以前の記事で書いたように作業デスクの上にあるエアコン買い替えを今春終えたことで、以前から考えていたメインディスプレイの買い替えを、いよいよ具体的に考え始めています。

エアコンの入れ替えのためには作業デスクや PC関連の機材ラックを動かさないといけなかったので、メインディスプレイの買い替えはその面倒が終わってから、と考えていました。それにもうすぐ Amazon プライムセールなど夏のセール時期でもあって、狙い目の季節。まぁ当方、茄子の類は昔からありませんけれども😢

ちなみに、メインディスプレイ買い替えの話は、今年初めの物欲展望でもガッツリ書きました。

物欲展望 2025 【前編】待つか妥協するかウルトラワイドモニター、徒然書きつつ頭を整理

今回のディスプレイ買い替え理由は、いま使っているディスプレイもそろそろ経年劣化が始まっていることもあって予備機として引退させ、同時に「(縦の解像度は落とさず)一般的な画面縦横比 16:9 ワイドディスプレイの横幅をさらに広げたい」というもの。



こんなのとか、



こんなのとかですね。

フライトシミュレーターやレースゲームで左右の視界が少しでも欲しいという遊び目的もあるわけですが、それだけではなく仕事や写真編集その他の普段作業でも

AI とのやり取りウィンドウや作業パレットなどを置くのに、もう少し横幅が欲しいなぁ


と思うことが近年増えてきました。

いま使ってるディスプレイを含めてここ10年以上ずっと 27インチ WQHD (2560x1440 pixels) ディスプレイを使ってきて、A4 縦2枚分を表示でき、老眼が入る前も入った後も文字サイズその他も適正に感じられ、あまり不自由を感じたことがなかったのですが、最近は「ウィンドウをもう1枚」的なことが増えました。

で、購入対象のモデルを絞るにあたって、まず自分自身が買い換えるディスプレイの方向性を定める必要があります。が、

21:9 以上の横長にしたい以外は
方向性すら悩んだまま


なので、この記事を書きつつ改めて自分の中で整理しているわけです😓

ちなみに、買い換えるディスプレイに対する条件としては 21:9 かそれ以上のウルトラワイド系にしたい以外には、
  • 予算は十数万円程度まで(例によって+αはなくはない)
  • USB Display Port Alternate Mode (USB DP Alt) 入力および 65W 以上の USB PD 給電が可能
  • 最大リフレッシュレート 120〜144Hz またはそれ以上(G-Sync も可能な限り欲しい)
  • ハードウェア・カラーキャリブレーションもできれば欲しい
  • HDR 対応なら尚良し

予算以外の優先順位は USB-C DP Alt & USB PD 給電→ リフレッシュレート→ハードウェア・カラーキャリブレーション→ HDR の順。USB DP Alt & USB PD 充電は必須条件(MacBook Pro とは USB-C 接続しか考えていないので)。

今まで必須条件にしてきたハードウェア・カラーキャリブレーションは、写真へのこだわりが下がってきた今は必須条件にしなくても良いかなと思っています。が、でも可能なら欲しいし、今回ゲーム用途も入ったことでリフレッシュレートが最大 120〜144Hz くらい欲しいところ。

ゲーミング・モニターでは 240〜360Hz やそれ以上の高リフレッシュレートモデルもありますが、歳食った自分の目はそこまで目がついていかないし、一瞬を見定めて対応する反射神経もなくなってきたのはスポーツ撮影で実感しています😭。そもそも、高速リフレッシュレートが求められる FPS / TPS の類はほぼしないので、その点からも不要です。

上記の自分が求める条件を踏まえた上で、さらなる表示領域の横幅拡大を得るためのディスプレイ買い替えに置いて定めるべきポイントは、以下の4点。
  1. ワイドより横長にするディスプレイの縦横比率の決定(21:9?32:9?)もしくはトリプルモニター?
  2. ディスプレイ解像度は慣れた WQHD ベースか?4K ベースにするか?
  3. ディスプレイサイズ/精細さは慣れた現状の DPI に近しいものにするか?老眼を考慮して文字サイズをデカくするか?
  4. ディスプレイパネル種類は従来どおりの IPS で行くか?長短ある有機ELにするか?(IPS ならどのくらいの質を求めるか?)

