
いつだったか、少し前の、かなり大雨が降った日の夕刻、FlightRader 24 アプリを見たら強雨帯の合間を縫って伊丹空港も神戸空港も離着陸していました。
その時なんとなく Microsoft Flight Simulator 2020(以下 MSFS)を起動して、いつも計器飛行を練習する神戸→高松空港を、リアルタイムウェザーで VR ヘッドセットを被って飛ぼうとした時の離陸前コクピット内スクリーンショットが今日の一枚。
MSFS のリアルタイムウェザー設定は当然現実そのものではないけれど、METER などの気象情報を元にシミュレーションされているので、多少似たような気象条件になる。
で、RWY 27 で離陸する前にコクピット内のレーダーを見たら進行方向は真っ赤(強雨域)。離陸後も雲上へ抜けるまでは結構揺れるし、何よりも視界ゼロ。計器飛行とはいえ、よくまぁこんな時でも飛ぶ、飛べるんだよなぁ(実運航も離陸していた)と感心した次第。
MSFS で遊んでいるとライセンスを持ったパイロットが如何に凄いか、よく分かる。単に(手動で)飛ばす、離着陸する(できる)ということだけでなく、飛ばすまでの細かい手順、飛んでいる間の色々な計器操作、膨大なチェックリスト。さらには、私はそこまでやる余裕がないけれど、管制とのやりとり。
遊びで飛んでいれば全部省略して適当に飛ぶことを楽しむだけに専念できるが、実際は膨大なことを複数並行作業・思考でやっていくことが安全なフライトに繋がっている。その一端でも仮想体験すると、マジ凄い以外の言葉がない。

さて、一昨日まで台湾で開催されていた COMPUTEX では nVIDIA、Intel、AMD 始め多くの PC 製品の発表があり、ほぼ AI 祭りとも言えた状況でしたので、今週の Apple WWDC で AI 語られても「今さら」感が否めないような気がしていますが、どうなりますやら。
その COMPUTEX では AMD から Ryzen の新しい 9000 シリーズ、Ryzen AI シリーズが発表され、Ryzen 9000 シリーズは来月リリースとのこと。COMPUTEX では例年通りスルーされた GeForce も新世代 50xx シリーズが今年後半発売予定。
ですから、今回自分が指定購入した CPU 「Ryzen 7 7800 X3D」も、GPU「GeForce RTX 4080 SUPER」も、それぞれ現行世代機としてはシリーズ末期とも言えます。ゆえに、今までの私なら
今は現行世代のモデル末期じゃん、半年したら新世代が出るのだからそれを待つ一択でしょ!
となったはずですが、今回は(ちょっと悩んだものの)モデル末期を敢えて判っていて購入しました。
理由としては、
- 既に「持っていて」新しいパーツ交換を望んでいるのではなく、今回は一式新調するので、新世代のパーツで一揃えできるのを待つとなると来年になりそう
- 為替レートのことも含め、価格は上がることがあっても下がることはなさそう
- 今回揃えた仕様で予測される性能で十分満足できそうだった
ということがありましたし、何よりも
欲しい時が買い時
という古の教えに従った次第☺️
CPU/APU に関しては Ryzen 9000 シリーズ上位4モデルが発表発売されたとして、ゲーム目的の購入である限り、狙うモデルは 3D-V Cache が搭載された X3D モデル。新世代 9000番台の X3D モデルが手に入るのはきっと来年でしょうから、そこまで待つこともないかなあ、と。
GeForce は現行 40 世代から 50 世代になって、どれほどのジャンプアップがあるのかは判りませんが、RTX 5080 の価格が現行 4080 (SUPER) より安くなるとも思えないし、発売直後の高値から少し落ち着いた価格になってからと思えば、結局こちらも1年越しになりそう。
となれば、やはり買いたい時に買うのが正解のはず。と、欲望を抑えられなかった人間が言い訳しているだけでありますが😅

そんなわけで昨日は Ryzen 7 7800 X3D + GeForce RTX 4080 SUPER ベースの新しい PC のベンチマークテストを行った結果を、従来使っていたゲーミングノートPC との比較も含めて載せて、目論見どおりに2倍ないしそれ以上の性能を叩き出していて満足していることを述べました。
