もはや酷暑とかいうレベルじゃない大阪です。昼間も辛いですが、夕方〜夜になっても気温が下がらないのがキツいですねえ。夕方6時を回っても35℃超、日付が変わる頃になっても30℃とか、何もかもやる気失います……
そんな殺人的暑さの中では SDGs ナニソレ美味しいの?とガンガンにエアコンを効かせて冷えた部屋で、ガンガンに熱を放出するゲーミング PC を起動して……といきたいのですが、PC のある作業部屋は外気温 30℃を超えるとエアコンを全開にしても外気温と5℃差にしかならないため、気温 38℃、39℃とかになるとゲームどころか、部屋にいること自体が死ねる無理さです。
ともあれ、ゲーミング PC を買って主にプレイしているのが Microsoft Flight Simulator 2020(以下 MSFS)であることは何度も書いてきてるので今さらなわけですが、そんな MSFS で気に入っているのは雲の表現。
最上位画質プリセット「ウルトラ」だとシミュレートされた雲の表情、斜光線時の陰影がかなり良さげで、冒頭の写真のようなリアルな機窓に少し近づいているようで癒されます。
なので、↑こういった雨の中を飛ぶのも結構好きです。有視界飛行はできませんが、旅客機のオートパイロット任せで飛んでいると多少は余裕ができますので、雨に霞んだ地上、降下中に雲の上から雲中へ入っていくシーン、雲の下に出て地上が見えてくる瞬間など、飛行機に乗っていて窓にへばりついて見ているのと同じ感じがして好きですね。
MSFS の地上風景は航空写真データーをベースにしているとはいえ、自動生成された地上は(ハンドメイドで作られた一部エリアを除いて)似ても似つかないところが多く、低空飛行しているとリアル感は下がりますが、雨の日のフライトは地上のリアルじゃない部分があまり見えず、霞んでしまう分だけ逆にリアルっぽくなって?悪くないです☺️
さて、MSFS を気に入ってプレイしている理由は以前書いたこともありますが、日常のストレスからの気分転換であり、一種の代償行動でもあります。
少し前からコロナ禍だけでなく家庭事情もあって、あちこち行っていた旅に出ることも難しくなり、頻繁に楽しんでいた空の旅もできず。事情から仕方ないと納得していても旅に出られないストレスは溜まるわけで、ほんの少しでもその解消になれば、気分転換になれば、って感じでプレイしています。
一昨日の記事冒頭で載せた X にアップした動画のように、ストレス発散のために戦闘機で見知った街の上をぶっ飛ばして宙返りする、なんてこともありますが、だいたいはのんびり遊覧飛行したり、最近は計器飛行で飛べるように勉強中です😓
そんなわけで昨年のゲーミングノート PC 購入も、今年の買い替えも動作の重さでは定評ある MSFS を高画質でストレスなく心地よく飛ばせるようにしたかったが為。
一昨日の記事で書いた VR プレイだけでなく、通常プレイでもより良い画質で、よりスムースな挙動で、ストレス解消なのだからストレスなく飛ばしたい、飛びたい、というものでした。思うように旅に出られなくなった代償として、それくらい望んで贅沢しても罰は当たらないかと……
■ Core i7-12700H & RTX4060のゲーミングノートから Ryzen7 7800X3D & RTX 4080 SUPER のゲーミングPC に乗り換えた結果【2】 〜雑感編
上記(↑)購入直後の感想記事では
設定その他をどれだけ盛っても安定\(^o^)/
などと言っていましたが、その後しばらく色々と飛んでみると、
最近の MSFS のエリア強化アップデートはデーターが重く、新調したPCでも結構厳しい場合が……
と感じるエリアが増えていて、ぶっちゃけ
こんなはずじゃなかった……とまでは言わないが、4K 解像度じゃなく WQHD なのに買い替えのスペック向上を設定盛り盛り+データーの負荷増大が上回ってた(部分もある)なぁ
というのが、しばらく使ってみて主目的の MSFS プレイに対する正直なところです(´・ω・`)
いや、満足はしているんですよ、不満はないです。自分の今出せる金額で精一杯のスペックを積んで、それに見合う対価は得られていると思ってます。そこは誤解なきよう。
ただ、こうやってベンチマーク上 2〜2.5倍にスペックアップした PC を使っても、どんどんゲーム側の負荷が高まるのを見ると、
モアパワーの欲求は底なしだなぁ
という沼っぷりが垣間見えて、何とも言えない気分でもあります😅
で、MSFS の負荷の高まり具合について少し具体的に記しておきますと……
- MSFS 2020 リリース時のデーターや初期のワールドアップデートのエリアを飛ぶ場合には、画質最上位設定にしてもスムースに飛ぶことができて概ね問題なし
- ワールドアップデートやシティアップデートが次々に発表される中で、作り込みが細かくなっていき徐々にアップデートされたエリアを飛ぶ場合の負荷が増える
(以前使っていたゲーミングノートPCでは画質を落とさないと厳しく、でも新調したPCでは高画質でもまずまずスムースに動作) - 最近のワールドアップデートやシティアップデートの中には見た目以上に重いエリアが増え、新調した PC でもスタッタリングが頻発したり低空飛行時にはフレームレートが大幅に下がることがある
例えば、セスナ 208B で大阪伊丹空港から大阪中心部を経て八尾空港まで十数分の低空飛行(高度 300〜500m 程度)した時の CapFrameX で計測した FPS やスタッタリング比率の結果が以下のとおり。
