その昔、セガのアーケードゲームで一斉を風靡した体感筐体シリーズが大好きで、その最終期に登場した3D 体感筐体「R360」で G-LOC を初めてプレイした時は「こりゃすげー」と感動したことがありました。当時でも1回500円で、気軽に何度もプレイできる金額ではありませんでしたが…(おまけに待ち行列も凄かった)
ひと昔前、友人宅で PS4 + PS VR でエアーコンバットやグランツーリスモをプレイさせてもらった時も大きなインパクトがあり、だいぶ購入を迷いました。が、当時 PS3 を処分したくらいにはゲームから離れていたので結局スルー、その後 Quest 2 単体での VR ゲームも今ひとつハマりませんでした。
(VR のために買ったわけではないけれど Steam で購入した PC 向けエースコンバット7は VR 非対応だったのは残念でした…まぁセールで安く買ったクチなので文句を言える筋合いではないですが)
そんな中、ここにきてようやくハマるモノができて、今後は少しずつ PC の VR 対応ゲームに手を出しそうな気も…(プレイ時間も捻出できないのに)。でも、ええ大人になってから娯楽で少しでも感心感動できるものが見つかるのも悪くない、というか有難いことです☺️
昨今は VR というよりも AR/MR の方向が主流になっている印象ですし、Vision Pro や Quest みたいなグラスやヘッドセットがそう簡単に普及するとも思えませんが、それでも 20〜30年すれば軽量かつ違和感のないデバイスを装着するのが普通になっていて、ゲームも VR でプレイするのが当たり前になってるのかもなぁ…と夢想したりします。それを自分の目で確かめるのは難しそうですが。
さて、先月から長々と6回にわたって書いてきた「GeForce RTX 4060 搭載の廉価ゲーミングノートPC で Microsoft Flight Simulator 2020(以下 MSFS)はどこまでできるのか?」という話の、最終回。たぶん。
昨夏、十数万円台半ばにて 本機 ASUS TUF Gaming F1 (2023) FX507ZV4 を購入した時には既に meta Quest 2 を持っていたため、「そのうち MSFS の VR プレイを体験しておきたい、動くかな?」なんて思っていたのに、ようやく試したのは今年の正月。
と VR プレイにちょいと感動したのは前回記事で強調したとおり。たかがゲームですが、この歳になって、へーすげー、と感じられることがあったのは嬉しいことでもありました。
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【6】〜性能的に厳しいけどVRプレイは最高にイカす体験
そんな MSFS の VR プレイの素晴らしさをブログに書こうと思っただけなのに「WQHD 解像度の最高画質でどれくらいプレイできるのか?」「無理やりマルチディスプレイでプレイしてみたらどうだったか?」など横道に反れまくって2ヶ月。
それらは全部前置きであり、言いたいのは前回記事で書いたように
であり、正月の VR プレイ初体験以降は、手間暇と毎度のトラブルにストレスを感じながらも VR プレイで MSFS を楽しむことが中心になっています☺️
MSFS の VR プレイの魅力に虜になった身としては
と言いたいところであり、
と絶賛背中押しをしたいところです。VR ヘッドセット代が 3万円強なら PC と合わせて20万円前後で揃えられると思えば、滅茶苦茶ハードルが高いわけではないですからね。
しかしながら、前回記事で再三再四述べたように、本機 ASUS TUF Gaming F15 (2023) FX507ZV4 の Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 Laptop というスペックでは最高にパワーを必要とする VR プレイはギリギリ動くレベルであり、
のは予め強調しておきたいところです。散々 VR プレイの良いところを語っている私も、ある程度まともに動くポイント、手順を見つけるまでは嫌になることもありましたから…😓
RTX 4090 と最高性能の CPU を搭載していれば起きないようなトラブルでも、マシンスペックが低いために起きる問題は色々あります。お金がないなら我慢が必要です。解像度や画質が低い我慢だけでなく、トラブル多発に対する忍耐力も必要😩
とはいえ、
と思っているのでこんな記事を書いているわけですが、そのことも踏まえて、今回はここ数ヶ月自分がプレイした中で自分なりにまとめた、
「VR プレイがギリギリ可能な廉価ゲーミング PC で MSFS を VR プレイする場合の注意点と手順」
を以下に記しておきたいと思います。
ひと昔前、友人宅で PS4 + PS VR でエアーコンバットやグランツーリスモをプレイさせてもらった時も大きなインパクトがあり、だいぶ購入を迷いました。が、当時 PS3 を処分したくらいにはゲームから離れていたので結局スルー、その後 Quest 2 単体での VR ゲームも今ひとつハマりませんでした。
(VR のために買ったわけではないけれど Steam で購入した PC 向けエースコンバット7は VR 非対応だったのは残念でした…まぁセールで安く買ったクチなので文句を言える筋合いではないですが)
そんな中、ここにきてようやくハマるモノができて、今後は少しずつ PC の VR 対応ゲームに手を出しそうな気も…(プレイ時間も捻出できないのに)。でも、ええ大人になってから娯楽で少しでも感心感動できるものが見つかるのも悪くない、というか有難いことです☺️
昨今は VR というよりも AR/MR の方向が主流になっている印象ですし、Vision Pro や Quest みたいなグラスやヘッドセットがそう簡単に普及するとも思えませんが、それでも 20〜30年すれば軽量かつ違和感のないデバイスを装着するのが普通になっていて、ゲームも VR でプレイするのが当たり前になってるのかもなぁ…と夢想したりします。それを自分の目で確かめるのは難しそうですが。
さて、先月から長々と6回にわたって書いてきた「GeForce RTX 4060 搭載の廉価ゲーミングノートPC で Microsoft Flight Simulator 2020(以下 MSFS)はどこまでできるのか?」という話の、最終回。たぶん。
昨夏、十数万円台半ばにて 本機 ASUS TUF Gaming F1 (2023) FX507ZV4 を購入した時には既に meta Quest 2 を持っていたため、「そのうち MSFS の VR プレイを体験しておきたい、動くかな?」なんて思っていたのに、ようやく試したのは今年の正月。
