少し前の話ですが Meta Quest 2 でも iPhone 15 Pro シリーズで撮った空間ビデオが再生できるようになりました。Apple の AR/MR グラス Vision Pro で盛んに宣伝されたヤツです。
昨秋購入した iPhone 15 Pro Max で手軽に空間ビデオ動画が撮れるようにもなったことは知っていましたが、当面(永久?)Vision Pro を買う予定はないので、「空間ビデオとか関係ないや」と試すこともなく完全スルーしていました。
けれど、手持ち機材で空間ビデオが再生できるとなれば話は別。
AR/MR グラスも空間ビデオも普及するにはハードルが高いと思ってますが、再生できるデバイスが身近にあるとなれば、「とりあえず空間ビデオで撮っておくか」と思うようになりました。スマホやパソコンなどで撮影するときは普通の動画として再生できますしね。
■ Spatial video on Meta Quest | Meta Store
ところが、Meta Quest 2 で iPhone 15 Pro Max で撮った空間ビデオを再生してみると、
と、いささか落胆したのもまた事実。幾つか撮って見てみると、主被写体との距離がそれなりに近いと立体感はできるのですが、そうでない場合は「ただのビデオ」でしかありませんでした(下記公式サイトにも記述あり)。
■ iPhoneのカメラを使ってApple Vision Pro用の空間ビデオを撮影する - Apple サポート (日本)
ま、本格的な 3D ビデオ撮影機器ではなくコンシューマー向けのスマホでサクッと撮ったビデオですし、Quest 2 での再生は(Vision Pro と比べて)制限あり&解像度低めの廉価な VR デバイスですから致し方ない面もあります。10年20年後にはきっと、もっと立体感と没入感のあるものが記録、再生できるのでしょう。
なので、私が死んだ後に
と言われるより
の方が良いかもなー、なんて考えて「とりあえず空間ビデオで撮っておくか」と思うのですが、現状 iPhone 15 Pro Max での空間ビデオ撮影は解像度 1080p (FULL HD) 限定、ズームもできず画角固定と制約が厳しいのが難点。せめて 4K &多少ズーミング対応になれば、もっと積極的に撮れるんですけどねえ。
とまぁ iPhone で撮った空間ビデオを meta Quest 2 で見ても想像してたような感動はなかったのですが、
したわけです。これはホント、ヤバい。
先月からダラダラと「十万円台半ばで買った廉価ゲーミングノートPC で Microsoft Flight Simulator 2020(以下 MSFS)を WQHD 解像度の最高画質でどれくらいプレイできるのか?」を書き連ねてきましたが、実のところ本題は VR プレイで感動した!という話をするだけのつもりでした😅
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【1】〜条件付きなら高画質でも意外と飛べる
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【2】〜詳細に造られた観光地・大都市は、画質を取るか動きのスムースさをとるか悩ましい
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【3】〜シーナリーアドオン/空港アドオンを使った場合の見た目・負荷比較例
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【4】〜激重「JAPAN OSAKA CITY WOW」を色々比較
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【5】〜無理やりマルチディスプレイお試し編
先月から過去5回にわたって書いてきた話は、全部前置きもいいところで、
という思いを書きたかっただけであり、
という、自分の感じたインパクトを伝えたいだけでした。むかし、PS VR でエアーコンバットをプレイさせてもらった時にも感動したけど、見知った地上風景の上を実際にヒコーキに乗ってる感覚で飛べる/操縦できるってのは「最高にスゲー」って感じです。
もっとも MSFS に限らず
ので、以下はどれだけ書いても単なる長い戯言でしかありませんが(おまけに PC 性能が低いのでプレイ動画は記録できず片目の画面キャプチャのみ)、
「廉価ゲーミング PC でも MSFS の VRプレイはギリ可能だし、試してみてよ、試す価値ありよ」
と感じてしまっているので、今回は本機 ASUS TUF Gaming F15 (2023) FX507ZV4 という廉価ゲーミングノートPC での MSFS VR プレイの感想、プレイにあたっての注意点を記しておきたいと思います。
(記事内の VR 画面キャプチャはクリックで拡大可能、なお左目視界のみのキャプチャになります)
(Vision Proの宣伝動画から)
昨秋購入した iPhone 15 Pro Max で手軽に空間ビデオ動画が撮れるようにもなったことは知っていましたが、当面(永久?)Vision Pro を買う予定はないので、「空間ビデオとか関係ないや」と試すこともなく完全スルーしていました。
けれど、手持ち機材で空間ビデオが再生できるとなれば話は別。
AR/MR グラスも空間ビデオも普及するにはハードルが高いと思ってますが、再生できるデバイスが身近にあるとなれば、「とりあえず空間ビデオで撮っておくか」と思うようになりました。スマホやパソコンなどで撮影するときは普通の動画として再生できますしね。
