Amazon プライムセールで購入した Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 (TGP 140W) 搭載の ASUS TUF Gaming F15 (2023年モデル) FX507ZV4。

お盆の間くらいは購入目的であったゲームプレイに多少どっぷり浸かれる?かと思いきや、家族ごとでテンヤワンヤ状態になり、思った以上に使いこめていませんが、とりあえず今回は1ヶ月と少々使ってきたファーストインプレを書いて本機の話を一旦〆たいと思います。



Windows ゲームのプレイ復帰としてはポータブル機 ASUS ROG Ally で概ね満足していたものの、

GeForce RTX 40 シリーズの DLSS Frame Generation 機能(以下 DLSS FG)を使えば、廉価機でもどこまで Microsoft Flight Simulator(以下 MSFS)や重量級ゲームが快適になるんだろ?


という興味に耐えきれず、プライムセールでの割引率に誘われて買ってしまったことは以前書いたとおり。

Core i7-12700H & RTX 4060搭載ASUS TUF Gaming F15 (2023) FX507ZV4購入【1】 〜各種ベンチマークテスト参考値
Core i7-12700H & GeForce 4060搭載ASUS TUF Gaming F15 (2023) FX507ZV4購入【2】 〜DLSS FGの効果をMSFSで測定
i7-12700H & GeForce 4060搭載ASUS TUF Gaming F15 (2023年モデル) FX507ZV4購入【3】 〜セールで値下がりだけでない選択の理由
ASUS TUF Gaming F15 (2023年モデル) FX507ZV4購入【4】 〜簡単だけどちょっぴりハードルありの SSD 増設

購入モデルのベンチマーク結果がなくて最後まで迷っていた時に困っていたことや、諸々自分の中で基準を作りたいこともあって珍しくベンチマークテストを測定、掲載し、その後は購入にあたって考えていた条件、もう一つ迷っていた MSI の同クラス機と比べて本機を選んだ理由などを記しました。

購入、使用開始からおおよそ1ヶ月少々経ち、感想もだいたい固まってきたので、使いながらメモしてきたことを箇条書きにまとめ直して以下に記しておきたいと思います。

ゲームプレイ上の印象(特にメインの目的であった MSFS など)については、ベンチマーク結果掲載の記事でベンチマークの数値とともに記しましたので、主にそれ以外の点を中心に触れておきます。


■ 外観、サイズ、重量

  • 思っていたよりデカかった…15インチと思って買っていたけど、実際は 15.6インチなので、ほぼ 16インチのノートPC サイズ。

  • 狭額縁でもない14インチのMBPより一回り以上デカい感じで、それなりのフットプリントがある。
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  • 2kg 以上あるノートPC なので重いといえば重いが、サイズがそこそこあるのと、あまり中身が詰まった感がしないので、持った感じはサイズなりの重さ(軽くはないけど)。

  • 廉価製品だから仕方ないけれど、造りはかなりチープ、パッケージもコストかけないぞ感満点。
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  • とはいえ、実際スペックに比して安いと感じさせた製品だから、質感やパッケージングが低質でも不満は出ない。

  • パッと見のデザインはゲーミングPC らしさがあるので(下記のような)写真で見ると良い感じっぽいかもしれないが、実際に見ると値段なりの安物感、質感の低さは否めず(仕方ない)。
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  • 蓋の開閉ひとつとってもチープさが否めない(これは今でも毎回割と萎える)。

  • ASUS のゲーミングブランドは2つあるが、上位的存在の ROG とはスペックや使い勝手だけでなく質感その他にも差があることを実感する(まぁ ROG シリーズの質感も大概だけど)。

  • Windows パソコンらしく、タッチパッド左右のパームレスト部やらディスプレイ下やらに、やたらゴテゴテと各種ロゴプリントやシールが貼られていて、いくら格好よく見せようとしても、それだけでダサい超ダサい(Windows ノートPC の一番悪いところの一つ)。

