先月下旬に発売されたモトローラのちょっとお安め折りたたみケータイ razr 40 のファーストインプレ最終回。週半ばには更新したいと思いつつ激バタバタだったので、前回の中編から1週間後に更新するのが精一杯でありますが、razr 40 は(サブ機ですが)常時携帯して愛用しています。

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中身がミドルレンジ性能機能ゆえに12万円超の定価ではお勧めするのは微妙ですが、ソフトバンクの新トクするサポートでの2年利用だと激安価格で使えるのは魅力です。今月末の電気通信事業法改正で変わる可能性はあるので、興味ある向きは早めの方が良いかもしれません。

私は IIJmio の期間限定のりかえ価格で一括購入しましたが、そちらのキャンペーンは先月内に終了し、今は期間限定価格として 95,800円。これだと月額費用を考えてもソフトバンクの方が魅力的に感じますね。2年後返却前提とはいえ、折りたたみスマホは2年も使えば色々あるでしょうしね。

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IIJmio:IIJmioサプライサービス「motorola razr 40」、未使用品「Google Pixel 7a」販売開始および一部端末価格改定のお知らせ

メインスマホは幾つかの性能機能差、諸々のワークフローの楽チンさから iPhone 15 Pro Max のまま変わることはありませんが、

razr 40 をメインスマホにするとカメラその他で物足りなさを感じるだろうけど、これにハイエンドチップセットと望遠込み3カメラ構成のモデルが出れば、メイン機にしても不満なく、むしろ心地よく使えそうだなぁ


なんて思うくらいには気に入っています(もし iPhone をサブ機にするなら iPhone 15 Pro Max ではなく iPhone 13 mini になるでしょうけれど)。

少なくとも、折りたたみスマホと言えば小型タブレット兼用の横開き Fold タイプの購入しか頭になかった私が、

使ってみて実感できた
縦折り折りたたみスマホの良さ


を知ることができたことは、とても良かった、買って良かった!と思っています(畳めば小型、広げれば大画面な点は特に)。

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もっとも、使い始めて半月も経てば使い始め当初の興奮?も収まってきて、もう少しこのへんが〜的な部分も感じ始めます。

もちろん、razr 40 はリーズナブルな値段を実現するために中身はハイエンド機ではない、と判っているので欲求要求限りなく、とはなりませんし、妥協すべきと判っています。

が、もう一声あれば(iPhone に代えて)メインスマホにしたくなる、と感じたくらい好印象、かつ初めての折りたたみスマホだけに細かいところで色々感じるところもあります。

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過去2回で使い始め当初に感じた良し悪しを列挙してきましたが、今回は「もう一声」の最大点であるカメラ周りを始め、上記記事の後に追記したくなった点を以下に列挙しておき、razr 40 ファーストインプレを締めくくりたいと思います。


7)カメラ
  • 以下の撮影例写真は、等倍トリミングしたもの以外はクリックするとオリジナルサイズの写真を拡大表示しますが、大半の razr 40 撮影写真のファイルサイズが本ブログサービスのアップロード制限である 5MB を超えていますので、Photoshop で 5MB 以内になるように(できるだけ良いクオリティで)再圧縮しています

  • また、比較用の iPhone 15 Pro Max 撮影写真はオリジナル HEIF を Photoshop にて(razr 40 と同等の圧縮率で)JPEG へ変換して掲載しています


  • razr 40 を使ってハイエンド機と一番差を感じるのがカメラ周りであり、カメラ画質だけは数万円のミドルクラススマホ・クオリティ

  • 中身が(アッパー)ミドルクラスの処理性能であっても(ゲームプレイなど一部を除き)実用上ハイエンド機との差があまり気になることはないが、カメラの画質、レスポンスは「ああ、確かにミドルレンジスマホだね、それも真ん中か、それより下の」と感じられる差がある

  • センサーレベルで細部が全く解像しきれていないところにシャープネスを強くかけて誤魔化そうとする、カメラにコストをかけられないミドルレンジクラスのスマホカメラにありがちなパターン

