Microsoft Flight Simulator 2020(以下 MSFS)を始めフライト系ゲームをプレイする人は主に、「操縦や挙動にリアルさを求める人」「気楽に空を飛ぶのを楽しむ人」に分かれると思いますが、私は完全に後者。
MSFS にはしっかりとした操縦学習課程(フライトトレーニング)が用意されていて、私も少しずつ学んでアシストの類は減らしていっていますけれど、実機さながらに操作操縦して飛ぶのは時間も気力も、もしかすると体力すらいるかもしれないので、気分転換、旅に出られない代償行動としてプレイしている今は無理だなぁ…って感じです。
たまに本物のエアラインパイロットの方が MSFS で一から飛行準備して飛んでいる Youtube 動画を見ると(実機より省略されている手順があるとはいえ)さすが慣れているなぁ…と感心して手本になると同時に、これを一から覚えてプレイ、というかシミュレートしていくのは大変だなぁ、と思ったりもします😅
もっとも、フライトシムにのめり込んでいる人は、スーパーワイドディスプレイや3画面構成にしたり、高級なフライトスティックやラダーペダルを揃えるだけでなく、実機を模した操作パネルを海外から取り寄せて一室をマイコクピット化している人もいて、どこの世界も凄い!と感心する次第です(以前の Flight Simulator X の時代にも居られましたが、さらに凄い↓)。
リアルさを求める方々も色々な方向性があって、機体の挙動、機体毎のコクピットの操作性のリアルさが MSFS では物足りない(私には判らないレベル)という方は、X-Plane の方が良い、DCS World に限る、とか各自色々と持論はあるようです。
シミュレーター志向のレースゲームでもグランツーリスモや Forza (Motorsports) じゃなく iRacing、という方も少なからず居られるのと同じようなことかもしれません。
どちらにせよ、ヌルいお気楽フライトのみの私には雲の上の話でありますが、シビアすぎることもなく、ゲーム的な派手さもないけれど、まったり志向の人間も受け入れてくれるのが MSFS の良いところであり、
ゲームインストール後に自分でアレコレ手をかけずとも(自動生成な地上オブジェクトに多少難があっても)美麗な地上グラフィックの上を簡単にフライトして楽しめる
のは、面倒臭がり度が歳とともに増してしまった私なんかにはピッタリであります😅
そんなヌルく MSFS を楽しむ人間が前回記事に続き、
「セールなら十万円台半ばで買える Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 Laptop の廉価ゲーミングノートPC で、どれくらい MSFS 2020 をプレイできるのか、最高画質 ULTRA プリセットベースでどれだけ頑張れるか」
という、全く誰得なのか判らない話の Part 2。まぁ場末ブログですから、需要云々関係なく書きたいから書いてるだけですけど😅
シチュエーション別に本機のスペックでどれだけ飛べるかを記していますが、前回は外部アドオンなしの純正環境(ワールドアップデート含む)における以下の4条件について述べました。
最初の3条件は、本機レベルのスペックで最高画質 ULTRA プリセットベースを欲張っても DLSS Frame Generation(以下 DLSS FG)の有効性もあり、ほぼほぼ問題なくフライトできること、特にプロペラ機での遊覧飛行プレイなら概ね快適に飛べることを説明しました。
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【1】〜条件付きなら高画質でも意外と飛べる
しかし、前回最後の「大都市近郊エリア」になると、大都市中心部にある高層ビル群など負荷高めの地上オブジェクトの影響が出る関係で、本機レベルの性能では以下のように、快適に飛べるとは言い難い、ギリギリな状況も出てきます。
地方都市の超低空飛行ではフレームレート低下やスタッタリング頻度がギリギリスペック内に収まっていたのが、大都市近郊エリアでは場面によって処理能力オーバーとなるシーンがあるのは否めません。
また、前回記事の最後の方に追記しましたが大都市近郊の空港への離着陸、例えば伊丹空港への着陸でも、最高画質 ULTRA プリセットでは着陸寸前の高度で操縦性にスムースさを欠く場面もあります。
と言いたいところですが、画質設定を1段階落として HIGH END プリセット設定にすればフレームレートは1.5〜2倍になり、なによりスタッタリングは激減しますから、横風時着陸などシビアな操作をする場面、操縦性のスムースさを優先する人なら画質は1段階妥協を考えるエリアになるかと思います。
(伊丹着陸時のフレームレート測定結果は、次回シーナリーアドオン利用の有無比較時に掲載します)
さらに、今回の一連の記事では「遊覧飛行的なフライトでのプレイアビリティ」の観点から、主に飛行中のプレイ快適具合について述べていますが、実のところ負荷という点では
場面もあり、離着陸路を始め、空港の敷地外でも空港シーナリーアドオンによる負荷増大の影響はあります。
離着陸で必ず使うのが空港な割に、純正シーナリーだけでは空港の再現性が大変よろしくない空港が多く、そのため多くの方々が空港シーナリーアドオンを作られています(感謝)。外観だけでなく建物内部や空港周辺オブジェクトも再現性高く作られているアドオンも少なくなく、ただその分動作は重くなり、地上風景の激重シーナリーと比べても遜色ない負荷の高い空港シーナリーはあって、スペックギリギリなマシンにとっては悩ましいところです。