■ Core i7-12700H & RTX4060のゲーミングノートからRyzen 7800X3D & RTX4080 SUPERのPCに乗り換えた結果【1】 〜ベンチマーク比較編
そして、買い替え目的であった MSFS のプレイを中心に半月ほど使ってきた、楽しんできたわけですが、その結果をひと言で言えば、
パワーは全てを解決
を実感しましたね。パワー=マネーでもありますけど😅
とにかく以下の3点は想定どおり、ないし想定以上の満足をもたらしてくれました。
- 画質を上げたり、アドオン・MOD を盛ると不安定さがあった RTX 4060 ゲーミングノートPC と違って、何をしても、どれだけ盛っても落ちることなく安定(MSFS 以外のゲームでも)
- VR プレイは RTX 4060 では VRAM も性能も足りず、無理やりプレイしていて頻繁に落ちていたが、Quest 2 レベルなら最大限画質を上げても完全に安定動作するようになった
- WQHD 解像度のゲームプレイでは性能に余裕があるのかファンの音も静かで、買い替え目的の一つである騒音の抑制も実現できた
といった、今まで使っていた Core i7-12700H & RTX 4060 のゲーミングノートPC では、どうしても力不足で妥協していたり、落ちることへの不安からくるストレスが完全に解消。MSFS に限らず(普段使っている WQHD 解像度環境では)何が来ても安心してプレイできるようになり、満足。
もちろん、良い点ばかりではなく
- システム全体で最大 500W 超の消費電力を食うし、その分の発熱はあって室温上昇効果は確実に感じられる
- これだけ性能を上げても MSFS で飛行条件によってはスタッタリングが発生することを抑制できないことも判った(諦めがついた)
といった部分もあったので全部が全部良いわけではありませんが、それでも今回の買い替え目的の多くは実現できて、吹っ飛んだ💰を費やした甲斐はあったな、と。

- 1)設定その他をどれだけ盛っても安定
- 少なくとも WQHD 解像度 (1440p) では手持ちのゲームでは、どれだけ設定をリッチに盛っても不安定になることなく、またフレームレートも快適にプレイできるレベルを保っているので、これ以上を言ったらバチが当たるな、と思うくらい。
(当方、超高フレームレートが勝敗に関わるような競技性の高い FPS/TPS ゲームはしないので、念のため)
インベーダーゲームがギリギリ記憶にあるオッサン世代としては、Cyberpunk 2077 だとレイトレーシングなしのウルトラ画質でも十分圧倒される綺麗さなわけで、Core i7-12700H & RTX4060のゲーミングノートPC でその画質にて快適にプレイできていれば、それで十分だった。
なので、レイトレーシングにパストレーシングまで入れても余裕もったプレイアブルな環境を得ても、MSFS や DCS World、Assetto Corsa などアドオンや MOD で盛れるシミュレーション系ゲーム以外ではオーバースペックであります。
ただ、一番プレイ時間の多い MSFS ではアドオンや MOD を盛っていると「フツーに飛んでいるのに突然落ちる」ことが割と珍しくありませんでした。適当に遊覧飛行してる時ならともかく、色々手順を踏んだフライトを行っている時に突然フリーズすると、手間暇かけてきた時間が台無しになるのでかなり萎えます。
冒頭に書いたように、ジェット機の計器飛行のトレーニングとして神戸空港→高松空港でよく練習するのですが(全部込みで1時間弱で終わるから)、MOD をてんこ盛りにしていると、必ず高松空港の滑走路をインサイトして少し経った時点でフリーズしていました。
(だいたいこのあたりで落ちてた)
神戸空港で飛行機の電源を入れるところから色々な手順を踏んで30〜40分、やっとファイナルアプローチ……のところで MSFS そのものがフリーズ。理由は想像できたので、てんこ盛りに入れていた MOD を削りまくったらフリーズする確率は減ったわけですが、似たようなことはちょくちょくありました。