■ Spatial video on Meta Quest | Meta Store
ところが、Meta Quest 2 で iPhone 15 Pro Max で撮った空間ビデオを再生してみると、
Vision Pro じゃないし解像度も荒い廉価 VR デバイスの再生だから仕方ないんだろうけど、ちょっと想像してたより空間具合、3D な感じは全然ないなー
と、いささか落胆したのもまた事実。幾つか撮って見てみると、主被写体との距離がそれなりに近いと立体感はできるのですが、そうでない場合は「ただのビデオ」でしかありませんでした(下記公式サイトにも記述あり)。
■ iPhoneのカメラを使ってApple Vision Pro用の空間ビデオを撮影する - Apple サポート (日本)
ま、本格的な 3D ビデオ撮影機器ではなくコンシューマー向けのスマホでサクッと撮ったビデオですし、Quest 2 での再生は(Vision Pro と比べて)制限あり&解像度低めの廉価な VR デバイスですから致し方ない面もあります。10年20年後にはきっと、もっと立体感と没入感のあるものが記録、再生できるのでしょう。
なので、私が死んだ後に
ひいお爺ちゃんが撮った動画って全部平面なんだね
と言われるより
ひいお爺ちゃんの時代も 3D で撮れたんだね、立体感は全然ないけど(笑)
の方が良いかもなー、なんて考えて「とりあえず空間ビデオで撮っておくか」と思うのですが、現状 iPhone 15 Pro Max での空間ビデオ撮影は解像度 1080p (FULL HD) 限定、ズームもできず画角固定と制約が厳しいのが難点。せめて 4K &多少ズーミング対応になれば、もっと積極的に撮れるんですけどねえ。
とまぁ iPhone で撮った空間ビデオを meta Quest 2 で見ても想像してたような感動はなかったのですが、
MSFSのVRプレイを
Quest 2で試したら結構感動
Quest 2で試したら結構感動
したわけです。これはホント、ヤバい。
先月からダラダラと「十万円台半ばで買った廉価ゲーミングノートPC で Microsoft Flight Simulator 2020(以下 MSFS)を WQHD 解像度の最高画質でどれくらいプレイできるのか?」を書き連ねてきましたが、実のところ本題は VR プレイで感動した!という話をするだけのつもりでした😅
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【1】〜条件付きなら高画質でも意外と飛べる
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【2】〜詳細に造られた観光地・大都市は、画質を取るか動きのスムースさをとるか悩ましい
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【3】〜シーナリーアドオン/空港アドオンを使った場合の見た目・負荷比較例
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【4】〜激重「JAPAN OSAKA CITY WOW」を色々比較
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【5】〜無理やりマルチディスプレイお試し編
先月から過去5回にわたって書いてきた話は、全部前置きもいいところで、
VRプレイには厳しいPC性能だけど
MSFSのVRプレイ凄い!素晴らしい!
MSFSのVRプレイ凄い!素晴らしい!
という思いを書きたかっただけであり、
フライトシムはVRでこそ
という経験者の話も超納得!
という経験者の話も超納得!
という、自分の感じたインパクトを伝えたいだけでした。むかし、PS VR でエアーコンバットをプレイさせてもらった時にも感動したけど、見知った地上風景の上を実際にヒコーキに乗ってる感覚で飛べる/操縦できるってのは「最高にスゲー」って感じです。
もっとも MSFS に限らず
VRプレイの感覚は文字どころか
写真でも動画でも全く伝わらない
写真でも動画でも全く伝わらない
ので、以下はどれだけ書いても単なる長い戯言でしかありませんが(おまけに PC 性能が低いのでプレイ動画は記録できず片目の画面キャプチャのみ)、
「廉価ゲーミング PC でも MSFS の VRプレイはギリ可能だし、試してみてよ、試す価値ありよ」
と感じてしまっているので、今回は本機 ASUS TUF Gaming F15 (2023) FX507ZV4 という廉価ゲーミングノートPC での MSFS VR プレイの感想、プレイにあたっての注意点を記しておきたいと思います。
(記事内の VR 画面キャプチャはクリックで拡大可能、なお左目視界のみのキャプチャになります)
数年前、VR ゲームやビデオ視聴を体験してみたくて Quest 2 を買ったわけですが、ぶっちゃけ「使ったのは最初だけ」の(ままありがちな)パターンでした😅
VR という仮想空間にいる視覚体験は新鮮で、シンプルなゲームでも従来とは違う楽しさはありましたが、ヘッドセットの重さやホールディング性のストレスもあって半年も経てば放置プレイ気味になっていました。
Quest 2 購入後、色々な固定バンドを購入し、メガネがなくても使えるようにインサートレンズも作って、結構お金をかけた割に結局使わなくなる、ガジェット買い物では珍しくないことですが、1年くらいはデジタル機器収納ラックからヘッドセットを取り出すことすらしていなかったように思います。
そんな中、昨夏 MSFS をある程度のクオリティでプレイするために本機 ASUS TUF Gaming F15 (2023) FX507ZV4 を購入すると同時に、手元に Quest 2 があったことを思い出し、