  • ↓メイン広角カメラで撮影した写真を縮小された状態で見ると、シャープネスかけすぎも見た目は緩和され、色もコントラストもメリハリついていて悪くないように見えるのだが…
    razr40PhotoSample5A_Auto

    ↓等倍で見ると…ナンジャコリャ
    razr40PhotoSample5A_Auto_Trim

    ↓比較例として iPhone 15 Pro Max の広角カメラでは、razr 40 と比べるとやや地味めに見える(本来はこの色)が、
    razr40PhotoSample5C_15ProMax

    ↓等倍で見ると解像しきれていない部分も含めて自然で、無理やり強すぎシャープネスもないので違和感がない
    razr40PhotoSample5C_15ProMax_Trim

  • ↓もう一例、razr 40 メイン広角カメラで撮った写真、縮小してみると粗が目立たない分、明るめ露出で彩度強めのメリハリの付いた、映えやすい露出、色傾向でスマホカメラとして良さげに見える
    razr40PhotoSample1A_Auto

    ↓しかし山の木々を等倍で見ると…まぁちょっと前まではハイエンド機でもスマホカメラはこんなもん、だったんですけどね
    razr40PhotoSample1A_Auto_Trim1

    ↓iPhone 15 Pro Max の広角カメラで撮影。露出控えめ傾向が出てるので、パッと見は razr 40 の方が良さげですが…
    razr40PhotoSample1C_15ProMax

    ↓こちらも等倍で見た山の木々は解像しきれていませんが、シャープネスかけすぎでgdgd画像にはなっていません
    razr40PhotoSample1C_15ProMax_Trim1

  • ↓また、超広角カメラで撮った写真を見ても…全体を縮小した状態で見るとパッと見は悪くない、のですが…
    razr40PhotoSample9A_Auto

    ↓等倍で切り出してみるとシャープネスかけすぎが一目瞭然
    razr40PhotoSample9A_Auto_Trim

    ↓比較として iPhone 15 Pro Max の超広角カメラでの撮影例、razr 40 の方がウケの良い色傾向だけど…
    razr40PhotoSample9C_15ProMax

    ↓等倍で見た時にも自然なのは一目瞭然
    razr40PhotoSample9C_15ProMax_Trim

  • 以上のように、色、露出、WB に関しては映える方向で悪くない処理をしていると思うものの、解像しきれない細部を後処理でシャープネスかけまくって何とかしようとして、でもエッジが浮き気味になって気持ち悪くなってるだけ、という今どきのミドルクラス以下のコストをかけられなかったスマホカメラにありがちな画像になっていて、残念

  • もっと素直な画像処理をすれば良いのに…と思うが、スマホで見ることを前提に、縮小表示された時の解像感を考えて敢えてシャープネスかけすぎ画像にしている、のかもなぁ…とは思うものの…

  • 6,400万画素をピクセルビニングで1,600画素出力するのが標準設定だが、解像力は(2年前の)iPhone 13 mini、(3年前の)iPhone 12 Pro のストレート1,200万画素と同等かな?というレベル

  • 去年買った(今は2万円台で売られている)廉価ミドルクラスの moto g52j 5G のカメラと比べても、画像処理は上手いが画像の解像感という点では大差ない、が正直なところ

  • とはいえ、明確に見劣りするのはハイエンド機のカメラと比較しての話で、思い出記録用スマホカメラとしては十分実用的な画質(定価で見ればハイエンド機価格だけど、折りたたみにコストを持っていかれてるからね…)

  • 色や WB などは比較的妥当な処理なので、等倍で見ると酷くても SNS やブログなどで縮小された画像をスマホで見る分には(強すぎシャープネスも目立たないので)悪くないしねえ

