はセール対象になっていません。



フライトスティックやヨークなどは全製品ではないにしろ結構セール対象で値引きされていますし、スティック&スロットルと本製品ラダーペダルの3点セットもセール対象になっていますが、Thrustmaster T.Flight Rudder Pedals 単体は記事掲載時点ではセール対象外。

ま、この後 7月11日からプライムセールの本番が始まりますので、もしかするとそこでセール対象になるかもしれませんし、ならないかもしれません……



ただ、今年になってから2回セールで値下げしていますから、待っていればそこそこの価格で買えるだろうと思います。使ってみても2万円台と言われると正直うーんって感じですが、1万円台半ばならアリでしょう(詳しくは次回)。なので、急ぎじゃなければ待つのも手だと思います。

検索保存していて一応チェックだけはしていたメルカリを見ていたら、本製品の中古が結構な価格で出されて、なおかつ売れていて、

え?中古なのにこの価格で買うの!?出品してる人はきっと購入価格より高く出してるから丸儲けやな……


って感じで見てました。

ThrustmasterTFlightRudderPedals11

急ぎで欲しい人は買ってしまうのでしょうけれど、1万7〜8千円から時には2万円くらいで中古が落札されているのを見ていたので、個人的には「可動部品の多い中古を高値でよく買うなぁ」って思ってました。まぁ人それぞれの話ですけど。



というわけで、宗旨替えというか思い直してラダーペダルを買うことにした理由、ラダーペダルを買うのに Thrustmaster T.Flight Rudder Pedals を選んだ(選ばざるを得なかった)理由をダラダラと記してきました。長くなりすぎたので、1ヶ月少々の使用感については次回に。

(続き)→ MSFS周辺機器雑感その2:Thrustmaster T.Flight Rudder Pedals を1ヶ月使ってきて