と思っていたものの、昨秋は公私慌ただしくなかなか試す余裕がなく、ようやく時間のできた正月に試しプレイ…してみたら、先のようにインパクト大で、ハマってしまったわけです。MSFS の VRプレイを試してみて初めて「Quest 2を買って良かった」と思いましたね☺️
それまで Quest 2 を買ったことは VR 体験を思う存分できたことには満足したものの、決して「買って良かった」と心から思える買い物ではありませんでした。が、MSFS の VR プレイで自分の中での評価は一変しました😅
ま、そんな MSFS の VR プレイの素晴らしさを書こうとしただけなのに、普通の1画面プレイの負荷も調べてみてから…と思ったら「廉価ゲーミングノートで MSFS を試す」的なシリーズ記事になってしまい、正月の頃の話を3月も終わりにしている始末ですが😅
もっとも、Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 Laptop という廉価ゲーミングノートPC で、最高にパワーを必要とする VR プレイは無理ありすぎなのは事実であり(特に VRAM 不足)、後述するように色々なトラブル含めて
ので、ハッキリ言って忍耐力を求められます。
おまけに落ちた後のリカバリーは、ハードもアプリも再起動して一からやり直ししないと再度トラブルの元なので、落ちるたびに時間が食われますし、その頻度と手間&時間はプレイする気力を失わせるレベルかもしれません。
それでも
と感じています。
それゆえに、色々試して(よく落ちるし快適とは言わないまでも)何とか許容できる範囲でプレイできる環境、設定を見つけて、毎回億劫に思いながらも VR ヘッドセット繋いで云々とプレイしています。
そこまでして MSFS で VR プレイをしたくなる良さについて、以下4点挙げてみます。
とまぁ、MSFS で積極的に VR プレイをしたくなる理由を4点挙げてみました。特筆すべきは、こういった
であること。VR ヘッドセットを被るという負担、不快はあるものの、複数のディスプレイも、大きなスーパーワイドなディスプレイも必要ありません。
前回記事で紹介したように、正面にメインディスプレイ、左右側面にサブディスプレイを配置したトリプルディスプレイ体制なら、視点変更はほぼ必要ありませんし、顔を向けるだけでそちらの方向の計器や機外景色が見えるのは VR プレイと似ています。
正面のメインディスプレイをスーパーワイドタイプにした上で左右にワイドディスプレイを配置すれば死角もなくなるでしょう。クソ重い VR ヘッドセットを被らなくて良いので快適にプレイできます。
ただ、それを実現するためにはお金だけでなく場所も必要とします。いやまぁ、置いて置けなくはないですけど、MSFS だけのデスク、場所にするわけにはいきませんからねえ…
それを思うと、VR ヘッドセットひとつで全周全天見渡せる環境が作れるのは、操作デバイスなどの問題があっても大きな魅力です。表示品質がイマイチでも Quest 2 なら3万円強で買えますから、お財布にも優しい。なので、試す価値あり、と言いたくなります😅
もっとも、上記で VR プレイをしたくなる理由を挙げながら、その中で同時に難点も書いてしまうくらいには(主に精神的な)ハードルはあります。
何度でも書きますが、Core i7-12700H & RTX 4060 Laptop という現行のゲーミングノートPC では(ボリュームゾーンであると同時に)ボトムクラスですから VR プレイとなると無理があってよく落ちますし、難点問題点も少なくありません。
それでも VR プレイは通常のプレイでは味わえない感覚が得られてオススメなのですが、本機のような廉価ゲーミング PC でプレイするとなると注意点も色々ありますし、覚悟すべき?問題点もあります。
そのあたりを続いて述べるつもりでしたが、またまた長くなり過ぎまして記事を分割ということで、次回にまた。
(続き)→ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【7】〜性能が厳しい中でVRプレイする中での注意点とか
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【1】〜条件付きなら高画質でも意外と飛べる
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【2】〜詳細に造られた観光地・大都市は、画質を取るか動きのスムースさをとるか悩ましい
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【3】〜シーナリーアドオン/空港アドオンを使った場合の見た目・負荷比較例
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【4】〜激重「JAPAN OSAKA CITY WOW」を色々比較
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【5】〜無理やりマルチディスプレイお試し編
VR という仮想空間にいる視覚体験は新鮮で、シンプルなゲームでも従来とは違う楽しさはありましたが、ヘッドセットの重さやホールディング性のストレスもあって半年も経てば放置プレイ気味になっていました。
Quest 2 購入後、色々な固定バンドを購入し、メガネがなくても使えるようにインサートレンズも作って、結構お金をかけた割に結局使わなくなる、ガジェット買い物では珍しくないことですが、1年くらいはデジタル機器収納ラックからヘッドセットを取り出すことすらしていなかったように思います。