PC 性能が低くて画質をだいぶ落とさないとプレイできないし、よく落ちるし、Quest 2 では解像度も表示品質も低くて微妙なところも多いけど、これはヤバい、凄い、ディスプレイでの通常プレイでは絶対味わえない体験だわ🤩
と VR プレイにちょいと感動したのは前回記事で強調したとおり。たかがゲームですが、この歳になって、へーすげー、と感じられることがあったのは嬉しいことでもありました。
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【6】〜性能的に厳しいけどVRプレイは最高にイカす体験
そんな MSFS の VR プレイの素晴らしさをブログに書こうと思っただけなのに「WQHD 解像度の最高画質でどれくらいプレイできるのか?」「無理やりマルチディスプレイでプレイしてみたらどうだったか?」など横道に反れまくって2ヶ月。
それらは全部前置きであり、言いたいのは前回記事で書いたように
スペック不足でよく落ちるし
本機+Quest 2では難点も多いけど
VRプレイは最高にイカす体験
本機+Quest 2では難点も多いけど
VRプレイは最高にイカす体験
であり、正月の VR プレイ初体験以降は、手間暇と毎度のトラブルにストレスを感じながらも VR プレイで MSFS を楽しむことが中心になっています☺️
MSFS の VR プレイの魅力に虜になった身としては
GeForce RTX 4060 搭載機みたいな廉価ゲーミング PC でも MSFS の VRプレイは可能だし、試してみてよ、試す価値ありよ
と言いたいところであり、
Quest 2 は解像度も表示品質も決して高くないけど、その分 RTX 4060 程度の GPU とは性能バランスが良いし、VR ヘッドセットの中では安い製品だから手を出すハードルも低め
と絶賛背中押しをしたいところです。VR ヘッドセット代が 3万円強なら PC と合わせて20万円前後で揃えられると思えば、滅茶苦茶ハードルが高いわけではないですからね。
しかしながら、前回記事で再三再四述べたように、本機 ASUS TUF Gaming F15 (2023) FX507ZV4 の Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 Laptop というスペックでは最高にパワーを必要とする VR プレイはギリギリ動くレベルであり、
とにかくよく落ちる
のは予め強調しておきたいところです。散々 VR プレイの良いところを語っている私も、ある程度まともに動くポイント、手順を見つけるまでは嫌になることもありましたから…😓
RTX 4090 と最高性能の CPU を搭載していれば起きないようなトラブルでも、マシンスペックが低いために起きる問題は色々あります。お金がないなら我慢が必要です。解像度や画質が低い我慢だけでなく、トラブル多発に対する忍耐力も必要😩
とはいえ、
トラブル多発を我慢してでも
VRプレイする価値はある
VRプレイする価値はある
と思っているのでこんな記事を書いているわけですが、そのことも踏まえて、今回はここ数ヶ月自分がプレイした中で自分なりにまとめた、
「VR プレイがギリギリ可能な廉価ゲーミング PC で MSFS を VR プレイする場合の注意点と手順」
を以下に記しておきたいと思います。
まず、基本的な設定や注意点として、以下を挙げておきます。
前回記事で記した内容もありますが、マシンパワーぎりぎりの PC で VR プレイする際の大前提としてはこんなところでしょうか。
なお、上記の注意点は、あくまで Core i7-12700H & RTX 4060 搭載の廉価ゲーミングノートPC(メモリ 32GB、SSD 512MB + 2TB)に Quest 2 を組み合わせた際の注意点であり、より高スペックな PC ではここまで必要としないかもしれません。
画質プリセットについては前回詳述しましたので細かいところは省略しますが、VR ヘッドセットに Quest 2 を使っている限り画質設定を無駄に上げても見た目の印象はあまり変わりませんし、逆に VR 映像の滑らかさが下がって目や頭の負担が増したり、VR 酔いを誘発するだけです。
画質設定のアップスケーリングは、パフォーマンス優先設定にすると機外風景の解像感が落ちるだけでなく、細かい計器の文字数値が見づらくなる問題がありますが、バランス設定にするだけでフレームレートに大きく影響するため、本機のような廉価ゲーミング PC でプレイする限りは DLSS パフォーマンス優先設定で我慢せざるを得ません。
PC のネットワーク接続については普段使いの Wi-Fi 接続のままだと Steam Link 起動時に警告される上、実際に使っていても Wi-Fi 接続よりも有線 LAN 接続の方が動作が安定して、落ちる頻度もフレームレートも改善されるように思います。
VR プレイでは低フレームレートやスタッタリングが目の過剰な負担や気分が悪くなることに繋がるため、通常プレイ以上に表示の滑らかさ、スタッタリングの少なさを必要としますから、通常プレイでは PC のパワー設定をパフォーマンスでプレイしてる私も VR プレイではターボモード一択。
ターボモードでは PC のファン騒音が結構しますが、サウンドが VR ヘッドセットから出るためファンの騒音はあまり気にならないので、ターボモードを使うことに抵抗が少ないこともあります。
あと、一番重要?でありながらも納得するまで時間がかかったことですが、
ということ。少なくとも Quest 2 側で Steam Link アプリは終了し、PC 側は MSFS を終了して、改めて Quest 2 で Steam Link アプリを起動して、そこから MSFS を起動…は必要です(パフォーマンスが落ちることがちょくちょくあるので全部やり直しの方がベター)。
いくらご機嫌に飛んでいたとしても諦めて、VR ヘッドセット側の Steam Link も、PC 側の MSFS も一度終了して、VR と PC のケーブル接続も切って、VR ヘッドセットだけでなく PC も念の為に再起動して、後述する手順で MSFS の VR プレイの開始までやり直すことを強く推奨します。
高負荷がかかった条件では Steam Link の接続が切れて止まることが多いため、Steam Link を再接続できれば復旧できるはず…と思ってやるのですが、まぁ時間の無駄ですね。私自身どれだけ時間を無駄にしたか。
MSFS は今どきのゲームとしては信じられないくらい起動にメッチャ時間がかかるので、MSFS を一度終了してやり直すことはしたくないので、どうしても続きでプレイしたくて Steam Link の再接続をトライしたくなるわけですが、完全に復旧するのは難しい。
