先週末に軽く記した BMAX I8 という 7.9インチ画面の激安小型タブレットのファーストインプレッションの続きです。
前回は本製品購入に至るまでの懸念と、それを踏まえても買ってみるかと思い直したレビュー記事を紹介して、少し使ってきての結論を先に述べました。今回は半月ほど使ってきて感じたことを箇条書きでアレコレ記しておきます。
■ Poorman's iPad mini?? サクサクを求めず電子書籍閲覧限定で妥協すればコスパ文句なし、画面縦横比4:3の激安中華小型タブレット BMAX I8 ファーストインプレ【前編】
今年のゴールデンウィークは直前に切った貼ったがあって、術後は仰向けになれず変な姿勢が続いたことで腰がぶっ壊れてベッドで横向きになって寝モバしてるしかない時間も多かったわけですが、その際いま使っているヘッドサイド/寝モバ端末 (MediaPad M5 Lite) の動作の重さが嫌になって注文したのが、コレ⬇️(本製品も大概モッサリですけど)
Amazon に掃いて捨てるほどある激安中華タブレットの一つであり、中華系ガジェット商品にありがちな
「普通やらないスペックの謳い文句で誤認させようとする」
「嘘は言っていないが隠すところはできるだけ隠す」
的なところは本製品の商品ページにもあって、見かけた時に一度は欲しいものリストに入れたものの、この手の激安中華端末に手を出して安物買いの何とやらになるのは過去に失敗を重ねてきたので😅自重スルーしていました。
ところが先週末の記事にも書いたとおり、PC Watch で電子書籍端末系レビュワーとして信頼できるライターさんがレビューした記事⬇️を読んで、
と見直して購入に踏み切った次第。
■ 【山口真弘の電子書籍タッチアンドトライ】1万円台で解像度はiPad miniと同レベル。7.9型Androidタブレット「MaxPad I8」を試す - PC Watch
製品の細かな特徴や iPad mini との比較については上記記事を読めば分かると思いますが、
「8インチクラスの小型タブレットで、尚且つ画面比率 4:3 の高解像度ディスプレイ搭載」
という iPad mini 以外ではあまり見ないスペック(iPad mini は前世代から 4:3 より若干縦長に変更済み)で、1万円台前半という激安価格なのが本製品の特長。
厚みと質感は段違いですが、サイズ、重量感もかなり似せたスペックなので、まさに
という路線で製品開発、販売されているのは間違いないところでしょう。
ただ、激安中華タブレットの例に漏れず、
であり、そこは値段なりです。プアマンズ iPad mini かもしれませんが、間違っても iPad mini と肩を並べて比較するのには無理があります(と言いながら比較するんですけどね)。
ただ、画面縦横比 4:3 の高解像度ディスプレイの品質は1万円強でコレなら文句なしレベルであり、
です。私の場合、寝モバの電子書籍リーダーとして購入したので(後述する難点はあっても)こりゃダメだとはなりませんでした。
ただ、先週末の記事にも書いたとおり、タブレット利用目的で大きな割合を占める動画ビューワーとして使う場合には
ので(理由は後述)、小型タブレットで電子書籍以外でもそういった利用を考えている人は素直に iPad mini なり、Lenovo Legion Tab Gen 3 なりをどうぞ、と私は思います。ただ、そこらの Youtube 動画程度なら問題ないことが多い気がします。
ウェブ閲覧や SNS 利用も可能ではありますが、現状でもメモリ不足によるモッサリ感はあるので、それなりに(値段なりの)覚悟は必要です。サクサク使いたいとか長く使うつもりならやめといた方が良いです。画面解像度が iPad mini 並みだからと言って、iPad mini と同じレベルで快適に見られるかどうかは全く別問題です。
という結論を先週末の記事で既に書いているわけですが、今回は2週間ほど使ってきた間に気づいたことのメモ書きを以下に列挙しておきたいと思います。
普段、第6世代 iPad mini を常用しているので Poorman's iPad mini としての比較を、またベッドサイド/寝モバ端末としては5年前に買ったメモリ 3GB しかない(仮想記憶も非対応時代の)MediaPad M5 Lite を使っている中での個人的感想、比較となります。
なお、本製品 BMAX I8 はカバーや画面保護シートの類を一切使用していない裸利用における感想となります(持ち出し利用は考えていない、ベッドサイド用端末なので今後もそれらを使う予定はありません)。