  • 梱包も化粧っ気ゼロの段ボール箱だが、ゴテゴテとプリントされてるあたりが、ゲーミングというよりは、お子ちゃま向け感満載。
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  • これら質感やデザインのアレ具合も、値段の許す限り性能に全振りした結果と思えば個人的には問題なし。

  • とはいえ、本機を普段使いで常用したくはないし、するのは無理(後述するキーボード、ディスプレイの質含めて)。


■ スペックまわり

  • Mac でも ROG Ally でもログインに指紋認証を使っているので(Mac の場合は Apple Watch 認証のことも多いが)、廉価機ゆえ指紋認証がないのは仕方ないけど不便、そしてパスコード入力が面倒、ウザい。

  • フロントカメラはあるけど Windows のテキトー顔認証 (Hello) には対応していないのね…Windows PC でフロントカメラがあれば Windows Hello に使えるもんだと思っていた💦

  • そのあたり起動とログインの簡便さは前月に買った ROG Ally の方がストレスレス。

  • USB 端子が USB-C だけでなく旧来の USB-A ポートが複数あるのは周辺機器を繋げる際に便利だし、デスクトップ機代わりに使う身としては有り難い。

  • 特に、ユーザーインターフェースものを接続することの多い USB-A ポートが両側面にあるのは嬉しい配慮。

  • Thunderbolt 4 (USB 4) もあり、それとは別に USB 3.2 Type-C 端子もあり、ゲーミングPC らしく有線LAN ポートも標準装備など、入出力ポート周りについては文句なし(機種選定理由の一つだった)。
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  • 先日の SSD 増設記事でも書いたように、筐体内部にアクセスできて SSD も換装一択ではなく増設できるのは◎、これなら内蔵 512GB の最小限構成でも許せる。
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  • 本機を選んだ理由を書いた記事でも書いたとおり、MSI みたく筐体を開いたら保証は終わり、代理店での増設しか保証継続を認めない、というやり方ではないところも◎

  • ROG Ally では対象外だった ASUS のあんしん保証も対象なので、加入するかどうかは悩み中(加入可能期間に余裕があるのも◎)。

  • ASUS のあんしん保証の価格と内容は悪くないと思っているが、問題は外へ持ち出すこともなければ、本機をどれくらい長く使い続けるか不透明という問題が😅

  • 筐体内部にアクセスすればメモリ交換も難しくないので、販売価格を抑えるためのメモリ 16GB、SSD 512GB という最小構成もあまり気にならない(必要なら増設換装すれば良いし、する予定)。

  • ただ、メモリは Core i7-12700H がサポートする DDR5-4800 仕様にして欲しかった…廉価ゲーミングノートPC ということで1世代前で価格のこなれた DDR4-3200 になったのは理解できるけど残念。

  • メモリ交換時に DDR5-4800 規格の 16GB×2枚に交換できるならしたいけど、マザーボードが対応していていないっぽい?(さすがに1万円をドブに捨てる覚悟でダメ元チャレンジは…)

  • ともあれ、スペックの面では以前のベンチマーク結果で示せた性能、特に DLSS Frame Generation を活かせた時の性能を 16万円台で購入できたことだけで高く評価できる

  • 特に、一番の購入目的であった Microsoft Flight Simulator の実測フレームレートの結果および実際のプレイクオリティにおいては、16万円台のノートPC で FULL HD なら最高画質でも十分なフレームレートを、WQHD でも高画質で快適にプレイできたことに十分満足している。
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  • ベンチマーク結果だけでなく実際のゲームプレイでの体感からも、他の点から妥協せず、同じ GeForce RTX 4060 Laptop でもフル規格の TGP 140W 仕様の製品を買って良かったと思う。
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  • 質感や(後述する)キーボード、ディスプレイ、スピーカーなどは正直言って値段なりでとても良い評価は与えられないが、目的であったスペック、性能面では購入価格に対して完全に満足している


