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先日の広島戦の翌日、病院の待ち時間で書き散らした記事を「後で見返してから投稿しよう」とか思って放置されてしまっていたことに気づきまして、まぁ今さらですし、内容もアレなんですが載せておこうと思います。

ま、あくまで天邪鬼な一個人の感想ってヤツなので、目くじらを立てないでいただけると助かりますw


日曜日の試合はガンバ大阪に退場者が出てしまったこともあり、0-1 での敗戦。

鈴木徳真選手にレッドカードが出たことについては VAR の映像を見れば DOGSO と判定されるのは致し方ない。あれを DOGSO じゃないと言い切るのは(逆の立場で見れば)無理がある。

あのシーンで問題があるとすれば、主審が流してしばらく経ってからの VAR になって、その間、広島のジャーメイン選手が無駄に倒れ込んでファウルアピールしていたことによって、アピール得みたいな印象の悪さが出てしまったことだろう。

判定そのものにはケチはつける要素はなくとも、主審のジャッジの仕方には文句をつけたい。今季の Jリーグの判定基準として「できるだけ流す」という方針が悪い方に出たのは今回だけではあるまい。

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また、鈴木徳真選手のファウルは一森選手のパスミスがきっかけであったが、そのミスひとつを取って(確かに敗戦の原因ではあるものの)声高に批判する声があったのは疑問だし、ましてや「東口選手と変えろ」とかアホとしか言いようがない。

全部勝てるわけでもない中で一つの敗戦、一つのミスを過剰に批判してるヤツの気がしれないし、そんな瞬間湯沸かし器状態な性格なのに一昨年までの惨状の中でよく脳溢血にならなかったな、と感心するくらいである。去年ちょっと勝ち始めた頃から興味持ったニワカさんなら話は別だが。

一森選手のパスミスにせよ、鈴木徳真選手の後ろから掴みに行った不用意な行為(GK と 1対1 になるシーンを後ろから止めに行ったのだから厳しく見られるのは当然)にせよ、J1 のタイトルを狙う、なんていうレベルでは許されないミスだけど、それは選手が一番判っているはず。

なので、外野は愚痴るだけで済ませる程度で十分。クラブや選手にネットアタックする必要はどこもないし、しても無意味だし(自身の発散にはなるだろうけど)、そもそもクラブとも無関係のド素人一個人の Instagram の DM で文句を言うのも勘弁してほしい。毎度のことだけどさ……┐(´д`)┌

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ともあれ、ガンバ大阪は前半のうちから10人になったけれども、その後の戦いは賞賛に値するものだった。後半はフォーメーションを練習でも行っていない形に変えて、でもそれがかなり効果的に機能したように見えた。

そして選手たちは10人のハンデをものともせず、1人足りない分を全員の動きの多さ速さでカバーするような形で、後半はむしろ押している時間が多かったくらい。

結果的に同点に追いつけなかったのは、やはり1枚足りないところがあったので仕方ないが、10人でも最後まで諦めない気持ちと運動量が十分、スタジアムにいた全員に伝わる試合だった。

一昨年までならズルズルと失点を重ねていただろうし、去年も町田戦で退場者を出したあとに3失点して逆転負けを喫したことを思い返すと、全く違うものを見せてもらった。だから試合後のゴール裏も拍手で選手を迎えていた。

そして試合後のファン、サポーターのポストを見ても「熱量を見せてもらった」といった内容が非常に多かったようだし、選手自身が「熱量を見せられた」などと言ってる投稿も見た。当日翌日のメディア記事でも同じ論調だった。

私も試合直後はそういう思いだったし、「決して安くはない金を払う価値のあるゲームだった」と一定の満足は得られる試合内容と思っていました。

ただねぇ、試合翌日にはこうも思ったわけですよ。

良い試合だったけれど、こういう試合後コメントばかりだと、まだリーグ優勝には距離があるなぁ


と。

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10人でこれだけやれた、決して1人少ないことで劣勢に立たされるばかりじゃない試合を見せた、そのことは賞賛に値するし、選手もそのことに満足感はあるのも判る。

判るけれど、タイトルを本気で狙うチームなら、選手なら、そこで勝てなかったことへの悔しさが先に口につくんじゃないのかな?と思うわけで。

昨季からガンバ大阪で盛んに口にされる「熱量」というワード。

日曜日の試合も確かに熱量は見せてもらった。選手も「熱量を見せられた」と言い、ファン、サポーターも「熱量を見せてもらった」と言う。それはそう。

一昨年までの数年間、熱量ゼロの試合を散々見せられてきたから、選手が熱量を持って戦ってくれることは本当に嬉しい。私なんかはそれだけで、金の取れる試合を見せてくれるだけでええと思ってる。

だけど、熱量は勝利に必要な、タイトルを目指す上で必要な要素ではあっても目的ではないのも事実で、あまり熱量、熱量と言ってると、天邪鬼な私は昨季同様に思うわけですよ。

熱量で満足していてええんか?


と。そこが第一に来ては、タイトルを奪還するところまで行けないんじゃないかなぁ、とも感じる。

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2位や3位や4位じゃなく優勝を狙うというなら、たとえ10人でも、あそこまで行けたからこそ、負けた悔しさ、同点に追いつけなかった悔しさが先に出て欲しかったな、とも思う。少なくとも選手には。

もちろん、選手にはきっとそれがあると思うし、あると信じている。

だけど、なんて言うのかな、こういう時、鹿島だったら「勝てなかったら熱量とか関係ないんだよ!」「熱量がなくても勝てば良いんだよ!」っていうコメントが出てくる凄まじさがあるだろうし、去年一昨年の神戸なんかもそうだったように思う。

それゆえ、そういったチームに勝ってタイトルを取るならば、「熱量」を主要素にせず部分要素にならないとなぁ、と以前から思っていたりする。

ガンバ大阪がまだ再建途上だから、と言えなくもないけど、さすがに昨季の順位より上に行こうと思うなら「熱量」だけでは済ませられないし、彼らの言う「熱量」はプロとして、タイトルを狙うチームとしてあって当たり前で、もはや口にしなくても、くらいになっていかないとなぁ、と。

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ちなみに、個人的には、鹿島のような「勝利のためなら何でもあり」は好きじゃないし、勝ち負けがどうでも良いとは思わないけれど、ぶっちゃけ金を払うだけの価値がある試合が見られて満足できればそれで良い、と思ってるくらいのヌルいファンです。

ってか、Jリーグ初期のガンバ大阪の体たらくや、初タイトル、初リーグ制覇まで10年以上かかったのを見てきた中で、まったり生暖かく見守る主義にならないとやってられなかった、ってのもある。

そもそも、応援してるのは昔も今も(Jリーグ創設時に)近所にできたクラブだから、っていう理由以外はないので、勝とうが負けようが、強かろうが糞弱だろうが、ファンでいることにはあまり関係ないからねえ。

ただ、アウェイ遠征に行った時は負けると正直辛いので、むしろ「勝て勝て勝てアウェイやぞ」って感じですけれども。

とまぁ、そんな試合翌日の戯言でした。