どれも購入を考える時点である程度決めているであろう要素ですが、優柔不断が服着て歩いているような私は未だアレコレ迷ったまま。

なので、これらの点それぞれについて選択肢の特徴、良し悪しを書き出しながら、自ら思うところを整理してみます(と、考えながらダラダラと追加していたら無駄に長文になってしまった😓)。



1)モニターの縦横比率をどうするか?もしくはトリプルモニターか?

  1. 現状より横幅3割増に留まるが設置面積その他に無理のない画面比率 21:9 のウルトラワイドモニター
  2. 今の 16:9 ワイドモニターの横2枚分になる 32:9 スーパーウルトラワイドモニター
  3. 現在のモニターを残して左右に1枚ずつモニターを増設するトリプルモニター化

ここ十数年使い続けて慣れた 27インチ WQHD の感覚のまま横幅を広げる形を考えると、
  • 34インチ UWQHD 3440x1440 pixels(横幅3割増)
  • 49インチ DWQHD 5120x1440 pixels (横幅2倍!)

の2つが候補。本線は一応 21:9 比率の 34インチ UWQHD モニター。



34インチ UWQHD モニターは、長年使ってきた 27インチ WQHD モニターの横幅 3割増し程度なので、置き換えも比較的に無難に行えて以下の利点があります。
  • 今より2〜3割だけ横幅が大きいだけなので、設置場所的にも設置作業的にも無理がない

  • 大きすぎない(横幅が広すぎない)ので少しの眼球移動、少しの首振りで画面全体が見通せるから使用時の負担増も最小限(湾曲タイプなら尚更)

  • 「ウィンドウもう1枚」「作業パレット置き」程度の横幅が増えるので、作業用の横幅拡大としては必要十分

  • フライトシミュレーターやレースゲームの左右視界を広げるには全く物足りないが、MSFS では ATC(無線)とのやり取りやチェックリストのためのウィンドウが多いので、それを置く場所として少しでも広げるメリットはある

逆に、現状のディスプレイの横幅(たった)3割増しということで、以下の物足りなさ、デメリットがあります。
  • 横幅3割増しは印象的に「ちょっと広くなった」程度で、店頭で見ても広くなった感は薄い

  • 作業用には必要十分でも、フライトシミュレーターやレースゲームの左右視界拡大には全く足りない(特にレースゲームでは、ないよりマシ程度)

  • ウルトラワイド系モニターで活用したくなる画面分割モード(PC 2台分の画面表示)では、それぞれが正方形に近い画面幅になって正直微妙

  • 21:9 以上のウルトラワイド系モニターは一般的な 16:9 モニターよりかなり値段が上がるので、横幅3割増しに対するコストパフォーマンスは悪い

作業用途の拡張としては必要十分ではあるし、今まで使ってきた 16:9 WQHD モニターの延長線上としてすぐ慣れて自然に使えると思うけれど、広くなったぜ!感も最小限。それゆえ、

34インチ 21:9 だと実用最優先
物欲解消的な意味合いは薄い


買い替えになるであろうことは確実。いやね、実用本位で良いはずなんですけど、なんかこう物足りなさは残るだろうなぁ、と。

Amazon_JAPANNEXT JN-IPS34G165UQ-HSJAPANNEXT JN-IPS34G165UQ-HS (Amazon)
(メーカーを選ばなければ安いものもあるが…)
Amazon_LG 34WQ75C-BLG 34WQ75C-B (Amazon)
(条件を落とせば随分お安くなるが…)


反面、49インチ DWQHD モニターの場合はネット上の書き込みで見かけたように、

32:9 ディスプレイはロマン


であり、49インチ DWQHD まで手を伸ばせば所有欲も物欲解消も満足させてくれそうなことは間違いありません。



49インチ 32:9 スーパーウルトラワイドモニターともなれば、
  • 長年使ってきた 27インチ 16:9 WQHD モニターのきっちり横2倍の圧倒的ワイド感