とまぁ、地上オブジェクトの数、大きさが増すにつれ、RTX 4060 という下位 GPU を搭載した廉価ゲーミングノートPC には徐々に厳しくなってきましたが、今回は
これらを本機にて最高画質 ULTRA プリセット設定で飛ぶ場合のインプレッションを記しておきます。
MSFS にはしっかりとした操縦学習課程(フライトトレーニング)が用意されていて、私も少しずつ学んでアシストの類は減らしていっていますけれど、実機さながらに操作操縦して飛ぶのは時間も気力も、もしかすると体力すらいるかもしれないので、気分転換、旅に出られない代償行動としてプレイしている今は無理だなぁ…って感じです。
たまに本物のエアラインパイロットの方が MSFS で一から飛行準備して飛んでいる Youtube 動画を見ると(実機より省略されている手順があるとはいえ)さすが慣れているなぁ…と感心して手本になると同時に、これを一から覚えてプレイ、というかシミュレートしていくのは大変だなぁ、と思ったりもします😅
もっとも、フライトシムにのめり込んでいる人は、スーパーワイドディスプレイや3画面構成にしたり、高級なフライトスティックやラダーペダルを揃えるだけでなく、実機を模した操作パネルを海外から取り寄せて一室をマイコクピット化している人もいて、どこの世界も凄い!と感心する次第です(以前の Flight Simulator X の時代にも居られましたが、さらに凄い↓)。
リアルさを求める方々も色々な方向性があって、機体の挙動、機体毎のコクピットの操作性のリアルさが MSFS では物足りない(私には判らないレベル)という方は、X-Plane の方が良い、DCS World に限る、とか各自色々と持論はあるようです。
シミュレーター志向のレースゲームでもグランツーリスモや Forza (Motorsports) じゃなく iRacing、という方も少なからず居られるのと同じようなことかもしれません。
どちらにせよ、ヌルいお気楽フライトのみの私には雲の上の話でありますが、シビアすぎることもなく、ゲーム的な派手さもないけれど、まったり志向の人間も受け入れてくれるのが MSFS の良いところであり、
ゲームインストール後に自分でアレコレ手をかけずとも(自動生成な地上オブジェクトに多少難があっても)美麗な地上グラフィックの上を簡単にフライトして楽しめる
のは、面倒臭がり度が歳とともに増してしまった私なんかにはピッタリであります😅
そんなヌルく MSFS を楽しむ人間が前回記事に続き、
「セールなら十万円台半ばで買える Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 Laptop の廉価ゲーミングノートPC で、どれくらい MSFS 2020 をプレイできるのか、最高画質 ULTRA プリセットベースでどれだけ頑張れるか」
という、全く誰得なのか判らない話の Part 2。まぁ場末ブログですから、需要云々関係なく書きたいから書いてるだけですけど😅
シチュエーション別に本機のスペックでどれだけ飛べるかを記していますが、前回は外部アドオンなしの純正環境(ワールドアップデート含む)における以下の4条件について述べました。
- 高い高度を飛ぶ場合
- 山間地、田園地帯などを飛ぶ場合
- 地方都市および周辺部を飛ぶ場合
- 大都市近郊エリア
最初の3条件は、本機レベルのスペックで最高画質 ULTRA プリセットベースを欲張っても DLSS Frame Generation(以下 DLSS FG)の有効性もあり、ほぼほぼ問題なくフライトできること、特にプロペラ機での遊覧飛行プレイなら概ね快適に飛べることを説明しました。
■ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【1】〜条件付きなら高画質でも意外と飛べる
しかし、前回最後の「大都市近郊エリア」になると、大都市中心部にある高層ビル群など負荷高めの地上オブジェクトの影響が出る関係で、本機レベルの性能では以下のように、快適に飛べるとは言い難い、ギリギリな状況も出てきます。
- プロペラ機で適度な高度での遊覧飛行または低空飛行でも地上高 200〜300m 以上くらいの場合は、 前3条件よりフレームレートが低下し、瞬間的なスタッタリング(=カクツキ、動作の瞬停)が発生するが、常時ではなく瞬間的な発生なので、まだ問題ない程度に飛べる
- 地上高 200m 以下の超低空飛行だとプロペラ機の速度でも、急旋回時や視点変更時に急激なフレームレート低下やスタッタリングの発生が常態化し、プレイの快適性は落ちるものの、常時カクついた動きになるわけではないので、まだ「飛べる」と言えるレベル
- 地上高 200m 以下の超低空をジェット機の速度域で飛ぶと、プロペラ機の時よりスタッタリングの頻度が増え、快適に飛べるとは言えなくなるが、まだギリ飛べる
地方都市の超低空飛行ではフレームレート低下やスタッタリング頻度がギリギリスペック内に収まっていたのが、大都市近郊エリアでは場面によって処理能力オーバーとなるシーンがあるのは否めません。
また、前回記事の最後の方に追記しましたが大都市近郊の空港への離着陸、例えば伊丹空港への着陸でも、最高画質 ULTRA プリセットでは着陸寸前の高度で操縦性にスムースさを欠く場面もあります。
遊覧飛行程度ならまだ最高画質 ULTRA プリセットベースでもまずまず飛べるし、敢えて超低空で飛んでもまだギリギリ操縦性を保ってフライトできる
と言いたいところですが、画質設定を1段階落として HIGH END プリセット設定にすればフレームレートは1.5〜2倍になり、なによりスタッタリングは激減しますから、横風時着陸などシビアな操作をする場面、操縦性のスムースさを優先する人なら画質は1段階妥協を考えるエリアになるかと思います。
