TediousPhoto20250518A(写真と本文は全く関係ありません😓)


昨日のヴィッセル神戸対ガンバ大阪の試合の中継は、いつもの DAZN だけでなく NHK BS でも放送されていた。それぞれの放送での解説は、NHK BS は播戸竜二氏、DAZN はピックアップマッチ扱いだったので解説は2人体制で、通常解説のハッシーこと橋本英郎氏だけでなく、Jリーグ創設期に活躍していた永島昭浩氏もゲスト解説として参加していた。

そこでちょっと思った他愛もない戯言。



昨日、永島昭浩氏が DAZN 解説に呼ばれたのはハッシーともどもガンバ大阪とヴィッセル神戸両方のクラブに所属して活躍したこともあるが、試合日直前の5月15日がJリーグの日で、1992年5月15日のJリーグ開幕日を記念したイベントもあったから、それに絡んだ話もしてもらうべく Jリーグ開幕の頃に活躍した永島氏が呼ばれたのだろう。

Jリーグ創設より10年前、まだ Jリーグの構想が影も形もなかった頃に、ガンバ大阪の前身である松下電機サッカー部(当時はまだパナソニックではなく松下電器産業)に加入して(当然社員選手として就職)、それから松下のエースとして、そしてガンバ大阪初年度のエースとして活躍した選手。

もっとも、松下やガンバ、その後清水エスパルス、ヴィッセル神戸で活躍した永島氏だが、2000年の引退から四半世紀。Jリーガーとしての永島昭浩氏より、元フジテレビアナウンサー永島優美氏の父親としての方が世間の認識度は高いかもしれない。

そんなレジェンド Jリーガーでもある永島昭浩氏のゲスト解説がとにかく SNS で叩かれていて、それもガンバ大阪のファン、サポーターからもかなり批判されていて、それこそ播戸竜二氏と同じくらい批判されていて、個人的にはちょっと戸惑いが大きかった。

まぁ、播戸竜二氏は NHK などでちょくちょく見るから「またか」って感じになり、むしろ滅多に試合解説として起用されることのない永島昭浩氏の方が注目されて批評されてしまった面はあるだろうけれど。

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永島昭浩氏は引退後、長らくフジテレビのサッカー解説として携わり、試合中の解説より夕方の安藤優子キャスターのニュース番組や朝のめざましテレビでサッカーコメンテーターとして活躍していたから、そのノリで DAZN の解説を行っていたから、はっきり言えばちょっと浮いているところがあったのは否めない。

「そんなノリは民放でやれ」と言う批判もあって、確かにそれはそうだと思う。DAZN という高い金を払わないと見られない有料メディアはサッカーヲタクのための番組になるから、そこに民放ノリ、それも(今となっては嫌悪の対象とも言える)昔のフジテレビ的なノリは全く合わないとは、私も思う。

同時に解説していた橋本英郎氏の的確かつ理論的で、冷静な解説と比べると落差が激しくて、それが余計に批判される要因になったとも言える。

ただ、永島氏の(テレビ上の)キャラは引退後はずっとああいう感じだったから、それを知っていると「まぁこんなもんかな」と私は見てられたのだが、そうではない人が想像以上に多かったのはちょっと驚いた。ちょっと痛い感じはするけど、播戸氏ほど騒がしくもないし……

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当方の X の Timeline にせよ、ガンバ大阪ファン/サポーターアカウントを集めたリストにせよ、どちらかといえば流れてくるポストの年齢層はやや高め(ガンバ大阪の写真を載せている Instagram アカウントは逆に中高年少なめ)。自分のおっさんもいいところだから、それは当然。

だけど、年齢層やや高めだから「永島昭浩氏?知らんわ、そんな人」という層は少なく、もっと永島昭浩氏が活躍していた頃、中には永島昭浩氏がガンバ大阪のエースとして活躍していた頃も知っている人が多いと思っていたから、え?そこまで批判する?初代エース様だぜ?という思いはどうしても拭えなかった。

まぁ年齢層やや高めとはいえ、J創設期のことは知らない、'90年代はサッカーに興味もなかった、という人は多いのかもしれないし、ガンバ大阪をJリーグ初年度の1年で突然退団した時の落胆が今なお彼への怒りとして残っている人もいるかもしれない(その気持ちは当時同じだったから判るけど)。

そのことやその後の経緯もあって、松下電器時代から活躍したガンバ大阪のレジェンドというイメージよりは初代ミスター神戸的なイメージの方が強いかもしれないが、とはいえ Jリーグ創設時に松下がJリーグに参入してガンバ大阪を作るキッカケの一翼を担った選手でもあるから、レジェンドではなくても大きな功労者だったと個人的には見ているので、解説のこととはいえ、あまりボロクソに言われているのはちょっと辛かったかな。

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永島昭浩氏も今や還暦を過ぎた、孫のいる 60代のお爺ちゃん。そんな彼が思い入れのあるクラブ同士の対戦に、久しぶりの解説に呼ばれて、ちょっとはしゃ過ぎてしまった。そんな感じはあったけれど、そういう感じだったからこそ私は生暖かく見られたわけだが、世間はそうでもなかった。

ハッシー(橋本英郎氏)がいつも通り淡々と客観的に、しっかり細かいところまで解説してくれる安心感があったから、別に永島氏が多少はしゃいでもなー、って感じだったんだけどなぁ。

これが永島昭浩氏だけの解説だったら、さすがに私も「高い金払ってるんだから解説はちゃんとしてくれ、ハッシーにしてくれよ!」と言っていたと思うし、ダブル解説が播戸竜二&永島昭浩コンビだったらミュートしていただろう😓

などと自分自身も色々言ってるけれど、言われる方の解説者は金もらって仕事しているプロとはいえ大変だと思う。ハッシーや林陵平氏、戸田和幸氏あたりは戦術、技術面で納得感のある解説だし、サッカー好きには安定だけど(もちろん好き嫌いはある)、毎回贔屓クラブの試合中継担当というわけにはいかないからねぇ。

いずれにせよ、自分の感じ方と世間の評価の落差は色々と思うところはあり、自分自身、今回のことに限らず、そういうところは肝に銘じておかなければ、と思ったことでもあった。