  • 現状これ以上のワイド比率は一般的なモニターでは無い、という「一番」を買って使う満足感が得られる

  • 左右の視界ができるだけ欲しいフライトシミュレーターやレースシミュレーター系ゲームには最適

  • WQHD モニター横2枚分だから、画面分割して2台のパソコンから表示させた場合でもそれぞれが今使ってる 16:9 WQHD モニターと同じ表示が可能になって実用的

  • これ以上のワイドを望む場合トリプルモニター化しかないが、トリプルモニターを設置するためのスペース、何よりもトリプルモニター設置設定の圧倒的面倒さに比べると(トリプルモニターよりは視野が狭くても)1枚で得られる広さとしての利便性は代え難い

こういった精神的な満足を満たしてくれる製品であることは確実です。

以前は「49インチ・モニターは置く場所がないから無理!」と言っていましたが、先日の作業デスク上にあるエアコン買い替えの際、諸々整理?して一応置けるだけは置けるようには場所は確保しました☺️

と書くと、いつものように満足感を最上にするため 49インチ 32:9 DWQHD モニターを買う方向なんだろ……と思われますが、如何せん

49インチモニターはデカすぎ重すぎ
なので設置時のリスク大


であり、そこが悩みどころです。
  • モニターの横幅も重量も半端なくデカいので、2階の作業部屋まで持っていくだけで難易度が高い

  • 半端ない横幅と重量を考えると設置場所(デスク上)の広さと耐久性ある机が必要(耐えられると思うが割とギリギリ)

  • 十数kg の重量と 1m20cm 以上横幅のものを持ち上げながらモニターを設置する、モニターアームに差し込む難易度は高い(倒したら即画面破損コース😱)

  • 32:9 の超横長画面は全画面を見渡して作業することは無理で、ゲーム時以外では結局 21:9 ディスプレイと同じエリア(中央付近)しか使わないのは必定

  • 左右に広大だからと作業中にウィンドウをあちこち置けるが、首の負担、眼球の負担は確実に増大しそう

というデメリット、リスクを考えると躊躇してしまうんですよね……

モニターの重さに関しては昔 27インチ iMac を使っていて、その時も2階まで持って上がって設置していた経験があるので8割は大丈夫という謎の自信はありますが、なんせ超横長ですから一人設置ではバランスを取るのが難しそうです(ヘルプしてもらうにもある程度の力がないと頼むのが怖い)。

Amazon_Dell U4924DW-A Caution(製品によってはこんな注意も)


それに結構重かった 27インチ iMac でも 10kg はなかったのですが、32:9 の超ウルトラワイドなモニターはどの製品もモニター本体だけで 12kg 以上。超横長のサイズと合わせると、ちょっとリスク高いなー、と。15〜25万円のディスプレイをちょっとバランス崩して破損、なんて目も当てられないですからねぇ😩

また当然ですが、パネルがデカくてかなりニッチな需要になるだけに高い。こんなのを買うのはゲーマー主体ということで、ハイエンドゲーミング向けの有機 EL 製品がほとんどなので、余計に高い……

Amazon_ASUS ROG Swift OLED PG49WCDASUS ROG Swift OLED PG49WCD
(ASUS製品はハイエンドROGブランド)
Amazon_INNOCN 49C1RINNOCN 49C1R
(メーカーを選ばなければ安いのもあるが…Part 2)


とまぁ、49インチ 32:9 モニターはロマンも満足度もあるが、リスクもありすぎなので、

ちょっと49インチ 32:9 モニターの導入は難しいかなぁ、でもなぁ……


というところで迷ったままの今年前半でした😅

NextDisplayThinking1(21:9 と 32:9 の差は歴然)