そんな中、昨夏 MSFS をある程度のクオリティでプレイするために本機 ASUS TUF Gaming F15 (2023) FX507ZV4 を購入すると同時に、手元に Quest 2 があったことを思い出し、
RTX 4060 みたいなボトム GPU 搭載のこんな廉価なゲーミングノート PC で VR やるのは無茶だよなぁ、でも少しでも動くなら一度 MSFS の VR プレイを体験しておきたいな
と思っていたものの、昨秋は公私慌ただしくなかなか試す余裕がなく、ようやく時間のできた正月に試しプレイ…してみたら、先のようにインパクト大で、ハマってしまったわけです。MSFS の VRプレイを試してみて初めて「Quest 2を買って良かった」と思いましたね☺️
それまで Quest 2 を買ったことは VR 体験を思う存分できたことには満足したものの、決して「買って良かった」と心から思える買い物ではありませんでした。が、MSFS の VR プレイで自分の中での評価は一変しました😅
ま、そんな MSFS の VR プレイの素晴らしさを書こうとしただけなのに、普通の1画面プレイの負荷も調べてみてから…と思ったら「廉価ゲーミングノートで MSFS を試す」的なシリーズ記事になってしまい、正月の頃の話を3月も終わりにしている始末ですが😅
もっとも、Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 Laptop という廉価ゲーミングノートPC で、最高にパワーを必要とする VR プレイは無理ありすぎなのは事実であり(特に VRAM 不足)、後述するように色々なトラブル含めて
とにかくよく落ちる
ので、ハッキリ言って忍耐力を求められます。
おまけに落ちた後のリカバリーは、ハードもアプリも再起動して一からやり直ししないと再度トラブルの元なので、落ちるたびに時間が食われますし、その頻度と手間&時間はプレイする気力を失わせるレベルかもしれません。
それでも
トラブル多発を我慢してでも
VRプレイする価値はある
VRプレイする価値はある
と感じています。
それゆえに、色々試して(よく落ちるし快適とは言わないまでも)何とか許容できる範囲でプレイできる環境、設定を見つけて、毎回億劫に思いながらも VR ヘッドセット繋いで云々とプレイしています。
そこまでして MSFS で VR プレイをしたくなる良さについて、以下4点挙げてみます。
- 1)VR ならではのリアルなコクピット着席感、没入感
- 当たり前ですが VR プレイでは視覚的な仮想空間にいますから、全天 360度、右も左も後ろも上も下も機内、コクピットの中にいる感覚になります。下を見ると自分の足はないので😓あくまで視覚だけの仮想空間ですが、
コクピットに座り、包まれている感
を感じることができ、ディスプレイを見ての通常プレイでは絶対感じることのない、VR プレイならではの感覚。
目の前に計器があり、その向こうに窓、機体、外の景色が立体感を持って見えている状況は、VR ヘッドセットから耳に入ってくるエンジン音、擬似環境音と相まってコクピット内にいる雰囲気は満点。
雲の中に入ってしまうような場合も、平面ディスプレイでのプレイとは1段階リアル度が増したような感覚です。通常プレイでは最高画質の ULTRA プリセットで飛んでいるため、雲の表現は明らかに劣化しているのですが、右も左も(視点変更というものがないまま見えて)霧に包まれる感覚は VR ならではです。
VR ヘッドセットの重さ、不快さはあるものの、それを忘れさせてくれる…と言うと言い過ぎですが、少なくともそれを許容してしまう体験があります。通常プレイでは感じることのない、これから飛ぶことへの高揚感みたいなものが出てくる、というと言い過ぎでしょうか(言い過ぎ)。
また、雨天ではコクピットの窓に雨粒が当たり水滴がついたりするわけですが、普通のディスプレイで通常プレイしてもあまり現実感がなく、「リアルにシミュレートしてるなー」と思うだけですが、VR プレイだと、やけにリアルに感じられます。
見た目に VR ゆえの奥行き感があるため、コクピットの窓(前も左横も)が通常プレイ時より存在感があって、そこにつく雨粒も(通常プレイ時より)現実感があります。
さらに、後ろを振り向けば後部座席や後方視界、旅客機ならキャビンと隔てるドアがある、そういったことも現実っぽい、仮想空間の中にいるからこその情景であり、3画面構成など複数ディスプレイ並べてプレイしても味わえない VR プレイならでは、です。
立体感という点では、目の前にある計器もディスプレイに映し出すような平面表示ではないため、次項に挙げる視点の自由さ自然さと相まって、コクピットに座っている感がより感じられます。
ただ、そのように、視覚的にはちゃんと目の前に計器類があるにも関わらず手で操作できないことは現状仕方ないとはいえ、スーパー残念であり画竜点睛を欠くと言わざるを得ません。
ストレスに感じるとまでは言いませんが、仮想空間にいて
目の前にあるボタン/ダイアルを
手で操作できないもどかしさ
は、かなりあります。
また、VR ヘッドセットをかぶっているということは現実が見えない状況ですから、計器を操作するのにマウスやコントローラーといった外部デバイスをブラインド操作で使うのは正直微妙です(通常プレイで慣れていれば操作は難しくないけど)。
とはいえ、meta Quest 単体でのハンドトラッキング自体、まだあまり精度も操作性も良くない状況ですから今は致し方ない、こればかりは技術の進歩を待つしかありません。
10年か15年経ったら VR ヘッドセットの中で見える操縦桿やボタンを手で操作できるようになるんだろうなぁ…早くそうなって欲しいよなぁ…