ということで、
し、
と思いますが、その反面、安い分だけスペックが割とギリギリに低いので、
というのも本製品の一面かと思います。
ある程度明確に目的があって本製品がそれに見合うことが判っている人、低性能なところを割り切って使える/使う目的のある人が買うべき製品であり、安いだけで買うと不幸になる人も出るリスクはあります。
とまぁ、そんな端末でしたが、最後にまとめると、
こんな感じでしょうかねえ。
前回は本製品購入に至るまでの懸念と、それを踏まえても買ってみるかと思い直したレビュー記事を紹介して、少し使ってきての結論を先に述べました。今回は半月ほど使ってきて感じたことを箇条書きでアレコレ記しておきます。
■ Poorman's iPad mini?? サクサクを求めず電子書籍閲覧限定で妥協すればコスパ文句なし、画面縦横比4:3の激安中華小型タブレット BMAX I8 ファーストインプレ【前編】
今年のゴールデンウィークは直前に切った貼ったがあって、術後は仰向けになれず変な姿勢が続いたことで腰がぶっ壊れてベッドで横向きになって寝モバしてるしかない時間も多かったわけですが、その際いま使っているヘッドサイド/寝モバ端末 (MediaPad M5 Lite) の動作の重さが嫌になって注文したのが、コレ⬇️(本製品も大概モッサリですけど)
Amazon に掃いて捨てるほどある激安中華タブレットの一つであり、中華系ガジェット商品にありがちな
「普通やらないスペックの謳い文句で誤認させようとする」
「嘘は言っていないが隠すところはできるだけ隠す」
的なところは本製品の商品ページにもあって、見かけた時に一度は欲しいものリストに入れたものの、この手の激安中華端末に手を出して安物買いの何とやらになるのは過去に失敗を重ねてきたので😅自重スルーしていました。
ところが先週末の記事にも書いたとおり、PC Watch で電子書籍端末系レビュワーとして信頼できるライターさんがレビューした記事⬇️を読んで、
お値段 1万円ちょいだし、これならダメ元で試してみる価値はあるか……
と見直して購入に踏み切った次第。
■ 【山口真弘の電子書籍タッチアンドトライ】1万円台で解像度はiPad miniと同レベル。7.9型Androidタブレット「MaxPad I8」を試す - PC Watch
製品の細かな特徴や iPad mini との比較については上記記事を読めば分かると思いますが、
「8インチクラスの小型タブレットで、尚且つ画面比率 4:3 の高解像度ディスプレイ搭載」
という iPad mini 以外ではあまり見ないスペック(iPad mini は前世代から 4:3 より若干縦長に変更済み)で、1万円台前半という激安価格なのが本製品の特長。
厚みと質感は段違いですが、サイズ、重量感もかなり似せたスペックなので、まさに
プアマンズ iPad mini
という路線で製品開発、販売されているのは間違いないところでしょう。
ただ、激安中華タブレットの例に漏れず、
低性能モッサリくん
であり、そこは値段なりです。プアマンズ iPad mini かもしれませんが、間違っても iPad mini と肩を並べて比較するのには無理があります(と言いながら比較するんですけどね)。
ただ、画面縦横比 4:3 の高解像度ディスプレイの品質は1万円強でコレなら文句なしレベルであり、
まったり電子書籍用なら悪くない
です。私の場合、寝モバの電子書籍リーダーとして購入したので(後述する難点はあっても)こりゃダメだとはなりませんでした。
ただ、先週末の記事にも書いたとおり、タブレット利用目的で大きな割合を占める動画ビューワーとして使う場合には
映画やドラマ視聴には向かない
ので(理由は後述)、小型タブレットで電子書籍以外でもそういった利用を考えている人は素直に iPad mini なり、Lenovo Legion Tab Gen 3 なりをどうぞ、と私は思います。ただ、そこらの Youtube 動画程度なら問題ないことが多い気がします。
ウェブ閲覧や SNS 利用も可能ではありますが、現状でもメモリ不足によるモッサリ感はあるので、それなりに(値段なりの)覚悟は必要です。サクサク使いたいとか長く使うつもりならやめといた方が良いです。画面解像度が iPad mini 並みだからと言って、iPad mini と同じレベルで快適に見られるかどうかは全く別問題です。