けれど、先にも書いたように、34インチ 21:9 モニターだと横幅広まった感は薄く、高い価格に対する満足度が足りない気がしてイマイチ踏み切れず、であります。

16:9 の横幅 1.5倍となる画面比率 24:9 のモニターがあれば良いのに……


と思うわけですが、何故か無いんですよねぇ。

そういうこと(特にお値段)を考えていく中で、気乗りはしないものの、

横幅拡大だけなら
トリプルモニターが安上がり


という事実(追加するモニターの質にもよりますが)にも気づくわけで、いっそその方法で行くか?という迷いもあります。

いま使っているモニターをそのまま使うことが前提ですが、左右に置くサブモニターは(ゲーム以外だと)作業用ウィンドウやパレットを置くだけになるので、あまり画質を求める必要もないはず。それを考えると 21:9 ウルトラワイドモニターを買う予算の半分以下で済みます。

また、ワイドモニターを左右に2枚追加するほどの余裕はないのですが、⬇️以下のように昔ながらのスクエアに近いモニターもまだ売られていますので、これらを追加すればトリプルモニターと言っても最小限のスペースで済むかな?なんて。



メインモニターとの画質差は大きいでしょうが、作業時にはあくまでサブモニターですから割り切れますし、ゲーム用途のトリプルモニターとしては安くあげた代償として我慢するしかありません。むしろ

モニター3台設置設定の面倒さ


だけは割り切れない厄介さ。ディスプレイアームで角度を調整しながら3台設置、電源コードも3本、ディスプレケーブルは最低 PC 2台×3本。うげーっ、って感じ。

むかし(ゲームはしなかったけれど)トリプルモニターで過ごしていた時期はあるので、その面倒さは記憶にありますから、それを再びと思うとウンザリするので、

トリプルモニターはウルトラワイドモニター1台よりずっと安上がりだけど、面倒さを考えると避けたいなぁ


というのが本音。ただ、安く表示領域を広げられる選択肢は魅力的ですから、今のところ候補から完全に外すことはできていません。


2)ディスプレイ解像度は慣れた WQHD の更なるワイド化にするか?4K ベースのワイドパネルにするか?

  1. 21:9 ウルトラワイドなら慣れた現在の WQHD 解像度の横幅3割延長となる UWQHD か?
  2. 予算を大幅オーバーしても 4K のウルトラワイド版である 5K2K まで踏み込むか?

前項で書いたとおり、今回の買い替えの基本線は十数年使ってきた「27インチで 2,560x1,440 pixels (WQHD)」という解像度、DPI(精細さ)を維持して、使い慣れた感覚そのままに横幅延長を考えています。

ですから、画面比率 21:9 のウルトラワイドモニターにするなら、そっくり横幅だけ拡大した「34インチ 3,440x1,440 pixels (UWQHD)」となります。

ただ、十数年同じレベルでいた分、

ぶっちゃけ 4K の必要性はあまり感じていないけど、買い替えを機に 4K ディスプレイに乗り換える手もありかな……


という気も(多少)しています。

とはいえ、今回のディスプレイ買い替えは「横幅拡大」が主目的ですから、4K へ行くなら単なる 4K ディスプレイを買う気はなく 4K ディスプレイのウルトラワイドタイプ、いわゆる「5K2K」と呼ばれる 5,120×2,160 pixels 解像度のディスプレイになります。



そこまで手を伸ばすと当初の予算範囲には収まらなくなりますが、今後5年以上は使っていくものですから納得できれば予算オーバーもアリかなぁ?と思っています。幸い Mac にせよ、ゲーミング PC にせよ、5K2K に十分対応できるハイスペック機ですので。

(お仕事専用 Windows ノートPC は対応できるか不明だが 5K2K で作業する必要は特にないので問題なし)

現状自分にとってはさほど必要ない、欲しいとも思わない、のですが、5年先を考えると一考の価値はあるかな、と思っています。


3)ディスプレイサイズ(精細さ/PPI)

  1. UWQHD ウルトラワイドモニターなら長年使い続けている 27インチ WQHD モニターと同じ精細さ (DPI) の 34インチにするか?
  2. 老眼が入ってきたことを考慮してより大きな 39〜40 インチクラスにするか?
  3. 精細さは落ちても文字の大きさ重視で、いっそ 44〜45インチまで拡大するか?
  4. 5K2K ディスプレイにする場合は 40インチか?45インチか?