という思いは募ります。
通常プレイで慣れていれば Quest コントローラーやマウスを使っての計器操作は同じようにできますし、フライトスティックでの操縦については特にストレスは感じませんが、それでもヘッドセットで被ったままでは対応できないことも時折ありますからね…
そういった操作における悩ましい点はあるものの、ディスプレイを使用した通常プレイと比べてコクピットに着座している感覚は圧倒的であり、通常プレイより面倒な準備もありますが、いざ飛行開始画面になれば
飛ぶ前からテンション上がる
感じはあります。こればっかりはホント体験してみないと判らないし、文字でも写真でも動画でも伝えられないのが残念です。 - 2)視点変更という操作のない自由・自然な視点
- (視覚的には)仮想空間の中にいる VR プレイですから現実と同じく目を向けている方向が見え、頭・首の動きに合わせてシームレスに視界が展開します。当然のことながら、視点切り替えなんてものもないし、視覚的には極めて自然。
(VR プレイでも、ゲーム内の視点をコクピット視点から外部カメラなどに変えると通常プレイのように視点切り替えが有効になります)
頭・首の動きに従って視界が現実と同じように追従されることは没入感という点で圧倒的なものを提供してくれます。これだけでも VR プレイが断然良い、と言えるくらいです。
過去の記事で何度も繰り返し書いてきたように、通常プレイ時に視点変更を行うと(PC 性能ギリギリまで画質を上げているため)瞬間的ではあってもフレームレートの急激な低下、スタッタリングの発生が顕著です。プレイに大きな影響が少なくても不快です。
また、フライトスティックのハットスイッチでの視点変更は90度切り替えなので、斜め前がうまく見えない問題もあります。かといって、自由な視点変更をするためにいちいちマウスに持ち替えて操作するのも面倒だし、それが難しい状況もあります。
それを思えば、頭・首の動きに追従する VR プレイの視点視界は最高に自然でストレスがありません。現実と同じ見え方ですから当たり前ですが、通常プレイにおける視点変更というものが不自然で没入性を失わせているかも実感します。
とは言うものの、本機のようにギリギリ VR プレイが可能な程度の廉価ゲーミングノートPC では(負荷の大きな条件などで)頭・首を素早く動かすと視界の表示が動きについてこれなくて遅延することは珍しくないですし、視野の一部がブラックアウトしたり、酷い時には落ちます。
また、Quest 2 自体の解像度の低さ、レンズクオリティの低さ(周辺視野の見え方の悪さ)、マシンスペックの低さによる表示画質設定の低さから、Quest 2 使用の VR プレイでは機外の景色の見え方は決してクリアではありません。綺麗さで言えば、通常のディスプレイ表示でのプレイの方が綺麗。
それでも頭・首の動き方向に視界が追従するという、現実と同じ視覚的感覚は表示クオリティの不利を覆すだけのメリットを感じます。VR プレイの自然さに慣れると、通常プレイの視点変更操作がストレスに感じるくらいです(VR ヘッドセットの重さは自然じゃないけど)。
また、機内の計器を見ることについても、問題なく視認できるどころか通常プレイより見やすいように思います。と言いたいけれど、飛行機(のパネル)次第ですかね…
前項で書いたように、計器はディスプレイ上に平面として表示されているのではなく、仮想空間の中で機内コクピットに現実と同じような空間配置になっています。
前述のとおり Quest 2 の解像度の低さ、マシン性能による画質設定の低さはあるものの、普段私が VR プレイに使っている設定(画質プリセット:VR デフォルト、アップスケーリング:DLSS パフォーマンス優先など)では、機内の計器の見え方もそんなに悪くありません。
(ただし、画質プリセットをローエンドまで下げてアップスケーリングを強くかけると、計器の文字、数値がボヤけて見づらくなることはあります)
パッと見は通常のディスプレイより見える範囲が狭いかもしれませんが、首を右側へ曲げれば右手にある計器が見え、下の方の計器は軽く下を向けば見えますから、ワイドなディスプレイより多少表示領域が狭くても問題は感じません。むしろ自然です。
計器パネルの細かい文字、数値が見えづらいこともありますが、計器に寄って顔を近づければ大きく見えるのは現実と同じ。むしろ現実っぽい。ま、Quest 2 を使っていると VR ヘッドセットの解像度がもっと欲しいと思いますけど。
いずれにせよ、計器をよく見ようとキーボード・ショートカットやマウス、ハットスイッチで計器パネル表示に切り替える必要もありませんし、よく見えないからとマウスホイールで拡大する、なんて作業も必要ありません。
ただ、前項でも書いたように、計器を見る分にはとても自然でストレスフリーなのですが、如何せん目で見える計器を手で操作できない、ボタンを押すのにもダイアルを回すのにもマウスや Quest コントローラーなどの外部デバイスでの操作が必須になります。ホントこれは興醒めですが、前項で書いたとおり技術の進歩を待つしかありません。
現時点では(色々な制約、前提条件が必要な分だけ)圧倒的な生体コントロール精度を持つ Vision Pro みたいなデバイスならともかく、ハンドトラッキング精度が微妙で単体操作でも手・指の操作はイライラさせられる Quest 2 では、たとえ MSFS の VR プレイで手操作が可能になっても、うまく操作できずにストレス Max でしょう。
そういう意味では、
操縦桿の操作より細かな数値入力や計器の操作が多いエアラインのシミュレーションプレイでは VR を使うメリットは少ないかな?