Core i7-12700H & RTX4060 なゲーミングノートPC でも十分 MSFS は楽しめていたし、画質プリセットもハイエンド〜ウルトラ設定で行けるところは多かったですが、データーの重いエリアでフレームレートが低くなることとは別に、前触れなくフリーズするのは VR プレイでなくても発生していましたから、
何をしてもフリーズしない快適さ
は、実際に体験してみる非常に有難いです。精神衛生上も全然違います。
もっと言うと、落ちないためにあれこれ工夫や調整に悩むこともしなくて済むので、プレイ時間が週に数回程度、それぞれ1時間かそこらしか取れない自分にとっては、無駄な時間が減って助かりました。ある意味、金で時間を買っているようなものですけど……
もちろん、データーの重いエリアで低空飛行してもフレームレート低下や酷いスタッタリングに悩まされることなく快適に飛べるようになったことの利点は言うまでもありません。
Core i7-12700H & RTX4060のゲーミングノートPC で画質を上げていると、プレイアブルではあるけれどそれなりのフレームレート低下やスタッタリングは許容して飛ぶエリアはそれなりにありましたから、それが解消されたのは嬉しいです。
でもまぁ、正直言うと
ちょっと贅沢しすぎたかな…
という気持ちもありますけどね😓
ただ、データーの重いエリアというのは詳細に書き込まれて美麗なエリアであり、飛びたくなるエリアでもありますから、贅沢なスペックの PC によって MSFS の誇る美麗な景色を思う存分楽しめるようになったのも事実。
まぁ贅沢なモノを手にしたからには十分楽しまないと意味がないですし、またフライトシミュレーションとしての訓練や技量も、もう少し真面目に、真剣に取り組もうと思わされています。 - 2)画質を下げても頻繁に落ちていた VR プレイは完全に安定
- 新しい PC にして一番効果があったのは VR プレイ。買い換えた一番大きな理由でしたが、少なくとも Quest 2 の解像度、性能レベルだと最大限盛った設定でも余裕なのは(想定どおりではあっても)嬉しかったですね。
今まで使ってきたゲーミングノート PC の GPU、RTX 4060 の VRAM 8GB では VR プレイにはどうしても足りず、それが不安定さに繋がっていたわけですが(PC 側の Oculus Link アプリでも警告が出ていた)、VRAM 倍増、性能も倍以上となれば不安定さは完全に解消。実に快適に VR プレイを堪能できています☺️
無理やり VR プレイを頑張らせていた RTX 4060 のゲーミングノートPC では、 VR プレイで一度落ちるとヘッドセットを外して PC 上のゲームアプリを終了させ、全部最初からやり直さないとダメだったのが、かなりストレスでしたからね……
VR プレイで落ちたらその日はもう VR ヘッドセットを被る気にはなれなかったのですが、そういうことがなくなっただけでも随分と VR プレイへのハードルが下がりました👍
(低空で楽しむセントマーティンも厳しかったが快適FPSに)
また、処理能力が足りなかった RTX 4060 搭載のゲーミングノートPC で VR プレイする時は必ず
- PC でゲームアプリを起動する前に VR ヘッドセットをかぶって Steam VR を起動
- Steam VR で PC と接続できたら Steam VR 上から MSFS を起動
- VR ヘッドセット上で MSFS が立ち上がったら VR モードへ移行
という手順が必要で、MSFS を起動してから VR ヘッドセットをかぶって Steam VR を立ち上げても PC との接続はできませんでした(既に MSFS で処理能力がいっぱいいっぱいで VR を処理できなかった模様)。
それが VRAM にも処理能力にも余裕ある RTX 4080 SUPER 搭載の新PC では、どんなタイミングで VR ヘッドセットを PC 接続しても問題なし。MSFS でも通常プレイを行ってから、気が向いて Quest 2 をかぶって VR プレイに移行することも可能になりました。
というか、それが当たり前の動作なのですが、RTX 4060 搭載のゲーミングノートPC では無理やり動作だったので厳しかったわけです。