■ キーボード・トラックパッド

  • キーボードに関しては個々人の好み、対応可能度合いによって大きく評価が分かれる話なので、以下はあくまで私個人の評価であることに留意ください(と予防線)。

  • とはいえ、このモデルのキーボードを、文字を入力するためのキーボードとして評価した場合に、合格点をつける人がいるとしたらよほど寛大か、キーボードに関して何も気にしない人か、真っ当な速度で文字入力できない人かのいずれか、と思えるレベル。

  • ノートパソコンの生命線と言えばキーボードやトラックパッドの使い勝手であるものの、海外製廉価ノートPC(の日本語キーボード)でありゲーミングモデルゆえ色々な意味で期待していなかったが、その期待してなさに違わぬ出来。

  • ゲーミングPC らしく(デフォルトでは)常にレインボーカラーが変わっていく派手なキーボードバックライト(要らんけど)。
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  • ASWD だけ目立つ形になってるのも、ゲーミングキーボードらしい。
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  • そんなもん要らんから肝心のキーボード自体をもっとマシにせえよ、と内心思うけれど、ゲーミングPC には重要なことらしいから、この点については特に文句はつけないし、ある意味楽しんでいる(自分がこんなお子ちゃまなキーボードを買うことなんてないから新鮮)。

  • とはいえ、いくら廉価製品と言ってもタイプ感がオレ史上最低クラス、パピコン以来のフニャタッチな最低質感は、耐久性はありそうだが、これで本当に FPS/TPS ゲームをしやすいの?大丈夫なの?ゲームプレイならこのタイプ感で問題ないの?反応速度が速いから(知らんけど)大丈夫なの?と率直に疑問に思う出来(マジで疑問)。

  • (ゲーミングノートPC だと必須らしい)テンキーを右側に詰め込んでいるので、メインの QWERTY 配列キーボードが全体に左にオフセットされていて、筐体の中央に手を置くとひたすらタイプミスしまくる
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  • QWERTY 配列キーボードが全体に左にオフセットされている分、タッチパッドも左にオフセットされていればまだギリ何とかなったかもしれないが、タッチパッドが中央で QWERTY 配列キーボードが全体に左にオフセット、というのは異常に使いにくい(海外製 Windows ノートPC にはありがちだが)。

  • カーソルキーがタッチパッドの近くに押し寄せてきてるので、カーソルキーの←を押すつもりがいつも→になったり、バックスペースを押すつもりが常にテンキーの NUMLOCKを推してしまってイライラ😅これは慣れられないし、慣れたら他の真っ当なキーボードが使えなくなる。

  • DEL キーがないと思って探したら、なんちゅうところにあるねん!テンキーのゼロとENTERの間にあるとか頭おかしい。

  • A の左横が Control じゃないと無理派なので、Control が左下という時点で辛いが、いつもはそこでダメ出しするのだが、それ以前に全く無理な配列。

  • 本機はゲーム専用機として購入、仕事用 Windows ノートパソコンは別だから真っ当な文章入力に使うことはないにしても、ちょっとした入力作業だけでもイライラする。

  • ゲーム専用機だからとキーボード配列までちゃんと見なかった自分が悪い話だと分かっているし、ゲーミングノートPC だと有りがち詰め込み配列だから止むを得ないのも分かってはいるが。

  • 衝動買いレベルでのネット購入だから、実機を触らなかったため仕方ないけど。

  • ゲーミングキーボードとしてはどうか知らないし評価はできないけど、一般的なキーボードとして評価するならクソ of クソと言っても怒られないのでは、と思ってる(個人の感想です、と逃げておく)。

  • Mac の TrackPad を常用している身としては Windows 機のタッチパッドには何も期待できないし、これもそれなり以下だけど、オレ史上最低なキーボードよりはまだマシ。

