(もっとも Jリーグ的な話題としては、J1初昇格した岡山での中国ダービーというか山陽ダービーが同日にあって、そっちに持っていかれそうですが……こちとらリーグ戦50試合目のダービーの伝統はありますけどね)
ともあれ、今夜はアウェイのヨドコウ長居球技場で行われますが、しばらく前に長居のヤンマースタジアムもヨドコウスタジアムも航空写真貼り付けの平面からちゃんとした 3D 建築物になっていて驚きました。

どうやら常用している SamScene3D の OSAKA CITY WOW(有料アドオン)が春くらいだったかにアップデートされた際、長居のスタジアムもハンドメイド建築物として追加されたようです。
長居なんか放っておいて、禿げた地上状態でみっともない大阪城公園を修正しろよ……
と言いたくなるし、そもそもピンクさんは大阪ダービーやるのにヨドコウみたいな小さくて微妙なスタジアムじゃなく、トラックあっても良いから以前みたいに隣のヤンマースタジアムでやれよ、と思うわけですが ┐(´д`)┌
ちなみに、我らがパナソニックスタジアムは随分前に有志様が立派な無料アドオンを作って公開されているので、常にそれを利用しています(感謝感謝大感謝)。

■ Panasonic Stadium Suita のために Microsoft Flight Simulator | MSFS
国内のサッカースタジアムの単独アドオンは味の素スタジアム(調布空港の横にある)とパナスタくらいしか見かけたことはないですが(野球は甲子園とかマリンスタジアム、エスコンなどがある)、海外では有名スタジアムは結構あちこちアドオンが提供されていますね。
ヨーロッパの都市を遊覧飛行する時は有名スタジアムを見て回りたくなるのは常なので、しょぼい衛星写真貼り付け平面状態だと、ついつい Flightsim.to でアドオンを探してしまいます😓

さて、6月のうちに近畿地方は梅雨明けして1週間。例年なら「これから1ヶ月は地獄の暑さだなー、耐えるしかないなー」という状況が、さらに倍!な状態。去年同様、秋も遅い予報ですから、1年の3分の1は夏になってしまった日本……
そんな暑さの中では、エアコンを買い替えて真夏でもゲーミング PC をぶん回せる室温が保てるようになったとはいえ、人間の方が若くないと「この暑さ、ゲームするより睡眠だわ」となってしまいがち😓
Microsoft Flight Simulator(以下 MSFS)も 1プレイというか 1フライトにそれなりの時間かかる&色々手間暇のかかる旅客機シミュレーションは時間的体力的精神的余裕が必要だからプレイしづらくなり、起動の速い MSFS 2024 でちょいと遊覧飛行程度が中心の昨今。

ま、City Update 11 がリリースされたり、後述する Sim Update 3 の Beta 版(以下 SU3 β)に割と目立った改善があったりしたので、遊覧飛行がてらそれらを確認するのにちょうど良いといえば良いのですが。
■ MSFS 徒然記【2025年6月編その1】〜SU3 βチラ見、最新β版は要注意、FBWアプデ、色々トラブルその後
■ 《追記あり》MSFS 徒然記【2025年6月編その2】〜SU3βにおけるFPS低下原因はヘリパッド?、SU3ダウンロード機能の功罪とか
そんな感じで MSFS のプレイは 2024 のβ版の進行具合を確認がてら短時間の遊覧飛行や飛行訓練を繰り返すくらいしかしていませんが、その MSFS 2024 SimUpdate 3 Beta の現状と先日行われた FSExpo で色々発表された新製品について少々。
- 1)SU3 β版のパフォーマンス低下問題は直ったっぽい
- MSFS 2020/2024 メインストリームには先日 FSExpo の開催地を含む City Update 11: Northeastern United States II がリリースされましたが、次期 SimUpdate 3 のβ版も着実に進行、少しずつ改善されている印象です。
2週間前の前回 MSFS 記事で触れた MSFS 2024 SimUpdate 3 Beta で発生していたパフォーマンス低下問題は、当該記事に追記したとおり翌週リリースされた
Ver.1.5.10でSU3βパフォーマンス低下は改善
されました。
Fixed a performance regression when using live weather in areas with a high density of airports and/or helipads
■ Sim Update 3 Beta (1.5.10.0) Release Notes - June 25th, 2025 - Sim Update 3 Beta | MSFS 2024 / Beta News - Microsoft Flight Simulator Forums
完全に解消されたとまで言えるかどうか分かりませんが、羽田/東京エリアのような、やたらヘリポートの多い地域でプレイ不可能なくらいフレームレートが低くなる(断続的に一桁 FPS)問題は、当方の環境では改善されました。
一時は Ryzen 7 7800X3D + GeForce RTX 4080 SUPER だと画質設定を多少落としてもフレームレート1桁連発でガクガクだった羽田空港/東京エリアも Ver.1.5.10 以降はウルトラ画質設定で平均 60〜80 FPS と従来に近い感じで飛べています(World Update 1 および Shige 氏の東京シーナリー FS2024利用時)。