(それでも RTX 4060 搭載のゲーミングノートPC で無理やりにでも VR プレイを体験して感動しなければ、VR プレイの素晴らしさを知らないままだったので、不安定でも動いてくれたことに感謝しています)
(VRは30fpsを切ると目や脳に厳しいのでパワー重要💪)
さらに重要なこととして、RTX 4060 搭載のゲーミングノートPC で VR プレイは無理やり動作だったため、画質を落とさざるを得ませんでしたが、RTX 4080 SUPER の余裕ある新 PC では Quest 2 の解像度で最大限出せる画質設定が可能になり、
VRプレイ中の計器が断然見やすく快適に
なったのは大きいですね。
従来はどうしてもアップスケーリング必須だったので計器の数字がちょっと滲み気味、ボヤけ気味で VR プレイ中の目の疲れにも繋がっていたのですが、新PC ではアップスケーラーを必要としないため、細かいところがクリアになって随分と良くなりました。
載せている VR プレイ中のスクリーンショットにも fpsVR による各種データーのモニターが出ていますが、新PC であちこち MSFS の VR プレイをしてみると VRAM 使用量は 11〜16GB 消費していたので、やはり最低 12GB、画質を落とさずにプレイするとなると 16GB 必須って感じです。
ま、それでも Quest 2 自体の解像度はあまり高くないし、レンズもそれなりなので、遠くの空港や建造物をいち早く視認したいという欲望には応えきれませんから、
もっと良い VR ヘッドセットが欲しいなぁ…
という欲望は出てしまいますね。PC 側の性能が上がって、もう1クラス上の VR ヘッドセットでも対応できそうですから尚更。
(Pimaxから軽く安価になった製品が出るのは楽しみ☺️)
Quest シリーズより軽くて画質も良い PS VR 2 の PC 対応は興味あるのですが、HDR やアイトラッキングと言った PS VR 2 の重要機能がオミットされているのをみると…今後のサポートも含めて不安ではあります😓
ちなみに VR プレイが安定して動くようになったので MSFS だけでなく他のゲームもちょっと手を出し始めています。VR の出来の良さでは評判の高い Automobilista 2 もデモ版をダウンロードしてプレイしたりしていますが、アセットコルサ同様 VR プレイするなら是非ハンドルコントローラーが欲しくなりますね…
(目線、頭の方向だけでメニュー選択できる仕組みは新しい)
(車ゲーもVRとの相性は抜群)
せっかく PC をストレスない良いものにしたからには、VR ヘッドセットも良いものに、ジョイスティックも今の最低限のものから良いモノにしたい、ハンドルコントローラーも…などと言っていたら、物欲限りなさすぎるので、さすがに我慢ですが😅 - 3)想定以上に効果のあったファン音の抑制
- 今回のゲーミング PC 買い替えで、撤廃して快適になったはずのデスクトップ PC を再び置く決断した理由の一つが、ゲーミングノートPC の盛大なファン音、というか空気吐き出し音を抑制したかったからでした(最大の理由は性能向上やコスパでしたが)。
今まで使ってきた Core i7-12700H & RTX4060のゲーミングノートPC は最大能力から1割減程度に控えるパフォーマンスモードで動かしている限りファン音、空気吐き出し音も(こりゃ堪らんという音量ではなく)我慢の範囲内だったのですが、それでも高負荷時には耳障りな空気排出音量でした。
そして最大能力を引き出すターボモードでは盛大なファン音、空気吐き出し音がするわけですが、ターボモードを使うのはだいたい VR ヘッドセットをかぶっている時なので騒音はあまり気にならず…だったのですが、ゲーミングノートPC を買ってから二度目の夏が近づくにつれ、排熱量は増えてきたのかファン、空気排出の音も大きくなることが増えてきました。
それを抑制するための、新しいデスクトップ・ゲーミングPC 購入だったわけですが、いざ使ってみると
MSFS で負荷がかかってても結構静か
なのは、期待以上というより驚きました。
ってか、最初の頃は
えらい静かだけど、ちゃんと GPU 動いてるの?