(伊丹着陸時のフレームレート測定結果は、次回シーナリーアドオン利用の有無比較時に掲載します)
さらに、今回の一連の記事では「遊覧飛行的なフライトでのプレイアビリティ」の観点から、主に飛行中のプレイ快適具合について述べていますが、実のところ負荷という点では
精密に作られた空港シーナリーアドオンが最も厳しい
場面もあり、離着陸路を始め、空港の敷地外でも空港シーナリーアドオンによる負荷増大の影響はあります。
離着陸で必ず使うのが空港な割に、純正シーナリーだけでは空港の再現性が大変よろしくない空港が多く、そのため多くの方々が空港シーナリーアドオンを作られています(感謝)。外観だけでなく建物内部や空港周辺オブジェクトも再現性高く作られているアドオンも少なくなく、ただその分動作は重くなり、地上風景の激重シーナリーと比べても遜色ない負荷の高い空港シーナリーはあって、スペックギリギリなマシンにとっては悩ましいところです。
とまぁ、地上オブジェクトの数、大きさが増すにつれ、RTX 4060 という下位 GPU を搭載した廉価ゲーミングノートPC には徐々に厳しくなってきましたが、今回は
- 純正ワールドアップデートで景色が詳細化、細密化された観光地・観光都市
- 同じく純正シーナリー環境で詳細細部化された高層ビルの林立する大都市中心部
これらを本機にて最高画質 ULTRA プリセット設定で飛ぶ場合のインプレッションを記しておきます。
プレイ環境は前回も記しましたが、以下のとおりです。
ちなみに、グラフィック設定の垂直同期 (V-Sync) をずっとオンにしていましたが、ちょっと前の GeForce ドライバ更新時からスタッタリングが急に増え、オフにしてプレイしていましたが、前回記事公開前後にバグ修正版のドライバがリリースされて戻しています。まだ完全に戻ったとは思えないところはありますが…
で、以下本題。
以上、ワールドアップデート含む純正シーナリーで詳細細密化されたエリアを、Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 Laptop という廉価ゲーミングノートPC の本機スペックをもって最高画質の ULTRA プリセットペースで飛んだ場合のプレイ・インプレッションを記しました。
観光地や観光都市と高層ビルが林立する大都市中心部の2つに分けて述べましたが、ぶっちゃけ、どちらにしても
になり、繰り返し述べてきましたが、
この3点に尽きます。後者2点を解決するには、以下の二択。
ひとまずは、状況に応じて画質を落とすことになりますし、私自身(時々ですが)そうしています。遊覧飛行メインの私は多少の難は許容しても最高画質で飛ぶことがほとんどですけど、着陸時の操縦性に難が出ると流石に難しいですからね。
ちなみに、上記は同じシーンでの ULTRA プリセット画質と1段階落とした HIGH END プリセット画質のスクリーンショットです。パッと見は大差ないように見えますし、実際 HIGH END と MIDDLE プリセットの差、MIDDLE と LOW プリセットの差よりは小さいと感じます。
ただ、光の影響に差があり、陰影の処理、影のつき方と、それより建物や樹木の立体感が変わるので、スクリーンショットの静止画で見る以上に、飛びながら地上を見ていると印象が変わります(HIGH END は少し平板な絵になる)。特に斜光線の時間帯は印象の差は大きくなるように思います。
反面、シーナリーアドオンを入れた状態で超低空飛行をすると時々動きががたつくような場合でも、
ULTRA 画質プリセットから HIGH END に1段階落とすだけで、以下のフレームレート計測のとおり、一桁だった最低レベルのフレームレート (0.1% Low Average) は倍増、スタッタリングも半減以下になって、ほぼ快適と言って良いフライトプレイになります。
詳細細密データー化されたエリアを最高画質で(それこそ DLSS SR も使わず)どんな飛び方をしても快適に飛べるのが理想ですが、それを本機のような十万円台半ばで買った廉価なゲーミングノートPC に求めるのは無理ですから贅沢は言えません。
本機クラスのスペックで詳細細密化されたエリアを最高画質ベースでプレイするのは、処理能力ギリギリもしくは超えているわけで、スクリーンショットを撮るだけで瞬間的ながら激しいフレームレート低下やスタッタリングを起こすことがその証拠でしょう。
上記は、ジョン F. ケネディ空港からニューヨーク上空を遊覧飛行してラガーディア空港まで飛ぶ途中までの CapFrame X 計測結果で、途中1箇所 Frametime が 6秒を超えているところがありますが、これはマンハッタンの摩天楼を横目にハドソン川の上を比較的低空で飛んでいる時スクリーンショットを撮ったらフリーズ、こりゃダメかと思ったら 6〜7秒後に復活したシーン。
こういうのが頻繁とは言わなくても、高負荷のところを ULTRA 画質プリセットで遊覧飛行していると、たまにあります。
というか、伊丹空港から岡山まで30分かけて飛んできて、いざ岡南飛行場へ着陸体制に…と思ったところで、何もしていないのにフリーズしたまま動かなくなった(↓)とか、
15分くらいの短距離フライトを繰り返して伊丹空港から3回目のフライトをしようと思ったら、飛行準備完了の画面で GeForce ドライバがエラー吐いてお亡くなり(↓)とか、
