家族の突発事態諸々が落ち着いたかと思ったら、自身のことを放置していたのが少々不味くなって病院へ行ったら、これはすぐ切らなきゃ、という話に😅

部分麻酔の短時間手術で入院もしないで済みましたが、しばらく連日の通院治療が必要で毎日痛くて泣いてます😅と書いて数日経った今は痛みもだいぶマシになりましたが、目に見えないところなので回復具合はよくわかりません… …

そんな連日病院通いの待たされ時間の間に、ちょっと前に X マウントとお別れした話をスマホでちょこっと書いておきます。

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4年と4ヶ月前に 15万円で買って結構使い込んだ X-S10 ダブルズームキットを先月某カメラ店で中古買取してもらったところ、買取価格が約 13万5千円。それなりに使い込んでいたので買取時の状態判定が B とか AB- だったのに、この値段。

フジの製品価格値上げまくり

旧世代機の中古も値落ちせず

中古買取価格が高いまま


となっていたことは、昨秋売却を考え始めた時に買取金額を調べた際に知ってはいたのですが、それから半年ウダウダと売却を躊躇っていた後でも価格はほぼ変わらず。

4年以上使って機材代1万5千円!


安い!いや(買取価格が)高い!まぁ言い方はよく分からんですが

この4年でどれだけカメラが高くなったか


を実感できることでもありました。

Xマウントユーザーであり続けたいと思っていた時は、新型カメラも既存のレンズもどんどん値上げされまくって、「これじゃあもう手を出せなくなってきたなぁ、今後どうしようか……」と悩んだものですが、いざ手放すとなったら

サンキュー!値上げの富士フイルム!


ではありました。

すごーく愛着はあって一度は手放したのに買い戻したくらいですが、もう色々とついていけないのでこれまででしょう。今までありがとう🙏最後にもありがとう🙏

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ま、X マウント初期に愛用していた富士フイルムのカメラによる独特の「色」が忘れられず、改めてサブに X マウント機を導入しようと X-S10 で舞い戻ってきた経緯があるので、使用頻度が落ちていたとはいえ愛着は今でもあったくらいなので、手放したのは正直寂しいですけどね。

それでも手放す決断をしたのは一つ二つの理由ではなく、以下多くの理由が重なったから。


  • 富士フイルムの値上げ攻勢の中で、いくら気に入っている点があってもサブマウントである限り、このハイコストなマウントの機材更新意欲がなくなった。

  • X-S10 のようなリーズナブルに買い替えたいボディは出なくなり、かといってお高めのボディを試しても今ひとつ納得できず(後述)、欲しいレンズも高くなりすぎて購入テンションは下がって、現状維持のままで使い続けるのもつまらなくなった。

  • 以前、普段持ち歩きカメラが(自分の中でも)完全にコンパクトデジカメがスマホに取って代わられたように、サブマウントのカメラは普段持ち歩きではなく、お出かけスナップカメラとしての役割が主だったが、家庭事情の変化から旅行やドライブに行くことが難しくなって撮影機会が減った。

  • 小型軽量なサブマウントを持つ理由の一つとして、お手軽望遠撮影があったが、スマホの望遠カメラの長距離化に伴い、サイズパフォーマンスとして魅力が下がってしまった(スマホが完全に専用カメラの代替にはならないことは百も承知だが、負担なく持ち歩き&サッと撮れる利点とのバランスの問題)。

  • 看板シリーズの最新世代である X-T5 の購入を具体的に考えた時には入手難、長期に借りて試したら自分が望んでいた X-S10 からの改善度合いが満たせずだった。

  • ならば、安定したグリップを捨ててもコンパクトさ優先で、手ぶれ補正入りの X-E シリーズ最新機種、というのを望んでいたものの、今になっても出なかった。

  • 写真撮影そのものを楽しむために Voigtlander の MF レンズに手を出したものの、Xマウント用は一時期立て続けに出た後はサッパリで、出て欲しいレンズが出る気配なく、当てが外れた感じになってしまった。

  • X マウントに戻ってきた時の理由の一つとして「自身の衰えで動体撮影を満足にできなくなってメインマウントを捨てた時、気楽に JPEG ベースで好きな色で撮れる X マウントでカメラ余生を過ごす」というのがあったが、カメラへの興味が減退したので、本気の動体撮影をしなくなったらカメラは捨てる気持ちに切り替わった。

これらのこと、理由が全部重なって手放す方向に心を決め、それから半年間、自分の気持ちを様子見していても(後ろ髪は引かれつつも)心が変わらなかったので決断した次第でした。

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X-S10 で X マウントに戻った頃は、セット買いしたダブルズームレンズだけでなく、XF35mm F1.4 R や XF60mmF2.4 R Macro など Xマウント初期に使っていたレンズ(最初に X-E1 を買った時の X マウントレンズは単焦点3本、ズーム2本しかなかった)や XF10-24mmF4 R OIS を買い戻して、お散歩お出かけカメラとして楽しくやれていました。

ただ、家庭事情の変化から旅行やロングドライブに行くことが難しくなって「お出かけカメラ」としての撮影機会が減ったり、別件でカメラへの情熱が薄れてカメラへお金をかける気が失せ(原因は X マウントではなく Z マウントだけど)、さらに富士フイルムの値上げ攻勢によって X マウント機材を進展させる気持ちも皆無になって……でした。

そして色々理由はあるものの、決定打になったのは
  • X-S10 は廉価機らしく EVF がそれなりなので、思い切って X-T5 を買おうかな?と思った時はあったけど(2年近く前)、受注停止で販売再開が判らない状態だったので購入テンション雲散霧消&販売再開と思ったら値上げ

  • それでも X マウントを持ち続けていくなら X-T5 を買うか……と思っていたが、1年前に XF100-400mm とともにしばらく借りる機会があって色々試したら EVF も AF も期待値より低く、特に EVF の実際の撮影された画像との落差(露出、色)の X-S10 からの改善具合、レンズを振った時の見え方が微妙すぎて、購入は完全になくなった

という X-T5 に対する見送りと、代わりに買うとしたらの一択であった、手ぶれ補正入りの X-E シリーズ最新機種(X-E5?)が出なかったことですね。X-E5 は今夏?という噂もありますが、正直もうええわ、です😓

X-T5 は良いカメラだと思いますが、EVF が自分の期待ほどじゃなかったことに加えて、買おうと思った時に北米では即納なのに日本国内では全く買えない売り方は、将来持ち続けていきたいと思う信頼感を大きく損ねる、心が離れるキッカケでした。

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富士フイルムのカメラには他にない魅力があるのは間違いなく、私自身も X-E1 / E2 / T1 を使ってきた思い出から X マウントに舞い戻ってきただけに、こういう結果になって残念ですが、自分の生活スタイルも趣味に対するスタンスもずっと同じと言うわけにはいかない(少なくとも自分はそう)なので、

残念だけど仕方ないかな……


という感じのお別れでした。