という結論を先週末の記事で既に書いているわけですが、今回は2週間ほど使ってきた間に気づいたことのメモ書きを以下に列挙しておきたいと思います。
普段、第6世代 iPad mini を常用しているので Poorman's iPad mini としての比較を、またベッドサイド/寝モバ端末としては5年前に買ったメモリ 3GB しかない(仮想記憶も非対応時代の)MediaPad M5 Lite を使っている中での個人的感想、比較となります。
なお、本製品 BMAX I8 はカバーや画面保護シートの類を一切使用していない裸利用における感想となります(持ち出し利用は考えていない、ベッドサイド用端末なので今後もそれらを使う予定はありません)。
- 1)サイズ感、重量、持ちやすさ
- フットプリント(表面積)は現行 iPad mini よりほんの少し大きい程度で、一回りどころか半回りも大きくないし、重さもスペック上では若干 iPad mini より重いが手に持った感じだとほとんど差を感じない程度。
- 違いを感じるのは、厚み。iPad mini よりちょっと厚め。とはいえ、両手に持って比較すれば明らかに iPad mini より厚いが、個人的には気になるほどの差ではなく、代用品としては許容範囲内。
- ただ、厚みが若干あるだけでなく、チープな質感と角のデザイン処理が微妙なので持った時の感触は良くない(あくまで iPad mini と比べての話だが)。サイズや重さ的には iPad mini と比べて大きく劣ることはないが、質感含めて持った時の印象は安いなり。
- iPad mini とサイズは近いが画面サイズは若干小さい(iPad mini 8.3インチ、本製品 7.9インチ)=額縁が大きいが、左右の額縁は同程度であり、また左右の額縁は多少あった方が持ちやすくて良いので問題ない。
- 上下の額縁が大きめなのはちょっとダサい……けれど Amazon Fire タブレットに代表されるように激安タブレットでは一般的で、値段とのバーターと思えば文句は言えない。
- Android 小型タブレットとして一般的な画面解像度 1280x800 または 1920x1200 pixels の縦横比 1.6:1 の縦長端末と比べると、画面縦横比 4:3 で幅が広い分だけ片手持ち時に微妙さはある。
- 一方の側面を片手で摘んで持つ時、画面縦横比 1.6:1 の縦長端末と比べて幅広の分だけ重心が手から遠くなるので、端末が同程度の重さの場合には手にかかる負担は大きくなり、電子書籍を読むような場合で長時間持つ場合にはちょっと不利になる。
(現在5年ほど寝モバ/ベッドサイド端末として使ってきた MediaPad M5 Lite 8 は本製品 BMAX I8 と重さがほぼ同じなので実感している) - 左右両側面を裏からガシッと握る形での片手持ちの場合は、画面縦横比 1.6:1 の縦長端末と比べて幅広の分だけ手を広げることになるので、手の大きな男性ならともかく、そうでない場合はちょっと疲れる。
(前述のように iPad mini より若干厚めなだけでなくエッジの処理が微妙なのも両側面つかみでは印象がよろしくない)
- 2)ディスプレイ/スピーカー
- 先に紹介したメディアレビュー記事にもあるように、激安中華端末だが、ちゃんと Google プレイストアが使えて変な中華アプリのプリインストールもなく、プリインストールはほとんど Google 系アプリというシンプルさは高く評価できる。
(過去に中華端末を買ったことのある人なら、この当たり前なことが当たり前じゃないこともよく知るはず) - ディスプレイは 2,048×1,536 pixels / 326 ppi の高解像度なだけでなく、激安端末とは思えないディスプレイ品質。激安スマホ/タブレットのレビューにありがちな「実用上問題ない」などというクソの役にも立たない言い方をする必要がないレベルで良い☺️
- もちろん iPad mini のディスプレイ品質とは素人が見ても差は少し感じるが、室内で使う分には全く問題なく、1万円そこそこで買った製品ゆえ期待していなかった点なのでちょっと驚いた。
- iPad mini でもそうだが縦横比 4:3 の画面は電子書籍、特にコミック/雑誌など誌面キャプチャベースの電子書籍にベストフィット。画面縦横比 1.6:1 の縦長端末よりコミック/雑誌系の電子書籍は一回り大きく表示されて無駄な余白がなく、見やすさに差があるので、やっぱり 4:3 画面に限ると思わせられる