こういうのはちょくちょくあります。だけど、いつものように PC がフリーズしたことに対するストレスが溜まることはなく、むしろハードウェア能力ギリギリのところを鞭打って働かせている感じがして、
って感じになります😅
私自身 ULTRA プリセットベースではなく1段階落とした HIGH END プリセットあたりが適正スペックだと思っていますし、外部ディスプレイの WQHD 解像度ではなく本来の FULL HD 解像度でプレイするのが快適であろうとも思っていますが、それでもまぁ
と感じていますし、多少の難が許容できるかどうかは人それぞれですけれども、
と、前回記事の最後でも書いた思いは、今回のような詳細細密化されたエリアを飛んでいても圧倒的です。
ただ、今回はあくまで外部シーナリーアドオンなしの純正シーナリーだけでの話なので、さらに細密化するシーナリーアドオンを入れると、本機レベルのスペックで最高 ULTRA 画質ベースでは難しくなります。
今回掲載したフレームレート測定値に一緒に載っている VRAM 使用量を見ても、GeForce RTX 4060 Laptop ではこれ以上の細密なデーターに耐えられる GPU でないことは自明です。
というのは判っていても、もっと再現性の高い街、都市の上を飛んでみたいと思うのは人の性😅
特に、ワールドアップデートでの詳細細密データー化の対象にならなかった都市は、味気ない自動生成の地上建造物で似ても似つかない感じですから、サードパーティ製 or フリーで提供されているシーナリーアドオンを入れてみたくなるのは当然のことです。
ということで、
これら3点について、次回記事にて。
(続き)→ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【3】〜シーナリーアドオン/空港アドオンを使った場合の見た目・負荷比較例
- 内蔵 FULL HD ディスプレイではなく外部 WHQD ディスプレイを使用(本体だけでプレイする時よりも負荷はかなり高い条件)
- 使用している ASUS TUF Gaming F15 FX507ZV4 はメモリを 16→32GB に、2TB SSDを増設(ゲームプログラム・データーは増設したSSD へインストール)
- PC のパフォーマンス設定は Armoury Crate のパフォーマンスモード(AC接続)
- GeForce ドライバ/アプリの設定はデフォルトのまま
- MSFS のグラフィック設定は WQHD フルスクリーン、DLSS SR バランス、DLSS FG オン、レンダリング品質 ULTRA(最高画質)
ちなみに、グラフィック設定の垂直同期 (V-Sync) をずっとオンにしていましたが、ちょっと前の GeForce ドライバ更新時からスタッタリングが急に増え、オフにしてプレイしていましたが、前回記事公開前後にバグ修正版のドライバがリリースされて戻しています。まだ完全に戻ったとは思えないところはありますが…
で、以下本題。
- 【5】純正シーナリーで細密化された観光地・観光都市エリア
- MSFS (Microsoft Flight Simulator) は、その名を冠するマイクロソフトが提供する Bing マップの航空写真衛星写真を使用し、世界中の美麗な地表グラフィックの上を飛べる、建物は航空衛星写真から自動生成してリアルっぽく表現された中を飛べるのが売りの一つ。
とはいえ、前回記事でも触れたとおり、航空衛星写真から自動生成した地上オブジェクト、街並みは、いささか微妙です。特に都市中心部の風景は自動生成だけでは物足りません(ベースになってる地図が10年前でもあるし)。
そんなこともあって、有償無償のシーナリーアドオンだけでなく、無料のワールドアップデート含む純正シーナリー環境でも多くの都市や観光地が手作業の入った詳細精密データー化され、リアルっぽい形状、色が再現されています。
それら純正シーナリーで手の入った有名観光地、都市や特徴ある場所は、「ディスカバリーフライト」という形で(面倒なしに)手軽にフライトできるようにもなっていて、お手軽志向&面倒くさがりな私も楽しませてもらっています。
コロナによる制限が一段落したとはいえ、家庭その他の事情から国内旅行すらなかなか行けず MSFS に逃避、代償行動をしている私としては、「もう二度と行けないだろうなぁ」「ここ行ってみたかったんだけどなぁ」と思いつつ海外の観光地その他を楽しんでいます。
MSFS で細密に再現される部分は限られていますし、近づけばリアルさは下がりますけれども、その地の写真や動画、記憶と照らし合わせて飛ぶのは、ないよりずっとマシです。手元のスタンドに立てた iPad で Google マップを開き、現地の地名、名所と照らし合わせながら飛んでおります☺️
といった個人的な思いは別にして、「RTX 4060 という下位 GPU を搭載した廉価ゲーミングノート PC で、こういった詳細データー化された観光地を ULTRA プリセット画質ベースにてフライトする場合の快適度はどうか?」と言えば、
- グランドキャニオンやエベレストなど自然そのものの観光地、有名地は、ほぼスムースに飛べる
- リゾート観光地は場所によるが意外と厳しいことも多い(超低空飛行しがちのため)
- 作り込まれた観光都市の遊覧飛行もギリギリ〜少々厳しめが少なくない
といった印象。
もちろん、飛ぶ場所や飛び方によってケースバイケースではあるのですが、純正シーナリーで細密化された観光地を本機スペックで飛ぶ場合、
せっかくの詳細精密化された風光明媚な観光地だからこそ、美麗な最高画質 ULTRA 設定ベースで飛びたい
風光明媚な観光地をストレスなく眺め飛ぶためにも、快適な操縦性を確保すべく画質を1段階落とそうかな?
