昨秋 iPhone 15 Pro Max を発売と同時に予約購入して7ヶ月が過ぎましたが、従来使い続けてきたノーマル Pro モデルから画面サイズの大きな Pro Max に買い替えた結果としては購入時の思惑どおり、想定どおりで満足度が高いままであることは一昨日の記事で記しました。

iPhone 15 Pro Max 購入から半年以上、満足度は変わらず、そしてまた新たな物欲が……

また、画面サイズの大きな Pro Max にしたことで、モバイル用キーボードとの組み合わせによる出先での文章入力作業が(ノートパソコン以外では)iPad mini / Pro との組み合わせに限っていたのだが、諸々条件により 15 Pro Max + モバイルキーボードの組み合わせでも作業することが増えたことも書きました。

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Pro Max + キーボードの組み合わせでの文章入力作業は、購入当初の嬉しがり的な感じで使うだけかな?と思いましたが、個人的には意外と心地よく使えて、半年以上経った今も実用と判断しています。

もちろん、出先でまとまったテキスト入力を行うことを想定している時は、できるだけ最低でも iPad mini を持っていくのですが、他に優先すべき荷物がある時に iPad Pro / mini を置いて出て、iPhone 15 Pro Max とモバイルキーボードだけでも(文章を考えながらの)テキスト入力がストレスなくできるようになったことは喜ばしいことです。

ノーマル Pro と Pro Max の画面サイズ差は 0.6インチ、約1割なのですが、外部キーボードを使った時の文章入力の快適度には1割どころではない差があるように個人的には感じています。Word のようなワープロソフトより入力領域が広く取れるテキストエディタでの快適性が随分と上がりました。

とはいえ、Pro Max の画面が広めとはいえ、Excel のようなスプレッドシートや Visio のようなドロー系ソフトを扱うのは流石に厳しいので、あくまでテキスト入力の範囲内です。

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さて、そういういった中で、また新たな物欲として出てきたのが、スマホ(小型タブレット)を膝上に立ててタイプできるキーボード

というもの。

机やテーブルがなくてもノートPC を膝上(ラップトップ)で使うように、スマホや小型タブレットを膝上で立てて使えるキーボードが欲しいなぁ


という物欲が発生してしまいました😅



以前も同じような物欲が発生し、その時に「コレしかないのか…」と候補に挙がったのがロジクールの K480 ↑

キーボードの上にスリットがあって、そこにスマホやタブレットを立てかける形で使うものであり、「お、コレ良さそう!?」とポチろうと思ったのですが、

はあ?重さ 820g!?iPad mini の3倍近い重さやん!?そんなの持ち歩くくらいなら、ずっと軽い iPad Pro と Smart Keyboard Folio の組み合わせを持ち歩くわ


と思って物欲は雲散霧消。店頭で K480 を実際に触ってみても、この重さをわざわざ持ち歩く気にはなれないだろうから買っても無駄遣いになると思ってスルーしました。

(最後に触れていますが、このタイプのモバイルキーボードを買う場合は K480 を買うことを強く推奨します)

今回はその記憶を念頭に、他に良いアイデア、良いモバイル・キーボード商品がないかと探し始めたのですが……🤔



数年前まで iPhone / iPad 向けに愛用していたモバイルキーボードは、過去にも何度か紹介したコレ↓



ペタペタのキータッチなんてものが存在しないタイプ感触としては最悪の部類に属するキーボードながら、極薄、小型軽量、持ち運びにケースなんて必要のない耐久性、撥水性という点で、

何も気兼ねせず持ち歩けるキーボードNo.1


であります。使わなくなった今でもこの評価は変わりません。

タイプ感触とかを少しでも気にする人には絶対不向きで、そこを割り切れる人のみ用ですが、ケースやポーチに入れる必要もなく、カバンにそのまま放り込める点も小型軽量さに繋がっていて、気軽さという点ではまさにベストでした。

超愛用していましたが、材質的に経年劣化は避けられず、でも愛用していたので追加で2個目を買ってみたところ、微妙にマイナーチェンジされていて、それがどうにも気に入らず使わなくなってしまいました…

タイプ感触を少しでも気にする人には絶対不向き、割り切れる人のみ、と言いながら、マイナーチェンジ後の感触に割り切れなかったのが私です…😅

ロジクール Keys-To-Go のマイナーモデルチェンジがダメな方向に行ってしまった件 〜新旧 Keys-to-Go の話



その後は iPad 用ともども、また色々と遍歴を繰り返していましたが、今のところ、
  • iPad 用は純正 Magic Keyboard を入れても嵩張らない時は純正一択
  • iPhone 用または iPad 用でもコンパクトさ第一の時は iClever の三つ折りキーボード

というのが最近のパターン。

「サイズ的に持ち歩いても問題ない場合は純正 Magic Keyboard 一択」というのは、モバイルキーボードとして考えた場合に意外かもしれませんけど、そのあたりの理由は過去記事に書いたとおり。