- 現在寝モバ/ベッドサイド端末である MediaPad M5 Lite 8 はディスプレイサイズは 0.1インチ大きい程度でほぼ同等だが、1,920×1,200 pixels と縦長端末なので、電子書籍のコミック/雑誌表示サイズは一回り以上大きく見やすい(以下の例では判らないが細かい文字やルビの見やすさは圧倒的に違う)。
(左:本製品、右:MediaPad M5 Lite)
- 現行/前世代 iPad mini と比べると本製品のディスプレイサイズは一回り(0.3インチ)小さいが、iPad mini が前世代から 4:3 より若干縦長になったので、コミック/雑誌の電子書籍表示サイズは現行/前世代 iPad mini とほぼ同等、ディスプレイ解像度/品質的にも見やすさに差はない。
- 反面、16:9 の動画は MediaPad M5 Lite 8 のような縦長端末と比べると本製品では余白(黒縁)部分が大きく、映像は一回り小さく表示されてしまう。
(上:本製品、下:MediaPad M5 Lite)
- 照度センサーがないので自動調光機能が無いのは、個人的には小さくない減点(激安端末だから仕方ないけど)。
- また、画面タップでスリープ解除ができないこともマイナス。使い始めに、いちいち端末側面のスリープボタンを押さなきゃならないのは、ほんのちょっとの手間だけどダルい。激安端末だから許容はできるが、慣れれば大丈夫とかいう評価はどうかと思う。
- 謳い文句ではデュアルスピーカーまたはステレオスピーカーと書かれているが、端末上面側にスピーカーが2つ並んでいるので、ステレオ感はどうやっても皆無。特に動画視聴で横向きにすると片側からしか音が出てこない実質モノラル仕様なので、とても映画/ドラマを見る端末ではない。
(MediaPad M5 Lite 8 も安い端末で音質の良くない2スピーカー構成だが、上下面に1つずつあるので動画視聴時はステレオで音が聴ける) - 音質も安物端末らしい低音ゼロ、中音もこもって、高音がシャリシャリなので、本製品単体で音楽を聴く端末でもない(iPad mini もサイズ的に決して音質が良いとはいえないが、さすがにレベチ)。
- 音楽を鳴らすなら別途 Bluetooth スピーカーかイヤホン/ヘッドホン必須。本製品で映画やドラマを見たい場合もそれらを強く推奨したい。
- でも、音質とかステレオ感とかどうでも良い Youtube 動画を視聴する分には耐えられるスピーカーなので、本製品で動画を見たとしても雑多な Youtube 動画程度の私には十分。
- しかし、2つのスピーカーが本体上面に付いている、というのも珍しい気がして、最初ちょっと驚いた。 >
- 先に紹介したメディアレビュー記事にもあるように、激安中華端末だが、ちゃんと Google プレイストアが使えて変な中華アプリのプリインストールもなく、プリインストールはほとんど Google 系アプリというシンプルさは高く評価できる。
- 3)動作速度/利用目的毎の使い勝手
- 激安端末ゆえに処理チップの遅さ、さらに物理メモリが 4GB しかないことで、それなりのモッサリ感は否めない。今の5万円クラスのミドルクラススマホよりずっとモッサリなので、購入を考える際はその覚悟を。
- ただ、物理メモリ 4GB に仮想メモリが 8GB 分確保されているせいか、これは安くても人に勧めるのは無理という超モッサリではないので、許容できるかは人それぞれ。というか、使い方次第。
- 複数のアプリを行き来するような使い方ではモッサリ感はかなり強くなって、とりあえず「値段を考えればギリ許容範囲」と思う私もちょっと厳しい気持ちになる場合はある。
(そういう利用は想定していないお値段の端末だし、そういう使い方をしないとしても、通知が来たから別アプリをちょっと開いて確認したり、などということは普段から起こり得る。特に Google 系アプリは重いからねえ) - 物理メモリは最小限もいいところだが仮想メモリに対応していることで、バックグラウンドに回ったアプリやタブがメモリ不足で終了してしまい、移動前のアプリやタブを開いたら読み込み直し、起動し直しが発生する頻度は、ちょっと前の仮想メモリ非対応で物理メモリが 3〜4GB しかない端末よりは全然マシ。
- また、全体的にモッサリ動作速度のせいかパネルのせいか判らないが、画面タップの反応が決して良くない。ストレスを感じるほど悪いわけではないが、タップに対する反応が微妙に遅れることがしばしば。
