Apple 毎年恒例初秋の新製品発表会、と書こうとして、とても初秋とか言える気候ではないので止めました。今朝もとても9月も中旬に差し掛かる頃とは思えない蒸し暑さ。
夜は夜で、日が暮れるのは早くなったけど19時でも気温30℃超の日が珍しくないとは、ホントまだ8月なんじゃないかと、エンドレスエイトじゃないかと毎日ウンザリでありますが、ともあれアップル新製品発表会。
昨年は Pro Max に 120mm 相当の本格的な望遠画角のカメラが入る噂があったので望遠バカとしては買う気満々、その確認のためにリアタイ視聴しました。その 15 Pro Max はこの1年、「熱さ」を除いては概ね満足しています。
一昨年は4年使った Apple Watch 買い替え待ったなしの状況でしたので、Watch 7 → 8 の進化に一縷の望みを期待しての視聴…結果は予想どおりのガッカリでしたが、Watch 8 を購入。将来ブレイクスルーがあって可能になって欲しいマトモな血圧／血糖値センサー搭載まで、新しいのは欲しくならなさそうな感じ。
3年前は、まさかの iPad mini 大復活の噂がありましたので、これまた期待大で見ておりました。第6世代 iPad mini は今でも愛用していますが、実に良いモデルでした。円安じゃなかった当時はリーズナブルでしたし。発売時はスルーしていた 13 Pro も結局買いましたね。
という中での今年ですが、去年 iPhone 15 Pro Max も MacBook Pro も買い替え、Android スマホも折りたたみ端末に買い替えて、とひと通りの日常使い IT 製品は買い替えましたし、Apple Watch もまだ2年。バッテリーは多少へたってきてるものの機能レスポンス的には何の不満もなし。
iPad は Pro も mini も日常的に使っていて特に不満ないし、初代 AirPods Pro もバッテリーの劣化と有線充電が Lightning のままなのが嫌なだけで買い換えるほどの不満もなし（AirPods Pro も普段はワイヤレス充電だし）。
ということで、今年はアップル系の物欲はゼロなので、今年は眠気を堪えてリアルタイムで見ることもなく、発表会スタート30分前に床につきました。
朝になってから軽くニュースに目を通して、2024年秋のアップル新製品発表会の内容、各モデルの進化を超簡単にまとめると以下のようになるかな、と思います（製品の興味の有無によって落差があるのはご容赦😅）
。
- １）iPhone 16 シリーズ
- Pro / Pro Max は画面サイズが 0.2 インチずつ拡大して 6.3 / 6.9 インチ画面に
- アップル製 AI（Apple Intelligence）対応のため全機種ともメモリ 8GB 化（無印 / Plus が増量）
- AI 対応のため全機種とも搭載チップは最新世代 A18 搭載、ただし Pro 系はキャッシュや GPU コア数が多い強化版 A18 Pro（従来、無印 / Plus は Pro 系のお古、1世代遅れだった）
- USB 3 対応は今回も Pro 系のみ、無印 / Plus は USB 2 世代のまま（露骨な差別化w）
- アップル製 AI は年内に米国から順次各国語に展開、日本語は来年（1年遅れはいつものパターン）
- 全機種ともワイヤレス充電 MagSafe の充電能力強化（25W 充電）
- 全機種ともカメラコントローラー搭載（半押し、スライドで設定変更など）
- Pro 系は超広角カメラが 1,200→4,800万画素と高画素化（標準広角カメラと同じ画素数に）
- ノーマル Pro の望遠カメラが Pro Max 同様 120mm 相当の本格的な望遠カメラ搭載に変更
- Pro 系の標準広角カメラも 14 Pro / 15 Pro で使ってきたセンサー、ユニットから第2世代に更新（スペック的には同じ）
- 無印 / Plus の超広角カメラが Pro 系と同じく AF、マクロ対応にアップグレード
- 無印 / Plus の背面カメラ2個の配置が斜めから縦1列に変更され、スッキリしたデザインに
- 無印 / Plus も Pro 系と同じく立体ビデオ記録に対応、ただし ProRAW、ProRes 動画は非対応のまま
- 全機種とも放熱対策強化らしい
- 全機種とも Wi-Fi 7（2×2 MIMO）に対応、メッシュ通信規格 Thread にも対応（Thread は 15 世代では Pro 系のみ対応）
- カメラコントロールが追加されたこともあって、全機種ともケースは 15 までと互換なし
- Pro 系はチタン採用の 15 で軽量化されたが、16 では画面大型化、バッテリー増量もあってデカく重くなってしまった
- 無印系はサイズも重量も 15 とほぼ変わらず、微妙に軽量化
- お値段据え置き！
- ２）Apple Watch Series 10
- 従来の 41/45mm モデルとも画面サイズが 42/46mm に拡大
- ケース素材がアルミニウムとチタニウムの2種類となって、ステンレスが廃止
- アルミニウムケースは「ジェットブラック」のみ鏡面仕上げになり、他の2色は従来どおりのマット仕上げ