アドオンデーターとして SamScene3D の OSAKA CITY WOW、Shige 氏の大阪シーナリー(OSAKA CITY WOW 対応版)および神戸・京都・阪神高速などの関連シーナリーに KADO_t 氏の伊丹空港シーナリーを入れた、大阪エリアでは割と盛った状態でのフライトです。画質設定は最上位 ULTRA プリセットにかなり近い設定。
この状態で飛んで、最低フレームレートに近い 0.1% Low Average の値が 30fps、フライト中の 99.9% の時間は 56fps 以上で、スタッタリングも発生はしているものの、ほぼ気づかないレベル(0.4%)。これなら全く不満なし。
梅田界隈の高層ビル群付近をギリギリの低空飛行で飛びながら旋回を繰り返したり、大阪中心部でループしたところで引っ掛かりを感じるようなことなく完全にノーストレス。満足😁
MSFS リリース初期からある程度リアルな都市データー化されていたニューヨーク中心部や World Update I で詳細データー化された東京を飛んでも同じ結果、印象。従来使っていたゲーミングノートPC では低空飛行で旋回など負荷のかかる条件ではいささかキツい状態だったのが、新調した PC では概ね余裕もって飛べています。
(MSFSでは絶賛工事中の梅北再開発も先日完成)
ところが、最近リリースされたワールドアップデート、シティアップデートは、初期の頃のアップデートより緻密に手が加えられており、実際に近づいた地上風景になるのでしょうが、明らかにデーターが重く、マシン負荷が高いものも出てきています。
新しいゲーミング PC が手元に到着する頃にリリースされた「CITY UPDATE VI: SOUTHWEST GERMANY」ではマンハイムやハイデルベルクなど西南ドイツの都市が詳細データー化されたのですが、このアップデートがリリースされた際、
お、シュトゥットガルトも詳細化されたなら MHP アレーナでも観に行くか
と、シュトゥットガルト空港から MHP アレーナ(MSFS では最近のアップデートにも関わらず古いメルセデスベンツ・アレーナの名称のままだった)を目標にシュトゥットガルト市街地を低空飛行したり周辺部を観光してみたところ、まーこれが重くて
え?なにこれ?空港から出発する時から重いし、スタッタリングが頻発する上、市街地だけじゃなく郊外飛んでいてもフレームレート不安定だし、どうなってんの?
と、ちょっと焦るくらいでした。
以前使っていた Core i7-12700H + GeForce RTX 4060 Laptop のゲーミングノート PC なら致し方ないですが、Ryzen 7 7800 X3D + GeForce RTX 4080 SUPER の新しい PC でもスタッタリング頻度が結構高く、えーマジかよー😩状態。
上記はシュトゥットガルト空港から MHP アレーナ含めたシュトゥットガルト市街地および郊外を低空で飛び回っていた時の CapFrameX 測定値。平均 FPS は 90fps 近く出ていますし、95% の時間は 60fps 以上で、これだけ見ると良さげですが、1% 未満とはいえ 20fps を切っていますし、なんといってもスタッタリングが 6.6%!
これだけスタッタリングが発生していると、印象としては「頻繁にカクついて飛べるけど快適とは言い難い状態」であり、そのことは数値上からも明らか。いくら超低空飛行を繰り返していたとはいえ、このスペックの PC でコレかよ……って感じに。
この後、6月、7月にリリースされた「CITY UPDATE VII: EUROPEAN CITIES II」(ストックホルム、ニース、モナコ、ポルト、バルセロナ、マドリッドなど)や「CITY UPDATE VIII: LAS VEGAS」では、そこまで激重になった印象はなく程々に重くなった印象でした(バルセロナなどは WORLD UPDATE VIII: IBERIA で結構データー強化されていたし)。
(モナコ)
(ラスベガス)
ただ、独立記念日に合わせてリリースされた「CITY UPDATE IX: NORTHEASTERN UNITED STATES」のワシントンなんかは結構気合い入れてデーターが強化されているのか、低空飛行だと結構厳しいものがありました(着陸時とかも)。
以下はワシントン・ナショナル空港を出発し、すぐ近くのペンタゴンやホワイトハウス、国会議事堂などを低空飛行で見学し、カレッジパーク空港まで飛んだ時の CapFrameX 測定結果です。こちらも平均 FPS は 90fps を軽く超えていますが、最低 FPS は一桁、スタッタリングも 6% 近く、とスムースなフライトとは言えず。
ワシントンの主要な建築物をしっかりデーター化したところを低空飛行で飛ぶという高負荷な条件ではありましたが、せっかくワシントンの街並みを緻密に再現したと言うなら、それを低空で間近に見たいのは当然の欲求ですからねぇ。
また、記事執筆時で一番最近にリリースされた「WORLD UPDATE XVII: UNITED KINGDOM & IRELAND」。過去にワールドアップデート第3弾でデーター詳細化されたイギリス&アイルランドが再び強化され(だったらワールドアップデート第1弾でショボい強化のままの日本もどうにかしてくれよ〜)、幾つかのエリアを飛びましたが厳しいエリアもありました。