この両者のジレンマに悩まされることが常と言って良いと思います。別の言い方をすれば、more powerful なマシンが欲しくなる、とも言えますが…😅
上記グランドキャニオンのように自然風景の中を行くシーンでは、多少細密化されたシーナリーアップデートがあっても前回記事の「2 山間地、田園地帯などを飛ぶ場合」と同じか、少し負荷が大きいくらいなので本機程度のスペックでも、概ねスムースに飛べます。
反面、ディスカバリーフライトような日没時間帯ならともかく岩肌の質感がもろ判りな真昼間に接近戦で飛ぶと、あまりリアルさが感じられないグラフィックが明らかになるので、細密さリアルさと負荷の比例関係はここでも感じられます。VRAM 使用量も少なめです。
これが同じ自然風景な観光地でも、海辺のリゾート地となると建造物があるだけでなく、最近は純正のワールドアップデートでも海に客船が浮かんでいたり、外部シーナリーアドオン並みに地上海上オブジェクトが増え、負荷も大きくなって本機スペックでは厳しい場面も出てきます。
先月リリースされた最新の無料ワールドアップデート第15弾の「カリブ海」で詳細細密エリア化されたセントマーティン島。飛行機好きならその名をよく聞く場所なので、私も早速ディスカバリーフライトで飛んでみたのですが、思いのほか負荷が高いものでした。
ゴールドコーストなどのようにリゾートホテルが林立してるわけでもないし、MSFS の波の表現はただの絵でしかないので、細かく綺麗に描かれてるとしても自然観光地と同じか、+α程度の負荷かと思っていたら、ULTRA 画質ベースのままだと超低空飛行時にギクシャクするシーンが多くて、ギリギリまたは少し厳しい印象。
上記は ULTRA 画質ベースでセントマーティン島を低空〜超低空で軽く周回してみた時の CapFrameX によるフレームレート計測です。これを見ると平均 FPS が 80fps 超、0.1% Low Avg. が 12fps 弱まで落ちるものの P0.1 は 20fps 超、スタッタリングも 1% くらい。
数字上では特に酷いように思えない、本機のような廉価ゲーミングPC なら十分飛べている方に見えますが、実際は過負荷時にありがちな細かな描画の乱れが低空飛行時には発生しまくりで、フライト快適性がかなり低い状況。
建物だけでなく海上に大小の船を浮かべるなど純正シーナリーながら結構凝っている上、どうしても超低空で飛びたくなってしまうエリアなので、負荷の高い状態になってしまいがちではあります。
(プレイ動画を録れれば言葉で語るより早いのですが、前回も書いたように本機スペックで ULTRA 画質プリセットだとらスクリーンショットを撮るだけでフレームレートが大きく落ちんでスタッタリングが起きるくらいのギリギリなので動画記録はしたことがありません)
VRAM 使用量を見ても RTX 4060 の VRAM 8GB では賄えていないと思われるので、海面スレスレで飛び回る、着水するとなると本機スペックでは画質設定を一段階落とすことを考えることになります(HIGH END 画質プリセットでは VRAM 使用量 6GB 台に収まります)。
個人的には「多少の難があってもできるだけ高画質で飛びたい」派であり、「せっかくの細密化されたリゾート地なんだから ULTRA 画質のまま飛びたい」と思うのですが、本機のような廉価ゲーミング PC では難しくなり、
VRAM 12GB、いや 16GB の上位 GPU 搭載機が欲しいなぁ
という欲が出てしまうところです😅
こちらはリスボン市街上空 250〜600m の高度で遊覧飛行して、最後は空港に降りた時のフレームレート計測。こちらも平均FPS は 70台後半、0.1% Low Avg. は 9fps、P0.1 だと約18fps、スタッタリングは 1.4%。先のセントマーティン島より悪化していて、数字上の平均FPS はあるものの、特に高度を下げると厳しい状態。
視点変更した瞬間はフレームレートが落ち込み、スタッタリングが発生する、という毎度の挙動だけでなく、以下の画面写真ような低空で地上を見下ろす視点にするとまっすぐ飛んでいるだけでも描画の滑らかさが失われ、数字以上に快適なフライトとは言いづらくなります。
先に画面キャプチャを載せたフィレンチェ、バルセロナといった観光都市を高度 200〜300m くらいで巡る場合も同様で、だいたい共通する挙動は
- まっすぐ or 緩く旋回する遊覧飛行的な飛び方で視点をあまり変えないままだと、まずまずスムース
- 視点を大きく変更した瞬間はフレームレートが急激に落ち込み、瞬間的なスタッタリングが発生する
- 建造物の多い地上を大きく映す外部視点ではフレームレート低下が顕著になることが多い
- 地上ギリギリの超低空飛行、急旋回を行うと、フレームレートの低下とスタッタリング頻度が激しくなりプレイの快適性は失われる