と感じています。私の場合は遊覧飛行メイン、ゲームならではの割と自由に飛んで楽しむタイプなので、VR プレイが向いているかな、と思いますが。
ともあれ、操作の部分で VR プレイの没入感をスポイルさせられるところはありますが、視点に関しては(マシン性能の低さによる表示遅延などの問題を除けば)実に自然で、これだけでも VR プレイするメリットがあると言い切りたいくらいです。
顔を向けている方向、目指している方向に自然と視界があること、それがフライトスティックの操作感覚と一致していることは極めて快適で、通常プレイ時より機体コントロールが上手くなったかのように操作できます。
VR プレイは通常プレイより面倒なことはあるし、本機のような低スペック機では頻繁に落ちて嫌になることも多いのですが、前項で記した VR ならではの没入感と視点の自然さは VR プレイしたくなる動機の1、2ですね。 - 3)解像度も表示品質も低いのに立体感が感じられる
- 本機購入当初 Core i7-12700H & RTX 4060 Laptop というスペックでは VR プレイは厳しいかと思っていましたが、画質設定を下げれば快適とまでは言わないし、落ちまくるけど(VRAM 8GB は厳しい)何とかプレイ可能で、個人的にもハマっていることはここまで書いてきたとおり。
Quest 2 を使って MSFS の VR プレイを色々な条件を試してきて現状落ち着いている設定は、
- MSFS の VR 画質プリセットは VR プレイ時のみ表示されるデフォルトに設定
- 同じくアップスケーリングは DLSS を選択して必ずパフォーマンス優先に設定
- MSFS 以外のバックグラウンドタスクは極力走らないようにする
- PC のネットワークは Wi-Fi ではなく有線 LAN
- PC のパフォーマンスモードは最高性能を捻り出すターボモードに設定
といったあたりで、あとは「PC は予め再起動してクリーンな状態にしておく」とか「何か問題が起きたら素直にアプリもハードも再起動してやり直す」「いざフライト開始!でフリーズしても泣かずに全部最初からやり直す覚悟を持つ」といった心構えくらいでしょうか😅
通常プレイでも最高画質で動かすには厳しいマシンスペックであり、マルチディスプレイでのプレイも無理がありましたが、VR プレイはそれ以上に厳しく、画質プロセットはローエンドまたは VR プレイのみ表示されるデフォルトのいずれか、が適しています。私の場合、最近は VR デフォルトプリセット& DLSS パフォーマンス優先の設定でプレイしています。
VR プレイの設定だけにある「デフォルト」画質プリセットがどういう基準で各項目が設定されているのか判りませんが、PC 性能と接続している VR ヘッドセットの解像度を見て決めているのかな?と思わなくもないバランスの良さを感じます。
ちなみに、本機+ Quest 2 におけるデフォルト設定は以下のようになっていました。プリセット「ミドル」より高い設定、低い設定が入り混じってる感じです。
- アンチエイリアス:NVIDIA DLSS SUPER RESOLUTION
- NVIDIA DLSS スーパー解像度:パフォーマンス
- AMDフィデリティFXシャーブニング:100
- 再投影モード:オフ
- 世界規模:100
- NVIDIA REFLEX 低レイデンジ:オン(選択不可)
- グローバルレンダリング品質:デフォルト
- ↓(上級設定) ↓
- 地形の詳細レベル:100
- オフスクリーン地形プレキャッシュ:低
- 地形ベクターデータ:中
- 建物:中
- 樹木:中
- 草と茂み:オフ
- オブジェクトの詳細レベル:100
- ポリュメトリック クラウド:中
- テクスチャー解像度:高
- 異方性フィルタリング:4X
- テクスチャースーパーサンプリング:オフ
- テクスチャー合成:低
- 波の描写:低
- シャドウマップ:768
- 地形シャドウ:256
- コンタクトシャドウ:オフ
- キューブマップ反射:128
- レイマーチ反射:オフ
- ライト シャフト;中
- ブルーム;オン
- グラスコックピット リフレッシュレート:低
色々と試す中で、画質プリセットをミドル、ハイエンドに設定したこともあるのですが、
Quest 2の表示品質が低いので
PC側の画質を上げても微妙
というのが実際のところ。
画質プリセット「ミドル」に設定してもフレームレートやスタッタリング頻度的には上記「デフォルト」プリセットと大差ないのですが、見た目にもあまり差を感じられないため、「デフォルト」をベースに使っています。