⬇️下図は、レインボーブリッジをくぐってから都心部を500〜1500ft.でグルグルとビルの谷間を抜けたり直上を飛んで負荷をかけた時の CapFrame X によるフレームレート採集結果。CPU も GPU も一世代前でウルトラ画質設定ならこんなもんでしょう。

City Update 11 でさらに詳細な造り込みとなったニューヨークも同じような感じで、Ryzen 7 7800X3D + GeForce RTX 4080 SUPER の PC で初めて MSFS 2020 をプレイした時と変わらない程度のスムースさかな?という印象です。
東京周辺同様、多少のスタッタリングが出ていますが、主にカメラ切り替え、ATC ウィンドウ表示切り替え時(と CapFrame X 記録スタート時)で、実際のフライトでカクツク感じは激減したので、SimUpdate 3 βで問題になっていたパフォーマンス低下は当方の環境では概ね解消したと判断しています。




ただまぁ、いくらヘリコプターや有人ドローン機のためとはいえ、MSFS 2024 でヘリパッド/ヘリポートをアホみたいに多数配置した弊害はまだ残っていて、上記バグが解消されたとはいえ未だ MSFS 2024 の大きな不満の一つです。
SU3 βでは固定翼飛行機を使用した場合には空港マーカー表示からヘリポートが除外される仕様になって、空港マーカーを表示して都市部をフライトする場合にはかなりスッキリしましたが、ATC ウィンドウの空港選択欄には相変わらずヘリポートが多数表示されたまま。
なので、ある程度の距離から着陸する空港を選択するのが不可能な状況は変わっていませんし、EFB のマップにもヘリポートの赤丸ばかり目立ってウンザリなまま。MSFS 上級者の方々にはそういったところは気にもならない(使いもしない)のかもしれませんが、初心者の私としては気になって仕方ないですねえ…… - 2)改善進む SU3 β、LOD カーブも変更
- 今週に入って Ver.1.5.12、Ver.1.5.13 と立て続けに新しい SU3 β版がリリースされました。
■ Sim Update 3 Beta (1.5.12.0) Release Notes - June 30th, 2025 - Sim Update 3 Beta | MSFS 2024 / Beta News - Microsoft Flight Simulator Forums
■ Sim Update 3 Beta (1.5.13.0) Release Notes - July 2nd, 2025 - Sim Update 3 Beta | MSFS 2024 / Beta News - Microsoft Flight Simulator Forums
個人的な注目は Ver.1.5.13 で採用された新しい LOD カーブの採用。以前から(機体やシーナリーの)開発者モードでは切り替えて利用することができていましたが、Ver.1.5.13 から正式採用に向けてβ版の標準仕様となりました。
Modified the new LOD curve to keep a parabole over Screen Size 100% and activated the new curve by default
Ver.1.5.13 のリリースノートでは、この唐突な一文だけだったので、β版ディスカッションスレッドでは
「ナニ言うてんのか判らへん」
「そういう時は AI に聞くのがええで(ChatGPT の回答貼り付け)」
「100% ってなんやねん」
から始まって、
「開発者フォーラムで散々話されてきたから見てこい」
「お前ら、開発者フォーラムはアドオン開発者が API その他について議論する場だからバグや要求で荒らすなよ!」
とか、例によって色々ノイズも多い状況になっていますが、
風景描写は明らかに改善された
と個人的には感じています。
City Update 11 で手が入ったニューヨークやボストン、それ以外にはいつも飛んでる大阪エリアなど幾つかの地域で遊覧飛行的に飛んだだけですが、MSFS 2020 → 2024 でボヤけた感じが増えた風景描写が改善された印象はありました。フレームレートは若干下がったかもしれませんが、気になる程でもないかな?って感じです。