今回の買い替えで、前2項のディスプレイ解像度とともに考慮すべき問題と考えているのがディスプレイサイズ、というか

慣れた PPI / 精細感を変えるかどうか


ということ。

同じ解像度でもディスプレイサイズが大きくなれば 1つ 1つのピクセル(点)サイズは大きくなり、同じサイズの画像や文字が大きく表示される分、精細さは下がります。見た目の表示サイズを上がるか、ピクセルの細かさ、精細さを取るか、という話。

1つ1つのピクセルはなるべく小さい(画素ピッチが狭い)方が綺麗に見えるのは事実ですが、

老眼が入ってくると
文字サイズはデカい方が良い


そんな 5年10年前には考えなかった思いが出てきてしまいます。精細さは欲しいが文字サイズはもっと欲しい、と。

同じ解像度なら画面サイズが大きい方が、老眼er には良いかも……


そう思うわけです(哀しいことに)。



幾度か書いてきたように、ここ十数年ずっと 27インチで WQHD (2560x1440 pixels) 解像度のディスプレイを使ってきました。画面の精細さを測る尺度の一つとしてディスプレイ画素密度 (PPI) を計算すると 109 PPI となります。画素ピッチ(ピクセル間距離)は 0.233mm。

今回候補の筆頭として挙げた 27インチ WQHD 解像度モニターから横幅を3割広げた 34インチ UWQHD 3,440x1,440 pixels モニターの画素密度は 110 PPI。横幅2倍に広げた 49インチ DWQHD 5,120x1,440 pixels モニターでは 109 PPI。画素ピッチは 0.232〜0.233mm。

 画素密度画素ピッチ
27インチ 2,560x1,440 pixels109 PPI0.233mm
34インチ 3,440x1,440 pixels110 PPI0.232mm
49インチ 5,120x1,440 pixels109 PPI0.233mm


このように 27インチ WQHD → 34インチ UWQHD or 49インチ DWQHD という買い替えだと画素密度、ピクセル間距離がほぼ変わらず、慣れた精細感を維持できるメリットがあります。

ただ、UWQHD 3,440x1,440 pixels モニターには 34インチより一回り大きな 38〜40インチクラスの製品も幾つかあります。



さらに2回りくらい大きな 45インチで UWQHD な製品もあります⬇️。フライトシミュレーターでの没入感という点ではワイドさも欲しいですが、単純に画面サイズがデカいのも大きな利点です。



これら 38〜45インチモニターは 34インチと同じ 3,440x1,440 pixels 解像度ですから、同じ画像、同じフォントサイズの文字を表示させても単純に大きく表示できます。その分、1つ1つの点(ドット/ピクセル)は大きくなるので、精細さという点では減じるデメリットはあります。

それぞれの画素密度を計算すると、39インチ UWQHD では 98ppi、画素ピッチ 0.266mm。45インチ UWQHD となると 83ppi まで下がり、画素ピッチは 0.306mm と 34インチと比べてピクセル間距離が3割以上大きくなり、精細感が若干薄れたように感じる場合もあるかと思います。

 画素密度画素ピッチ
27インチ 2,560x1,440 pixels109 PPI0.233mm
34インチ 3,440x1,440 pixels110 PPI0.232mm
39インチ 3,440x1,440 pixels98 PPI0.266mm
45インチ 3,440x1,440 pixels83 PPI0.306mm


45インチ UWQHD となると過去十数年使ってきた 27インチ WQHD 解像度と比べて文字は大きく表示できても、画素密度/精細感の差があって写真レタッチ時の感覚が追従できなさそうなこと(シャープネスの調整とか)、そして重量も 49インチ DQHD のモニターと変わらないレベルになるので、そこまではないかなぁ、という感じです。

なので、ディスプレイサイズを拡大するとしても一回り大きな 38〜40 インチクラスまでかな、と思っています。が、元々少数派の 34インチ UWQHD からさらにサイズアップとなると製品数は極少、お値段もさらにアップとなるので予算的には難しいところ。でも、老眼進行で文字サイズアップは魅力的ではあるんですよねえ😅