再接続を繰り返していると 10回に1回くらいは接続できますが、MSFS のプレイ画面に戻ったかと思ったら、Steam Link のホーム画面が被ってきて、そこでニッチもサッチも行かなくなり、VR 内の表示もおかしなことになって気分が悪くなることもしばしば。
たとえ運良くフライトに復帰できても、フレームレートが下がっていたりスタッタリング頻度が増えていたりで、一度止まるまでのようなスムースなプレイは望めません。ダメ元で復旧を頑張るなら最初からやり直した方が早いし、精神衛生上も良いと思います。
もちろん、VRAM や処理能力に余裕のあるハイスペック PC の場合はこの限りではなく、Steam Link の接続が切れても再度復旧できることもあるでしょう。ただ、本機のような廉価ゲーミング PC では諦めてやり直した方が賢明です。面倒くさいけど。ホント萎えるけど。
楽しく飛んでいる最中に突然プレイが止まったりしたら(VR 画面の端がブラックアウトしたり復旧したりという妖しい予兆が出る時もある)、それを諦めて終了し、MSFS のプレイ開始までのクソ長い時間をもう一度というのはキツいですが、何度も悪あがきした結果、止まったら諦めてやり直すのが一番早い、というのが私の結論です。
ま、深夜寝る前にちょっとプレイが多い私としては、VR プレイ中に落ちたら「またか…」という思いとともに「今日は諦めて寝るか」となることが多いですけどね😅
おまけに、ある程度の時間をフライトしてから止まったならまだしも、VR ヘッドセットを起動して PC に接続、そこからクソ長い MSFS 起動時間を待ち、さらに指定したフライトのためのデーターロード時間を待って、いざフライト!と「飛行」ボタンを押した途端にフリーズ、なんてことも一度のみならず経験しています😥
また、VR 画面がロード表示からコクピット視点に切り替わった時に何故か「フライト準備完了」ボタンが出てこない、という現象も幾度が経験していますが、その時はフライトスティックやキーボードなどの一時停止ボタンを押して、再フライトなり MSFS のホーム画面に戻ってやり直すことができるのですが、フリーズされるとお手上げです。
さすがに、こういう時は心折れますね。2日連続で発生した時は、しばらく VR プレイをやめて通常プレイばかりに戻りました…orz
こんなネガティブ要素ばかりでは勧めているよりは止めているような書き方になってしまいますが、
ということはお伝えしておかねば、とも思う次第です。良いことばかりではありません。
を持った上で VR プレイに挑めば楽しめる、かも、であり、このあたりは個人差があるので、なかなか積極的に他人の背中は押せない要因です。
上記に加えて、私自身が数ヶ月 MSFS の VR プレイを試してきた中での注意点をもう一つ挙げるとすれば、MSFS の VR プレイまでの起動手順は以下のフローが一番確実と考えています。
この手順が正解かどうかは分かりませんが、数ヶ月の経験ではこの手順が一番確実というかフライトに漕ぎ着けられる可能性が高く、最近はこの手順を守るようにしています。トラブル発生時にやり直す時も、全部これをやり直しています。面倒だけど。時間かかるけど😩
MSFS を予め PC 画面上で起動しておいてから Quest 2 と PC を接続して Steam Link の接続を確立させて…というのは(PC のスペックが低いせいか?)トラブル発生時と同じで上手くいかないことが多く(下記↓画面参照)、面倒だけど先に Quest 2 と PC の接続を確立したのち Steam Link のホーム画面から MSFS を起動しています。
MSFS のホーム画面が表示されたら最初に VR モードに切り替える、というのも、後から切り替えるとトラブルが起きることが多く、特にフライト準備画面まで行ってからキーボードショートカットで切り替えるとおかしくなることを何度か経験しているので、最初に VR モードに切り替えてしまいます。
それに通常モードのままだと VR ヘッドセット内のホーム画面や設定画面の表示は画面が湾曲して表示されますが、VR モードに切り替えれば平面に表示されて見やすくなりますから、最初に VR モードに切り替えない理由はないですね。
ただ、この時、Quest コントローラーやマウスなどのポインティングデバイスで画面下部の VR 切り替えボタンを押しても反応しない、切り替わらないことがあります。
これは PC 側の画面で MSFS のウィンドウがフルスクリーンになっておらず、下記画面写真のように PC 側の画面では画面下部のボタンメニュー類が Windows タスクバーに隠れている状態になっており、この状態だと VR ヘッドセット内では表示されていても画面下部のボタンメニューは反応しない、という現象が起きます。
キーボードショートカットでの VR モード切り替えは問題なく可能なのですが、この状態で VR モードにしてプレイを始めると先々困ることが発生する時もあるので、逆にここで確認して、PC 側の MSFS ウィンドウがフルスクリーンになっていない場合は VR ヘッドセットを一時的に外して PC の操作を行うか、オプションメニューからフルスクリーンに設定し直してから VR モードに入ります。面倒臭いです…
先に示した MSFS VR プレイの起動手順は自分自身が色々試して一番問題が起きにくいと思える手順ではありますが、それでも
といったトラブルは経験しています(上記の多くが複数回経験済み)。
このように、プレイ中に突如 Steam Link の接続が切れる(プレイ中のトラブルの 7〜8割)、フリーズする、プレイが継続不可能なくらい VR 画面が乱れる(気持ち悪くなる)、といったプレイが完全に止まる問題以外にも細々と、プレイ前後にトラブルが発生することはあります。
VR プレイ最高!素晴らしい!と思っている私でも、トラブルが起きて全部再起動して一からやり直すのはウンザリしますし、萎えて PC の電源を落とすことの方が多いです。それでも次のプレイ機会には「VR でやろか」と思っちゃう魅力はありますけど…
MSFS に限らず PC ゲームの VR プレイは GPU パワーと VRAM を大量に必要とするもので、両眼の映像を生成する点で前々回紹介のマルチスクリーンプレイと同等またはそれ以上の負荷、特に VRAM 8GB というスペックが不安定さを生んでいるのだろうと思います。
そんなギリギリで動かしている VR プレイですので、トラブルと言えること以外でも以下のような注意点があります。
VR ヘッドセット内の視界に関しての不満点は、はるかに性能の良い PC と高解像度な VR ヘッドセットを用意しないと解決できない問題ですが、VR プレイにおける操作のしやすさは自分のやりようで色々と改善できると思います。