  • タップの反応が調整しても微妙で、今ひとつタップへの反応が悪かったり、誤タップしたり、このあたりがなぁ…

  • あと設定を変えても端、隅の方の反応がねぇ…ASUS の廉価 Windows ノートPC だから多くは求めない、で心の中は片づけられているけれども。

  • ROG Ally はキーボードもタッチパッドもなかったので、そういう意味ではその点でストレスを感じることなく平和だった。

  • 本機のキーボード(やタッチパッド)の出来に比べれば、ROG Ally のジョイスティックの軽すぎ問題はまだ可愛いレベルであった😅


■ ディスプレイ・スピーカー

  • 本機とディスプレイが同じ兄弟機のレビューにディスプレイの質は良いとか書かれていたが、ゲーミングディスプレイとしては合格点なのかもしれないが、はっきり言ってディスプレイの質は値段なり、決して良いとはいえない。
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  • DCI-P3 100% と銘打っていることもあって色域自体はゲーミングディスプレイとして十分なのかもしれないが、普段 MacBook Pro やハードウェア・カラーキャリブレーション対応のディスプレイを見ている身からすると、色味の違和感含めて「安物だから仕方ないよね」という感想しかない。

  • 厳しいことを言ってるが、廉価機でスペックに大きくコストをかけているのだから、キーボードやトラックパッドも含め、こういった UI 部分にコスト削減の皺寄せが来るのは理解しているから、ディスプレイ画質をもってダメ出しする気はない。

  • ゲーミングノートPC だからディスプレイに関しては発色や画質云々より高リフレッシュレート対応が最優先事項ということも理解している。

  • リフレッシュレート 144MHz ってのはゲーミングディスプレイとしては最低限のラインだが(製品紹介ページでは 165MHz と書かれてる不思議)、お値段を考えれば仕方ないし、私には十分(動体視力も反射神経も衰えたおっさんは 120MHz あたりが認識の限界)。

  • ゲーム以外では普通のオフィスアプリ的な作業には問題ないが、色がよろしくないので写真編集、動画編集には全く不向き。

  • 個人的には(購入前の想定から)外部 WQHD ディスプレイに繋げて使うのが基本になっているので、本機のディスプレイがどうであろうが大して気にしていない。

  • 接続している外部 WQHD ディスプレイはゲーミング用途ではないので高リフレッシュレートには非対応だが、バトロワ系 FPS/TPS をしないから特に問題は感じていない(Cyberpunk とかでヌルヌル動かしたい気分の時だけ本機の内蔵ディスプレイでプレイすることはある)。

  • 5年ぶりくらいの Windows ノートPC 新調なので、外部ディスプレイとケーブルを接続した際、前回覚えていた設定(外部ディスプレイのみ表示で WQHD 解像度)にすぐさま切り替わって、ちょっと驚き&嬉しかった(しょっちゅう設定し直しが必要だけど)。

  • Armoury Crate でゲーム毎に内蔵ディスプレイの色味やコントラストなどの設定を変えられるようだが、今のところ必要性を感じないので使っていないし、おそらく私は使わない(たぶん)。

  • 内蔵スピーカーから出る音は正直ダメダメだが、コストダウンが真っ先に行くところだからねぇ。

  • 音が細くてゲーム時の迫力には欠ける上、音量もボディサイズに比して小さく、最大音量付近では割れがち、と内蔵スピーカーには擁護できる点なし。

  • ずっとボディの小さな ROG Ally のスピーカーから出る音の方が断然良く、ROG Ally が筐体サイズの割には素晴らしく良かった印象があるだけに、ちょっと残念の印象が強くなったのは止むを得ず。

  • 普段は外部 WQHD ディスプレイに繋いで、そこからさらに外部スピーカーで鳴らしているので問題ないが、本体だけでプレイしていると音に関してはかなりショボさが厳しいのでヘッドホン/イヤホン推奨かな。


■ 発熱、ファン騒音、電源、バッテリー

  • 搭載 GeForce RTX 4060 Laptop がフル規格の TGP 140W 仕様のため(それが機種選定のポイントでもあったが)、電源アダプターも 240W のためサイズは結構大きい。
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  • 普通なら「こんな馬鹿でかい電源アダプターは…!」とマイナス点として挙げるところだが、TGP 140W で GeForce 4060 Laptop のフルパワーを出せる機種を選択した結果なのでやむを得ないことと納得。
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  • ただ、ノートパソコンとはいえ 240W 仕様の電源アダプターを繋げることは、それだけ電力を喰う前提なのでタコ足配線の場合は気をつける必要あり。