  • 撮影後の後処理設定として、パッと見重視でメリハリ系「自動補正」と若干後処理控えめな「ナチュラル」の両方が選べる(エフェクト等とは別に全体の後処理方針の設定がある)
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  • のだけど、いくつかのシーンで比較しても「自動補正」と「ナチュラル」に大きな画像傾向の差が見られない(「ナチュラル」は彩度やコントラストを乗せて映える造りにならないかと思ったが、そうでもなく)
    razr40PhotoSample1A_Auto
    (自動補正設定)

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    (ナチュラル設定)

  • 今までに掲載した撮影例のように、スマホ写真らしい記憶以上のコントラスト・彩度増し傾向の映え狙い処理だが、ウンザリする彩度 Max よりは一歩手前で、一部の色はベタになりがちだけど全体的に見れば個人的には(パッと見重視の SNS 向け写真として)問題ないレベル

  • とはいえ、時々こってり色載せすぎ感のある写真は出てくる
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  • 小さいセンサーでコッテリ画質にするせいか、等倍で見るとノイズ多め(↓最低感度で撮った前写真の等倍切り出し)
    razr40PhotoSample11_Auto_Trim

  • HDR は自動設定でも過度に介入せず、HDR 処理した場合も効果的だが不自然になりすぎずなので、個人的には好感が持てる HDR

  • ハイエンド機のセンサーと違ってラチチュード狭めで白飛びしやすいが、パッと見重視のせいか、明暗差のあるシーンでも HDR 処理する場合でも明るめ露出傾向(スマホ写真としてはむしろ良いのかも)
    razr40PhotoSample2A_Auto
    (razr 40 自動補正設定)

    razr40PhotoSample2C_15ProMax
    (iPhone 15 Pro Max)

  • AWB(自動ホワイトバランス)に違和感を生じたことはなく、WB 関連は問題ない印象

  • AWB がちゃんとしているので、食べ物系写真を何枚か撮ってみたが、店内照明に左右されることもなく、色濃いめ傾向であること以外は特に問題なくフツーに使える
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  • 色や露出傾向を見ると、一般ウケは iPhone よりむしろ良いのでは?と思うくらい(等倍で見ることなんてないだろうしね…)

  • メインの広角カメラの画角は(フルサイズカメラ換算で)25mm 相当で、メインカメラがより広角化しつつ昨今では一般的な画角

  • 超広角カメラは 16mm 相当でこちらも一般的だが、普段 iPhone の超広角カメラの超広い画角(公称 13mm 相当、実際は 14mm 弱)に慣れているので、メイン広角カメラとの画角差がそう大きくないように感じてしまう
    razr40PhotoSample6A_Auto
    (razr 40 超広角カメラ)

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    (iPhone 15 Pro Max 超広角カメラ)

  • メインの広角カメラは光学式手ぶれ補正があるので、ある程度の暗所でも撮りやすいが、手ぶれ補正の効果は(今どきのハイエンド機と比較すると)控えめに感じる

  • 夜撮は撮影例を挙げられるほど撮っていないが、iPhone 15 Pro Max とは差がありすぎて正直使う気が…😅

  • 逆光時のゴースト、フレアはそれなりに出る
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  • おまけに逆光時に AF がロストして完全ピンボケになることがある(撮影時には液晶がまともに見えない状況が多いので、撮影後の確認が必要)
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  • マクロ撮影機能があり超接近撮影が可能なので、日常撮影には便利に使える(スマホカメラでは大事)

  • オートマクロ機能を ON にしておけば、マクロモードに切り替えなくても良いのも便利(Pro 系 iPhone と同じ仕様)

  • スマホ本体2回ひねりによるジェスチャーでカメラ起動できるのは意外と便利で、よく使っている
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  • 広角カメラと超広角カメラの切り替えに一瞬もたつくことがある

  • 背景ぼかし処理のポートレートモードはあるが、画角が標準(広角)カメラより広がって、広角と超広角の間に設定されるので正直使いやすいとは言えない

  • ポートレートモードのボカシ量は控えめ
    razr40PhotoSample7A_Auto
    (razr 40 ポートレートモード)

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    (iPhone 15 Pro Max ポートレートモード)

