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他愛もない先週末の日帰り東京ヴェルディ戦遠征の帰りの話である。
今週移動中の電車の中で書き連ねていた無駄な長文を
昨晩載せるつもりでいたが、MSFS 2024 アップデート検証にかまけて忘れていた😓
のを翌日になってから掲載。



日曜日の味の素スタジアム遠征は元々行きだけ飛行機をマイルで取っていて、帰りは状況次第で時間の融通がつく新幹線のつもりでいた。

のだが、どうやら試合後にサポ友関連では何も無いようだったし、それなら渋谷あたりでメシでもと思っていた友人は風邪でダウン。

となったので、サクッと帰るなら飛行機にするかと2日前に見たら、まだマイル特典航空券が取れたので、それで帰ることに。近年、旅行も行けない家庭事情だし、Amazon ギフト券交換レートも悪くなったし、なかなか減らないマイルを使える時に使わないとね。

ただ、さすがに日曜日の最終便は特典航空券関係なく満席(当然)。仕方ないので1つ前の便で予約した。最終便の一つ前の便はあまり良い印象がないが、最終便は空いていないから仕方ない。

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味の素スタジアムから京王〜JR〜京急で羽田空港へ戻ってきて、ラウンジで勝利の1人美酒を急ピッチで2杯飲み干してから搭乗。

予約時には空いておらず前日に開放された最後部窓席を座席変更で確保済み。行きと同様、帰りも翼を見てフラップやスピードブレーキなどの操作を学び、フライトシミュレーターのプレイに活かすつもりでの後部窓席。

出発時刻より少し早めにドアクローズ、ボーディングブリッジが離れる。頭の中でチェックリストを思い出しながら、「そろそろプッシュバックだなぁ…」と思いながら非常設備の案内動画を見ていたが、なかなか動かない。さっきから油圧装置を盛んに動かしている音は気になっていたが……うーん、これはちょっとマズいんじゃないか。

そう思っていると、しばらくして機材トラブルのアナウンス。既に出発時刻は15分過ぎて19時を回っている。

直すというか代替手段含めて安全に飛べる形にして飛ぶつもりのようだが、伊丹空港は21時が門限。21時を回ると(門限延長が許可されない限り)離着陸はできなくなる。

その場合、伊丹へ降りようとしていた飛行機は、だいたい関空へ飛ばされる。21時に伊丹へ降りれなくて関空にダイバードされた場合、関空に着いてターミナルへ入れるのは 22時前後。終電が遅いウチは何とか帰宅できるが、帰れない人もいるだろう。

ディズニー帰りのウキウキ組はそんな事情も知る由もないだろうが、ある程度伊丹便に乗り慣れた人たちは、まず「門限大丈夫かよ」である。

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羽田→伊丹行きは余裕で3桁の回数を乗ってるが、幸いなことに関空島流しにあった経験は今のところなし。というか、搭乗前にヤバい時は新幹線に切り替えている。

ただ、21時を数分回ったところで伊丹へ降りようとしていた便が関空へ飛ばされる、伊丹発の便が滑走路へ急ぎ向かってる最中に門限を迎えて飛べずに戻される、なんてことは、何度も見ている。今は FlightRader 24 アプリなどでネットでも見ることもできるから尚更。

とはいえ、既に搭乗してドアクローズ、ボーディングブリッジも離れているので、乗ったまま待つ以外どうしようもない。

後続の伊丹行き最終便は既に滑走路へ向かってタキシング中。やっぱり伊丹行きの最終より1つ前の便は縁起悪いわ……と思いながら、「ダメならダメで早うはっきりさせて降ろしてくれ、まだ新幹線は間に合うんだし」とヤキモキしていた。

で、こういう時に必ず現れる CA いちゃもん付けオッサンが登場してウンザリしていたら(機体最後部にいるから CA さんにアレコレいう声がよく聞こえる😮‍💨)、トラブルで止まっているので改めてキャリア接続をしていたスマホに通知が。

3月2日(日)大阪(伊丹)行きJAL 137便は引き返しや目的地変更の可能性があります


JAL アプリからの通知がきて、続いてメールでも同様の通知がくる。時刻は、19時20分。

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これにより(まだアナウンスはないけれど)直す見込みがついて飛ばすことが決定したことが判るが、今さら関空へ行くかも?_とか言われてもさぁ。

搭乗前ならリスクを考えてキャンセルして新幹線にする可能性は高い。過去に最終便の遅延が発生してキャンセルからの新幹線切り替えは何度もやった。

結果的に搭乗するはずだった便が無事伊丹に到着し、新幹線に切り替えたことで帰宅が2時間遅れになったこともあれば、搭乗するはずだった便が関空送りになったことや、出発時刻をまわってから(伊丹の門限に間に合わない判断で)欠航になったこともあった(最悪のパターン)。

ただ、搭乗してドアクローズ済みだから今さら自分の判断で切り替えるのは無理。どうしようもないから、なされるがままである。

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それから数分後に「安全が確認されましたので〜」という機内アナウンス。ただ、通知にきた内容、

遅延に伴い、大阪伊丹空港の運用時間内の到着ができない場合は大阪関西空港へ向かうことがあります。


これはアナウンスされなかった。ってか、最後までアナウンスしなかった。

機内でブーブー文句が出て、要らぬ混乱を避けるための機長判断なのだろう。通知が来ていたから、ある程度の人は知っていると思うけれど……

「最終チェックを行なってから出発します」アナウンスが19時25分。これから各種オペレーションを行なってからプッシュバックを開始し、タキシングして沖合いの RWY05 から離陸すると、早くて離陸は20時くらいか。