と思って HW monitor で負荷や温度、ファンの回転数をチェックしながら MSFS をプレイしたくらい😅
アレコレ試して判ったのは、結局のところ
- RTX 4080 だと WQHD 解像度では重めのゲームプレイでも余裕あり
- 目一杯の負荷がかかることが少なく発熱もそれなり
- よってファン回転数も抑えられる
- (MSFS以外の)ゲームでは CPU 使用率も高くないので、CPU ファンも控えめ
ということ。高負荷を連続してかけるベンチマークテストでもなければ、WQHD 解像度のゲームプレイであれば GPU は余裕ありそうだし、CPU もゲームプレイ中はさほど高負荷が連続してかかることはないので、システム全体として熱対策に余裕がある状態のようです。
MSFS でデーター量の多いエリアを低空飛行で飛ぶ、といったことをしなければ、通常フライト中の GPU 負荷は 50〜80% で、ファン回転数も控えめながら GPU 温度は 60℃前後で落ち着いている、といった状況も珍しくありません。VR プレイ中は 100% 近くになることもありますが。
(高速で低空飛行しても右下表示の負荷率は80%未満)
また、どちらかと言うと GPU より CPU に高負荷がかかった時の方がファンの音がする感じなので、MSFS でもフライト中よりフライト前のデーターロード中の方がファンの音が聞こえてきます(フライト準備が完了するとファン音は大人しくなる)。
ま、PC を設置したところは室温があまり下がらない部屋なので、これから暑い季節、真夏にプレイするとなると排熱するための盛大なファン音がするかもしれませんが、少なくとも室温 25〜26℃くらいでは
ゲーミングノートPCとは比較にならない静かさ
で、VR ヘッドセットを被っていない時でもゲームに集中できるようになったのは、とても心地よいです。嫌々でも選んで良かったデスクトップ機、高性能 GPU を奢った恩恵でありました。 - 4)ファン音は抑制されたが発熱は当然多めで室温上昇効果は確実に感じる
- 前項で WQHD 解像度でプレイしているかぎり「期待以上にファン音が静か」だったと記しましたが、それでも熱源ではあることには変わりなく、ミドルタワーの新しい PC はデスク下に設置してありますが、電源を入れてゲームをプレイしていると室温は 1〜3℃ 上昇、ベンチマークテストなどで放置していてもやはり室温は上昇します。
MSFS でフライトしている時に消費電力モニタリングしていると GPU だけで平均 200W 以上、VR プレイやベンチマークテスト時のように GPU 最大限負荷がかかる時は GPU だけで 300W 超、CPU も 80W 近く消費しているので、そりゃそれなりの熱は放出されるのも当然であります。
(ベンチマーク中は当然最大限に負荷あり)
ただ、メインモニターに向かっているとゲーミング PC 筐体は足元からほど近いところにあるわけですが、筐体から熱を感じて熱いというようなことはありませんし、今のところベンチマークテストでもないかぎり CPU / GPU が長時間高負荷になることもないので、筐体上部からの排熱(主に CPU 水冷クーラーからの排出熱)も特に気になるほどではありません。ほんのり熱気が出てる程度。
真夏に向けて1個しかない前面ファンを2個増設しようかと思っていましたが、この分だと室温が30℃近くなっても意外とイケるんじゃないかと思っています。まぁ室温が 30℃近くなったらゲームをプレイする気力もなくなりそうですけどね! - 5)これだけ性能を上げてもダメな時はダメ(諦めがついた)
- 買い替えの目的は幾つかあれど、MSFS の設定やアドオンを盛っても快適かつ安定したプレイが可能になること、VR プレイが安定して可能になること、が第一であったことは何度となく書いてきたとおり。
それらについては満足できるレベルで達成できたことは前項までに書いてきたとおりですが、とはいえ、
CPU/GPU性能をあげても
スタッタリングは抑制しきれない
こともまた十分よく判った次第。
最近だと、まだ PC を新調する前、MSFS の無料アップデート「City Update VI: Southwest Germany」でドイツ南東部の都市部が詳細データー化された際、VfB シュトゥットガルトのホームスタジアム「MHP アレーナ」を見に行こうとしたらシュトゥットガルト空港を離陸する前から激重で、え?どんだけ重いの?みたいなことがありました。
以前の Core i7-12700H & RTX4060 なゲーミングノートPC では離陸時からスタッタリングが多発し、MHP アレーナのあるシュトゥットガルト市街地や住宅のある周辺丘陵地を低空飛行していると、フレームレートは低空飛行、スタッタリングも頻発という状況で、最近のアップデートでデーターが詳細化されたエリアを良い画質で飛ぶのは厳しいなぁ、という思いがありました。