- 画面サイズ、ケースサイズが大きくなった反面、1mm 薄くなり、軽量化もされた（特にチタニウムモデルは軽い）
- 新搭載センサーとして水深計と水温センサーの2つ
- 心電図、心拍異常検出と同じく管理医療機器認定の睡眠時無呼吸症候群の検出機能（Series 9 / Ultra 2 も対応）
- 3）AirPods 4
- 2モデル化して無印 AirPods も上位モデルにはノイズキャンセリング搭載
- 搭載チップセットは AirPods Pro 2 と同じ H2、ベースの機能は Pro 2 と同じ
- ノイズキャンセリング搭載の上位モデルのみ、Pro 2 同じく iPhone などの「探す」機能に対応
- ノイズキャンセリング搭載の上位モデルのみ、付属ケースはワイヤレス充電対応
- 全機種ともケースの有線充電は USB-C 端子に変更
- ノイズキャンセリング搭載の上位モデルは初代 AirPods Pro と同じ 29,800円
とりま、こんなところでしょうか。個人的に強く感じるのは、
AI 対応のため無印系iPhoneの強化が目立つ
こと。搭載メモリ (RAM) が Pro 系と揃うのも久しぶりですし、能力差はあっても Pro 系と最新世代のチップ搭載。カメラコントローラーも Pro 系と同じく搭載で、超広角カメラの弱点も修正して、無印 / Plus のアップデートぶりは近年にないレベルではないでしょうか。
無印系の USB 端子の対応規格をわざわざ 2.x にしたままで差別化しているところはちょっと汚いですけれど、無印系は iPhone 13→14 も 14→15 も超マイナーアップデートで買い替える価値なしでしたが、
無印系ユーザーなら16は買い
じゃないかと無責任に思います。背面カメラのデザインもマシになっていますし、今年の 16 で大きく機能強化、Pro に近づいた分、来年の 16→17 は（もしかすると再来年の 17→18 も）またマイナーアップデートになるような気がしますしねえ。
Pro 系は画面サイズ拡大して無印 / Plus との差別化を図りましたが、その分サイズも重量も増加。せっかく 15 のチタニウム採用で軽量化したのに……というのがあるので個人的には微妙ですね。
Max は 15 でのジャンプアップがあったので画面サイズ以外はマイナーチェンジ感が強いですが、ノーマル Pro は Pro Max 同様の本格的な望遠カメラが入ったので良いですね。画面サイズも大きくなったこともあって、私も次は Pro Max からノーマル Pro に戻るかもしれません。
あと iPhone で気になるのは
放熱対策強化
という話。まぁ 15 Pro Max は熱いですからねぇ。夏場の日中屋外では、まず充電不可。全く使い物にならないワイヤレス充電はもちろん、有線充電も厳しい。しょっちゅう熱警告が出ます。
iPhone 16 シリーズで単に熱くなるのが改善されるだけでなく、充電時の熱さ、熱い時期の充電不可の頻度が改善されるなら魅力でしょう。
それだけでも買い替える価値がある、なんていうポストもちらほら SNS で見ましたが、これから（たぶん）暑さもマシになるので 16 シリーズの暑さ対策が功を奏するかは来夏待ちですし、それだけで 15 Pro Max を買い替える理由には私はならないっすねえ。
(AirPods Maxは新色だけ)無印系の強化といえば、無印 AirPods の2モデル化、そして上位モデルの機能強化は大きいですね。値段の強化も大きいけれど。
AirPods 4の上位モデルは
実質初代AirPods Proの後継
実質初代AirPods Proの後継
なのでは？と思うくらいだし、基本的なワイヤレスイヤホンとして機能では AirPods Pro 2 との差もそう大きくない。搭載チップも同じだし（だからと言って音質が同じわけではないが）。
いま使っている初代 AirPods Pro が壊れたり失くしたりしたら、高くなった AirPods Pro 2 を買うしかないと思っていたけど、これなら AirPods 4 の上位モデルで十分だな！
と思える仕様です。こだわったら沼る世界だから、逆にイヤホンに出せるのは3万くらいまでで勘弁してください、ですしね……
そして Apple Watch は余裕でスルー、1mm の画面拡大くらいはどうでもいいやと噂段階では思っていたのですが、
薄く軽くなったApple Watch 10は
かなり装着感良さげでは！？
かなり装着感良さげでは！？
これは良いです。安いアルミニウムモデルで 2g 前後の軽量化、1割も軽くなっていないですけど、これは 1mm の薄型化と合わせて、実際に身につければかなり効きそうです。
だからと言って買い替える予定はありませんが、とりあえずアップルストアの店頭などでうっかり試着しないようにしないと……
いずれにせよ、iPhone 15 Pro Max ユーザー的には（熱対策以外は）iPhone 16 シリーズは静観できますが、AirPods 4（の上位モデル）と Apple Watch Series 10 は思いのほか良さげで、それが印象的でしたね！