画質プリセットを「ハイエンド」まで上げると近くの地上オブジェクトの細かい部分や質感に変化は感じられますが、VR にはギリギリの低フレームレートを我慢してプレイするほどの差はなく(遠景は差が分からない)、Quest 2 を使ってる限りは「過ぎた」画質設定かな?と思っています。
ディスプレイを使った通常プレイでも「ローエンド」と「ミドル」の間には大きな差がありますが(ローエンドは水面の反射とかもないし)、「ミドル」と「ハイエンド」はパッと見で分かる大きなクオリティ差はないですからねえ。
また、VR プレイの設定で重要なこととして、
VRプレイでは動きの滑らかさ最優先
カクつくと目や体に強い負担
がかかるので、通常プレイでは「見た目最優先」でフレームレートが多少低くても最高画質狙いの私も VR プレイでは表示の滑らかさに重きを置いています(と言っても低いマシンスペック上、酷くカクつかない程度には低フレームレートを許容しないと動かないエリアも多いですが)。
VR 酔いをあまりしない私も、画質設定を上げ過ぎてフレームレートが低すぎたり、微小でもスタッタリングが連続発生する状況になると、目の感覚がおかしくなり気分がよろしくなくなります。そのあたり、通常のディスプレイを見てプレイするよりずっとセンシティブです。
ただ、表示の滑らかさ最優先で画質設定を下げてプレイしている分、前々回の記事で紹介した「JAPAN OSAKA CITY WOW」のような激重シーナリーアドオンを使ったエリアなど負荷の高いエリアでも VR プレイできるレベルで飛べちゃったりします。これは意外でした。
とはいえ、負荷の高いエリアを飛び続けていると高い確率で落ちます。特に、ワールドアップデート JAPAN に SamScene3D の追加アドオンシーナリー「Tokyo Landmarks Enhanced」、さらに Shige 氏の東京シーナリー(共存パッチ版)と盛りに盛った東京都心なんかは、羽田離陸時からフレームレートが怪しく、たびたび視界の隅が点滅、そして都心を10分も飛んでると落ちます。酷い時はレインボーブリッジまで来たら落ちます😅
盛りに盛った分、VR プレイでの機窓はホント素晴らしいのですが、さすがに VRAM 8GB の RTX 4060 では厳しいようです。残念…
(追記:Tokyo Landmarks Enhanced か Shige 氏の東京シーナリーかの、いずれかを抜けば、100% 落ちないわけではないし、フレームレートは低めだけど、だいたい飛べるようになります)
いずれにしても、主にハード(Quest 2 や PC)の制約から表示品質を上げることは難しく、前項で示したコクピット内の計器の表示には全く問題ないものの、機外風景の見え方は決して上質ではありません。
地上風景の綺麗さだけで言えば、通常プレイのディスプレイ表示の方がずっと鮮明でキレイです。特に Quest 2 は解像度的に精細でないだけでなくレンズのクオリティが低く、特に周辺部の画質がよろしくなく不鮮明です。
近接のオブジェクト/地上風景はまずまずですが、遠景は解像してない分だけ目が悪くなったような表示になり、遠方の目標物を視認判別しづらい難点があります。通常プレイのディスプレイ表示では確認可能な、遠目からの空港滑走路の視認がしづらいのは、ちょっと厳しいです。
このあたりも画面キャプチャや動画では判らない、体験して初めて感じられる VR ヘッドセットのクオリティ差です。が、言うても Quest 2 は(中華ブランドの訳わからん製品を除けば)VR ヘッドセットの中では最も安い部類ですから文句は言えません…
ただ、不思議なことに Quest 2 で見る機外の風景は決して高いクオリティではないにも関わらず、
地形の立体感は表示品質が低くても
VRプレイの方がよく感じられる
のはあります。
画質プリセット設定が低めなので、山や海の表現は上位プリセットと比べると随分と劣り、VR プレイ中でも地形面の表現は少々萎えるところもありますが、地形の起伏は平面ディスプレイで見るより VR の方が立体感があって良いです。
光の表現も上位プリセット、特に通常プレイで普段使っている最上位の ULTRA プリセットと比べると明らかに落ちるのですが、それでもグランドキャニオンの中を飛ぶような場面では、なかなかの体験でした。通常プレイでは「なるほど、こんな感じね」で感動もなかったのですが、VR では描写は劣るものの体験度ではずっと上で感嘆しました。
そう言う意味では、安い廉価 VR ヘッドセットでもここまで良さを感じられるなら、
これが片目 4K の高解像 VR ヘッドセットを使って最高画質プリセットでプレイしたら、どれほど素晴らしい体験になるのだろう…?