- 私の本製品の主目的である電子書籍アプリ利用、ブラウザによるネット小説閲覧に関しては、レスポンスは良くないのでストレスを感じることはそれなりにあるけれど、電子書籍に適した画面縦横比 4:3 の利点(と値段)を考えれば(満足はできないが)合格点。
- 動画視聴はフル HD 以上の解像度の動画を再生するのは処理能力的に無理があるだけでなく、フル HD 動画でも 60p でビットレートの高い(=画質の良い)動画だと処理落ちを見せることがあって、高い画面解像度を活かしきれないところがある。
- 何よりも横向きだとスピーカーが片側からしか出ない、実質モノラルの時点で映画やドラマなど本格的な動画視聴用途には向かないので、画質云々以前の話(外部スピーカーやイヤホン/ヘッドホンを使うなら話は別だが)。
- ネットブラウジングや SNS アプリは多少モッサリすること、外部リンクで別アプリを開く時/戻る時の動作の遅さを許容すれば、それなりに使える。
- ただし、本製品でネットブラウジングには広告ブロックが必須と言っても良い。広告が乱舞するサイトや埋め込まれた動画があったりする激重なページをストレスなく見るにはそれなりのスペックが必要で、本製品の場合はちょっと辛い。広告ブロックの有無で本製品のネットブラウジングの評価は大きく変わるレベル。
(AdGuard for Android を使うのが一般的ですし、私も使っていますが、メモリの少ない端末には AdGuard を入れず、Firefox ブラウザに広告ブロック拡張機能として uBlock Origin を入れるだけで済ませています) - 個人的には、値段を考えれば&複数アプリを切り替えることをしない前提で、電子書籍用途やちょっとしたネットブラウジング、SNS ちょい見程度なら許容範囲内と考えていますが、これはホント人それぞれ。
- あとは、現時点でこのモッサリ感だと、年々各種アプリが肥大化していく中で 2年後3年後の更なるモッサリ感に耐えられるかどうかは正直疑問。
- ミドルクラス以上のスマホや iPad mini や Lenovo Legion Tab Gen 3 と同じようなサクサク感が欲しい、もしくは長く使いたい端末を買いたい、という場合は、それなりのお金出して処理チップも物理メモリも多い端末を買うべきとは思う(個人的には現時点の Android 環境でミニマムな物理メモリは 6GB は必要と思う)。
- 4)バッテリー、カメラ、ボタンその他
- 先に紹介したメディアレビュー記事でも強調されていたが、(他のタブレットで同じような作業をさせた時と比べても)バッテリー消費はかなり速い。
- 充電は USB PD 急速充電のみならず一切の急速充電に非対応。
- バッテリー消費は速いわ、充電は遅いわであり、バッテリー周りのダメさ加減は本製品1番の欠点と言っても良いくらい(激安の値段なりかもしれないが、毎日それなりの時間を使うとしたら結構嫌な仕様)。
- USB PD 充電器から充電ケーブルに挿すと、充電速度が旧世代の 5V 2A 出力の USB 充電よりも遅いことがある(USB PD 非対応デバイスでありがちなことだが、USB PD 充電器を一切受け付けない仕様ではなさそう)
- 充電器、充電用ケーブルが付属しているが、付属充電器は 5V 2A の USB-A 出力仕様だったので使い道もなく、未使用のままお蔵入り(有りがち)。
- 充電の USB-C 端子口が端末上面にある!ので、充電しながら使うのがやりにくいことこの上なく諦めた。
- 本製品のバッテリー周りで唯一評価できるのは「今どき microUSB 充電端子かよ!」という事態がなかったことだけ。
- 激安端末だけどカメラはイン/アウト両方に備わっていて、機能的には不足ない造り。
- 激安端末なのでカメラ画質は推して知るべし。インカメラ/アウトカメラともにフワフワ画質で 10年前の iPhone と同レベル。使うことはないので、カメラとかどうでもいいけど。
- インカメラは顔認証に対応しているが、カメラ性能が悪いせいか他の要因か判らないが、顔認証できればラッキーレベルのなんちゃって顔認証なので(激安端末にありがち)、ストレスなく使うなら別のロック解除方法を使った方が良い。
- ただ、アウトカメラの横には LED ライトまで装備している。この値段でそこまで頑張るなぁ、って感じ。光の強さはそこらのスマホと比べても弱いが、あれば何かの際に使える。少なくとも画質ポワポワのカメラより評価したい。
