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これを書いているのがチェッカーが振られてから、ちょうど6時間。
自宅に着いてから4時間近くが経とうとしているのだけど、興奮が未だ冷めやらない。
いつも F1日本GP は特別だけど、今年は特に素晴らしいレースであり、結果だった。

昨秋同様、フェルスタッペン強すぎンゴであり、レッドブル圧倒的すぎであり、
フェルスタッペン独走優勝で、レッドブルのワンツーという、
それだけを見れば「いつものことじゃん、ツマンネ」となるところだけれど、違った。


近年の鈴鹿サーキットの F1 にはないくらいのパッシングがあったこと、
トップはともかく、3位表彰台争い、10位入賞を争う戦いが熾烈だったこと、
そしてその入賞(ポイント)争いに勝利した角田裕毅選手!

予選10位、3度目の正直で日本 GP 初の入賞、ポイント獲得を皆が期待した決勝レース。
スタートで出遅れた?と思う間もなくスタートした車たちがS字を駆け上がり逆バンクへ…
というところで、ふと右手のS字を見れば2台の車が絡んでのクラッシュが発生、
そのうち1台は青い RB のマシン。

「え?もしかして見間違えて、角田くんがクラッシュに巻き込まれた??」
と Dスタンドの観客は総立ち。
ただ、クラッシュしたのは角田くんではなくリカルドと判明し、
申し訳ないが皆一安心。

30分の赤旗中断後のリスタートではさっきの失敗を繰り返すことなく、
ソフトタイヤに履き替えたことでハードタイヤ勢を3台抜いてスタンドは毎週拍手。
さすがに地力が違いすぎるメルセデスのラッセルさんには抜かれるも
「まー、ラッセルに抜かれるのは仕方ないよなー」という声があちこちから聞こえ、
ハードタイヤ交換後はボッタスさんにアンダーカットされるもアルピーヌ勢を抜いていく中、
親友ガスリーを目の前の逆バンクで大外刈りして大盛り上がり!

現在のF1サーカスでは数少なくなったトラディショナルコースの鈴鹿、
エスケープゾーンだけでなくコース幅も狭くて抜きにくいと言われているのが嘘のように、
今日はあちこちでパッシング祭りだったのも見応えあるレースだった。

そして今日のハイライトとも言える2度目のピットインでは、
10位入賞を争う5台が同時にピットインして、最初に出てきたのが RB 角田選手。
最高最速のピット作業で2〜3台をぶち抜いてコース復帰。

それを目の前で見たグランドスタンドでは大歓声が上がり、
向かいにいる Dスタンドの観客も、目の前を集団の戦闘で角田選手が通過して、
またまた大盛り上がり!!

その時点で11位、皆が「あと1台抜けば入賞圏内…なんとか🙏」と願う中、
ヒュルケンベルグをストレートエンドから1〜2コーナー、S字で追い回し、
「次のストレートで DRS 使って抜けるはず」と皆が思ったところで
またまた目の前の逆バンクでヒュルケンベルグを抜き去って大歓声。
逆バンクでここまで豪快にパッシングしまくることもないから、
それを目の前で見せられたら、そりゃまぁ皆んな大興奮もいいところ。

残り9周、8周、7周…後ろからはマシンポテンシャルのあるストロールが迫ってくる。
「ストロール、空気読んでくれよ〜」なんて思って祈る中、
最後の最後になって角田選手はベストラップを連発。
しっかりタイヤマネージメント、レースコントロールをしていたわけでで、
皆が心配するより遥かに確実な走りで、F1日本GPでは初の10位入賞!ポイントゲット。

チェッカーフラッグの後には観客席に手を振りながら1周(写真最後の2枚)。
いやぁ、こんなに興奮した F1日本GP も久しぶりだった…
何よりも12年ぶりに日本人が入賞したのは何よりも嬉しいこと。
今は上位5チーム(10選手)と下位チームにマシンの差がありすぎて、
下位チームのドライバーがベスト10に入ることはなかなか困難だからね…

そして、そんな角田選手の走りに、コロコロ変わる状況に、
スタンドで観戦していたほとんど観客は喜び、手に汗を握り、
現地生観戦ならではの雰囲気、興奮の共有、思いの一体化があった。

家庭の事情から近年、高いチケットの元が取れるほど滞在時間も取れなくなってきた。
「来年の F1日本GP は一旦チケット購入を止めておくかな?」
「もし来るとしても西エリア券にしておくかな?」
なんて思っていたけれど、こんなレースを見せられたら来年も来るしかないよなぁ。

比較的安いチケットを買っても、この2〜3日で吹っ飛ぶ金額は結構だけど、
今回の F1日本GP は素直に「高いチケット買う価値あったわ」と納得である。
おめでとう角田裕毅選手👏👏👏

(Z 9 + Z 24-200mm f/4-6.3 VR)