公式フォーラムのβ版ディスカッションスレッドを見ていても改善を感じている人は多いようですし、描写が良くなったと感じているのは私だけではないと思います。
まだ色々と問題はあるけど、この新しい LOD カーブ/アルゴリズム採用までで区切りをつけて SimUpdate 3 のリリースでもええんとちゃうかなぁ?
という感じですね。
SimUpdate 2 の時のように「これは発売時に最低限やっとくべきだっただろ」的にいち早く皆に適用されるべきリリースとまでは言わないものの、
SU3も色々改善が感じられるアプデに
なってきたと思います。まだバグは色々残ってますけれど(日本語表示にしていると ATC ウィンドウは相変わらず選択肢が消えます)。
ただし、ディスカッションスレッドを見ていると、
新LODカーブはVR ユーザーには評判悪い
ので、この新 LOD カーブが採用されたまま SU3 がリリースされた場合、VRユーザー は SU3 を様子見した方が良いかもしれません。ま、今後 SU3 正式版までに LOD アルゴリズムに更なる手が入るかもしれませんが。 - 3)FlightSimExpo 2025 新製品雑感
- 先日行われた FSExpo 2025 については、WINWING の新製品発表や海外 MSFS 系 Youtuber の FSExpo 紹介動画を幾つか、ながら見した程度です。注目する製品については MSFS ユーザーなら大抵の人は見ているであろう下記動画に概ねまとめられているので、私から改めて書く必要はないでしょう。
今回も驚かされたのは WINWING。戦闘機系デバイスが中心だった WINWING が旅客機レプリカデバイスをリリースし始めて2年。ジョイスティックに始まり FCU、EFIS、MCDU、そしてスロットルと来て、さすがに一段落かと思ったら、さらに多数のエアバスレプリカ計器が登場。
Advancing Towards Training-Level Full Cockpit
— WINWING (@WINWING_SIM) June 27, 2025
WINWING New Airline MIP Radio Panel & Intro Price:
- Full-Structure Molded Design
- All-Scenario Mounting Solution
- SIMAPP PRO Plug-and-Play
- RMP 32: $77.50 USD / ACP 32: $133.85 USD / ATC 32: $77.50 USD
* The final price of the… pic.twitter.com/aLmsT2x2em
Advancing Towards Training-Level Full Cockpit
— WINWING (@WINWING_SIM) June 27, 2025
WINWING New AGP 32 - Autobrake and Gear Panel:
- Metal Landing Gear Lever
- Available in Two Configurations: Full and Compact
- All-Scenario Mounting Solution
- AGP 32 Intro Price: $133.85 USD
WINWING New Airline MIP ECAM 32:
-… pic.twitter.com/KZxEl6mmIF
Advancing Towards Training-Level Full Cockpit
— WINWING (@WINWING_SIM) June 27, 2025
WINWING New NWS L 32 (NOSE WHEEL STEERING):
- Full-Structure Molded Design
- Authentic Realistic Aircraft Control Feel
- All-in-one design with WINWING desk mount support
- NWS L 32 Intro Price: $82.30 USD#WINWING #Tiller #MIP… pic.twitter.com/XEQnU2IQao
まさに「ウチの製品で揃えてホームコクピット作ってくださいね」状態。ラダーペダルを除けば、計器スイッチ類のパネルは RMP 32 ($77.50)、ACP 32 ($133.85)、ATC 32 ($77.50)、AGP 32 ($133.85)、ECAM 32 ($77.50)、NWS L 32 ($82.30) と、1つ1つは WINWING らしく、そんなに高くない。
ただ、ホームコクピットどころかフライトシム専用でもなければゲーム専用でもないデスク、パソコン作業用デスクになんとかフライトシムデバイスを置けるスペースを作ってるだけの当方の場合、
さすがにウチにはもう置くところがないし、ホームコクピットとは言わなくてもフライトシム専用デスクでもないと無理だなー
って感じになったので静観です。
それと前にも書いたかもしれませんが、
MCDU買ったけど対応機種が非常に限定的
な状況を見ると、正直なんだかなぁ…って感じになっています。iniBuilds の A320 neo や A350 は一体全体どうなったのか、MSFS 2024 収録の A330 あたりは無視なのか、そう思うと使い所が少なすぎてねぇ。
色々とハードウェアは出してくるけれど、ハードをどんどん出すばかりでソフトウェア面でのサポートが疎かになってきた印象なので、WINWING はもういいかな気分ではあります(PMDG ボーイング機体用に PAP 3 は欲しいとは思っているけれど…)。
無線系のパネル/スイッチがあったら便利やなぁ、と思いますが、過去に FCU/EFIS や MCDU を買ってきて正直「エアバス機しか使えないならコスパ悪いよなぁ」と実感したので手は出さないかと思います。コスパで買うものじゃないですけど(FCU は MobiFlight 経由で他の機体でも使っていますが)。
もちろん、エアバス機レプリカデバイスですから当然エアバス系の機体のみが対象ですけど、MCDU は iniBuilds 機体も対応予定だったのに全く放置ですし、そうなると画面上のパネルを触っていることが多いので、今回発表のデバイスを買っても同じようになりそうなのでスルーの方向です。
ただ、アナログデバイスである NOSE WHEEL STEERING だけはハードウェアデバイスがあった方が良いのは間違いないので、対応状況を見ながら購入を検討したいとは思っています。なくて困るわけじゃないけど。
Breaking Limits, Redefining Reality
— WINWING (@WINWING_SIM) June 27, 2025
WINWING New Orion Rudder Pedals N32:
- Realistic Pedal Rotation Mechanism
- Realistic Brake Travel
- Precision Die-Cast Aircraft Grade Aluminum
- Orion Rudder Pedals N32 Intro Price: $328.69 USD
WINWING New Cyber Taurus Airline Rudder Pedals… pic.twitter.com/d4SRvEKNfo
WINWING は従来から戦闘機向けのフォースフィードバック付きのラダーペダルがありましたが、それを旅客機用にモディファイした製品も出ました。良いですね。
2ヶ月ほど前に安価なラダーペダル (Thrustmaster T.Flight Rudder Pedals) を買って思ったのは、ジョイスティック以上にラダーペダルはフォースフィードバックというか、それなりの反力のあるペダルの方が良い、と思ったので、高いけど($500〜)新しい Cyber Taurus シリーズのラダーペダルは魅力的です。
ただ、先日ラダーペダルを購入する際も WINWING のラダーペダルを検討したものの、作業デスクの足元に置いておけるスペースがなくて断念した経緯があるので、こちらも「いいなぁ」と指を加えて見てるだけですね。ホームコクピットとまで言わなくともゲーム専用デスクを確保できる環境じゃないと、なかなか難しいですね。
■ Meridian GMT Show Off New Products at FSExpo - FSElite
あとは Meridian GMT というメーカーから発表された「Tango Plus Throttle Quadrant」。Honeycomb の「BRAVO THROTTLE QUADRANT」そっくりな見た目だと思ったら、Honeycomb の創設者が作った新しいメーカーの製品とのこと。納得。
それに見た目は Honeycomb「BRAVO THROTTLE QUADRANT」 と似ているものの、各パーツはモジュール式となっていてボーイング式のパネルやスロットル周りになったり、エアバス式に変えたり、アナログ式の計器にできたりと好みに応じてカスタマイズまたは交換できたりするようになるらしい。