普段は小型機しかいないロンドン近郊のファンボロー空港が作り込まれると同時に、その筋では有名なファンボロー・エアショー開催期間中だけ大型機が駐機されているギミックがあると言うので早速、ファンボローからヒースロー空港までウィンザー城を経由して飛んでみたのですが……ウィンザー城やヒースロー空港周辺が重い(´Д` )
最初飛んでみた時にウィンザー城手前からヒースロー空港着陸にかけてメッチャ重かったので、飛び直して CapFrameX で計測してみると、
平均 FPS は 120fps 近くと文句のない値ですが、0.1% くらいは 20fps 未満、スタッタリングも 2% 以上。フライト全体からはこの比率になりますが、低 FPS やスタッタリングの発生はほとんどウィンザー城付近からヒースロー空港着陸までに集中しているので、結構不快さはあります。
単純に GPU のパワーが足りないということではなく、詳細化された分多くなったデーター読み出し展開がネックになっている可能性もありそうですが、いずれにしても
Ryden 7 7800 X3D + GeForce RTX 4080 SUPER まで手を伸ばしたら、4K 解像度はともかく WQHD なら MSFS は最高画質でもストレスなくスムーズに、軽々と動かせるやろー、と思っていたのに……
最近の World Update やCity Update のデーターは重すぎやろ、スタッタリング頻発って、マジかよ(´Д` )
と思ってしまう昨今であります(´Д` )
あと、これだけスペック強化したならば、Core i7-12700H + GeForce RTX 4060 Laptop のゲーミングノートPC ではちょっと難しかった Flight Recorder アプリによるフライト記録とリプレイも余裕でできるはず、と思ったのですが、思っていたより Flight Recorder アプリによる記録の負荷が高く、
時には↑こんなカクつきまくりの状態になって、フライト記録する時は設定を落とさないとダメだなぁ、という見込み違いもあって日々学習です(上記測定は先のファンボロー空港〜ウィンザー城〜ヒースロー空港)。
いずれにしても、
こちらがマシンパワーを増やせば
あちらもマシン負荷を増やす
際限ない戦い
あちらもマシン負荷を増やす
際限ない戦い
ゲームとマシンスペックの戦いはいつもそんなもんでしょうが、
割と頑張って、このマシンスペックを買ったんだけどなぁ……割とすぐに限界が見えて妥協を強いれらちゃったなぁ(´・ω・`)
という、ちょっぴり哀しさは感じております。
4K 解像度になると RTX 4080 SUPER でも最高画質でのプレイは厳しいと思っていましたが、WQHD 解像度ディスプレイでの通常プレイについてはもうちょっとやれるのでは、というか、全くストレスなくプレイできるかと思っていたので、思いのほか厳しかったなー、というのが本音です。
おかげで上記製品などを見て、「フライトシムやレースゲームやるなら 49インチのスーパーワイドディスプレイが欲しいよねー」「幅 1m あるけど今の作業デスクに置けなくはないんだよなー」などと夢想していたものの、4K に近い負荷となるので今の状況を見て物欲はちょっと冷めました😅
ま、スーパーワイドディスプレイ製品はどれも写真編集には向かないディスプレイばかりなので、写真撮影から手を引くことがない限り難しいですけどね。レタッチ作業をするなら、今のメインディスプレイと置き換えて使うことは有り得ないので。
あとはまぁ、今秋にリリースされる Microsoft Flight Simulator 2024 は、どうなっちゃうんだろ?もっと重くなるんかな?という心配はありますね。すぐに手に入れてプレイするかどうかは、現行 MSFS 2020 のアドオン資産が使えるかどうか、地形ベースとなる衛星写真データーの更新があるかどうかによって決めようとは思っていますが……
MSFS 2024 でガッツリ重くなっちゃったりすると、もしかして数年後には「もう怒ったので RTX 5090 買いました!」「RTX 6090 予約しました」とか言っちゃってる可能性がないではない私なので、自分自身でもそれが怖いですね😓
まぁ最上位 GPU を買っておけば問題なし、なのは事実真実なので、カメラの場合と同じで「フラッグシップ機を買えば、あとは自分の腕だけ」と最上位 GPU に手を出す可能性を否定できないんですよねえ……
■ Ryzen 7800X3D & RTX4080 SUPERなゲーミングPCに買い替えたその後の徒然 【1】暑すぎて熱いの動かすのが厳しい
■ Ryzen 7800X3D & RTX4080 SUPERのPCに乗り換えたその後 【2】出費がさらに出費を呼び、そして空間的限界を知る
■ Ryzen 7800X3D & RTX4080 SUPERのPCに乗り換えたその後 【3】買って使って始めて判る“合わせて買いたい”の意味
■ Ryzen 7800X3D & RTX4080 SUPERのPCに乗り換えたその後 【4】ようやく普通にVRプレイ可能になったが、しかし…
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