折りたたみ自転車の次は、折りたたみキーボードの話【前編】 〜モバイル用キーボードの終わりのない旅路

Apple 純正 Magic Keyboard はデスクトップ用キーボードとしてはクソ中のクソですが、クソ度が増した現行モデル(充電式)は非常に軽量のため、モバイル用としては意外と良いキーボードだと思っています。普段使っているデスクトップ用キーボードと同じものですからタイピング感覚も変わらないのも大きな利点。

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昔は Happy Hacking Keyboard や東プレのキーボードを使っていましたが、デスクトップ機で使う時は良くてもノートパソコンと併用しているとキーボードの違いが大きすぎて結果的にタイプミスが増えてストレスだったため、結局不本意ながらダメな方向で統一した方がミスが減りストレスは軽減されると諦めて、それがモバイル用も統一できる、ということになっています。

(現行の Magic Keyboard with Touch ID 版のキーボードだと指紋認証が可能なのも、キータッチ感触がダメでも手放せなくなった理由です)

ただ、純正 Magic Keyboard はマルチペアリングできないので(デスクトップ用純正品ですからマルチペアリングする必要もない)、余りモノの Magic Keyboard はそれぞれ iPad mini 専用、iPad Pro 専用となっています。ペアリングし直せば使えますが、いちいち面倒ですしね…

ということで、普段 iPhone とペアで使っているのは、



こちらの製品。これは以前の記事でも紹介しましたし、昨年のお買いものベストにも選んだ製品です。

こちらは当然マルチペアリング対応(3機器まで)なので普段は iPad mini、iPhone 15 Pro Max、Android スマホ(今なら razr 40)の3製品とペアリングして使っています。

折りたたみ自転車の次は、折りたたみキーボードの話【後編】 〜iClever Bluetooth & USB 三つ折りキーボード IC-BK20se
だぶる☆えっち的 お買いものベスト 2023 【前編】10位〜6位

使い勝手については上記記事で述べたので再度細かく書くことはしませんが、
  • 折りたたみキーボードゆえに決して快適にタイピングとはいかないものの
  • iPhone 15 Pro Max との組み合わせで、それなりの文章入力は可能であり
  • 持ち運び時にコンパクトかつ軽量

なので、ノート PC を持っていかない時はバッグに忍ばせておくことが多いモバイルキーボードです。

iPad mini を持っていく時はもちろん、「今日は iPad を使う機会もなさそうだし、スマホだけで行くか」という時も、念のため的にバッグの隅に突っ込んでいることが多いですね。前述のとおり、15 Pro Max に買い替えてから、モバイルキーボードさえあれば結構長文のメール返信、作業報告などにも対応できますので。

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上記キーボード 2製品を使っていて

机、テーブルがある環境における
モバイルキーボードにはまずまず満足


しています。完全に満足とは言わないまでも、これ以上を望んでも労(費用)多くして益少なし、という感じなので納得しています。カフェなどの安定した場所だけでなく、飛行機や新幹線の小さなテーブルでもちゃんと使えていますから。

ところが、「ノートパソコン代わりのテキスト入力環境」と考えた場合に足りないのが、

スマホ(小型タブレット)と一般的なモバイル・キーボードだと膝上で使えない、それらが置けるテーブルがないと使えない

ということ。移動中でも飛行機の機内や新幹線車内ではテーブルがありますが、特急以外の在来線車内ではテーブルがありません。普通電車のロングシートはともかくとして、快速・新快速や(JR 東日本エリアなら)普通電車のグリーン車に座っている時にちょっと作業したい時はあります。

そんな時にノートパソコンを太ももの上に載せて使っているのと同じように iPhone / iPad mini が使えるモバイルキーボードが欲しいなぁ、と。揺れる車内とかでもキーボードに iPhone を「安定して」立てかけられる仕組みがあるキーボードが欲しい、と。



タブレットを膝上でノートパソコン風に使うためのキーボードカバーは多種あって、 iPad Pro / Air 用なら登場以来私も愛用している Smart Keyboard Folio が最適解と思っています。

側面保護はないものの、この手のタブレット用キーボードカバーでは薄くて軽く、キーボード幅が iPad Pro/Air の幅に制限されてキーピッチが多少狭くなるものの十分実用的で、尚且つ重さ厚さも最小限。ノートPC 感覚で使えて、お値段は高いものの、私の中ではほぼ一択。

Amazon では多種多様な中華製キーボードカバー、キーボードケースが売られていますが、どれも厚め重めブサイクであり、初期の iPad の頃から iPad Pro/Air/mini 用に幾つも買ったけれど、あまり使う気になれないものばかりでした。

昔の iPad mini 用にロジクールが出していたキーボードカバーは割と真っ当でしたが、iPad mini のサイズ、横幅に合わせたカバー内蔵のキーボードだと、やはりキーピッチやキー配列に無理があって快適なタイピングには遠く、ミスタイプ頻度も含めると「iPhone のテンキー入力の方が速くね?」という感じでありました(あくまで私個人比)。