RTX 4060 Laptop 搭載の本機ではこんな感じになることが多いですね。
フライト中のスムーズさ、操縦安定性を優先するなら画質プリセットを HIGH END へ1段階落とすのが賢明でしょう。ただ、「このマシンでは ULTRA 画質設定は無理!」と諦められるほど酷い動き、厳しい状態なら諦めもつきますが、個人的にはそこまで酷いと思えないゆえに悩ましいところです。
多少のギクシャクさを甘受して画面の綺麗さを撮るか、操縦の安定性快適性を優先して画質を1段階落とすか、人それぞれの判断が分かれるところでしょう。
ちょっとした救いとしては、
一度飛んでキャッシュが溜まると
二度目はスムースに飛べる場合がある
という事実はあります。最初のフライトでは(計測値には出にくい)細かいスタッタリングっぽい動きがあったのに、二度目では前回よりスムースに動くことは何度も経験しています。
(マニュアルキャッシュは不可解なエラーも多くて微妙)
ただ、必ず効果があるかといえばそうでもないですし、キャッシュがあれば良いのかとマニュアルキャッシュを設定して事前にデーターを読み込んでおいても効果が微妙/なかったりで(インターネット回線が十分に高速でない場合は効果が大きいかも?)、改善効果があるとは言い切れないのですが、そういうこともあるということで。
いずれにせよ、私はキャッシュサイズはデフォルトの 8GB から大幅に拡大して、できるだけ溜め込むようにしています☺️ - 【6】純正シーナリーで詳細エリア化されている大都市中心部
- ワールドアップデート含む純正シーナリーで詳細精密化されたエリアのうち、ニューヨークやサンフランシスコ、東京、ロンドンのような高層ビルの林立する大都市の話になります。
これら高層ビルの林立する大都市中心部のフライトにおいても、前項同様
真っ直ぐ/ゆっくり旋回な遊覧飛行なら
ULTRA画質でも意外と悪くない
というのが個人的なプレイ印象。
人によっては「まずまず」じゃなく「ギリギリだろ…」「いや、ちょっと厳しいだろ?」という感想もあるかと思いますし、私自身そう思うところもありますが、購入前は絶対無理と思っていた最高画質ベースでニューヨーク摩天楼遊覧飛行も、景色を見ながらマッタリ飛行ならイケる、許容範囲では?と思っています。
ま、景色を見る=視点変更する=その度に瞬間的ながら大幅なフレームレート低下&スタッタリングの発生は否めないので、それを許容できるかどうか、ですけれども、プロペラ機でのまったり遊覧フライトなら操作性に大きな支障となるほどのことはないと感じています。
(各欄とも上からP95, Avg., 0.1% Low Avg.)
上記は昨夏、本機 ASUS TUF Gaming F15 FX507ZV4 を購入した直後に、負荷の高いニューヨーク、東京のディスカバリーフライトを例にベンチマークを測定した結果ですが、DLSS FG を有効にすれば意外とイケるやん!でした。
■ Core i7-12700H & GeForce 4060搭載ASUS TUF Gaming F15 (2023) FX507ZV4購入【2】 〜DLSS FGの効果をMSFSで測定
もっとも、上記ベンチマーク結果は AI フライトをオンにして外部視点のまま真っ直ぐ飛ぶだけでしたから、実プレイ時の挙動を無視した理論上の最良値。当時の記事でも触れていましたが視点変更を入れた場合との CapFrame X のフレームレート計測結果を比較しても、
と、視点変更するだけでフレームレートが大幅に落ち込み、スタッタリングが大きく発生しているのが判ります(処理能力的にギリギリで飛んでいるため止むなし)。
また、実際のフライトでは旋回もするし、高く飛んだり低く飛んでみたりするわけで、同じニューヨークのディスカバリーフライトで、
「スタート地点のセントラルパーク上空からマンハッタン中心部の超高層ビル群の上を掠めるように通過、マンハッタン先端部の高層ビル群のすぐ上を抜けた後は海面上 50m くらいまで降下して自由の女神を右窓から眺めながらリバティ島をぐるっと回って、低空飛行のままイースト川を北上、ブルックリン橋のすぐ上を通過しながら左窓でマンハッタンの摩天楼を眺める…」
といった遊覧飛行的フライトのフレームレート結果が以下のとおり。
平均フレームレートが 60fps 超と言っても、マンハッタン高層ビル群のすぐ上を飛んでいる時に視点変更した時を中心に時々フレームレートがガッツリ落ち込んでいますし、スタッタリングの頻度・比率も高いことが判ります。
ギリギリの負荷で飛んでいるので動画を録るわけにもいかず、どこでどうなってるとは細かくいえないのですが、数字を見ると決して快適なフライト、安定性とは言い難いものです。
が、前項で記した「地上建築物その他が詳細細密化された観光都市」を飛んだ時の、フレームレート計測値は比較的良好だけど実際のプレイでは割と厳しい印象とは逆に、
