SwitchBotCO2SensorThermometer0

日本でも今年の晩夏に発売となった SwitchBot の CO2 センサー付き温湿度計。SwitchBot の温湿度計はシンプルな初代製品を複数使っていて、暑い季節の各部屋の室内温度監視およびエアコンの外出先からのリモート制御の目安にしています。

SwitchBot の温湿度計は精度という点では真っ当な?温度計と比べて劣るところもあるという評判ですが、複数使っている初代製品を普通の温度計と比べてみてもそう大きく外すことはないですし、SwitchBot シリーズゆえ外出先を含めたリモートでの確認、そして記録が取れる点が意外と気に入っています。

SwitchBotCO2SensorThermometer7(室内気温でも季節の移り変わりが)
SwitchBotCO2SensorThermometer8(今月の外気温変化)


また、初代の温湿度計は円安値上げが続いた SwitchBot 製品の中でも未だ安価で買いやすく、色々機能がついた2代目や今回書いている CO2 センサー付きの製品と比べてもオススメできます。

Amazon_Switchbot Thermometer

ハブミニと合わせて買ってもさほど高くないので SwitchBot 入門にはちょうど良い気もします(SwitchBot 本来の機能はハブミニによる家電機器コントロールですけど)。

Amazon_SwitchBot Hub mini

話は逸れましたが、SwitchBot とは別に普通の CO2 センサーも随分前に購入してリビングに設置してあったのですが、内蔵バッテリーがだいぶ劣化してきたこともあって夏場は動作を停止させており、そんなこともあって本製品が海外発表された後、日本でも発売されたら買ってみようかと思っていました。

9月の発売当初は速攻品切れになり、しばらくは品薄でしたが、秋も深まる頃には普通に買えるようになってブラックフライデー先行セール時に購入しました。



届いてすぐ使い始めて1ヶ月近くになるわけですが、この間ずっと使ってきて率直に感想を言うと

使えない、信用ならない、ということは全くないが、気になる点があって少々微妙な感じも


という感じ。

人に勧められない製品でもないし、周りで買う人がいたら止めるような製品でもないけど、積極的に「コレいいよ」とまでは言えないかなぁ、って感じですね。ハブミニや初代の温湿度計は、迷ってる人の背中を突き落とすことに躊躇い話はないのですけどね😅

で、何が気になるかというと、以下の2点。


まず、本製品の目玉機能である CO2 センサーについては、下記のように突発的に数値が跳ね上がる時があります。

SwitchBotCO2SensorThermometer1

突如 3〜4倍に上昇して、またすぐに下がっていく。こういう動きが非常に多い。

当初バッテリーで動かしていたときは30分に1回の計測だったので、こういう特異点がグラフとして見えてこなかったのですが、使い始めて数日してから USB 給電して1分毎の計測に変わっってから、こういう突発的に数値が上がることが頻発していることが判りました。

(本製品の CO2 計測はバッテリー運用時は30分に1回の計測、USB 給電されている場合は1分に1回の計測で、この頻度は変更できません)

SwitchBotCO2SensorThermometer2

家族がリビングに入って食事したり、テレビを見ていたり、何かしらしている時に上昇するのは(エアコンをかけていることも含めて)納得するのですが、それにしても上記グラフのように上がる時の数値の動きは少々敏感すぎる、下がる時と比べて違和感を禁じ得ません。

もっと言うと、

特に何もない時に突然数値が3倍くらいに上がる


こともあって、原因不明意味不明です。

SwitchBotCO2SensorThermometer3

上記のグラフは朝9時前に突然 CO2 計測値が4倍に跳ね上がっていますが、この日は私だけが起きて家事をやっていたものの、キッチンのガスを使っていたのは8時過ぎまで、室温は10℃ちょいでしたが毎朝家族が起きてくるまではリビングのエアコンは入れずに家事をしているので、それもなし。むしろ窓を開けて外気が入ったことが数回。

他の突発急上昇時にも、私がリビングに入ったタイミング、キッチンのガスをつけた時、エアコンを入れたタイミングとか色々考えましたが、心当たりなし。

あまりにも変なので、以前使っていた CO2 センサーを並べておいてみたのですが、以前使っていた CO2 センサーは突発的に数値が上がるようなことはなかったので原因不明、本製品の CO2 センサーが何らかの敏感さで反応しているのかな?としか推測できません。

もっとも、外出先から帰ってきて家族揃ってリビングに入って暖房をフル稼働させつつ、諸々話しながらアレコレしていたら、

SwitchBotCO2SensorThermometer5

このように30分で3倍くらいになることは理解の範囲内なのですが、そうでもない時に10〜20分のうちに CO2 濃度が 3〜4倍に跳ね上がるのはおかしいとしか思えないし、以前使っていた CO2 センサーも(多少、徐々に上がっても)そのような反応はないので、ちょっと信用しきれない CO2 センサーだな、というのが今のところの印象です。

何もない時に急激な濃度上昇という反応を見せる時以外はまぁまぁ妥当だな、という数値なので全く信用しないわけではありませんが、ちょっとねえ……って感じです。

おかげで週間グラフを見ると⬇️以下のような、やたら動きの激しい、尖ったピークが連続するグラフになります。さすがにちょっとなぁ、って感じもありますが、あくまで参考値として見る程度のものですから、目くじら立てるのは不毛なのかもしれません。

SwitchBotCO2SensorThermometer4

そしてもう一つ気になっているのは、温度が常に高めに出ていること。あまりにも感覚と違うこともあるので、別の部屋で使っていた Switchbot の初代温湿度計を隣に置いて比べてみたのですが、本製品の方が常時 1℃前後高い。

誤差の範囲ではあるように思うのですが、SwitchBot 初代温湿度計も普通の温度計と並べて比べると若干高い傾向にあるので、本製品の温度計は普通の温度計と比べて 1〜2℃高い傾向にあります。

え?この部屋こんなに冷えてるのに、なんで16℃なの?18℃なの?


みたいなことが何回かあって、どうもおかしい気がして別の SwitchBot 温度計や普通の温度計を持ち出して比較してみたわけですが、室温の実際の降下と比べて SwitchBot 製品の温度の下がり方が遅いこともあって、「ちょっと温度低下に鈍いのでは?」という印象も持っています。

ま、私が購入した個体だけの問題かもしれませんし、置き場所その他に不備があるのかもしれませんが、現状

参考程度に見るだけだから良いけど、精度という点ではちょっと微妙かもなぁ


というのが本音ですね。CO2 センサーとしては安価な部類なので、価格なりの精度と言われればそれまでですけどね。