  • Android スマホの標準カメラアプリらしく細かい撮影設定が可能な「プロ」モードがあって、別途サードパーティアプリを入れなくて済むのは○
    (滅多に使わないけど、だからこそ別アプリはあまり入れたくない)

  • Android スマホの標準カメラアプリらしく多彩な撮影モードが用意されていて、こちらも別途サードパーティアプリを入れなくて済むのは○
    (標準カメラアプリがシンプルであることの良さもあるのだけど)
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  • 4K 動画撮影は 30p までで 4K 60p の撮影はできない

  • 4K 30p 動画撮影時にパンニングするとコマ飛びすることを頻繁に経験している

  • 私個人としては 4K 動画撮影はやめといた方が無難と判断、4K 撮影は iPhone 15 Pro Max で安定して 60p 撮影できるので、本機の 4K 撮影機能はないものとして扱っている
    (SnapDragon 7 Gen 1 の画像処理性能はそこまで低くないと思うので、カメラモジュール周りの制約なのかな?)

  • 前回記事でも書いたように、ディスプレイの輝度は日中屋外でしっかり見られるほどではないため(iPhone 15 Pro Max のような屋外輝度ブーストはない)、日中屋外の撮影時に構図や露出を確認するのが難しいことが多い

  • シャープネスかけすぎ画質のせいか、元々圧縮率が低く設定されているせいか判らないが、1,600万画素出力でこの画質クオリティの割には JPEG ファイルサイズがデカい
    (iPhone 15 Pro Max の 2,400万画素出力の HEIF と比べると平均3倍のファイルサイズ)

  • 単純にカメラ画質と価格(定価)だけを見れば微妙ではあるが、小型かつ薄型な縦折り折りたたみスマホゆえに搭載するカメラユニットには大きな制約があり、カメラ周りはコストダウンのために真っ先に削られる部分でもあるため、元々カメラ周りには期待していなかったので、カメラ画質で razr 40 の評価を落とすことはなかった

  • ミドルクラススマホのカメラしか知らなければ「こんなもんでしょ」で済むし、色、露出、WB などが真っ当なので十分に感じられるはずで、評価の辛さは昨今のハイエンド機のメインカメラの画質を見慣れてしまってるが故の結果

  • ただ、小型ミラーレス+キットレンズでのお手軽撮影すらもスマホカメラに移行した身としては、このカメラ画質でメインスマホとして使うのは厳しいので、メインスマホにすることを考えると将来のモデルでカメラ画質の改善は欲しいところ


8)その他色々
  • 中身ミドルクラスのチップセットの割には、意外と熱を持ちやすい印象

  • 熱を持ちやすい急速充電時は他と比べて特に熱いとは感じないが、バッグに入れたままテザリングしたり、動画撮影しているとかなり熱くなっていることがしばしば

  • 小型折りたたみスマホゆえかもしれないが、夏場の使用では気をつける必要があるかも?

  • プリインストールで booking.com とか要らんサービスアプリがプリインストールされているのは(数は少ないけど)気に入らない💢

  • 公式サイトでオンラインマニュアルへの導線がさっぱり判らないレベルのサポートサイトの造りは毎度ウンザリ

  • 公式サイトでオンラインマニュアルは発売直後にはなくて、しばらくして掲載されたが HTML 版しかなく PDF が見当たらない(今のところ見つけられていない)

  • 結局、中身一緒のソフトバンク版 razr 40s の PDF マニュアルをソフトバンクからダウンロードして解決

  • 折りたたみスマホは折り目部分のフィルムが剥がれてくる問題があるので、その点を考えて有料保証をどうしようか、だいぶ悩んだ(IIJmio の補償サービスか、モトローラ純正の補償サービスか)

  • サムソンの折りたたみスマホの保証については情報は多いが、モトローラ razr はあまり情報がないので悩んだが結局、今回は有料補償サービスには入ることなく、フィルム剥がれが起きた時にどれくらいでフィルム交換してくれるのか(してくれないのか)を実際に経験してみよう、ということに