「視点変更時や超低空飛行ではフレームレートの低下やスタッタリングの発生頻度が大きくなるものの、フレームレート測定値ほど不快さはなく、まったり遊覧飛行なら意外とイケるのでは?」
って感じです。
ここらの計測数値と実プレイ体感との差異が前項と逆になる理由はよく分からないですが、私自身、ニューヨークや東京などの大都市エリアを ULTRA 画質プリセットのまま好んで飛んでいます(東京は外部シーナリーアドオン入りですが)。
ただ、廉価ゲーミングノートPC レベルではストレスなく快適に飛べるとは到底言えないわけで、純正ワールドアップデートで詳細エリア化された大都市中心部を ULTRA 画質で飛ぶ場合、以下のような感じになります。
- 高層ビル群よりギリギリでも上の高度で、視点変更せず飛んでいる間は意外とスムース
- 視点変更または急旋回を行うと瞬間的または旋回中の断続的なフレームレートの大幅低下とスタッタリングが発生
- 高層ビル群至近での急旋回、ビル群の谷間を縫うように飛ぶアクロバティックな飛行は、20fps 以下のフレームレートとスタッタリングが常態化しがちなので無理(画質レベルを落とさざるを得ない)
- 負荷の高い高層ビル群から少し離れると視点変更時/旋回時でも、スムースとは言えないまでも許容範囲のフレームレート低下やスタッタリング頻度になる
今まで何度となく書いてきたインプレッションと同じですね。高度としては概ね 1,000ft ≒ 300m くらいが目安になるでしょうか。それくらいか、それ以上だと(視点変更や急旋回時を除き)酷いフレームレート低下やスタッタリングはなくて問題なく飛べる、というのが私の印象。
300m 以下の高度だと地上オブジェクトの大きさ密度との兼ね合いで、多少快適性は失われるけど十分飛べる〜フレームレート低下とスタッタリングが激しくて操縦に難が出る、まで状況によって色々ってところです。
上記はロンドン中心部をグルッと遊覧飛行していた時の CapFrameX によるフレームレート計測結果。スクリーンショットを撮りながらだったので、スクショ撮った瞬間に大きくフレームレートが落ちてスタッタリングが発生することはありますが、それを考慮しても(スクショ撮ったのは5〜6枚だけなので)スタッタリングは多く発生し、平均 FPS は 70fps 超でも最低側の FPS 値がどれも低く、フライトの快適性を失っている時間がそこそこ長いのが判ります。
フレームレートの変動グラフを見ると平均値より上を行っている時間帯と落ち込んでいる時間帯の差が明確で、林立する高層ビル群の至近を通ってる時間帯だけでなく、先に述べた高度の差でもフレームレートやスタッタリング発生頻度の差が顕著にあります。
このあたり、本機レベルのスペックで詳細細密化された大都市中心部を最高画質 ULTRA プリセットベースで飛ぶには、飛び方にはある程度条件付きになってしまうのは仕方ないことでしょう。負荷の高いエリアでどんな飛び方、視点変更その他しても快適さを求めるならそれなりのゼニ出せや〜、ってことですね😅
以上、ワールドアップデート含む純正シーナリーで詳細細密化されたエリアを、Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 Laptop という廉価ゲーミングノートPC の本機スペックをもって最高画質の ULTRA プリセットペースで飛んだ場合のプレイ・インプレッションを記しました。
観光地や観光都市と高層ビルが林立する大都市中心部の2つに分けて述べましたが、ぶっちゃけ、どちらにしても
純正シーナリーでも細密化されたエリアを
ULTRA画質で飛ぶには条件付き
ULTRA画質で飛ぶには条件付き
になり、繰り返し述べてきましたが、
- ある程度の高度を保ってマッタリ飛んでいる場合は比較的スムースに飛べるが
- 視点変更時/急旋回時には瞬間的なフレームレートの大幅低下とスタッタリングが発生(スクリーンショットを撮る時も)
- 超低空飛行やアクロバティックな飛行は、連続的なフレームレート低下と断続的なスタッタリングが発生して操縦性に難が出る
この3点に尽きます。後者2点を解決するには、以下の二択。
- 画質を ULTRA から HIGH END へ1段階落とす or 能力を超えた WQHD 解像度ではなく本来の FULL HD 解像度でプレイする
- more money で more powerful な PC を
ひとまずは、状況に応じて画質を落とすことになりますし、私自身(時々ですが)そうしています。遊覧飛行メインの私は多少の難は許容しても最高画質で飛ぶことがほとんどですけど、着陸時の操縦性に難が出ると流石に難しいですからね。
ちなみに、上記は同じシーンでの ULTRA プリセット画質と1段階落とした HIGH END プリセット画質のスクリーンショットです。パッと見は大差ないように見えますし、実際 HIGH END と MIDDLE プリセットの差、MIDDLE と LOW プリセットの差よりは小さいと感じます。