また⬆️上記製品のように、38インチクラスには UWQHD 3,440x1,440 pixels 解像度から縦のサイズを少し大きくした UWQHD+ 3,840x1,600 pixels 解像度の製品も存在します。画素密度は 100ppi、画素ピッチ 0.254mm と 39インチ UWQHD よりは少し細かくなりますが、大差ないレベル。

お仕事では縦解像度が上がるのは便利


なので魅力的ですが、DELL の製品はゲーム用途は全く考えられていないので最大リフレッシュレート 60Hz 止まり(一般的なモニターの仕様)、JAPANNEXT の方は一般作業/ゲーミング両対応ですが買うにはちょっと踏ん切りが必要ではありますからねえ……

また、前項で記したような 4K 解像度ベースに変更した場合には 5K2K モニターを買うことになるわけで、



⬆️上記のような 40インチの 5K2K モニターが第一候補になるわけですが、こちらだと画素密度 139ppi、画素ピッチ 0.183mm と今まで使ってきた 27インチ WQHD 解像度より一気に細かくなり、そのままの設定では老眼のお目目には厳しくなります(パソコン側の DPI を変える必要あり)。



となると、⬆️このような一回り大きな 45インチクラスの 5K2K モニターが欲しくなります。これでも画素密度 123ppi、画素ピッチ 0.206mm と多少マシ?になりつつも、現状(109 PPI、画素ピッチ 0.233mm)と比べるとだいぶピクセルが細かくなるので、PC 側の調整は必要になりますし、そもそも 45インチの 5K2K モニターは相当に高いわけで……

買えれば(49インチ DQHD モニターとは別の意味で)大満足ではありましょうが、こちらも当然重量はあって設置時のリスクも出てくるし、あまり現実的ではないかなぁ、という気はしています。

 画素密度画素ピッチ
27インチ 2,560x1,440 pixels109 PPI0.233mm
34インチ 3,440x1,440 pixels110 PPI0.232mm
38インチ 3,440x1,600 pixels100 PPI0.254mm
39インチ 3,440x1,440 pixels98 PPI0.266mm
40インチ 5,120x2,160 pixels139 PPI0.183mm
45インチ 3,440x1,440 pixels83 PPI0.306mm
45インチ 5,120x2,160 pixels123 PPI0.206mm
49インチ 5,120x1,440 pixels109 PPI0.233mm


大画面でプレイというなら本当はリビングのテレビを 60〜70インチサイズに変えて、そこでプレイすればベストな気がしますが、当方にチャンネル権のない😅リビングのテレビはそういうわけにはいかないので、今回買い替えのディスプレイのサイズアップは予算との相談かなぁ、って感じです。

そもそも本線である 34インチ UWQHD 解像度のモニターでも(IPS or 有機EL だと)選択肢はそう多くはないのに、それ以上となると本当に限られてしまいますから、お値段はどうしても高止まりになります。


4)ディスプレイパネルの種類

  1. 抜群のコントラスト&発色とゲーミング性能に優れた、でも高価だし、焼き付けに気をつけなければならない有機 EL ディスプレイにするか
  2. ゲーミング性能は劣っても焼き付けに気を使わなくて済み、発色も安定して何より文字表示に強い IPS 系ディスプレイにするか?
  3. ゲーミングモニター性能に優れて安価な VA 系ディスプレイは一応対象外、だが……

今回のディスプレイ買い替えの主眼は横長度の強いウルトラワイド系への買い替えですが、21:9 や 32:9 といった一般的にはあまり使われないウルトラワイドなモニターを使う人はゲーム用途が大半、ということもあって、パネルは高価な有機 EL もしくは安価だけど反応速度とコントラストに優れた VA パネルが主流です。

黒の締まりがあってコントラストが高く、HDR 表現にも優れて応答速度も速く、映像視聴やゲーム用途には最高な有機 EL パネルを、多少予算オーバーしても使いたい気持ちは当然私にもあります。今まで使ったことがないですからね(リビングその他のテレビも液晶のまま)。

数年前に登場した時は焼き付けにかなり気を使う必要があった有機 EL パネルも最近はだいぶマシになってきたという話も聞きますし、スマホなどが有機 EL 当たり前になっている今、液晶だと画質が若干物足りなく感じる時もあります。