  • (多少は)安価に購入できたこともあるし、初の折りたたみスマホは色々とお試しでやっていこうと

  • 前回記事でも触れたが、バッテリーの保ちはかなり良いことをさらに1週間使い続けて実感

  • 特に折りたたみの状態で放置している場合は、通知が来ても表示ディスプレイが最小限のせいか丸一日経っても10%前後しか減っていないのは驚いた

  • これも前回触れたが、指紋認証の速度精度、顔認証など認証周りのスムースさ、ストレスのなさは使っていて心地良い

  • 中身ミドルレンジスマホではあるが、筐体の造りや Snapdragon 6 ではなく 7 採用、メインカメラに光学手ぶれ補正が入っていることなど、ミドルレンジと言ってもややアッパークラスと感じる部分はある


9)前編で触れた折りたたみ関連の雑感追記
  • 何度でも書くが、折りたたんだ時の小ささ、持ち運びのしやすさ、スマホを置く時のスペースの小ささ、それでいて広げた時の大画面さ、薄さ、持ちやすさ、これらの点は素晴らしく便利で重宝する
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    (広げた時の薄さも素晴らしい)

  • 折りたたみスマホと言えば、横開き Fold タイプにしか目が行っていなかった自分を反省するくらい、縦折り Flip タイプスマホの便利さ、有用性を実感している

  • 重さ 180g 超は決して軽いわけではないが、ハイエンドスマホは 200g 超が珍しくない御時世であり、また折りたたんだ時はそのコンパクトさで、広げた時はボディの薄さ、幅の狭さによる持ちやすさで、かなり軽いスマホと感じさせる造り

  • 畳めば小型、広げれば大画面というだけで十分メリットはあるのだけど、画面を曲げた状態で使うのに最適化された折りたたみ対応のアプリがほとんど無い残念点はある
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  • 横開き Fold タイプの折りたたみスマホと違って、折れた状態で使うことをあまり想定されていない縦折りスマホなので、横開きスマホより更に折りたたみ最適化アプリは少ない
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    (標準カメラアプリは当然折りたたみ最適化)

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    (Youtubeアプリも折りたたみ最適化済み)

  • とはいえ、実際には画面を曲げた状態で使うことはレアケースなので現状大きな問題にはならない(折りたたみ最適化アプリが増えれば、画面曲げ状態で使うことも増えるかもしれないが)

  • 3週間ほど使ってきて折りたたみ機構で一番「ここが〜」と思うのは、無理なのは百も承知で思う「片手で開けられない」もどかしさは募る

  • ガラケーを使っていたオッサンオバハン爺婆世代だと、プッシュ機構で片手一発で開ける“パカパカケータイ”の癖、感触が残っているから、このサイズ感で縦開き折りたたみとなると、左手に持って親指でボタン一発で開けないのは大変もどかしい(ストレスとまでは言わないが、それに近い)

  • 開いた状態から畳むのは片手でできなくはないだけに、開くのに両手を必要とするのはちょっとなぁ…と思ってしまう😓

  • (ポケットやカバンなどから)スマホを片手で出して片手だけでロック解除して使える状態まで迅速にできるのは従来のスレート型スマホの優位性ということを、折りたたみスマホを使ってみて初めて実感できた

  • 使い勝手という点で、なんでも折りたたみスマホの方が良いわけではない、ということを知れただけでも収穫


10)超小型スマホ Jelly 2 後継として
  • ボトムの前ポケットに入れても気にならない、違和感の少ないほど超小型で軽量な Jelly 2 と同じ感覚で持ち歩けるわけではないので、いくら畳めば小型とはいえ Jelly 2 そっくりそのまま後継というわけにはいかない(想定の範囲内)

  • Jelly 2 では衣類のどこかのポケットに入れて持ち歩くのは主体だったが、razr 40 ではジャケットの内ポケットやコート、ダウンなど大きめアウターのポケットに入れる以外は、バッグ内に入れることが多いので、持ち歩きスタイルは Jelly 2 とはだいぶ変わった