(後から調べるとハイエンド画質プリセットで VRAM 使用量は 8GB を超えていたので、RTX 4060 では力不足だったのも仕方ありません)
(ポルシェじゃなく古いメルセデスのままのMHPアレーナ😅)
それもあって今回 Ryzen 7 7800X3D & RTX 4080 SUPER の新PC に買い替えて環境を整えたのち、真っ先にこのエリアを飛んでみたのですが、結果として
フレームレートは劇的改善されたが
スタッタリングは解消せず
でした。スタッタリング頻度は改善されていますが、飛び方によっては頻発することは変わらず。
(超低空飛行時にはスタッタリング頻発は変わらず)
もっとも、今までのゲーミングノートPC では少し高度を上げて飛んでいてもスタッタリングは発生していたのですが、新しい PC では低空飛行でも地上高 200〜300m を保っていればスタッタリングは、ほぼ起きません。
(地上高200m以上で普通に飛んでいれば起きない)
どんな飛び方をしてもフレームレート自体は従来より大きく伸びているのですが(当然)、超低空で飛ぶような場合にはスタッタリング多発が避けられず、データーを見ていると VRAM にもまだ余裕があるし、意外にも GPU 負荷も低い(最大60%程度)。
原因を断定できるほどの根拠はないもののモニタリングソフトで追っていくと、データー転送が追いついてないっぽいところと、あとは
CPU 負荷
が怪しいところ。MSFS はゲームアプリとしては珍しいほどに CPU 負荷が高いので、どうやらそこがネックになっている可能性もありそう。
とはいえ、ゲームには最強レベル、MSFS でも 3D-V キャッシュの効果が絶大であることは先人が証明している Ryzen 7 7800X3D を使っているわけですから、GPU の RTX 4080 SUPER ともども
これでダメなら自分にはどうしようもない
と諦められます。
下記は伊丹空港→関西空港飛行時の CapFrame X 計測結果ですが、やはり多少は発生していますし、特に関空到着後のタキシングで起きているのは関空のアドオンデーターが重いことも含めて、これくらいは許容範囲内です。
MSFS で条件によって発生しがちなスタッタリングは、全てを凌駕する現世代では圧倒的 GPU である RTX 4090 をもってきたところで完全に解消するとは思えないですし、マニュアルキャッシュで若干マシになったとかあるので、
SSD を PCI-Express Gen.5 世代の最新最速モデルに変えたら少しはマシになるだろうか?でも Gen.5 の SSD とか熱対策大変だし、よくよく考えたらウチのマザーボード ProArt X670E-CREATOR WIFI の Gen.5 対応のセカンダリー SSD スロットって、その上に GeForce RTX 4080 SUPER が微妙に被っているから Gen.5 SSD 向けのでっかいヒートシンクとか載せられないし、やっぱり無理だな
などと、休むに似たる下手な考えを巡らせたりしましたが、
ここまで突っ込んでダメなら人間諦めが肝心
という心境であり、
これ以上を求めるのは、さすがに贅沢が過ぎる
と割り切れています。ってか、超低空でぶっ飛んでストレス解消みたいな飛び方すんな、って話ですけどね。
(VRでは20fps前後まで落ち込むこともあるが概ね快適)
以上、Ryzen7 7800X3D & RTX 4080 SUPER ベースの新しいゲーミング PC を半月近く使ってきての雑感を取り留めなく、ダラダラと記しておきました。
何度でも言いますが、Power is power、パワーは全てを解決する、であり、
あゝ今までのゲーミングノートPC で十分楽しめてる、満足と言っていたけれど、結局我慢していたんだなぁ、ゲームする時のストレスが全然なくなったわ…
というのが本音でした。
これだけのスペックの PC を買ったからにはゲーム(と AI お遊び)だけでなく、Mac で作業している写真整理、現像作業も移行を考えてみようかな?と思ったりしています。昨年購入した M2 Max MacBook Pro より安価ながら性能は倍以上ですからねえ。
まぁ、スペックや数字に出ない使い勝手の差がありますから、マシンの速さが速くても作業効率が上がるとは限りませんけど、モノは試しですからね。
とはいえ、今週からガンバ大阪の試合は4週連続ホームゲームで写真整理にも追われることになるので、それらが一段落ついてからのお試しですかねえ。

(PS VR2は信頼できるPC対応のレビューを見てから検討したい)