また、解像度も表示品質も低い Quest 2 に対して色々文句を言っていますが、前回も書いたとおり、使っている VR ヘッドセットが解像度の低い Quest 2 だからこそ、廉価ゲーミング PC の性能でプレイ可能なバランスを保っているとも言えますので、Quest 2 にあまり厳しいことは言えません😅
問題点ばかり挙げてきましたが、VR プレイで思いのほか良かった点として、VR プレイ向けに画質設定を落としているせいか、負荷の大きな VR プレイでは絶対飛べないだろうと覚悟していたニューヨークやロンドン、サンフランシスコなど大都市中心部でも、割と違和感の少ない動きで飛べていることが多いということ。
激重シーナリーアドオンとして4回目の記事で紹介、条件を変えて試した「JAPAN OSAKA CITY WOW」アドオンを入れた大阪市中心部も割とあっさり飛べてしまいました。
もちろん、条件によってはフレームレートが落ちて VR プレイに厳しいこともありますし、スタッタリングが発生して VR ヘッドセット内で「うげっ」って感じになることもあります。
前回書きましたが、ワールドアップデート JAPAN + SamScene3D「Tokyo Landmarks Enhanced」+Shige 氏の東京シーナリー(共存パッチ版)と盛りまくった東京都心の遊覧飛行は 100%、Steam Link が落ちます。落ちるまでどれくらい飛べるかは条件次第ですが…
(追記:Tokyo Landmarks Enhanced か Shige 氏の東京シーナリーかの、いずれかを抜けば、100% 落ちないわけではないし、フレームレートは低めだけど、だいたい飛べるようになります)
そういうこともあるとはいえ、事前に VR プレイに対するスペックハードルの高さを目にしていた身としては、
と(ちょくちょく Steam Link が落ちてプレイを途中で断念しながらも)楽しく飛べています。まぁもう少し落ちなければ嬉しいですけれど…
MSFS 側の画質設定を落としていること、Quest 2 の表示解像度が低いことから、山や海、光、水など自然物の表現はいささか残念ですが、前回も触れたグランドキャニオンの谷を飛ぶような時は表示画質の拙さ以上のインパクトがあって VR プレイの醍醐味を感じます。
そうは言っても最初の感動が薄れ、慣れたら画質的不満も出るでしょうし、↓下記画面写真のようにテクスチャが貼られていない山肌、地面がちょくちょく見受けられるところは PC 性能の限界というところなのでしょう。仕方ありません…
あともう一つ、マシンパワー的にギリギリの負荷でプレイしてるために(負荷が増大する)地上交通を動かすには厳しく、フライト中に地上を見ても車が1台も走ってなくて死の街の上を飛んでいる残念さはあります。
通常プレイ時に地上の道路を車が適当に走り回っているのを見てもオマケ程度にしか感じていなかったのですが、いざ地上に全く動きのない上を飛んでいると、かなり物足りない印象はありますね。まぁ廉価ゲーミングノート PC でのプレイでは望むべくもありません😩
画質プリセットをローエンドまで下げれば地上交通も多少動かせるのかもしれませんが、ローエンド画質は描写が本当に残念なので、そこまで下げるよりは地上交通を諦めることを選んでいます。
以上、長々と、ひじょーに長々と、「RTX 4060 な廉価ゲーミングノート PC で Microsoft Simulator 2020がどれくらいプレイできるか?」「VR プレイはどれくらい可能なのか?問題点は?」ということを書き連ねてきました。
VR プレイの体験感覚は文字どころか写真でも動画でも全く伝わらない話なので、とりあえず自分が書きたいように書いてきただけでありますが、
という思いだけを、そして廉価ゲーミング PC に Quest 2 という、ある意味ミニマムな組み合わせでのプレイには色々トラブルと我慢がつきものだ、それでもプレイする価値あり、ということが少しでも判ってもらえれば幸いです。
色々試して手順その他を確立してきて、トラブル頻度も少しずつ減ってはいる…はず…ですしね、たぶん。きっと。
いずれにせよ、こうやって MSFS の VR プレイを(色々なトラブルに直面しながら)楽しんでいると、
と思ってしまうわけです。お正月に書いた今年の物欲展望記事で今年欲しいものとして「ゲーミング PC」を挙げたのも、それが理由。
■ 物欲展望 2024 【後編】〜今年買わなくても…と思うモノが大半だけど
そうは言っても、本機を昨夏に購入したばかりだし、ここから上はコスパも落ちるし、昨年からの円安その他による値段高騰を見ると今買うのはバカらしいし(かと言って円高に振れる要素も少ないですが)、とブレーキを踏ませてくれる材料があって踏み止まれています😅
本格的なゲーミング PC を揃えるならデスクトップ機にしたいけど、もうデスクトップ機は置きたくないし…と思いながら時々ネットショップのページを見て、
という堂々巡りを繰り返している限りは大丈夫、我慢できるはずです😅
加えて、もう一つ、
「新しいゲーム用 PC 購入は、自分の MSFS (と DCS World)のプレイスキルが向上してから」
と、ハードルを自分に課しましたので、しばらくは我慢…するつもりです💪😤
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【1】〜条件付きなら高画質でも意外と飛べる
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【2】〜詳細に造られた観光地・大都市は、画質を取るか動きのスムースさをとるか悩ましい
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【3】〜シーナリーアドオン/空港アドオンを使った場合の見た目・負荷比較例
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【4】〜激重「JAPAN OSAKA CITY WOW」を色々比較
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【5】〜無理やりマルチディスプレイお試し編
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【6】〜性能的に厳しいけどVRプレイは最高にイカす体験
- MSFS の VR 画質プリセットは(VR プレイ時のみ選択可能な)デフォルトに設定
- アップスケーリングは DLSS を選択して必ずパフォーマンス優先に設定
- MSFS 以外のバックグラウンドタスクは極力走らないようにしておく(コレ重要!)