  • 240W 仕様の電源アダプターを必要とするほど電力喰いではあるが、一応 USB PD 充電(100W)にも対応しているのは◎

  • 付属 240W 電源アダプターを使用して電源をオフまたはスリープにしている場合、80%までの急速充電速度はまずまず速く、充電速度については満足できている👏(基本的にデスクトップ代わりだが自宅内で持ち運んでモバイルプレイをすることはあるので)

  • USB PD 100W の電源を使用している時は電源接続とはいえ、挙動(処理速度)はバッテリー駆動時とほぼ同じで、付属の 240W 仕様電源アダプターを接続している時とは異なる。

  • バッテリー駆動の場合、パフォーマンスモードで高負荷のゲームをしていると1時間か+αくらいでバッテリー残量は 20% を切るので(比較的軽めのゲームでも2〜3時間保てば良い方)、バッテリー運用でのゲームプレイは短時間ちょいプレイ用と割り切るべき。

  • アイドルや軽い作業だと本体のみならず、AC アダプターもほとんど熱くならない(外部 GPU 使わないためかな)

  • 本体のファンが結構回る高負荷時には電源アダプターもかなり熱くなることを覚悟していたが、高負荷時でも AC アダプターの熱の持ち方は常識的なレベルで(一部機器のように)AC アダプターの発熱を気にするレベルにはなかった(安心)。

  • 本体の発熱はアイドルや軽い作業では全く気にならないレベルだが、高負荷が連続する場合にはそれなりにキーボードやパームレスト面にも熱を感じる(特に今は夏場だけに)。

  • ただ、高負荷連続時のキーボードやパームレストの熱もゲームプレイするのに困るほどかといえば、個人的には(不快ではあるものの)プレイできないほどので熱ではない印象。

  • ファンの音はサイレントモードはもちろん、パフォーマンスモードでも高負荷をかけない限り、ファンの音はさほど気にならないレベル、耳障りにならない程度にサーっというくらい(感じ方には個人差あり)。
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  • パフォーマンスモードで連続高負荷をかけ続けて最大限ファンが回ると、それなりに大きなサーっというファン音になるが、音楽を聴く、映画を見る、静かに作業したい、というのでなければ問題なく、隣に人がいても環境音と混じって迷惑にならない程度。

  • そもそも、そこまで連続高負荷をかけるのはゲームプレイ時であろうし、その場合に静かに作業ってのもないはずだから概ね問題なし(あくまで私の感じ方)。

  • ターボモードに設定した場合は他と異なり、少し負荷がかかるとすぐ盛大にファンが回り始め、一定以上の負荷がかかると(パフォーマンスモード他にはない)かなり盛大なファン音が発生、本体後面、ディスプレイ下の排気口から暖かい空気が勢いよく排出される。
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  • ターボモードで負荷がかかった時の盛大なファン音は、パフォーマンスモードの高負荷時のファン音を許容していた私も閉口するレベル。

  • ターボモード負荷時のファン音は、ザーッとかグォーっとかノイジーな音ではないが、近くで扇風機が最大風量で回ってるくらいの音で、多少の環境音があっても周りの人にそれなりに意識させるくらいの音量はする。

  • ターボモードの高負荷時のファン音&風の吹き出しの強さには、これが長時間続いたら壊れるんじゃないか?と思うくらい(大丈夫だけど)…

  • パフォーマンスモード設定時は高負荷時でもファン音はそれなりにするものの、ターボモード時のように騒音というレベルまで行かないので個人的には許容範囲だし、ターボモード設定時のファンの爆音を考えると、ゲームはできるだけパフォーマンスモードでプレイはしたい、と思う。