ただ、光の影響に差があり、陰影の処理、影のつき方と、それより建物や樹木の立体感が変わるので、スクリーンショットの静止画で見る以上に、飛びながら地上を見ていると印象が変わります(HIGH END は少し平板な絵になる)。特に斜光線の時間帯は印象の差は大きくなるように思います。
反面、シーナリーアドオンを入れた状態で超低空飛行をすると時々動きががたつくような場合でも、
ULTRA 画質プリセットから HIGH END に1段階落とすだけで、以下のフレームレート計測のとおり、一桁だった最低レベルのフレームレート (0.1% Low Average) は倍増、スタッタリングも半減以下になって、ほぼ快適と言って良いフライトプレイになります。
詳細細密データー化されたエリアを最高画質で(それこそ DLSS SR も使わず)どんな飛び方をしても快適に飛べるのが理想ですが、それを本機のような十万円台半ばで買った廉価なゲーミングノートPC に求めるのは無理ですから贅沢は言えません。
本機クラスのスペックで詳細細密化されたエリアを最高画質ベースでプレイするのは、処理能力ギリギリもしくは超えているわけで、スクリーンショットを撮るだけで瞬間的ながら激しいフレームレート低下やスタッタリングを起こすことがその証拠でしょう。
上記は、ジョン F. ケネディ空港からニューヨーク上空を遊覧飛行してラガーディア空港まで飛ぶ途中までの CapFrame X 計測結果で、途中1箇所 Frametime が 6秒を超えているところがありますが、これはマンハッタンの摩天楼を横目にハドソン川の上を比較的低空で飛んでいる時スクリーンショットを撮ったらフリーズ、こりゃダメかと思ったら 6〜7秒後に復活したシーン。
こういうのが頻繁とは言わなくても、高負荷のところを ULTRA 画質プリセットで遊覧飛行していると、たまにあります。
というか、伊丹空港から岡山まで30分かけて飛んできて、いざ岡南飛行場へ着陸体制に…と思ったところで、何もしていないのにフリーズしたまま動かなくなった(↓)とか、
15分くらいの短距離フライトを繰り返して伊丹空港から3回目のフライトをしようと思ったら、飛行準備完了の画面で GeForce ドライバがエラー吐いてお亡くなり(↓)とか、
こういうのはちょくちょくあります。だけど、いつものように PC がフリーズしたことに対するストレスが溜まることはなく、むしろハードウェア能力ギリギリのところを鞭打って働かせている感じがして、
この価格帯のノートPCで、このスペックで、よう頑張ってくれてるわ
って感じになります😅
私自身 ULTRA プリセットベースではなく1段階落とした HIGH END プリセットあたりが適正スペックだと思っていますし、外部ディスプレイの WQHD 解像度ではなく本来の FULL HD 解像度でプレイするのが快適であろうとも思っていますが、それでもまぁ
本機クラスの廉価ゲーミングPC でも、まったり遊覧飛行なら(多少の難は許容できれば)ワールドアップデート含む純正シーナリーの詳細細密化されたエリアを WQHD 解像度の最高画質ベースで楽しめなくもない
と感じていますし、多少の難が許容できるかどうかは人それぞれですけれども、
そこそこ廉価なゲーミングノートで
ここまで飛べれば十分じゃね?
ここまで飛べれば十分じゃね?
と、前回記事の最後でも書いた思いは、今回のような詳細細密化されたエリアを飛んでいても圧倒的です。
ただ、今回はあくまで外部シーナリーアドオンなしの純正シーナリーだけでの話なので、さらに細密化するシーナリーアドオンを入れると、本機レベルのスペックで最高 ULTRA 画質ベースでは難しくなります。
今回掲載したフレームレート測定値に一緒に載っている VRAM 使用量を見ても、GeForce RTX 4060 Laptop ではこれ以上の細密なデーターに耐えられる GPU でないことは自明です。
というのは判っていても、もっと再現性の高い街、都市の上を飛んでみたいと思うのは人の性😅
特に、ワールドアップデートでの詳細細密データー化の対象にならなかった都市は、味気ない自動生成の地上建造物で似ても似つかない感じですから、サードパーティ製 or フリーで提供されているシーナリーアドオンを入れてみたくなるのは当然のことです。
ということで、
- 有償無償のシーナリーアドオンを入れた時の見た目および負荷の比較
- 細密な空港アドオンを入れた時の負荷の比較
- 激重ながら大阪市中心部の再現性は高い新作「JAPAN OSAKA CITY WOW」を使ってみた
これら3点について、次回記事にて。
(続き)→ RTX 4060な廉価ノートPCでMSFS 2020がどれくらいプレイできるか?って話【3】〜シーナリーアドオン/空港アドオンを使った場合の見た目・負荷比較例