- PC のネットワーク接続は Wi-Fi ではなく有線 LAN で
- ヘッドセットと PC を接続する USB ケーブルは高品質なものを使う(瞬間的な断線が命取り)
- 予め PC は再起動してクリーンな状態にしておく方がベター
(今の Windows のシステム終了は通常、完全なシステム終了ではないため) - PC のパフォーマンスモードは最高性能を出せるモード(ASUS Armoury Crate ならターボモード)に設定
- 何か問題が起きたら(エラー発生で止まったりしたら)素直にアプリもハードも再起動してやり直す(悪あがきは時間の無駄)
- 手間と時間かけて、いざフライト開始!で「フライト準備完了」ボタンを押した途端にフリーズしても泣かない覚悟を持つ😅
前回記事で記した内容もありますが、マシンパワーぎりぎりの PC で VR プレイする際の大前提としてはこんなところでしょうか。
なお、上記の注意点は、あくまで Core i7-12700H & RTX 4060 搭載の廉価ゲーミングノートPC(メモリ 32GB、SSD 512MB + 2TB)に Quest 2 を組み合わせた際の注意点であり、より高スペックな PC ではここまで必要としないかもしれません。
画質プリセットについては前回詳述しましたので細かいところは省略しますが、VR ヘッドセットに Quest 2 を使っている限り画質設定を無駄に上げても見た目の印象はあまり変わりませんし、逆に VR 映像の滑らかさが下がって目や頭の負担が増したり、VR 酔いを誘発するだけです。
画質設定のアップスケーリングは、パフォーマンス優先設定にすると機外風景の解像感が落ちるだけでなく、細かい計器の文字数値が見づらくなる問題がありますが、バランス設定にするだけでフレームレートに大きく影響するため、本機のような廉価ゲーミング PC でプレイする限りは DLSS パフォーマンス優先設定で我慢せざるを得ません。
PC のネットワーク接続については普段使いの Wi-Fi 接続のままだと Steam Link 起動時に警告される上、実際に使っていても Wi-Fi 接続よりも有線 LAN 接続の方が動作が安定して、落ちる頻度もフレームレートも改善されるように思います。
VR プレイでは低フレームレートやスタッタリングが目の過剰な負担や気分が悪くなることに繋がるため、通常プレイ以上に表示の滑らかさ、スタッタリングの少なさを必要としますから、通常プレイでは PC のパワー設定をパフォーマンスでプレイしてる私も VR プレイではターボモード一択。
ターボモードでは PC のファン騒音が結構しますが、サウンドが VR ヘッドセットから出るためファンの騒音はあまり気にならないので、ターボモードを使うことに抵抗が少ないこともあります。
あと、一番重要?でありながらも納得するまで時間がかかったことですが、
何か問題が起きたら諦めて全部再起動すべし
ということ。少なくとも Quest 2 側で Steam Link アプリは終了し、PC 側は MSFS を終了して、改めて Quest 2 で Steam Link アプリを起動して、そこから MSFS を起動…は必要です(パフォーマンスが落ちることがちょくちょくあるので全部やり直しの方がベター)。
いくらご機嫌に飛んでいたとしても諦めて、VR ヘッドセット側の Steam Link も、PC 側の MSFS も一度終了して、VR と PC のケーブル接続も切って、VR ヘッドセットだけでなく PC も念の為に再起動して、後述する手順で MSFS の VR プレイの開始までやり直すことを強く推奨します。
高負荷がかかった条件では Steam Link の接続が切れて止まることが多いため、Steam Link を再接続できれば復旧できるはず…と思ってやるのですが、まぁ時間の無駄ですね。私自身どれだけ時間を無駄にしたか。
MSFS は今どきのゲームとしては信じられないくらい起動にメッチャ時間がかかるので、MSFS を一度終了してやり直すことはしたくないので、どうしても続きでプレイしたくて Steam Link の再接続をトライしたくなるわけですが、完全に復旧するのは難しい。
再接続を繰り返していると 10回に1回くらいは接続できますが、MSFS のプレイ画面に戻ったかと思ったら、Steam Link のホーム画面が被ってきて、そこでニッチもサッチも行かなくなり、VR 内の表示もおかしなことになって気分が悪くなることもしばしば。
たとえ運良くフライトに復帰できても、フレームレートが下がっていたりスタッタリング頻度が増えていたりで、一度止まるまでのようなスムースなプレイは望めません。ダメ元で復旧を頑張るなら最初からやり直した方が早いし、精神衛生上も良いと思います。
もちろん、VRAM や処理能力に余裕のあるハイスペック PC の場合はこの限りではなく、Steam Link の接続が切れても再度復旧できることもあるでしょう。ただ、本機のような廉価ゲーミング PC では諦めてやり直した方が賢明です。面倒くさいけど。ホント萎えるけど。
楽しく飛んでいる最中に突然プレイが止まったりしたら(VR 画面の端がブラックアウトしたり復旧したりという妖しい予兆が出る時もある)、それを諦めて終了し、MSFS のプレイ開始までのクソ長い時間をもう一度というのはキツいですが、何度も悪あがきした結果、止まったら諦めてやり直すのが一番早い、というのが私の結論です。
ま、深夜寝る前にちょっとプレイが多い私としては、VR プレイ中に落ちたら「またか…」という思いとともに「今日は諦めて寝るか」となることが多いですけどね😅
(羽田から離陸して…)
(ベイエリアを遊覧し…)
(スカイツリーを見ながら旋回し…)
(都心を見ながら再び東京湾へ…)
(と思ったら毎度のコレ😩)
(エラー画面の横に風景が見てるのが哀しい)
(かと思えば反対側は天地が逆になってる)
(ベイエリアを遊覧し…)
(スカイツリーを見ながら旋回し…)
(都心を見ながら再び東京湾へ…)
(と思ったら毎度のコレ😩)