という思い、欲求は出てきます。
とはいえ、大きな処理パワーを必要とする VR プレイにおいて、Quest 2 のように解像度やや低めのヘッドセットを使っていることは負荷の軽減にもなることで、これが表示品質の高い高解像度 VR ヘッドセットを使っていたらマシンパワーが足りず動作が厳しかった可能性は否めません。
そういう意味では
解像度低めのQuest 2だからこそ
廉価ゲーミングPCでもVRプレイ可能
だったと言えますし、
廉価ゲーミングPCのVRプレイには
廉価なQuest 2がお似合い
ちょうど良いバランスの組み合わせ、ではあると思います。
Quest 2 も一時円安値上げしたものの最近また値下げされて、かなり手の出しやすい価格になりましたから、廉価なゲーミング PC での VR プレイ体験にはオススメかもしれません(実際は Quest 2 を使ってもマシンパワーはもっと欲しいところですが)。
- 4)通常プレイでは味わえない非現実的空間感覚が体感できる
- VR プレイでリアルっぽい視覚的な効果が得られるとはいえ、またフライトシミュレーターとしてリアルっぽいシミュレーションプレイが可能とはいえ、ゲームはゲームですから、現実では有り得ないことが幾らでも楽しめる訳です。例えば、
飛行機の窓から顔を出す
などという現実では難しい、できたとしても景色を見る余裕なんてありそうにないことも、簡単にできちゃいます。
車の窓から身を乗り出すのと同じように身体と頭を動かすと、飛んでいる飛行機の窓から外の視点になります。最初にやってみてできた時には、ちょっと感動しましたね。「窓から顔を出して下を見ると眼下によく知った地上の景色が流れていく」のは、最初思わず声が出そうになりました。
実際に窓から顔出しをやってみると、窓には機体毎に違う色が薄くついていることも判ります。反射防止、紫外線カットなどのコーティングがされているのは知っていても、ちゃんそこまでシミュレートされていることを実感できますし、機体によっては窓の内外で景色の見え方、クリアさが随分違う場合もあります。
そして、私が気分転換というか気晴らしにやることがあるのが、見知った街・地域で戦闘機の機動飛行、アクロバット飛行😅これは VR プレイならでは感覚が味わえると言っても良いかもしれません。
本来ならアクロバティックなフライトは EXTRA を使ってプレイすべきでしょうが、F/A-18E Super Honet がありますので、これでぶっ飛んで気晴らしすることも多いです。フライトシミュレーターというよりエースコンバットの世界ではありますが、自分が見知った景色の上で行うのは特別なものがあります。
特に
ループ(宙返り)した時の感覚は格別
で、ループ後半には頭の上から地上が降りてくるわけですが、それが VR プレイだと現実のような錯覚に陥ります。平面ディスプレイでも同じような表示にはなりますが、VR では正面の景色だけでなく右も左も全天に地上が降りてくる光景があって、本当に宙返りしているような雰囲気です。
テレビ番組などで取り上げられ紹介されるブルーインパルスの展示飛行時のコクピット動画や、ウイスキーパパこと内海昌浩氏が X に投稿している曲技飛行の練習風景動画で見るシーンが自分の操縦でシミュレート再現されるのは、なかなかの体験です。
ゲーム上では G は全くかかりませんし適当に遊んでプレイしていますが、航空祭の機動飛行やブルーインパルスの人たちはこういう行為を毎回寸分違わない精度でキッチリとこなし、それを強烈な G の中で行っているかと思うと、改めて畏敬の念を禁じ得ません。
普通にマッタリ遊覧飛行をするのも気分転換になるのですが、わざわざ VR プレイをするなら今後は EXTRA を使って、ちゃんとしたアクロバットフライトにも挑戦してみたいな、なんて思ったりもするくらいです。
いやー、VR プレイでのアクロバットフライトは楽しいです☺️ 本機のような廉価ゲーミングノートPC だと(飛ぶ場所によっては)負荷が高くなり過ぎて途中で落ちることが結構な頻度であるのが辛いですけど…
とまぁ、MSFS で積極的に VR プレイをしたくなる理由を4点挙げてみました。特筆すべきは、こういった
視点変更なく四方八方見渡せるプレイが
場所を取らずに可能
場所を取らずに可能
であること。VR ヘッドセットを被るという負担、不快はあるものの、複数のディスプレイも、大きなスーパーワイドなディスプレイも必要ありません。
前回記事で紹介したように、正面にメインディスプレイ、左右側面にサブディスプレイを配置したトリプルディスプレイ体制なら、視点変更はほぼ必要ありませんし、顔を向けるだけでそちらの方向の計器や機外景色が見えるのは VR プレイと似ています。
正面のメインディスプレイをスーパーワイドタイプにした上で左右にワイドディスプレイを配置すれば死角もなくなるでしょう。クソ重い VR ヘッドセットを被らなくて良いので快適にプレイできます。
ただ、それを実現するためにはお金だけでなく場所も必要とします。いやまぁ、置いて置けなくはないですけど、MSFS だけのデスク、場所にするわけにはいきませんからねえ…
それを思うと、VR ヘッドセットひとつで全周全天見渡せる環境が作れるのは、操作デバイスなどの問題があっても大きな魅力です。表示品質がイマイチでも Quest 2 なら3万円強で買えますから、お財布にも優しい。なので、試す価値あり、と言いたくなります😅
もっとも、上記で VR プレイをしたくなる理由を挙げながら、その中で同時に難点も書いてしまうくらいには(主に精神的な)ハードルはあります。
何度でも書きますが、Core i7-12700H & RTX 4060 Laptop という現行のゲーミングノートPC では(ボリュームゾーンであると同時に)ボトムクラスですから VR プレイとなると無理があってよく落ちますし、難点問題点も少なくありません。
それでも VR プレイは通常のプレイでは味わえない感覚が得られてオススメなのですが、本機のような廉価ゲーミング PC でプレイするとなると注意点も色々ありますし、覚悟すべき?問題点もあります。
そのあたりを続いて述べるつもりでしたが、またまた長くなり過ぎまして記事を分割ということで、次回にまた。
(続き)→ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【7】〜性能が厳しい中でVRプレイする中での注意点とか
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【1】〜条件付きなら高画質でも意外と飛べる
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【2】〜詳細に造られた観光地・大都市は、画質を取るか動きのスムースさをとるか悩ましい
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【3】〜シーナリーアドオン/空港アドオンを使った場合の見た目・負荷比較例
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【4】〜激重「JAPAN OSAKA CITY WOW」を色々比較
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【5】〜無理やりマルチディスプレイお試し編