  • ただ、静かなゲーム、音を気にするゲームだとパフォーマンスモードでも高負荷時のファン音は気になるだろうが、そういうゲームの場合はヘッドホン推奨でしょう。

  • 以前掲載したベンチマークテストの記事でも触れたが、ターボモードは付属 AC アダプター使用時のみ利用可能であり、パフォーマンスモードは AC アダプター接続時/バッテリー使用時の両方で使えるが、AC 接続時とバッテリー使用時では同じパフォーマンスモードでも性能に差がある。
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  • バッテリー駆動時の性能抑制と、それでも GPU 負荷の高いゲームのプレイ時間の短さ(1時間〜1時間半)を考えると、いくら充電速度がそこそこ速めでも、基本的には据え置きで使うノートパソコン(ほとんどのゲーミングノートPC はどれもそういうもんだろうけど)。

  • MacBook Air/Pro のクラムシェルモードのように外部ディスプレイに接続した後はディスプレイを閉じて運用したかったが、キーボードのすぐ上に吸気口があるのでディスプレイを閉じての運用はヤバそう、と思ったら、公式サイトにもディスプレイを閉じた場合は性能落とす場合があると書いてあったので諦めた。
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■ 独自ソフトその他

  • 購入後の常として初回起動直後のアップデートが多くて閉口した(Armoury Crate、BIOS、Windows Update その他)。

  • それでも昔と比べれば、手っ取り早くアップデートが終われるようになって、光回線下で夜の混雑時間帯でも1時間程度で全部終了。

  • BIOS のアップデートは購入直後含めて3回ほど行っているが、特にトラブルもなくスムースにアップデートできている。
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  • ASUS 純正のゲーム用ランチャー Armoury Crate は ROG Ally に搭載されていた SE版より多機能だが、自分には不要な(そこまでカスタマイズするつもりがない)機能が多くて使いづらく感じる。

  • 画面オフ時間、スリープ時間の設定を行っても、いつしか戻っていて謎だったが、不思議だったが、Armoury Crate のモード設定が Windows の省電力設定をコントロールしてるっぽくて、これまた要らんことすんなって感じであった。

  • ROG Ally の Armoury Crate SE ほどシンプルなら使ったかもしれないが、ROG Ally ほどゲーム専用のランチャーソフトが必要とも思えないので、ROG Ally と異なり Armoury Crate は基本的には使わず。

  • プリインストールソフトは国内メーカー製パソコンに比べれば少ないが、ウイルスと変わらないレベルのマカフィーだとか iフィルターだとか糞アプリのアンインストールが(いちいち要再起動も込みで)相変わらず鬱陶しい。

  • GPU ドライバは新しければ良いとは限らず色々と不具合が出ていることも多いので、そのあたり情報を得ながらアップデートをかけなければならない、ってのは(今に始まったことではないが)面倒。

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購入から1ヶ月ほど使いながらメモしてきた内容は以上くらいですね。だいぶ個人的な偏りすぎな感想もあるかと思いますが、それはまぁ普段使っている他機との比較上どうしても感じる部分があるということで、ご容赦ください。

先にも書きましたが、私自身がこの ASUS TUF Gaming F15 (2023) FX507ZV4 を端的に評価するならば、

質感やキーボード、ディスプレイその他は
値段なりで正直良くはないけれども
性能スペックは購入価格に対して完全に満足


ですね。私が購入したプライムセール時の価格 16万円台ではもちろん、現在の通常価格 20万円弱でも十分に納得できる性能、スペックであると思います。

キーボードやトラックパッド、ディスプレイ、スピーカーなどユーザーインターフェース部分においてコストダウンの影響が色濃いので、普段使いのパソコンとしてはとても使いたいとは思いませんし、ゲーミングノートPC として単体で使う分においては多少の慣れ、割り切りが必要だと思います。

が、私の場合は外部ディスプレイに繋いで、マウスやキーボードが必要な場合でも多くの場合は外付けデバイスを使いますので、その場合は本機のユーザーインターフェース周りのネガティブ点があまり関係なくなりますので、余計に満足度は高い結果となります。

いずれにせよ、割と衝動的な、計画にはない大きめ買い物でしたが、買って良かった、のひと言ですね。