(エラー画面の横に風景が見てるのが哀しい)
(かと思えば反対側は天地が逆になってる)
おまけに、ある程度の時間をフライトしてから止まったならまだしも、VR ヘッドセットを起動して PC に接続、そこからクソ長い MSFS 起動時間を待ち、さらに指定したフライトのためのデーターロード時間を待って、いざフライト!と「飛行」ボタンを押した途端にフリーズ、なんてことも一度のみならず経験しています😥
また、VR 画面がロード表示からコクピット視点に切り替わった時に何故か「フライト準備完了」ボタンが出てこない、という現象も幾度が経験していますが、その時はフライトスティックやキーボードなどの一時停止ボタンを押して、再フライトなり MSFS のホーム画面に戻ってやり直すことができるのですが、フリーズされるとお手上げです。
さすがに、こういう時は心折れますね。2日連続で発生した時は、しばらく VR プレイをやめて通常プレイばかりに戻りました…orz
こんなネガティブ要素ばかりでは勧めているよりは止めているような書き方になってしまいますが、
VR プレイは素晴らしいけどギリギリのスペックの PC でプレイするなら、これくらいは覚悟してね
ということはお伝えしておかねば、とも思う次第です。良いことばかりではありません。
低画質と動作不安定に対する忍耐力
を持った上で VR プレイに挑めば楽しめる、かも、であり、このあたりは個人差があるので、なかなか積極的に他人の背中は押せない要因です。
上記に加えて、私自身が数ヶ月 MSFS の VR プレイを試してきた中での注意点をもう一つ挙げるとすれば、MSFS の VR プレイまでの起動手順は以下のフローが一番確実と考えています。
- PC の起動(再起動)
- Quest 2 を PC と未接続のまま起動
- Quset 2 を PC と USB ケーブルで接続
- ケーブル接続すると Quest 2 で Oculus Link 起動を促すダイアログが出るが無視(閉じる)
- Quest 2 のライブラリから Steam Link を起動する
- Steam Link 画面で PC との接続ボタンを押す
- Steam Link のホーム画面が表示されたら MSFS のアイコンをクリックして MSFS を Steam Link から起動
- 延々と MSFS の起動を待つ(VR ヘッドセット内の画面は通常の MSFS 起動時と同じ)
- MSFS のホーム画面が表示されたら最初に VR モードに切り替える(コレ重要)
- あとは Quest コントローラー(もしくはマウス)でフライト開始の手順をいつも通りに行う
- フライトデーターのロードが終わって「フライト開始」ボタンを押して VR コクピット視点に切り替わり、無事「フライト準備完了」ボタンが表示され押せてフライト開始できれば OK 👏
(アクティビティの場合は「フライト開始」ボタンを押せば即 VR 外部視点でフライト開始)
この手順が正解かどうかは分かりませんが、数ヶ月の経験ではこの手順が一番確実というかフライトに漕ぎ着けられる可能性が高く、最近はこの手順を守るようにしています。トラブル発生時にやり直す時も、全部これをやり直しています。面倒だけど。時間かかるけど😩
MSFS を予め PC 画面上で起動しておいてから Quest 2 と PC を接続して Steam Link の接続を確立させて…というのは(PC のスペックが低いせいか?)トラブル発生時と同じで上手くいかないことが多く(下記↓画面参照)、面倒だけど先に Quest 2 と PC の接続を確立したのち Steam Link のホーム画面から MSFS を起動しています。
(たまに出るVR初期化失敗エラー)
MSFS のホーム画面が表示されたら最初に VR モードに切り替える、というのも、後から切り替えるとトラブルが起きることが多く、特にフライト準備画面まで行ってからキーボードショートカットで切り替えるとおかしくなることを何度か経験しているので、最初に VR モードに切り替えてしまいます。
それに通常モードのままだと VR ヘッドセット内のホーム画面や設定画面の表示は画面が湾曲して表示されますが、VR モードに切り替えれば平面に表示されて見やすくなりますから、最初に VR モードに切り替えない理由はないですね。
(VRモード切替後のPC画面)
ただ、この時、Quest コントローラーやマウスなどのポインティングデバイスで画面下部の VR 切り替えボタンを押しても反応しない、切り替わらないことがあります。
これは PC 側の画面で MSFS のウィンドウがフルスクリーンになっておらず、下記画面写真のように PC 側の画面では画面下部のボタンメニュー類が Windows タスクバーに隠れている状態になっており、この状態だと VR ヘッドセット内では表示されていても画面下部のボタンメニューは反応しない、という現象が起きます。
キーボードショートカットでの VR モード切り替えは問題なく可能なのですが、この状態で VR モードにしてプレイを始めると先々困ることが発生する時もあるので、逆にここで確認して、PC 側の MSFS ウィンドウがフルスクリーンになっていない場合は VR ヘッドセットを一時的に外して PC の操作を行うか、オプションメニューからフルスクリーンに設定し直してから VR モードに入ります。面倒臭いです…
先に示した MSFS VR プレイの起動手順は自分自身が色々試して一番問題が起きにくいと思える手順ではありますが、それでも
- MSFS 起動後も Steam Link の起動ダイアログが中央に残ったままで消えない(最近は発生しない)
- MSFS を VR モードにした後、スペースキーで画面のセンタリングを促すダイアログが消えない
- MSFS で VR モードと通常モードを行き来したらフリーズ
- プレイ前、プレイ中に突然 Quest コントローラーのポインティング先が固定されて移動できなくなる(使えなくなる)