Honeycomb の「BRAVO THROTTLE QUADRANT」は今年初めの物欲展望でも取り上げたように、以前から欲しいな、とは思っている製品。ただ、買いたい時にずっと在庫がなかったこともあって、結局 Thrustmaster Airbus Edition で揃えてしまった経緯がある。
今でも欲しいし、ピッチトリムやオートパイロット関連の計器が揃っている分、BRAVO THROTTLE QUADRANT が良いのは分かっているのだけど、また買うのもさすがに無駄遣いが過ぎるし、サイズが大きい分、作業デスクをゲームにも使っている私の環境では常時設置は無理なので、こちらも「ゲーム専用デスクがあったら話は別だけど……」で諦めた製品。
そういう意味では Meridian GMT の「Tango Plus Throttle Quadrant」も同様なのだが、製品の発売はまだ先、そして計画している各種モジュールが出揃うのはさらに先、3年くらいは先なのでは?という感じだし、そもそも今計画していることが全部実現できるのかどうかも不明。
なので、ゲーム専用デスクなんて環境が可能になったら欲しいなぁ……と思いながら生温かく見守る感じですね。ま、ゲーム専用デスクが得られるより先に飽きてしまってるかもしれませんが😅
あと、サードパーティから A340 などの機体が発表されていますが、1年前に買った PMDG 737-800 さえまだ乗りこなすどころかオペレーションを習熟するところまで行っていないし、一時期集中的に習熟訓練していた ATR 42-600 もご無沙汰ですっかり忘却気味という有様では、機体を増やす気持ちも起きないのでスルーですね。
フライトシム上級者の方々には作り込みが甘くて評判が微妙っぽい iniBuilds A350 や(737-800 もまだ習熟していないけど)PMDG 777-300 のように国内で見慣れた機体は購入して使ってみたいとは思っているのですが、まだしばらくは先になりますかねえ。

とまぁ、今日はこんなところで。
(次回)→ MSFS 徒然記【2025年7月編その2】〜 2024 SU3リリース近し?&フライトシムにウルトラワイドモニターは必須だったわ……