- 端末上面には充電端子口、イヤホンジャック、スピーカー×2 と並んでいるが、端末底面側には何もない不思議。
- 左側面には microSD/SDXC スロット、右側面にはスリープボタンと音量上下ボタンがあるが、それらも全部端末の上面近くに集中している。特にスリープボタンが側面のかなり上にあるのは使いづらく、本製品のスリープ解除には必ず押さなきゃならないからちょっとストレス。
- 画面自動回転の閾値がシビアで、ちょっとでも斜めになると縦モードになってしまい、自動回転オンにしたまま寝ながら横持ちで動画を見るのが結構難しい。
- 5)個人的な現在使ってる寝モバ/ベッドサイド端末置き換えとして
- 私にとって本製品の主目的である電子書籍アプリ利用については、満足とは言わないが一応の及第レベル(目的への満足度については、値段は関係ない話)。
- 寝室から持ち出すことのない寝モバ/ベッドサイド専用端末として買ったので、バッテリー消費が激しい、それなのに充電速度が遅い、という欠点も、とりあえず私の場合は許容範囲。
- この5年、寝モバ/ヘッドサイド端末として使ってきた MediaPad M5 Lite 8 は仮想メモリのない時代の Android 9 で物理メモリ 3GB なので、近年は色々なアプリで動作が重くなりすぎ、しょっちゅう以下のような警告が出ていたが、本製品ではモッサリするものの仮想メモリがあるせいか、この警告が出ないだけでもだいぶマシ。
- なので、電子書籍用途以外でも、SNS のチラ見、短時間の重くないモバイル向けウェブサイト閲覧(広告ブロックあり)、ちょっとした Youtube 動画視聴くらいなら(快適とは言えないが)まぁまぁ使う気になるモッサリ度で収まっている。
- ただ、この5年使ってきた MediaPad M5 Lite 8 と比べると画面縦横比が 4:3 になった分、ボディ横幅が太くなって片手持ちがしにくくなったことは、実際に半月使ってきて思った以上に自分にとって欠点になっている。それだけで MediaPad M5 Lite 8 を手に取ってしまうことが多く、それが今の懸案事項。
- 前項のこともあって、5年使ってきてモッサリ度が耐え難くなってきた MediaPad M5 Lite 8 を今すぐ置き換えることにはなりそうもないが、とはいえ併用する感じになっており、また MediaPad M5 Lite 8 が壊れたり、もう無理!となった場合には、本製品が後継に収まるのは間違いない。
- 電子書籍アプリでも無駄に機能をゴテゴテつけて重くなっている BOOK☆WALKER アプリについては、MediaPad M5 Lite 8 で使うのが辛くなっているので今後は本製品で使うことになりそう。
(私の電子書籍購入は Kindle と BOOK☆WALKER が双璧なので、BOOK☆WALKER アプリがある程度まともに動かないと辛い)
- ぶっちゃけ、同じディスプレイで値段はあと1万2万高くても良いからメモリ 6GB(できれば 8GB)、ボトムで良いからミドルクラスの処理チップを載せた端末が理想……だけど、そんなの売れないのも判ってるので辛い(それでなくても小型タブレットは厳しい市場になっているから、あるだけ有難い)。


ということで、
値段を考えれば随分頑張ってる
し、
値段なりの我慢を受け入れれば満足度も高い
と思いますが、その反面、安い分だけスペックが割とギリギリに低いので、
誰にでも勧められる端末ではない
というのも本製品の一面かと思います。
ある程度明確に目的があって本製品がそれに見合うことが判っている人、低性能なところを割り切って使える/使う目的のある人が買うべき製品であり、安いだけで買うと不幸になる人も出るリスクはあります。
とまぁ、そんな端末でしたが、最後にまとめると、
- サイズ、重さ:◯(問題なし)
- 質感、持ちやすさ:△(値段なり、許容範囲)
- ディスプレイ:◎(お値段以上)
- サウンド:×(2つスピーカーはあっても実質モノラル)
- 動作速度:△〜×(モッサリを許容できるかは用途次第)
- バッテリー:××(消費は速く、充電は遅い)
- 電子書籍用途:◯(サクサクとはいかないが画面仕様の魅力大)
- 動画閲覧:△〜×(Youtube程度なら何とか、映画はやめとけ)
- ネット閲覧、SNS:△(広告ブロックを使えば快適ではないが何とか)
- モバイルオフィス、動画編集:××(やめとけ、閲覧専用端末)
- 外出持ち歩き:△(ダメとは言わないが色々向いてない)
こんな感じでしょうかねえ。