- ワールドマップでフライトプランを作っている途中で、突然ポインティングデバイスの挙動がおかしくなってマップの拡大縮小や移動が困難になる
- フライトプランを作って飛行開始のためのデーターロード画面で止まったままフリーズ
- データーロードが終わり「飛行」ボタンを押した途端、VR 画面が乱れてフリーズ(既出)
- VR コクピット画面が移れたものの「フライト準備完了」ボタンが表示されない(既出)
- フライト途中で疲れたり電話かかってきたりで VR ヘッドセットを外して、ヘッドセットおよび Steam Link が待機状態になってから復帰しようとすると、うまく復帰しない、挙動がおかしくなる(ぶっちゃけ、途中で待機状態にしてしまうと復帰は運次第)
- 着陸→駐機して、エンジン停止その他行って最後にマスターバッテリーを落としてフライト終了、「メインメニューへ戻る」ボタンを押してメインメニューに戻る途中でフリーズ(これはホントよくある)
- 【追記】書くのを忘れていましたが、事前に作って PC に保存しておいたフライトプランを読み込もうとするとウチの環境では100発100中で VR も MSFS もフリーズします(通常モードでフライトプランを作って VR で開くだけにできないのはかなり厳しいです)
といったトラブルは経験しています(上記の多くが複数回経験済み)。
このように、プレイ中に突如 Steam Link の接続が切れる(プレイ中のトラブルの 7〜8割)、フリーズする、プレイが継続不可能なくらい VR 画面が乱れる(気持ち悪くなる)、といったプレイが完全に止まる問題以外にも細々と、プレイ前後にトラブルが発生することはあります。
VR プレイ最高!素晴らしい!と思っている私でも、トラブルが起きて全部再起動して一からやり直すのはウンザリしますし、萎えて PC の電源を落とすことの方が多いです。それでも次のプレイ機会には「VR でやろか」と思っちゃう魅力はありますけど…
MSFS に限らず PC ゲームの VR プレイは GPU パワーと VRAM を大量に必要とするもので、両眼の映像を生成する点で前々回紹介のマルチスクリーンプレイと同等またはそれ以上の負荷、特に VRAM 8GB というスペックが不安定さを生んでいるのだろうと思います。
そんなギリギリで動かしている VR プレイですので、トラブルと言えること以外でも以下のような注意点があります。
- 前回も書いたように Quest 2 の解像度が低め&表示品質がイマイチのため遠くの風景は解像せず、目が悪くなったような感覚になり、空港滑走路を遠方から視認することが困難(一番困っている問題)
- 計器の表示もセスナ 152 / 172 くらいに大きな計器だと問題なく視認判別できるが、セスナ 208B や旅客機など細かい計器が多くなると小さな文字や数値は顔を近づけてみることになり(リアルかもしれないが)、通常プレイでのディスプレイの画面切り替えの方がスムースに作業ができる
- 通常プレイでも、遠景の目立つオブジェクトと近景は表示されるもの、その中間あたりは地上が草地化してることが多かったが、VR プレイではその状況がより目立つ(酷くなっている)
- 都心部の高層ビルなど地上オブジェクトの多いエリアでの建造物の五月雨的表示も通常プレイより目立つ
- VRモードではランドマークなどのラベル表示が文字化けすることが珍しくない(下記画面を拡大したら文字化けが判るはず)
- VR プレイは Quest のコントローラーで操作可能になっているが、ボタン数も少なくスティック感覚もゲーム向きではないので、素直にジョイスティックかゲームパッドでプレイした方が断然良い
- VR ヘッドセットを被って現実の視界とは切り離され、外部デバイスはブラインド操作になるので、VR プレイを行う前に普通のディスプレイを使った通常プレイで十分操作に慣れておかないと厳しい
- VR ヘッドセットを被っている時の操作は全てブラインド操作なので、キーボードショートカットによる操作よりマウス、Quest コントローラーなどポインティングデバイスによる操作の方が簡単なことが多い
- とはいえ、VR 空間内の計器にはマウスでも Quest コントローラーでも上手く操作できない機器がある(ダイアルを回す操作は難しい)
- ブラインド操作がメインになるため、通常プレイ以上にフライトコントローラーに付いている各種ボタン、スイッチで操作できる方が操作面では快適になる
- Quest 2 でプレイする場合、解像度が低くてずっと目が悪くなったかのような表示でプレイし続けるので目の疲れが半端なく、長時間のプレイは難しい(私の場合、せいぜい1時間少々まで)
VR ヘッドセット内の視界に関しての不満点は、はるかに性能の良い PC と高解像度な VR ヘッドセットを用意しないと解決できない問題ですが、VR プレイにおける操作のしやすさは自分のやりようで色々と改善できると思います。
また、解像度も表示品質も低い Quest 2 に対して色々文句を言っていますが、前回も書いたとおり、使っている VR ヘッドセットが解像度の低い Quest 2 だからこそ、廉価ゲーミング PC の性能でプレイ可能なバランスを保っているとも言えますので、Quest 2 にあまり厳しいことは言えません😅
問題点ばかり挙げてきましたが、VR プレイで思いのほか良かった点として、VR プレイ向けに画質設定を落としているせいか、負荷の大きな VR プレイでは絶対飛べないだろうと覚悟していたニューヨークやロンドン、サンフランシスコなど大都市中心部でも、割と違和感の少ない動きで飛べていることが多いということ。
激重シーナリーアドオンとして4回目の記事で紹介、条件を変えて試した「JAPAN OSAKA CITY WOW」アドオンを入れた大阪市中心部も割とあっさり飛べてしまいました。
もちろん、条件によってはフレームレートが落ちて VR プレイに厳しいこともありますし、スタッタリングが発生して VR ヘッドセット内で「うげっ」って感じになることもあります。