ただ、

文字はIPSの方が見やすい


のも事実。そういう評判を聞いて某量販店の店頭でブラウザで同じサイトを表示させながら見比べたことがありますが、確かにその意見に同意します。

もちろん製品や調整にも依ると思いますし、個々それぞれ評価軸は違うので自分の評価、感想を普遍化するつもりはありませんが、私が数製品で見比べた限り、有機 EL での文字表示が見づらいわけではないが、比べると IPS 液晶の方がきっちり見やすい、というのが私の感想。

今回のディスプレイ買い替えでは、ハードウェア・カラーキャリブレーションのような写真編集最優先な機能の優先順位を落とし、ゲーミング性能絡みのスペックを要求仕様に入れたわけですが、そうはいっても作業デスクに置くものですから

ゲームより各種作業の方が10倍使う


モニターであり、優先順位を間違えてはいけない……と自分に言い聞かせているところです😅

最近の有機 EL モニターは焼き付けに対しても(焼き付け防止機能も含めて)だいぶ強くなってきたとはいえ、普段からスクリーンセーバーやログイン画面を表示させたまま数時間放置しておくことが珍しくない私ですので、その点でも液晶の方が安心ではあります(有機 EL モニターを買ったら買ったで、色々と対策はするけど)。

ただ問題は、

IPSのウルトラワイド以上は選択肢が更に極少


になってしまうので、そこが難しいところ。

先に書いたようにウルトラワイド以上のモニターの需要の多くはゲーミング用途ですから、反応速度が鈍い IPS 液晶よりも反応速度やコントラストに優れて HDR も当たり前な有機 EL が好まれますし、値段の安い方ではこちらも反応速度やコントラストで有利な VA 液晶が主流です。



上記のように VA 液晶で、なおかつ USB-C DP Alt 入力& USB PD 給電を諦めれば(安価なモデルにはほぼ無い)、34インチ UWQHD 液晶でも 4〜5万円からありますし、選択肢も豊富。ちょっとこだわっただけで、お値段3倍4倍。アホらしくなって妥協しちゃおうかな〜貧乏人は無駄に高いのを買うことないよな〜、と思っちゃうこともあります。

ゲーム用途メイン、もしくはゲームと事務作業だけというなら VA 液晶で妥協もできるでしょう。だけど、公私含めた画像チェックや自分が撮った写真の編集作業のことを考えると、斜めに見た場合に色がズレやすい、コントラストが変わりやすい VA 液晶は選択しづらい。モニターサイズを横に拡大させるのなら尚更です。

(IPS 液晶でも質によって見る角度による色やコントラストの変化はあるわけですが、平均的に VA 液晶よりはずっとマシという話です)

写真印刷専用プリンターも廃棄したし(自宅プリントでも A4〜A3 のプリント代の高さにプリントしなくなった)、ハードウェア・カラーキャリブレーション必須など写真編集第一のモニター選びではなくなったものの、さすがにまだ最低限は確保したい気持ちはあります。次の買い替え時には、それすらもなくなってるかもしれませんが。



となると選択肢は
  • 文字表示と価格を優先して IPS の少ない選択肢から選ぶ
  • 予算オーバーしてでも有機 EL パネルを使ってみる

の2つですが、これまたずっと悩んだまま😅

最初の項で書いた、
  1. 無難に 34インチ UWQHD 3,440x1,440 pixels のモニターにするか
  2. リスクはあってもロマンを追って 49インチ DQHD 5,120x1,400 pixels の超横長モニターを買うか

と同じ。
  1. 無難に IPS 液晶を継続するか
  2. 欲望のまま、使ったことのない有機 EL を試してみるか

という、

無難・実用本位の選択か?
ひたすら欲望を追う選択か?