  • 折り畳んだ時はそれなりに厚みがあるので、一般的なスレート型スマホのようにデニムなどの尻ポケットへ入れるわけにもいかず、(サブ機ということもあって)軽装の時は必然的にバッグやポーチの中へ、ということが多くなった

  • 持ち歩く時のスタイルは変わったが、iPhone や従来使っていた大型 Android スマホと比べて折りたたみ時が圧倒的に小型なので、サブ機としては携帯しやすいのは比較的同じ

  • 軽装かつ手ぶらで移動する時だけは razr 40 を入れる場所に困ることがあるけど😅

  • razr 40 に買い替えて Jelly 2 ほどの「どこでも入る」性が失われた反面、開けばスマホとしては最大クラスの大型画面があり、「普通のスマホ以上」に使えるようになったのは大きなメリット

  • Jelly 2 は処理性能自体は低くないが、如何せん3インチの超小型画面で解像度も低いため、使えない/使うのが困難なアプリ、サービスもあり、また文字入力も大変だったが、razr 40 では当然そういったことが皆無で、普通以上に快適に使えるようになった

  • Jelly 2 は通話&モバイルICカード決済専用端末として使う分には不満はなかったものの、アプリやウェブを利用するのは止むを得ない緊急用としても微妙だった反面、razr 40 はメインスマホが何らかのトラブル・その他事情で使えなくなっても完全に代替できるようになって安心

  • 老眼が進んでしまった身には Jelly 2 の超小型画面は益々厳しく、razr 40 の大きな画面が楽チンすぎる

  • Jelly 2 も購入当初は(前述の限定された使い方なら)超小型端末の割にバッテリーが思いのほか保つと感じたが、razr 40 はそれ以上に保ちが良くてバッテリーのことを心配せずに済むようになった

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とまあ、長々と書いてきましたが、razr 40 を使い始めて3週間時点での色々感じてきた点は、以上くらいでしょうか。

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超小型スマホ Jelly 2 の後継として購入したわけですが、もちろん上記のように全くそのまま Jelly 2 と同じようには運用できないものの、デメリット以上にメリットは感じているので、

買って良かった!


と実感するところです。

Jelly 2 後継の Jelly Star には Felica 対応の国内モデルが用意されなかったので、バッテリーの劣化が顕著になった Jelly 2 の買い替えとして、2万5千円出してもう一度 Jelly 2 を買うよりは、その3倍の出費になっても本機 razr 40 を買った満足度の方が大きく、出費の分だけのリターンはありそうです。

というか、何度か書いたように、既にお気に入りスマホになっていて、過去に買ってきた Android スマホの中で5指に入るお気に入りになるかも?というレベルですからね。

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ただまぁ、これまた何度も繰り返しますが、折りたたみ&日本独自仕様込みってことで定価は12万円越えのハイエンド価格であるものの、基本スペックはミドル〜アッパーミドルクラスであり、中身は5〜6万円台のスマホと大差ない部分が大きいですし(そういう意味では5万円が折りたたみ代)、今回書いたように

カメラ画質だけはちょっとなぁ…


というのが本音。折りたたみスマホゆえのスペースの無さ、価格を下げるためのコストダウンから来る皺寄せなので致し方ないとは判っていますが…が…が…

7万円台で購入できたことを思えば9割以上、95% くらいは満足していますし、使って初めて判った縦折りスマホの便利さも重宝していますが、敢えて色々無視しての不満点を言えば、
  • カメラ画質
  • 防滴性の低さ(非防水性)
  • ガラケーのように片手ワンプッシュで開けられない
    (一般的なスレート型スマホの方が迅速に使い始められる)

この3点ですかね。最後のガラケーのようにワンプッシュで開けさせろ、というのは無理を承知で言ってる不満ですが、ガラケーに馴染んでいた人が縦折りスマホを使えば、きっと同じように思うはずです。

ほんま、年寄りって後ろ向きで嫌ですね😓