前回書きましたが、ワールドアップデート JAPAN + SamScene3D「Tokyo Landmarks Enhanced」+Shige 氏の東京シーナリー(共存パッチ版)と盛りまくった東京都心の遊覧飛行は 100%、Steam Link が落ちます。落ちるまでどれくらい飛べるかは条件次第ですが…
(追記:Tokyo Landmarks Enhanced か Shige 氏の東京シーナリーかの、いずれかを抜けば、100% 落ちないわけではないし、フレームレートは低めだけど、だいたい飛べるようになります)
そういうこともあるとはいえ、事前に VR プレイに対するスペックハードルの高さを目にしていた身としては、
PC スペック的にギリギリか足りないくらいで動かしている割には、大都市の都心部も意外とちゃんと飛べるもんだ
と(ちょくちょく Steam Link が落ちてプレイを途中で断念しながらも)楽しく飛べています。まぁもう少し落ちなければ嬉しいですけれど…
MSFS 側の画質設定を落としていること、Quest 2 の表示解像度が低いことから、山や海、光、水など自然物の表現はいささか残念ですが、前回も触れたグランドキャニオンの谷を飛ぶような時は表示画質の拙さ以上のインパクトがあって VR プレイの醍醐味を感じます。
そうは言っても最初の感動が薄れ、慣れたら画質的不満も出るでしょうし、↓下記画面写真のようにテクスチャが貼られていない山肌、地面がちょくちょく見受けられるところは PC 性能の限界というところなのでしょう。仕方ありません…
あともう一つ、マシンパワー的にギリギリの負荷でプレイしてるために(負荷が増大する)地上交通を動かすには厳しく、フライト中に地上を見ても車が1台も走ってなくて死の街の上を飛んでいる残念さはあります。
通常プレイ時に地上の道路を車が適当に走り回っているのを見てもオマケ程度にしか感じていなかったのですが、いざ地上に全く動きのない上を飛んでいると、かなり物足りない印象はありますね。まぁ廉価ゲーミングノート PC でのプレイでは望むべくもありません😩
画質プリセットをローエンドまで下げれば地上交通も多少動かせるのかもしれませんが、ローエンド画質は描写が本当に残念なので、そこまで下げるよりは地上交通を諦めることを選んでいます。
以上、長々と、ひじょーに長々と、「RTX 4060 な廉価ゲーミングノート PC で Microsoft Simulator 2020がどれくらいプレイできるか?」「VR プレイはどれくらい可能なのか?問題点は?」ということを書き連ねてきました。
VR プレイの体験感覚は文字どころか写真でも動画でも全く伝わらない話なので、とりあえず自分が書きたいように書いてきただけでありますが、
フライトシムの体験はVRが最良
という思いだけを、そして廉価ゲーミング PC に Quest 2 という、ある意味ミニマムな組み合わせでのプレイには色々トラブルと我慢がつきものだ、それでもプレイする価値あり、ということが少しでも判ってもらえれば幸いです。
色々試して手順その他を確立してきて、トラブル頻度も少しずつ減ってはいる…はず…ですしね、たぶん。きっと。
いずれにせよ、こうやって MSFS の VR プレイを(色々なトラブルに直面しながら)楽しんでいると、
やっぱり MSFS を快適に VR プレイ可能な PC が欲しいなぁ…VR ヘッドセットももっと高解像度高画質なデバイスに変えて、それに耐えうる PC が…
と思ってしまうわけです。お正月に書いた今年の物欲展望記事で今年欲しいものとして「ゲーミング PC」を挙げたのも、それが理由。
■ 物欲展望 2024 【後編】〜今年買わなくても…と思うモノが大半だけど
そうは言っても、本機を昨夏に購入したばかりだし、ここから上はコスパも落ちるし、昨年からの円安その他による値段高騰を見ると今買うのはバカらしいし(かと言って円高に振れる要素も少ないですが)、とブレーキを踏ませてくれる材料があって踏み止まれています😅
本格的なゲーミング PC を揃えるならデスクトップ機にしたいけど、もうデスクトップ機は置きたくないし…と思いながら時々ネットショップのページを見て、
RTX 4090 Laptop 搭載機は無理でも RTX 4080 Laptop 搭載のゲーミングノートPC なら何とかなるかな…でも各種ベンチマークを見ているかぎり、50万出して RTX 4080 Laptop 搭載のノートPC を買っても 30万で揃えられる RTX 4070 SUPER 搭載デスクトップ PC と性能的には変わらないか負けるくらいなのを見ると、やっぱり買えないよなぁ
という堂々巡りを繰り返している限りは大丈夫、我慢できるはずです😅
加えて、もう一つ、
「新しいゲーム用 PC 購入は、自分の MSFS (と DCS World)のプレイスキルが向上してから」
と、ハードルを自分に課しましたので、しばらくは我慢…するつもりです💪😤
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【1】〜条件付きなら高画質でも意外と飛べる
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【2】〜詳細に造られた観光地・大都市は、画質を取るか動きのスムースさをとるか悩ましい
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【3】〜シーナリーアドオン/空港アドオンを使った場合の見た目・負荷比較例
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【4】〜激重「JAPAN OSAKA CITY WOW」を色々比較
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【5】〜無理やりマルチディスプレイお試し編
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【6】〜性能的に厳しいけどVRプレイは最高にイカす体験