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一昨日の天皇杯2回戦の相手、JFL ヴィアティン三重は 5バックでガッチリとゴールを守る戦術。サイドには比較的前からプレッシャーをかけるが、ある程度押し込まれると1人2人残してペナルティエリア内に人数をかけて、機を見て一発カウンター狙い。

格下の戦い方としては妥当なものだろうし、実際ガンバ大阪も前半はかなり手を焼かされていた。この時もペナルティエリアに侵入しきれず、ファンアラーノ選手がペナルティライン付近からのミドルシュート。だが、写真を見てわかるように5人が前にいてはコースが限定され、GK が労せずボールを収める結果に。

人数をかけ、がっちりゴール前を固められてはペナルティエリアへ侵入するのも難しく、となると機を伺いながらバイタルエリアでボールを回すことに。すると、後ろの席でひたすら毒付いていた文句 BBA が

なに横ばっかパスしとんねん! 間(あいだ)通したらええだけやろ!


と、ヒステリックに叫ぶ。思わず心の中で苦笑、いや大笑い😆



プロ中のプロ、日本中で「上手いね」と言われたサッカー少年の大半が夢見ながらも夢で終わったプロになれた中でも J1 でプレーできている(国内では)上澄み中の上澄みな選手たちが、そんなド素人が思いつくことも判らないと思って批判する脳みそは、逆に凄すぎて感心していた。

そりゃまぁ JFL に苦戦していたら文句の一つも言いたくなるのは判る。判るが、よくまぁ恥ずかしくもなく、そんなことを大声で言えるものだと感心すらする。私はバカでマヌケです!と大声で自己紹介してるんだし。

こういうオッサンオバハンは珍しくないが、戯言を居酒屋で勝手に管を巻いているだけならまだしも、スタジアムで選手に向かってギャーギャー文句言うのはホンマどういう神経してるのやら。負けて文句を言うならともかく、前半からアレコレ素人指示を観客席から叫んでどうするの?って感じ。

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それに比べると、最前列で試合前も試合後も「佐々木翔悟」の文字がデカデカと入ったプレイヤーズフェイスタオルを掲げていた女性は、彼女の想いが届いたのかビューティフルな同点ボレーシュートが決まってホント良かったなぁ…と思える光景だった。

イケメンすぎる選手で人気は出そうとはいえ、今季加入選手でまだ出場機会も少ないから 67 番のユニフォームも、佐々木翔悟タオルも見かけることは少ないから、もしかすると鹿島やジェフ千葉時代からの個サポ(選手個人のサポーター)さんかもしれない。

いずれにせよ、チケット争奪戦で見事最前列の席を確保して、推しの選手のタオルを掲げて、そしてガンバ加入後初ゴールが見られるなんて、きっと最高の1日だっただろうな、と思う。そこまで選手個人に熱を入れたことがないだけに、逆に羨ましい。

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かと思えば、近くには大怪我から完全復帰のフル出場なった三浦弦太選手を推してる人がいて、試合中からカメラで三浦弦太選手だけを撮っていたっぽいし、試合後にはやはり「三浦弦太」プレイヤーズフェイスタオルを掲げて、ちょうど目の前で行われた感動のインタビューを間近で見られて本当に良かったねぇ、と内心思っていたり(キモい)。

贔屓のチームのあるスポーツ観戦というのは熱くなれるのが魅力だが、とはいえ私の場合は若干冷めたところもあるから(Jリーグ創設期〜初期はクソ弱すぎて熱を入れ続けてたら心がもたなかったw)、彼女らのように強い想いを持って応援できるのはちょっと羨ましかったな。