いずれにせよ、現行 iPad mini 用に純正 Smart Keyboard Folio は用意されていませんし、iPhone の場合はカバー型でキーボードをつけるほどのサイズもありません。

なので、車内などテーブルのない環境で、膝上にキーボードと iPhone / iPad mini を置いてタイプする良い製品がないかなぁ、とずっと探しているのですが、これがなかなかない。というか、そんなニッチな需要がないのも当然でしょう。

また、物理的に考えて、膝上で安定してスマートフォン、タブレットを使えるようにするスタンド付きキーボードとなると(スマートフォン、タブレットが倒れないように)キーボード側にかなりの重量が必要。

不安定な膝上に置いたキーボードが軽いと、スタンドにスマホやタブレットを立てかけた途端に後ろへ倒れてしまうのは誰でも分かるわけで、結果的に冒頭でも書いたロジクールの K480 が重さ 800g 以上もあることも当然といえば当然なわけです。



ただ、いくら理屈が判っていてもキーボードだけで 800g 以上もあるものを持ち歩く気にはなれません。モバイル用キーボードと扱うにはちょっと無理があります。

こういったキーボード上のスリットに挿し込むタイプ以外の、膝上で使えそうなモバイルキーボードがないか、何か良いアイデア商品はないものか、Amazon だけでなく Ali Express などでも探してみたのですが、今ひとつ「コレだ!」とくるものがないまま。

どうしても必要というものではないどころか、単なる物欲に近いものですから、無ければ無いで仕方ない、無駄遣いすることはないわ、と思っていたのですが、今年初めにふと購入したのが、コレ↓



ロジクール K480 と同じような仕組みの中華製ノーブランドな製品で、キーボードの上にスリットがあってそこにスマホやタブレットを挿し込むタイプのモバイルキーボード。見た目も似ていますが、
  • キー形状が K480 は丸型に対して本製品は一般的な角丸四角形
  • K480 は乾電池式なのに対して本製品は充電式
  • 公称重量が K480 の半分強の 468g

という差があります。

800g 以上もある K480 をモバイル・キーボードとして持ち歩く気は1ミリも起きなかったが、400g 台ならギリ我慢できるかな?


と思ったのが購入理由。公称重量 468g と言えば、11インチ iPad Pro や iPad Air とほぼ同じ重さ。

さらに、K480 もロジクールのキーボードにしては安価で実売4千円くらいなわけですが、本製品は2千円台。少し前のセールでさらに安くなっていた上、利用期限が迫っていた Amazon ポイントで買えちゃうタイミングだったので、それを使って試しに買ってみた次第。

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でまぁ、ぶっちゃけ言うと、

買ってはいけない代物


でした😩

商品が届いてパッケージを持った瞬間「こりゃ失敗だったかも…」と思う重さで、パッケージ開けて製品を持った時も

これ、どう考えても 400g 台の重さじゃないよな?11インチ iPad Pro より絶対重いんだけど


と思って計ったら、

公称重量 468g なのに
実際に測ったら657.5g ┐(´д`)┌


酷え!と言いたくなるくらいのスペック詐欺。とはいえ、所詮ノーブランド中華製品ですから、これくらいで目くじら立てても仕方ないというか、Ali Express で買うのと同じく想定の範囲内…と言いたいけど、さすがに 200g、40% もサバを読むとはねぇ…

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よっぽど即返品しようかと思ったのですが、元々

ダメもとで一度はこの手のモバイル・キーボードを使ってみるか…


というつもりで購入したわけですので、重量詐欺は別として、ひとまず使ってみて良し悪しを体感してみようと思った次第です。中華製品のスペック詐欺は今に始まったわけではなく耐性はついていますしね(最近は経験する頻度も減ってきたので油断してた😅)。

そう思い直して使い始めてみたところ、

色々な点で他人には全く勧められないし、持ち歩く気にもなれない重さだけど、使い勝手は意外と悪くないし、ちょっとした発見?もあったし、こういうモバイル・キーボードは1個あって悪くないのかも?


なんて思うようになり、ちょっと前までは使っていました。とある重大問題に気づくまでは。

公称重量の他にも細かい問題点もあるので一応ブログ記事にしておくかな、と思っていて、先日ようやく記事をある程度書き進めた段階で、ふと思ったわけです。

そーいや、これだけ仕様が適当なノーブランド中華製品だと、もしかして…


と。

で、底面をひっくり返してみたところ、

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案の定…アウトでした。判る人はすぐ判ると思いますが、これは日本国内で Bluetooth キーボードとしては使っちゃいけないヤツ。念の為、パッケージや簡易マニュアルも見ましたが技適マークはなく、アウトでした。

書いてしまったものがあるので、この怪しいモバイルキーボードの使用感レビュー記事を次回載せますが、このタイプのモバイルキーボードをどうしても使ってみたい、試してみたいという人は(多少重くても)素直にロジクール K480 を購入してください