という問題に決着がつけられないまま半年が過ぎている次第です orz

Amazon_MSI QD-OLED MPG 491CQPXMSI MPG 491CQPX QD-OLED (Amazon)
(全部入り49インチDQHD有機ELの最新モデル)


5)と書いてきたものの……😅

この記事は選択肢や選択すべきポイントを自分が整理しようと思って、1ヶ月くらいダラダラと小刻みに書き足しながらきたので無駄に長文化してしまったわけですが、それと同時にこの1ヶ月、

5月6月は税金支出の季節


でもあって、給料天引きという仕組みの中にいない分、固定資産税や自動車税などだけではなく、地方税に健康保険の年払いなどでバカスカ飛んでいき、見る間に懐が寂しくなっていく時期でもあります。

ゴールデンウィークの頃にはそんなことをすっかり忘れていて

予算十数万円のつもりだったけど、ここは思い切って+10万円くらい乗っけて悔いのない製品を買ってみるか?


などと考えていましたが(それが 5K2K だの何だのという選択肢を列挙した原因)、お金がバカスカと出ていく季節を過ごした結果、そんなテンションはすっかり控えめになり、

エアコン複数台買い替えもしたし、ディスプレイ買い替えまでするとちょっとなぁ……


という思いすらムクムクと頭をもたげてきました。

一応まだ夏までにディスプレイを買い替える方向ではいますが、さらに作業部屋の

椅子の買い替えが先では?


ということも思い出して、メッシュな某チェアの方が長く使ってきているのでメンテナンスするか買い換えるか、その方が先決な気もしてきた昨今。画面を見る時間=椅子に座っている時間、ですからねぇ。腰痛持ちだし。

なんてことを考えると、最初の方で書いたように、コストを考えてメインディスプレイはそのままに適当なサブモニター導入が一番安上がりなので、複数モニターは面倒と言いつつもう一度検討し直してみるかなー、なんて思ってしまい、「スタートに戻る」となっている昨今であります😓





とまぁ、1ヶ月くらいかけて自分の中の整理も兼ねて本記事をグダグダに書き増してきたわけですが、これだけアレコレ書いてきながら、結局は最後の項目にあったように身の丈予算を重視して、またゲーム向けのスペックは最小限に留めて、普段の作業に適した方向性を重視する方向になりつつあります。面白くないけど。つまらないけど。

HDR など若干の妥協をすれば DELL のモニターは IPS / IPS Black で USB-C 映像入力対応の 34インチ UWQHD 3,440×1,440 Pixels の製品は幾つか用意されていて値段も予算範囲内なので、結局そこが本線かなぁ、という気はしています。

⬆️上記製品はリフレッシュレートは最大 100Hz まで、普通の IPS 液晶なので HDR にも非対応だけど(オフィスモニターだしね)、それ以外は概ね条件を満たしていて、10万円以下。セール対象にはなっていないけど、DELL のセールはモニターの割引率は常に渋いから許容範囲。

DELL のモニターは Mac との USB-C 接続性が保証されているので安心して使えるのも魅力。JAPAN NEXT など一部の安価な製品では USB DP Alt 対応と書かれていても「Mac とは USB-C で接続しても映像が映らないことがあるので、その時は HDMI で繋いでください」とか書いてあって、は?クソ過ぎへん?って感じですからねぇ。

上記製品の上位モデルとして、年始の記事でも書いた⬇️以下の製品は Thunderbolt ハブ内蔵ということもあって、普段から自宅では MacBook Pro に Thunderbolt ハブが刺さりっぱなしの私としてはデバイス減らしにちょうど良い製品。



ただまぁ、DELL のこれらのモニターはゲーミングモニターではなく一般用途向けですからゲーム向けの機能は乏しく(リフレッシュレートは最大 100〜120Hz)、HDR 非対応でコントラストその他画質面では程々。条件は満たしているけれど実用本位の買い替え的になってしまうし、写真編集用途としても物足りなさはありますから悩みどころです。

49インチ 32:9 DQHD モニターとか有機 EL は、ゲーム専用デスクでも置けるようになってからの話だなぁ(そんな日は来ないけど)


という言い訳をしながら実用本位で買い替えが無難でしょうが、まだ大逆転を狙うナニカが心の奥で蠢いているので、どうなりますやら。DELL も LG もいま直販サイトで軽くセールはしているので、その間に決めたいところですが……

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