羽田空港は過密空港で、下手すると離陸待ち十数機なんてこともあるが、おそらく門限のことがあるので、管制官に最大限優先させてくれと言うだろう。

20時羽田離陸なら、燃費も何もなしにぶっ飛ばして伊丹着21時は問題ない。関空島流しになったら色々と損失があるから燃費より最大限早着である。

どこをどのくらいの高度でどう通っていけば最速か?そういったことをコクピットや運航部で急ぎ検討してフライトプランを作り、最終チェック後に新しいフライトプランをコンピューターに打ち込んでるだろう。

「パイロットさんたち頑張れ!」と思いつつタキシング中の窓の外を眺めていた。

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融通をつけてくれたのか、ほぼ待ちなしで RWY 05 滑走路へランナップ、止まることなくそのままフルパワーで20時に離陸、ライトターンして西へ。

速度 400 ノット/秒超、マッハ 0.8 近くの伊丹便では通常見ない爆速フライト。機内 Wi-Fi 経由でリアルタイムに FlightRader 24 で見る搭乗機のデーターだけでなく、目の前のモニターに出される数値ができるだけ飛ばしていることを示している。

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「まぁこれなら伊丹着陸機渋滞してなければ十分間に合うわ」

そう一安心?して伊丹空港周辺の状況を FlightRader 24 で確認すると……

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あれ?大混雑で、あちこちでホールディング(順番待ちでグルグル旋回)祭り。西からの便は IZUMI ポイント(岸和田和泉IC近く)で、東からの便は MIRAI ポイント(長谷寺付近)で多数の便がホールディング。40分くらい先行して羽田を出た JAL の伊丹行き最終便も MIRAI でグルグル中。

え?悪天候でもないのになんでこんな?と思ったら、四国や九州へ向かった便が降りれなくて沢山戻ってきているせいと、伊丹空港の滑走路が 2本のうち1本しか使えないっぽい様子。もしかして伊丹も悪天候で ILS の使える RWY 32L のみの運用なの??

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伊勢湾にかかるあたりからスピードブレーキ全開で降下減速していく。残り30分、着陸機渋滞がなければ伊丹空港の門限には間に合う時間だが、搭乗機も多数の伊丹空港への着陸待機列に並ぶ、その前のグルグルに入ることになる。

出発直後には到着予定時刻を 20:45 と表示していた目の前のモニターも 21:01 着予定に延びていく。「こりゃ関空飛ばしも十分にあるな……」と覚悟する。

そして、20時34分に MIRAI ポイントのホールディングパターンへ入っていく搭乗機。

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MIRAI でホールディングしているのは ANA の羽田→伊丹最終便と J-AIR 仙台便の2機。だが、西から来る便が IZUMI でホールディングされているので、合計 5〜6機。その前にはグルグル待機を終えて伊丹空港へのアプローチに乗ってる飛行機も数機。

とりあえず同じ MIRAI ポイントでホールディングしている先行機、まずは何周もさせられている ANA の羽田→伊丹最終便(上記スクリーンショットの機体)がグルグルから抜けないと話は始まらない。

と待つこと10分、やっと ANA 機がホールディングから離脱。

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「残り15分で、まだ先行ホールディング機がいるし、どう考えても門限無理じゃね?」

そんな諦め気分で待っていると、5分後に J-AIR 仙台便がグルグルを抜け、続いで搭乗機も MIRAI からアプローチルートの起点へと向かい始める。残り 9分。

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21時までの着陸には少し足らなさそうなので、あとは門限延長を祈るのみ。21時までに降りれないからダメでーす、と言われないよう関係者の配慮尽力を願うしかない。大幅遅延にはならないから、何とかなるか。なってくれ。

そう思いつつ、奈良盆地の南を通って伊丹空港への ILS 32L アプローチの起点である IKOMA ポイントを通過したのは 20時56分。

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ここまで来れば着陸まであと5分くらいだが、伊丹空港の門限である 21時にはちょい無理。数分オーバー。

搭乗機の後に続く着陸機はないし、羽田からの満席便だし、さすがに数分くらいは何とかしてくれるだろう……してくれるよね?21時前に伊丹へのアプローチに入りかけて関空へ飛ばされた便を FR24 で見たことあるけど、そんなことはないよね?

ギリギリすぎて(というか、ちょい門限破りで)心配だったが、MIDOH ポイント(近畿道東大阪南IC付近)を過ぎてファイナルアプローチに入ったので、ここまで来れば安心。伊丹の管制さんも降ろさせてくれる。

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それにしても降下してからずっと雲の中だが、ファイナルアプローチに入っても外は真っ白のまま。A席(左側窓席)を取って、大阪平野から大阪城、梅田の高層ビル群の夜景を楽しむつもりでいたのだが、何も見えず。

淀川を渡ってるはずのタイミング(高度 300m くらい)でもさっぱり何も見えないので、これだけ雲底が低いと ILS で精密進入ができる RWY 32L 一本利用になるのも当然、ラッシュアワー時の着陸機が行列を成してしまうのも当然だったな、と(四国九州で降りられずに予定外に戻ってくる飛行機もあったし)。

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結局、伊丹空港到着は 21時2分。門限破りだったが、無事到着。もう数分遅かったら関空送りだっただろうねえ。助かったが、到着予定時刻からは1時間以上遅れ。

機内に長時間いるのは慣れているが、地上で1時間以上も待たされるのは辛かったし、疲れたわ(初めてではないけれど)。

そんな日曜日の味の素スタジアム、アウェイ東京ヴェルディ戦遠征の帰りの徒然でした(1週間近く、ちまちまとスマホで書き足していたら、えらく長文になってしまった😅)。